JP2000141929A - 熱転写シ―ト及びその記録方法 - Google Patents

熱転写シ―ト及びその記録方法

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JP2000141929A
JP2000141929A JP11256506A JP25650699A JP2000141929A JP 2000141929 A JP2000141929 A JP 2000141929A JP 11256506 A JP11256506 A JP 11256506A JP 25650699 A JP25650699 A JP 25650699A JP 2000141929 A JP2000141929 A JP 2000141929A
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Japan
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thermal transfer
transfer sheet
pattern mark
mark
heat
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JP11256506A
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English (en)
Inventor
Kensuke Shinozaki
健介 篠崎
Kazunori Yokouchi
和則 横内
Hideichiro Takeda
秀一郎 竹田
Taketomo Katai
健友 片井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンターに対し適性な印字が行えるよう
に、プリンターメーカ─から品質保証の認定を受けた熱
転写シートに限定してプリンターで使用するように規制
でき、またカセットケースを再使用し、熱転写シートを
カセットケースに交換して収納する場合に、印字品質の
劣化やサーマルヘッドの劣化を防止できる熱転写シート
とその記録方法を提供する。 【構成】 熱転写シート1は、基材フィルム上に熱転写
層を設けて、該熱転写シート1の先端部に、該熱転写シ
ート1が純正品であることを同定するパターン状マーク
2を設けているため、該熱転写シート1に対応する熱転
写プリンターで、熱転写シート1が純正品であることを
読み取って、記録が開始される。したがって、印字品質
の劣化やサーマルヘッドの劣化を防止でき、プリンター
に対し適性な印字が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写シートに関
し、特にプリンターに対し適性な印字が行えるように、
プリンターメーカ─から品質保証の認定を受けた、純正
品の熱転写シートに限定して使用するように規制でき、
またカセットケースを再使用し、熱転写シートを交換す
る場合に、印字品質の劣化やサーマルヘッドの劣化を防
止できる熱転写シートとその記録方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンター、ファクシミ
リ等に用いられる熱転写記録媒体として、基材フィルム
の一方の面に熱溶融性インキ層または昇華性染料インキ
層の熱転写層を設けた熱転写シートが使用されている。
従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ10〜
20μm程度のコンデンサ紙やパラフィン紙のような
紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステルやセ
ロファンのようなプラスチックフィルムを用い、この基
材フィルム上にワックスに顔料や染料等の着色剤を混合
した熱溶融性のインキまたは、樹脂バインダーに昇華性
染料を分散ないし溶解させたインキを塗布して、熱溶融
性インキ層または昇華性染料インキ層を設けたものであ
る。そして、基材フィルムの裏側から、サーマルヘッド
により所定箇所を加熱・加圧し、熱溶融性インキ層また
は昇華性染料インキ層のうち、印字部に相当する箇所の
インキ層を溶融、または昇華させ、印字用紙に転写して
印字を行うものである。
【0003】また、熱転写シートは一般的に長尺物で供
給用ボビン等に巻き上げられ、その熱転写シートの巻き
終わりの端と巻き取り用ボビンを接着させた一対の巻き
取り状のものが使用されている。そして、その熱転写シ
ートは、熱転写シートカセットに収納されることが多
く、熱転写シートを使用終了した時に熱転写シートカセ
ット毎交換することが行われていたが、最近は資源の再
利用の点等から、ユーザーが簡単に熱転写シートを交換
し、カセットは再利用することが行われている。また、
一般的に、熱転写記録媒体は、熱転写シートを巻き取り
状態として、その熱転写シートの巻き終わりの端部にリ
ードフィルムを接続し、そのリードフィルムの端部は巻
き取り用ボビンに固着されており、プリンターに装着し
て使用されている。なお、リードフィルムは、最初に使
用する熱転写シートを誘導し、引き出すこと、巻かれた
未使用の熱転写シートを巻き外側から保護すること、熱
転写シートをカセットないし直接、プリンターに装着す
る際の作業性の向上や装着の正確性、使用後の熱転写シ
ートを巻き上げる際のシワ取りなどの各機能を果たして
いる。(特開平6−336065号公報、特開平9−2
72247号公報等参照)
【0004】また、リードフィルムを熱転写シートに接
続することなく、熱転写シートの前端部に、その熱転写
シートの記録可能画面数に関する情報を記録した枚数表
示ラベルが貼り付けられた熱転写シート用カセットが開
示されている。(実開昭63−68452号公報) さらに、熱転写シートカセットに関し、プリンターで誤
使用されることがなく、偽造や変造の防止のため、印字
のための情報を光回折像として記録した光回折構造を設
け、該光回折構造の表面がカセットケース表面と同一面
またはケース表面より窪んだ位置に形成したり、該光回
折構造が脆質性を有するものを使用する点が開示されて
いる。(特開平8−318657号公報、特開平8−3
18658号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
リードフィルムつきの熱転写シートでは、プリンターに
装着する際、誤装着を防止し、操作しやすくできるが、
そのプリンターに対し適性な印字が行えるように、プリ
ンターメーカ─から品質保証の認定を受けた熱転写シー
ト、すなわち純正品の熱転写シートに限定してプリンタ
ーで使用するように規制できるものではない。熱転写プ
リンターは、多種類のものが存在し、印字画像の鮮明
性、高濃度、高感度等の印字品質の優れたものが要求さ
れている。それに対し、プリンターで使用される熱転写
シートがその使用量が増大してきており、上記の純正品
でないプリンターメーカ─から品質保証の認定を受けて
いない製品、いわゆる海賊品の熱転写シートが多く市場
に出回ってきている。この海賊品をプリンターで使用す
ると、そのプリンターとのマッチング性に劣り、印字品
質の劣化やプリンターのサーマルヘッドの劣化が多発
し、問題が発生している。
【0006】また、上記の記録可能画面数に関する情報
を記録した枚数表示ラベルを、熱転写シートの前端部に
貼り付ける場合、記録可能画面数に関する情報をプリン
ターに提供はできるが、そのプリンターに対して、いわ
ゆる純正品の熱転写シートに限定して使用するように規
制できるものではない。また、上記のカセットケース
に、印字のための情報を光回折像として記録した光回折
構造を設けたりすることは、熱転写シートを使用終了
し、新しい熱転写シートに交換する時に、カセットケー
ス毎交換する場合の前提条件があり、カセットケースを
再使用し、熱転写シートをカセットケースに交換して収
納する場合には、適用できない内容である。
【0007】したがって、本発明は、上記の問題を解決
し、プリンターに対し適性な印字が行えるように、プリ
ンターメーカ─から品質保証の認定を受けた熱転写シー
ト、すなわち純正品の熱転写シートに限定してプリンタ
ーで使用するように規制でき、またカセットケースを再
使用し、熱転写シートをカセットケースに交換して収納
