JP2000139963A - 口腔内清掃装置および歯ブラシ装置並びに歯ブラシ - Google Patents

口腔内清掃装置および歯ブラシ装置並びに歯ブラシ

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JP2000139963A JP31642898A JP31642898A JP2000139963A JP 2000139963 A JP2000139963 A JP 2000139963A JP 31642898 A JP31642898 A JP 31642898A JP 31642898 A JP31642898 A JP 31642898A JP 2000139963 A JP2000139963 A JP 2000139963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば患者などの使用者1人に対して専用に
使用でき、吸引孔の内側に汚物が詰ることなく、あるい
は付着せずに衛生上良好で操作性がよく、しかも口腔内
の汚れの清掃と洗浄を効果的に行い得るようにする。 【解決手段】 ベース3上にバキュームポンプ5を内部
に備えた本体7を設け、この本体7に対して蓋11を開
閉可能に備えたタンク13の接続口15を接続可能に設
け、このタンク13に備えた第1ホース接続口27に第
1ホース29の一端側を接続可能に設けると共に第1ホ
ース29の他端側に吸引チップ33を接続可能に設け、
前記タンク33に備えた第2ホース接続口29に第2ホ
ース41の一端側を接続可能に設けると共に第2ホース
41の他端側に注水ポンプユニット45を接続可能に設
け、この注水ポンプユニット45に注水孔47を備える
と共に吸引孔49を備えた歯ブラシ51を接続可能に接
続せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に重度の障害
者、寝たきり老人、重症入院患者などのいわゆる身体障
害者の口腔内の清掃を行う口腔内清掃装置及び歯ブラシ
装置並びに歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】重度の障害者、寝たきり老人、重症入院
患者などのいわゆる身体障害者(以下、患者等という)
の口腔内では、粘着性のプラークの存在に伴い、歯口清
掃を行うのに困難を有することが多いのが現状である。
口腔内の不潔な状態が原因となって重症の口腔疾患を生
じたり、呼吸器合併症を起こすことによって死亡に至る
危険すらあるので、医療従事者にとっては重大な問題と
なっている。
【0003】また、このような患者等は自分で歯を磨く
ことが出来ないために介助者を必要とするが、唾液分泌
量が少なく口腔内が乾燥してしまう傾向がある。そのた
めに、口腔内に注水する必要があるが、注水された水を
自分で排出することができないため、注水と同時に口腔
内に溜った水を吸引する必要がある。このような患者の
場合、咽頭の弁がコントロールできず、水分を飲み込む
と、誤って呼吸器へ吸入することもあり、非常に危険で
ある。
【0004】上述した必要性から、従来、例えば口腔内
の汚物等の吸入ができ、さらに口腔内への湯水等の吸入
ができる歯ブラシは、例えば実開昭62−150926
号公報などでよく知られている。しかしながら、この公
報のような歯ブラシでは上述した必要性の事項が不充分
であった。
【0005】従来の歯ブラシでは、吸引口がブラシの中
心部にあるため、その部分にブラシの植毛を減少せざる
を得ないので、充分な刷掃ができない。また、図20に
図示されるように、頬粘膜と口腔前庭との間205に溜
った貯留水等の吸引がブラシ201の毛伝いに毛細管現
象で行われざるを得ず、吸引が満足にできないのみなら
ず吸引にあたってはブラシ201の毛を口腔粘膜に押し
つける等の動作が必要であり、刷掃がスムーズに行われ
ず、粘膜を傷つける恐れも大きかった。
【0006】なお、図20のブラシ201を備えたブラ
シ部203に示すように、従来の歯ブラシでは吸引部と
注水部をコンパクトに収めることができず、ブラシ部2
03がかさばって頬粘膜や舌に干渉し細かい部分の刷掃
も不完全で、異物を口中に挿入することによって患者に
違和感や恐怖感を与えることも大きかった。
【0007】結局、従来の技術は患者等の口腔ケアにつ
いては、有効な手段を提供してきたとはいえず、障害者
の生活支援や介助の現場においては口腔ケアがおろそか
にされてきたというのが実情である。疾病予防のための
プラーク除去は満足になされない状況であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が対象とする患
者等の口腔ケアのためには、例えば医療施設や介護施設
での使用を念頭におくと、多数の患者に対し少数の介護
者等が効率的にケアを行うことのできる装置を提供する
必要がある。すなわち、患者をいちいち座位に保つ必要
がなく横臥位であってもブラッシングやリンシングが速
やかに行われることが望ましく、また、患者個人に専用
の歯ブラシを使用することが望ましい。
【0009】在宅の患者の場合には、介護者が高齢であ
ったり十分な人手・スペースが確保できないことから、
装置の取扱いが簡単で、装置自体が持ち運びに適するも
のでなければならない。また、運転音もできるだけ静か
であることが望ましい。個人で装置を購入することを考
慮すれば、機構をできるだけ単純なものにしてコストダ
ウンを図ることも重要である。
【0010】障害者や高齢者にあっては、口腔内に貯留
した水を吐き出すことが困難であったり、誤って水を飲
み込んでしまった時に気管に吸入してしまう嚥下障害を
有することも多いことから、口腔内の水分を速やかに吸
引排除する必要がある。唾液分泌がうまくいかないこと
で患者等の口腔内が乾燥して、ブラッシングやリンシン
グのために注水を要することがあるが、その際にも過剰
な水分の供給は却って誤嚥などの危険もあり、注水を適
正な量にコントロールしなければならない。また、ブラ
ッシング以前の問題として、口腔内の食物残渣すら満足
に取り除けない時もあり、このような場合に吸引機能付
歯ブラシでブラッシングを行っても容易に吸引孔が詰ま
ってしまうので、口径の大きいバキュームチップを併用
できると便利である。バキュームポンプに接続されるタ
ンクには食物残渣や除去されたプラークを含む水が溜ま
るので、排出や洗浄が簡易に行われるようにして常に清
潔が保たれなければならない。
【0011】加えて、歯ブラシはバキュームと注水の機
能を有しつつ、使いやすく効果的なブラッシングがで
き、患者等にも安全で負担をかけないものである必要が
ある。
【0012】この発明の目的は、例えば患者などの使用
者1人に対して専用に使用でき、吸引孔の内側に汚物が
詰ることなく、あるいは付着せずに衛生上良好で操作性
がよく、しかも口腔内の汚れの清掃と洗浄を効果的に行
い得るようにした口腔内清掃装置及びはブラシ装置並び
に歯ブラシを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の口腔内清掃装置は、ベース
上にバキュームポンプを内部に備えた本体を設け、この
本体に対して蓋を開閉可能に備えたタンクの接続口を着
脱可能に設け、このタンクに備えた第1ホース接続口に
第1ホースの一端側を着脱可能に設けると共に第1ホー
スの他端側に吸引チップを着脱可能に設け、前記タンク
に備えた第2ホース接続口に第2ホースの一端側を着脱
可能に設けると共に第2ホースの他端側に注水ポンプユ
ニットを着脱可能に設け、この注水ポンプユニットに注
水部を備えると共に吸引部を備えた歯ブラシを接続可能
に接続せしめてなることを特徴とするものである。
【0014】したがって、ベース上に設けられた本体に
蓋を開閉可能に備えたタンクの接続口を接続せしめる。
そして、タンクに備えた第1ホース接続口に第1ホース
の一端側を接続せしめると共に第1ホースの他端側に吸
引チップを接続せしめる。また、タンクに備えた第2ホ
ース接続口に第2ホースの一端側を接続せしめると共に
第2ホースの他端側に注水ポンプユニットを接続せしめ
る。この注水ポンプユニットに歯ブラシに備えた注水部
と吸引部を接続せしめることによって口腔内清掃装置が
使用される状態となる。
【0015】例えば介護者など刷掃前に吸引チップを使
用して患者等の口腔内に吸引チップの先端を入れて本体
内のバキュームポンプを作動せしめると、吸引チップの
先端から食物残渣が吸引され、第1ホースを経てタンク
内に送られる。次いで、介護者などが手で歯ブラシを持
って患者等の口腔内に歯ブラシに備えた注水部から水を
注水し、歯ブラシにより口腔内の歯牙がきれいに清掃さ
れると共に、口腔内の汚物などを含有した水が吸引部か
ら第2ホースを経てタンクへ排出される。
【0016】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他人との共用による不潔感や感染の心配がない。吸
引チップは第1ホースの他端側から外されると共に第1
ホースの一端側はタンクの第1ホース接続口から外され
る。また、歯ブラシは注水ポンプユニットから外され、
注水ポンプユニットは第2ホースの他端側から外される
と共に第2ホースの一端側はタンクの第2ホース接続口
から外れるので、歯ブラシ、第1,第2ホースおよび注
水ポンプユニットは例えば本体内に収納されて、口腔内
清掃装置はコンパクト化されると、重量が従来よりも軽
くなり、持ち運びが楽になる。
【0017】タンクはバキュームポンプ及び第1、第2
ホースと別々に取り扱うことができる上にタンクの蓋に
開閉脱着が容易なので簡単に排水や洗浄が行える。
【0018】請求項2によるこの発明の口腔内清掃装置
は、請求項1の口腔内清掃装置において、前記第1,第
2接続口に第1,第2ホースの一端側が回動自在に接続
されていることを特徴とするものである。
【0019】したがって、第1,第2接続口に第1,第
2ホースの一端側が回動自在に設けられているから、吸
引チップ、歯ブラシが水平方向のどの位置にも移動位置
決めされて使用される。このことにより患者等の姿勢に
かかわらず、吸引チップや歯ブラシの自在な使用が可能
となる。
【0020】請求項3によるこの発明の口腔内清掃装置
は、請求項1又は2の口腔内清掃装置において、前記ベ
ース内が消音構造で構成されていることを特徴とするも
のである。
【0021】したがって、ベース内が消音構造で構成さ
れているから、本体の内部に備えられているバキューム
ポンプが作動して音が発生するが、この音は消音構造で
消音されて静かな音となる。
【0022】請求項4によるこの発明の口腔内清掃装置
