JP2000144878A - 排水設備の遠方操作装置 - Google Patents

排水設備の遠方操作装置

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JP2000144878A
JP2000144878A JP10317807A JP31780798A JP2000144878A JP 2000144878 A JP2000144878 A JP 2000144878A JP 10317807 A JP10317807 A JP 10317807A JP 31780798 A JP31780798 A JP 31780798A JP 2000144878 A JP2000144878 A JP 2000144878A
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Kenichiro Numano
研一郎 沼野
Takafumi Oguchi
孝文 小口
Shigeo Takita
茂雄 滝田
Yoshikazu Yokoya
嘉一 横谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水設備の機器類の操作目的に沿って簡素
に、適切なタイミングで且つ迅速に機器類の操作運転を
行うことができる排水設備の遠方操作装置を提供するこ
と。 【解決手段】 親局110は各子局120に水位差のみ
で自然排水を指令する自然排水運転操作部111と、ポ
ンプにより強制排水を指令する強制排水運転操作部11
2と、水位により自然排水と強制排水の双方を自動的に
行う自動排水運転を指令する自動排水運転操作部113
のいずれかを選択的に指令する選択部117を具備し、
各子局120は親局からの自然排水運転操作指令を受け
排水設備に各機器を所定の順序で運転制御する指令を出
力する自然排水運転指令回路121と、強制排水運転操
作指令を受けて各機器を所定の順序で運転制御する指令
を出力する強制排水運転指令回路122と、自動排水運
転操作指令を受け排水設備の機器を水位に従って自動運
転させる指令を出力する自動排水運転指令回路123を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の排水設備を中
央の親局から遠方操作する排水設備の遠方操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の排水設備には水位制御に
より排水する自然排水路とポンプによる強制排水を行う
強制排水路を並設した規模の大きい排水設備と、自然排
水路とポンプ設備とを一体化することにより、設備の簡
易化と省スペース化を図った比較的小規模の排水設備が
ある。
【0003】図1は上記規模の大きい排水設備の平面構
成例を示す図である。図示するように、排水路10と排
水する河川11の間に排水路10の水位(内水位)W3
と河川11の水位(外水位)W2の水位判断により排水
路10から河川11に排水する自然排水路12と、ポン
プP1、P2によって強制的に排水路10から河川11に
排水する強制排水路13が並設されている。自然排水路
12には自然排水ゲート14が設けられ、また強制排水
路13には排水路ゲート15、吸水槽16、吐水槽17
及び制水ゲート18等が設けられている。
【0004】上記構成の排水設備においては、自然排水
路12で排水する時は、自然排水ゲート14を開いて自
然排水路12の水位W3と河川11の水位W2の水位判断
により排水する。河川11の水位W2が所定のレベルよ
り高くなった場合は、自然排水ゲート14を閉じ、排水
路ゲート15及び制水ゲート18を開き、ポンプP1
びP2のどちらか1台又は両方を運転して吸水槽16に
取り込んだ水を吐水槽17を通して河川11に排水す
る。また、水位W1と水位W2を検知し、水位W2により
自然排水ゲート14、排水路ゲート15及び制水ゲート
18を開閉し、水位W2、W1によりポンプP1、P2の運
転停止を自動的に行うこともできる。
【0005】図2は上記自然排水路とポンプ設備とを一
体化した比較的小規模の排水設備(ゲートポンプ設備)
の断面構成例を示す図である。図示するように、本排水
設備は排水路20に止水ゲート22と水中モータポンプ
21とからなるゲートポンプを設けた構成である。排水
路20の水中モータポンプ21より上流側にはスクリー
ン又は除塵機23を設けている。24はゲート巻上装置
であり、25はスクリーン引上装置又は除塵機巻上装置
である。
【0006】上記構成の排水設備において、排水路20
の止水ゲート22より上流側の水位(内水位)W3が下
流側の水位(外水位)W2より高い場合は、止水ゲート
22、水中モータポンプ21及びスクリーン又は除塵機
23を上動させ、水位判断により自然排水する。下流側
の水位W2が上昇し所定のレベルに達した場合は止水ゲ
ート22、水中モータポンプ21及びスクリーン又は除