する場合に、印字品質の劣化やサーマルヘッドの劣化を
防止できる熱転写シートとその記録方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材フィルム上に熱転写層を設けた熱転
写シートにおいて、該熱転写シートの先端部に、該熱転
写シートが純正品であることを同定するパターン状マー
クを設けていることを特徴とする。また、前記のパター
ン状マークが、熱転写シートの上に形成されていること
が好ましい。また、前記のパターン状マークが、熱転写
シートの先端部に接着してあるリードフィルムに形成さ
れていることが好ましい。
【0009】さらに、前記のパターン状マークが、紫外
線、赤外線、マイクロ波のいずれかの光線に対し、吸収
または発光して、検知可能であることが好ましい。ま
た、前記のパターン状マークが、高周波に対し、共振す
る回路であり、送信された高周波に共振して、エコー波
を受信して、検知し、純正品であることを同定すること
が好ましい。前記のパターン状マークが、磁性材料を含
有することが好ましい。また、前記のパターン状マーク
が、導電性材料を含有することが好ましい。また、前記
のパターン状マークが、可視光により検知可能であるこ
とが好ましい。また、本発明の記録方法は、上記のいず
れかの熱転写シートを使用して、該熱転写シートに対応
する熱転写プリンターで、熱転写シートが純正品である
ことを同定するパターン状マークを読み取って、記録を
開始することを特徴とする。
【0010】本発明の熱転写シート及びその記録方法の
作用は以下の通りである。熱転写シートは、基材フィル
ム上に熱転写層を設けて、該熱転写シートの先端部に、
該熱転写シートが純正品であることを同定するパターン
状マークを設けているため、該熱転写シートに対応する
熱転写プリンターで、熱転写シートが純正品であること
を読み取って、記録が開始される。したがって、プリン
ターメーカ─から品質保証の認定を受けた熱転写シー
ト、すなわち純正品の熱転写シートに限定してプリンタ
ーで使用するように規制でき、またカセットケースを再
使用し、熱転写シートをカセットケースに交換して収納
する場合に、印字品質の劣化やサーマルヘッドの劣化を
防止でき、プリンターに対し適性な印字が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。本発明の熱転写シート1は、一つの実施
の形態を示すものとして、図1の通り、供給用ボビン4
に巻き上げてある熱転写シートの巻き終わりの端部にリ
ードフィルム3を接続し、そして、そのリードフィルム
3の端部は巻き取り用ボビン5に固着されていて、該熱
転写シート1が純正品であることを同定するパターン状
マーク2がそのリードフィルム3に形成されている。ま
た、本発明の熱転写シート1は、他の実施の形態を示す
ものとして、図2の通り、供給用ボビン4に巻き上げて
ある熱転写シートの巻き終わりの端部を巻き取り用ボビ
ン5に固着して、熱転写シートの先端側にパターン状マ
ーク2が、熱転写シートの上に形成されている。また本
発明の熱転写シートは、図3に示すように、基材フィル
ム6の一方の面に熱転写層7を設け、また、その基材フ
ィルム6の他方の面に、印字時のサーマルヘッドとの接
触において、耐熱性や滑性を向上させるために、背面層
8が設けられていてもよく、熱転写シート1が純正品で
あることを同定するパターン状マーク2を背面層8の上
に設けることができる。
【0012】(基材フィルム)本発明の熱転写シートで
用いられる基材フィルム6としては、従来の熱転写シー
トに使用されているものと同じ基材フィルムをそのまま
用いることが出来ると共に、その他のものも使用するこ
とが出来、特に制限されない。好ましい基材フィルムの
具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロ
ン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラ
スチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不
織布等があり、又、これらを複合した基材フィルムであ
ってもよい。この基材フィルムの厚さは、その強度及び
熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更する
ことが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、2
〜25μmである。
【0013】(背面層)また、基材フィルムの他方の面
に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良
くするために、背面層8を設けることも可能である。こ
の背面層は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無
機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に使
用し、形成される。背面層に使用されるバインダー樹脂
は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿など
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などの
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂などが、
あげられる。
【0014】これらのなかで、数個の反応性基、例え
ば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、
ポリイソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使用す
ることが好ましい。背面層を形成する手段は、上記のご
とき、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒
子、有機粒子、顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中
に溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液
をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーな
どの慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものであ
る。
【0015】(熱転写層)本発明の熱転写シートは、基
材フィルムの一方の面に熱転写層7を設けたもので、そ
の熱転写層は熱溶融性インキ層または昇華性染料インキ
層の2種類に大別される。まず、熱溶融性インキ層は、
従来公知の着色剤とバインダーよりなり、必要に応じ
て、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可
塑剤、熱可塑性樹脂、充填剤等の種々の添加剤を加えた
ものが使用される。バインダーとして用いられるワック
ス成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。
更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量
ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロ
ウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワック
ス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワ
ックスが用いられる。このなかで、特に融点が50〜8
5℃であるものが好ましい。50℃以下であると、保存
性に問題が生じ、又85℃以上であると感度不足にな
る。
【0016】バインダーとして用いられる樹脂成分とし
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ
ビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ
イソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等
が挙げられるが、特に従来より感熱接着剤として使用さ
れている比較的低軟化点、例えば、50〜80℃の軟化
点を有するものが好ましい。
【0017】着色剤としては、公知の有機または無機の
顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、
例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、
退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する
物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触す
ることにより発色するような物質であってもよい。さら
に、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。さらに、熱溶融性インキ
層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるた
め、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合して
もよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブ
ラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二
硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。
【0018】熱溶融性インキ層の形成は、上記のような
着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に
応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融
性インキ層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビ
アリバースコート、ロールコート等の方法で行う。ま
た、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成す
る方法もある。熱溶融性インキ層の厚みは、必要な印字
濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであ
って、乾燥状態で0.1μm〜30μmの範囲、好まし
くは、1μm〜20μm程度が、好ましい。
【0019】次に、昇華性染料インキ層は、昇華性染料
をバインダー樹脂で担持させた層である。使用する染料
は、従来公知の熱転写シートに使用される染料はいずれ
も本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。
例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料とし
て、MS Red G、Macrolex RedVi
oret R、Ceres Red 7B、Samar
on Red HBSL、Resolin Red F
3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロン
ブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレ
ックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料として
は、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−
FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー1
00等が挙げられる。
【0020】上記の如き昇華性染料を担持するためのバ
インダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用
でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。
【0021】また、昇華性染料インキ層は、上記の染
料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々
の添加剤を含めることができる。そして、適当な溶剤中
に、上記の染料、バインダー樹脂、添加剤を加えて各成
分を溶解または分散させてインキを調整し、これを上記
の基材フィルム上に、熱溶融性インキ層で挙げた従来公
知の塗工形成方法と同様の方法により、昇華性染料イン
キ層を形成する。昇華性染料インキ層の厚みは、乾燥状
態で0.1〜5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μ
m程度である。
【0022】(パターン状マーク)本発明の熱転写シー
トは、該熱転写シートの先端部または全面に、該熱転写
シートが純正品であることを同定するパターン状マーク
2を設けている。パターン状マーク2は、可視光領域、
紫外線領域、赤外線領域に特定の光学特性を有するもの
や、磁気特性を有するもの、導電性を有するもの、また
マイクロ波に対し電磁特性を有するもの等を使用するこ
とができる。まず、可視光領域に吸収帯のあるカーボン
ブラックを用いたインキ、またはシアン・グリーン系統
の赤色/赤外波長域に吸収特性をもつインキ等により、
熱転写シートの上、またはリードフィルム上にパターン
状マークを印刷することができ、このマークの光学読み
取り用の光源光として650nm、800nmまたは9
50nm付近に発光波長をもつ半導体レーザーまたは発
光ダイオードが主に用いられる。
【0023】次に、パターン状マークが紫外線、赤外線
領域で特定の光学特性を有するものは、それらの波長域
の光を吸収、又は蛍光を発するものであり、可視光領域
で判読できないもの、不可視情報であることが、純正品
でない熱転写シート、いわゆる海賊品の熱転写シートを
製造することを困難にさせる効果があり、好ましい。但
し、ここでの吸収とは、熱転写シートまたはリードフィ
ルムのパターン状マークを設けていない部分のこれらの
波長域における吸収特性と同一ではないことが必要であ
ることは言うまでもない。同一ならば、熱転写シートま
たはリードフィルム上に形成されたパターン状マーク
は、これらの波長域の光に対する特性差がなく、認識不
可能となるからである。なお、特定の光学特性を有する
波長域は、紫外線のみ、赤外線のみ、或いは紫外線及び
赤外線の両方の波長域でもよい。
【0024】また、透明な熱転写シートまたはリードフ
ィルム上にパターン状マークを不可視情報として形成す
る場合には、パターン状マークを特定波長の反射光量で
はなく、透過光量で認識することも有りうる。このよう
な場合、吸収特性に応じて遮断されて透過光量は減少
し、減少した透過光量によってパターン状マークを認識
できる。本発明の熱転写シートのパターン状マークを形
成する材料としては、紫外線領域、赤外線領域に特定の
光学特性を有すものであれば特に限定されないが、具体
的には、例えば、有機化合物或いは無機化合物の紫外線
吸収剤を透明な識別物質として使用できる。このような
紫外線吸収剤を用いる場合は、パターン状マークに隣接
した部分と同一色調で無い限り、380nm以下の紫外
線領域の光を吸収するものがよい。380nmを越える
波長域に吸収特性を持つと、可視光領域で着色気味とな
り、目視判断が可能となるためである。また、蛍光発光
する蛍光物質であってもよい。
【0025】識別物質として用いる紫外線吸収剤として
は有機化合物を用いるのであれば、具体的物質として
は、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シュウ酸アニリド系、シアノアクリレート系、サリ
シレート系等が挙げられる。また、無機化合物を用いる
のであれば、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸
化チタン、酸化スズ、酸化セリウム等の金属、遷移金
属、アルカリ土類金属等の金属酸化物の微粉末が挙げら
れる。これらは、粒径0.2μm以下、好ましくは0.
