JP2000140948A - 波状管曲げ装置 - Google Patents

波状管曲げ装置

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JP2000140948A
JP2000140948A JP10317757A JP31775798A JP2000140948A JP 2000140948 A JP2000140948 A JP 2000140948A JP 10317757 A JP10317757 A JP 10317757A JP 31775798 A JP31775798 A JP 31775798A JP 2000140948 A JP2000140948 A JP 2000140948A
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tube
corrugated tube
bending
pipe
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Shinji Ogino
真二 荻野
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Maezawa Kyuso Industries Co Ltd
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Maezawa Kyuso Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち運び容易なコンパクトの構造からなり、
波状管を所望の折り曲げ角度に特別な熟練を要すること
なく容易に、且つ迅速に折り曲げできると共に、折り曲
げミス時における矯正が容易にできる波状管曲げ装置を
提供する。 【解決手段】 三角形状のベース台2の底辺の両縁には
管受けロール5,5が枢支され、その頂角の部位には多
重ねじ部3の螺合するナット状部材7が固定される。多
重ねじ部3の前端にはコマ4が連結される。管受けロー
ル5,5とコマ4間に被折り曲げ体の波状管9を挿入
し、ハンドル6を回転することによりコマ4の押圧力に
より波状管9は曲げられる。なお、ベース台2には角度
マークが表示されコマ4をこの位置まで進めることによ
り所望の折り曲げが簡単に行われる。また、折り曲げ過
ぎも本発明の波状管曲げ装置1を利用して修正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波状管の曲げ装置
に係り、特に、比較的太径の波状管を容易に、且つ高精
度に曲げることができ、且つ曲げ矯正も可能な波状管曲
げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6,図7に示すように波状管9は多数
の突出部10からなるヂャバラ状の波状部11を適宜間
隔で一直線状に多数個配設する管体からなり、例えば、
ステンレス材等の金属管からなる。その呼び径は一般に
20乃至50位のものが水道用管体としては使用され
る。なお、呼び径20の波状管9は図7におけるd寸法
が22mm位のものからなり、呼び径50のものは49
mm位のものからなる。図6に示すように、隣接する波
状部11,11間には直管部12が形成される。なお、
波状管9の肉厚は1mm乃至1.2mmである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すように、多
くの波状部11を配設する波状管9は、例えば、管路1
3の分水栓14に一端を連結し、他端を使用場所側に連
結する必要があり、図示のように途中で曲げる必要があ
る。この折り曲げは波状部11を中心として適宜角度波
状管9を曲げて行う。従来技術では波状管9を折り曲げ
るには手と膝を用いたり柱を利用したりして行ってい
た。このため折り曲げ角度が不正確になり易く、且つ折
り曲げ作業に多くの時間と労力を必要とする問題点があ
った。また、仮りに折り曲げが失敗した場合、この矯正
が簡単にできない。また、折り曲げ時に波状管9を傷付
ける問題点もある。更に、所望の角度に一度に折り曲げ
ることが難しく、折り曲げ作業を複数回行って所望の形
状にする作業が必要であり、作業性が悪い。
【0004】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、特別な熟練を要することなく所望の角度の折り曲げ
が簡単に、且つ効率的にでき、管体への傷付きもなく、
折り曲げ失敗時における矯正が容易にできる波状管曲げ
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、適宜間隔で波状部を形成する波状管を