塵機23を下動させ、水中モータポンプ21を運転し
て、止水ゲート22の上流側の水を強制的に排水する。
また、水位W3と水位W2を検知し、水位W2によりゲー
トを開閉し、水位W3により水中モータポンプ21の運
転停止を自動的に行うこともできる。
【0007】上記排水設備を設置現場から離れた場所か
ら遠方操作する場合、ポンプやゲート等の排水に必要な
機器類等の操作項目を考慮した現場操作スイッチを遠方
操作場所である中央に集め、該スイッチを操作員が順次
選択して操作しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3は図2に示す排水
設備における内外水位と機器の運用形態を示す図であ
る。図3において、自然排水時は、止水ゲート22が全
開で水中モータポンプ21が停止し、除塵機23を巻き
上げ運転停止した状態又はスクリーン23を引き上げた
状態であり、排水路20の内水位W3と外水位W2は同図
に示すように殆ど同じである。その後、降雨が始まり洪
水ピークが近づいてくると、スクリーン23を下動させ
るか又は除塵機23を下動運転させ、同時に止水ゲート
22及び水中モータポンプ21を下動させ、水中モータ
ポンプ21を運転させる。これにより水中モータポンプ
21により水を強制的に排水する。
【0009】しかしながら、外水位W2により止水ゲー
ト22を全閉とし、水中モータポンプ21の運転/停止
操作が適切なタイミングから遅れてしまうと、内水位W
3が急激に上昇し、湛水の危険性が高まったり、既に洪
水が収まり、危険状態が過ぎているのに水中モータポン
プ21を長時間運転し、無駄であるばかりではなく管理
上のトラブルの増大にもつながりかねない。
【0010】従来、こういった状況のなかで、排水設備
を遠方から操作運転しようとすると、水中モータポンプ
21、止水ゲート22及びスクリーン又は除塵機23等
の排水に必要な機器の操作項目の数が多く、それらの操
作スイッチを中央から操作するため、このような排水設
備の数が多ければ多いほど、中央の操作員の負担が増加
してしまい、人為的ミスを招きかねないという問題があ
った。
【0011】ところが、上記のような排水設備におい
て、自然流下による自然排水時と非常時の水中モータポ
ンプ21による強制排水時には、水中モータポンプ2
1、止水ゲート22及びスクリーン又は除塵機23等の
機器類の操作すべき状態は決まっているため、それぞれ
の場合において、機器類の操作指令は水位差のみで自然
排水を行う自然排水運転モード、ポンプにより強制排水
する強制排水運転モード、水位を検知して自然排水運転
モードと強制排水運転モードの双方が自動的に行う自動
排水運転モードとに纏めることができる。
【0012】上記のような状況及び問題は図1に示す構
成の比較的大規模の排水設備においても多かれ少なかれ
存在する。
【0013】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、上記構成の排水設備の機器類の操作目的に沿って簡
素に、適切なタイミングで且つ迅速に機器類の操作運転
を行うことができる排水設備の遠方操作装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、複数の排水設備を遠方の親局
から子局を介して操作する排水設備の遠方操作装置であ
って、親局は各子局に水位判断により自然排水を指令す
る自然排水運転モードと、ポンプにより強制排水を指令
する強制排水運転モードと、水位により自然排水運転モ
ードと強制排水運転モードの双方を自動的に行う自動排
水運転を指令する自動排水運転モードのいずれかを選択
的に指令する操作指令回路を具備し、各子局は親局から
の自然排水運転操作指令を受け排水設備に各機器を所定
の順序で運転制御する指令を出力する自然排水運転指令
回路と、強制排水運転操作指令を受けて各機器を所定の
順序で運転制御する指令を出力する強制排水運転指令回
路と、自動排水運転操作指令を受け排水設備の機器を水
位に従って自動運転させる自動運転指令を出力する自動
排水運転指令回路を具備することを特徴とする。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の排水設備の遠方操作装置において、各子局は親
局に対して各種信号を出力し、該親局は該子局からの信
号に対して応答して該子局に所定の指令を発する機能を
具備しており、各子局は親局との信号応答の異常を検知
した場合、運転モードのいずれかに自動的に切り換える
か、現状維持とするかを選択する運転モード選択回路を
具備することを特徴とする。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の排水設備の遠方操作装置において、親局が指令
発生機能からの指令を意図的に終了させた場合、そのこ
とを子局に通知し、子局側でその通知を受け、運転モー
ドのいずれかに自動的に切り換えるか、現状維持とする