は、請求項1,2又は3の口腔内清掃装置において、前
記第1ホース接続口に第1ホースの一端側に接続しない
ときに、第1ホース接続口を閉めるキャップを前記本体
に備えてなることを特徴とするものである。
【0023】したがって、吸引チップを使用しない場合
には、第1ホース接続口にキャップで閉められるので、
歯ブラシのみが支障なく使用される。
【0024】請求項5によるこの発明の歯ブラシ装置
は、上記口腔内清掃装置に使用される歯ブラシ装置にお
いて、水を収容せしめるケーシングと、このケーシング
内に水を吸引せしめる折りたたみ自在の給水パイプと、
歯ブラシに備えた注水部および吸引部と接続自在の注水
口および吸引口と、前記給水パイプから水を吸引すると
共に前記注水口より注水孔を経て歯ブラシへ注水する注
水ポンプと、この注水ポンプ内の水を加圧する加圧手段
と、前記吸引口と連通されかつ第2ホースに接続可能な
接続口と、前記給水パイプへの逆流を防止する逆止弁
と、前記ケーシング内の水を注入口から歯ブラシへ流
出、遮断自在の開閉弁と、を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0025】したがって、注水口、吸引口に歯ブラシの
注水部、吸引部を接続せしめると共に、前記吸引口に第
2ホースを接続せしめ、しかも給水パイプを折りたたみ
状態から給水すべき姿勢状態にした後、注水ポンプを作
動せしめて給水パイプから水をケーシング内に給水せし
める。そして、開閉弁をONにすると、加圧手段で水が
加圧されてケーシング内の水が注水口を経て歯ブラシの
注水部へ流れ口腔内に注水されて、歯などの清掃に使用
される。使用された水は吸引部、吸引口を経て第2ホー
ス内へ流れ、タンク内へ排出される。
【0026】而して、開閉弁をON,OFFせしめるこ
とによって、適正量の水を容易に口腔内へ注水できる。
しかも、この歯ブラシ装置は軽くてコンパクト化されて
いるので、容易にどの場所にも移動される。また、逆止
弁が設けられているから給水パイプ内への逆流が防止さ
れる。さらに、給水パイプが折りたたみとなるので、使
用されないときには折りたたまれて使用時に邪魔になる
ようなことがなくなる。
【0027】請求項6によるこの発明の歯ブラシは、上
記歯ブラシ装置に使用される歯ブラシにおいて、柄部の
先端に有したブラシ部と、このブラシ部へ水を注水する
注水部と、ブラシの周囲に設けられた第1吸引口とブラ
シ先端に設けられた第2吸引口を有した吸引部と、前記
柄部の後部に設けられ、注水部を注水ポンプの注水口と
接続する第1接続部と、前記柄部の後部に設けられ、第
1,第2吸引口を注水ポンプの吸引口と接続する第2接
続部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0028】したがって、柄部の先端に有したブラシ部
へ水を注水する注水部が柄部の後端部に設けられた第1
接続部で注水ポンプの注水口に接続され、ブラシの周
囲、先端に設けられた吸引部の第1,第2吸引口が柄部
の後端部に設けられた第2接続部で注水ポンプの吸引口
に接続される。この状態で、ブラシ部を口腔内に入れて
注水ポンプの注水口から第1接続部を経て注水部から口
腔内へ水が流れて、歯などがきれいに清掃される。この
清掃に使用された水は、第1,第2吸引口から第2接続
部を経て注水ポンプの吸引口から例えば第2ホースを経
てタンクへ容易に排出される。
【0029】而して、従来より、頬側、舌側などのいか
なる部位の刷掃も容易であると共に、座位のみならず横
臥位での使用も可能となる。大臼歯部、前歯部の頬唇面
や舌側等が容易に磨かれて頬粘膜を傷つける恐れがなく
なる。さらに、ブラシの植毛面には吸引口がないので多
数の植毛が可能となり、刷掃が効果的に行われると共
に、注水孔からの注水を両側の第1吸引口及び先端の第
2吸引口より吸引することで頬粘液と口腔前庭の間に貯
留する水を効率よく吸引でき、誤飲の危険性が少ない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0031】図1および図2を参照するに、口腔内清掃
装置1は立設されたベース3を備えており、このベース
3上の図1,図2において左側上には内部にバキューム
ポンプ5を備えた矩形状の本体7が一体化されていると
共に、本体7の上部には開閉可能な蓋9が設けられてい
る。前記ベース3上の図1,図2において右側上には上
部に開閉可能な蓋11を備えたタンク13が載置可能に
設けられている。このタンク13の図1において上部に
おける左側には前記本体7の上部右側に設けられている
穴に接続される接続口15が設けられている。なお、こ
のタンク13は詳細を後述する口腔内の水や唾液を、水
と空気に分離せしめる水分離器の役目を果すものであ
る。
【0032】したがって、タンク13がベース3上に載
置される場合には、接続口15が本体7の穴に接続され
て動かないように固定されることになる。タンク13を
外す場合には、タンク13を手前に引っ張ることでこの
接続口15が本体7の穴から容易に外すことができるも
のである。
【0033】前記本体7には本体把手17の両後端部が
回動自在に設けられており、図1に示されているような
状態の場合には使用者が手で本体把手17を把むことに
より、容易に持ち運ぶことができる。持ち運びしない時
には図2に示されているように、邪魔にならないよう折
りたたまれる。
【0034】前記本体7上の図1において右側には切換
スイッチ19が設けられている。この切換スイッチ19
は“切”,“弱”および“強”のスイッチも備えてい
る。前記バキュームポンプ5に接続された切換スイッチ
19に電源コード21の一端が接続されていると共に、
電源コード21の他端にはプラグ23が設けられてい
る。
【0035】前記タンク11には把手25が設けられて
おりこの把手23を使用者が手で把むことにより、容易
に持ち運ぶことができる。
【0036】前記タンク13の蓋11には、第1ホース
接続口27が設けられており、この第1ホース接続口2
7には第1ホース29の一端側が着脱可能(接続可能)
に設けられている。第1ホース接続口27に第1ホース
29の一端側が接続された場合には、第1ホース29の
一端に設けられたホースストッパ31で固定され、外れ
ないようになっている。前記第1ホース29の他端側に
は吸引チップ33が着脱可能(接続可能)に設けられて
いる。
【0037】前記第1ホース接続口27の近傍の蓋11
にはキャップ35が接続部材37を介して設けられてお
り、キャップ35は吸引チップ33を使わないときに第
1ホース接続口27を閉める役目を果たしている。
【0038】前記第1ホース接続口27の近傍の蓋11
には第2ホース接続口39が設けられており、この第2
ホース接続口39には第2ホース41の一端側が着脱可
能(接続可能)に設けられている。前記第2ホース接続
口39に第2ホース41の一端側が接続された場合に
は、第2ホース接続口39の一端に設けられたホースス
トッパ43で固定され、外れないようになっている。前
記第2ホース41の他端側には歯ブラシ装置を構成する
注水ポンプユニット45が着脱可能(接続可能)に設け
られていると共に、この注水ポンプユニット45には注
水部47,吸引部49を備えた歯ブラシ51が着脱可能
(接続可能)に設けられている。
【0039】前記本体7の側面における任意の位置には
ポンプハンガー53,吸引チップハンガー55が着脱可
能に取付けられて、注水ポンプユニット45,吸引チッ
プ33が一時的に取付けられるものである。
【0040】前記ベース3の一部には図3に示されてい
るように、排気孔57が設けられていると共に、この排
気孔57を囲んでベース3の裏面にはスポンジなどから
なる吸音材59が張りめぐらませられている。しかも、
排気口61が設けられている。したがって、ベース3を
本体7の下部に取付けて、バキュームポンプ5が作動し
たときには、排気は排気孔57から吸音材59で形成さ
れる排気通路63を矢印で示したごとく通って排気口6
1から外部へ排気されることになる。このときに発生す
る音は吸音材59で吸音されるので、外部へ音が発生し
ないで静かにすることができる。
【0041】前記本体7の蓋9は図2に示されているよ
うに、開閉されるようになっている。本体7の上部内は
収納部65を形成しており、この収納部65には前記第
1,第2ホース29,41を使用しないときにこの第
1,第2ホース29,41が収納される。また、収納部
65にはポンプハンガー67が取付けられて、注水ポン
プユニット45が使用されないときに収納されるもので
ある。
【0042】前記蓋9の裏面には歯ブラシホルダー6
9,吸引チップハンガー71が取付けられて、歯ブラシ
51,吸引チップ33が使用されない時に収納されるも
のである。
【0043】前記タンク13の蓋11を開かせた状態が
図4に示されている。図4において、蓋11の裏面には
前記接続口15に連通した吸引通路73が形成されてお
り、この吸引通路73にはフロート75が設けられてい
る。したがって、バキュームポンプ5が作動すると、接
続口15と第1,第2接続口27,39が連通するの
で、吸引チップ33,歯ブラシ51を使用したときに第
1,第2ホース29,41から食物残渣、汚水が吸引さ
れると同時に、水と空気に分離されるものである。
【0044】歯ブラシ装置を構成する前記注水ポンプユ
ニット45は、図5,図6,図7,図8および図9に示
されているように、内部に水を収容せしめる水収容部7
7を備えた第1ケーシング79と、内部に注水ポンプ8
1を備えた第2ケーシング83とが互いに嵌まり合って
いる。そして、この第1ケーシング79と第2ケーシン
グ83の上面には図6において左右方向へ延伸した吸引
ホルダ85が一体化されている。この吸引ホルダ85の
後部(図5,図6において左側)には前記第2ホース4
1の他端側を接続せしめる接続口87が設けられている
と共に、前記吸引ホルダ85の前部(図5,図6におい
て右側)には吸引口88が設けられている。
【0045】前記水収納部77には図8,図9に示され
ているように、水供給通路89の一端が連通されている
と共に水供給通路89の他端には給水パイプ91が折り
たたみ自在に取付けられている。しかも、前記水供給通
路89の途中には逆止弁93が取付けられている。
【0046】前記第2ケーシング83内には前記水収納
部77の一部を構成する水収納部95が形成されてい
る。この水収納部77,95内を図5において左右方向
へ移動可能なピストン97が設けられていると共に、こ
のピストン97と前記水収納部77の図5において左端
