JP2000140441A - 滑車とケーブルを使用する娯楽施設 - Google Patents
滑車とケーブルを使用する娯楽施設Info
- Publication number
- JP2000140441A JP2000140441A JP10322537A JP32253798A JP2000140441A JP 2000140441 A JP2000140441 A JP 2000140441A JP 10322537 A JP10322537 A JP 10322537A JP 32253798 A JP32253798 A JP 32253798A JP 2000140441 A JP2000140441 A JP 2000140441A
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- JP
- Japan
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- pulley
- cable
- user
- shaped groove
- frictional force
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブルを滑走する滑車の制動が板バネでは
調整や、摩擦力の安定が難しかった。 【解決手段】 高低差を有するケーブル4と、高低差を
利用してケーブル4に滑走自在な滑車5と、滑車5に支
持されて使用者が身体を保持する使用者保持具6とを有
する娯楽施設において、滑車5がケーブル4と係合する
溝がV字状溝500に形成され、使用者の重量を利用し
てV字状溝500とケーブル4の摩擦力により滑走およ
び制動を行うことを特徴とする滑車とケーブルを使用し
た娯楽施設。
調整や、摩擦力の安定が難しかった。 【解決手段】 高低差を有するケーブル4と、高低差を
利用してケーブル4に滑走自在な滑車5と、滑車5に支
持されて使用者が身体を保持する使用者保持具6とを有
する娯楽施設において、滑車5がケーブル4と係合する
溝がV字状溝500に形成され、使用者の重量を利用し
てV字状溝500とケーブル4の摩擦力により滑走およ
び制動を行うことを特徴とする滑車とケーブルを使用し
た娯楽施設。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、滑車とケーブル
を使用して斜面を滑走する娯楽施設に関する。
を使用して斜面を滑走する娯楽施設に関する。
【0002】
【従来の技術】公園や遊園地等において、高低差を付け
て架け渡されたケーブルやロープに滑車を係合させ、使
用者が身体を保持する器具を滑車に支持させて、使用者
の重量によって滑走させて遊ぶ施設が知られている。
て架け渡されたケーブルやロープに滑車を係合させ、使
用者が身体を保持する器具を滑車に支持させて、使用者
の重量によって滑走させて遊ぶ施設が知られている。
【0003】近年、自然の丘の斜面を利用したり、ある
いは建造物による人工の斜面を利用して、滑車とケーブ
ルを利用する娯楽施設が遊園地等に作られている。この
ような娯楽施設は、斜面にケーブルを架設して、このケ
ーブルに滑車を滑走自在に設け、滑車に支持させる使用
者保持具を利用して、使用者自身の重量により滑走させ
て遊ぶ構造である。
いは建造物による人工の斜面を利用して、滑車とケーブ
ルを利用する娯楽施設が遊園地等に作られている。この
ような娯楽施設は、斜面にケーブルを架設して、このケ
ーブルに滑車を滑走自在に設け、滑車に支持させる使用
者保持具を利用して、使用者自身の重量により滑走させ
て遊ぶ構造である。
【0004】従来、このような娯楽施設の娯楽用乗物と
して、実用新案登録番号第3045517号「娯楽用乗
物」が公知である。
して、実用新案登録番号第3045517号「娯楽用乗
物」が公知である。
【0005】実用新案登録番号第3045517号は
「高低差のある2地点を結ぶ支索と、該支索に沿って移
動可能な滑車と、該滑車に接続され、搭乗者の身体を支
持するための支持部材で構成される娯楽用乗物におい
て、前記滑車は、前記支索に脱着可能に装着されるとと
もに、前記支索に対する前記滑車の移動速度を調整する
ことのできるブレーキ手段を有する。」ものであり、そ
のブレーキ手段は「一端が前記滑車を支持するフレーム
に固定され、他端が前記滑車のプーリーの外側円周面と
