JP2000142736A - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器

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JP2000142736A
JP2000142736A JP10311091A JP31109198A JP2000142736A JP 2000142736 A JP2000142736 A JP 2000142736A JP 10311091 A JP10311091 A JP 10311091A JP 31109198 A JP31109198 A JP 31109198A JP 2000142736 A JP2000142736 A JP 2000142736A
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cylindrical
cylindrical mouth
outlet
container
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JP10311091A
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English (en)
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Tomoyoshi Maeda
朋美 前田
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に便利で、見栄えや体裁も良く、またチ
ューブ容器の口部形状を有効利用することで、既存のチ
ューブ容器を利用することもでき、製作性やコストの面
からも十分に配慮したチューブ容器を提供することを課
題とする。 【解決手段】 流動性のある2種類の内容物1A、1B
を別々に収容する第1収容部a及び第2収容部bを有す
る容器本体10と、その容器本体の先端部に設けられ内
容物の出口となる筒状口部20とを備え、加圧操作等に
より内容物を筒状口部から押し出し可能に構成したチュ
ーブ容器において、筒状口部内に、2種類の内容物の押
し出し時に内容物を層状に混合する、エレメント30を
主体とする成形手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体内に流動
性のある2種類の内容物を別々に収容したチューブ容器
に関し、特に、2種類の内容物を複数の層状に成形して
押し出すことができるように工夫したチューブ容器の技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のチューブ容器として、例えば特
開平5−124659号公報に記載のように、胴部を形
成する外側スリーブ内に内側スリーブを配設して、これ
ら両スリーブ間および内側スリーブ内に、2種類の化粧
料等の液状あるいはクリーム状内容物をそれぞれ充填し
たものが広く知られている。
【0003】使用時には、外側スリーブを手指等で両側
から挟むように押す操作をすることによって、2種類の
内容物をほぼ同時に必要量だけ押し出して使用すること
ができる。したがって、この種のチューブ容器は、内容
物を使用直前まで混合せずに、使用時にのみ手で混合又
は調合して使用する場合に好適である。
【0004】2種類の内容物を容器内に収容する形態に
ついては、このように同軸的に配置する構成とする他、
例えば特開平8−164964号公報に記載のように、
外側スリーブ内に内側スリーブを2つ並行配置して、各
内側スリーブ内に充填した内容物を外側スリーブの押圧
操作によりほぼ同時に押し出すようにしたチューブ容器
も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなチューブ容
器は、2種類の内容物を1つの容器内に収容できる利点
や、使用に大変便利であるといった機能を有するため、
近年注目されている容器であるが、以下の点で解決すべ
き課題もある。
【0006】第1に、既存のチューブ容器は、上記公報
記載のものを含めてそのほとんどが2種類の内容物を容
器の口部から並行に押し出す構造としている。そのた
め、押し出された内容物は単に2本の棒状となるだけ
で、そのままでは混合あるいは調合して使用し易い形態
とは言い難い。即ち、使用時の配慮がされていないとい
う課題がある。
【0007】第2に、2種類の内容物を単に2本の棒状
に押し出す形態では、見栄えや体裁が良いとは言えない