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3のいずれか1に記載の排水設備の遠方操作装置に
おいて、排水設備は、塵芥を除去するためのスクリーン
や除塵機を伴って設置される水路を遮断するゲートと水
路に溜った水を排水するポンプが一体化したゲートポン
プ設備であることを特徴とする。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
乃至3のいずれか1に記載の排水設備の遠方操作装置に
おいて、排水設備は、水位判断により排水する自然排水
路と、自然排水路に並設されポンプによる強制排水を行
う強制排水路を具備することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図4は排水設備の遠方操作装置の
システム構成を示す図である。同図において、150−
1、150−2、150−3・・・・はそれぞれ排水現
場に設置された排水設備であり、排水設備150−1、
150−2、150−3・・・・のそれぞれは遠隔地に
設置された親局110の指令により、各子局120−
1、120−2、120−3・・・・を介して操作され
るようになっている。
【0020】各子局120−1、120−2、120−
3・・・・はそれぞれ各排水設備150−1、150−
2、150−3・・・・に機器を運転制御する制御信号
141を出力し、各排水設備150−1、150−2、
150−3・・・・はそれぞれ各子局120−1、12
0−2、120−3・・・・に内水位W3や外水位W2
のセンサ信号や機器類の故障・状態信号等の各種の信号
142を出力している。親局110と各子局120−
1、120−2、120−3・・・・は通信回線(専用
通信回線又は公衆通信回線)140で接続されている。
【0021】親局110は後に詳述するように、各排水
設備150を水位判断により自然排水を行う自然排水運
転操作と、ポンプにより強制排水する強制排水運転操作
と、水位により自然排水運転操作と強制排水運転操作の
双方を自動的に行う自動排水運転操作のいずれかを選択
的に指令する操作指令回路を具備する。
【0022】各子局120は後に詳述するように、親局
110からの自然排水運転操作指令を受けて排水設備に
各機器を所定の順序で運転制御する指令を出力する自然
排水運転指令回路と、強制排水運転操作指令を受けて排
水設備に各機器を所定の順序で運転制御する強制排水運
転指令回路と、自動排水運転操作指令を受けて排水設備
に各機器を水位により制御する自動排水運転指令を出力
する自動排水運転指令回路を具備する。
【0023】各排水設備150からの各子局120に送
られたセンサ出力や機器類の故障・状態信号等の信号1
42は、各子局120から通信回線140を介して親局
110に伝送され、親局110は各排水設備150の内
水位W3や外水位W2の状況や機器類の故障・状態状況等
を把握できるようになっている。以下、親局110、子
局120、排水設備150の構成及び動作について説明
する。
【0024】図5は親局、子局、排水設備及び排水設備
制御盤の各種信号の送受の状態を示す図である。図示す
るように、親局110は自然排水運転操作部111、強
制排水運転操作部112、自動排水運転操作部113、
中央運用停止指令部114、状況把握・応答部115、
信号受信・表示部116を具備し、ボタンスイッチ等の
選択部117で選択的に各操作部から各操作指令を子局
120に出力できるようになっている。
【0025】子局120は自然排水運転指令回路12
1、強制排水運転指令回路122、自動排水運転指令回
路123、中央運用停止指令回路124、異常検知・運
転モード選択指令回路125、信号送出部126を具備
する。また、排水設備150には排水設備制御盤130
が設けられ、排水設備150の各機器を制御するように
なっている。該排水設備制御盤130は信号送出部13
1、運転・停止制御回路132、OR回路133、自動
運転指令回路134、手動運転指令回路135を具備す
る。また、運転・停止制御回路132はポンプ制御回路
132a、防塵機制御回路132b、スクリーン制御回
路132c、ゲート制御回路132dを具備する。運転
・停止制御回路132から排水設備150のポンプ15
0a、除塵機150b、スクリーン150c及びゲート
150dに各運転・停止信号が出力されるようになって
いる。
【0026】上記構成の子局120において、自然排水
運転指令回路121は親局110の自然排水運転操作部
111からの自然排水運転操作指令を受けて排水設備制
御盤130の運転・停止制御回路132に自然排水運転
指令信号S1を出力し、強制排水運転指令回路122は
親局110の強制排水運転操作部112からの強制排水
運転操作指令を受けて排水設備制御盤130の運転・停
止制御回路132に強制排水運転指令信号S2を出力す
る。また、自動排水運転指令回路123は親局110の