接触する板バネと、該板バネの前記両端の距離を調整す
るための調整手段で構成され」ている。
「高低差のある2地点を結ぶ支索と、該支索に沿って移
動可能な滑車と、該滑車に接続され、搭乗者の身体を支
持するための支持部材で構成される娯楽用乗物におい
て、前記滑車は、前記支索に脱着可能に装着されるとと
もに、前記支索に対する前記滑車の移動速度を調整する
ことのできるブレーキ手段を有する。」ものであり、そ
のブレーキ手段は「一端が前記滑車を支持するフレーム
に固定され、他端が前記滑車のプーリーの外側円周面と
接触する板バネと、該板バネの前記両端の距離を調整す
るための調整手段で構成され」ている。
【0006】
【この発明が解決しようとする課題】上述のように従来
の娯楽用乗物は、滑車の移動速度を調整することのでき
るブレーキ手段が、板バネを使用し、板バネと滑車のプ
ーリーとを接触させ、その摩擦力によって移動速度を調
整し、また板バネの距離を調整して摩擦力を調整してい
た。そのため、調整に非常に時間が掛かり、またその調
整作業も熟練を要するもので経験の豊かな作業員によっ
てしか行えない課題があった。
の娯楽用乗物は、滑車の移動速度を調整することのでき
るブレーキ手段が、板バネを使用し、板バネと滑車のプ
ーリーとを接触させ、その摩擦力によって移動速度を調
整し、また板バネの距離を調整して摩擦力を調整してい
た。そのため、調整に非常に時間が掛かり、またその調
整作業も熟練を要するもので経験の豊かな作業員によっ
てしか行えない課題があった。
【0007】さらに、板バネとプーリーとの面接触によ
って速度調整を行なうことから、ブレーキ手段である板
バネの摩耗が激しく、摩耗力を安定的に供給するために
は短期間にその交換を行なわなければならないという課
題があった。
って速度調整を行なうことから、ブレーキ手段である板
バネの摩耗が激しく、摩耗力を安定的に供給するために
は短期間にその交換を行なわなければならないという課
題があった。
【0008】さらにまた、板バネとプーリーという面接
触であるため、摩擦力の変動が起こり易く、安全性に欠
ける問題点があった。
触であるため、摩擦力の変動が起こり易く、安全性に欠
ける問題点があった。
【0009】
【課題を解決する為の手段】この課題を解決する為に、
高低差を有するケーブルと、高低差を利用してケーブル
に滑走自在な滑車と、滑車に支持されて使用者が身体を
保持する器具とを有する娯楽施設において、滑車がケー
ブルと係合する溝がV字状溝に形成され、使用者の重量
を利用してV字状溝とケーブルの摩擦力により滑走およ
び制動を行うことを特徴とする滑車とケーブルを使用し
た娯楽施設を提案する。
高低差を有するケーブルと、高低差を利用してケーブル
に滑走自在な滑車と、滑車に支持されて使用者が身体を
保持する器具とを有する娯楽施設において、滑車がケー
ブルと係合する溝がV字状溝に形成され、使用者の重量
を利用してV字状溝とケーブルの摩擦力により滑走およ
び制動を行うことを特徴とする滑車とケーブルを使用し
た娯楽施設を提案する。
【0010】また、高低差を有するケーブルと、高低差
を利用してケーブルに滑走自在な滑車と、滑車に支持さ
れて使用者が身体を保持する器具とを有する娯楽施設に
おいて、滑車がケーブルと係合する溝がV字状溝に形成
され、かつ使用する滑車によってV字状溝のV字角度を
異にする複数の滑車を有し、使用者の重量に対応させた
滑車を利用することによってV字状溝とケーブルの摩擦
力を調整し、滑走および制動を行うことを特徴とする滑
車とケーブルを使用した娯楽施設を提案する。
を利用してケーブルに滑走自在な滑車と、滑車に支持さ
れて使用者が身体を保持する器具とを有する娯楽施設に
おいて、滑車がケーブルと係合する溝がV字状溝に形成
され、かつ使用する滑車によってV字状溝のV字角度を
異にする複数の滑車を有し、使用者の重量に対応させた
滑車を利用することによってV字状溝とケーブルの摩擦
力を調整し、滑走および制動を行うことを特徴とする滑
車とケーブルを使用した娯楽施設を提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明を実施の形態を示す図
面、すなわちこの発明の娯楽用施設の説明図面である図
1、滑車とケーブルの係合状態の正面を示す図2、同じ
く側面を示す図3、図2とはV字状溝のV字角度の異な
る滑車とケーブルの係合状態の正面を示す図4、ケーブ