との間には加圧手段としての一例のスプリング99が常
時図5において右方向へ付勢した状態で介在されてい
る。前記ピストン97の図5において左側中央には牽引
部材としての一例のステンレスナイロンコートのロープ
101の一端が接続されていると共に、このロープ10
1はケーシング79の後端(図5において左端)中央を
通って外部へ引き出されていて、ロープ101の他端に
はつまみ103が接続されている。
【0047】上記構成により、給水パイプ91を図6に
示された実線の位置から2点鎖線の位置へ起し、この給
水パイプ91の先端を下方向へ向けて例えば水が入って
いるコップの中に入れる。この状態でゆっくりとつまみ
103を図5,図6において左方へ引くと、ピストン9
7がスプリング99の付勢力に抗して左側へ移動して水
が給水パイプ91より水供給通路89,逆止弁93を経
て水収納部95,77に収納されることになる。
【0048】水が水収納部95,97に収納されたら、
給水パイプ91を図6に示した実線の位置へ折りたたん
で収納せしめることにより、邪魔になるようなことをな
くすることができる。しかも、水供給通路89の途中に
逆止弁93が設けられているから、水が逆流して流出す
るのを防止することができる。
【0049】前記ケーシング83の下部には図5におい
て左右方向へ延伸した柔らかいパイプ105が設けられ
ており、このパイプ105内に左右方向へ延伸した注水
パイプ107が挿入されている。この注水パイプ107
を上下方向に拡縮せしめるための開閉弁としての例えば
押しボタン109が前記ケーシング83の下方に設けら
れている。この押しボタン109は前記パイプ105を
上下より挾んだコック胴111の上部に一体化されてい
る。しかも、押しボタン109とケーシング83との間
にはスプリング113が介在され、このスプリング11
3の付勢力により常時下方へ付勢されている。また、前
記パイプ105の先端(図5において右端)には歯ブラ
シ51に備えた注水部47に接続される注水口115が
設けられている。
【0050】上記構成により、水収納部95,77に水
が収納されている状態で、押しボタン109を上方へ押
して図5に示した状態(開状態)とすると、注水パイプ
107が開かれる。その結果、ピストン97がスプリン
グ99の付勢力で押されて図5において右側へ移動する
ことにより、水が水収納部95,77より注水パイプ1
07を通り、注水口115を経て歯ブラシ51の注水孔
47へ流れることになる。
【0051】押しボタン109から手を離すと、スプリ
ング113の付勢力で、押しボタン109が元の位置へ
戻ると共に、パイプ105の突起部105Tで注水パイ
プ107の一部が閉まるのである。
【0052】前記歯ブラシ51は、図10〜図18に示
されているように、例えばポリプロプレンなどの合成樹
脂からなる柄部117を備えており、この柄部117は
柄部本体117Aと先端部117Bと後端部117C,
117Dとで構成されている。先端部117Bにはブラ
シ部119が備えられている。このブラシ部119には
多数の例えば合成樹脂からなるブラシ(毛)121が適
宜な間隔でもって植毛されている。
【0053】前記柄部本体117A,後端部117Cの
内部には前記ブラシ部119へ水を注水する注水部47
としての一例の注水孔123が設けられている。この注
水孔123の後部には前記注水ポンプユニット45にお
けるケーシング83の先端に設けられた注水口115に
接続される第1接続部125が設けられている。また注
水孔123の先端123Aは、図11によく示されてい
るように、柄部117の先端部117Bへ突出されてい
る。
【0054】前記柱部117の柄部本体117A,先端
部117Bおよび後端部117Dの長手方向(図11に
おいて左右方向)には吸引部49のうちの吸引孔127
が設けられている。この吸引孔127の後部(図11に
おいて右部)には注水ポンプユニット45におけるケー
シング83の先端に設けられた吸引口87に接続される
第2接続部129が設けられている。前記吸引孔127
の先端部に歯ブラシ121の周囲に設けられた第1吸引
口131とブラシ121の先端に設けられた第2吸引口
133が連通されている。
【0055】上記構成により、例えば介護者が歯ブラシ
51における柄部117の柄部本体117Aを手に持っ
て、先端部117に備えたブラシ部119を例えば患者
の口腔内に入れると、注水孔123に送られてきた水が
先端部123Aからブラシ部119のブラシ121全体
へ向けて流れて、口腔内特に歯がきれいに清掃される。
【0056】口腔内の汚物などを含有した水は第1吸引
口131および、/又は第2吸引口133より吸引孔1
27並びに第2ホース41を経てタンク13内に排出さ
れることになる。
【0057】前記吸引孔127の先端には第1吸引口1
31,第2吸引口133が設けられているから、口腔内
特に歯などから除去された汚物などを含有した水、唾液
などは第1吸引口131および/又は第2吸引口133
から容易に吸引口127に吸引することができる。しか
も、頬側、舌側などのいかなる部位の刷掃が容易である
と共に、様々な体位での使用も可能となる。また、臼
歯、前歯方面および歯の裏側を容易に磨くことができ、
しかも頬粘膜を傷つける恐れがなくなる。また、ブラシ
部119におけるブラシ121の植毛を吸引用に抜去す
ることなくブラシ121がすべてを使用することができ
ると共に注水孔123からの注水を第1吸引口131お
よび/又は第2吸引口133より吸引することで、図1
9に実線および2点鎖線で示されているように刷掃時に
同時には歯Mの側部や、頬側と歯茎との間の窪み135
に溜った水(汚水)を効率よく吸引せしめることができ
る。
【0058】口腔内清掃装置1,歯ブラシ装置を構成す
る注水ポンプユニット45および歯ブラシ51の一連の
動作を説明すると、ベース3上に設けられた本体17に
蓋11を開閉可能に備えたタンク13の接続口15を接
続せしめる。そして、タンク13に備えた第1ホース接
続口27に第1ホース29の一端側を接続せしめると共
に第1ホース29の他端側に吸引チップ33を接続せし
める。また、タンク13に備えた第2ホース接続口39
に第2ホース41の一端側を接続せしめると共に第2ホ
ース41の他端側に注水ポンプユニット45を接続せし
める。この注水ポンプユニット45に歯ブラシ51に備
えた注水部47と吸引部49を接続せしめることによっ
て口腔内清掃装置が使用される状態となる。
【0059】例えば介護者などが手で吸引チップ33を
握って例えば患者などの使用者の口腔内に吸引チップ3
3の先端を入れて本体7内のバキュームポンプ5を作動
せしめると、吸引チップ33の先端から食物残渣が吸引
され、第1ホース29を経てタンク13内に送られる。
【0060】注水口115、吸引口88に第1,第2接
続部125,127を介して歯ブラシ51の注水孔12
3、吸引孔127に接続せしめると共に、吸引口87に
第2ホース41を接続せしめ、しかも給水パイプ91を
折りたたみ状態から給水すべき姿勢状態にした後、注水
ポンプ81のピストン87を作動せしめて給水パイプ9
1から水を第1ケーシング79内に給水せしめる。そし
て、開閉弁の押しボタン109をONにすると、加圧手
段であるスプリング99で水が加圧されてケーシング7
9内の水が注水口115を経て歯ブラシ51の注水孔1
23へ流れ口腔内に噴出されて、歯などの清掃に使用さ
れる。使用された水は第1吸引口131および/又は第
2吸引口133を経て吸引孔127を経て第2ホース4
1内へ流れ、タンク13内へ排出される。
【0061】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他の使用者に対して害を与えることをなくすること
ができ、衛生上非常に良好である。吸引チップ33は第
1ホース29の他端側から外すことができると共に第1
ホース29の一端側はタンク13の第1ホース接続口2
7から外すことができる。また、歯ブラシ51は注水ポ
ンプユニット45から外すことができ、注水ポンプユニ
ット45は第2ホース41の他端側から外すことができ
ると共に第2ホース41の一端側はタンク13の第2ホ
ース接続口39から外すことができるので、歯ブラシ5
1、第1,第2ホース29,41および注水ポンプユニ
ット45は例えば本体9内に収納されて、口腔内清掃装
置1をコンパクト化することができ、重量も従来よりも
軽くなり、持ち運びを楽にすることができる。
【0062】また、第1,第2接続口27,39に第
1,第2ホース29,41の一端側が回動自在に設けら
れているから、吸引チップ33、歯ブラシ51を水平方
向のどの位置にも移動位置決めせしめて使用することが
できる。
【0063】ベース3内が消音構造で構成されているか
ら、本体9の内部に備えられているバキュームポンプ5
が作動して音が発生するが、この音は消音構造で消音さ
れて静かな音にすることができる。
【0064】吸引チップ33を使用しない場合には、第
1ホース接続口27にキャップで閉ることができるの
で、歯ブラシ51のみを支障なく使用することができ
る。
【0065】押しボタン109をON,OFFせしめる
ことによって、適正量だけの水を容易に口腔内へ流すこ
とができる。しかも、この歯ブラシ装置である注水ポン
プユニット45は軽くてコンパクト化されているので、
容易にどの場所にも移動せしめることができる。また、
逆止弁93が設けられているから給水パイプ91内への
逆流を防止することができる。さらに、給水パイプ91
が折りたたむことができるので、使用されないときには
折りたたまれて使用時に邪魔になるようなことをなくす
ることができる。
【0066】さらに、頬側、舌側などのいかなる部位の
刷掃も容易であると共に、様々な体位での使用も可能と
なる。臼歯、前歯表面および歯の裏側が容易に磨かれて
頬粘膜を傷つける恐れがなくなる。なおさらに、ブラシ
部119におけるブラシ121の植毛を吸引用に抜去す
ることがないので、ブラシ121すべてが使用されると
共に、注水孔123からの注水を両側の第1吸引口13
1及び先端の第2吸引口133より吸引することで粘膜
と口腔前庭との間の窪み135に貯留するものを効率よ
く吸引でき、水等の誤飲の危険性が少ない。
【0067】このように実際に使いやすい装置を提供す
ることによって、患者等の口腔ケアが日常的に行われる
ようになる。その結果、口腔疾患や呼吸器合併症の予防
となることはもとより、患者等の摂食や咀嚼、嚥下等の
口腔機能の回復にも寄与することができる。また、介護
病棟等では病室全体が患者等の口臭で満たされて患者等
本人や介護者、面会者などが悩まされているという現状