点である。特に内容物が化粧料などの場合、そうした点
への配慮は重要な問題である。
【0008】そこで、上記の第1及び第2の点を考慮
し、内容物を混合あるいは調合して押し出す構造とする
ことも考えられる。例えば、スタティックミキサー(フ
ローミキサー)などの管型の混合器を別途製作し、これ
をチューブ容器の先端に装着する方法である。
【0009】しかし、この方法では、混合器自体を別途
に製作し装備する工程が必要となること、及び混合器を
装着するためにチューブ容器自体の構造を変える必要が
あること、などの理由によりコスト的に問題が生じるだ
けでなく、チューブ容器の寸法が混合器の長さ分だけ余
分に長くなるといった新たな問題が生じる。さらに、チ
ューブ容器の寸法が変わると、それに使用するキャップ
(蓋)などの寸法も変わってしまう問題まで生じる。
【0010】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、使用に便利で、見栄えや体裁も良いチュー
ブ容器を提供することを課題とする。さらに、本発明で
は、チューブ容器の口部形状を有効利用することで、既
存のチューブ容器を利用することもでき、製作性やコス
トの面からも十分に配慮したチューブ容器を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、流動性のある2種類の内容物を別々に
収容する第1収容部及び第2収容部を有する容器本体
と、その容器本体の先端部に設けられ内容物の出口とな
る筒状口部とを備え、加圧操作等により内容物を筒状口
部から押し出し可能に構成したチューブ容器において、
筒状口部内に、2種類の内容物の押し出し時に内容物を
複数の層状に成形する成形手段を設けた。
【0012】ここで、成形手段は、筒状口部内に挿入さ
れたエレメントと、筒状口部の内面とを含み、エレメン
トは、その表面と筒状口部の内周面との間に、筒状口部
の長手方向に向かうに従い断面形状の変化した複数の変
形通路を形成する形状であり、しかも、各変形通路の出
口部は筒状口部の出口側で相互に隣接する構成とするこ
ともできる。
【0013】その場合、筒状口部内に複数のエレメント
が挿入され、各エレメントは筒状口部の長手方向に直列
に接続され、各エレメント間に、変形通路を流れる材料
に合流と分割を起こさせる合流分割手段が形成されてい
る構成とするのが好適である。
【0014】また、変形通路の少なくとも一つは、筒状
口部の長手方向に向かうに従い断面積が漸次変化してい
る構成とすることもできる。
【0015】また、第1収容部が容器本体の中央部分に
配置され、第2収容部が第1収容部の周囲に配置され、
第1収容部の内容物の出口が前記筒状口部の内径よりも
小径の筒状出口によって形成され、その筒状出口が筒状
口部内に進入する形態で配置されている構成とすること
もできる。
【0016】その場合、第1収容部の筒状出口の先端で
エレメントが支持されている構成とすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図1〜図9を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態に係るチ
ューブ容器を示す概略構成図であり、図2はそのチュー
ブ容器における筒状口部に装備した成形手段を示す拡大
断面図、図3は成形手段のエレメントの構造を示す図
で、(a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−
B断面図、(c)は図2のC−C断面図である。図4
(a)、(b)は一つのエレメントを用いた場合の内容
物の成形状態を順に示す工程断面図である。
【0019】まず、図1に示すチューブ容器の概略構成
について説明すると、この例では本発明を同軸型の樹脂
製のチューブ容器に適用した例を示している。即ち、こ
のチューブ容器は、流動性のある2種類の内容物を別々
に収容する第1収容部a及び第2収容部bを有する容器
本体10と、その容器本体10の先端部に設けられ内容
物の出口となる筒状口部20とを備える。
【0020】容器本体10は、外側スリーブ2と、その
内部に同軸的に配置した内側スリーブ1とからなる。内
側スリーブ1は外側スリーブ2よりも細長く形成してい
る。これにより、内側スリーブ1内を、2種類の内容物
のうちの一方の内容物を収容する第1収容部aとし、内
側スリーブ1と外側スリーブ2との間を、他方の内容物
を収容する第2収容部bとしている。3は内側スリーブ
1と外側スリーブ2の底部どうしを一緒に熱融着して密
封した封止部を示す。
