JP2000142639A - バッグインボックス用無菌充填装置 - Google Patents

バッグインボックス用無菌充填装置

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JP2000142639A
JP2000142639A JP10327641A JP32764198A JP2000142639A JP 2000142639 A JP2000142639 A JP 2000142639A JP 10327641 A JP10327641 A JP 10327641A JP 32764198 A JP32764198 A JP 32764198A JP 2000142639 A JP2000142639 A JP 2000142639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無菌チャンバーを使用せずにBIB 内袋に固形
物を含む液状食品を無菌充填する場合、注出口及び充填
ノズル先端を蒸気殺菌するために充填ノズル先端に設け
た蒸気通路に固形物が残留し、殺菌不良等のトラブルの
原因となる。 【解決手段】 注出口31に中栓32を嵌合したBIB 用内袋
2 に無菌充填する際に、充填ノズル先端11a、充填弁先
端13a、注出口31、中栓32及び空間19を蒸気殺菌するた
めに、充填ノズル11の先端部分に蒸気通路15及び15aを
設け、その蒸気通路15及び15aに蒸気開閉装置18を設け
た。蒸気殺菌のときは蒸気通路15と15aを連通状態
((b) 図)にし、内容物の充填時は、圧縮エアー供給口
22及び22aに圧縮空気を送って、開閉ロッド21及21aを
移動して蒸気通路15及び15aを閉鎖し、蒸気通路15及び
15aへの内容物の進入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛乳、クリーム、
ジュース、酒、清涼飲料水等の液状食品、固形物入りの
液状食品、又は液状の薬品等を注出口を有するバッグイ
ンボックス用内袋に、無菌チャンバーなしで無菌充填す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体の大形容器としては1斗缶等
の缶が多く使用されていたが、容器の廃棄処理等の観点
から廃棄処理し易いバッグインボックス(以下BIBと
記載する)への切替えが進んでいる。また、BIBのよ
うな大形容器の場合、容器に内容物を充填してから加熱
殺菌すると、加熱殺菌に長時間を要し、内容物が加熱に
より変質して食品として価値を失うので、長期保存を目
的とする場合は、バッグの殺菌と内容物の殺菌を別々に
行い、加熱による内容物の変質を防止した無菌充填方法
が採用されている。そのため、牛乳、クリーム、果汁等
を業務用等で大形容器で長期保存を必要とする場合は、
無菌充填したBIBが多く使用されている。
【0003】BIB用内袋への無菌充填方法としては、
注出口を有する袋を注出口にキャップをした状態で、エ
チレンオキサイドガスやγ線照射等によって袋の内部を
殺菌し、この殺菌した袋を無菌充填機に供給し、注出口
及びキャップの外側を塩素水等の液状殺菌剤で殺菌した
後、無菌チャンバー内で注出口からキャップを取り外し
て注出口と充填ノズルを嵌合させて、充填ノズルから内
容物を充填し、規定量充填後注出口から充填ノズルを取
り外して、注出口にキャップをして密封し、密封した無
菌充填袋を無菌充填機から取り出して無菌充填製品とす
る方法が採られている。
【0004】また、無菌チャンバーを使用せずに、滅菌
した液体状の食品又は薬品等を殺菌したBIB用内袋に
無菌状態で充填する方法も開発されている。即ち、2枚
のプラスチックフィルムの周縁をシールしてなるBIB
用内袋の上側プラスチックフィルムに注出口を取り付
け、前記注出口に内側から嵌合する中栓を下側プラスチ
ックフィルムに取り付け、前記中栓を前記注出口に嵌合
してなる密封袋の注出口と中栓を充填ノズル先端に装着
して蒸気殺菌する殺菌工程、注出口から中栓を外し、充
填ノズルから内容物を袋に充填する充填工程、充填ノズ
ル先端から中栓部分までを蒸気により洗浄する洗浄工
程、前記洗浄工程後、注出口と中栓を嵌合する工程、か
らなる無菌充填方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、無菌状態に維持された無菌チャンバーを利用して、
袋に内容物を充填する場合、無菌チャンバー内の無菌
化、無菌チャンバー内の無菌状態の維持、無菌状態にす
るための時間及びランニングコスト、並びに無菌充填装
置のコストの点において、種々の問題があった。本発明
は無菌チャンバーを使用せずに、流体状の食品若しくは