があるが、そのような状態も改善されるようになる。
【0068】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0069】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施形態の説明より
理解されるように、請求項1の発明によれば、ベース上
に設けられた本体に蓋を開閉可能に備えたタンクの接続
口を接続せしめる。そして、タンクに備えた第1ホース
接続口に第1ホースの一端側を接続せしめると共に第1
ホースの他端側に吸引チップを接続せしめる。また、タ
ンクに備えた第2ホース接続口に第2ホースの一端側を
接続せしめると共に第2ホースの他端側に注水ポンプユ
ニットを接続せしめる。この注水ポンプユニットに歯ブ
ラシに備えた注水部と吸引部を接続せしめることによっ
て口腔内清掃装置が使用される状態となる。
【0070】例えば介護者など刷掃前に吸引チップを使
用して患者等の口腔内に吸引チップの先端を入れて本体
内のバキュームポンプを作動せしめると、吸引チップの
先端から食物残渣が吸引され、第1ホースを経てタンク
内に送られる。次いで、介護者などが手で歯ブラシを持
って患者等の口腔内に歯ブラシに備えた注水孔から水を
注水し、歯ブラシにより口腔内の歯牙がきれいに清掃さ
れると共に、口腔内の汚物などを含有した水が吸引部か
ら第2ホースを経てタンクへ排出される。
【0071】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他人との共用による不潔感や感染の心配がない。吸
引チップは第1ホースの他端側から外すことができると
共に第1ホースの一端側はタンクの第1ホース接続口か
ら外すことができる。また、歯ブラシは注水ポンプユニ
ットから外することができ、注水ポンプユニットは第2
ホースの他端側から外すことができると共に第2ホース
の一端側はタンクの第2ホース接続口から外すことがで
きるので、歯ブラシ、第1,第2ホースおよび注水ポン
プユニットは例えば本体内に収納されて、口腔内清掃装
置をコンパクト化することができ、重量も従来よりも軽
くなり、持ち運びを楽にすることができる。
【0072】タンクはバキュームポンプ及び第1、第2
ホースと別々に取り扱うことができる上にタンクの蓋に
開閉脱着が容易なので簡単に排水や洗浄を行うことがで
きる。
【0073】請求項2の発明によれば、第1,第2接続
口に第1,第2ホースの一端側が回動自在に設けられて
いるから、吸引チップ、歯ブラシを水平方向のどの位置
にも移動位置決めせしめて使用することができる。この
ことにより患者等の姿勢にかかわらず、吸引チップや歯
ブラシの自在な使用を可能にすることができる。
【0074】請求項3の発明によれば、ベース内が消音
構造で構成されているから、本体の内部に備えられてい
るバキュームポンプが作動して音が発生するが、この音
は消音構造で消音されて静かな音にすることができる。
【0075】請求項4の発明によれば、吸引チップを使
用しない場合には、第1ホース接続口をキャップで閉め
ることができるので、歯ブラシのみを支障なく使用する
ことができる。
【0076】請求項5の発明によれば、注水口、吸引口
に歯ブラシの注水部、吸引部を接続せしめると共に、前
記吸引口に第2ホースを接続せしめ、しかも給水パイプ
を折りたたみ状態から給水すべき姿勢状態にした後、注
水ポンプを作動せしめて給水パイプから水をケーシング
内に給水せしめる。そして、開閉弁をONにすると、加
圧手段で水が加圧されてケーシング内の水が注水口を経
て歯ブラシの注水部へ流れ口腔内に注水されて、歯など
の清掃に使用される。使用された水は吸引部、吸引口を
経て第2ホース内へ流れ、タンク内へ排出される。
【0077】而して、開閉弁をON,OFFせしめるこ
とによって、適正量の水を容易に口腔内へ注水できる。
しかも、この歯ブラシ装置は軽くてコンパクト化されて
いるので、容易にどの場所にも移動せしめることができ
る。また、逆止弁が設けられているから給水パイプ内へ
の逆流を防止することができる。さらに、給水パイプが
折りたたむことができるので、使用されないときには折
りたたまれて使用時に邪魔になるようなことがなくする
ことができる。
【0078】請求項6の発明によれば、柄部の先端に有
したブラシ部へ水を注水する注水部が柄部の後端部に設
けられた第1接続部で注水ポンプの注水口に接続され、
ブラシの周囲、先端に設けられた吸引部の第1,第2吸
引口が柄部の後端部に設けられた第2接続部で注水ポン
プの吸引口に接続される。この状態で、ブラシ部を口腔
内に入れて注水ポンプの注水口から第1接続部を経て注
水部から口腔内へ水が流れて、歯などがきれいに清掃さ
れる。この清掃に使用された水は、第1,第2吸引口か
ら第2接続部を経て注水ポンプの吸引口から例えば第2
ホースを経てタンクへ容易に排出せしめることができ
る。
【0079】而して、従来より、頬側、舌側などのいか
なる部位の刷掃も容易であると共に、座位のみならず横
臥位での使用も可能となる。大臼歯部、前歯部の頬唇面
や舌側等が容易に磨かれて頬粘膜を傷つける恐れがなく
なる。さらに、ブラシの植毛面には吸引口がないので多
数の植毛が可能となり、刷掃が効果的に行われると共
に、注水孔からの注水を両側の第1吸引口及び先端の第
2吸引口より吸引することで頬粘膜と口腔前庭の間に貯
留する水を効率よく吸引でき、誤飲の危険性を少なくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の口腔内清掃装置の斜視図である。
【図2】この発明の本体の蓋を開かせた状態の口腔内清
掃装置の斜視図である。
【図3】図1における口腔内清掃装置の本体から外した
ベースの平面図である。
【図4】口腔内成層装置の一部構成するタンクの蓋を開
かせた状態の斜視図である。
【図5】この発明の歯ブラシ装置の正面断面図である。
【図6】図5における平面図である。
【図7】図5における右側面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線に沿った拡
大断面図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【図10】この発明の歯ブラシの平面図である。
【図11】図10における正面断面図である。
【図12】図10における左側面図である。
【図13】図10におけるXIII−XIII線に沿っ
た断面図である。
【図14】図10におけるXIV−XIV線に沿った断
面図である。
【図15】図10におけるXV−XV線に沿った断面図
である。
【図16】図10におけるXVI−XVI線に沿った断
面図である。
【図17】図10におけるXVII−XVII線に沿っ
た断面図である。
【図18】図10におけるXVIII−XVIII線に
沿った断面図である。
【図19】ブラシ部で頬と舌との間を清掃する状態を説
明する説明図である。
【図20】従来のブラシ部で頬と舌との間を清掃する状
態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 口腔内清掃装置 3 ベース 5 バキュームポンプ 7 本体 9,11 蓋 13 タンク 15 接続口 27 第1ホース接続口 29 第1ホース 33 吸引チップ 35 キャップ 39 第2接続口 41 第2ホース 45 注水ポンプユニット 47 注水部 49 吸引部 51 歯ブラシ 59 吸音材 61 排気口 77 水収納部 79 第1ケーシング 81 注水ポンプ 83 第3ケーシング 87,88 吸引口 91 給水パイプ 93 逆止弁 95 水収納部 97 ピストン 99 スプリング(加圧手段) 101 ロープ(検印部材) 103 つまみ 105 パイプ 107 注水パイプ 109 押しボタン(開閉弁) 115 注水口 117 柄部 117A 柄部本体 117B 先端部 117C,117D 後端部 119 ブラシ部 121 ブラシ 123 注水孔(注水部) 125 接続部 127 吸引孔 129 第2接続部 131 第1吸引口 133 第2吸引口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日(1999.8.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 口腔内清掃装置および歯ブラシ装置並
びに歯ブラシ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に重度の障害
者、寝たきり老人、重症入院患者などのいわゆる身体障
害者の口腔内の清掃を行う口腔内清掃装置及び歯ブラシ
装置並びに歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】重度の障害者、寝たきり老人、重症入院
患者などのいわゆる身体障害者(以下、患者等という)
の口腔内では、粘着性のプラークの存在に伴い、歯口清
掃を行うのに困難を有することが多いのが現状である。
口腔内の不潔な状態が原因となって重症の口腔疾患を生
じたり、呼吸器合併症を起こすことによって死亡に至る
危険すらあるので、医療従事者にとっては重大な問題と
なっている。
【0003】また、このような患者等は自分で歯を磨く
ことが出来ないために介助者を必要とするが、唾液分泌
量が少なく口腔内が乾燥してしまう傾向がある。そのた
めに、口腔内に注水する必要があるが、注水された水を
自分で排出することができないため、注水と同時に口腔
内に溜った水を吸引する必要がある。このような患者の
場合、咽頭の弁がコントロールできず、水分を飲み込む
と、誤って呼吸器へ吸入することもあり、非常に危険で
ある。
【0004】上述した必要性から、従来、例えば口腔内
の汚物等の吸入ができ、さらに口腔内への湯水等の吸入
ができる歯ブラシは、例えば実開昭62−150926
号公報などでよく知られている。しかしながら、この公
報のような歯ブラシでは上述した必要性の事項が不充分
であった。
【0005】従来の歯ブラシでは、吸引口がブラシの中
心部にあるため、その部分にブラシの植毛を減少せざる
を得ないので、充分な刷掃ができない。また、図20に
図示されるように、頬粘膜と口腔前庭との間205に溜
った貯留水等の吸引がブラシ201の毛伝いに毛細管現
象で行われざるを得ず、吸引が満足にできないのみなら
ず吸引にあたってはブラシ201の毛を口腔粘膜に押し
つける等の動作が必要であり、刷掃がスムーズに行われ
ず、粘膜を傷つける恐れも大きかった。