【0021】2種類の内容物としては、例えば保湿効果
を上げるためにクリーム状内容物とゲル状内容物などを
混ぜて使用する化粧料、歯を白くする内容物と息をさわ
やかにする内容物などを混ぜて使用する歯磨き、マスタ
ードとケチャップあるいは白味噌と赤味噌などの食品等
を挙げることができる。勿論、その他の流動性のある内
容物にも適用可能である。2種類の内容物は後述する理
由から色によって識別できるものが大変好適である。
【0022】容器本体10の先端部にある筒状口部20
は、図示しないキャップをねじ込んで装着する通常タイ
プの円筒形であり、その外周面には、キャップ内周面の
雌ねじとかみ合う雄ねじ21が形成されている。
【0023】筒状口部20内には、2種類の内容物の押
し出し時に内容物を複数の層状に成形するための成形手
段が設けられている。この成形手段は、筒状口部20内
に挿入された樹脂製のエレメント30と、筒状口部20
の内周面22とによって形成されている。これについて
は後述する。
【0024】筒状口部20の先端部は口径を小さくした
小径部23に形成し、これによりエレメント30が先端
開口から抜け出さないように設定している。さらに、こ
の筒状口部20内には、内側スリーブ1の筒状出口11
を挿入している。この筒状出口11は、複数の棒状固定
材12によって筒状口部20内の中央に位置決めしてい
る。相互の固定には熱融着、超音波融着、接着などの方
法を採用することができる。また、この状態において、
エレメント30の下端は筒状出口11の先端で支持され
て定位置に位置決めされている。
【0025】筒状出口11を筒状口部20よりも十分に
小径(1/2程度)に設定することによって、その筒状
出口11の外周面と筒状口部12の内周面との間に、第
2収容部b内の内容物の流出路b1を形成している。
【0026】また、筒状出口11の軸方向の長さは十分
にあり、これにより内側スリーブ1の肩部分13と、外
側スリーブ2の肩部分24の内側との間にも第2収容部
bの一部が形成されている。なお、筒状出口11内には
逆止弁15が設けられ、筒状出口11の外側と筒状口部
20の内側との間の流出路b1部分にも逆止弁25が設
けられている。
【0027】次に、エレメント30および筒状口部20
の内周面22からなる成形手段について説明する。エレ
メント30は、その表面と筒状口部20の内周面22と
の間に、筒状口部20の長手方向に向かうに従い断面形
状の変化した複数の変形通路31、32を形成する表面
形状となっている。
【0028】エレメント30自体の形状は、具体的に
は、図3(a)、(b)、(c)に示す形状である(エ
レメントを4連とした図7も参照)。なお、理解の便宜
のために図の説明を加えると、図3(a)は平面図に相
当し、(b)は断面図に、(c)は底面図に相当する。
したがって、(a)は出口部分、(b)は中間部分、
(c)は入口部分を示していることになる。
【0029】図3(a)の出口部分において、筒状口部
20の内部は、直径方向に延びる仕切り33bによって
二分され、これにより2つの変形通路31、32が形成
されている。各変形通路31、32は、筒状口部20の
直径方向で相対する位置に配置したテーパ面部分34
b、35bと、同じく直径方向で相対する位置に配置し
たストレートな貫通部分36、37とを有する形状であ
る。
【0030】図3(b)の中間部分においては、変形通
路31、32に関しては、貫通部分36、37のみが存
在する。またここではエレメント30は横断面として示
されている
【0031】図3(c)の入口部分において、仕切り3
3aは図3(a)の出口部分とは90度交差する形態で
ある。したがって、変形通路31、32は左右に配置さ
れた形態となる。具体的には、入口側の仕切り33aは
出口側の仕切り33bに対して、中間部分を境界に軸回
りに90度回転している。即ち各変形通路31、32は
全体として90度ねじられているような形態であるが、
実際には各変形通路31、32の断面形状及び断面積の
変化によって形成されている。そして、出口側の変形通
路31、32と入口側の変形通路31、32は、それぞ
れ貫通路36、37を介して連通している。
【0032】内容物の流動方向を例にとりもう少しわか
りやすく説明すると、2つの変形通路31、32は、図
3(c)に示すように左右に分かれていて、それぞれの
テーパ面部分34a、35aによって、図3(b)に示
す中間部分に至るまでの間、その断面形状が漸次変化す
ると共に、断面積も漸次小さくなる形状である。
【0033】また、変形通路31のテーパ面部分34a
は、奥に向かうに従い図3(c)において矢印イの方向
