JP2000144717A - 自走式土質改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機 - Google Patents

自走式土質改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機

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JP2000144717A
JP2000144717A JP10336536A JP33653698A JP2000144717A JP 2000144717 A JP2000144717 A JP 2000144717A JP 10336536 A JP10336536 A JP 10336536A JP 33653698 A JP33653698 A JP 33653698A JP 2000144717 A JP2000144717 A JP 2000144717A
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soil
hopper
improvement
self
improvement material
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JP10336536A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoshida
泰弘 吉田
Naoya Nomura
直也 野村
Hiroshi Shimizu
洋 清水
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良材の供給量を一定に保持でき、回転駆動
動力の低減が図られ、また輸送時の作業コスト低減が可
能な自走式土質改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質
改良機を提供する。 【解決手段】 改良材ホッパ10の下部に取り付けられ
たケース21に、外輪部材41と内輪部材42とフィー
ダブレード43とから成る回転体40を、軸受44を介
して回転自在に内設して改良材供給装置20を構成す
る。ケース21の底板22に設けた改良材排出口23の
上方の上板27に、開閉自在なカバー31で被覆される
窓30を設ける。改良材ホッパ10のホッパ下縁14
は、回転体40の外輪部材41の内周面46よりも内側
に位置し、また外輪部材41の上端面47よりも下方に
位置する。改良材ホッパ10は着脱自在に取り付けられ
ると共に、高さ寸法は走行体2の下端面から土搬送装置
6の下端面までの高さよりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式土質改良機
用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式土質改良機の改良材ホッパ
については、例えば特開平9−195265号公報に開
示されたものがある。特開平9−195265号公報に
よれば、自走式土質改良機は、車体の下部に配設した走
行体の上部のほぼ中央部に配設され、かつ土と改良材と
を混合して土質を改良する解砕機(本発明の混合装置に
対応する)と、その後方に配設された第1ホッパ(本発
明の土ホッパに対応)及び第2ホッパ(本発明の改良材
ホッパに対応)と、土と改良材とを解砕機に搬送する搬
送用ベルトコンベア(本発明の土搬送装置に対応)と、
改良土を搬出する改良土搬送装置とより構成されてい
る。そして、第2ホッパの下部には定量の改良材を搬送
用ベルトコンベア上に供給する土質改良材供給装置(本
発明の改良材供給装置に対応)が設けられた構成となっ
ている。
【0003】以下に、上記のような従来技術に係わる自
走式土質改良機の改良材ホッパの一例について、図12
〜図16を参照して説明する。
【0004】図12は従来の自走式土質改良機1aの側
面図である。下部に履帯式の走行体2を有する車体3の
ほぼ中央部には解砕機4が搭載され、その後方には、下
部に土質改良材供給装置20aを有する第2ホッパ10
aが配設されている。解砕機4は回転カッタ4aと複数
の回転打撃子4bとを有する。第2ホッパ10aの後方
には第1ホッパ5が搭載され、第1ホッパ5と第2ホッ
パ10aの下方には土と改良材を解砕機4に搬送する搬
送用ベルトコンベア6が配設されている。解砕機4の下
方には改良された土を車体後方に搬出する搬出用ベルト
コンベア7が設けられている。8は駆動装置(本発明に
動力装置に相当する)である。
【0005】次に作動について説明する。第1ホッパ5
から搬送用ベルトコンベア6に所定量の土が供給され、
その土の上に第2ホッパ10a内の改良材が土質改良材
供給装置20aにより所定量供給される。所定量の土と
