JP2000140587A - フィルタユニット及びそれを用いた防じんマスク - Google Patents

フィルタユニット及びそれを用いた防じんマスク

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JP2000140587A
JP2000140587A JP10324929A JP32492998A JP2000140587A JP 2000140587 A JP2000140587 A JP 2000140587A JP 10324929 A JP10324929 A JP 10324929A JP 32492998 A JP32492998 A JP 32492998A JP 2000140587 A JP2000140587 A JP 2000140587A
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友章 菅野
Kunio Yamada
都夫 山田
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MSA Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失が小さく、粉じん捕集効率に優れた
エアーフィルタ、防じんマスク、防毒マスク用フィルタ
ユニットを提供。 【解決手段】 延伸面積倍率が45倍以上に延伸され、
繊維径が0.05〜0.2μm、平均孔径が0.1〜
0.5μm、厚さが0.1〜20μm、気孔率が40〜
97%であるポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を用
いることを特徴とする折りたたみ式フィルタユニットで
あり、該折りたたみ式フィルタユニットの折りたたみ方
向が延伸倍率の大きい方向のフィルタユニットであり、
該折りたたみ式フィルタユニットが芯鞘構造のポリオレ
フィンスパンボンド不織布とラミネート構造をとるもの
であり及びこれらの折りたたみ式フィルタユニットを用
いた防じんマスク又は防毒マスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉じん捕集効率の
優れたポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと
いう。)多孔質膜を用いた折りたたみ式フィルタユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、防じんマスク、防毒マスク、
エアーフィルタに用いられるろ材であるフィルタユニッ
トとしては、ポリプロピレン等の合成繊維の不織布を用
い、経時劣化を抑えた静電式空気ろ過フィルタ並びにガ
ラス繊維を基材としたメカニカルフィルタ等が提案され
ている。しかしながら、これらのろ材にはいくつかの問
題がある。例えば、静電式フィルタの場合は、ろ材中の
付着小繊維の存在、または加工による折り曲げ時の自己
発じんの発生、またはオイルミストによる静電性能の劣
化による粉じん捕集効率の低下、ガラス繊維を基材とし
たメカニカルフィルタの場合は、高い粉じん捕集効率を
得るために、どうしても避けて通れない高い圧力損失
(マスクにおいては、吸気抵抗という。)の問題があっ
た。また、防じんマスク、防毒マスクにおいては、高い
吸気抵抗は、着用者の健康に直接かかわる問題であり、
その解決が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、圧力
損失が小さく、粉じん捕集効率に優れたエアーフィル
タ、防じんマスク、防毒マスク用フィルタユニットを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、高延伸され特定の
繊維径、孔径、膜厚、空孔率を有するPTFE多孔質膜
を用いることにより、フィルタの粉じん捕集効率が向上
し、特にその折りたたみ方向を延伸倍率の高い方向にす
ることにより、フィルタの粉じん捕集効率が更に向上す
ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
は、延伸面積倍率が45倍以上に延伸され、繊維径が
0.05〜0.2μm、平均孔径が0.1〜0.5μ
m、厚さが0.1〜20μm、気孔率が40〜97%で
あるポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を用いること
を特徴とする折りたたみ式フィルタユニットであり、該
折りたたみ式フィルタユニットの折りたたみ方向が延伸
倍率の大きい方向のフィルタユニットであり、該折りた
たみ式フィルタユニットが芯鞘構造のポリオレフィンス
パンボンド不織布とラミネート構造をとるものであり及
びこれらの折りたたみ式フィルタユニットを用いた防じ
んマスク又は防毒マスクである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。 1.PTFE多孔質膜 本発明で用いるPTFE多孔質膜は、半焼成体状態のP
TFEを高延伸して得られる、微小孔径で、しかも圧力
損失(吸気抵抗)の小さい多孔質膜である。PTFEか
らの多孔質膜は、PTFEファインパウダーと潤滑剤の
混合物からなる押出し成形体を、(1)未焼成体として
延伸する方法、(2)焼成体として延伸する方法、
(3)半焼成体として延伸する方法の3種類の方法があ
るが、成形体を延伸前に熱処理した半焼成状態にした
後、二軸方向に延伸すると、延伸倍率が大きくなるにし
たがって、孔径が小さくなり、実質的に大寸法の結節部
のない繊維のみからなる構造を有するきわめて薄い多孔
質膜が得られることが知られている(特開昭59−15
2825号公報、特開平5−202217号公報)。こ
の方法で製造されるPTFE多孔質膜は、実質的に大寸
法の結節部のない繊維のみからなる構造を有する膜であ
って、その平均孔径は小さく、さらに膜厚も延伸前の成
形体の厚みの1/20〜1/100程度に減少するのが
特徴である。
【0006】本発明で用いる高延伸PTFE多孔質膜
は、PTFE半焼成体を長さ方向と幅方向の延伸倍率が
面積倍率で45倍以上、好ましくは100倍以上に延伸
し、焼成して得られる。各方向のそれぞれの延伸倍率
は、長さ方向に5倍以上、幅方向に5倍以上である。長
さ方向の延伸倍率と幅方向の延伸倍率の積が45倍未満
では、繊維間に大寸法の結節部が存在し、粉じん捕集効
率の低下の原因となる。
【0007】本発明で用いるPTFE多孔質膜の繊維径
は、0.05〜0.2μm、好ましくは0.08〜0.
15μmである。平均孔径は0.1〜0.5μm、好ま
しくは0.2〜0.5μmである。また膜の厚さは0.
1〜20μm、気孔率は40〜97%である。それぞれ
の範囲が上記範囲外では粉じん捕集効率が低く好ましく
ない。
【0008】本発明で用いるPTFE多孔質膜は、極め
て小さい繊維により相互に連結されて3次元構造を有し
ているが、繊維と繊維の交差点や合流点、繊維の折れ曲
がり点である1μmより大きな大寸法の結節部の数は、
走査型電子顕微鏡写真の視野上極めて少ないのが特徴で
ある。
【0009】2.フィルタユニット 本発明で用いるPTFE多孔質膜は、ろ過面積を大きく
するために、プリーツ状等に折りたたみ、超微粒子捕集
用フィルターユニットとして用いる。折りたたみ方向
は、延伸倍率の大きい方向に折りたたむのが好ましい。
例えば、長さ方向の延伸倍率が5倍で、幅方向の延伸倍
率が10倍の面積倍率が50倍のPTFE多孔質膜は、
幅方向に折りたたんでフィルターユニットとする。延伸
倍率が大きい方向に折りたたむことにより、微粒子の捕
集効果を上げることができる。
【0010】本発明で用いるPTFE多孔質膜は、その
ままでも使用できるが、PTFE多孔質膜だけでは、折
りたたみ加工性や強度に劣るため、補強材をPTFE多
孔質膜の片面もしくは両面に積層して用いるのが好まし
い。補強材の積層は、PTFE多孔質膜をプリーツ状等
に折りたたむ前に、他の低圧損失多孔質材料である補強
材をラミネートして用いるのが好ましい。
【0011】補強材としては、不織布、織布、メッシ
ュ、その他の多孔膜が使用できる。補強材の材質として
は、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなど)、ナイロン、ポリエステル、アラミド(芳
香族系ポリアミド)又はこれらを複合したもの、(例え
ば、芯/鞘構造の繊維からなる不織布、低融点材料と高
融点材料の2層不織布など、)更にフッ素系多孔膜(例
えばPFA(テトラフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン/ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体)が例示できる。とりわけ、