自動排水運転操作部113からの自動排水運転操作指令
を受けて排水設備制御盤130の運転・停止制御回路1
32にOR回路133を通して自動排水運転指令信号S
3を出力する。
【0027】また、中央運用停止指令回路124は親局
110の中央運用停止指令部114からの中央運用停止
指令を受けて異常検知・運転モード選択指令回路125
に中央運用停止指令信号を出力する。また、異常検知・
運転モード選択指令回路125は前記中央運用停止指令
信号又は親局110の状況把握・応答部からの中央運用
停止指令信号を受けて排水設備制御盤130の運転・停
止制御回路132に中央運用停止指令信号S4を出力す
る。
【0028】また、排水設備制御盤130において、自
動運転指令回路134からの自動運転指令信号S3はO
R回路133を通して運転・停止制御回路132に出力
される。また、手動運転指令回路135からの手動運転
指令信号S5は運転・停止制御回路132に出力され
る。また、信号送出部131には水位、故障、状態の各
信号が入力され、該各信号は子局120の信号送出部1
26に送られ、該信号送出部126から親局110の信
号受信・表示部に送信される。また、内外水位W 3,W2
は自動運転指令回路134にも入力される。
【0029】自然排水運転指令信号S1及び強制排水運
転指令信号S2を受けた運転・停止制御回路132内で
は後述のように、所定の順序で排水設備150の水中モ
ータポンプ21、スクリーン引上装置又は除塵機巻上装
置25の各々を制御するポンプ制御回路132a、除塵
機制御回路132b、スクリーン制御回路132c及び
ゲート制御回路132dに制御信号を、また自動運転指
令信号S3を受けた自動運転指令回路134は入力され
る内外水位W3,W2によって上記ポンプ制御回路132
a、除塵機制御回路132b、スクリーン制御回路13
2c及びゲート制御回路132dに制御信号を出力す
る。
【0030】また、運転・停止制御回路132は異常検
知・運転モード選択部125から中央運用停止指令信号
4を受けた場合、排水設備150の運転モードを自然
排水運転モード、強制排水運転モード、自動排水運転モ
ードのいずれかに自動的に切り換えるか、現状維持とす
るかを選択する機能を持っている。また、運転・停止制
御回路132が手動運転指令回路135からの手動運転
指令信号S5を受けた場合、自然排水運転モード、強制
排水運転モード及び自動排水運転モードを停止し、排水
設備150の各機器を手動で操作するようにする。
【0031】図6は運転・停止制御回路132が子局1
20の自然排水運転指令回路121から自然排水運転指
令信号S1を受けた場合、即ち親局110から自然排水
運転操作指令を受けた場合に排水設備制御盤130に出
力する指令の手順を示す図である。なお、ここでは排水
設備に図2に示すゲートポンプ設備を用いるものとす
る。親局110から自然排水運転操作指令を受けると、
図6に示す順序で指令を発する自然排水運転信号S1
自然排水運転指令回路121から出力される。即ち、先
ずポンプ停止指令をポンプ制御回路132aに発して
(ステップ)、水中モータポンプ21の運転を停止す
る。続いて除塵機運転停止指令を除塵機制御回路132
bに発して(ステップ)、除塵機23の運転を停止
し、除塵機巻上装置25を介して上動させる。
【0032】また、除塵機23がスクリーンの場合はス
クリーン開指令をスクリーン制御回路132cに発して
(ステップ)、スクリーン23をスクリーン引上装置
25を介して上動させる。最後にゲート開指令をゲート
制御回路132dに発して(ステップ)、止水ゲート
22を上動させる。これにより、内水位W3と外水位W2
の水位判断で排水される。
【0033】図7は運転・停止制御回路132が強制排
水運転指令回路122から強制排水運転指令信号S2
受けた場合、即ち親局110から強制排水運転操作指令
を受けた場合に出力する指令の手順を示す図である。親
局110から強制排水運転操作指令を受けると、図7で
示す順序で指令を発する強制排水運転信号S2が強制排
水運転指令回路122から出力される。即ち、スクリー
ン閉指令をスクリーン制御回路132cに出力して(ス
テップ)、スクリーン23をスクリーン引上装置25
を介して下動させる。また、スクリーン23が除塵機の
場合は除塵機運転指令を除塵機制御回路132bに出力
して(ステップ)、除塵機23を除塵機巻上装置25
を介して下動させ、除塵機23を運転させる。
【0034】続いてゲート閉指令をゲート制御回路13
2dに発して(ステップ)、止水ゲート22を下動さ
せる。最後にポンプ運転指令をポンプ制御回路132a
に発して(ステップ)、水中モータポンプ21の運転
を開始する。
【0035】図8は運転・停止制御回路132が自動運
転指令信号S3を受けた場合、即ち親局110から自動
運転指令を受けた場合の動作を説明するための図であ
る。運転・停止制御回路132には内水位W3及び外水
位W2の検出信号が入力しており、外水位W2が上昇し所