薬品、又は固形物を含む液状食品を無菌状態で充填する
ことを可能にした無菌充填装置に関するもので、滅菌工
程が簡易化され、コストを低減することができる。
【0006】また、無菌チャンバーを使用せずに、BI
B用内袋に液体食品等を無菌充填する場合、特に、内容
物に固形物が混入されている場合は、充填ノズル先端に
設けた蒸気供給通路及び蒸気排出通路に内容物(特に固
形物)が詰まり蒸気殺菌ができないといったトラブルが
発生することがあった。
【0007】即ち、無菌チャンバーを使用せずに、BI
B用内袋に無菌充填する場合、従来の無菌充填ノズル
は、図6(a)に示すように、充填ノズルの先端部に蒸
気供給用の蒸気通路43及び44と、蒸気排出用の蒸気
通路43a及び44aを形成し、バルブV1 、V3 、V
4 を閉じた状態で、バルブV2 、V5 を開いて蒸気42
を蒸気供給管16に供給して、供給用の蒸気通路43及
び44から空間19に蒸気を送って、充填ノズルの先端
及びBIB用内袋の注出口及び中栓を蒸気殺菌できるよ
うになっている。
【0008】上記のように、充填ノズルの先端、BIB
用内袋の注出口及び中栓を殺菌した後、図6(b)に示
すように、バルブV2 を閉じ、バルブV1 を開いて蒸気
供給管16に蒸気42を送って、蒸気通路46内の蒸気
圧を蒸気通路43及び43aの蒸気圧より高くして、蒸
気通路開閉用ロッド45及び45aを左に移動して、蒸
気通路44及び44aを閉鎖する。更に、蒸気通路43
及び43aには蒸気通路開閉用ロッド45及び45aの
ストッパーが形成されているので、蒸気通路開閉用ロッ
ド45及び45aは、蒸気通路46内の蒸気圧に押され
て左方向に移動しても、ストッパーにより規定された位
置で停止して、蒸気通路44及び44aを閉鎖するよう
になっている。
【0009】上記のように、蒸気通路44及び44aを
閉鎖状態にして(図6(b)参照)、充填ノズルの充填
口を開いてBIB用内袋に内容物を充填する。内容物の
充填終了後は、バルブV1 を閉じ、バルブV4 を開いて
蒸気排出管16aから蒸気42を排出し、それと同時
に、バルブV5 を閉じ、バルブV2 、V3 を開いて蒸気
通路43及び43aに蒸気を送って、蒸気通路43及び
43aの蒸気圧を蒸気通路46より高くして蒸気通路開
閉用ロッド45及び45aを右方向に移動して、図6
(a)に示すように、供給用の蒸気通路43、44、空
間19、排出用の蒸気通路44a、43aを連通状態に
する。この状態で、バルブV3 、バルブV4 を閉じ、バ
ルブV2 、バルブV5 を開いて、蒸気供給管16に蒸気
を供給し、供給用の蒸気通路43、44、空間19、排
出用の蒸気通路43a、44aに蒸気を送って、充填ノ
ズル先端及びBIB用内袋の注出口と中栓を蒸気洗浄し
た後、注出口に中栓を嵌合してBIB用内袋を密封し、
更に中栓表面を蒸気洗浄して充填を終了する。
【0010】しかし、上記無菌充填ノズルにおいては、
蒸気通路43と蒸気通路開閉用ロッド45、又は蒸気通
路43aと蒸気通路開閉用ロッド45aの間隙に僅かの
内容物が残留し、蒸気通路開閉用ロッド45、又は蒸気
通路開閉用ロッド45aがスムーズに移動できなくなる
ことがある。特に、内容物に固形物が含まれる場合は、
その固形物の小さな破片が蒸気通路43と蒸気通路開閉
用ロッド45、又は蒸気通路43aと蒸気通路開閉用ロ
ッド45aの間隙に入り込むと、蒸気通路開閉用ロッド
45又は蒸気通路開閉用ロッド45aは蒸気通路43又
は43aの中をスムーズに移動できなくなり、蒸気通路
開閉用ロッド45又は蒸気通路開閉用ロッド45aを所
定の位置に止めることができなくなる。そのため、蒸気
通路44又は44aが詰まった状態で次の製品の殺菌を
することになるので、蒸気殺菌ができなくなることがあ
り、不良品発生の原因となる。特に、固形物が果肉等の
ように繊維状物質を含む場合は、その繊維状物質が蒸気
通路43又は43aと蒸気通路開閉用ロッド45又は4
5aの間に挟まると、非常に取れにくくなるので、蒸気
通路開閉用ロッド45又は45aの動きが妨げられて、
蒸気通路44又は44aを詰まらせる原因となる。
【0011】本発明は、以上の問題を解決するために、
充填ノズルの先端部分に設けた蒸気殺菌部分を改良し、
無菌チャンバーを使用せずに、固形物を含有する液状食
品でも無菌充填を可能にしたものである。また、本発明
においては、充填ノズルの先端部分に設けた蒸気供給通
路及び蒸気排出通路の、開閉用ロッドが開放又は閉鎖す
る箇所には内容物(特に固形物)が残留しないので、蒸
気による洗浄工程及び殺菌工程において従来の問題点が
解消され、無菌充填機の稼働率が向上すると共に、無菌
充填製品の不良率を低下させることができる。更に、本