所望の角度に折り曲げるための曲げ装置であって、ベー
ス台と、該ベース台上の中心部に固定されるナット状部
材と、該ナット状部材に螺合する多重ねじ部と、該多重
ねじの先端に連結され前記波状管よりも軟質の材料から
なるコマと、前記ベース台上の端縁側に枢支され、前記
コマの位置を中心として左右対象位置に配設され前記波
状管よりも軟質の材料からなる管受けロールと、前記多
重ねじ部に着離可能に連結され該多重ねじ部を回転させ
るハンドルとを備え、前記コマと前記管受けロールとの
間には被曲げ材である前記波状管の挿入可能な間隙が形
成される波状管曲げ装置を構成するものである。更に具
体的に、前記コマの前記波状管の当接部位には波状管の
半径よりも大きな曲率半径のR面が形成され、前記ロー
ルの前記波状管の当接面は前記波状管の外面に2箇所で
接触する略円錐面に形成されることを特徴とする。ま
た、前記ベース台上には、前記管受けロールに両端支持
され前記波状部に前記コマを当接してその当接部を中心
として折り曲げられる前記波状管の折り曲げ角度を表示
する角度マークが設けられることを特徴とする。また、
前記コマには矯正板が着脱可能に連結され、該矯正板
は、その一端側を前記コマに連結され、他端側には折り
曲げ部が形成され、前記折り曲げ部は、前記管受けロー
ルの前記コマ側から離れた側に当接して配置される折り
曲げ済の前記波状管の前記波状部に係着可能な形状に形
成されることを特徴とする。また、前記多重ねじ部の前
記ハンドルの取り付けられる部位には、棒体状のハンド
ルの貫通する貫通孔及び/又はレンチの頭部の係合する
係合部が形成されることを特徴とするものである。
【0006】折り曲げ前の波状管を管受けロールとコマ
との間に挿入し、管受けロールで波状管の直管部を受け
ると共に直管部間の波状部のほぼ中心にコマの先端を当
てる。この状態で多重ねじ部に係着されたハンドルを操
作することによりベース台に固定されるナット状部状に
螺合する多重ねじ部が前進し、波状管は波状部を中心と
して折り曲げられる。ベース台上には折り曲げ角度を表
示する角度マークが設けられ、コマの位置を角度マーク
と対応させることにより波状管は所望の角度に曲げられ
る。なお、管受けロールやコマは波状管よりも軟質な材
料からなり、当接部にはR面が形成されているため波状
管は傷が付くことなく円滑に、且つ容易に曲げられる。
【0007】また、仮りに所望の角度に波状管が曲げら
れなかった場合には、折り曲げ済の波状管を管受けロー
ルの外側に当て、コマに連結された矯正板を用いて折り
曲げ前の状態に簡単に復帰させることができ、再度所定
の折り曲げを行って所望の折り曲げ管を形成することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の波状管曲げ装置の
実施の形態を図面を参照して詳述する。図1及び図2は
本発明の波状管曲げ装置1の全体構造を示す。波状管曲
げ装置1は大別してベース台2と、多重ねじ部3と、コ
マ4と、一対の管受けロール5,5と、ハンドル6と、
多重ねじ部3の螺合するナット状部材7等とからなる。
なお、ベース台2上には角度マーク8が表示される。
【0009】ベース台2は本実施の形態では三角形状の
平板からなる。ベース台2の三角形の頂角の部位にはナ
ット状部材7が固着される。図2に示すように、ナット
状部材7はベース台2上に固定されるナット状部材本体
15と、これに嵌着されるリードスクリュ16等とから
なる。なお、リードスクリュ16には多重ねじが螺刻さ
れる。また、リードスクリュ16はナット状部材本体1
5に対しロックねじ17により固定される。このリード
スクリュ16には多重ねじ部3が螺合して装着される。
【0010】コマ4は図1に示すように曲率半径rの凸
円弧部18を前端側に形成するブロック体からなり、そ
の前端側の内面には波状管9の波状部11の当接するR
面19が形成される。なお、凸円弧部18の曲率半径r
は波状管9の直径の3倍程度のものからなり、R面19
の半径r1(図2)は波状管9の波状部11の半径より
も大きな寸法からなる。コマ4の後端側には穴20が形
成され、穴20内には多重ねじ部3の先端が挿入され
る。この先端には縮径部21が形成される。また、穴2
0の奥底には座金22が挿着され多重ねじ部3の先端を
スラスト支持する。また、コマ4に螺着されたボルト2
3はその先端を多重ねじ部3の縮径部21に挿入し、多
重ねじ部3の軸線方向の移動を拘束すると共にこれを回
転可能に保持する。
【0011】管受けロール5は三角形状のベース台2の
底辺の両縁の部位に設けられベース台2に枢支される。
管受けロール5は鼓状のものからなり、中間部には波状
管9の直管部12の当接係合するR面24が形成され