改良材とは搬送用ベルトコンベア6により解砕機4に搬
送される。解砕機4で土と改良材とは回転カッタ4aに
より切削、混合され、回転打撃子4bにより混合されて
土質改良され、良質土となって搬出用ベルトコンベア7
により外部に搬出される。
【0006】図13は第2ホッパ10aの側面一部断面
図であり、図14は図13のF−F矢視図である。図1
3及び図14において、第2ホッパ10aの下方には土
質改良材供給装置20aの円形のケース21が設けられ
ている。ケース21内には改良材を移動させる回転体4
0が内設されている。回転体40は、外輪部材41と、
内輪部材42と、外輪部材41と内輪部材42とを接続
する複数個のフィーダブレード43とから構成されてい
る。回転体40は、ケース21の底板22に、内輪に内
歯44aを有する軸受44を介して回転自在に取着さ
れ、それぞれ内歯44aに噛み合うピニオン45aを有
する2個のモータ45,45により回転駆動される。モ
ータ45の回転数を変更することにより改良材の供給量
を任意に変更可能である。ケース21の前方部の底板2
2には改良材排出口23が設けられている。第2ホッパ
10aの下部には改良材排出口23を覆うような前方整
流板11fと、後方整流板11gとが設けられ、回転体
40の前方部分及び後方部分を被覆しており、中央部に
空間部60が設けられている。
【0007】図15は図14のG−G矢視図である。前
方整流板11fの下縁12は回転体40のフィーダブレ
ード43の上縁に近接して形成され、改良材排出口23
(図14参照)に向けて移動する改良材の高さを一定に
するすり切り部13を形成している。
【0008】図16は図14のJ−J矢視図である。図
14に示した空間部60の第2ホッパ10aの下端部は
回転体40の外径に沿った円弧形状を成し、第2ホッパ
10aのホッパ下縁14の内径D1は、改良材の回転体
40内への充填率を向上するために、回転体40の外輪
部材41の内径D2とほぼ等しいか、又はD1>D2に
なっている。
【0009】次に第2ホッパ10a及び土質改良材供給
装置20aの作動について説明する。まず、第2ホッパ
10a内に投入された改良材は空間部60から回転体4
0内に入り、次に回転体40を図14に示す白い矢印方
向に回転すると、改良材はフィーダブレード43により
移動される。そして、前方整流板11fの下縁12のす
り切り部13によりすり切られて高さを制限される。そ
の後、改良材排出口23の上部に達するとここから落下
し、前述の搬送用ベルトコンベア6上の土の上に落ち
る。前述のように、落下する改良材の量はモータ35の
回転数を制御することにより任意に調整可能である。
【0010】図12において、自走式土質改良機1aを
輸送する場合、全高H4は輸送車両に搭載した場合に輸
送制限を越える。そのため、第2ホッパ10aを本体か
ら取り外し、本体と第2ホッパ10aとを別個に輸送す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては以下のような問題点がある。 1)土質改良材供給装置の回転体の外輪部材と内輪部材
とフィーダブレードとに囲まれた部分に改良材が充填さ
れ、回転体の回転に伴って改良材は移動し、改良材排出
口から下方に排出されるようになっている。ところが、
例えばフィーダブレード等部品の破損等により改良材の
切り出し高さが異なり、排出される改良材の量が正規の
量と異なる場合がある。また、粉体の改良材は湿気や水
の進入等により固まったり、外輪部材、内輪部材或いは
フィーダブレードに付着して所定量の改良材が排出され
ず、改良材の供給量が正規の量と異なる場合がある。し
かしながら、従来はこの状況を確認できず、よって修理
できないという問題がある。 2)図16に示すように、第2ホッパ10aの下縁14
の内径D1は土質改良材供給装置20aの回転体40の
外輪部材41の内径D2にほぼ等しいか、又は大きいた
め、粉体の改良材が外輪部材41とケース21との間に
こぼれ、この間に詰まって回転体40の回転抵抗が大き
くなり、無駄な動力を必要とすることがある。また、こ
ぼれた改良材が固化して付着し、このために回転体40
が回転不能となって過大負荷が発生し、油圧系統が加熱
し、損傷する場合もある。 3)第2ホッパの下部に設けられた整流板11f,11
gの形状は一定しており、改良材の種類(例えば、さら
さらして流れがスムーズなもの、少々粘性があって流れ
難いもの等)により回転体の外への漏れが多くなった
り、或いは、回転体内への充填率が低下する場合があ
る。 4)図15の矢印に示すように、回転体40の上部に設
けられたすり切り部13によりすり切られた改良材の圧
力Pが大きく、そのため、回転体40を回転させるため
に大きな回転トルクを必要とし、したがって、大きなモ
ータ45が必要になり、大きな場積の確保やコストアッ