発明においては、薬剤を一切使用しないで、蒸気だけで
各工程の殺菌を行うので、作業環境が改善され、環境に
易しい無菌充填方法となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、BIB用内袋の無菌充填装置を以下のような構成と
した。二枚(二重袋の場合は4枚、三重袋の場合は6
枚)の柔軟性プラスチックフィルムの周縁をヒートシー
ルしてなるバッグインボックス用内袋の上側のプラスチ
ックフィルムに注出口を取り付け、前記注出口に内側か
ら嵌合する中栓を下側プラスチックフィルムに取り付
け、前記中栓を前記注出口に嵌合してなる密封袋の注出
口と中栓を充填ノズル先端に装着し、注出口、中栓、及
び充填ノズル先端で形成される空間に蒸気を導入して注
出口と中栓の表面、充填ノズル先端及び空間を蒸気殺菌
し、蒸気殺菌後蒸気の導入を止め、中栓を注出口から外
すと同時に、充填ノズルから内容物をバッグインボック
ス用内袋に無菌充填し、充填終了後、再度蒸気を導入し
て充填ノズル先端、注出口内面、中栓部分を蒸気で洗浄
した後、中栓を注出口に嵌合して無菌充填を行う無菌充
填装置において、充填ノズルの先端部分に設けた蒸気供
給通路及び蒸気排出通路に蒸気の開閉装置を設けたこと
を特徴とするバッグインボックス用内袋の無菌充填装置
とした。尚、上記無菌充填装置において、図1(a)に
示すように、BIB用内袋の注出口32及び中栓32と
接触する充填ノズルの先端は「充填ノズル先端」とし、
蒸気供給通路15及び蒸気排出通路15aを設けた充填
ノズルの先端部分は「充填ノズルの先端部分」として両
者を区別し、以下同様に使用するものとする。
【0013】また、前記蒸気の開閉装置が、圧縮エアー
により開閉用ロッドを上下又は左右に移動させることに
より、蒸気通路を開放又は閉鎖するものであることを特
徴とするバッグインボックス用内袋の無菌充填装置とし
た。更に、前記蒸気の開閉装置が、前記蒸気供給通路の
出口直後、及び蒸気排出通路の排出口直前に設けられた
ことを特徴とするバッグインボックス用内袋の無菌充填
装置とした。
【0014】本発明は、二枚の柔軟性プラスチックフィ
ルムの周縁をヒートシールしてなるBIB用内袋の上側
のプラスチックフィルムに注出口を取り付け、下側プラ
スチックフィルムに中栓を取り付けて、前記注出口に内
側から中栓を嵌合することにより密封袋とするBIB用
内袋に、液状食品、又は固形物を含有する液状食品を無
菌チャンバーを使用せずに無菌充填する際に、その無菌
充填装置の充填ノズルの先端部分の構造を改良したもの
である。
【0015】即ち、前記BIB用内袋に無菌チャンバー
を使用せずに無菌充填するには、注出口に中栓を嵌合し
た密封袋の注出口部分を無菌充填装置の充填ノズル先端
に装着し、注出口、中栓、及び充填ノズル先端で形成さ
れる空間に蒸気を導入して注出口と中栓の表面、充填ノ
ズル先端及び空間を蒸気殺菌する必要がある。そのた
め、充填ノズルの先端部分に蒸気供給通路及び蒸気排出
通路を設け、その蒸気供給通路及び蒸気排出通路に蒸気
の開閉装置を設けて、蒸気による殺菌及び洗浄工程が円
滑に行えるようにした。また、前記蒸気の開閉装置を、
蒸気供給通路の出口直後、及び蒸気排出通路の排出口直
前に設け、圧縮エアーにより開閉用ロッドを上下又は左
右に移動させて、蒸気通路を開放又は閉鎖することによ
り、無菌充填時及び洗浄時に、蒸気供給通路及び蒸気排
出通路に内容物が残留することを防止した。上記のよう
に、蒸気通路に蒸気開閉装置を設けることにより、蒸気
殺菌及び蒸気洗浄が円滑に行うことができるようにな
り、稼働率が向上した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にしながら本発
明を詳細に説明する。図1は本発明の無菌充填装置を用
いてBIB用内袋に無菌充填するときの、装置及び内袋
の主要部を示した模式断面図である。図2は充填ノズル
の先端部分に形成した蒸気供給通路及び蒸気排出通路に
設けた蒸気開閉装置の模式断面図である。図3は本発明
に用いられるBIB用内袋の構成を示した説明図であ
る。図4は本発明の無菌充填装置を用いてBIB用内袋
に無菌充填するときの各工程を示した説明図である。図
5はBIB用内袋に内容物を無菌充填したときの無菌充
填製品の模式断面図である。図6は従来の無菌充填装置
における充填ノズルの先端部分に設けた蒸気殺菌部の説
明図である。
【0017】本発明は、BIB用内袋に無菌チャンバー
なしで滅菌内容物を無菌充填するときに使用する無菌充
填装置に関するものである。即ち、図1(a)に示すよ
うに、注出口31に中栓32を嵌合することにより密封
したBIB用内袋2を無菌充填装置1に装着し、充填ノ