【0006】なお、図20のブラシ201を備えたブラ
シ部203に示すように、従来の歯ブラシでは吸引部と
注水部をコンパクトに収めることができず、ブラシ部2
03がかさばって頬粘膜や舌に干渉し細かい部分の刷掃
も不完全で、異物を口中に挿入することによって患者に
違和感や恐怖感を与えることも大きかった。
【0007】結局、従来の技術は患者等の口腔ケアにつ
いては、有効な手段を提供してきたとはいえず、障害者
の生活支援や介助の現場においては口腔ケアがおろそか
にされてきたというのが実情である。疾病予防のための
プラーク除去は満足になされない状況であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が対象とする患
者等の口腔ケアのためには、例えば医療施設や介護施設
での使用を念頭におくと、多数の患者に対し少数の介護
者等が効率的にケアを行うことのできる装置を提供する
必要がある。すなわち、患者をいちいち座位に保つ必要
がなく横臥位であってもブラッシングやリンシングが速
やかに行われることが望ましく、また、患者個人に専用
の歯ブラシを使用することが望ましい。
【0009】在宅の患者の場合には、介護者が高齢であ
ったり十分な人手・スペースが確保できないことから、
装置の取扱いが簡単で、装置自体が持ち運びに適するも
のでなければならない。また、運転音もできるだけ静か
であることが望ましい。個人で装置を購入することを考
慮すれば、機構をできるだけ単純なものにしてコストダ
ウンを図ることも重要である。
【0010】障害者や高齢者にあっては、口腔内に貯留
した水を吐き出すことが困難であったり、誤って水を飲
み込んでしまった時に気管に吸入してしまう嚥下障害を
有することも多いことから、口腔内の水分を速やかに吸
引排除する必要がある。唾液分泌がうまくいかないこと
で患者等の口腔内が乾燥して、ブラッシングやリンシン
グのために注水を要することがあるが、その際にも過剰
な水分の供給は却って誤嚥などの危険もあり、注水を適
正な量にコントロールしなければならない。また、ブラ
ッシング以前の問題として、口腔内の食物残渣すら満足
に取り除けない時もあり、このような場合に吸引機能付
歯ブラシでブラッシングを行っても容易に吸引孔が詰ま
ってしまうので、口径の大きいバキュームチップを併用
できると便利である。バキュームポンプに接続されるタ
ンクには食物残渣や除去されたプラークを含む水が溜ま
るので、排出や洗浄が簡易に行われるようにして常に清
潔が保たれなければならない。
【0011】加えて、歯ブラシはバキュームと注水の機
能を有しつつ、使いやすく効果的なブラッシングがで
き、患者等にも安全で負担をかけないものである必要が
ある。
【0012】この発明の目的は、例えば患者などの使用
者1人に対して専用に使用でき、吸引孔の内側に汚物が
詰ることなく、あるいは付着せずに衛生上良好で操作性
がよく、しかも口腔内の汚れの清掃と洗浄を効果的に行
い得るようにした口腔内清掃装置及びはブラシ装置並び
に歯ブラシを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の口腔内清掃装置は、バキュ
ームポンプを内部に備えた本体に対して蓋を開閉可能に
備えたタンクの接続口を着脱可能に設け、このタンクに
備えた第2ホース接続口に第2ホースの一端側を着脱可
能に設けると共に第2ホースの他端側に注水ポンプユニ
ットを着脱可能に設け、この注水ポンプユニットに注水
部を備えると共に吸引部を備えた歯ブラシを着脱可能に
接続してなり、前記注水ポンプユニットは、ケーシング
に備えた水収納部内にピストンを移動可能に設けると共
に上記水収納部内の水を加圧すべく加圧手段によって前
記ピストンを付勢して設け、かつ上記水収納部へ水を吸
引するための給水パイプ及び逆流を防止する逆止弁を備
えると共に、前記歯ブラシの前記注水部と接続する注水
口と前記水収納部とを接続したパイプを開閉する開閉弁
を設けた構成であることを特徴とするものである。
【0014】したがって、例えば介護者などが手で歯ブ
ラシを持って患者等の口腔内に歯ブラシに備えた注水部
から水を注水し、歯ブラシにより口腔内の歯牙がきれい
に清掃されると共に、口腔内の汚物などを含有した水が
吸引部から第2ホースを経てタンクへ排出される。
【0015】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他人との共用による不潔感や感染の心配がない。ま
た、歯ブラシは注水ポンプユニットから外され、注水ポ
ンプユニットは第2ホースの他端側から外されると共に
第2ホースの一端側はタンクの第2ホース接続口から外
れるので、歯ブラシ、第2ホースおよび注水ポンプユニ
ットは例えば本体内に収納されて、口腔内清掃装置はコ
ンパクト化されると、重量が従来よりも軽くなり、持ち
運びが楽になる。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
口腔内清掃装置において、先端部に吸引チップを着脱可
能に設けた第1ホースを接続可能の第1ホース接続口を
タンクに設け、上記第1ホース接続口に第1ホースを接
続しないときに第1ホース接続口を閉めるキャップを上
記タンクに設けたことを特徴とするものである。
【0017】したがって、吸引チップを使用しない場合
には、第1ホース接続口にキャップで閉められるので、
歯ブラシのみが支障なく使用される。
【0018】請求項3によるこの発明の歯ブラシ装置
は、水を収容せしめるケーシングと、このケーシング内
に水を吸引せしめる折りたたみ自在の給水パイプと、歯
ブラシに備えた注水部および吸引部と接続自在の注水口
および吸引口と、前記給水パイプから水を吸引すると共
に前記注水口より注水孔を経て歯ブラシへ注水する注水
ポンプと、この注水ポンプ内の水を加圧する加圧手段
と、前記吸引口と連通されかつ第2ホースに接続可能な
接続口と、前記給水パイプへの逆流を防止する逆止弁
と、前記ケーシング内の水を注入口から歯ブラシへ流
出、遮断自在の開閉弁と、を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0019】したがって、注水口、吸引口に歯ブラシの
注水部、吸引部を接続せしめると共に、前記吸引口に第
2ホースを接続せしめ、しかも給水パイプを折りたたみ
状態から給水すべき姿勢状態にした後、注水ポンプを作
動せしめて給水パイプから水をケーシング内に給水せし
める。そして、開閉弁をONにすると、加圧手段で水が
加圧されてケーシング内の水が注水口を経て歯ブラシの
注水部へ流れ口腔内に注水されて、歯などの清掃に使用
される。使用された水は吸引部、吸引口を経て第2ホー
ス内へ流れ、タンク内へ排出される。
【0020】而して、開閉弁をON,OFFせしめるこ
とによって、適正量の水を容易に口腔内へ注水できる。
しかも、この歯ブラシ装置は軽くてコンパクト化されて
いるので、容易にどの場所にも移動される。また、逆止
弁が設けられているから給水パイプ内への逆流が防止さ
れる。さらに、給水パイプが折りたたみとなるので、使
用されないときには折りたたまれて使用時に邪魔になる
ようなことがなくなる。
【0021】請求項4によるこの発明の歯ブラシは、柄
部の先端に有したブラシ部と、このブラシ部へ水を注水
する注水部と、ブラシの周囲に設けられた第1吸引口と
ブラシ先端に設けられた第2吸引口を有した吸引部と、
前記柄部の後部に設けられ、注水部を注水ポンプの注水
口と接続する第1接続部と、前記柄部の後部に設けら
れ、第1,第2吸引口を注水ポンプの吸引口と接続する
第2接続部と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0022】したがって、柄部の先端に有したブラシ部
へ水を注水する注水部が柄部の後端部に設けられた第1
接続部で注水ポンプの注水口に接続され、ブラシの周
囲、先端に設けられた吸引部の第1,第2吸引口が柄部
の後端部に設けられた第2接続部で注水ポンプの吸引口
に接続される。この状態で、ブラシ部を口腔内に入れて
注水ポンプの注水口から第1接続部を経て注水部から口
腔内へ水が流れて、歯などがきれいに清掃される。この
清掃に使用された水は、第1,第2吸引口から第2接続
部を経て注水ポンプの吸引口から例えば第2ホースを経
てタンクへ容易に排出される。
【0023】而して、従来より、頬側、舌側などのいか
なる部位の刷掃も容易であると共に、座位のみならず横
臥位での使用も可能となる。大臼歯部、前歯部の頬唇面
や舌側等が容易に磨かれて頬粘膜を傷つける恐れがなく
なる。さらに、ブラシの植毛面には吸引口がないので多
数の植毛が可能となり、刷掃が効果的に行われると共
に、注水孔からの注水を両側の第1吸引口及び先端の第
2吸引口より吸引することで頬粘液と口腔前庭の間に貯
留する水を効率よく吸引でき、誤飲の危険性が少ない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0025】図1および図2を参照するに、口腔内清掃
装置1は立設されたベース3を備えており、このベース
3上の図1,図2において左側上には内部にバキューム
ポンプ5を備えた矩形状の本体7が一体化されていると
共に、本体7の上部には開閉可能な蓋9が設けられてい
る。前記ベース3上の図1,図2において右側上には上
部に開閉可能な蓋11を備えたタンク13が載置可能に
設けられている。このタンク13の図1において上部に
おける左側には前記本体7の上部右側に設けられている
穴に接続される接続口15が設けられている。なお、こ
のタンク13は詳細を後述する口腔内の水や唾液を、水
と空気に分離せしめる水分離器の役目を果すものであ
る。
【0026】したがって、タンク13がベース3上に載
置される場合には、接続口15が本体7の穴に接続され
て動かないように固定されることになる。タンク13を
外す場合には、タンク13を手前に引っ張ることでこの
接続口15が本体7の穴から容易に外すことができるも
のである。
【0027】前記本体7には本体把手17の両後端部が
回動自在に設けられており、図1に示されているような
状態の場合には使用者が手で本体把手17を把むことに
より、容易に持ち運ぶことができる。持ち運びしない時
には図2に示されているように、邪魔にならないよう折
りたたまれる。
【0028】前記本体7上の図1において右側には切換
スイッチ19が設けられている。この切換スイッチ19
は“切”,“弱”および“強”のスイッチも備えてい
る。前記バキュームポンプ5に接続された切換スイッチ
19に電源コード21の一端が接続されていると共に、