鞘成分の方が低融点樹脂である芯鞘構造の複合繊維から
なる不織布、低融点材料と高融点材料の2層不織布など
が好ましい。例えば、芯成分にポリプロピレンを用い鞘
成分にポリエチレンを用いる芯鞘構造の複合繊維からな
るポリオレフィンスパンボンド不織布、あるいはポリエ
ステルスパンボンド不織布やポリプロピレンスパンボン
ド不織布に低融点のホットメルトパウダーを散布したも
のやホットメルトスプレーにより低融点ホットメルト樹
脂を散布したものが用いられる。このような補強材は、
ラミネート時に収縮し難いものが好ましい。また、この
ような補強材とのラミネート膜は、HEPAフィルター
やULPAフィルターとして加工しやすく、フィルター
エレメントにする際に折り込みピッチを増やすことがで
きる。
【0012】ラミネートの態様は、補強材の片面または
両面に本発明で用いるPTFE多孔質膜をラミネートし
てもよい。ラミネートの方法は、既知の方法から適宜選
択すればよく、補強材の一部を溶融して行う熱圧着、ホ
ットメルト樹脂を用いる熱圧着などが好ましい。
【0013】3.用途 本発明の高延伸PTFE折りたたみ式フィルタユニット
は、不織布補強材等と貼り合わせ一体化して複合膜と
し、延伸倍率が大きい方向を折りたたみ方向として折り
たたんでフィルタユニット化し、ULPAフィルタ、H
EPAフィルタ等のエアフィルタとして用いることがで
きる。さらに、防じんマスク、防毒マスクのフィルタユ
ニットとして用いることができる。本発明のを用いた防
じんマスク又は防毒マスクは、例えば次の様な構成から
なっている。着用者の口許や鼻孔の周辺を覆う面体と面
体に着脱可能なフィルターユニットとから構成され、面
体は、面体ボデー、しめひも、吸気弁、カバー部材で覆
われた排気弁などとからなり、左右両側にフィルタユニ
ット用ホルダ(以下、フィルタホルダという。)を有す
る。フィルタホルダは、面体内部に通気可能につながる
中央部開口を備え、円筒状周壁の内側に螺条を有する。
フィルタユニットは、円盤状であって、螺条を有する端
部外周壁がフィルタホルダの周壁に内側から着脱可能に
螺合する。
【0014】フィルタユニットの内部には、多数のプリ
ーツを有する本発明のPTFE多孔質膜からなるフィル
タがとりつけられる。かかるマスクは、その使用環境に
応じて定められた使用時間等の基準条件に達すると、フ
ィルタユニットが取り替えられる。
【0015】実用上、防じんマスク又は防毒マスクとし
ては、限られた容積のケース内にフィルタをはめ込んで
使用するため、その粉じん捕集性能は、吸気抵抗とフィ
ルター面積に関係する。そして、一つのフィルターで可
能な限り多量の粉じんを捕集できることが要請される。
そこで、ろ材をプリーツ状に折り込んでフィルター表面
積を大きくし、吸気抵抗を低く、粉じん捕集量を多くす
る必要があり、さらに折り方向に粉じん捕集効率の向上
が必要になるため、本発明のPTFE多孔質膜を用いる
ことが必須である。
【0016】粉じんは、粒子の大きい1ミクロンオーダ
ーの粒子をろ過するには、吸気抵抗が1ミクロンオーダ
ーの繊維で構成したフィルターを必要とする。そこで、
1ミクロンオーダーの繊維フィルターをプリーツ状に折
りたたんだろ材を入れ使用する場合は、吸気抵抗による
風圧と機械的振動その他に耐えるフィルター補強強度が
必要となる。折りたたみ式フィルタに用いるろ材の強度
については、一般的に機械強度が弱く、これを解決する
ために補強材の追加、ろ材の厚さ増加等を行うのが好ま
しく、前記補強材とPTFE多孔質膜の積層体フィルタ
が多く用いられる。
【0017】本発明のフィルタユニットを用いた防じん
マスク又は防毒マスクは、ろ材に高延伸PTFE多孔質
膜を用い、特にその折りたたみ方向が延伸倍率の高い方
向にすると、99.99%以上の高い粉じん捕集効率を
達成するとともに、吸気抵抗を著しく下げることが可能
になる。
【0018】
【実施例】以下、実施例、及び比較例によって本発明を
更に詳しく説明するが、本発明は、以下の実施例によっ
て特に限定を受けるものではない。なお、本発明の詳細
な説明及び実施例中の各項目の測定値は、下記の方法で
測定した。 (1)圧力損失:ろ材をプリーツ加工し、65mmφの
折り込み式フィルターユニットとした後、フィルターユ
ニットとハウジングを固着し、通風量20l/分に調整
したときの圧力損失を圧力計(マノメーター)で測定し