1μm以下、特に好ましくは0.05μm以下の微粒子
を用いることにより、可視光線領域における透明性が得
られる。粒径が0.2μmを越える可視光領域に近づく
と、微粉末それぞれに特有の色調を呈する場合もある
が、そのような識別物質でもパターン状マークに隣接し
た部分の色調と近い場合は好ましく使用できる。このよ
うな場合では、粒径は5μm以下であればよい。なお、
有機化合物の紫外線吸収剤に対して無機化合物の紫外線
吸収剤は、長期にわたる安定性等の点で優れている。
【0026】また、赤外線を吸収する識別物質として
は、3価のイッテルビウム(Yb3+)を5〜60重量%
含有するリン酸塩ガラスの微粉末等が使用できる。ま
た、有機色素であっても、赤外領域に吸収を持つ色素と
して、例えばシアニン色素、フタロシアニン系色素、ナ
フトキノン系色素、アントラキノン系色素、ジルオール
系色素、トリフェニルメタン系色素等も使用できる。但
し、これらの色素は600nm以上の波長領域に吸収帯
を持つためにシアン色を呈するか、あるいは可視領域
(380〜700nm)に30〜40%程度の吸収があ
るために、若干赤みがかったクリーム色を呈する。この
ため、完全に無色透明の印字情報にならないが、パター
ン状マークに隣接した部分と同系色であれば目立たず使
用可能である。
【0027】また、識別物質として用いる蛍光物質とし
ては、例えば、硫化亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛カドミウ
ム、硫化カドミウム、硫化カルシウム、タングステン酸
カルシウム等からなる無機蛍光体が挙げられる。しか
し、これらは白色あるいは有色であるため、パターン状
マークに隣接した部分と同一色調の場合には使用可能の
場合もあるが、そうでない場合は使用するにしても極め
て低濃度でない限り、形成される画像が白色あるいは有
色となって不可視の画像形成が困難となる。他の好まし
い蛍光物質としては、例えば、スチルベン系、ジアミノ
ジフェニル系、オキサゾール系、イミダゾール系、チア
ゾール系、クマリン系、ナフタルイミド系、チオフェン
系等の公知の蛍光増白剤が挙げられる。この場合も、紫
外線吸収剤と同様に可視光領域に吸収を持たず、あるい
は吸収が少なく、また可視光によって励起して蛍光発光
しない、あるいは蛍光発光が少ない特性を有することが
好ましく、蛍光励起させる波長域は380nm以下がよ
い。
【0028】以上説明した識別物質とバインダーからパ
ターン状マークを構成することができ、バインダーとな
る樹脂としては、可視光線に対して実質的に透明である
樹脂が好ましく用いられる。そのような樹脂としては、
例えば、ポリエチレン系〔ポリエチレン(PE)、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体〕、ポリプロピレン(PP)、ビニル
系〔ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリビニルブチラール
(PVB)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩
化ビニリデン(PVdC)、ポリ酢酸ビニル(PVA
c)、ポリビニルホルマール(PVF)〕、ポリスチレ
ン系〔ポリスチレン(PS)、スチレン−アクリロニト
リル共重合体(AS)、ABS〕、アクリル系〔ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)、MMA−スチレン共
重合体〕、ポリカーボネート(PC)、セルロース系
〔エチルセルロース(EC)、酢酸セルロース(C
A)、プロピルセルロース(CP)、酢酸・酪酸セルロ
ース(CAB)、硝酸セルロース(CN)、フッ素系
〔ポリクロロフルオロエチレン(PCTFE)、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロエチレン共重合体(FEP)、
ポリビニリデンフルオライド(PVdF)〕、ウレタン
系(PU)、ナイロン系〔タイプ6、タイプ66、タイ
プ610、タイプ11〕、ポリエステル系〔ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート
(PCT)等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
【0029】さらに、これらの樹脂は、水性塗料用のエ
マルジョンにすることができる。水性塗料用のエマルジ
ョンとしては、例えば酢酸ビニル(ホモ)エマルジョ
ン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂エマル
ジョン、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂エマルジョン
(EVAエマルジョン)、酢酸ビニル−ビニルバーサテ
ートン共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−ポリビニ
ルアルコール共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−塩
化ビニル共重合樹脂エマルジョン、アクリルエマルジョ
ン、アクリルシリコンエマルジョン、スチレン−アクリ
ル共重合樹脂エマルジョン、ポリスチレンエマルジョ
ン、ウレタンエマルジョン、塩化ポリオレフィンエマル
ジョン、エポキシ−アクリルディスパージョン、SBR
ラテックス等を挙げることができる。
【0030】また、バインダー樹脂自体が、紫外線吸収
性、赤外線吸収性を有していてもよい。紫外線吸収官能
基を有する樹脂としては、例えば、チヌビンのような紫
外線吸収剤を樹脂に化学的に結合した樹脂であることが
できる。そのような樹脂の例としては、例えばエマルジ
ョンチヌビン(チバガイギー社製)等を挙げることがで
きる。上記の識別物質とバインダー及び必要に応じて添
加剤、溶媒を加えて、従来公知の印刷方法、例えば、グ
ラビア印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印
刷、シルクスクリーン印刷等により、熱転写シート上や
