JP2000142136A - 車両用パワープラント - Google Patents

車両用パワープラント

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JP2000142136A
JP2000142136A JP10326661A JP32666198A JP2000142136A JP 2000142136 A JP2000142136 A JP 2000142136A JP 10326661 A JP10326661 A JP 10326661A JP 32666198 A JP32666198 A JP 32666198A JP 2000142136 A JP2000142136 A JP 2000142136A
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Takeo Hiramatsu
健男 平松
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威 浅野
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、小出力の電気モータで、十分な発進
加速を得ながら、同発進加速を損なわずにエンジンの始
動ができる車両用パワープラントを提供する。 【解決手段】本発明の車両用パワープラントは、エンジ
ン1の出力軸1aと変速機2の入力軸3との間に設置さ
れる2段の変速機構2に、3要素2自由度型遊星歯車機
構を採用し、キャリア19にエンジン1の出力軸1aと
変速機2の入力軸3とを連結し、サンギヤ17に電気モ
ータ16を連結し、リングギヤ18にブレーキ28が設
け、さらにキャリア19とリングギヤ18を連結するク
ラッチ25を設け、クラッチ25により、車両の発進
時、電気モータ16の出力トルクを増幅させて変速機2
の入力軸3とエンジン1の出力軸1aへ伝達させて、安
価なコスト、車載性に優れる小さな出力の電気モータ
で、発進の際、十分な発進加速を確保しつつ、同発進加
速を損なわずにエンジンの始動が行なわれるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電気モ
ータとの両者を効率的に運転させて車両を走行させるの
に用いられる車両用パワープラントに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジン、電気モータ、変
速機を組み合せて、排ガス特性および高燃費を双方の向
上が図れるようにした車両、いわゆるハイブリッド車が
ある。
【0003】ハイブリッド車には、高効率の運転領域が
狭いエンジン、低速トルクが大きい電気モータの特性を
活用するために、発進は電気モータを用い、定常走行は
エンジンを用い、加速時は電気モータでエンジンの駆動
力をアシストする方式を採用したものがある。
【0004】この方式のハイブリッド車は、燃費を高め
るために、停車中はエンジンを停止させ、アクセルを踏
むと、電気モータで走行しながら、再びエンジンを始動
させて発進加速に備えることが行なわれる。
【0005】このため、この方式のハイブリッド車で
は、大きな出力の走行用電気モータと、走行しながらエ
ンジンを始動するための小さな出力の始動用電気モータ
とを用いたパワープラントを採用して、発進の際、運転
者に違和感を与えないよう、車両を走行させながらエン
ジンを始動させていた。
【0006】ところが、2基の電気モータを設置するこ
とはコスト的に負担が大きい。特に高出力の電気モータ
は高価なので、かなりパワープラントはコスト高とな
る。しかも、2基の電気モータが組み込まれることによ
り、パワープラントの外形は大きくなるので、車載上の
制約も受けやすくなる。
【0007】そこで、特許2672081号に開示され
ているように、エンジンの出力軸と変速機の入力軸との
間に、2段以上の変速可能な変速機構である2組の遊星
歯車機構を介し、1基の電気モータを設置して、エンジ
ンが停止した停車した状態から、アクセルを踏み込む
と、Lモードに切換えてある遊星歯車機構を用いて、電
気モータからの出力トルクを増幅させて変速機の入力軸
へ伝達して車両を発進させ、この発進走行中、遊星歯車