ズル11に接続した内容物供給管14から滅菌した内容
物3を供給して、BIB用内袋2に内容物3を無菌充填
するための無菌充填装置1に関するものである。図1
(a)はBIB用内袋2を無菌充填装置1に装着したと
きの主要部分を示したもので、本発明と直接関係のない
無菌充填装置1の右の部分(プランジャーの駆動部、プ
ランジャーの蒸気シール部等)を省略したものである。
図1(b)は充填ノズルの先端部分に設けた蒸気開閉装
置の断面図で開放状態を示した図である。
【0018】BIB用内袋に無菌チャンバーなしで滅菌
内容物を無菌充填するには、図1(a)に示すように、
BIB用内袋2を無菌充填装置1の先端に装着したと
き、内容物を充填する前に、無菌充填装置の充填ノズル
先端11a及び充填弁先端13aと、BIB用内袋2の
注出口31及び中栓32で形成される空間19に蒸気を
導入して、充填ノズル先端11a、充填弁先端13a、
注出口31、中栓32及び空間19を蒸気殺菌する必要
がある。そのため、充填ノズル11の先端部分に蒸気供
給用の蒸気通路15と蒸気排出用の蒸気通路15aを形
成し、蒸気供給用の蒸気通路15には蒸気供給管16、
蒸気排出用の蒸気通路15aには蒸気排出管16aを接
続して、空間19内を蒸気殺菌できるようにする。ま
た、内容物充填時及び洗浄時に、供給用の蒸気通路15
及び排出用の蒸気通路15aに内容物3が残留すること
を防止しするために、供給用の蒸気通路15及び排出用
の蒸気通路15aに蒸気開閉装置18を設けた。
【0019】蒸気開閉装置18は、図1(b)に示すよ
うに、供給用の蒸気通路15と排出用の蒸気通路15a
は蒸気供給用開閉ロッド21及び蒸気排出用開閉ロッド
21aの移動によって、空間19への蒸気の供給の開
閉、及び空間19から蒸気を排出するときの開閉を可能
にしたものである。尚、図1(b)に示した蒸気開閉装
置18は、蒸気通路15及び15aを開放状態にしたと
きの図である。
【0020】以下に、蒸気開閉装置18の蒸気通路15
及び15aの開閉方法について説明する。図2(a)に
示した蒸気開閉装置18は、蒸気通路15及び15aが
閉鎖された状態のものであるが、蒸気通路15及び15
aを閉鎖するには、圧縮エアー供給口22及び22aに
圧縮空気を送って、蒸気供給用開閉ロッド21を下に移
動させて供給用蒸気通路15を閉鎖すると共に、蒸気排
出用開閉ロッド21aを上に移動させて排出用蒸気通路
15aを閉鎖する。
【0021】また、蒸気通路15及び15aを開放する
には、図2(b)に示すように、圧縮エアー供給口22
及び22aへの圧縮空気を止めて、ロッド開放用のエア
ー供給口23及び23aに圧縮空気を送って、蒸気供給
用開閉ロッド21を上に移動させて供給用蒸気通路15
を開放すると共に、蒸気排出用開閉ロッド21aを下に
移動させて排出用蒸気通路15aを開放する。これによ
って、図2(b)に示すように、供給用の蒸気通路15
及び排出用の15aが連通されて、図1(a)に示すよ
うに、蒸気供給管16から供給された蒸気42は、供給
用の蒸気通路15から空間19に導入されて排出用の蒸
気通路15aを通って蒸気排気管16aから排出され
る。
【0022】供給用の蒸気通路15から空間19に導入
された蒸気42は、空間19を形成している無菌充填装
置1の充填ノズル先端11a、充填弁先端13a、及び
BIB用内袋の注出口31、中栓32を殺菌する。空間
19に導入される蒸気42は、図1(a)における蒸気
供給管16のバルブ17の手前にある減圧弁を調節する
ことにより、ゲージ圧力として1〜4kgf/cm2
高い圧力(以下蒸気圧はゲージ圧kgf/cm2 で示す
ものとする)を得ることができるので、空間19の内部
を短時間で殺菌することができる。例えば、バルブ17
aを閉じ、バルブ17を開放して蒸気供給管16に1k
gf/cm2 の蒸気を供給することにより、空間19内
の温度は121℃の高温となり、その内部、即ち充填ノ
ズル先端11a、充填弁先端13a、及びBIB用内袋
の注出口31、中栓32を数秒で完全に殺菌することが
できる。
【0023】次に、空間19内を蒸気殺菌した後は、図
2(b)に示す状態になっている開閉ロッド21と21
aを、圧縮エアー供給口22及び22aに圧縮空気を送
って閉鎖する。即ち、図2(a)に示すように、圧縮エ
アー供給口22に圧縮空気を送って蒸気供給用開閉ロッ
ド21を下に移動させて供給用蒸気通路15を閉鎖する
と共に、圧縮エアー供給口22aに圧縮空気を送ること
により蒸気排出用開閉ロッド21aを上に移動させて排
出用蒸気通路15aを閉鎖する。内容物の無菌充填は、
図2(a)に示すように、蒸気通路15の空間19への
出口直後、及び蒸気通路15aの排出口の直前で閉鎖さ