電源コード21の他端にはプラグ23が設けられてい
る。
【0029】前記タンク13には把手25が設けられて
おりこの把手23を使用者が手で把むことにより、容易
に持ち運ぶことができる。
【0030】前記タンク13の蓋11には、第1ホース
接続口27が設けられており、この第1ホース接続口2
7には第1ホース29の一端側が着脱可能(接続可能)
に設けられている。第1ホース接続口27に第1ホース
29の一端側が接続された場合には、第1ホース29の
一端に設けられたホースストッパ31で固定され、外れ
ないようになっている。前記第1ホース29の他端側に
は吸引チップ33が着脱可能(接続可能)に設けられて
いる。
【0031】前記第1ホース接続口27の近傍の蓋11
にはキャップ35が接続部材37を介して設けられてお
り、キャップ35は吸引チップ33を使わないときに第
1ホース接続口27を閉める役目を果たしている。
【0032】前記第1ホース接続口27の近傍の蓋11
には第2ホース接続口39が設けられており、この第2
ホース接続口39には第2ホース41の一端側が着脱可
能(接続可能)に設けられている。前記第2ホース接続
口39に第2ホース41の一端側が接続された場合に
は、第2ホース接続口39の一端に設けられたホースス
トッパ43で固定され、外れないようになっている。前
記第2ホース41の他端側には歯ブラシ装置を構成する
注水ポンプユニット45が着脱可能(接続可能)に設け
られていると共に、この注水ポンプユニット45には注
水部47,吸引部49を備えた歯ブラシ51が着脱可能
(接続可能)に設けられている。
【0033】前記本体7の側面における任意の位置には
ポンプハンガー53,吸引チップハンガー55が着脱可
能に取付けられて、注水ポンプユニット45,吸引チッ
プ33が一時的に取付けられるものである。
【0034】前記ベース3の一部には図3に示されてい
るように、排気孔57が設けられていると共に、この排
気孔57を囲んでベース3の裏面にはスポンジなどから
なる吸音材59が張りめぐらませられている。しかも、
排気口61が設けられている。したがって、ベース3を
本体7の下部に取付けて、バキュームポンプ5が作動し
たときには、排気は排気孔57から吸音材59で形成さ
れる排気通路63を矢印で示したごとく通って排気口6
1から外部へ排気されることになる。このときに発生す
る音は吸音材59で吸音されるので、外部へ音が発生し
ないで静かにすることができる。
【0035】前記本体7の蓋9は図2に示されているよ
うに、開閉されるようになっている。本体7の上部内は
収納部65を形成しており、この収納部65には前記第
1,第2ホース29,41を使用しないときにこの第
1,第2ホース29,41が収納される。また、収納部
65にはポンプハンガー67が取付けられて、注水ポン
プユニット45が使用されないときに収納されるもので
ある。
【0036】前記蓋9の裏面には歯ブラシホルダー6
9,吸引チップハンガー71が取付けられて、歯ブラシ
51,吸引チップ33が使用されない時に収納されるも
のである。
【0037】前記タンク13の蓋11を開かせた状態が
図4に示されている。図4において、蓋11の裏面には
前記接続口15に連通した吸引通路73が形成されてお
り、この吸引通路73にはフロート75が設けられてい
る。したがって、バキュームポンプ5が作動すると、接
続口15と第1,第2接続口27,39が連通するの
で、吸引チップ33,歯ブラシ51を使用したときに第
1,第2ホース29,41から食物残渣、汚水が吸引さ
れると同時に、水と空気に分離されるものである。
【0038】歯ブラシ装置を構成する前記注水ポンプユ
ニット45は、図5,図6,図7,図8および図9に示
されているように、内部に水を収容せしめる水収納部7
7を備えた第1ケーシング79と、内部に注水ポンプ8
1を備えた第2ケーシング83とが互いに嵌まり合って
いる。そして、この第1ケーシング79と第2ケーシン
グ83の上面には図6において左右方向へ延伸した吸引
ホルダ85が一体化されている。この吸引ホルダ85の
後部(図5,図6において左側)には前記第2ホース4
1の他端側を接続せしめる接続口87が設けられている
と共に、前記吸引ホルダ85の前部(図5,図6におい
て右側)には吸引口88が設けられている。
【0039】前記水収納部77には図8,図9に示され
ているように、水供給通路89の一端が連通されている
と共に水供給通路89の他端には給水パイプ91が折り
たたみ自在に取付けられている。しかも、前記水供給通
路89の途中には逆流を防止するための逆止弁93が取
付けられている。
【0040】前記第2ケーシング83内には前記水収納
部77の一部を構成する水収納部95が形成されてい
る。この水収納部77,95内を図5において左右方向
へ移動可能なピストン97が設けられていると共に、こ
のピストン97と前記水収納部77の図5において左端
との間には加圧手段としての一例のスプリング99が常
時図5において右方向へ付勢した状態で介在されてい
る。前記ピストン97の図5において左側中央には牽引
部材としての一例のステンレスナイロンコートのロープ
101の一端が接続されていると共に、このロープ10
1はケーシング79の後端(図5において左端)中央を
通って外部へ引き出されていて、ロープ101の他端に
はつまみ103が接続されている。
【0041】上記構成により、給水パイプ91を図6に
示された実線の位置から2点鎖線の位置へ起し、この給
水パイプ91の先端を下方向へ向けて例えば水が入って
いるコップの中に入れる。この状態でゆっくりとつまみ
103を図5,図6において左方へ引くと、ピストン9
7がスプリング99の付勢力に抗して左側へ移動して水
が給水パイプ91より水供給通路89,逆止弁93を経
て水収納部95,77に収納されることになる。
【0042】水が水収納部95,97に収納されたら、
給水パイプ91を図6に示した実線の位置へ折りたたん
で収納せしめることにより、邪魔になるようなことをな
くすることができる。しかも、水供給通路89の途中に
逆止弁93が設けられているから、水が逆流して流出す
るのを防止することができる。
【0043】前記ケーシング83の下部には図5におい
て左右方向へ延伸した柔らかいパイプ105が設けられ
ており、このパイプ105内に左右方向へ延伸した注水
パイプ107が挿入されている。この注水パイプ107
を上下方向に拡縮せしめて開閉するための開閉弁として
の例えば押しボタン109が前記ケーシング83の下方
に設けられている。この押しボタン109は前記パイプ
105を上下より挾んだコック胴111の上部に一体化
されている。しかも、押しボタン109とケーシング8
3との間にはスプリング113が介在され、このスプリ
ング113の付勢力により常時下方へ付勢されている。
また、前記パイプ105の先端(図5において右端)に
は歯ブラシ51に備えた注水部47に接続される注水口
115が設けられている。
【0044】上記構成により、水収納部95,77に水
が収納されている状態で、押しボタン109を上方へ押
して図5に示した状態(開状態)とすると、注水パイプ
107が開かれる。その結果、ピストン97がスプリン
グ99の付勢力で押されて図5において右側へ移動する
ことにより、水が水収納部95,77より注水パイプ1
07を通り、注水口115を経て歯ブラシ51の注水孔
47へ流れることになる。
【0045】押しボタン109から手を離すと、スプリ
ング113の付勢力で、押しボタン109が元の位置へ
戻ると共に、パイプ105の突起部105Tで注水パイ
プ107の一部が閉まるのである。
【0046】前記歯ブラシ51は、図10〜図18に示
されているように、例えばポリプロプレンなどの合成樹
脂からなる柄部117を備えており、この柄部117は
柄部本体117Aと先端部117Bと後端部117C,
117Dとで構成されている。先端部117Bにはブラ
シ部119が備えられている。このブラシ部119には
多数の例えば合成樹脂からなるブラシ(毛)121が適
宜な間隔でもって植毛されている。
【0047】前記柄部本体117A,後端部117Cの
内部には前記ブラシ部119へ水を注水する注水部47
としての一例の注水孔123が設けられている。この注
水孔123の後部には前記注水ポンプユニット45にお
けるケーシング83の先端に設けられた注水口115に
接続される第1接続部125が設けられている。また注
水孔123の先端123Aは、図11によく示されてい
るように、柄部117の先端部117Bへ突出されてい
る。
【0048】前記柄部117の柄部本体117A,先端
部117Bおよび後端部117Dの長手方向(図11に
おいて左右方向)には吸引部49のうちの吸引孔127
が設けられている。この吸引孔127の後部(図11に
おいて右部)には注水ポンプユニット45におけるケー
シング83の先端に設けられた吸引口88に接続される
第2接続部129が設けられている。前記吸引孔127
の先端部に歯ブラシ121の周囲に設けられた第1吸引
口131とブラシ121の先端に設けられた第2吸引口
133が連通されている。
【0049】上記構成により、例えば介護者が歯ブラシ
51における柄部117の柄部本体117Aを手に持っ
て、先端部117Bに備えたブラシ部119を例えば患
者の口腔内に入れると、注水孔123に送られてきた水
が先端部123Aからブラシ部119のブラシ121全
体へ向けて流れて、口腔内特に歯がきれいに清掃され
る。
【0050】口腔内の汚物などを含有した水は第1吸引
口131および、/又は第2吸引口133より吸引孔1
27並びに第2ホース41を経てタンク13内に排出さ
れることになる。
【0051】前記吸引孔127の先端には第1吸引口1
31,第2吸引口133が設けられているから、口腔内
特に歯などから除去された汚物などを含有した水、唾液
などは第1吸引口131および/又は第2吸引口133
から容易に吸引口127に吸引することができる。しか
も、頬側、舌側などのいかなる部位の刷掃が容易である
と共に、様々な体位での使用も可能となる。また、臼
歯、前歯方面および歯の裏側を容易に磨くことができ、
しかも頬粘膜を傷つける恐れがなくなる。また、ブラシ
部119におけるブラシ121の植毛を吸引用に抜去す
ることなくブラシ121がすべてを使用することができ
ると共に注水孔123からの注水を第1吸引口131お
よび/又は第2吸引口133より吸引することで、図1
9に実線および2点鎖線で示されているように刷掃時に
同時には歯Mの側部や、頬側と歯茎との間の窪み135
に溜った水(汚水)を効率よく吸引せしめることができ
る。
