JP2000139219A - 植物人工栽培用照明装置 - Google Patents

植物人工栽培用照明装置

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JP2000139219A
JP2000139219A JP10320235A JP32023598A JP2000139219A JP 2000139219 A JP2000139219 A JP 2000139219A JP 10320235 A JP10320235 A JP 10320235A JP 32023598 A JP32023598 A JP 32023598A JP 2000139219 A JP2000139219 A JP 2000139219A
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Japan
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plant
cultivation
lighting device
artificial
cooling water
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JP10320235A
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Kinichi Fukazawa
沢 欣 一 深
Teruo Kuribayashi
林 輝 夫 栗
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FUKAMI SHOMEI KK
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FUKAMI SHOMEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】植物人工栽培室内に設置した照明装置からの
発熱を吸収・冷却し栽培室内の昇温を抑制すると共に、
安価な手段で植物の成長度合に適合した波長光を照射し
て植物を人工栽培する。 【解決手段】人工栽培室に植物の栽培棚を配置し、該栽
培棚には二重管により成る外套の内管に蛍光灯を内挿し
た照明装置と前記蛍光灯用の安定器を収納した付属機器
収納箱とを一対に配置すると共に、前記照明灯および機
器収納箱の空間に冷却水を通水してその発熱を吸収・冷
却するように構成し、さらに照明装置の外套または冷却
水の何れかに照射光の波長域変更手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、茸類または生野菜
等の植物の人工栽培装置に関わり、詳しくは前記栽培装
置に用いる植物人工栽培用照明装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、自然食品指向の高まりにつれ、茸
類や生野菜等各種植物の人工栽培によって自然天候に左
右されずしかも短期間で効率的に大量生産をすることが
行われている。この種の人工栽培装置として特開平10
−174521号公報に示すものが公知である。この装
置は、植物を栽培する複数の栽培棚に格納した培基に自
然光または人工光を併用して照射しその育成を図り栽培
するものであり、この場合に用いる人工光源としては一
般に蛍光灯の他高圧ナトリュウムランプ,メタルハイラ
ンドランプ等が用いられている。
【0004】また、これら植物の促成栽培条件としては
前記光源の他、適度の温度・湿度・CO2濃度・培養液
の成分や温度等の環境条件も深く関係するため、栽培室
内に換気装置やヒーター・クーラー・加湿器・照明装置
等の環境調整機器を設置して前記栽培室内の環境条件を
コントロールしている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来の
装置は前記植物の生育に必要な照明・温度・湿度・炭酸
ガス濃度その他の環境条件を保持するために、前記環境
調整機器の設置に多大な費用と維持管理費用を投じてい
るのが実情である。例えば、比較的低温・高湿度下で生
育する茸類やレタスやサラダ菜等のような高原野菜類
は、概ね15℃から20℃,湿度80%から95%のほ
ぼ飽和水蒸気状態に近い環境にコントロール可能な栽培
環境が要求される。
【0006】ところが、前記温度管理面について例を掲
げると、人工光源として用いる蛍光灯は、それ自体の発
熱とこれに付属する安定器(抵抗器)等からの発熱エネ
