JP2000145608A - 水力機械 - Google Patents

水力機械

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JP2000145608A
JP2000145608A JP10316285A JP31628598A JP2000145608A JP 2000145608 A JP2000145608 A JP 2000145608A JP 10316285 A JP10316285 A JP 10316285A JP 31628598 A JP31628598 A JP 31628598A JP 2000145608 A JP2000145608 A JP 2000145608A
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spiral casing
inner peripheral
stay
casing
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JP10316285A
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Sadao Kurosawa
沢 貞 男 黒
Takashi Kawada
田 尚 河
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻ケーシングとスピードリングとの接合部
等の高応力発生部における応力値を低減し、高応力発生
部の信頼性を向上すること。 【解決手段】 周方向に配列された複数のステイベーン
2を一対の環状の主板3a1,3a2によって挟持したス
ピードリング3を渦巻ケーシング1の内周部に配設した
水力機械において、渦巻ケーシング1内に挿入された一
対の主板3a1,3a2の外周端部にそれぞれ外側円筒リ
ブ21a,21bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力機械に係り、
特に水力発電所用の水車、ポンプ水車等の水力機械の案
内羽根通路に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は一般的な水車の概略構成を示す
図であり、渦巻ケーシング1の内周面には、一対の環状
の主犯3a1,3a2間に多数のステイベーン2が挾持さ
れた、上記渦巻ケーシング1内に連通するスピードリン
グ3が設けられている。スピードリング3の内周側には
上カバー4及び下カバー5が配設されており、その上カ
バー4及び下カバー5によって形成される流水路には、
上記ステイベーン2の内周側に水流を整流するガイドベ
ーン6が設けられている。
【0003】また、上記上カバー4及び下カバー5によ
って、その両者間にランナ室7が形成されており、その
ランナ室7内に主軸8の下端に固着されたランナ9が配
設されている。なお、図中符号10は主軸用軸受、11
は主軸封水位置である。
【0004】しかして、上記渦巻ケーシング1には図示
しない上ダムから送水された水が流入し、渦巻ケーシン
グ1内に流入した水がステイベーン2およびガイドベー
ン6で整流されランナ9内に流入する。そして、ランナ
9に流入した水の運動エネルギでランナ9が回転され、
そのランナ9とともに回転される主軸8を介して発電機
が駆動され、電気エネルギに変換される。そして、ラン
ナ9から流出した水は吸出し管12を介して下ダムに放
出される。
【0005】前述したように水車が作動して上ダムから
渦巻ケーシング1内に流出した水は吸出し管12の方向
に進むにしたがって水圧力が減少するので、水圧力が高
い渦巻ケーシング1の近傍で渦巻ケーシング1と一体と
なったスピードリング3の静的強度特性が重要になる。
なお、上述した構成は水車に限らずポンプ水車にも適用
され、ポンプ水車においては水車運転の場合は上述した
内容と同様であるが、ポンプ運転の場合は発電電動機で
主軸8と共にランナ9が回転して下ダムの水が吸出し管
12を介してランナ9に吸い上げられる。そして、ラン
ナ9から流出した水はガイドベーン6及びステイベーン
2で整流されて渦巻ケーシング1を介して上ダムに放出
される。
【0006】ここでスピードリング3に作用する力のバ
ランスを図15に基づいて説明する。図15に示すよう
にスピードリング3には、特にその上半部についてみる
と、上カバー4から伝達される力13、渦巻ケーシング
1から伝達される力14、スピードリング3の主板3a
に作用する水圧力16a、16b及びステイベーン2に
作用する水圧力17が付与される。これらの力のうち、
ステイベーン2に作用する水圧力17については、ステ
イベーン2の両側を圧縮するように作用するので力の釣
り合いが保たれる。従って、ステイベーン2に作用する
水圧力17は他部材に伝達されないので、スピードリン
グ3の強度特性に影響しない。
【0007】しかしながら、その他の力はスピードリン
グ3の強度特性に影響を与える。すなわち、上カバー4
から伝達された力13及びステイベーン2の内側の主板
3aの接水面に作用する力16aと、渦巻ケーシング2