へ下り勾配で傾斜しており、変形通路32のテーパ面部
分35aは、奥に向かうに従い図3(c)において矢印
ロの方向へ下り勾配に傾斜しており、両者は傾斜方向が
互いに逆である。
【0034】また、図3(b)中間部分から図3(a)
の出口部分に至るまでの間は、図3(b)の貫通部分3
6、37からそれぞれ延びるテーパ面部分34b、35
bによって、変形通路31、32の断面形状が漸次変化
すると共に、断面積も漸次大きくなる形状である。そし
て、出口部分においては、仕切り33bによって変形通
路31、32は、図3(a)に示すように上下に分かれ
ている。これは、変形通路の方向が中間部分を境界にし
て相違しているからである。
【0035】なお、エレメント30としては、変形通路
31、32の断面積が変化するタイプのものを示してい
るが、断面積は変化せず、断面形状のみが変化するタイ
プのものを用いることもできる。その場合、貫通部分3
6、37の断面積と、変形通路の入口部分から出口部分
に至る各部の断面積は何れも等しくなるように、エレメ
ントの表面形状が設定される。
【0036】図4(a)、(b)は、筒状口部20内に
設けた成形手段によって、内容物1A、1Bが層状に混
合されている状態の断面図である。内容物1Aは第1収
容部a内の内容物に相当し、内容物1Bは第2収容部b
内の内容物に相当している。なお、この図4(a)、
(b)に示す例では説明の便宜上、エレメント30とし
て、変形通路31、32の断面形状のみが変化するタイ
プのものに対応させた例を示している。
【0037】内容物を押し出す場合には、例えば図8に
示すように、容器本体10部分を手指で挟むように押さ
える。これにより、内容物1A、1Bがほぼ同時に押し
出されるが、成形手段への入口部分においては、図4
(a)のように、内容物1Aを中心にしてその回りに内
容物1Bが同軸状に位置する形態で流入する。
【0038】そして、内容物1A、1Bは各変形通路3
1、32を通過する際に分割作用と合流作用を受け、図
4(b)に示すように層状に成形されて押し出される。
このときの層数は見かけ上5層であるが、実際上は6層
である。なお、図4(a)における縦線S1はエレメン
ト30の入口側の仕切り33aに対応する分割線を、図
4(b)における横線S2は出口側の仕切り33bに対
応する分割線をそれぞれ示している。
【0039】本実施の形態では、このように2種類の内
容物1A、1Bを層状に成形して押し出すことができる
ので、押し出し後に混合することなく、そのまま使用す
ることも可能になり、使用時に大変便利な形態となる。
また、層状に成形されて抽出されるから、色合いが異な
る2種類の内容物を用いた場合には縞状になり綺麗で見
栄えも良いといった利点が得られる。
【0040】また、既存の筒状口部20を利用してその
内部にエレメントを挿入して成形手段を構成する考え方
を採用しているので、実質的には、エレメントのみを作
成してこれをを筒状口部20内に挿入するだけで済み、
構造の簡易化、部材部分の共有化を図ることができる。
さらに、筒状口部20を大きくしたり形状を変えたりす
る必要性もほとんどないので既存のチューブ容器にその
まま適用することも可能である。
【0041】また、内側スリーブ1の筒状出口11の先
端でエレメント30を支持しているので、エレメント3
0を支持する部材を別途に設ける必要もない。また、筒
状口部20内にエレメント30を挿入する工程では、外
側スリーブ2に対して内側スリーブ1を挿入して固定す
る工程の前に単に挿入するだけで済むので、製作性も極
めて良好である。
【0042】図5は、本発明の第2の実施形態に係るチ
ューブ容器の要部の断面図を示す。この例ではエレメン
トを2連(2段)配置とした点に特徴がある。なお、そ
の他の構成については先の第1実施形態の場合と基本的
に同様であるので、同一部分については同一符号を付し
てその説明を簡略化する。
【0043】図5において、エレメントは筒状口部20
内に2個直列に接続した形態で配置してある。しかし、
筒状口部20の出口側(上側)に位置するエレメント3
0とその下側に位置するエレメント40とは種類が異な
る。つまり、2種類のエレメントを配置している。
【0044】エレメント30については、先の実施形態
で示したエレメント30と同じ構成のものを用いている
が、エレメント40については図6に示す構成としてあ
る。この図6に示すエレメント40も基本的な構成に関
してはエレメント30と同様であるが、変形通路41、
42の方向をエレメント30とは相違させるための配慮
がされている。