れた状態で行われるので、内容物3が蒸気通路に入り込
む余地がなくなり、蒸気通路15及び15aに残留する
ことはなくなる。そのため、蒸気通路15及び15aは
常に正常な状態に維持されるので、次の洗浄工程や蒸気
殺菌工程が円滑に効率よく行うことができる。
【0024】本発明に用いられるBIB用内袋2は、図
3(a)に示すように、フレキシブルなプラスチックフ
ィルム又は積層フィルムを2枚(二重袋の場合は4枚、
三重袋の場合は6枚)重ね合わせて4方をヒートシール
してヒートシール部36を設けて袋30を作製し、図3
(b)に示すように、その袋30の上側のフィルム30
aの一部に注出口31を取り付け、図3(c)に示すよ
うに、下側のフィルム30bに中栓32を取り付けて、
図3(d)に示すように、注出口31に中栓32を嵌合
させて密封袋としたものである。尚、図3(a)におい
て、記号31、32で示した部分は注出口31に中栓3
2を嵌合させて一体化していることを示し、33、34
の記号で示した部分は注出口31のフランジ33と中栓
32のフランジ34が重なっていることを示すものであ
る。
【0025】図3(d)においては、BIB用内袋2
は、袋内に空気が入った状態になっているが、実際には
製袋の際に、上下のフィルムは密着した状態になってい
るので、袋内には非常に僅かの空気しか入っていない状
態である。BIB用内袋2は、密封された状態で、エチ
レンオキサイドガス、γ線、電子線等で公知の方法によ
り殺菌され、袋内部は完全に滅菌された状態で無菌充填
に供される。
【0026】次に、本発明の無菌充填装置を用いて上記
殺菌されたBIB用内袋2に無菌充填する方法について
説明する。図1(a)に示すように、殺菌されたBIB
用内袋2は、注出口31(中栓32を嵌合させたもの)
を無菌充填装置1のクランプ40にセットして固定し、
自動的に移動させて無菌充填装置1の充填ノズル先端1
1aに注出口31を密着させる。これによって、図1
(a)に示すように、無菌充填装置1の充填ノズル先端
11a、充填弁先端13a、及び注出口31、中栓32
によって形成される空間19は外気と遮断されて密閉状
態となる。
【0027】次いで、蒸気供給管16のバルブ17を開
放して蒸気供給管16に蒸気を供給すると共に、蒸気排
出管16aのバルブ17aを開放して蒸気排出管16a
から蒸気が排出できるようにする。更に、充填ノズル1
1の先端部分に設けられた蒸気通路15及び15aは、
図2(b)に示すように、蒸気開閉装置18を開放状態
にして、蒸気供給管16から供給された蒸気42が、蒸
気通路15及び15aを通って蒸気排出管16aから排
出されるようにする。即ち、図4(a)に示した状態に
する。
【0028】この状態において、蒸気供給管16から加
圧した蒸気42(例えばゲージ圧4kgf/cm2 )を
供給し、空間19内を加圧状態にして、充填ノズル先端
11a、充填弁先端13a、及び注出口31、中栓32
を殺菌する。例えば、空間19内の温度をバルブ17a
の手前にある熱電対等で測定し、110〜144℃で3
〜10秒間保持することにより、空間19内を殺菌す
る。
【0029】殺菌終了後、蒸気供給管16のバルブ17
を閉じ、蒸気排出管16aのバルブ17aを開放して蒸
気を排出すると共に、図1(b)に示すように、開放状
態になっている蒸気開閉装置18のロッド閉鎖用の圧縮
エアー供給口22及び22aから圧縮空気を送って、蒸
気供給用開閉ロッド21及び蒸気排出用開閉ロッド21
aを移動させて、図2(a)に示すように、蒸気通路1
5及び15aを蒸気供給用開閉ロッド21及び蒸気排出
用開閉ロッド21aで閉鎖する。
【0030】次に、図4(b)に示すように、中栓着脱
装置41を用いて中栓31を引張り出すことにより、中
栓32を注出口31から外し、それと同時に、無菌充填
装置のプランジャー12を右側に移動させることにより
充填弁13を引き出して、充填ノズル11の充填口20
から袋30内に内容物3を充填する。無菌充填装置1
は、図1(a)に示すように、充填ノズル11に内容物
供給管14が接続されており、アセプチックタンクに貯
蔵されている内容物3が内容物供給管14を通して充填
ノズル11内に供給されるようになっている。また、ア
セプチックタンクは加圧されており、その圧力によって
充填ノズル11に供給させるので、充填弁13を引き出
すだけで、内容物3は充填ノズルの充填口20と充填弁
13の間隙から袋30に流出するようになっている。
【0031】内容物の充填が終了すると、図4(c)に
示すように、プランジャー12を左に移動させて充填弁
13を充填口20に押しつけて内容物3の流出を止め
る。次いで、蒸気開閉装置18の蒸気通路15を開放状