リードフィルム上にパターン状マークを形成することが
できる。
【0031】またパターン状マークが、磁気特性を有す
るものが挙げられる。磁気特性を有するパターン状マー
クは、磁性粉末と樹脂バインダーから構成することがで
き、磁性粉末としては、強磁性粉末であれば硬磁性粉
末、軟磁性粉末のいずれでもよい。硬磁性粉末として
は、例えば、γ−Fe2 O3 、Co被着γ−Fe2 O3
、Fe3 O4 、Fe、Fe−Cr、Fe−Co、Co
−Cr、Co−Ni、Baフェライト、Srフェライ
ト、CrO2 等の磁性微粒子が挙げられる。
【0032】軟磁性粉末の材料としては、Al、Si、
Fe等からなる磁性合金材料、パーマロイ、センダス
ト、Fe等の金属高透磁性材料、Mn−Znフェライ
ト、Co−Znフェライト、Ni−Znフェライト等の
フェライト、金属アモルファス材料等の磁性微粒子が挙
げられる。上記の磁性粉末が分散される樹脂バインダ
(あるいはインキビヒクル)としては、ブチラール樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹
脂、スチレン/マレイン酸共重合体樹脂等が用いられ、
必要に応じてニトリルゴム等のゴム系樹脂あるいはウレ
タンエラストマー等が添加される。また、耐熱性を考慮
して、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルサルホン
等のガラス転移温度(Tg)の高い樹脂、あるいは硬化
反応によりTgが上昇する系を用いることができる。上
記のような樹脂あるいはインキビヒクル中に磁性粒子が
分散されてなる分散物中に、必要に応じて界面活性剤、
シランカップリング剤、可塑剤、ワックス、シリコーン
オイル、カーボン等の顔料を添加してもよい。
【0033】上記に挙げた磁性粉末と樹脂バインダーを
含有する磁性塗料が準備され、この磁性塗料を、熱転写
シートの上、またはリードフィルム上に塗布し、乾燥し
て磁性塗布層のパターン状マークが形成される。塗布方
法としては、シルクスクリーン印刷法、グラビア法、ロ
ール法、ナイフエッジ法等の公知種々のものが用いられ
る。磁気パターンの読み取りには、通常、2つのコイル
を巻いた磁気ヘッドが用いられ、その磁気ヘッドの一方
のコイルには定電流を流し、磁気ヘッドが磁気パターン
を走査した時に誘起される誘導電流または電圧を他方の
コイルで検出する。誘導される電流は、磁気ヘッドの磁
束の変化に応じて発生する。
【0034】またパターン状マークが、導電性材料を含
有し、導電性を有するものが挙げられる。この場合は、
電気的に検知可能なものであり、例えば、金属粉やカー
ボンを樹脂中に含有する導電性インキや金属箔等を使用
して、導電層としてマークを形成することができる。上
記のような導電性材料を使用したパターン状マークは、
例えば表面電気抵抗値が106 〜109 Ω/□程度にし
て、そのパターン状マークと隣接する部分との電気抵抗
値の変化により、そのマークを検知することができる。
導電性を有するパターン状マークは、熱転写シート自体
の先端部に設けても、また熱転写シートの先端部に接着
してあるリードフィルムに設けてもよい。また、導電性
を有するパターン状マークは、熱転写シートの先端部
に、熱転写シートの熱転写層で使用したインキが導電性
であれば、その導電性インキで、パターン状に形成する
ことができる。さらに、パターン状マークをベタで、熱
転写シート全面に設けることも可能であり、この場合
は、例えば熱転写層で使用したインキが導電性である
と、熱転写層がパターン状マークを兼ねたり、また背面
層で使用したインキが導電性であると、背面層がパター
ン状マークを兼ねることもできる。
【0035】またパターン状マークが、マイクロ波に対
し電磁特性を有するものが挙げられる。熱転写シートま
たはリードフィルムのパターン状マークが形成されてい
ない部分、つまりパターン状マークに隣接した部分で
は、マイクロ波に対して電磁特性を有していない、つま
り非導電性の材料になっている。それに対し、パターン
状マーク部では、マイクロ波に対して、非導電性材料と
は異なる電磁特性を有する材料、例えばAl、Ni等の
導電性金属や、導電性ファイバー等の導電性粒子を含有
するものである。上記のマイクロ波に対し電磁特性を有
するパターン状マークは、真空蒸着、スパッタリング、
低温プラズマ法等、金属を気相にして薄く付着させた
り、導電性材料を含有した塗工液を従来公知の塗工方法
で形成したりすることができる。尚、導電性材料とし
て、導電性材料をマイクロカプセルの中に封入させて、
塗工液を形成すると、塗工液中に導電性材料が均一に分
散しやすく、好ましく行われる。
【0036】上記のマイクロ波に対し電磁特性を有する
パターン状マークを有する熱転写シートに対し、マイク
ロ波を走査すると、非導電性材料と導電性材料とで、比
誘電率ε、透磁率μ、抵抗率ρなどが異なるので、応答
マイクロ波束、すなわち反射束あるいは透過束に変化が
生じるので、この変化を検知して、熱転写シートが純正
品であることを読み取れる。具体的には、パターン状マ
ークが、高周波(電磁波、マイクロ波等)に対し、共振
する回路であり、送信された高周波に共振して、エコー
波を受信して、検知し、純正品であることを同定するこ
とが可能である。高周波に対して共振する回路は、コイ
ルとコンデンサーを有する、高周波(電磁波等)に対し
て共振する回路(共振回路)である。このような共振回
路を有するマークを熱転写シートまたはリードフィルム
上に設けて、熱転写シートを構成でき、共振回路は例え
ば誘電体フィルムの両面に金属箔を積層し、該金属箔に
エッチング処理や各種印刷処理等で、コイル状のパター
ンを形成して、全体の厚みを薄くして柔軟性をもたせ、
その共振回路のマークを巻き取り用ボビンに巻き上げた
り、プリンターで搬送する際等に支障がないようにする
ことができる。
【0037】上記のような共振回路を有するマークのセ
ンサーは、特定の周波数の電磁波を送信し、共振回路か
らその周波数と一致した電磁波に共振して、エコー波を
受信する機能をもつ。そして、そのセンサーで共振回路
を有するマークが検知され、その検知された受信信号を