ルと滑車との摩擦力の原理を示す図5に基づいて説明す
る。
面、すなわちこの発明の娯楽用施設の説明図面である図
1、滑車とケーブルの係合状態の正面を示す図2、同じ
く側面を示す図3、図2とはV字状溝のV字角度の異な
る滑車とケーブルの係合状態の正面を示す図4、ケーブ
ルと滑車との摩擦力の原理を示す図5に基づいて説明す
る。
【0012】建築物によって作られる人工斜面1の上部
にスタート台2、下部にゴール台3を設け、その間に複
数のケーブル4を互いに平行に架設する。1本のケーブ
ル4は、鋼鉄製ワイヤを寄り合わせた断面円形状からな
る。
にスタート台2、下部にゴール台3を設け、その間に複
数のケーブル4を互いに平行に架設する。1本のケーブ
ル4は、鋼鉄製ワイヤを寄り合わせた断面円形状からな
る。
【0013】ケーブル4には、滑車5を着脱自在に係合
させる。滑車5は、ケーブル4に回転係合して滑走する
プーリ50と、プーリ50を支持するプーリ枠51と、
プーリ枠51に付設され使用者の身体を保持する保持具
6を支持する支持部52とからなる。
させる。滑車5は、ケーブル4に回転係合して滑走する
プーリ50と、プーリ50を支持するプーリ枠51と、
プーリ枠51に付設され使用者の身体を保持する保持具
6を支持する支持部52とからなる。
【0014】プーリ50は、プーリ枠51に設けられた
回転軸53に回転自在に取り付けられており、円盤外周
にV字状溝500を形成している。V字状溝500は、
底面を有して両側壁面が底にいくほど互いに近くなる形
状の溝である。V字状溝500の両側壁面の円盤直径線
に対する角度θは、この実施例では13度、14度、1
5度、16度、17度、18度の6種類あるが、1度刻
みで増減可能である。この角度θは、角度が小さいほ
ど、即ちV字の傾斜がきついほど摩擦力が強くなり、角
度が大きいほど、即ちV字の傾斜が緩やかなほど摩擦力
は小さくなる。したがって、使用者の体重に対応させ
て、使用する滑車5のV字溝の角度を選択する。例えば
使用者が体重80kg程度の比較的重い人が使用する場
合は、V字状溝500の壁面角度θは、13度程度が望
ましく、使用者が体重40kg程度の比較的軽い人が使
用する場合は、V字状溝500の壁面角度は、より開い
た18度程度が望ましい。これらの組み合わせは、ケー
ブル4が架設される斜面の平均角度などの影響する要素
によっても異なる。
回転軸53に回転自在に取り付けられており、円盤外周
にV字状溝500を形成している。V字状溝500は、
底面を有して両側壁面が底にいくほど互いに近くなる形
状の溝である。V字状溝500の両側壁面の円盤直径線
に対する角度θは、この実施例では13度、14度、1
5度、16度、17度、18度の6種類あるが、1度刻
みで増減可能である。この角度θは、角度が小さいほ
ど、即ちV字の傾斜がきついほど摩擦力が強くなり、角
度が大きいほど、即ちV字の傾斜が緩やかなほど摩擦力
は小さくなる。したがって、使用者の体重に対応させ
て、使用する滑車5のV字溝の角度を選択する。例えば
使用者が体重80kg程度の比較的重い人が使用する場
合は、V字状溝500の壁面角度θは、13度程度が望
ましく、使用者が体重40kg程度の比較的軽い人が使
用する場合は、V字状溝500の壁面角度は、より開い
た18度程度が望ましい。これらの組み合わせは、ケー
ブル4が架設される斜面の平均角度などの影響する要素
によっても異なる。
【0015】この摩擦力の原理は図 に示す。ケーブル
4と、ケーブル4に対して回転係合するV字状溝500
との接触は、点接触であり、その接触点における溝がケ
ーブル4を押圧する力f1が小さいほど、係合する力f
2は大きくなり摩擦力は大きくなる。
4と、ケーブル4に対して回転係合するV字状溝500
との接触は、点接触であり、その接触点における溝がケ
ーブル4を押圧する力f1が小さいほど、係合する力f
2は大きくなり摩擦力は大きくなる。
【0016】
【発明の効果】したがって、この発明では、滑車とケー
ブルとの移動速度を調整する摩擦力を滑車のV字溝壁面
と円いケーブルとの点接触によるため、摩擦力が安定し
ている。
ブルとの移動速度を調整する摩擦力を滑車のV字溝壁面
と円いケーブルとの点接触によるため、摩擦力が安定し
ている。
【0017】また、摩擦力を調整する板バネ等の必要が
ないので、短期間に部材の交換をする必要がなく、保守
点検が非常に容易になり、また取扱も容易になった。