態にする。この状態で、図4(c)に示すように、蒸気
供給管16のバルブ17を開放して蒸気供給管16に蒸
気を供給して、空間19の内部(即ち、充填弁先端部1
3a、充填ノズル先端部11a、注出口31)及び中栓
32の内容物が付着している部分を蒸気で洗浄する。こ
れによって、充填弁先端13a、充填ノズル先端11
a、注出口31、中栓32に付着していた内容物3は除
去され、清浄な状態となる。除去された内容物は袋内に
入り、蒸気通路15及び15aに残留することはない。
【0032】次に、蒸気による吹き込みの洗浄が終了す
ると、中栓着脱装置41を右方向に移動して中栓32を
注出口31に嵌合させて、BIB用内袋2を密封した
後、図4(d)に示すように、蒸気通路15aから蒸気
を排出しながら、蒸気42を蒸気通路15に供給して、
中栓32の表面を洗浄する。中栓32を注出口31に嵌
合して密封したBIB用内袋2は、中栓32から中栓着
脱装置41を取り外し、更に無菌充填装置のクランプ4
0から注出口31を取り外して、図5に示すようなBI
B用内袋2の無菌充填製品4を得る。図4(c)におい
て、蒸気洗浄しているときは、BIB用内袋2はかなり
膨らんだ状態になっているが、これは蒸気によって膨ら
んだものであり、空気は中に入っていないので、冷却後
は蒸気は凝縮して微量の水分となって内容物3に吸収さ
れ、充填終了後の無菌充填製品4は、図5に示すような
製品となる。
【0033】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)先ず、下記仕様のBIB用内袋(容積10
l用)を作製した。製袋の際、各フィルムは密着させ
て、袋内には空気ができるだけ入らないようにした。 包装材料:ON 15 /PE15/Al/PE 55 //P
E 80 (内面)尚、記号は下記のとおりとし、数字はフ
ィルムの厚さを示し、単位はμmである。 ・ON:二軸延伸ナイロン ・PE:ポリエチレン ・Al:アルミニウム箔 ・//:ON/PE/Al/PEの積層フィルムとPE
フィルムが接着されずに二重袋になっていることを示
す。
【0034】注出口及び中栓の作製:ポリエチレンの
射出成形により、図3(b)及び(c)に示した形状
で、注出口31の口径が30mmφ、高さ20mmの成
形品を作製した。
【0035】袋のサイズ及び製袋:上記ON/PE/
Al/PEの積層フィルムとPEフィルムの2枚のフィ
ルムを用いて、450mm×570mmの大きさの二重
袋を作製した。上記二重袋を公知の方法により製袋し、
注出口31は、図3(a)に示すように、上側のフィル
ム30a(ON/PE/Al/PEの積層フィルム)の
横方向(450mm)の中央で、縦方向(570mm)
の端から60mmの位置にヒートシールした。また、中
栓32は、下側フィルム30b(PEフィルム)の内側
で、注出口31と同じ位置にヒートシールした。更に、
図3(d)に示すように、下側フィルム30bの中栓3
2の凹部に相当する部分を切り取り、中栓32の凹部に
中栓着脱装置41が着脱できるようにした。
【0036】上記のように作製したBIB用内袋は、公
知の方法により、袋の内面の吸収線量が15kGy(キ
ログレイ)になるようにγ線を照射して、袋の内外面を
殺菌した。
【0037】本発明の無菌充填装置1を用いて上記殺菌
されたBIB用内袋2に以下のようにして無菌充填を行
った。先ず、図1(a)に示すように、殺菌されたBI
B用内袋2は、注出口31(中栓32を嵌合させたも
の)を無菌充填装置のクランプ40にセットして固定
し、自動的に移動させて無菌充填装置1の充填ノズル先
端11aに注出口31を密着させた。これによって、図
1(a)に示すように、充填ノズル先端11a、充填弁
先端13a、及び注出口31、中栓32によって形成さ
れる空間19は外気と遮断されて密閉状態となった。更
に、中栓着脱装置41を中栓32に挿入して、自動的に
中栓32が注出口31から着脱できるようにした。
【0038】また、内容物3としてクリームを用い、公
知の方法で滅菌して無菌タンクに貯蔵し、無菌タンクか
ら圧送して内容物供給管14を通して無菌充填装置1の
充填ノズル11内に供給した。充填量は電磁流量計を用
いて規定量(10l)充填する方法を採用した。
【0039】図1(a)に示すように、充填ノズル先端
11aにBIB用内袋2を密着した状態で、以下のよう
にして蒸気殺菌した。先ず、蒸気供給管16のバルブ1
7を開放して蒸気供給管16に蒸気を供給すると共に、
蒸気排出管16aのバルブ17aを開放して蒸気排出管
16aから蒸気が排出できるようにした。それと同時
に、充填ノズル11の先端部分に設けられた蒸気通路1
5及び15aは、図1(b)に示すように、蒸気開閉装
