JP2000140782A - 金属管の洗浄方法 - Google Patents

金属管の洗浄方法

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JP2000140782A
JP2000140782A JP10325671A JP32567198A JP2000140782A JP 2000140782 A JP2000140782 A JP 2000140782A JP 10325671 A JP10325671 A JP 10325671A JP 32567198 A JP32567198 A JP 32567198A JP 2000140782 A JP2000140782 A JP 2000140782A
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Japan
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carbon dioxide
dioxide particles
metal
metal tube
cleaning
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JP10325671A
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English (en)
Inventor
Kazuo Azuma
和男 我妻
Akinori Tsuchiya
昭則 土屋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変色を発生させることなく低コストで環境汚
染を生じさせずに洗浄を行うことができる金属管の洗浄
方法及び洗浄装置を提供する。 【解決手段】 平均粒度が0μm以下である二酸化炭素
粒子を金属管から10mm以上離れた位置から3気圧以
上の吹き出し圧で前記金属管の1cm2当たり0.5秒
間以上金属管の内面及び外面に吹きかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅管等の洗浄に好
適な金属管の洗浄方法に関し、特に、低コストで洗浄効
果が高い金属管の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の管内面及び管外面の洗浄には、
一般に、有機溶剤が主に使用されている。しかし、近
時、有機溶剤による環境汚染の問題から、有機溶剤を使
用した洗浄はできなくなりつつある。そこで、代替の洗
浄方法が要望されている。
【0003】例えば、水又は氷による洗浄は、従来の洗
浄方法より容易に行うことができる。また、高圧で洗浄
液の飛沫を細管に噴射する洗浄方法が特開平7−124
631号公報に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水又は
氷を使用した洗浄方法は、水垢によるシミが残ることが
問題となり、一般化されていない。また、洗浄液の飛沫
を噴射する洗浄方法には、大型の密閉型チャンバが必要
であるので、設備費が高くなるという問題点がある。ま
た、この方法においても、水垢が生じることがある。更
に、どちらの洗浄方法でも、変色が発生する場合があ
る。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、変色を発生させることなく低コストで環境
汚染を生じさせずに洗浄を行うことができる金属管の洗
浄方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属管の洗
浄方法は、二酸化炭素粒子を金属管の内面及び外面に前
記金属管の1cm2当たり0.5秒間以上吹きかける工
程を有することを特徴とする。
【0007】前記二酸化炭素粒子の平均粒度は、10μ
m以下であることが望ましい。また、前記金属管から1
0mm以上離れた位置から3気圧以上の吹き出し圧で前
記二酸化炭素粒子を吹きかけることが望ましい。更に、
前記金属管は、銅又は銅合金管であってもよい。
【0008】本発明においては、二酸化炭素粒子を金属
管に吹きかけているので、二酸化炭素粒子が昇華する際
に、金属管に付着している油脂類等が取り除かれる。従
って、水垢を生じさせることなく高い効果で洗浄が行わ
れる。また、有機溶剤は使用されないので、環境汚染は
生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
べく、鋭意実験研究を重ねた結果、金属管に固体の二酸
化炭素粒子を吹きかけて洗浄を行うことにより、環境問
題を引き起こすことなく確実に金属粉及び付着物等を除
去することができることを見い出した。
【0010】二酸化炭素粒子は、金属管に接触すると気
体に昇華する。このとき、金属管の管内面及び管外面に
付着している油脂類、金属ダスト及び金属粉等が二酸化
炭素粒子及び既に気化した二酸化炭素ガスにより取り除
かれる。
【0011】洗浄の後処理として、気化した二酸化炭素