プの問題がある。 5)自走式土質改良機を輸送する場合には第2ホッパを
分離して輸送するため、2台の輸送用車両が必要とな
り、不経済である。また、第2ホッパを分離した後、土
質改良材供給装置に雨等が入らないようにカバーをする
必要があり、分解、組立て時の作業が面倒である。
【0012】本発明は上記の問題点に着目し、改良材の
供給量を一定に保ち、改良材の種類に係わらず回転体へ
の充填率を良好にして常に良質な改良土が得られると共
に、回転体の回転抵抗を少なくして少ない動力で運転可
能とし、かつ、経済的に、簡単に輸送可能な自走式土質
改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記の
目的を達成するために、本発明に係る自走式土質改良機
用改良材ホッパの第1発明は、下部に走行体を有する車
体上に、改良される土を貯溜して排出する土ホッパと、
土質改良材を貯溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの
下部に取り付けられたケースに内設された回転体を回転
して改良材ホッパ下部から受ける改良材を移動させ、前
記ケースに設けられた改良材排出口より改良材を所定量
ずつ排出する改良材供給装置と、土ホッパからの土、及
び改良材供給装置からの改良材を混合して土質を改良す
る混合装置とを備えた自走式土質改良機の改良材ホッパ
において、改良材供給装置のケースの、改良材排出口の
上方に位置する上板に、窓及びこの窓を被覆するカバー
を有する自走式土質改良機用改良材ホッパとしている。
【0014】上記構成によれば、改良材ホッパ下部の改
良材排出口の上方に位置するケースの上板に窓及びこの
窓を被覆するカバーを設けたため、常時はカバーを閉じ
て雨水等の進入を防止し、必要に応じてカバーを開いて
前記窓から回転体を、特に改良材排出口の付近を確認
し、不具合発生要因を除去して修理することが可能とな
る。すなわち、回転体に所定量の改良材が詰まっていな
かったり、あるいは湿気等で回転体や改良材排出口に改
良材が付着しているような場合には、この確認及び修理
用の窓からこれらの原因を取り除くことが可能となる。
これにより、常に正確な量の改良材を供給でき、良質の
改良土を得ることができる。
【0015】第2発明は、下部に走行体を有する車体上
に、改良される土を貯溜して排出する土ホッパと、土質
改良材を貯溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの下部
に設けられたケースに内設され、かつ、外周部及び内周
部に上下方向にそれぞれ立設された外輪部材及び内輪部
材の間に固設したフィーダブレードを有する回転体を回
転して改良材ホッパの下縁から受ける改良材を移動さ
せ、前記ケースに設けられた改良材排出口より改良材を
所定量ずつ排出する改良材供給装置と、土ホッパからの
土、及び改良材供給装置からの改良材を混合して土質を
改良する混合装置とを備えた自走式土質改良機の改良材
ホッパにおいて、ホッパ下縁は、改良材供給装置の回転
体の外輪部材の内周面よりも内側に位置した自走式土質
改良機用改良材ホッパとしている。
【0016】上記構成によれば、改良材ホッパの下縁を
回転体の外輪部材の内面よりも内側に位置させたため、
外輪部材とケースとの間に改良材がこぼれて詰まる恐れ
はない。したがって、回転体の回転抵抗が低減されるの
で、小さいトルクで回転体を回転させることができ、回
転駆動モータの小型化、及び省エネを図ることができ
る。
【0017】第3発明は、第2発明の構成に基づき、ホ
ッパ下縁は、改良材供給装置の回転体の外輪部材の上端
面よりも下方に位置した構成としている。
【0018】上記構成によれば、改良材はホッパ下縁か
ら改良材供給装置の中に入るので、外輪部材とケースと
の間に改良材がこぼれるのが確実に防止される。これに
より、回転体の回転抵抗が低減されるので、小さいトル
クで回転体を回転させることができ、回転駆動モータの
小型化、及び省エネを図ることができる。
【0019】第4発明は、下部に走行体を有する車体上
に、改良される土を貯溜して排出する土ホッパと、土質
改良材を貯溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの下部
に取り付けられたケースに内設され、かつ、外周部及び
内周部に上下方向にそれぞれ立設された外輪部材及び内
輪部材の間に固設したフィーダブレードを有する回転体
を回転して改良材ホッパの下縁から受ける改良材を移動
させ、前記ケースに設けられた改良材排出口より改良材
を所定量ずつ排出する改良材供給装置と、土ホッパから
の土、及び改良材供給装置からの改良材を混合して土質
を改良する混合装置とを備えた自走式土質改良機の改良
材ホッパにおいて、下部に、内側下方へ向けて傾斜する