機構をHモードに切換えて、電気モータとエンジンとを
連結し、上昇している電気モータの慣性力をエンジンの
出力軸へ伝達させて、エンジンを始動させるようとする
技術が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この技術だと、1基の
電気モータですむので、パワープラントの車載性は図れ
る。しかし、エンジンの始動性を見ると、エンジンへ加
わる電気モータの慣性力は、瞬間的な力なので、エンジ
ンが始動するまでの間、続かない。
【0009】このため、電気モータは、慣性力を利用し
ても、エンジンを始動させるたのには高いトルクが求め
られる。つまり、走行しながら慣性力でエンジン始動を
行う技術でも、高出力の電気モータでないと、エンジン
の始動が行えない。
【0010】そのため、車載性、コスト的の双方の点で
特に優れた効果をもたらすパワープラントが望まれてい
る。
【0011】本発明は、上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、小出力の電気モータ
で、十分な発進加速を得ながら、同発進加速を損なわず
にエンジンを始動させることができる車両用パワープラ
ントを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した車両用パワープラントは、エンジ
ンの出力軸と変速機の入力軸との間に設置される2段以
上変速可能な変速機構に、3要素2自由度型遊星歯車機
構を採用し、3要素のうち、第1要素にエンジンの出力
軸と変速機の入力軸とを連結し、第2要素に電気モータ
を連結し、第3要素に同要素を制動するブレーキ手段が
設け、さらに第1要素、第2要素、第3要素のうち2つ
の要素を連結するクラッチ手段を設けて、電気モータの
出力トルクを増幅させて変速機の入力軸とエンジンの出
力軸とへ伝達させる構成とした。
【0013】これにより、安価なコスト、さらには車載
性に優れる小さな出力の電気モータ、つまり小型の電気
モータで、発進の際、十分な発進加速を確保しつつ、同
発進加速を損なわずにエンジンの始動が行なわれるよう
になる。
【0014】請求項2に記載した車両用パワープラント
は、上記目的に加え、より小型の電気モータですむよ
う、第1要素とエンジンの出力軸との間に第2クラッチ
を設けて、変速機構からエンジンを切り離せる構造とし
て、電気モータの動力だけで走行する際、エンジンの抵
抗が加わらずにすむようにして、電気モータの負担をで
きるだけ軽減するようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1に示す一実施
形態にもとづいて説明する。
【0016】図1は本発明を適用したハイブリット車に
用いられるパワープラントPの全体の概略図を示し、図
中1はエンジン、2は、同エンジン1から出力軸1a側
へ離れた地点に設置された変速機、例えばベルト式無段
変速機である。
【0017】ベルト式無段変速機2は、エンジン1の出
力軸1と直列に並ぶベルト入力軸3、このベルト入力軸
3と並行な出力軸4を備えていて、ベルト入力軸3には
V溝5aをもつドライブプーリ5が組み付けられ、出力
軸4にはV溝6aをもつドリブンプーリ6が組み付けら
れている。これらV溝5a、6a間には、無端状の金属
ベルト7が掛け渡されていて、互いのプーリ幅を変化さ
せることにより、変速比が変えられる構造となってい
る。
【0018】このベルト式無段変速機2の出力軸4が、
出力用のクラッチ8、ワイヤー操作式のパーキング機構
9、中継ギヤ10、ファイナルギヤ11、デファレンシ
ャルギヤ12を介して、左右の走行輪(図示しない)に
接続してある。
【0019】このベルト式無段変速機2の入力軸3とエ
ンジン1の出力軸1aとの間には、例えば低速モード
(以下、Lモードいう)と高速モード(以下、Hモード
という)との2段変速可能な遊星ギヤ式減速機15(2
段以上の変速が可能な変速機構に相当)を介して、1基
の小出力(小型)のモータ/ジェネレータ16(MG;
電気モータと発電機との双方の機能をもつ:電気モータ
に相当)が設置してある。
【0020】遊星ギヤ式減速機15には、3要素2自由