定のレベルL2に達したら、ゲート閉指令をゲート制御
回路132dに出力し止水ゲート22を下動させ、内水
位W3の水位がL1に達したらポンプ運転指令をポンプ制
御回路132aに出力し水中モータポンプ21を運転す
ると共にこれに連動してスクリーン閉指令をスクリーン
制御回路132cに出力し、スクリーン23をスクリー
ン引上装置25を介して下動させる。また、スクリーン
が除塵機の場合は、除塵機制御回路132bに除塵機運
転指令を出力し、除塵機巻上装置25を介して下動さ
せ、除塵機23の運転を開始する。これにより水中モー
タポンプ21により強制排水が行われる。
【0036】外水位W2と内水位W3が低下し、内水位W
3が所定のレベルL3まで低下したら、ポンプ制御回路1
32aにポンプ停止指令を出力して水中モータポンプ2
1の運転を停止すると共に、これに連動してスクリーン
開指令をスクリーン制御回路132cに出力し、スクリ
ーン23をスクリーン引上装置25を介して上動させ
る。また、スクリーンが除塵機の場合は除塵機制御回路
132bに除塵機停止指令を出力し除塵機巻上装置25
を介して上動させ、除塵機23の運転を停止する。外水
位W2の水位が所定のレベルL4で低下したら、ゲート開
指令をゲート制御回路132dに出力し止水ゲート22
を上動させる。
【0037】上記のように子局120が親局110から
各操作指令を受けた場合の排水設備150の各機器の制
御操作手順は決まっているから、親局110から子局1
20の各回路に指令をするのみで、運転・停止制御回路
132は排水設備150の各機器を自然排水運転、強制
排水運転或いは自動排水運転に従って運転・停止させ
る。
【0038】また、詳細な説明は省略するが、図1に示
す構成の排水設備においても、ポンプP1、P2による強
制排水路13内を通した強制排水、内水位W3と外水位
2との判断による自然排水路12を通した自然排水、
水位W1と外水位W2を検知し該水位による自動排水にお
いても機器類の動作順序は決まっているから、上記のよ
うな遠方操作は可能である。
【0039】また、上記例では、親局110で各排水設
備150の状況を判断し、子局120に自然排水運転操
作指令、強制排水運転操作指令及び自動排水操作指令の
いずれかを選択的に手動で出力するようにしているが、
親局110で各排水設備150の内外水位、機器類の故
障・状態等の状況が正確に把握できる場合は、その状況
に応じて前記運転操作指令の何れかを自動的に選択して
子局110に出力できるようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、各請求項に記載
の発明によれば、親局は各子局に水位判断により自然排
水を指令する自然排水運転モードと、ポンプにより強制
排水を指令する強制排水運転モードと、水位により自然
排水運転モードと強制排水運転モードの双方を自動的に
行う自動排水運転を指令する自動排水運転モードのいず
れかを選択的に指令する操作指令回路を具備し、各子局
は親局からの自然排水運転操作指令を受け排水設備に各
機器を所定の順序で運転制御する指令を出力する自然排
水運転指令回路と、強制排水運転操作指令を受けて各機
器を所定の順序で運転制御する指令を出力する強制排水
運転指令回路と、自動排水運転操作指令を受け排水設備
の機器を水位に従って自動運転させる自動運転指令を出
力する自動排水運転指令回路を具備するので、下記のよ
うな優れた効果が得られる。
【0041】排水設備の数が多くとも中央の操作員の
作業負担が軽く、人為的ミスの少ない操作を行うことが
できる。
【0042】機器の運転/停止操作を適切なタイミン
グで行うことができるから、内水位が急激に上昇し、湛
水の危険性が高まったり、既に洪水が収まり、危険状態
が過ぎているのに水中ポンプを長時間運転し、無駄とな
ったり、管理上のトラブルの発生も少なくなる。
【0043】また、請求項2に記載の発明によれば、各
子局は親局との信号応答の異常を検知した場合、運転モ
ードのいずれかに自動的に切り換えるか、現状維持とす
るかを選択する運転モード選択回路を具備するので、親
局に問題があっても現場優先の操作が可能となる。
【0044】また、請求項3に記載の発明によれば、親
局が指令発生機能からの指令を意図的に終了させた場合
そのことを子局に通知し、子局側でその通知を受け、運
転モードのいずれかに自動的に切り換えるか、現状維持
とするので、このような場合でも、現場優先の操作が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自然排水路と強制排水路を並設した排水設備の
平面構成例を示す図である。
【図2】自然排水路とポンプ設備とを一体化した排水設
備(ゲートポンプ設備)の断面構成例を示す図である。
【図3】図2に示す排水設備における洪水の水位と機器
の運用形態を示す図である。
【図4】本発明に係る排水設備の遠方操作装置のシステ