傾斜面を有する整流板を設けると共に、整流板の傾斜面
の先端部は、回転体の外輪部材の内側に位置した自走式
土質改良機用改良材ホッパとしている。
【0020】上記構成によれば、改良材ホッパの下部に
内側下方へ向けて傾斜する傾斜面を有する整流板を設
け、その傾斜面の先端部を回転体の外輪部材より内側に
位置するようにしたため、改良材が外輪部材の外側にこ
ぼれて回転体とケースとの間に詰まることがなく、ま
た、回転体の全面に上からの改良材の圧力が加わること
はない。したがって、回転体の回転抵抗が低減されるの
で、小さいトルクで回転体を回転させることができ、回
転駆動モータの小型化、及び省エネを図ることができ
る。
【0021】第5発明は、第4発明の構成に基づき、整
流板を、着脱自在に取り付けた構成としている。
【0022】上記構成によれば、形状の異なる整流板の
交換が容易となり、よって、種類の異なる改良材にそれ
ぞれ適応させて整流板を選択して装着可能となる。した
がって、例えば改良材の流れ易さに適合した形状の整流
板を装着することにより、改良材の回転抵抗の影響を小
さくし、改良材供給装置の回転体が小さな回転抵抗で回
転可能となり、改良材供給装置の回転駆動モータを小型
化できる。また、回転体の外輪部材とケースとの間に改
良材がこぼれるのを改良材の種類に対応して防止できる
ので、こぼれ防止の確実性をさらに向上できる。
【0023】第6発明は、下部に走行体を有する車体上
に、改良される土を貯溜して排出する土ホッパと、土質
改良材を貯溜する改良材ホッパと、土ホッパの下方に配
設され、土ホッパからの土を搬送する土搬送装置と、土
搬送装置からの土、及び改良材ホッパからの改良材を混
合して土質を改良する混合装置とを備えた自走式土質改
良機の改良材ホッパにおいて、着脱自在に取り付けられ
ると共に、高さ寸法は走行体の下端面から土搬送装置の
下端面までの高さよりも小さくした自走式土質改良機用
改良材ホッパとしている。
【0024】上記構成によれば、自走式土質改良機を輸
送する時に改良材ホッパを取外して、土搬送装置の下に
積載することが可能となる。したがって、1台の輸送車
両に搭載可能であり、輸送コストを低減できる。
【0025】第7発明は、第6発明に基づき、一体構成
の手すり(51)を有する構成としている。
【0026】上記構成によれば、改良材ホッパとこれに
取着された手すりとを一体構成としたため、輸送時の分
解の手間が省け、少ない工数で能率的に輸送できる。
【0027】第8発明は、下部に走行体を有する車体上
に、改良される土を貯溜して排出する土ホッパと、土ホ
ッパに隣接して設けられ、かつ土質改良材を貯溜する改
良材ホッパと、土ホッパからの土、及び改良材ホッパか
らの改良材を混合して土質を改良する混合装置とを備え
た自走式土質改良機において、改良材ホッパを着脱自在
に取り付けると共に、改良材ホッパと土ホッパとの間に
ガードプレートを回動自在に設け、ガードプレートは、
改良材ホッパを取り付けてあるときは改良材ホッパと土
ホッパとの間に固定され、改良材ホッパを取り外してい
るときは取り外した後の開口部を被覆可能とした構成と
している。
【0028】上記構成によれば、改良材ホッパを取り付
けてあるときは、ガードプレートを改良材ホッパと土ホ
ッパとの間に固定することにより、土ホッパ側の改良材
ホッパの外面に積込機の作業機等が衝突して損傷するの
を防止できる。また、自走式土質改良機を輸送するとき
に、改良材ホッパを取り外した後の開口部をガードプレ
ートにより被覆することにより、輸送中に開口部から土
質改良機内に雨水等が進入するのを防止できると共に、
被覆作業に要する時間が短時間で済む。したがって、輸
送作業の能率を向上できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自走式土質
改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機の実施形
態について、図1〜図11を参照して詳述する。
【0030】図1は、本発明に係わる改良材ホッパを搭
載した自走式土質改良機1の側面図である。下部に履帯
式の走行体2を有する車体3のほぼ中央部に混合装置4
が搭載され、その後方には改良材ホッパ10及び土ホッ
パ5が搭載されている。この履帯式の走行体2は車輪式
であってもよい。改良材ホッパ10と土ホッパ5の間に
は、ガードプレート52がピン53により改良材ホッパ
10側に回動自在に取着されている。このガードプレー
ト52は、略垂直位置から略水平位置にわたって回動可
能となっており、略垂直位置に固定されたときに、土ホ
ッパ5に図示しない積込機で土を積載する際に積込機の
バケットが衝突して改良材ホッパ10の外面を損傷する
のを防止し、また積載物が飛散して機器を損傷するのを
防止する。改良材ホッパ10の下部には改良材供給装置