ルギーも大きく、栽培に必要な光量を得るため栽培室内
に多量の蛍光灯を設置しておりそのままでは室温の上昇
を招く他、特に夏の高温期には当該室温もさらに上昇す
る等、比較的低温で高湿度の環境下で生育する植物の栽
培環境を維持できないという問題がある。そのため、適
正な環境条件を維持するために大型のクーラその他の空
調機器を用いているが、大型である故高価であると共
に、維持管理費も多大となっている。
【0007】また、栽培する植物によってはその生育過
程での光合成や照射する光源からの波長域も重要で、例
えば茸類の栽培、レタス・サラダ菜等の生野菜や花苗等
その種類と成長過程(発芽時・幼葉時・本葉時等)に応
じて照度や光源の波長域をコントロールするとさらにそ
の生育が促進することが知られているが、これを調整す
るためには蛍光灯のランプバルブ内面に塗布する蛍光物
質の組成を変更するか、または当該波長域に適合する蛍
光灯例えば青・緑・赤色等の合成色を発する三波長域発
光形蛍光灯や、赤と青の光を程良く照射する特殊な波長
域発光の蛍光灯等をその都度選択し変更すれば可能であ
るが、一般に用いる昼光色蛍光灯に比べて極めて高価で
あり多大なコストと労力を要し現実的には実施が困難で
ある。
【0008】以上の問題点を解消するために、本発明は
前記照明装置からの発熱を安価な手段で抑制すると共
に、比較的低温下で生育する植物の栽培に適合した光源
を安価に得ることのできる植物人工栽培用照明装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、人工栽培室に植物栽培用栽培棚と照明・
換気または加温・冷却・加湿等を行う環境調節機器を配
置し、これらを制御装置により植物の生育環境条件に適
合するように調節して茸類または生野菜等の植物を人工
栽培する植物人工栽培装置において、前記栽培室には二
重管により成る外套の内管に蛍光灯を内挿した複数の照
明装置を配設すると共に、前記二重管で構成する照明装
置の外套内に冷却水の通水路を形成し、該通水路を配管
を介して冷却水の供給源と連通し、植物を人工栽培する
ように構成したことを特徴とする。(請求項1)
【0010】また、前記照明装置は、側壁に前記蛍光灯
用の付属電気機器を収納・固定する機器収納箱とを一対
に配設すると共に、前記機器収納箱の側壁には空間を設
けて二重壁に形成し、該二重壁空間を配管を介して冷却
水の供給源と連通し冷却水の循環水路を形成したもので
ある。これにより蛍光灯用付属電気機器の発熱エネルギ
ーを吸収・冷却できる。(請求項2)
【0011】さらに、前記植物栽培用の栽培棚には、照
明装置の設置位置変更自在な固定手段を設け、栽培植物
に対する照射方向を可変自在に構成することが好まし
い。このように構成することにより植物に対する均一な
照射ができる。(請求項3)
【0012】また、前記照明装置の外套を構成する外管
及び内管を透視可能な樹脂材料で形成すると共に、前記
外套または冷却水の何れかに照射光の波長域変更手段を
施すようにするとさらによい。これにより被照射植物の
成育状況に合わせた波長光の照射ができる。(請求項
4)
【0013】さらには、人工栽培室に植物栽培用栽培棚
と照明・換気または加温・冷却・加湿等を行う環境調節
機器を配置し、これらを制御装置により植物の生育環境
条件に適合するように調節して茸類または生野菜等の植
物を人工栽培する植物人工栽培装置において、前記栽培
室には二重管により成る外套の内管に蛍光灯を内挿した
複数の照明装置を配設し、前記二重管で構成する照明装
置の外套内に冷却水の通水路を形成すると共に、該照明
装置には前記蛍光灯の点灯点滅用の制御スイッチを設け
て植物への照射時間間隔を可変可能に構成したことを特
徴とする。これにより照明装置の照射時間間隔を個別操
作できる。(請求項5)
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図7により説明する。本発明は、二重管で構成す
る照明装置20の外套29および機器収納箱53に冷却
水の通水路を形成し、ここ冷却水を循環させて蛍光灯3
8および付属電気機器の一つである安定器54からの発
熱を吸収・冷却して栽培室1内温度の昇温を防止するよ
うにしたものであり、1は植物栽培室で該栽培室には複
数段に構成された栽培棚2が配置されると共に、植物の
生育環境を確保するための照明機器3,換気装置4,ヒ
ーター5,クーラー6,加湿器7,給水装置8,炭酸ガ
ス供給装置9その他の環境調整機器が配置され植物人工