熱転写プリンターの作動開始する信号に変換する。特定
の周波数と共振するコイルを使用することにより、その
コイルを有した共振回路のマークがプリンターメーカー
から認定された正規なもの、つまり純正品であることを
同定し、認証するものである。また、共振回路を有する
マークは、いくつかの異なる周波数で共振するコイルを
複数使用し、その共振する周波数を組み合わせて、多チ
ャンネル化して、例えば熱転写シートの使用可能画面数
の設定を制御することもできる。以上のようなパターン
状マークは、可視光領域、紫外線領域、赤外線領域に特
定の光学特性を有するものや、磁気特性を有するもの、
導電性を有するもの、またマイクロ波に対し電磁特性を
有するもの等が存在するが、いずれにおいても、そのパ
ターン形状として、線、バーコードや文字、円、楕円、
三角形、四角形、多角形、商標等であってもよく、それ
らの2種以上の形状の組み合わせであってもよく、その
パターン形状を読み取るセンサーに応じて、パターン形
状を任意に選択することが可能である。
【0038】(リードフィルム)本発明で使用するリー
ドフィルム3は、上述のような熱転写シートの基材フィ
ルムと同様な材料により形成されたフィルムを使用する
ことができる。リードフィルム3の厚さは、4〜50μ
m、好ましくは10〜30μm程度である。また、リー
ドフィルムの長さは、適宜設定することができる。熱転
写シートとリードフィルムとを接続するには、両面テー
プ、粘着テープ等、従来公知の手段を用いることができ
る。本発明の熱転写シートに使用するボビンは、供給用
でも、巻き取り用でも、そのボビンの内径、外径、長さ
等の寸法は、熱転写シートを装着するカセットや熱転写
プリンター等に応じて適宜設定することができる。ま
た、ボビンの構成材料は、紙、プラスチック、樹脂含浸
紙等、従来のボビンに使用されていた材料を使用するこ
とができる。上記のようなボビンへの熱転写シートの固
着、及びボビンへのリードフィルムの固着は、両面テー
プ、粘着テープ、接着剤等、任意の材料を用いて行うこ
とができる。本発明の熱転写シートは、上述の実施の形
態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲
で、種々の熱転写シート及びリードフィルムから構成す
ることができる。
【0039】(記録方法)本発明の記録方法は、上記の
熱転写シート、すなわち基材フィルム上に熱転写層を設
け、該熱転写シートの先端部に、該熱転写シートが純正
品であることを同定するパターン状マークを設けたもの
を使用して、該熱転写シートに対応する熱転写プリンタ
ーで、熱転写シートが純正品であることを同定するパタ
ーン状マークを読み取って、記録を開始するものであ
る。例えば、本発明の記録方法は、図4に示すように、
熱転写プリンターに、そのプリンター用として品質保証
の認定を受けた熱転写シート、すなわち純正品の熱転写
シートをセットすると、該熱転写シートの先端部に有す
るパターン状マークを、マーク検出ユニットで検出す
る。そして、その熱転写プリンター用の純正品の熱転写
シートであることを証明するパターン状マークの、可視
光領域、紫外線領域、赤外線領域の光学特性や、または
磁気特性、または電気特性、またはマイクロ波に対する
電磁特性等で、そのパターン状マークと隣接する部分と
の差で、パターン状マークの検出値のバラツキや誤作動
を考慮して、マーク検出レベルを予め設定しておき、シ
ステムコントローラーに記憶させておく。(場合によっ
ては、パターン状マークが熱転写シート全面のベタであ
れば、マーク検出ユニットでの初期設定の検出レベルを
予め決めておく。)
【0040】次に、上記のマーク検出ユニットで検出し
たパターン状マークの検出レベルと、システムコントロ
ーラーに記憶してあるマーク検出レベルとを比較し、マ
ーク検出ユニットで検出したレベルが、システムコント
ローラーに記憶してあるマーク検出レベル以上である
と、そのパターン状マークを有する熱転写シートが純正
品であると判定する。またパターン状マークがバーコー
ド等の固有情報を有するものであれば、固有情報とし
て、その熱転写シートの記録可能な画面数(使用枚数)
を記録しておき、マーク検出ユニットでその画面数の情
報を読み取り、熱転写プリンター本体のシステムコント
ローラーにその画面数の情報を記憶させる。そして、熱
転写シートが純正品であると判定された後に、搬送制御
回路から熱転写シートを供給側から熱転写記録ユニット
及び排出側に搬送するように指令が出て、熱転写記録が
行われ、システムコントローラーに記憶された画面数ま
で、熱転写記録が継続される。但し、システムコントロ
ーラーに記憶された画面数を越えて記録を行うと、「熱
転写シートを交換して下さい」のように、モニターに表
示されたり、または熱転写プリンターが停止したりす
る。
【0041】また、一方で、熱転写プリンターに、その
プリンター用として品質保証の認定を受けていない熱転
写シート、すなわち海賊版の熱転写シートをセットする
と、該熱転写シートの先端部でマーク検出ユニットの検
出する操作が行われるが、専用のパターン状マークが存
在しないため、システムコントローラーに記憶してある
マーク検出レベル以上のマーク検出が行われない。よっ
て、熱転写シートが純正品でないと判定され、搬送制御
回路から熱転写シートを供給側から搬送するような指令
は出ずに、熱転写プリンターは停止した状態である。ま
た「熱転写シートを純正品に交換して下さい」のよう
に、モニターに表示される場合もある。
【0042】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。 (実施例1)基材フィルムとして、厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムの一方の面に、色相ブラ
ックの熱溶融性インキ層をグラビアコーターにより、乾
燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材フィルムの他
方の面には背面層を予め設けておき、熱転写シートを用
意する。次に、基材フィルムとして、厚さ12μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に、下記