置18を開放状態にして、蒸気供給管16から供給され
た蒸気42が、蒸気通路15及び15aを通って蒸気排
出管16から排出されるようにした。
【0040】この状態にして、蒸気供給管16からゲー
ジ圧4kgf/cm2 の蒸気42を供給して、蒸気供給
管16、蒸気通路15及び15a、空間19、蒸気排出
管16aを加圧状態にし、バルブ17aの手前にある熱
電対で測定された温度が120℃以上になった段階で1
0秒間保持して、充填ノズル先端11a、充填弁先端1
3a、及び注出口31、中栓32を蒸気殺菌した。
【0041】次に、蒸気排出管16a及び蒸気供給管1
6の蒸気を排出後、図2(a)に示すように、ロッド閉
鎖用の圧縮エアー供給口22、22aから圧縮空気を供
給して蒸気供給用開閉ロッド21及び蒸気排出用開閉ロ
ッド21aを閉鎖状態にして、蒸気開閉装置18におけ
る蒸気通路15の出口の直後及び蒸気通路15aの排出
口の直前で閉鎖した。上記のように、蒸気通路15及び
15aを閉鎖することにより、内容物を充填するとき、
内容物3が蒸気通路15及び15aに入り込むことを防
止した。
【0042】次いで、図4(b)に示すように、中栓着
脱装置41を左方向に移動して、中栓32を注出口31
から外してBIB用内袋2の注出口31を開放状態に
し、それと同時に、プランジャー12を右方向に移動し
て充填弁13を引き出し、充填ノズル11の充填口20
から内容物3(クリーム)をBIB用内袋2の中に流出
させた。充填量は内容物供給管14に接続した電磁流量
計を用いて計量し、10l充填した。
【0043】充填終了後、図4(c)に示すように、プ
ランジャー12を左方向に移動して充填弁13を充填ノ
ズル11の充填口20に押しつけて内容物3の流出を止
めた。次いで、蒸気開閉装置18の蒸気通路15を開放
状態にし、蒸気供給管16のバルブ17を開放して、蒸
気42を蒸気供給管16を通して蒸気通路15に送っ
た。その結果、図4(c)に示すように、充填弁先端1
3a、充填ノズル先端11aの内側、注出口31の内
部、中栓32の注出口31に嵌合する部分等に付着した
内容物3は蒸気通路16に供給された蒸気42により除
去されて清浄な状態となった。
【0044】次に、上記のように、注出口や中栓等を洗
浄後、蒸気開閉装置18の排出用の蒸気通路15aを開
放状態にして蒸気42を供給し、図4(d)に示すよう
に、中栓着脱装置41を右方向に移動して、中栓32を
注出口31に嵌合し、BIB用内袋2を密封状態にし
て、再度、中栓32の表面を洗浄した。次いで、BIB
用内袋2をクランプ40から取り外して、図5に示すよ
うに、内容物3としてクリームを充填した無菌充填製品
4を得た。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、無菌チャンバーなしの
BIB用内袋の無菌充填方法において、充填ノズルの先
端部分に設けた蒸気供給通路及び蒸気排出通路に内容物
(特に固形物)が入り込むことがないので、蒸気による
洗浄工程及び殺菌工程において、従来の問題点を解決す
ることができ、無菌充填機の稼働率が向上すると共に、
無菌充填製品の不良率を低下させることがでる。また、
本発明においては、充填ノズルの先端部分に設けた蒸気
殺菌部分の改良により、無菌チャンバーを使用せずに、
固形物を含有する液状食品の無菌充填を可能にし、更に
薬剤を一切使用せず、蒸気だけで各工程の殺菌を行うの
で、作業環境が改善され、環境に易しい無菌充填方法と
なる。
【0046】BIB用内袋に無菌チャンバーを使用せず
に無菌充填するには、注出口に中栓を嵌合した密封袋の
注出口部分を無菌充装置の充填ノズル先端に装着し、注
出口、中栓、及び充填ノズル先端で形成される空間に蒸
気を導入して注出口と中栓の表面、充填ノズル先端及び
空間を蒸気殺菌する必要がある。従来の無菌充填ノズル
においては、図6(a)に示すように、蒸気洗浄の工程
において、蒸気通路開閉用ロッド45及び45aが移動
する蒸気通路43及び43aに僅かの内容物が残留し、
蒸気通路開閉用ロッド45及び45aがスムーズに作動
しないことがある。特に、内容物に固形物が含まれてお
り、その固形物の小さな破片が蒸気通路43と開閉用ロ
ッド45、又は蒸気通路43aと開閉用ロッド45aの
間に挟まった場合、その固形物を蒸気で完全に追い出す
ことは困難であるので、開閉用ロッド45及び45aの
動きが妨げられて、蒸気通路43及び43aを詰まらせ
る原因となる。蒸気通路が詰まった状態で次の製品の殺
菌工程に移ると、蒸気殺菌ができなくなるといったトラ
ブルが生じ、不良品発生の原因となる。
【0047】本発明においては、充填ノズルの先端部分
に蒸気供給通路及び蒸気排出通路を設け、その蒸気供給