度型遊星歯車機構が用いられている。具体的には、同遊
星歯車機構は、入力軸3および出力軸1aと同じ軸心の
延長線上にサンギヤ17を配置し、サンギヤ17の周り
にリングギヤ18を配置し、これらサンギヤ17とリン
グギヤ18との間に、キャリア19で支持されたプラネ
タリギヤ20を噛み合わせた構造が用いてある。この遊
星歯車機構と隣接するエンジン1側に、同心状の配置で
モータ/ジェネレータ16を構成するステータ16a、
ロータ16bが配設してある。このモータ/ジェネレー
タ16が、インバータ21を介して、バッテリ22に接
続され、バッテリ22からの電気エネルギーでモータ/
ジェネレータ16をモータとして作動させて、車両をモ
ータ走行させたりエンジン1の始動に必要な動力を発生
させたり、反対にモータ/ジェネレータ16をジェネレ
ータとして作動させて、ジェネレータに加わる運動エネ
ルギーを電気エネルギーに変えてバッテリ18へ充電で
きるようにしてある。
【0021】そして、遊星歯車機構の3要素(サンギ
ヤ、キャリア、リングギヤ)のうち、キャリア19は、
同キャリア19とリングギヤ18との間を断続するH/
Lモード切換用のクラッチ25(3要素のうち2つを連
結するクラッチ手段に相当)を介して、ベルト式無段変
速機2のベルト入力軸3に連結してある。さらにキャリ
ア19は、エンジン切換用のクラッチ26(第2のクラ
ッチ手段に相当)を介して、エンジン1の出力軸1aに
も連結してある。なお、エンジン1の出力軸1aには、
エンジン1の振動等を吸収するよう、ダンパ27aが付
いたフライホール27が取付けてある。
【0022】サンギヤ17は、モータ/ジェネレータ1
6のロータ16bに連結してある。
【0023】残るリングギヤ18は、前進と後退(正逆
方向の両方)でロック方向が切換え可能な2ウェイクラ
ッチ28(ブレーキ手段に相当)を介して、パワープラ
ントPの周囲を覆う外郭ケース29に支持させてある。
【0024】そして、遊星ギヤ式減速機15の各クラッ
チ8,25,26は、動作源、例えば油圧回路40に接
続され、油圧回路40から供給される油圧により、Hモ
ード/Lモードを切換えたり、エンジン1を断続させた
り、ベルト式無段変速機2の出力を断続できるようにし
てある。
【0025】一方、45はシフト操作装置である。シフ
ト操作装置45は、セレクトレバー46を備え、同レバ
ー操作により、P(パーキング)、R(リバース)、N
(ニュートラル)、D(ドライブ)のポジションが選択
されると、選択したポジションの信号が出力されるよう
にしてある。
【0026】このシフト操作装置45が、ECU47
(制御部)に接続される。さらにECU47は,油圧回
路40に接続され、選択されたポジション、さらにはア
クセル開度、ブレーキ操作などから、ECU47に設定
されたプログラムにしたがい、各クラッチ8,25,2
6、モータ/ジェネレータ16、2ウェイクラッチ28
を制御したり、2ウェイクラッチ28のロック方向を前
進と後進とで切換えたり、モータ電流の向きを前進と後
進とで切換えたりすることにより、エンジン特性、モー
タ特性を活用した車両の走行(発進はモータで、定常走
行はエンジンで、加速時はモータでエンジンをアシスト
し、減速時は回生を行う、後進はモータで行う等の走
行)が行えるようにしてある。
【0027】またECU47には、燃費を高めるため
に、ハイブリット車が停車中はエンジン1を停止させる
機能が設定してある。
【0028】さらにECU47には、この停車から速や
かに発進させるよう、モータで発進させながらエンジン
1を始動させる機能が設定してある。具体的には、EC
U47には、アクセルペダルを踏むと、モータ/ジェネ
レータ16をモータとして作動、遊星ギヤ式減速機15
をLモード(クラッチ25:オフ、リングギヤ8:2ウ
ェイクラッチ28でブレーキ)に切換えるモードが設定
されていて、同減速機15で増幅させたモータの出力ト
ルクが、Lモードのベルト式無段変速機2、エンジン1
の双方へ伝達されるようにしてある。またECU47に
は、モータだけが稼動するとき、クラッチ26をオフし
て、エンジン1を遊星ギヤ式減速機15から切り離す制
御も設定されていて、モータ走行の際、無用な負担をモ