ないので、短期間に部材の交換をする必要がなく、保守
点検が非常に容易になり、また取扱も容易になった。
【図1】 この発明の娯楽用施設の説明図
【図2】 滑車とケーブルの係合状態の正面図
【図3】 同じく滑車とケーブルの係合状態の側面図
【図4】 図2とはV字状溝のV字角度の異なる滑車と
ケーブルの係合状態の正面図
ケーブルの係合状態の正面図
【図5】 滑車とケーブルとの摩擦力の原理を示す図
1 斜面 2 スタート台 3 ゴール台 4 ケーブル 5 滑車 50 プーリ 500 V字状溝 51 プーリ枠 52 支持部 53 回転軸 6 使用者保持具
Claims (2)
- 【請求項1】 高低差を有するケーブルと、高低差を利
用してケーブルに滑走自在な滑車と、滑車に支持されて
使用者が身体を保持する器具とを有する娯楽施設におい
て、滑車がケーブルと係合する溝がV字状溝に形成さ
れ、使用者の重量を利用してV字状溝とケーブルの摩擦
力により滑走および制動を行うことを特徴とする滑車と
ケーブルを使用した娯楽施設。 - 【請求項2】 高低差を有するケーブルと、高低差を利
用してケーブルに滑走自在な滑車と、滑車に支持されて
使用者が身体を保持する器具とを有する娯楽施設におい
て、滑車がケーブルと係合する溝がV字状溝に形成さ
れ、かつ使用する滑車によってV字状溝のV字角度を異
にする複数の滑車を有し、使用者の重量に対応させた滑
車を利用することによってV字状溝とケーブルの摩擦力
を調整し、滑走および制動を行うことを特徴とする滑車
とケーブルを使用した娯楽施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322537A JP2000140441A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 滑車とケーブルを使用する娯楽施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322537A JP2000140441A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 滑車とケーブルを使用する娯楽施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000140441A true JP2000140441A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18144783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10322537A Pending JP2000140441A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 滑車とケーブルを使用する娯楽施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000140441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013172787A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Project Adventure Japan Inc | ケーブル滑走設備のブレーキ装置 |
JP2016125245A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 極東開発工業株式会社 | 機械式駐車装置 |
-
1998
- 1998-11-12 JP JP10322537A patent/JP2000140441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013172787A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Project Adventure Japan Inc | ケーブル滑走設備のブレーキ装置 |
JP2016125245A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 極東開発工業株式会社 | 機械式駐車装置 |
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