【0045】即ち、図6(a)はエレメント40の平面
図に相当し、(b)は断面図に、(c)は底面図に相当
する。したがって、(a)は出口部分、(b)は中間部
分、(c)は入口部分を示していることになる。
【0046】図6(a)の出口部分において、筒状口部
20の内部は、直径方向に延びる仕切り43bによって
二分され、これにより2つの変形通路41、42が形成
されている。各変形通路41、42は、筒状口部20の
直径方向で相対する位置に配置したテーパ面部分44
b、45bと、同じく直径方向で相対する位置に配置し
たストレートな貫通部分46、47とを有する形状であ
る。
【0047】図6(b)の中間部分においては、変形通
路41、42に関しては、貫通部分46、47のみが存
在する。またここではエレメント40は横断面として示
されている。
【0048】図6(c)の入口部分において、仕切り4
3aは図6(a)の出口部分とは90度交差する形態で
ある。したがって、変形通路41、42は左右に配置さ
れた形態となる。具体的には、入口側の仕切り43aは
出口側の仕切り43bに対して、中間部分を境界に軸回
りに90度回転したような形態である。即ち、各変形通
路41、42は全体として90度ねじられたような形態
である。そして、出口側の変形通路41、42と入口側
の変形通路41、42は、それぞれ貫通路46、47を
介して連通している。
【0049】したがって、エレメント30により形成さ
れる変形通路31、32のねじれ方向を右ねじりとした
場合、エレメント40により形成される変形通路41、
42のねじれ方向は左ねじりとなり、ねじれ方向が互い
に逆となっている。
【0050】各エレメント30、40は、小径棒状の接
続部48を介して筒状口部の長手方向に直列に接続さ
れ、各エレメント間に、変形通路を流れる材料に合流と
分割を起こさせる合流分割手段が形成されている。この
合流分割手段は、エレメント40の出口側の仕切り43
bと、エレメント30の入口側の仕切り33aとが互い
に90度交差していることにより形成されている。
【0051】図9は、エレメントを3段接続したときの
内容物の成形状態を示す断面図であり、1段目の出口に
おいては見かけ上5層、2段目の出口においては9層、
3段目の出口においては17層に成形(混合)される。
したがって、この第2の実施形態ではエレメントを2段
としているので、9層に成形された内容物が押し出され
ることになる。
【0052】なお、エレメントを3個以上接続して用い
ることもできる。図7は、エレメントを複数個(4個)
接続した構造例を示す斜視図である。同図に示すよう
に、エレメントを3個以上接続する場合には、混合効率
の点から2種類のエレメント30、40を交互に接続し
て用いるのが好ましい。エレメントを樹脂製とする場
合、各エレメントは成形により一体物として形成するこ
とができるので、製作性の点でも好ましい。
【0053】また、以上の実施形態では、本発明を同軸
型のチューブ容器に適用した例を示したが、外側スリー
ブ内に、それぞれ異なる種類の内容物を収容した内側ス
リーブを2つ並列配置したものにも適用することができ
る。また、内容物の出口を2つ並列配置したチューブ容
器に対しても本発明を適用することができる。さらに、
チューブ容器に限らず、2種類の内容物を押し出せるよ
うに構成した他の容器にも適用可能である。また、内容
物として、例えば同一種類ではあるが色合いが異なる2
つの内容物などにも効果的に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、流動性
のある2種類の内容物を別々に収容する第1収容部及び
第2収容部を有する容器本体と、その容器本体の先端部
に設けられ内容物の出口となる筒状口部とを備え、加圧
操作等により内容物を筒状口部から押し出し可能に構成
したチューブ容器において、筒状口部内に、2種類の内
容物の押し出し時に内容物を複数の層状に成形する成形
手段を設けたので、使用に便利で、見栄えや体裁も良い
チューブ容器を得ることができる。また、チューブ容器
の口部形状を有効利用することで、既存のチューブ容器
を利用することもでき、製作性やコストの面からも十分
に配慮したチューブ容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るチューブ容器の
概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るチューブ容器に