る。なお、この略円錐面24は図2に示すように波状管
9の外周を2点で受け波状管9の保持の安定化を図って
いる。コマ4及び管受けロール5はそのR面19,略円
錐面24で波状管9を直接保持するため波状管9に傷を
付け易い。そのため、本実施の形態ではステンレス鋼か
らなる波状管9よりも軽質のアルミニウム材からなる。
【0012】角度マーク8は本発明の波状管曲げ装置1
で折り曲げられる波状管9の折り曲げ角度の目安となる
表示マーク25からなり、図示では30°乃至90°の
目盛からなる。なお、目盛は波状管9の呼び径に対応し
て表示される。即ち、コマ4の凸円弧部18の反対側
(後端側)には直線状の基準面26が形成され、この基
準面26と表示マーク25が合わさる位置までコマ4を
進めることによりその呼び径の波状管9の折り曲げ角度
が決められる。
【0013】図1,図2に示すように多重ねじ部3の後
端には棒体状ハンドル6aの挿入される貫通孔27が形
成されると共に図略のレンチの頭部の角状孔の嵌まり込
む係合部である角状頭部28が形成される。
【0014】次に、本発明の波状管曲げ装置1を用いて
波状管9を所望の折り曲げ角度に曲げる方法を説明す
る。図3に示すように、管受けロール5とコマ4との間
の空間内に波状管9を挿入し、その波状部11の中心と
コマ4の中心を一致させる。これにより、波状部11の
中心は多重ねじ部3の軸線上にくる。ハンドル6を回転
し、コマ4の凸円弧部18、詳しくはそのR面19を波
状部11に当接し、多重ねじ部3を回転することにより
波状管9は管受けロール5側に押圧され、その直管部1
2が管受けロール5,5の略円錐面24のイ,ロ(図
2)に当る。
【0015】次に、図4に示すように、ハンドル6を更
に回転させてコマ4を前進させると波状管9は波状部1
1の中心を基点として図示のように折り曲げられる。前
記したようにベース台2上には角度マーク8が表示され
ているため、この角度マーク8と、コマ4の基準面26
が一致するまでコマ4を進めることにより角度マーク8
と合致する折り曲げ角度に波状管9は折り曲げられる。
以下、同様の動作を繰返し行うことにより図6に示すよ
うに波状管9の各部が所望の折り曲げ角度により折り曲
げ成形される。以上の動作は、単に波状管9を所定位置
にセットした後に多重ねじ部3を回転してコマ4を所定
位置まで前進させればよく、特別な熟練を必要とせず、
誰でもが容易に、且つ迅速にできる。なお、以上の作業
は波状管曲げ装置1を地面において行ってもよいが作業
がやりにくい。そこで図8に示すようなパイプバイス2
9を用いる。パイプバイス29は上下方向に移動する押
圧具31と不動側のVブロック30とこれ等を地面上よ
り適宜の高さに保持するための脚32等からなる。即
ち、現場での作業は、図9に示すようにこの波状管曲げ
装置1をパイプバイス29により挟持することによりよ
り安定性のある作業が行われる。また、図3に示した棒
状体ハンドル6aの替りにレンチ(図略)を角状頭部2
8に嵌め込むことにより多重ねじ部3の回転がより迅速
に、且つ容易にできる。
【0016】前記したように、波状管9の折り曲げはコ
マ4の基準面26を角度マーク8に一致させればよい
が、場合により合わせ間違い等のミスにより波状管9を
折り曲げ過ぎたりする不具合が生じる。この場合は、本
発明の波状管曲げ装置1を用いることによりその矯正が
簡単にできる。矯正時には図5に示すようにコマ4に矯
正板33を取り付ける。この矯正板33は平板状のもの
からなり、その一端側はコマ4にピン34により連結さ
れると共に他端側には折り曲げ部35が形成される。な
お、折り曲げ部35は波状管9の波状部11に係着し得
る形状からなる。まず、図5に示すように間違って折り
曲げられた波状管9の直管部12の内側を管受けロール
5,5の外方側に当てる。この状態でコマ4を前進さ
せ、矯正板33の折り曲げ部35を波状部11に係着さ
せる。次に、多重ねじ部3を逆回転しコマ4を戻し方向
に移動させると波状管9は次第に真直状態に復帰する。
適当な真直状態に復帰したら前記した折り曲げ動作を再
び行い、波状管9を所定の折り曲げ角度に曲げればよ
い。なお、図示の矯正板33は波状部11に点接触する
ような形状のものからなるが、勿論、これに限定するも
のではなく、例えば、当接面を弧面状に形成するもので
もよい。
【0017】
【発明の効果】1)本発明の請求項1に記載の波状管曲
げ装置によれば、波状管を所定位置にセットし、コマと
管受けロール間に波状管を挟持した状態で多重ねじ部を
ハンドルで回転してコマを前進させるだけの簡単な動作
により波状管の折り曲げが特別な熟練を要することなく
容易に、且つ迅速に行われる。また、波状管曲げ装置は
コンパクトな構造からなり、現場への持ち運びが容易に