栽培装置を構成し、制御装置11により前記栽培室内の
採光や換気及び温度調節及び湿度調節その他栽培植物の
生育に最適な環境条件を設定し維持管理するための制御
がなされる。
【0015】また、前記栽培室1に配置される栽培棚2
は、図2,図3に示すように枠組されたフレーム13に
3ないし5段に形成された網目状の棚床14を配設し、
ここに植菌または植種された培養基または用土が栽培基
17内に格納されている。さらに、前記棚床14各々の
上方には栽培棚のフレーム13に設けられたガイドレー
ル18と係合し、その設置位置や設置高さを変更自在に
構成した固定手段19に支持・固定された人工光源とし
ての照明装置20が配置されている。
【0016】この固定手段は、例えば栽培植物の発芽時
には照明装置から栽培基までの距離を短く、また成長す
るにつれて次第に距離を遠くしたり、また向日性の植物
にあっては照明装置20の設置位置を適宜移動して照射
方向を変える等、茎や葉の伸び方に応じてその成長方向
を矯正または是正できるよう手動または制御手段により
適宜可変可能に構成されている。これにより、栽培植物
の成長度合に応じて均等にしかも成長ムラなく栽培する
ことができる。
【0017】この照明装置に用いる光源としては、光エ
ネルギーとして安価でしかも消費電力の比較的経済的な
昼光色蛍光灯が用いられ、該照明装置20の詳細構造
は、図4,図5に示すように、透視可能で略円筒状のA
S樹脂またはアクリル樹脂等樹脂系の材料で成型した外
管25内に後述する通水路26を形成する空間27を設
けて内管28を挿入した二重管により成る外套29を構
成し、その両側端30,30'にパッキン31を挟んで
密閉カバー32,32'を被着すると共に、該密閉カバ
ーは前記内管28の円周方向数カ所にその両側端にわた
って連接し突設する補強筋33に穿設されたネジ部34
にボルト又はスクリュ等の締結具35を螺合・固定し
て、前記空間内を密閉している。
【0018】そして、前記補強筋33は外套29の内的
または外的要因による歪みや冷却媒体の通水圧力に対す
る補強として機能する他、密閉カバー32の装着・固定
用の固定ボスとしての機能および後述する蛍光灯の周方
向の位置決め用としての機能をも有する。
【0019】また、外套29の内管28内には反射板3
6の長手方向端部に設けた支持枠 37に装着した直管
式の蛍光灯38が外套29の一方の側端に被着する密閉
カバー32を貫通して挿脱自在に内挿し、さらに前記支
持枠側方を押さえるように側板39がガスケット22を
挟んで密閉カバー32に係着・固定して内管28内と外
部とを密閉するようになっている。そして、前記蛍光灯
38と反射板36の凸部が内管28に突設した複数の補
強筋33間に程よく挿入し係止され、周方向に対しての
位置決めがなされるようになっている。
【0020】なお、前記蛍光灯38を挿入後外套29の
側端に密閉カバー32を係着・固設して空間27と内管
28内を同時に密閉するように構成してもよいが、その
場合には前記内管28内部の清掃時や蛍光灯38交換時
等該照明装置のメンテナンス時には、いちいち給水を止
めて外套内の水を排出してから密閉カバーを取り外す必
要がある。これに対し前者の構造とすれば密閉カバー3
2に係着した側板39の固定を解いた後蛍光灯38を引
き出せばよく、密閉カバ−32をいちいち取り外すこと
なく装着状態でも外套内に挿脱できるのでメンテナンス
も容易である。
【0021】なお、前述した密閉カバー32を固定する
補強筋33は外管25の内外周又は内管28の内外周面
の何れに設けてもよく、その配設位置は外套29の大き
さ及び用途に応じて適宜選択される。また、外管25の
外周長手方向の一部位には給水口45および排水口46
が設けられ、冷却水供給源(図示せず)から配管47を
介して導入された冷却水48が前記外套内の空間27を
経て外部に排出する冷却水の通水路26を形成すると共
に、前記排水口46は他の照明装置外套の給水口に配管
47'を介して連通し複数の照明装置と連接した冷却水
の循環水路を形成している。
【0022】さらに、前記内管28の内周面側には約4
00〜780nmの範囲に於ける波長光の光線透過特性
を有する硬質ポリエステル等樹脂系フイルム状の散光又
は拡散用の散光板41が内挿し、栽培棚2内の植物に照
射する光を分散させ均等な照射が図れるようになってい
る。この散光板41の構造は、例えばその表面に複数の
凹凸を設けたり複数の突起に細孔を設けたり、或いは散
光板自体を蛇腹状に折り曲げたりその他各種の方法があ