条件の赤外線吸収オフセットインキを用意し、このイン
キでバーコードを純正品であることを同定するパターン
状マークとしてオフセット印刷し、リードフィルムを用
意する。
【0043】赤外線吸収オフセットインキ リン酸イッテルビウム(信越化学工業株式会社製)微粉
末200重量部を800℃の電気炉(雰囲気:空気、常
圧)中で2時間加熱焼成した。次いで、加熱焼成したリ
ン酸イッテルビウムに200重量部のトルエンを添加し
てスラリー状とし、さらにシランカップリング剤(γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学
工業株式会社製)を2重量部を添加した。このスラリー
をボールミルにより1000rpm、100分間湿式粉
砕した。表面処理されたリン酸イッテルビウムは、遠心
分離(3500rpm、30分間)することによりウェ
ットケーキ(固形分72%)として回収された。このウ
ェットケーキ(固形分72%)17重量部を、アクリレ
ートモノマー2重量部、アクリレートオリゴマー4重量
部、ワックス3重量部及び増感剤0.5重量部からなる
オフセットビヒクルに添加混合して、真空ブレンダー中
にてフラッシングし、溶媒成分を除去し、赤外線吸収オ
フセットインキを調整した。
【0044】そこで、幅220mmの上記の熱転写シー
トの一方の端部を内径25mm、外径32mm、長さ2
20mmの紙製供給用ボビン(紙管)に幅24mmの接
着テープで固着して、熱転写シートをそのボビン上に巻
き上げておく。次に、その巻き上げられた熱転写シート
の巻き終わりの端部に、幅220mmの上記のリードフ
ィルムを18mm幅の接着テープで連接させた。さら
に、そのリードフィルムの先端部に巻き取り用ボビンを
幅24mmの接着テープで固着した。尚、巻き取り用ボ
ビンは上記の供給用ボビンと同様のものを使用して、実
施例1の熱転写シートを作成した。
【0045】(実施例2)基材フィルムとして、厚さ6
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面
に、色相ブラックの熱溶融性インキ層をグラビアコータ
ーにより、乾燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材
フィルムの他方の面には背面層を予め設けておき、熱転
写シートを用意する。次に、上記の基材フィルムの背面
層の上に、熱転写シートの先端部の位置に、下記条件の
蛍光インキを用意し、このインキでエアレススプレーコ
ーティング機(ノードソンセレクトコートシステム)に
て、バーコードを純正品であることを同定するパターン
状マークとして印刷した。
【0046】蛍光インキ 蛍光染料 1重量部 (透明蛍光増白剤、Uvitex OB、チバガイギー社製) ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績株式会社製) 29重量部 メチルエチルケトン 35重量部 トルエン 35重量部
【0047】次いで、幅220mmの上記の熱転写シー
トの一方の端部を内径25mm、外径32mm、長さ2
20mmの紙製供給用ボビン(紙管)に幅24mmの接
着テープで固着して、熱転写シートをそのボビン上に巻
き上げておく。次に、その巻き上げられた熱転写シート
の巻き終わりの端部に、巻き取り用ボビンを幅24mm
の接着テープで固着した。尚、巻き取り用ボビンは上記
の供給用ボビンと同様のものを使用して、実施例2の熱
転写シートを作成した。
【0048】(実施例3)基材フィルムとして、厚さ6
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面
に、色相ブラックの熱溶融性インキ層をグラビアコータ
ーにより、乾燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材
フィルムの他方の面には背面層を予め設けておき、熱転
写シートを用意する。次に、基材フィルムとして、厚さ
12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方
の面に、誘電体フィルムの両面に金属箔を積層し、該金
属箔にエッチング処理により、コイル状のパターンを形
成した高周波に対して共振する回路のパターン状マーク
を形成したリードフィルムを用意する。
【0049】次に、幅220mmの上記の熱転写シート
の一方の端部を内径25mm、外径32mm、長さ22
0mmの紙製供給用ボビン(紙管)に幅24mmの接着
テープで固着して、熱転写シートをそのボビン上に巻き
上げておく。次に、その巻き上げられた熱転写シートの
巻き終わりの端部に、幅220mmの上記のリードフィ
ルムを18mm幅の接着テープで連接させた。さらに、
そのリードフィルムの先端部に巻き取り用ボビンを幅2
4mmの接着テープで固着した。尚、巻き取り用ボビン
は上記の供給用ボビンと同様のものを使用して、実施例
3の熱転写シートを作成した。
【0050】(比較例1)基材フィルムとして、厚さ6
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面
に、色相ブラックの熱溶融性インキ層をグラビアコータ
ーにより、乾燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材
フィルムの他方の面には背面層を予め設けておき、熱転
写シートを用意する。次いで、幅220mmの上記の熱
転写シートの一方の端部を内径25mm、外径32m
m、長さ220mmの紙製供給用ボビン(紙管)に幅2
4mmの接着テープで固着して、熱転写シートをそのボ
ビン上に巻き上げておく。次に、その巻き上げられた熱
転写シートの巻き終わりの端部に、巻き取り用ボビンを
幅24mmの接着テープで固着した。尚、巻き取り用ボ
ビンは上記の供給用ボビンと同様のものを使用して、比
較例1の熱転写シートを作成した。尚、比較例1の熱転
写シートは、純正品であることを同定するパターン状マ
ークは形成していない。
【0051】上記、実施例および比較例の熱転写シート