から伝達される力14及びステイベーン2の外側の主板
3aの接水面に作用する力16bとがステイベーン2を
支点として釣り合っている。そして、この釣り合いによ
りスピードリング3の変形モードが発生する。この場
合、ステイベーン2は図16に示すように、主板3aの
内側から外側に延長して配設されているので、例えばE
−E線に沿った断面と、F−F線に沿った断面とでは支
点となるステイベーン2の位置が変化する。すなわち、
E−E線に沿った断面の場合、ステイベーン2が外側に
位置するので図17に示すようにスピードリング3の主
板3aの内側が上方に変形し、また、F−F線に沿った
断面の場合、ステイベーン2が内側に位置するので図1
8に示すように主板3aの外側が上方に変形する。
【0008】このように、ステイベーン2の位置の変化
に対応して主板3a内側や外側が変形するので、図1
9,20に示すように主板3aが波打ち変形し、この波
打ち変形が渦巻ケーシング1とスピードリング3の内側
リング3b等に波及して、スピードリング3の変形モー
ドが発生する。ところで、上述した変形モードが発生す
ると、図に示すステイベーン2の内側端部近傍18、ス
テイベーン4の外側端部近傍19及び図19に示す渦巻
ケーシング1と主板3aとの接合部20で高い応力値が
発生するので、主板3aの板厚を厚くしたり渦巻ケーシ
ング1と主板3aとの接合部を厚くして高応力発生部の
応力値を許容範囲内に収めるようにしていた。なお、渦
巻ケーシングから主板に伝達する力14は、ケーシング
径に比例するので、ケーシング径が最も大きい渦巻ケー
シング入口部の応力値が最も高く強度的に厳しいが、従
来技術に於いては、材料力学により算定された渦巻ケー
シング入口部の予想応力を基に主板3aの板厚と渦巻ケ
ーシング1と主板3aとの接合部の肉厚を決めていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
水車等は高落差化が進み主板の板厚を厚くしたり、渦巻
ケーシングと主板との接合部の厚肉化を図るだけでは高
応力発生部の応力値を許容範囲内に収めることが困難に
なり、高応力発生部を起点としてスピードリングが破損
するという問題、スピードリングの近傍に位置する主軸
や主軸封水装置の隙間が増加するという問題…等が懸念
されている。したがって、本発明の目的は上記従来技術
が有する問題を解消し、簡易的補強もしくは簡易的構造
変更で高応力発生部の信頼性の向上を図ることが出来る
水力機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、周方向に配列された複数のステ
イベーンを一対の環状の主板によって挟持したスピード
リングを渦巻ケーシングの内周部に配設した水力機械に
おいて、上記渦巻ケーシング内に挿入された一対の主板
の外周端部にそれぞれ円筒リブを設けたことを特徴とす
る。
【0011】請求項2の発明は、上記水力機械におい
て、渦巻ケーシングの巻始入口部のケーシング内にケー
シング上部とケーシング下部を連結する整流翼を設けた
ことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、上記水力機械におい
て、前記ステイベーンのうち渦巻ケーシングの巻始部に
配置されるステイベーンの肉厚を他のステイベーンより
も厚くしたことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、上記水力機械におい
て、前記ステイベーンのうち渦巻ケーシングの巻始部に
配置されるステイベーンの翼弦長を他のステイベーンよ
りも長くしたことを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、上記水力機械におい
て、渦巻ケーシングの巻始部における前記ステイベーン
の配置間隔を渦巻ケーシングの巻終部におけるものより
狭くしたことを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、上記水力機械におい
て、渦巻ケーシングの巻始部における前記主板の肉厚を
他部における肉厚より厚くしたことを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、上記水力機械におい
て、渦巻ケーシングの外周部の肉厚を内周部の前記主板
との接合部の肉厚を内周部の前記主板との接合部の肉厚
より厚くしたことを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、上記水力機械におい
て、前記渦巻ケーシングと主板を弾性体を介して接続す
るとともに、渦巻ケーシングを固定部材を介して固定支
持したことを特徴とする。
【0018】請求項9の発明は、上記水力機械におい
て、前記渦巻ケーシングと主板との連結位置をステイベ
ーン翼型断面の中立軸位置にしたことを特徴とする。
【0019】請求項10の発明は、上記水力機械におい
て、主板から立設された内周リングを、ステイベーン翼
型断面の中立軸位置において主板に連結したことを特徴