20が設けられており、また前方側面部には作業用の手
すり51が一体構成されている。また、土ホッパ5と改
良材供給装置20の下方には土搬送装置6が配設されて
おり、混合装置4の下方から前方に向けて改良土搬送装
置7が、そして混合装置4の前方で、かつ改良土搬送装
置7の上方には動力装置8が配設されている。改良材ホ
ッパ10及び手すり51は改良材供給装置20の上面に
着脱自在に取着されており、その高さ寸法H1は走行体
2の下端面(同図では地面)から土搬送装置6の下端面
までの高さH2よりも小さく設定されている。
【0031】次に、作動について説明する。土ホッパ5
から土搬送装置6に土が供給され、その上に改良材ホッ
パ10に投入された改良材を改良材供給装置20から所
定量ずつ供給されて混合装置4に搬送される。混合装置
4で土と改良材は混合されて土質が改良され、改良土は
改良土搬送装置7により車体前方から搬出される。そし
て、自走式土質改良機1は任意の作業場に自走して移動
可能なため、作業能率を大幅に向上することができる。
【0032】図2は改良材ホッパ10及び改良材供給装
置20の側面一部断面図であり、図3は図2のA−A矢
視図である。図2に示すように、改良材ホッパ10の内
側上部には上端部の尖ったカッタ50が設けられてお
り、クレーン等で吊り下げられた改良材の袋を破って改
良材を改良材ホッパ10内に投入できるようになってい
る。
【0033】図2及び図3において、改良材ホッパ10
は改良材供給装置20の上面部24に載置され、ボルト
25及びナット26により締着されている。改良材供給
装置20は、外周部が略円筒形状をなし、かつ底面部に
底板22を有するケース21を備えており、ケース21
の上面開口部の後部は上板27により被覆されている。
この上板27には、すり切り部13が設けられている。
改良材供給装置20のケース21内には回転体40が、
内輪に内歯44aを有する軸受44により回転自在に支
承されて配設されており、それぞれ内歯44aに噛み合
うピニオン45aを有する2個のモータ45,45によ
り回転駆動されるようになっている。回転体40は、略
上下方向に立設された外周面を形成する外輪部材41
と、略上下方向に立設された内周面を形成する内輪部材
42と、この外輪部材41及び内輪部材42の間を立設
して接続し、所定容積ずつの複数のエリアに区切る複数
のフィーダブレード43とを有している。回転体40の
回転方向は図3に示す白矢印の方向であり、モータ4
5,45の回転数を変更することにより単位時間当りの
改良材の供給量を任意に変更することができる。また、
すり切り部13よりも後方のケース21の底板22に
は、改良材排出口23が設けられている。さらに、上板
27の、改良材排出口23の上方に位置する箇所には確
認及び修理用の窓30が設けられ、窓30は開閉自在な
カバー31により被覆されている。
【0034】図3に示すように、改良材ホッパ10の下
端部には整流板11が設けられている。整流板11は第
1整流板11a、第2整流板11b、第3整流板11c
により構成されている。また、改良材進入側のすり切り
部13には、防圧カバー18が取着されている。整流板
11の材質は、鉄板、合成樹脂、又は所定値以上の硬度
を有するゴム板等である。
【0035】図4は図3のB−B矢視図であり、窓30
及びカバー31の詳細を示している。ケース21の底板
22に設けられた改良材排出口23の上方に位置する上
板27の箇所に設けられた窓30は、カバー31により
被覆されている。カバー31の一端部は蝶番32により
開閉自在に上板27に取着され、他端部は蝶ナット33
により上板27に締着されている。蝶ナット33を弛め
て細い2点鎖線に示すようにカバー31を開くことによ
り、窓30から改良材排出口23及び改良材排出口23
の近傍の回転体40の状況を目視で確認することができ
ると共に、この窓30から所定の作業を行って不具合発
生要因を取り除くことができる。また、あるいは、回転
体40を低速で回転させて一周点検し、修理することも
できる。
【0036】図5は図3のC−C矢視図であり、第1実
施形態の改良材ホッパ10の最外側のホッパ下縁14部
の断面図である。同図に示すように、改良材ホッパ10
の最外側のホッパ下縁14の内側は回転体40の外輪部
材41の内周面46より長さaだけ内側に位置してお
り、外輪部材41とケース21との間に改良材がこぼれ
て入ることを防止している。
【0037】図6は図3のD−D矢視図であり、第1実
施形態の整流板11の断面を示している。改良材ホッパ
10の下部に設けられた下部部材15には整流板11が
ボルト16とナット17により着脱自在に締着されてい
る。整流板11は改良材ホッパ10の内側下方に向けて
傾斜した傾斜面19を有しており、この傾斜面19の先
端部(内側端部)は回転体40の外輪部材41の内面4