ータに与えないようにしてある。
【0029】こうした発進を含む各種の代表的なハイブ
リット車のモードが表1に示されている。
【0030】
【表1】
【0031】この表1にもとづきパワープラントの作用
を説明する。なお、()内英字は表1中のNO.を示
す。
【0032】今、停車しているハイブリット車を走行さ
せるとする。
【0033】このとき、セレクトレバー46はPポジシ
ョンにあるから、始動操作は同ポジションのまま、イグ
ニションスイッチをオンする。
【0034】すると、ECU47は、冷却水の温度から
エンジン1が冷態であるか温態であるかを検出し、エン
ジン1が冷態であれば、暖気モードに入る(A)。
【0035】暖気モードは、ECU47の指令により、
クラッチ26をオンさせ、続いてモータ/ジェネレータ
16から駆動力を出力することで行なわれる。
【0036】すなわち、モータ出力は、サンギヤ17、
プラネタリギヤ20、キャリア19へ伝わり、リングギ
ヤ18を前進方向に回転させようとする。
【0037】このとき、リングギヤ18は、2ウェイク
ラッチ28により前進方向には回転しないようロック
(制動)されてキャリア19の反力を受けるから、キャ
リア19からの出力となる。つまり、遊星歯車機構はL
モードとなり、サンギヤ17から入力される回転を減速
して、キャリア19から出力させる。
【0038】この増幅されたモータの出力トルクが、ク
ラッチ26を通じて、エンジン1の出力軸1aへ伝達さ
れ、エンジン1を始動させる。
【0039】ついで、ハイブリッド車を発進させるべ
く、ブレーキペダルを踏んだ状態で、セレクタレバー4
6をDポジションにシフトする。その後、暖気が不十分
な場合は、ECU47の指令により、エンジン1は、ア
イドル運転に入り、エンジン1を暖気させる(B)。こ
の際、バッテリ22の電力低下があると、ECU47
は、モータ/ジェネレータ16を発電として機能させ、
バッテリ22へ発電した電力を充電させる(L)。暖気
が終了すると、エンジン1を停止させ、クラッチ8をオ
ンさせ、さらにベルト式無段変速機2をLモードにし、
モータのみで発進可能なモードに入り、そのモードで待
機する(C)。
【0040】ブレーキペダルからアクセルぺダルに踏み
代えて、同アクセルペダル(図示しない)を踏込む。
【0041】すると、ECU47は、モータ/ジェネレ
ータ16をモータとして機能させ、駆動力をサンギヤ1
7へ出力させる。
【0042】ここで、遊星歯車機構はLモードであるか
ら、モータの出力トルクは同遊星歯車機構によって増幅
され、この増幅した出力トルクが、キャリア19からベ
ルト入力軸3へ出力され、Lモードに変速されているド
ライブプーリ5、金属ベルト7、ドリブンプーリ6を経
て、ファイナルギヤ11、デファレンシャルギヤ12を
通じ、左右の走行輪へ伝達され、ハイブリッド車をモー
タのみで発進させ加速させる(D)。
【0043】この発進加速によりモータの回転が上昇
し、キャリア19の回転数がエンジン始動を行える回転
まで上昇すると、ECU47はクラッチ26をオンし、
モータの出力トルクをエンジン1の出力軸1aへ伝達さ
せる。
【0044】このとき、エンジン1へ伝達されるモータ
の出力トルクは、遊星歯車機構によって増幅されている
から、エンジン1の始動に十分なトルクをもつ。
【0045】これにより、加速走行中、エンジン1は、
速やか、かつ滑らかに始動される(E)。
【0046】エンジン1が始動すると、ハイブリット車
は、エンジン1とモータとの両者の出力により加速す
る。
【0047】そして、モータ回転が許容限域に近づくま
で上昇すると、ECU47はクラッチ25をオンさせ、
キャリア19とリングギヤ18とを連結する。
【0048】すると、リングギヤ18へ加わる力は逆向
きとなる。この力が加わる方向だと、2ウェイクラッチ
28はフリーな状態なので、リングギヤ18はキャリア
19と同方向に回転を始める。つまり、遊星歯車機構
は、大きな減速比のLモードから、入力と出力との比が
1:1のHモードに切り換わる。
【0049】これにより、ハイブリット車は、回転上昇
にしたがい高い出力トルクを発生するエンジン1とモー
タの出力とにより、Lモードでの加速を保ちながら加速
を継続していく(F)。