た。測定は、1サンプルにつき50箇所行った。50箇
所測定した各測定値の平均をろ材の圧力損失とした。
【0019】(2)粉じん捕集効率:圧力損失測定と同
様の装置を用い、通風量20l/分で上流側に多分散ジ
オクチルフタレート(DOP)を0.3μm〜0.4μ
mの粒子が約10個/リットルになるように流し、こ
れを下流側の濃度をパーティクルカウンターで測定し、
以下の式で粉じん捕集効率を求めた。 捕集効率(%)=〔1−(下流濃度/上流濃度)〕×1
00 (ただし、対象粒子は0.3μm〜0.4μmの範囲の
ものである。)
【0020】(3)リークテスト:粉じん捕集効率の測
定において、0.4μm以上の粒子が下流側でカウント
されたサンプル数を示した。
【0021】(4)平均孔径:コールターポロメーター
(コールターエレクトロニクス社製)で測定されるミー
ンフローポアサイズである。
【0022】(5)膜厚:(株)テクロック製SM−1
201型ダイヤルゲージ(1000分の1mmの膜厚
計)を使用し、多孔質膜12枚を重ねて全体の膜厚を測
定し、その全体の膜厚を12で除して求めた。
【0023】実施例1 PTFE半焼成体を長さ方向の延伸倍率が20倍、幅方
向の延伸倍率が34倍でその積が680倍に延伸し、焼
成して厚さ1μm、孔径0.3μm、繊維径0.14μ
m、気孔率52%のPTFE延伸多孔質膜を用いて30
g/mのポリプロピレンとポリエチレンの芯鞘構造の
スパンボンド不織布(エルベスT0303WDO、ユニ
チカ(株)製)とサンドイッチ構造としたPTFE多孔
質膜複合体を得た。得られたPTFE多孔質膜複合体を
幅方向に折りたたみ、折り幅30mm、折り高さ19m
m、折りたたみ山数21の折りたたみ式カートリッジフ
ィルターユニットを20個作製した。このフィルタユニ
ットを用いて、通風量20l/分で測定した圧力損失
は、2.5mmHOであり、風量20l/分で、粒径
0.3〜0.4μmのDOP粒子を用いて、粉じん捕集
効率を測定したところ99.99%以上であり、リーク
テストは4個であった。なお、この時のPTFE多孔質
膜は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察による表面形態
において1μmを超える大寸法の結節部はほとんど認め
られなかった。
【0024】実施例2 PTFE未焼成体を長さ方向の延伸倍率が5倍、幅方向
の延伸倍率が20倍でその積が100倍に延伸し、焼成
して厚さが5μm、孔径0.28μm、繊維径0.15
μm、気孔率71%のPTFE延伸多孔質膜を用いて3
0g/mのポリプロピレンとポリエチレンの芯鞘構造
のスパンボンド不織布(エルベスT0303WDO、ユ
ニチカ(株)製)とサンドイッチ構造としたPTFE多
孔質膜複合体を得た。得られたPTFE多孔質膜複合体
を幅方向に折りたたみ、折り幅30mm、折り高さ19
mm、折りたたみ山数21の折りたたみ式カートリッジ
フィルターユニットを20個作製した。このフィルタユ
ニットを用いて、実施例1と同様にして、フィルタユニ
ットの性能を評価したところ、圧力損失は3.0mmH
Oであり、粉じん捕集効率は99.99%以上であ
り、リークテストは3個であった。なお、この時のPT
FE多孔質膜は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察によ
る表面形態において1μmを超える大寸法の結節部はほ
とんど認められなかった。
【0025】実施例3 実施例2と同様のPTFE多孔質膜複合体を用い、長さ
方向におりたたみ、折り幅30mm、折り高さ19m
m、折りたたみ山数21の折りたたみ式カートリッジフ
ィルターユニットを20個作製した。このフィルタユニ
ットを用いて、実施例2と同様してその性能を評価した
ところ、圧力損失は3.1mmHOであり、粉じん捕
集効率は99.99%以上であり、リークテストは5個
であった。
【0026】比較例1 長さ方向に延伸されているミリポア社製フロロガードT
Pカートリッジフィルター0.1μmに使用されている
PTFE多孔質膜をロール表面温度300℃でさらに長
さ方向に6倍に延伸を行い、30g/mのポリプロピ
レンとポリエチレンの芯鞘構造のスパンボンド不織布
(エルベスT0303WDO、ユニチカ(株)製)とサ
ンドイッチ構造としたPTFE多孔質膜複合体を得た。
得られたPTFE多孔質膜複合体を長さ方向に折りたた