6より所定寸法bだけ内側に位置しており、改良材が外
輪部材41の外側にこぼれるのを防止すると共に、回転
体40に加わる改良材の上方からの圧力を低減してい
る。
【0038】図7は図3のE−E矢視図であり、防圧カ
バー18の取付け部の詳細を示している。同図におい
て、回転体40の上方に設けられたすり切り部13の、
改良材侵入側の面には防圧カバー18が取着されてい
る。防圧カバー18は上方に凸形状をなしており、改良
材によりすり切り部13に加わる上方からの圧力を低減
すると共に、すり切られた改良材が防圧カバー18の下
面の傾斜面に沿って上方へ逃げるようにしている。
【0039】図8は、自走式土質改良機1の輸送時の状
態を示す側面図である。改良材ホッパ10及び手すり5
1は、改良材供給装置20から取り外されて土搬送装置
6の下方に収納されるようになっている。このとき、ガ
ードプレート52はピン53を中心として略水平位置ま
で回動され、改良材供給装置20の上面の開口部を被覆
する。改良材供給装置20の上面の開口部を被覆してい
るときのガードプレート52上面までの走行体下端面か
らの高さH3は、輸送車両に搭載時に輸送制限値以下と
なるように設定されている。したがって、1台の輸送車
両で輸送が可能である。
【0040】次に、以上の構成による作用及び効果につ
いて説明する。改良材供給装置20のケース21の上板
27に設けられたカバー31を開くことにより、窓30
から改良材排出口23の近傍の回転体40を目視により
確認し、不具合を修理できる。すなわち、回転体40に
改良材が付着していないか、あるいは改良材は所定の高
さにすり切られて確実に所定量ずつ排出されているか等
を確認することができ、何か問題がある場合にはその要
因を取り除いて常に所定量の改良材を供給できる。した
がって、良質の改良土を確実に得ることができる。
【0041】改良材ホッパ10のホッパ下縁14を回転
体40の外輪部材41の内周面46より内側に位置させ
たため、改良材が外輪部材41とケース21との間にこ
ぼれて詰まることはなくなる。これにより、回転体40
の回転抵抗が少なくなるので、モータ45は小さい動力
で回転体40を回転でき、モータの小型化及び省エネ化
が可能である。
【0042】改良材ホッパ10の下部に整流板11を設
け、またすり切り部13に防圧カバー18を設けたた
め、回転体40に加わる改良材の上方からの圧力が低減
され、回転体40の回転抵抗が低減する。また、すり切
り部13を上に凸形状としたので、すり切られた改良材
が防圧カバー18の下側傾斜面に沿って上方へ逃げる。
これにより、すり切り部13でのすり切りに大きな動力
を必要としなくなる。したがって、モータ45は小さい
動力で回転体40を回転でき、モータの小型化及び省エ
ネ化が可能である。
【0043】手すり51を一体構成した改良材ホッパ1
0を取り外して土搬送装置6の下方に収納可能とし、ま
たガードプレート52を回動して改良材ホッパ10を取
り外した後の改良材供給装置20の上面開口部を被覆
し、雨水を防止するようにした。この結果、本自走式土
質改良機1を1台の輸送車両に搭載可能となり、また防
水のためのビニールカバー等をかける手間が不要となる
ので、段取作業時間を短縮でき、また経済的に輸送でき
る。
【0044】つぎに、他の実施形態について説明する。
図9は、第2実施形態の改良材ホッパ10のホッパ下縁
14部の断面図である。回転体40の外輪部材41の上
端面47の高さは、フィーダブレード43の高さより高
くなっている。なお、ここで言うホッパ下縁14は、改
良材ホッパ10自体の下端部でもよいし、あるいは整流
板11の下端部でもよい。また、改良材ホッパ10のホ
ッパ下縁14は外輪部材41の上端面47よりdだけ低
くなっており、かつ外輪部材41の内周面46よりcだ
け内側に位置している。したがって、改良材ホッパ10
からの改良材は外輪部材41と内輪部材42の間に確実
に供給されるので、改良材がこぼれて外輪部材41とケ
ース21との間に詰まるのを一層確実に防止することが
できる。
【0045】ところで、粉体状の改良材は種類により流
れ易さが異なっており、高炉セメント、セメント等は流
れ易く、石灰は流れ難い。したがって、回転体40への
改良材の充填率を向上し、かつ、外輪部材41の外側へ
のこぼれを防止するためには整流板11の形状を改良材
の種類により変えることが望ましい。図10は、第2実
施形態の他例を表す整流板11dの断面図である。改良
材ホッパ10の下部に取着された整流板11dの先端部
は、回転体40の外輪部材41の内周面46から距離e
だけ内側に設定されている。距離eは、図6に示した距
離bより大きく設定されている。すなわち、流れ易い改
良材にはこのような整流板11dが適合しており、整流
板11dの先端部を回り込んで適切な量だけ改良材が回
転体40内に入ることができる。