とする。
【0020】請求項11の発明は、上記水力機械におい
て、前記渦巻ケーシングと内周リングを環状部材によっ
て連結し、この環状部材をステイベーン翼型断面の中立
軸位置において接続リングを介して主板に連結したこと
を特徴とする。
【0021】請求項12の発明は、上記水力機械におい
て、前記渦巻ケーシングの断面形状を、長軸が水力機械
の主軸と平行となるような楕円形状にした事を特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。なお、図中図15と同
一部分については同一符号を付してその詳細な説明は省
略する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
を示す図であり、スピードリング3の主板3a1および
3a2の外周端部が渦巻ケーシング1内に突入されてお
り、その渦巻ケーシング1内に突入されている主板3a
1および3a2の外周端部に、ステイベーン2と反対方向
に直立する外側円筒リブ21a,21bが設けられてい
る。
【0023】しかして、上記外側円筒リブ21によって
主板3a1,3a2の周方向の曲剛性が強化されて主板3
1,3a2の波打ち変位が減少する。また、外側円筒リ
ブ21をステイベーン2の外側端部Aに重ね合わせれ
ば、高応力発生部となるステイベーン2の外側端部につ
いて剛性が特に局所的に強化される。したがって、上述
の如き簡易的補強により高応力発生部の応力値が低減さ
れ、高応力発生部の信頼性が向上される。 (第2の実施の形態)図2及び図3は本発明の第2の実
施の形態を示す図であって、渦巻ケーシング1の巻始入
口部にケーシングシェル上部とケーシングシェル下部と
を連結する整流翼22が設けられている。
【0024】しかして、この実施の形態においては、上
記整流翼22を設けることによって、ケーシングシェル
から主板3a1,3a2に伝達される力が渦巻ケーシング
入口部で減少し、強度的に最も厳しい渦巻ケーシング入
口部の主板3a1,3a2の波打ち変位が減少される。し
たがって、この実施の形態においても、高応力発生部の
応力値が低減され、高応力発生部の信頼性が向上され
る。 (第3の実施の形態)また、図4は本発明の第3の実施
の形態を示す図であって、渦巻ケーシング1の巻始部に
配置されるステイベーン2aの肉厚が他のステイベーン
2よりも厚くしてある。
【0025】しかして、上記肉厚のステイベーン2aに
より主板3a1,3a2の剛性が渦巻ケーシング1の入口
部で強化され、強度的に最も厳しい渦巻ケーシング入口
部の主板3a1,3a2の波打ち変位が減少される。した
がって、上記簡易的補強により高応力発生部の応力値が
低減されて、高応力発生部の信頼性が向上される。 (第4の実施の形態)図5は、本発明の第4の実施の形
態を示す図であり、渦巻ケーシングの巻始部に配置され
るステイベーン2bの翼弦長が他のステイベーン2の翼
弦長よりも長く形成されている。
【0026】しかして、この翼弦長が長いステイベーン
2bによって主板3a1,3a2の剛性が渦巻ケーシング
入口部で強化され、渦巻ケーシング入口部の主板3
1,3a2の波打ち変位が減少される。したがって、こ
の実施の形態においても高応力発生部の応力値が低減さ
れ、高応力発生部の信頼性が向上される。 (第5の実施の形態)図6は、本発明の第5の実施の形
態を示す図であり、渦巻ケーシング1の巻終部から巻始
部にかけて、ステイベーン2の配置間隔Sを順次狭くし
てある。
【0027】しかして、渦巻ケーシング1の巻始部にお
けるステイベーン2の配置間隔Sが狭くしてあることに
より、主板3a1,3a2の剛性が渦巻ケーシング1の入
口部で強化され、強度的に最も厳しい渦巻ケーシング入
口部の主板3a1,3a2の波打ち変位が減少される。し
たがって、高応力発生部の応力値が低減されて、高応力
発生部の信頼性が向上される。 (第6の実施の形態)図7は、本発明の第6の実施の形
態を示す図であり、主板が、渦巻ケーシングの巻始部に
位置する部分3d1 (斜線で示す)とそれ以外の部分3
2 の分割構造としてあり、主板における渦巻ケーシン
グの巻始部に位置する部分3d1 が主板の他の部分3d
2 より厚くしてある。
【0028】しかして、この実施の形態においても、渦
巻ケーシング入口部において主板の剛性が強化され、当
該部における主板の波打ち変化が減少される。したがっ
て、高応力発生部の応力値が低減されて、高応力発生部
の信頼性が向上される。 (第7の実施の形態)さらに、図8は本発明の第7の実
施の形態を示す図であり、渦巻ケーシング1が、一対の
主板3a1,3a2にそれぞれ接続されるケーシング本体
部23と、このケーシング本体部23の外周端部を接合
するケーシング外周部24とによって構成され、上記ケ
ーシング外周部24をケーシング本体部23の肉厚より
厚くしてある。
【0029】しかして、ケーシング外周部24の肉厚が
厚いことにより、ケーシング1とステイベーン2の上下
方向剛性のバランスが良くなり、ケーシング1に作用す
る水圧力のステイベーン2の負担量、すなわちケーシン