み、実施例1と同様にフィルタユニットを20個作成し
た。このフィルタユニットを用いて、実施例1と同様に
その性能を評価したところ、圧力損失は12.3mmH
Oであり、粉じん捕集効率は99.99%以上であ
り、リークテストは6個であった。なお、この時のPT
FE多孔質膜は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察によ
る表面形態において1μmを超える大寸法の結節部が認
められた。
【0027】比較例2 ライドール社製のガラス繊維濾材ハイアルファフィルタ
メディアHEPAグレード4350(目付75g/
、厚み0.38mm)を用いて、実施例1と同様な
フィルタユニットを20個作製した。実施例1と同様
に、実施例1と同様にその性能を評価したところ、圧力
損失は8.0mmHOであり、粉じん捕集効率は9
9.99%以上であり、リークテストは1個であった。
【0028】
【発明の効果】本発明のフィルタユニットを用いたエア
フィルタ、防じんマスク又は防毒マスクは、ろ材に特定
の高延伸PTFE多孔質膜を用いているから、粉じん捕
集効率が高く、特にその折りたたみ方向を延伸倍率の高
い方向にした折りたたみフィルタユニットは、99.9
9%以上の高い粉じん捕集効率を達成するとともに、吸
気抵抗を著しく下げることが可能であり、ユニットにし
た時の不良品が少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 46/54 B01D 46/54 4F072 B32B 5/26 B32B 5/26 4F074 27/30 27/30 D 4F100 27/32 27/32 C 4L047 C08J 5/04 CEW C08J 5/04 CEW 5/12 CES 5/12 CES CEW CEW 5/22 CEW 5/22 CEW 9/24 CEW 9/24 CEW D04H 3/00 D04H 3/00 C // C08L 23:00 27:18 Fターム(参考) 2E185 CB16 CB18 4D006 GA44 MA03 MA06 MA22 MA24 MA31 MA40 MB20 MC22X MC23X MC28 MC30X MC48 MC54 MC55 NA36 NA45 PA01 PB17 PC80 4D019 AA01 BA13 BB03 BB08 BB10 BD01 CA02 CB10 DA03 DA06 4D058 JA13 JB14 JB28 JB39 KA06 4F071 AA14B AA27B AH19 BC07 CA03 CA05 4F072 AB04 AB29 AD07 4F074 AA39 CA06 CE02 CE23 DA20 DA23 DA53 4F100 AK03B AK18A BA01 BA02 BA03 BA06 BA13 DG01A DG15B DG20B DJ10A EJ37A GB56 JA20A JK20 JL00 YY00A 4L047 AA14 AA27 AB03 BA08 CA06 CB10 CC12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸面積倍率が45倍以上に延伸され、
    繊維径が0.05〜0.2μm、平均孔径が0.1〜
    0.5μm、厚さが0.1〜20μm、気孔率が40〜
    97%であるポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を用
    いることを特徴とする折りたたみ式フィルタユニット。
  2. 【請求項2】 延伸倍率の大きい方向を折りたたみ方向
    としたポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を用いる請
    求項1記載の折りたたみ式フィルタユニット。
  3. 【請求項3】 芯鞘構造のポリオレフィンスパンボンド
    不織布をポリテトラフルオロエチレン多孔質膜にラミネ
    ートして用いる請求項1又は2記載の折りたたみ式フィ
    ルタユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の折りたたみ式フィ
    ルタユニットを用いた防じんマスク又は防毒マスク。
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