【0050】ついで、加速が緩やかになり、高い熱効率
のエンジン1の運転領域が走行抵抗と見合う高い車速の
定常走行に入ったとする。
【0051】すると、ECU47の指令により、モータ
を空転させ、エンジン1だけを動力とし、ベルト式無段
変速機2をHモードに切換えて、ハイブリッド車の走行
を続ける(G)。この状態からアクセルペダルを踏込め
ば、再びモータが作動して、ハイブリッド車は加速す
る。
【0052】この定常走行中、走行抵抗が小さくなる
と、ECU47は、空転するモータ/ジェネレータ16
を発電機として機能させ、エンジン1の余裕分となった
出力トルクでモータから発電させ、バッテリ22の充電
を行う(H)。
【0053】なお、定常走行中、バッテリ22の充電容
量が低下したときは、エンジン1の回転数を発電負荷
分、上昇させて出力トルクを高めて発電を行う。
【0054】一方、例えば20〜30km/h程度の低
車速で一定の走行が行なわれたとする。
【0055】この低車速では、エンジン1は低エンジン
回転数となるために熱効率が悪い。
【0056】このときには、ECU47は、モータ/ジ
ェネレータ16をモータとして機能させる。またクラッ
チ26をオフし、エンジン1の運転を停止させる。つま
り、熱効率の悪い低負荷運転のときは、エンジン1用い
ず、モータだけで走行を行う(I)。
【0057】このモータ走行を続け、バッテリ22の蓄
電量が低下し、充電が必要となるとする。
【0058】このときには、ECU47は、クラッチ2
6をオンして、再びエンジン1を始動させる。ついで、
モータ/ジェネレータ16をジェネレータとして機能さ
せ、このジェネレータの発電負荷分、高回転数の領域で
エンジン1を運転させ、高い熱効率の領域で、エンジン
1だけによる走行が継続される。そして、バッテリ1が
回復したら、再びモータ走行に戻る。
【0059】低車速走行は、こうしたモータ、エンジン
の運転を繰り返す。
【0060】ついで、ブレーキペダルを踏んで、減速し
たとする。すると、ECU47は、クラッチ26をオフ
してエンジン1を遊星歯車機構から切り離し、モータ/
ジェネレータ16を発電機として機能させ、運動エネル
ギーを電気エネルギーに変換させる。これにより、減速
回生が行なわれ、ハイブリッド車は、運動エネルギーを
回収しながら減速していく(J)。
【0061】停車すれば、パワープラントは、クリープ
トルクが発生可能な状態(ブレーキペダルを離せばクリ
ープ走行が行なわれる状態)で停止する。このとき、エ
ンジン1が運転していたら停止させ、アイドルストップ
に入る。
【0062】このとき、セレクタレバー46をRポジシ
ョンに操作して、ブレーキペダルを離したり、アクセル
ペダルを踏めば、モータ/ジェネレータ16が逆回転す
るモータとして切り換わり、また2ウェイクラッチ28
のロック方向が逆となって、ベルト式無段変速機2を通
じて、後退に必要な動力を走行輪へ伝わり、後退する
(K)。
【0063】そして、アイドルストップの停車状態から
発進させるべく、アクセルを踏み込めば、再びハイブリ
ット車は、先に述べたように低出力のモータで十分な発
進加速を得ながら、同モータでエンジン1を始動するの
に必要な出力トルクが確保され、エンジン始動に入る。
【0064】したがって、コスト、さらには車載性に優
れる小さな出力の電気モータ(小型の電気モータ)で、
車両が発進できる上、発進加速中、同加速性能を損なわ
ずに良好にエンジン1の始動ができる。
【0065】この結果、パワープラントの大幅なコスト
の低減を図ることができる。しかも、エンジン1は、ク
ラッチ26により遊星歯車機構から切り離せる構造にし
てあるので、モータだけで発進する際、無用なエンジン
1の抵抗が加わらずにすみ、その分、低出力のモータで
すみ、一層、パワープラントのコスト低減を図ることが
できる。
【0066】なお、一実施形態では、LモードとHモー
ドの2段変速可能な遊星歯車機構を用いた例を挙げた
が、これに限らず、2段以上の変速が可能な遊星歯車機
構を用いて、小型の電気モータの出力トルクを増幅させ
て発進し、発進中、同一電気モータでエンジンを始動す
るようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、発進の際、低出力(小型)の電気モータで