【0046】図11は、第3実施形態の整流板11eの
断面図である。整流板11eの先端部の、回転体40の
外輪部材41の内周面46からの距離fは図6に示した
距離bよりも小さく設定されている。すなわち、流れ難
い改良材にはこのような整流板11eが適合しており、
整流板11eの先端部からの改良材の回り込みが少ない
分を考慮して回転体40の上方の隙間を大きくする。
【0047】前述のように、整流板11を改良材ホッパ
10の下部に着脱自在に締着したため、容易に交換可能
であり、改良材に最適の整流板11に交換することによ
り作業能率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る改良材ホッパを搭載した自走式土
質改良機の側面図である。
【図2】本発明に係る改良材ホッパ及び改良材供給装置
の側面一部断面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】図3のB−B矢視図である。
【図5】図3のC−C矢視図である。
【図6】図3のD−D矢視図である。
【図7】図3のE−E矢視図である。
【図8】本発明に係る改良材ホッパを搭載した自走式土
質改良機の輸送時の状態を示す側面図である。
【図9】第2実施形態係る改良材ホッパの下縁部の断面
図である。
【図10】第2実施形態の他例を表す整流板の断面図で
ある。
【図11】第3実施形態係る整流板の断面図である。
【図12】従来技術に係る自走式土質改良機の側面図で
ある。
【図13】従来技術に係る改良材ホッパの側面一部断面
図である。
【図14】図13のF−F矢視図である。
【図15】図14のG−G矢視図である。
【図16】図14のJ−J矢視図である。
【符号の説明】
1…自走式土質改良機、5…土ホッパ、6…土搬送装
置、10…改良材ホッパ、11…整流板、13…すり切
り部、18…防圧カバー、20…改良材供給装置、21
…ケース、22…底板、23…改良材排出口、27…上
板、30…窓、31…カバー、32…蝶番、33…蝶ナ
ット、40…回転体、41外輪部材、42…内輪部材、
43…フィーダブレード、44…軸受、45…モータ、
51…手すり、52…ガードプレート、53…ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 洋 神奈川県川崎市川崎区中瀬 3−20−1 株式会社小松製作所建設ロボット事業部内 Fターム(参考) 2D040 AB07 CD07 EB04 EB05 3E070 AA19 AB40 CC03 HA09 HB10 HF02 QA03 WF07 WG06 3F075 AA08 BA01 BB01 CA04 CA09 CB16 CC04 CC08 CC21 CD04 DA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に走行体を有する車体上に、改良さ
    れる土を貯溜して排出する土ホッパと、土質改良材を貯
    溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの下部に取り付け
    られたケースに内設された回転体を回転して改良材ホッ
    パ下部から受ける改良材を移動させ、前記ケースに設け
    られた改良材排出口より改良材を所定量ずつ排出する改
    良材供給装置と、土ホッパからの土、及び改良材供給装
    置からの改良材を混合して土質を改良する混合装置とを
    備えた自走式土質改良機の改良材ホッパにおいて、 改良材供給装置(20)のケース(21)の、改良材排出口(23)
    の上方に位置する上板(27)に、窓(30)及びこの窓(30)を
    被覆するカバー(31)を有することを特徴とする自走式土
    質改良機用改良材ホッパ。
  2. 【請求項2】 下部に走行体を有する車体上に、改良さ
    れる土を貯溜して排出する土ホッパと、土質改良材を貯
    溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの下部に設けられ
    たケースに内設され、かつ、外周部及び内周部に上下方
    向にそれぞれ立設された外輪部材及び内輪部材の間に固
    設したフィーダブレードを有する回転体を回転して改良
    材ホッパの下縁から受ける改良材を移動させ、前記ケー
    スに設けられた改良材排出口より改良材を所定量ずつ排
    出する改良材供給装置と、土ホッパからの土、及び改良
    材供給装置からの改良材を混合して土質を改良する混合
    装置とを備えた自走式土質改良機の改良材ホッパにおい
    て、 ホッパ下縁(14)は、改良材供給装置(20)の回転体(40)の
    外輪部材(41)の内周面(46)よりも内側に位置したことを