ガスを吸引することにより、外部への二酸化炭素ガスの
拡散を防止することが可能であるので、外部への拡散を
抑えて環境汚染を生じさせることはない。
【0012】以下、本発明に係る金属管の洗浄方法にお
ける数値限定理由について説明する。
【0013】吹きかけ時間:金属管の1cm2 当たり
0.5秒間以上 金属管に二酸化炭素粒子を吹きかける時間が金属管の1
cm2当たり0.5秒間以上であると、油脂類、金属ダ
スト及び金属粉(金属キリコ)の剥離及び離脱が容易に
生じる。一方、金属管に二酸化炭素粒子を吹きかける時
間が金属管の1cm2当たり0.5秒間未満であると、
油脂類、金属ダスト及び金属キリコの剥離及び離脱が生
じにくくなる。従って、二酸化炭素粒子の吹きかけ時間
は金属管の1cm2当たり0.5秒間以上とする。
【0014】二酸化炭素粒子の平均粒度:10μm以下 二酸化炭素粒子の平均粒度が10μm以下であると、金
属管の内面及び外面に付着している油脂類、金属ダスト
及び金属キリコとの接触が極めて容易に行われるように
なり、油脂類、金属ダスト及び金属キリコの剥離及び離
脱が生じやすくなる。一方、二酸化炭素粒子の平均粒度
が10μmを超えると、油脂類、金属ダスト及び金属キ
リコとの接触が困難となり、油脂類、金属ダスト及び金
属キリコの剥離及び離脱が生じにくくなる。従って、二
酸化炭素粒子の平均粒度は10μm以下であることが好
ましい。
【0015】吹き出し圧:3気圧以上 吹き出し圧が3気圧以上であると、管内面及び管外面に
おける二酸化炭素粒子の到達距離が10m以上有効とな
る。一方、吹き出し圧が3気圧未満であると、管内面及
び管外面における二酸化炭素粒子の到達距離が10m未
満になり、洗浄に不向きである。従って、二酸化炭素粒
子の吹き出し圧は3気圧以上であることが好ましい。
【0016】金属管からの距離:10m以上 金属管から10m以上離れた位置から二酸化炭素粒子を
金属管に吹きかけると、粒子の分散性が良好となり、管
内面及び管外面における二酸化炭素粒子の到達距離が向
上する。一方、二酸化炭素粒子を金属管に吹きかける位
置が金属管から離れている距離が10mm未満である
と、粒子の分散性が悪化し、管内面及び管外面における
二酸化炭素粒子の到達距離が低下する。従って、二酸化
炭素粒子を金属管に吹きかける位置が金属管から離れて
いる距離は10m以上であることが好ましい。
【0017】なお、洗浄の対象となる金属管の種類は、
特に限定されるものではないが、本発明は、特に、リン
脱酸銅管等の銅管及び銅合金管の洗浄に好適である。
【0018】次に、本発明の上述のような金属管の洗浄
方法に使用される装置について、添付の図面を参照して
具体的に説明する。図1は金属管の洗浄装置を示す模式
図である。
【0019】本発明で使用される金属管の洗浄装置に
は、液化二酸化炭素を凝固させて固体の二酸化炭素塊を
製造しこれを粉砕して二酸化炭素粒子とする固体二酸化
炭素製造装置1が配設されている。固体二酸化炭素製造
装置1には、二酸化炭素粒子用パイプ2が連結されてい
る。二酸化炭素粒子用パイプ2の他端にはノズル3が設
けられている。また、金属管の洗浄装置には、洗浄され
る金属管が載置される金属管載置台4が内部に配置され
た筐体6が設けられている。筐体6の上面には2本の溝
が形成されており、この溝に1本ずつの二酸化炭素粒子
用パイプ2がノズル3が金属管載置台4を挟む位置に配
設されるように挿入されている。更に、筐体6には、金
属管の洗浄により発生する金属粉等が受けられる金属粉
受け部5が設けられている。
【0020】このように構成された金属管の洗浄装置に
おいては、洗浄される複数個の金属管は筐体6に設けら
れた2個の溝を結ぶ直線とほぼ平行に金属管載置台4上
に並べられる。金属管の洗浄の際には、先ず、液化二酸
化炭素を固体二酸化炭素製造装置1により固体の二酸化
炭素塊とし、その後、固体の二酸化炭素塊を粉砕し二酸
化炭素粒子を製造する。そして、二酸化炭素粒子をパイ
プ2を介してノズル3まで搬送する。次いで、ノズル3
により二酸化炭素粒子を金属管に吹きかける。金属管に
吹きかけられた二酸化炭素粒子は昇華するが、このと
き、金属管に付着していた金属粉及び油脂類等が取り除
かれる。このようにして取り除かれた金属粉等は金属粉
受け部5に蓄積される。
【0021】このような洗浄装置においては、二酸化炭
素粒子を使用して金属管の洗浄が行われるので、水又は
氷を使用する場合に発生する水垢によるシミは生じな
い。また、大型のチャンバは不要であるので、高い設備
費は必要ではない。
【0022】なお、上述の金属管の洗浄装置には、固体
二酸化炭素製造装置1が設けられているが、外部で作製
された固体の二酸化炭素塊を保管する二酸化炭素保管部
が固体二酸化炭素製造装置1の替わりに設けられていて
もよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その特許請
求の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明す
る。