るが、要するに蛍光灯の照射光を散光または拡散する構
造であれば何れの構造であってもよいものとする。なお
散光板41の配設位置は、前記内管28内に限らず、外
管25内に内挿しても同様の作用・効果が得られる。
【0023】以上の構成により成る散光板41は蛍光灯
同様必要により内管28内に挿脱容易となっており、例
えば散光板41自体に青色や緑色,黄色,赤色,または
その合成色等おおよそ400〜780nmの範囲で光の
波長域の異なる色彩を施したものをそれぞれ用意し、植
物の成長度合(発芽時・幼葉時・本葉時等)に応じて適
宜交換して照射する等、被照射物に最適な波長光を照射
可能な波長域変更手段として用いることによりさらに栽
培植物の成長・促進を図ることができる。
【0024】なお、使用する蛍光灯38の種類として
は、青・緑・赤の合成色を有する三波長域発光形蛍光灯
や青また赤等特定の発光エネルギーを大きくした特殊な
蛍光灯を用いてもよいが、一般に使用される昼光色蛍光
灯を用いると安価で経済的である。また、波長域変更手
段たる散光板41は外套29の外周部に蟻溝または係止
具を設けて着脱自在に構成することでもよく、また、前
記散光板自体を特定の波長光のみを透過する偏光材料で
形成してもよく、要するに栽培植物を照射する光の波長
域を変更可能な構造であれば何れの方法でもよい。
【0025】51は前記側板39の略中央に挟着するコ
ードソケットで、該ソケットを挟んで内管28の内方と
外部とは水密となっており外部からの水分の進入を防止
している。52は電源と蛍光灯用の安定器を接続する配
線コードである。
【0026】また、照明装置20の一側には被照射物に
対する照射時間間隔を調整可能な照射時間変更手段たる
制御スイッチ42が装着している。この制御スイッチ
は、例えば複数配置した照明装置のうち特定の照明装置
のみの照射時間間隔を変更する場合に用いるもので、植
物の成長ムラが生じた場合等に摘み43の目盛合わせま
たは制御装置11からの信号により点灯・点滅時間間隔
を変更制御して特定の照射対象物のみに集中して照射ま
たは休眠させることができる。また、前記制御スイッチ
42をタイマースイッチに置き換え、該タイマースイッ
チからの信号により個別に制御するようにしてもよい。
【0027】一方、栽培棚2のフレーム13の下方近傍
には前記照明装置3と一対に機器収納箱53が配置し、
該箱内には前記栽培棚53に配置する蛍光灯38用の付
属電気機器である安定器54が複数個収納・固定されて
いる。この機器収納箱53は図6,図7に示すように、
略長方形でステンレス等の耐腐食材料で構成するケース
本体55内の一側壁56に伝熱材料を介して安定器54
を直接被着させて固定すると共に、その側壁は空間57
を設けて二重壁に形成し、該空間の一端に冷却水の供給
口58と排出口59を設けてあり、照明装置20と同様
に外部の冷却水供給源(図示せず)から配管60を介し
て供給口58に冷却水48が導入され前記空間57を経
て排出口59から排出し、配管60'を介して他の機器
収納箱の供給口に接続する一連の冷却水の循環水路61
を形成している。
【0028】それと共に、空間57には供給口58近傍
から排出口59間に間隔をおいて千鳥状に複数の仕切板
62を内設し、通水する冷却水圧力に耐えうる補強とし
ての機能を持たせると共に、前記仕切板の一端(図中上
下方向)には水の通路を開口し冷却水の迂回路を形成し
て該冷却水によってこの側壁56を満遍なく冷却し、そ
の伝熱効果を利用して安定器54の発熱を吸収するよう
に構成されている。なお、63は取付ブラケットで64
は機器収納部の蓋である。
【0029】次に、植物人工栽培装置および照明装置の
作用について説明する。まず、栽培室1内は全体の光や
換気及び温度調節及び湿度調節その他を冒頭説明した制
御装置11によって、最適な生育環境条件となるように
制御されている。この環境条件は、植物の種類や成長度
合いに応じて適宜選択・調整されるもので、例えば温度
と湿度との相対関係について述べると、茸類の場合、植
菌初期段階においては概ね温度20℃前後,湿度70%
前後にコントロールされ、その後子実体発生後は温度1
5℃から20℃、湿度80%から95%のほぼ飽和水蒸
気状態に近い環境にコントロールされる。また、レタス
やサラダ菜等の高原野菜類についても同程度の比較的低
温・高湿度の環境下で栽培される。
【0030】一方、ほーれん草その他の菜類や花苗のよ
うな長日植物の場合は温度25℃から30℃、湿度60
%から80%程度で栽培し、また、照明の照射時間間隔