    特徴とする自走式土質改良機用改良材ホッパ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自走式土質改良機用改良
    材ホッパにおいて、 ホッパ下縁(14)は、改良材供給装置(20)の回転体(40)の
    外輪部材(41)の上端面(47)よりも下方に位置したことを
    特徴とする自走式土質改良機用改良材ホッパ。
  4. 【請求項4】 下部に走行体を有する車体上に、改良さ
    れる土を貯溜して排出する土ホッパと、土質改良材を貯
    溜する改良材ホッパと、改良材ホッパの下部に取り付け
    られたケースに内設され、かつ、外周部及び内周部に上
    下方向にそれぞれ立設された外輪部材及び内輪部材の間
    に固設したフィーダブレードを有する回転体を回転して
    改良材ホッパの下縁から受ける改良材を移動させ、前記
    ケースに設けられた改良材排出口より改良材を所定量ず
    つ排出する改良材供給装置と、土ホッパからの土、及び
    改良材供給装置からの改良材を混合して土質を改良する
    混合装置とを備えた自走式土質改良機の改良材ホッパに
    おいて、 下部に、内側下方へ向けて傾斜する傾斜面(19)を有する
    整流板(11)を設けると共に、整流板(11)の傾斜面(19)の
    先端部は、回転体(40)の外輪部材(41)より内側に位置し
    たことを特徴とする自走式土質改良機用改良材ホッパ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自走式土質改良機用改良
    材ホッパにおいて、 整流板(11)を、着脱自在に取り付けたことを特徴とする
    自走式土質改良機用改良材ホッパ。
  6. 【請求項6】 下部に走行体を有する車体上に、改良さ
    れる土を貯溜して排出する土ホッパと、土質改良材を貯
    溜する改良材ホッパと、土ホッパの下方に配設され、土
    ホッパからの土を搬送する土搬送装置と、土搬送装置か
    らの土、及び改良材ホッパからの改良材を混合して土質
    を改良する混合装置とを備えた自走式土質改良機の改良
    材ホッパにおいて、 着脱自在に取り付けられると共に、高さ寸法は走行体
    (2) の下端面から土搬送装置(6) の下端面までの高さよ
    りも小さくしたことを特徴とする自走式土質改良機用改
    良材ホッパ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自走式土質改良機用改良
    材ホッパにおいて、一体構成の手すり(51)を有すること
    を特徴とする自走式土質改良機用改良材ホッパ。
  8. 【請求項8】 下部に走行体を有する車体上に、改良さ
    れる土を貯溜して排出する土ホッパと、土ホッパに隣接
    して設けられ、かつ土質改良材を貯溜する改良材ホッパ
    と、土ホッパからの土、及び改良材ホッパからの改良材
    を混合して土質を改良する混合装置とを備えた自走式土
    質改良機において、 改良材ホッパ(10)を着脱自在に取り付けると共に、改良
    材ホッパ(10)と土ホッパ(5) との間にガードプレート(5
    2)を回動自在に設け、ガードプレート(52)は、改良材ホ
    ッパ(10)を取り付けてあるときは改良材ホッパ(10)と土
    ホッパ(5) との間に固定され、改良材ホッパ(10)を取り
    外しているときは取り外した後の開口部を被覆可能とし
    たことを特徴とする自走式土質改良機。
JP10336536A 1998-11-11 1998-11-11 自走式土質改良機用改良材ホッパ、及び自走式土質改良機 Pending JP2000144717A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274655A (ja) * 2001-03-14 2002-09-25 Komatsu Ltd 粉体供給装置と、それを搭載した自走式土質改良機
JP2012006687A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Taisei Kogyo Kk 粉粒体定量排出機
CN107857003A (zh) * 2017-11-23 2018-03-30 广东嘉俊陶瓷有限公司 可视式进料仓

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JP2012006687A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Taisei Kogyo Kk 粉粒体定量排出機
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