【0024】金属管に対し下記表1に示す条件で洗浄処
理を行った。なお、銅管としては、リン脱酸銅管を外径
が9.52mm、内径が8.52mmのサイズまで抽伸
加工し、3000mmの長さに切断したものを使用し、
これを250本束ねブロー槽内で洗浄を行った。銅合金
管としては、7Cu−3Zn合金材を外径が9.52m
m、内径が8.52mmのサイズまで抽伸加工し、30
00mmの長さに切断したものを使用し、これを250
本束ねブロー槽内で洗浄を行った。アルミニウム合金管
としては、JIS6063系合金(Al−Mg−Si系
合金)材を外径が9.52mm、内径が7.52mmの
サイズまで抽伸加工し、3000mmの長さに切断した
ものを使用し、これを300本束ねブロー槽内で洗浄を
行った。
【0025】次に、試験材から5本の金属管を無作為に
抜き取り、これらの管内面を四塩化炭素溶媒を使用して
洗い流した後、その四塩化炭素溶媒をチャンバ内で蒸発
させ、残留した残油及び金属粉を分離して計量した。
【0026】また、管外面に対しても同様の計量を行っ
た。
【0027】この結果を下記表2に示す。なお、残油量
及び金属量は、金属管の長さ1m当たりに換算した値で
ある。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】上記表2に示すように、実施例No.1乃
至7においては、二酸化炭素粒子を所定時間以上金属管
に吹きかけて洗浄を行ったので、残油及び金属粉の残留
量が少なかった。特に、実施例No.1乃至4において
は、二酸化炭素粒子の平均粒度、金属管からの距離及び
吹き出し圧が適切に制御されているので、より一層残留
物が少なかった。
【0031】一方、比較例No.8においては、二酸化
炭素粒子を金属管に吹きかけて洗浄を行ったものの、吹
きかけ時間が本発明範囲の下限未満であるので、他の洗
浄条件が同一である実施例2と比較して残油及び金属粉
の残留量が多くなった。
【0032】また、比較例No.9乃至11において
は、パークロロエチレン溶液を使用して洗浄を行ったの
で、洗浄の程度が低く残油及び金属粉の残留量が特に多
かった。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
二酸化炭素粒子を金属管に吹きかけその昇華を利用して
洗浄を行っているので、変色を発生させることなく低コ
ストで洗浄を行うことができる。また、気化した二酸化
炭素ガスは吸引して外部に拡散することを防止すること
ができるので、環境汚染を生じさせることなく金属管を
洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属管の洗浄装置を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA12 AB01 BA06 BA36 CC05 CD11 CD31 4E028 PA03 PA09 4K053 PA18 RA02 RA12 SA04 TA12 YA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化炭素粒子を金属管の内面及び外面
    に前記金属管の1cm2当たり0.5秒間以上吹きかけ
    る工程を有することを特徴とする金属管の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記二酸化炭素粒子の平均粒度は、10
    μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属
    管の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記二酸化炭素粒子を吹きかける工程
    は、前記金属管から10mm以上離れた位置から3気圧
    以上の吹き出し圧で前記二酸化炭素粒子を吹きかける工
    程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の金
    属管の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記金属管は、銅又は銅合金管であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    金属管の洗浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103286106A (zh) * 2013-06-04 2013-09-11 无锡金顶石油管材配件制造有限公司 一种钢管清洗装置
CN103736691A (zh) * 2013-12-19 2014-04-23 江苏中港冶金设备科技有限公司 一种用于清理切割后的管材的清理装置
CN105290146A (zh) * 2015-10-21 2016-02-03 考迈托(佛山)挤压科技股份有限公司 铝棒表面清洁机

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