【0052】口腔内清掃装置1,歯ブラシ装置を構成す
る注水ポンプユニット45および歯ブラシ51の一連の
動作を説明すると、ベース3上に設けられた本体7に蓋
11を開閉可能に備えたタンク13の接続口15を接続
せしめる。そして、タンク13に備えた第1ホース接続
口27に第1ホース29の一端側を接続せしめると共に
第1ホース29の他端側に吸引チップ33を接続せしめ
る。また、タンク13に備えた第2ホース接続口39に
第2ホース41の一端側を接続せしめると共に第2ホー
ス41の他端側に注水ポンプユニット45を接続せしめ
る。この注水ポンプユニット45に歯ブラシ51に備え
た注水部47と吸引部49を接続せしめることによって
口腔内清掃装置が使用される状態となる。
【0053】例えば介護者などが手で吸引チップ33を
握って例えば患者などの使用者の口腔内に吸引チップ3
3の先端を入れて本体7内のバキュームポンプ5を作動
せしめると、吸引チップ33の先端から食物残渣が吸引
され、第1ホース29を経てタンク13内に送られる。
【0054】注水口115、吸引口88に第1,第2接
続部125,127を介して歯ブラシ51の注水孔12
3、吸引孔127に接続せしめると共に、吸引口87に
第2ホース41を接続せしめ、しかも給水パイプ91を
折りたたみ状態から給水すべき姿勢状態にした後、注水
ポンプ81のピストン87を作動せしめて給水パイプ9
1から水を第1ケーシング79内に給水せしめる。そし
て、開閉弁の押しボタン109をONにすると、加圧手
段であるスプリング99で水収納部内の水が加圧されて
ケーシング79内の水が注水口115を経て歯ブラシ5
1の注水孔123へ流れ口腔内に噴出されて、歯などの
清掃に使用される。使用された水は第1吸引口131お
よび/又は第2吸引口133を経て吸引孔127を経て
第2ホース41内へ流れ、タンク13内へ排出される。
【0055】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他の使用者に対して害を与えることをなくすること
ができ、衛生上非常に良好である。吸引チップ33は第
1ホース29の他端側から外すことができると共に第1
ホース29の一端側はタンク13の第1ホース接続口2
7から外すことができる。また、歯ブラシ51は注水ポ
ンプユニット45から外すことができ、注水ポンプユニ
ット45は第2ホース41の他端側から外すことができ
ると共に第2ホース41の一端側はタンク13の第2ホ
ース接続口39から外すことができるので、歯ブラシ5
1、第1,第2ホース29,41および注水ポンプユニ
ット45は例えば本体9内に収納されて、口腔内清掃装
置1をコンパクト化することができ、重量も従来よりも
軽くなり、持ち運びを楽にすることができる。
【0056】また、第1,第2接続口27,39に第
1,第2ホース29,41の一端側が回動自在に設けら
れているから、吸引チップ33、歯ブラシ51を水平方
向のどの位置にも移動位置決めせしめて使用することが
できる。
【0057】ベース3内が消音構造で構成されているか
ら、本体9の内部に備えられているバキュームポンプ5
が作動して音が発生するが、この音は消音構造で消音さ
れて静かな音にすることができる。
【0058】吸引チップ33を使用しない場合には、第
1ホース接続口27にキャップで閉ることができるの
で、歯ブラシ51のみを支障なく使用することができ
る。
【0059】押しボタン109をON,OFFせしめる
ことによって、適正量だけの水を容易に口腔内へ流すこ
とができる。しかも、この歯ブラシ装置である注水ポン
プユニット45は軽くてコンパクト化されているので、
容易にどの場所にも移動せしめることができる。また、
逆止弁93が設けられているから給水パイプ91内への
逆流を防止することができる。さらに、給水パイプ91
が折りたたむことができるので、使用されないときには
折りたたまれて使用時に邪魔になるようなことをなくす
ることができる。
【0060】さらに、頬側、舌側などのいかなる部位の
刷掃も容易であると共に、様々な体位での使用も可能と
なる。臼歯、前歯表面および歯の裏側が容易に磨かれて
頬粘膜を傷つける恐れがなくなる。なおさらに、ブラシ
部119におけるブラシ121の植毛を吸引用に抜去す
ることがないので、ブラシ121すべてが使用されると
共に、注水孔123からの注水を両側の第1吸引口13
1及び先端の第2吸引口133より吸引することで粘膜
と口腔前庭との間の窪み135に貯留するものを効率よ
く吸引でき、水等の誤飲の危険性が少ない。
【0061】このように実際に使いやすい装置を提供す
ることによって、患者等の口腔ケアが日常的に行われる
ようになる。その結果、口腔疾患や呼吸器合併症の予防
となることはもとより、患者等の摂食や咀嚼、嚥下等の
口腔機能の回復にも寄与することができる。また、介護
病棟等では病室全体が患者等の口臭で満たされて患者等
本人や介護者、面会者などが悩まされているという現状
があるが、そのような状態も改善されるようになる。
【0062】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0063】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施形態の説明より
理解されるように、請求項1の発明によれば、例えば介
護者などが手で歯ブラシを持って患者等の口腔内に歯ブ
ラシに備えた注水孔から水を注水し、歯ブラシにより口
腔内の歯牙がきれいに清掃されると共に、口腔内の汚物
などを含有した水が吸引部から第2ホースを経てタンク
へ排出される。
【0064】而して、従来よりも操作性がよく、しかも
患者などの使用者1人に対して専用として使われるの
で、他人との共用による不潔感や感染の心配がない。ま
た、歯ブラシは注水ポンプユニットから外することがで
き、注水ポンプユニットは第2ホースの他端側から外す
ことができると共に第2ホースの一端側はタンクの第2
ホース接続口から外すことができるので、歯ブラシ、第
2ホースおよび注水ポンプユニットは例えば本体内に収
納されて、口腔内清掃装置をコンパクト化することがで
き、重量も従来よりも軽くなり、持ち運びを楽にするこ
とができる。
【0065】請求項2の発明によれば、吸引チップを使
用しない場合には、第1ホース接続口をキャップで閉め
ることができるので、歯ブラシのみを支障なく使用する
ことができる。
【0066】請求項3の発明によれば、注水口、吸引口
に歯ブラシの注水部、吸引部を接続せしめると共に、前
記吸引口に第2ホースを接続せしめ、しかも給水パイプ
を折りたたみ状態から給水すべき姿勢状態にした後、注
水ポンプを作動せしめて給水パイプから水をケーシング
内に給水せしめる。そして、開閉弁をONにすると、加
圧手段で水が加圧されてケーシング内の水が注水口を経
て歯ブラシの注水部へ流れ口腔内に注水されて、歯など
の清掃に使用される。使用された水は吸引部、吸引口を
経て第2ホース内へ流れ、タンク内へ排出される。
【0067】而して、開閉弁をON,OFFせしめるこ
とによって、適正量の水を容易に口腔内へ注水できる。
しかも、この歯ブラシ装置は軽くてコンパクト化されて
いるので、容易にどの場所にも移動せしめることができ
る。また、逆止弁が設けられているから給水パイプ内へ
の逆流を防止することができる。さらに、給水パイプが
折りたたむことができるので、使用されないときには折
りたたまれて使用時に邪魔になるようなことがなくする
ことができる。
【0068】請求項4の発明によれば、柄部の先端に有
したブラシ部へ水を注水する注水部が柄部の後端部に設
けられた第1接続部で注水ポンプの注水口に接続され、
ブラシの周囲、先端に設けられた吸引部の第1,第2吸
引口が柄部の後端部に設けられた第2接続部で注水ポン
プの吸引口に接続される。この状態で、ブラシ部を口腔
内に入れて注水ポンプの注水口から第1接続部を経て注
水部から口腔内へ水が流れて、歯などがきれいに清掃さ
れる。この清掃に使用された水は、第1,第2吸引口か
ら第2接続部を経て注水ポンプの吸引口から例えば第2
ホースを経てタンクへ容易に排出せしめることができ
る。
【0069】而して、従来より、頬側、舌側などのいか
なる部位の刷掃も容易であると共に、座位のみならず横
臥位での使用も可能となる。大臼歯部、前歯部の頬唇面
や舌側等が容易に磨かれて頬粘膜を傷つける恐れがなく
なる。さらに、ブラシの植毛面には吸引口がないので多
数の植毛が可能となり、刷掃が効果的に行われると共
に、注水孔からの注水を両側の第1吸引口及び先端の第
2吸引口より吸引することで頬粘膜と口腔前庭の間に貯
留する水を効率よく吸引でき、誤飲の危険性を少なくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の口腔内清掃装置の斜視図である。
【図2】この発明の本体の蓋を開かせた状態の口腔内清
掃装置の斜視図である。
【図3】図1における口腔内清掃装置の本体から外した
ベースの平面図である。
【図4】口腔内成層装置の一部構成するタンクの蓋を開
かせた状態の斜視図である。
【図5】この発明の歯ブラシ装置の正面断面図である。
【図6】図5における平面図である。
【図7】図5における右側面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線に沿った拡
大断面図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【図10】この発明の歯ブラシの平面図である。
【図11】図10における正面断面図である。
【図12】図10における左側面図である。
【図13】図10におけるXIII−XIII線に沿っ
た断面図である。
【図14】図10におけるXIV−XIV線に沿った断
面図である。
【図15】図10におけるXV−XV線に沿った断面図
である。
【図16】図10におけるXVI−XVI線に沿った断
面図である。
【図17】図10におけるXVII−XVII線に沿っ
た断面図である。
【図18】図10におけるXVIII−XVIII線に
沿った断面図である。
【図19】ブラシ部で頬と舌との間を清掃する状態を説
明する説明図である。
【図20】従来のブラシ部で頬と舌との間を清掃する状
態を説明する説明図である。