グシェルから主板3a1,3a2に伝達される力が減少さ
れ、主板3a1,3a2の波打ち変位が減少される。 (第8の実施の形態)図9は本発明の第8の実施の形態
を示す図であり、渦巻ケーシング1と主板3a1,3a2
が弾性体25を介して接続され、さらに渦巻ケーシング
1が固定部材26によって固定部に連結固定されてい
る。
【0030】しかして、上述のように渦巻ケーシング1
と主板3a1,3a2とが弾性体25を介して接続されて
いることにより、ケーシングシェルから主板3a1,3
2に伝達される力が遮断され、主板3a1,3a2の波
打ち変位が減少される。また、ケーシングシェルに作用
する水圧力はケーシングシェルの剛性により負担するの
で、ケーシングシェルの変形量が大きくなるが、渦巻ケ
ーシング1が固定部材26によって固定されているた
め、その安定保持が行われる。
【0031】したがって、高応力発生部の応力値が低減
され、高応力発生部の信頼性が向上される。 (第9の実施の形態)また、図10は本発明の第9の実
施の形態を示す図であって、渦巻ケーシング1と主板3
1,3a2の取付け位置27が実線で示すように、ステ
イベーン2の翼型断面の中立軸位置nにしてある。しか
して、ケーシングシェルから主板3a1,3a2に伝達さ
れる力とステイベーンの翼型断面の中立軸位置とケーシ
ングシェル取付位置間の距離l1 で決まるモーメント量
が殆どなくなるので、主板3a1,3a2の波打ち変位が
減少される。
【0032】したがって、この実施の形態においても高
応力発生部の応力値が低減され、高応力発生部の信頼性
が向上される。 (第10の実施の形態)図11は本発明の第10の実施
の形態を示す図であって、スピードリング3の内周リン
グ3bと主板3a1,3a2の取り付け位置28がステイ
ベーン2の翼型断面の中立軸位置nにしてある。
【0033】しかして、この場合、スピードリンク3の
内周リング3bから主板3a1,3a2に伝達される力と
ステイベーン2の翼型断面の中立軸位置とケーシングシ
ェル取付位置間の距離l2 で決まるモーメント量が殆ど
なくなり、主板3a1,3a2の波打ち変位が減少され
る。したがって、高応力発生部の応力値が低減されて、
高応力発生部の信頼性が向上される。 (第11の実施の形態)図12は本発明の第11の実施
の形態を示す図であって、渦巻ケーシング1とスピード
リング3の内周リング3bが環状部材29で接合される
とともに、この環状部材29が主板接続リング30を介
して主板3a1,3a2に接合されており、上記主板接続
リング30と主板3a1,3a2との取り付け位置がステ
イベーン2の翼型断面の中立軸位置nとしてある。
【0034】しかして、この場合ケーシングシェルから
伝達される力と内周リング3bから伝達される力がステ
イベーン2の翼型断面の中立軸位置に作用するようにな
り、これらの力と、力の作用する位置とステイベーンの
翼型断面の中立軸位置との距離で決まるモーメント量が
小さくなり、主板の波打ち変位が減少される。したがっ
て、高応力発生部の応力値が低減されて、高応力発生部
の信頼性が向上される。 (第12の実施の形態)図13は、本発明の第12の実
施の形態を示す図であって、渦巻ケーシング1が、実線
で示すように、点線で示す従来のものに比し、断面形状
の長軸が水車主軸と平行な上下方向となるような楕円形
状としてある。
【0035】ところで、ケーシングシェルから主板に伝
達される力は渦巻ケーシングに作用する水圧力が一定と
仮定すると、渦巻ケーシングの投影断面積Sに比例す
る。したがって、上述のように楕円形のケーシング断面
形状を採用することにより、主板の波打ち変形の原因と
なっているケーシングシェルから主板に伝達される力を
低減することができ、高応力発生部の応力値が低減され
て、高応力発生部の信頼性が向上される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
簡易的補強もしくは簡易的構造変更で高応力発生部位の
応力を低減させることができ、高応力発生部の信頼性向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面拡大図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す図。
【図7】本発明の第6の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示す図。
【図9】本発明の第8の実施の形態を示す図。
【図10】本発明の第9の実施の形態を示す図。
【図11】本発明の第10の実施の形態を示す図。
【図12】本発明の第11の実施の形態を示す図。
【図13】本発明の第12の実施の形態を示す図。
【図14】一般的な水車の縦断面図。
【図15】案内羽根流路に作用する力のバランス図。
【図16】渦巻ケーシングとステイベーンの配置関係を
示す平面図。
【図17】図16のE−E線に沿った縦断面における案
内羽根流路の変形モード説明図。
【図18】図16のF−F線に沿った縦断面における案
内羽根流路の変形モード説明図。
【図19】スピードリングの波打ち変形を説明する、図