も茸類では植菌初期段階では概ね1時間点灯,4時間消
灯を繰り返し、子実体発生後は3時間点灯1時間消灯を
繰り返して照射する。一方、ほーれん草その他の長日植
物の場合は例えば15時間点灯4時間消灯の如く照射時
間を長くとる等光合成反応を効果的に作用させて栽培を
行う。
【0031】そして、この人工光を照射する照明装置2
0の外套の空間27には、給水装置8または外部の冷却
水供給源(水道・ポンプ・チラー冷凍機等)から配管4
7を介して給水口45に冷却水48が圧送・循環し、蛍
光灯38自体からの発熱を吸収・冷却すると共に、前記
照明装置20と一対に栽培棚2近傍に配置した機器収納
箱53に対しても供給口58から冷却水が圧送され側壁
56に配設した蛍光灯用安定器54の発熱を吸収・冷却
し該安定器の昇温を抑えると共に、これらの熱が栽培室
1内に拡散し昇温することを防止する。
【0032】次に本発明照明装置の第2実施例について
説明する。本第2実施例は、外套29を構成する外管2
5及び内管28を透視可能な樹脂材料で構成すると共
に、前記外管25または内管28の何れかまたは外套2
9内に通水する冷却水48の何れかに青色や緑色,黄
色,赤色等波長域の異なる色彩を施した照射光の波長域
変更手段を施したものである。それ以外は前記実施例と
同じである。
【0033】以上の如く構成することにより、栽培棚2
に予め波長域の異なる幾種類かの照明装置20'を配置
しておき、別置きの制御装置11により栽培植物または
その生育過程(発芽時・幼葉時・本葉時等)に応じて最
適な波長域の照明光を照射するよう切替制御すると効率
的である。勿論、第1実施例で説明したように内管28
内または外套29に樹脂製で薄板状の散光板41に青色
や緑色,黄色,赤色またはその合成色等おおよそ400
〜780nmの範囲で照射光の波長域の異なる色彩を施
したものを内挿・係着し選択制御してもよく、また複数
の波長域の光源を同時に照射することもできる。
【0034】図8は本発明第3実施例で、外套29内に
螺旋状の案内板65を内挿し、冷却水の管内通水路を可
及的に長くして蛍光灯の発熱エネルギーの吸収・冷却効
果を高めるようにしたものである。これにより蛍光灯か
らの発熱エネルギーの拡散をさらに抑制できる。
【0035】なお、本発明は前述実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。例えば、外套29および蛍光灯38
は直管式に限らず半円形又は丸管式としてもよく、また
照明装置20の外套29又は機器収納箱53に通水する
冷却水に代えて冷風を用いてもよく、また散光板41や
外套29または外套内に通水する冷却水48の着色の種
類は青や緑,黄,赤等に限らず栽培植物毎に適した波長
域の色彩であれば特に限定しない。要するに本発明の要
旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は請求項1
の発明においては二重管で構成する照明装置の外套に冷
却水の通水路を形成し、ここ冷却水を循環させて外套内
に内挿した蛍光灯からの発熱を吸収・冷却して植物に照
明光を照射するようにしたので、栽培室内の昇温を抑制
できかつ安価で経済的な光エネルギーで植物を人工栽培
することができる。よって従来のような大形のクーラー
その他の空調機器を用いる必要がなくさらに設備の維持
管理コストも安価となる。
【0037】また、請求項2の発明は照明灯と一対に配
設した機器収納箱の側壁を二重壁に形成してその空間に
冷却水を通水して、蛍光灯の付属電気機器の発熱を吸収
・冷却するようにしたので、当該機器収納箱周辺はもと
より人工栽培室内温度も昇温することがない。
【0038】さらに、請求項3の発明は植物栽培用の栽
培棚に照明装置の設置位置変更自在な固定手段を設けて
植物に対する照射方向を可変自在に構成したので、培養
基内の植物の成長ムラを防止して均等に生育させること
ができる。
【0039】また、請求項4の発明は前記照明装置の外
套または冷却水の何れかに照射光の波長域変更手段を講
じたことにより、植物の種類または成長過程に応じて最
適な波長域の照明光を簡単でしかも安価な方法で選択で
きるので従来以上に効率的な植物の促成栽培が可能とな
る。
【0040】さらに、請求項5の発明は照明装置に点灯
点滅用の制御スイッチを設け被照射物に対する照射時間
間隔を可変可能にしたので、植物毎または植物の成長度
合に応じて光合成反応を助長しながら当該植物に的確な
照射がてきるから、成長期間を短縮ししかも成長ムラの
ない植物の人工栽培が可能となる。