ム構成を示す図である。
【図5】本発明に係る排水設備の遠方操作装置の親局、
子局、排水設備及び排水設備制御盤の各種信号の送受の
状態を示す図である。
【図6】自然排水運転指令回路が親局から自然排水運転
操作指令を受けた場合に排水設備の運転・停止制御回路
に出力される信号の順序を示す図である。
【図7】強制排水運転指令回路が親局からの強制排水運
転操作指令を受けた場合に排水設備の運転・停止制御回
路に出力される信号の順序を示す図である。
【図8】自動運転制御回路の動作を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 排水路 11 河川 12 自然排水路 13 強制排水路 14 自然排水ゲート 15 排水路ゲート 16 吸水槽 17 吐水槽 18 制水ゲート P1 ポンプ P2 ポンプ 20 排水路 21 水中モータポンプ 22 止水ゲート 23 スクリーン又は除塵機 24 ゲート巻上装置 25 スクリーン引上装置又は除塵機引上装
置 110 親局 120 子局 130 排水設備制御盤 140 通信回線 150 排水設備
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝田 茂雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 横谷 嘉一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 2D019 AA43 2D063 AA10 DC00 DC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の排水設備を遠方の親局から子局を
    介して操作する排水設備の遠方操作装置であって、 前記親局は各子局に水位判断により自然排水を指令する
    自然排水運転モードと、ポンプにより強制排水を指令す
    る強制排水運転モードと、水位により前記自然排水運転
    モードと強制排水運転モードの双方を自動的に行う自動
    排水運転を指令する自動排水運転モードのいずれかを選
    択的に指令する操作指令回路を具備し、 前記各子局は前記親局からの自然排水運転操作指令を受
    け前記排水設備に各機器を所定の順序で運転制御する指
    令を出力する自然排水運転指令回路と、強制排水運転操
    作指令を受けて各機器を所定の順序で運転制御する指令
    を出力する強制排水運転指令回路と、自動排水運転操作
    指令を受け前記排水設備の機器を水位に従って自動運転
    させる自動運転指令を出力する自動排水運転指令回路を
    具備することを特徴とする排水設備の遠方操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排水設備の遠方操作装
    置において、 前記各子局は前記親局に対して各種信号を出力し、該親
    局は該子局からの信号に対して応答して該子局に所定の
    指令を発する機能を具備しており、 前記各子局は前記親局との信号応答の異常を検知した場
    合、前記運転モードのいずれかに自動的に切り換える
    か、現状維持とするかを選択する運転モード選択回路を
    具備することを特徴とする排水設備の遠方操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の排水設備の遠方操作装
    置において、 前記親局が前記指令発生機能からの指令を意図的に終了
    させた場合、そのことを子局に通知し、子局側でその通
    知を受け、前記運転モードのいずれかに自動的に切り換
    えるか、現状維持とすることを特徴とする排水設備の遠
    方操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の排
    水設備の遠方操作装置において、 前記排水設備は、塵芥を除去するためのスクリーンや除
    塵機を伴って設置される水路を遮断するゲートと水路に
    溜った水を排水するポンプが一体化したゲートポンプ設
    備であることを特徴とする排水設備の遠方操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の排
    水設備の遠方操作装置において、 前記排水設備は、水位判断により排水する自然排水路
    と、該自然排水路に並設されポンプによる強制排水を行
    う強制排水路を具備することを特徴とする排水設備の遠
    方操作装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103669295A (zh) * 2012-09-05 2014-03-26 江苏晨光盛得液压设备有限公司 智能化液压启闭机

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