できる。 2)本発明の請求項2に記載の波状管曲げ装置によれ
ば、波状管はコマのR面とロールの略円錐面により安
定、且つ確実に保持されるため円滑で、正確な折り曲げ
作業が行われる。 3)本発明の請求項3に記載の波状管曲げ装置によれ
ば、コマの位置を角度マークに合致させることにより、
波状管の折り曲げ角度を所望のものにすることができ、
正確な折り曲げが容易にできる。 4)本発明の請求項4に記載の波状管曲げ装置によれ
ば、波状管の折り曲げ過ぎが生じても簡単に矯正するこ
とができる。 5)本発明の請求項5に記載の波状管曲げ装置によれ
ば、多重ねじ部には各種形状のハンドルが着脱可能に装
着され、運送時にハンドルが邪魔にならないと共に目的
に応じて所望のハンドルを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波状管曲げ装置の全体構造を示す平面
図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本発明の波状管曲げ装置による波状管の折り曲
げ作業を説明するための平面図。
【図4】本発明の波状管曲げ装置による波状管の折り曲
げ状態を示す部分平面図。
【図5】本発明の波状管曲げ装置を用いた波状管の矯正
方法を説明するための部分平面図。
【図6】波状管の使用時の折り曲げ形状の一例を示す平
面図。
【図7】波状管の詳細構造を示す拡大軸断面。
【図8】従来一般に使用されているパイプバイスの模式
図。
【図9】パイプバイスを用いた管の折り曲げ方法を説明
するための模式図。
【符号の説明】
1 波状管曲げ装置 2 ベース台 3 多重ねじ部 4 コマ 5 管受けロール 6 ハンドル 6a 棒状体ハンドル 7 ナット状部材 8 角度マーク 9 波状管 10 突出部 11 波状部 12 直管部 13 管路 14 分水栓 15 ナット状部材本体 16 リードスクリュ 17 ロックねじ 18 凸円弧部 19 R面 20 穴 21 縮径部 22 座金 23 ボルト 24 略円錐面 25 表示マーク 26 基準面 27 貫通孔 28 角状頭部 33 矯正板 34 ピン 35 折り曲げ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜間隔で波状部を形成する波状管を所
    望の角度に折り曲げるための曲げ装置であって、ベース
    台と、該ベース台上の中心部に固定されるナット状部材
    と、該ナット状部材に螺合する多重ねじ部と、該多重ね
    じの先端に連結され前記波状管よりも軟質の材料からな
    るコマと、前記ベース台上の端縁側に枢支され、前記コ
    マの位置を中心として左右対象位置に配設され前記波状
    管よりも軟質の材料からなる管受けロールと、前記多重
    ねじ部に着離可能に連結され該多重ねじ部を回転させる
    ハンドルとを備え、前記コマと前記管受けロールとの間
    には被曲げ材である前記波状管の挿入可能な間隙が形成
    されることを特徴とする波状管曲げ装置。
  2. 【請求項2】 前記コマの前記波状管の当接部位には波
    状管の半径よりも大きな曲率半径のR面が形成され、前
    記ロールの前記波状管の当接面は前記波状管の外面に2
    箇所で接触する略円錐面に形成されることを特徴とする
    波状管曲げ装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース台上には、前記管受けロール
    に両端支持され前記波状部に前記コマを当接してその当
    接部を中心として折り曲げられる前記波状管の折り曲げ
    角度を表示する角度マークが設けられることを特徴とす
    る請求項1に記載の波状管曲げ装置。
  4. 【請求項4】 前記コマには矯正板が着脱可能に連結さ
    れ、該矯正板は、その一端側を前記コマに連結され、他
    端側には折り曲げ部が形成され、前記折り曲げ部は、前
    記管受けロールの前記コマ側から離れた側に当接して配
    置される折り曲げ済の前記波状管の前記波状部に係着可
    能な形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載
    の波状管曲げ装置。
  5. 【請求項5】 前記多重ねじ部の前記ハンドルの取り付
    けられる部位には、棒体状のハンドルの貫通する貫通孔
    及び/又はレンチの頭部の係合する係合部が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の波状管曲げ装置。
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