【0041】なお、本発明照明装置は単に植物栽培用に
限らず例えば冷却ショーケースに陳列した生野菜の鮮度
保持用その他広範な用途に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物の人工栽培装置および栽培室の概略図であ
る。
【図2】本発明第1実施例における栽培棚の概略図であ
る。
【図3】本発明第1実施例における照明装置の固定手段
の概要図である。
【図4】本発明照明装置の概略断面図である。
【図5】図4の照明装置の長手方向の直角断面図であ
る。
【図6】本発明第1実施例における機器収納箱の概略断
面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】本発明第3実施例の概略断面図である。
【符号の説明】
1 栽培室 2 栽培棚 13 フレーム 14 棚床 17 栽培基 19 固定手段 20 照明装置 28 内管 29 外套 32 密閉カバー 38 蛍光灯 41 散光板 53 機器収納箱 56 側壁 57 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工栽培室に植物栽培用栽培棚と照明・換
    気または加温・冷却・加湿等を行う環境調節機器を配置
    し、これらを制御装置により植物の生育環境条件に適合
    するように調節して茸類または生野菜等の植物を人工栽
    培する植物人工栽培装置において、前記栽培室には二重
    管により成る外套の内管に蛍光灯を内挿した複数の照明
    装置を配設すると共に、前記二重管で構成する照明装置
    の外套内に冷却水の通水路を形成し、該通水路を配管を
    介して冷却水の供給源と連通し、植物を人工栽培するよ
    うに構成したことを特徴とする植物人工栽培用照明装
    置。
  2. 【請求項2】前記照明装置は、側壁に前記蛍光灯用の付
    属電気機器を収納・固定する機器収納箱とを一対に配設
    すると共に、前記機器収納箱の側壁は空間を設けて二重
    壁に形成し、該二重壁空間を配管を介して冷却水の供給
    源と連通し冷却水の循環水路を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の植物人工栽培用照明装置。
  3. 【請求項3】前記植物栽培用の栽培棚には、照明装置の
    設置位置変更自在な固定手段を設け、栽培植物に対する
    照射方向を可変自在に構成したことを特徴とする請求項
    1記載の植物人工栽培用照明装置。
  4. 【請求項4】前記照明装置の外套を構成する外管及び内
    管を透視可能な樹脂材料で形成すると共に、前記外套ま
    たは冷却水の何れかに照射光の波長域変更手段を施した
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の植物人工栽培用
    照明装置。
  5. 【請求項5】人工栽培室に植物栽培用栽培棚と照明・換
    気または加温・冷却・加湿等を行う環境調節機器を配置
    し、これらを制御装置により植物の生育環境条件に適合
    するように調節して茸類または生野菜等の植物を人工栽
    培する植物人工栽培装置において、前記栽培室には二重
    管により成る外套の内管に蛍光灯を内挿した複数の照明
    装置を配設し、前記二重管で構成する照明装置の外套内
    に冷却水の通水路を形成すると共に、該照明装置には前
    記蛍光灯の点灯点滅用の制御スイッチを設けて植物への
    照射時間間隔を可変可能に構成したことを特徴とする植
    物人工栽培用照明装置。 【0001】
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009106208A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Morihisa Engineering:Kk 植物栽培の照明装置
JP2013000044A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Asahi Kogyosha Co Ltd 栽培棚
CN112166967A (zh) * 2020-10-14 2021-01-05 王峰 一种对菌棒背面的补光补湿设备及其使用方法
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