に対して、各々を専用の熱転写プリンターにセットし
て、印字開始の操作を行った。 (評価結果)比較例の熱転写シートについては、専用の
パターン状マークが存在しないため、システムコントロ
ーラーに記憶してあるマーク検出レベル以上のマーク検
出が行われず、熱転写プリンターは停止した状態で、印
字は開始しなかった。それに対し、実施例1の熱転写シ
ートは、パターン状マーク(バーコード)を、赤外線セ
ンサーを有するマーク検出ユニットで検出し、熱転写の
印字が開始し、バーコードに記録可能な画面数の固有情
報を有していたので、その画面数の最後まで、適性な印
字品質で熱転写記録が可能であった。
【0052】また、実施例2の熱転写シートは、パター
ン状マーク(バーコード)を、紫外線センサーを有する
マーク検出ユニットで検出し、熱転写の印字が開始し、
バーコードに記録可能な画面数の固有情報を有していた
ので、その画面数の最後まで、適性な印字品質で熱転写
記録が可能であった。また、実施例3の熱転写シート
は、電磁波に対して共振する回路のパターン状マークを
有し、該マークを専用センサー(特定周波数の電磁波を
送信し、該共振回路からその周波数と一致した電磁波に
共振し、エコー波を受信するセンサー)を有するマーク
検出ユニットで検出し、熱転写の印字が開始し、また異
なる周波数で共振するコイルを複数使用し、その共振す
る周波数を組み合わせて、多チャンネル化して、熱転写
シートの使用可能画面数の固有情報を有していたので、
その画面数の最後まで、適性な印字品質で熱転写記録が
可能であった。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱転写シート
は、基材フィルム上に熱転写層を設けて、該熱転写シー
トの先端部に、該熱転写シートが純正品であることを同
定するパターン状マークを設けているため、該熱転写シ
ートに対応する熱転写プリンターで、熱転写シートが純
正品であることを読み取って、記録が開始される。した
がって、プリンターメーカ─から品質保証の認定を受け
た熱転写シート、すなわち純正品の熱転写シートに限定
してプリンターで使用するように規制でき、またカセッ
トケースを再使用し、熱転写シートをカセットケースに
交換して収納する場合に、印字品質の劣化やサーマルヘ
ッドの劣化を防止でき、プリンターに対し適性な印字が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの一つの実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明の熱転写シートの他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図3】本発明の熱転写シートの一つの実施の形態を示
す断面図である。
【図4】本発明の記録方法を用いた熱転写プリンターの
電気構成の一つの実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 パターン状マーク 3 リードフィルム 4 供給用ボビン 5 巻き取り用ボビン 6 基材フィルム 7 熱転写層 8 背面層
フロントページの続き (72)発明者 竹田 秀一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 片井 健友 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルム上に熱転写層を設けた熱転
    写シートにおいて、該熱転写シートの先端部に、該熱転
    写シートが純正品であることを同定するパターン状マー
    クを設けていることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記のパターン状マークが、熱転写シー
    トの上に形成されていることを特徴とする上記の請求項
    1に記載する熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記のパターン状マークが、熱転写シー
    トの先端部に接着してあるリードフィルムに形成されて
    いることを特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写
    シート。
  4. 【請求項4】 前記のパターン状マークが、紫外線、赤
    外線、マイクロ波のいずれかの光線に対し、吸収または
    発光して、検知可能であることを特徴とする上記の請求
    項1〜3のいずれかに記載する熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記のパターン状マークが、高周波に対
    し、共振する回路であり、送信された高周波に共振し
    て、エコー波を受信して、検知し、純正品であることを
    同定することを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれ
    かに記載する熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記のパターン状マークが、磁性材料を
    含有することを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれ
    かに記載する熱転写シート。
  7. 【請求項7】 前記のパターン状マークが、導電性材料
    を含有することを特徴とする上記の請求項1〜3のいず
    れかに記載する熱転写シート。
  8. 【請求項8】 前記のパターン状マークが、可視光によ
    り検知可能であることを特徴とする上記の請求項1〜3
    のいずれかに記載する熱転写シート。
  9. 【請求項9】 上記の請求項1〜8のいずれかの熱転写
    シートを使用して、該熱転写シートに対応する熱転写プ
    リンターで、熱転写シートが純正品であることを同定す
    るパターン状マークを読み取って、記録を開始すること
    を特徴とする記録方法。
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