17のG−G線に沿う図。
【図20】スピードリングの波打ち変形を説明する、図
17のH−H線に沿う図。
【符号の説明】
1 渦巻ケーシング 2 ステイベーン 3 スピードリング 3a1,3a2 主板 3b 内側リング 3c フランジ 4 上カバー 5 下カバー 6 ガイドベーン 21 外側円筒リブ 22 整流翼 23 ケーシング本体部 24 ケーシング外周部 25 弾性体 26 固定部材 29 環状部材 30 主板接続リング

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、上
    記渦巻ケーシング内に挿入された一対の主板の外周端部
    にそれぞれ外側円筒リブを設けたことを特徴とする水力
    機械。
  2. 【請求項2】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、上
    記渦巻ケーシングの巻始入口部のケーシング内に、ケー
    シング上部とケーシング下部を連結する整流翼を設けた
    ことを特徴とする水力機械。
  3. 【請求項3】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、前
    記ステイベーンのうち渦巻ケーシングの巻始部に配置さ
    れるステイベーンの肉厚を他のステイベーンよりも厚く
    したことを特徴とする水力機械。
  4. 【請求項4】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、前
    記ステイベーンのうち渦巻ケーシングの巻始部に配置さ
    れるステイベーンの翼弦長を他のステイベーンの翼弦長
    よりも長くしたことを特徴とする水力機械。
  5. 【請求項5】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、渦
    巻ケーシングの巻始部におけるステイベーンの配置間隔
    を渦巻ケーシングの巻終部におけるものより狭くしたこ
    とを特徴とする水力機械。
  6. 【請求項6】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、渦
    巻ケーシングの巻始部における前記主板の肉厚を他部に
    おける肉厚よりも厚くしたことを特徴とする、水力機
    械。
  7. 【請求項7】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、渦
    巻ケーシングの外周部の肉厚を内周部の前記主板との接
    合部の肉厚より厚くしたことを特徴とする水力機械。
  8. 【請求項8】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、渦
    巻ケーシングと主板を弾性体を介して接続するととも
    に、渦巻ケーシングを固定部材を介して固定支持したこ
    とを特徴とする水力機械。
  9. 【請求項9】周方向に配列された複数のステイベーンを
    一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを渦
    巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、上
    記渦巻ケーシングと主板の連結位置をステイベーン翼型
    断面の中立軸位置にしたことを特徴とする水力機械。
  10. 【請求項10】周方向に配列された複数のステイベーン
    を一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを
    渦巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、
    上記主板から立設された内周リングを、ステイベーン翼
    型断面の中立軸位置において主板に連結したことを特徴
    とする水力機械。
  11. 【請求項11】周方向に配列された複数のステイベーン
    を一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを
    渦巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、
    上記渦巻ケーシングと内周リングを環状部材によって連
    結し、この環状部材をステイベーン翼型断面の中立軸位
    置において接続リングを介して主板に連結したことを特
    徴とする水力機械。
  12. 【請求項12】周方向に配列された複数のステイベーン
    を一対の環状の主板によって挟持したスピードリングを
    渦巻ケーシングの内周部に配設した水力機械において、
    渦巻ケーシングの断面形状を、長軸が水力機械の主軸と
    平行となるような楕円形状としたことを特徴とする水力
    機械。
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