【符号の説明】 1 口腔内清掃装置 3 ベース 5 バキュームポンプ 7 本体 9,11 蓋 13 タンク 15 接続口 27 第1ホース接続口 29 第1ホース 33 吸引チップ 35 キャップ 39 第2接続口 41 第2ホース 45 注水ポンプユニット 47 注水部 49 吸引部 51 歯ブラシ 59 吸音材 61 排気口 77,95 水収納部 79 第1ケーシング 81 注水ポンプ 83 第3ケーシング 87,88 吸引口 91 給水パイプ 93 逆止弁 97 ピストン 99 スプリング(加圧手段) 101 ロープ(検印部材) 103 つまみ 105 パイプ 107 注水パイプ 109 押しボタン(開閉弁) 115 注水口 117 柄部 117A 柄部本体 117B 先端部 117C,117D 後端部 119 ブラシ部 121 ブラシ 123 注水孔(注水部) 125 接続部 127 吸引孔 129 第2接続部 131 第1吸引口 133 第2吸引口 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月13日(1999.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項3によるこの発明の歯ブラシ装置
は、水を収容せしめるケーシングと、このケーシング内
に水を吸引せしめる折りたたみ自在の給水パイプと、歯
ブラシに備えた注水部および吸引部と接続自在の注水口
および吸引口と、前記給水パイプから水を吸引すると共
に前記注水口より注水孔を経て歯ブラシへ注水する注水
ポンプと、この注水ポンプ内の水を加圧する加圧手段
と、前記吸引口と連通されかつ吸引用のホースに接続可
能な接続口と、前記給水パイプへの逆流を防止する逆止
弁と、前記ケーシング内の水を注入口から歯ブラシへ流
出、遮断自在の開閉弁と、を備えてなることを特徴とす
るものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】したがって、注水口、吸引口に歯ブラシの
注水部、吸引部を接続せしめると共に、前記吸引口に
引用のホースを接続せしめ、しかも給水パイプを折りた
たみ状態から給水すべき姿勢状態にした後、注水ポンプ
を作動せしめて給水パイプから水をケーシング内に給水
せしめる。そして、開閉弁をONにすると、加圧手段で
水が加圧されてケーシング内の水が注水口を経て歯ブラ
シの注水部へ流れ口腔内に注水されて、歯などの清掃に
使用される。使用された水は吸引部、吸引口を経て第2
ホース内へ流れ、タンク内へ排出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】請求項4によるこの発明の歯ブラシは、柄
部の先端に有したブラシ部と、このブラシ部の植毛面
に、植毛面に植毛されたブラシへ向けて水を注水する注
水部と、ブラシの植毛面の周囲に設けられた第1吸引口
とブラシ部の先端に設けられた第2吸引口を有した吸引
部と、前記柄部の後部に設けられ、注水部を注水ポンプ
の注水口と接続する第1接続部と、前記柄部の後部に設
けられ、第1,第2吸引口を注水ポンプの吸引口と接続
する第2接続部と、を備えてなることを特徴とするもの
である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】前記タンク13には把手25が設けられて
おりこの把手2を使用者が手で把むことにより、容易
に持ち運ぶことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】前記タンク13の蓋11には、第1ホース
接続口27が設けられており、この第1ホース接続口2
7には吸引用の第1ホース29の一端側が着脱可能(接
続可能)に設けられている。第1ホース接続口27に第
1ホース29の一端側が接続された場合には、第1ホー
ス29の一端に設けられたホースストッパ31で固定さ
れ、外れないようになっている。前記第1ホース29の
他端側には吸引チップ33が着脱可能(接続可能)に設
けられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】前記第1ホース接続口27の近傍の蓋11
には第2ホース接続口39が設けられており、この第2
ホース接続口39には吸引用の第2ホース41の一端側
が着脱可能(接続可能)に設けられている。前記第2ホ
ース接続口39に第2ホース41の一端側が接続された
場合には、第2ホース接続口39の一端に設けられたホ
ースストッパ43で固定され、外れないようになってい
る。前記第2ホース41の他端側には歯ブラシ装置を構
成する注水ポンプユニット45が着脱可能(接続可能)
に設けられていると共に、この注水ポンプユニット45
には注水部47,吸引部49を備えた歯ブラシ51が着
脱可能(接続可能)に設けられている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】前記柄部本体117A,後端部117Cの
内部には前記ブラシ部119へ水を注水する注水部47
としての一例の注水孔123が設けられている。この注
水孔123の後部には前記注水ポンプユニット45にお
けるケーシング83の先端に設けられた注水口115に
接続される第1接続部125が設けられている。また注
水孔123の先端123Aは、図10,図11によく示
されているように、ブラシ部119の植毛面に、植毛面
に植毛されたブラシ121へ向けて注水するように、
部117の先端部117Bへ突出されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】前記柄部117の柄部本体117A,先端
部117Bおよび後端部117Dの長手方向(図11に
おいて左右方向)には吸引部49のうちの吸引孔127
が設けられている。この吸引孔127の後部(図11に
おいて右部)には注水ポンプユニット45におけるケー
シング83の先端に設けられた吸引口88に接続される
第2接続部129が設けられている。前記吸引孔127
の先端部に歯ブラシ121の植毛面の周囲に設けられた
第1吸引口131とブラシ部119の先端に設けられた
第2吸引口133が連通されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】請求項3の発明によれば、注水口、吸引口
に歯ブラシの注水部、吸引部を接続せしめると共に、前
記吸引口に吸引用のホースを接続せしめ、しかも給水パ
イプを折りたたみ状態から給水すべき姿勢状態にした
後、注水ポンプを作動せしめて給水パイプから水をケー
シング内に給水せしめる。そして、開閉弁をONにする
と、加圧手段で水が加圧されてケーシング内の水が注水
口を経て歯ブラシの注水部へ流れ口腔内に注水されて、
歯などの清掃に使用される。使用された水は吸引部、吸
引口を経て第2ホース内へ流れ、タンク内へ排出され
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】請求項4の発明によれば、柄部の先端に有
したブラシ部へ水を注水する注水部が柄部の後端部に設
けられた第1接続部で注水ポンプの注水口に接続され、
ブラシの周囲、先端に設けられた吸引部の第1,第2
吸引口が柄部の後端部に設けられた第2接続部で注水ポ
ンプの吸引口に接続される。この状態で、ブラシ部を口
腔内に入れて注水ポンプの注水口から第1接続部を経て
注水部から口腔内へ水が流れて、歯などがきれいに清掃
される。この清掃に使用された水は、第1,第2吸引口
から第2接続部を経て注水ポンプの吸引口から例えば第
2ホースを経てタンクへ容易に排出せしめることができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上にバキュームポンプを内部に備
    えた本体を設け、この本体に対して蓋を開閉可能に備え
    たタンクの接続口を着脱可能に設け、このタンクに備え
    た第1ホース接続口に第1ホースの一端側を着脱可能に
    設けると共に第1ホースの他端側に吸引チップを着脱可
    能に設け、前記タンクに備えた第2ホース接続口に第2
    ホースの一端側を着脱可能に設けると共に第2ホースの
    他端側に注水ポンプユニットを着脱可能に設け、この注
    水ポンプユニットに注水部を備えると共に吸引部を備え
    た歯ブラシを着脱可能に接続せしめてなることを特徴と
    する口腔内清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2接続口に第1,第2ホー
    スの一端側が回動自在に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の口腔内清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース内が消音構造で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の口腔内清掃装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1ホース接続口に第1ホースの一
    端側に接続しないときに、第1ホース接続口を閉めるキ
    ャップを前記本体に備えてなることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の口腔内清掃装置。
  5. 【請求項5】 上記口腔内清掃装置に使用される歯ブラ
    シ装置において、水を収容せしめるケーシングと、この
    ケーシング内に水を吸引せしめる折りたたみ自在の給水
    パイプと、歯ブラシに備えた注水部および吸引部と接続
    自在の注水口および吸引口と、前記給水パイプから水を
    吸引すると共に前記注水口より注水孔を経て歯ブラシへ
    注水する注水ポンプと、この注水ポンプ内の水を加圧す
    る加圧手段と、前記吸引口と連通されかつ第2ホースに
    着脱可能な接続口と、前記給水パイプへの逆流を防止す
    る逆止弁と、前記ケーシング内の水を注入口から歯ブラ
    シへ流出、遮断自在の開閉弁と、を備えてなることを特
    徴とする歯ブラシ装置。
  6. 【請求項6】 上記歯ブラシ装置に使用される歯ブラシ
    において、柄部の先端に有したブラシ部と、このブラシ
    部へ水を注水する注水部と、ブラシの周囲に設けられた
    第1吸引口とブラシに先端に設けられた第2吸引口を有
    した吸引部と、前記柄部の後部に設けられ、注水部を注
    水ポンプの注水口と接続する第1接続部と、前記柄部の
    後部に設けられ、吸引口を注水ポンプの吸引口と接続す
    る第2接続部と、を備えてなることを特徴とする歯ブラ
    シ。
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