十分な発進加速を得ながら、同じ電気モータでエンジン
の始動させるのに必要な出力トルクを確保することがで
きる。
【0068】したがって、コスト、さらには車載性に優
れる小さな出力の電気モータ(小型の電気モータ)で、
車両が発進できる上、発進加速中、同加速性能を損なわ
ずに良好にエンジンの始動ができ、パワープラントの大
幅なコストの低減を図ることができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、さらに上
記目的に加え、電気モータの動力で走行する際、エンジ
ンが遊星歯車機構から切り離せるので、無用にエンジン
の抵抗が加わらずにすみ、一層、小型のモータでよく、
よりパワープラントのコスト低減を図ることができると
いった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用パワープラン
トの構成を説明するための図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…ベルト式無段変速機(変速機) 3…ベルト入力軸 4…出力軸 15…3要素2自由度型遊星歯車機構(変速機構) 16…モータ/ジェネレータ(電気モータ) 17…サンギヤ 18…リングギヤ 19…キャリア 25…H/Lモード切換用のクラッチ(クラッチ手段) 26…エンジン切換用のクラッチ(第2のクラッチ手
段) 28…2ウェイクラッチ(ブレーキ手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F16H 3/44 B 29/02 B60K 9/00 Z F16H 3/44 (72)発明者 平松 健男 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 浅野 威 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 後田 祐一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA00 AB27 AC03 AC34 AC39 AC74 AD23 3D041 AA28 AA30 AA32 AC01 AC06 AC18 AC20 AD02 AD10 AD13 AD31 AD41 AE02 AE14 AE30 AE36 AE40 3G093 AA06 AA07 AA16 BA19 CA01 CA03 DB12 EB02 EC02 3J028 EA27 EB10 EB16 EB25 EB35 EB44 EB62 EB63 EB66 FB06 FB13 FC13 FC23 FC63 GA02 HA11 5H115 PG04 PI16 PI29 PO17 PU01 PU22 PU23 PU25 PU29 QE01 QI04 RB08 RE01 SE05 TO05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸と変速機の入力軸との
    間に少なくとも2段以上変速可能な変速機構を介して電
    気モータを設置した車両用パワープラントにおいて、 前記変速機構は、3要素2自由度型遊星歯車機構からな
    り、 該歯車機構の3要素のうち、 第1要素には前記エンジンの出力軸と前記変速機の入力
    軸とが連結され、 第2要素には前記電気モータが連結され、 第3要素には同要素を制動するブレーキ手段が設けら
    れ、 かつ前記第1要素、第2要素、第3要素のうち2つの要
    素を連結するクラッチ手段を有し、 前記電気モータの出力トルクを増幅させて前記変速機の
    入力軸と前記エンジンの出力軸とへ伝達させるモードを
    構成することを特徴とする車両用パワープラント。
  2. 【請求項2】 前記第1要素と前記エンジンの出力軸と
    の間には、第2クラッチが設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の車両パワープラント。
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