おける筒状口部に装備した成形手段を示す拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る成形手段の構造
を示す図で、(a)は図2のA−A断面図、(b)は図
2のB−B断面図、(c)は図2のC−C断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るエレメントを一
つ用いた場合の内容物の成形状態を順に示す工程断面図
である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るチューブ容器の
成形手段を構成する部分の要部の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る成形手段の構造
を示すもので(a)は出口部分、(b)は中間部分、
(c)は入口部分の断面図である。
【図7】本発明に係るエレメントを複数接続したものを
筒状口部内に挿入した状態の斜視図である。
【図8】チューブ容器の使用状態を示す斜視図である。
【図9】エレメントを3段接続した例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 内側スリーブ 2 外側スリーブ 3 封止部 a 第1収容部 b 第2収容部 b1 流出路 10 容器本体 11 筒状出口 12 固定材 13 肩部 20 筒状口部 21 雄ねじ 22 内周面 23 小径部 24 肩部 30、40 エレメント 31、32 変形通路 33a、43a 仕切り(入口側) 33b、43b 仕切り(出口側) 34a、35a、34b、35b テーパ面部分 44a、45a、44b、45b テーパ面部分 36、37、46、47 貫通部分 1A、1B 内容物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性のある2種類の内容物を別々に収
    容する第1収容部及び第2収容部を有する容器本体と、
    その容器本体の先端部に設けられ内容物の出口となる筒
    状口部とを備え、加圧操作等により内容物を筒状口部か
    ら押し出し可能に構成したチューブ容器において、前記
    筒状口部内に、前記2種類の内容物の押し出し時に内容
    物を複数の層状に成形する成形手段を設けたことを特徴
    とする、チューブ容器。
  2. 【請求項2】 前記成形手段は、前記筒状口部内に挿入
    されたエレメントと、筒状口部の内面とを含み、前記エ
    レメントは、その表面と筒状口部の内周面との間に、筒
    状口部の長手方向に向かうに従い断面形状の変化した複
    数の変形通路を形成する形状であり、しかも、各変形通
    路の出口部は筒状口部の出口側で相互に隣接する形態で
    あることを特徴とする、請求項1記載のチューブ容器。
  3. 【請求項3】 前記筒状口部内に複数のエレメントが挿
    入され、各エレメントは筒状口部の長手方向に直列に接
    続され、各エレメント間に、前記変形通路を流れる材料
    に合流と分割を起こさせる合流分割手段が形成されてい
    ることを特徴とする、請求項2記載のチューブ容器。
  4. 【請求項4】 前記変形通路の少なくとも一つは、筒状
    口部の長手方向に向かうに従い断面積が漸次変化してい
    ることを特徴とする請求項2記載のチューブ容器。
  5. 【請求項5】 前記第1収容部が容器本体の中央部分に
    配置され、第2収容部が第1収容部の周囲に配置され、
    第1収容部の内容物の出口が前記筒状口部の内径よりも
    小径の筒状出口によって形成され、その筒状出口が筒状
    口部内に進入する形態で配置され、さらに、前記第1収
    容部の筒状出口の先端で前記エレメントが支持されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のチ
    ューブ容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253953A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sunstar Inc ノズル構造及び該ノズル構造を備えた容器
JP2011240989A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Hyoun Myoung Shin フリップキャップタイプ二重隔室チューブ容器及びその製造方法

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