通路の出口直後及び蒸気排出通路の排出口直前で、蒸気
通路を閉鎖して無菌充填を行うので、蒸気供給通路及び
蒸気排出通路のロッドが開閉する箇所には内容物が残留
しなくなった。そのため、無菌充填終了後、次の蒸気洗
浄において、蒸気通路を開放したとき、蒸気通路に内容
物が残留することがなくなり、蒸気通路は常に正常な状
態に維持されるので、蒸気殺菌工程が円滑に行うことが
できる。従って、本発明の無菌充填装置を用いたBIB
用内袋の無菌充填は、常に正常な状態で行うことができ
るので、殺菌及び洗浄上のトラブルがなくなり、稼働率
を向上させることができる。また、注出口、中栓、及び
無菌充填装置の先端部の蒸気殺菌が効率よく行われるの
で、無菌充填製品の不良率を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無菌充填装置を用いてBIB用内袋に
無菌充填するときの、装置及び内袋の主要部を示した模
式断面図である。
【図2】無菌充填装置の先端部に形成した蒸気供給通路
及び蒸気排出通路に設けた蒸気開閉装置の模式断面図で
ある。
【図3】本発明に用いられるBIB用内袋の構成を示し
た説明図である。
【図4】本発明の無菌充填装置を用いてBIB用内袋に
無菌充填するときの各工程を示した説明図である。
【図5】BIB用内袋に内容物を無菌充填したときの無
菌充填製品の模式断面図である。
【図6】従来の無菌充填装置における充填ノズルの先端
部分に設けた蒸気殺菌部分の説明図である。
【符号の説明】
1 無菌充填装置 2 BIB用内袋 3 内容物 4 無菌充填製品 11 充填ノズル 11a 充填ノズル先端 12 プランジャー 13 充填弁 13a 充填弁先端 14 内容物供給管 15 蒸気通路(供給用) 15a 蒸気通路(排出用) 16 蒸気供給管 16a 蒸気排出管 17 バルブ 17a バルブ 18 蒸気開閉装置 19 空間 20 充填口 21 蒸気供給用開閉ロッド 21a 蒸気排出用開閉ロッド 22 圧縮エアー供給口(開閉ロッド閉鎖用) 23 圧縮エアー供給口(開閉ロッド開放用) 30 袋 30a 上側フィルム 30b 下側フィルム 31 注出口 32 中栓 33 注出口のフランジ 34 中栓のフランジ 35 Oリング 36 ヒートシール部 40 クランプ 41 中栓着脱装置 42 蒸気 43、44 蒸気通路(供給用) 43a、44a 蒸気通路(排出用) 45 蒸気通路開閉用ロッド(蒸気供給用) 45a 蒸気通路開閉用ロッド(蒸気排出用) 46 蒸気通路(蒸気通路開閉用ロッドの移動用) V1 、V2 、V3 、V4 、V5 バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の柔軟性プラスチックフィルムの周
    縁をヒートシールしてなるバッグインボックス用内袋の
    上側のプラスチックフィルムに注出口を取り付け、前記
    注出口に内側から嵌合する中栓を下側プラスチックフィ
    ルムに取り付け、前記中栓を前記注出口に嵌合してなる
    密封袋の注出口と中栓を充填ノズル先端に装着し、注出
    口、中栓、及び充填ノズル先端で形成される空間に蒸気
    を導入して注出口と中栓の表面、充填ノズル先端及び空
    間を蒸気殺菌し、蒸気殺菌後蒸気の導入を止め、中栓を
    注出口から外すと同時に、充填ノズルから内容物をバッ
    グインボックス用内袋に無菌充填し、充填終了後、再度
    蒸気を導入して充填ノズル先端、注出口内面、中栓部分
    を蒸気で洗浄した後、中栓を注出口に嵌合して無菌充填
    を行う無菌充填装置において、充填ノズルの先端部分に
    設けた蒸気供給通路及び蒸気排出通路に蒸気の開閉装置
    を設けたことを特徴とするバッグインボックス用内袋の
    無菌充填装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸気の開閉装置が、圧縮エアーによ
    り開閉用ロッドを上下又は左右に移動させることによ
    り、蒸気通路を開放又は閉鎖するものであることを特徴
    とする請求項1に記載のバッグインボックス用内袋の無
    菌充填装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸気の開閉装置が、前記蒸気供給通
    路の出口直後、及び蒸気排出通路の排出口直前に設けら
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバ
    ッグインボックス用内袋の無菌充填装置。
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