JP2000138687A - 中継装置 - Google Patents

中継装置

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JP2000138687A
JP2000138687A JP31132098A JP31132098A JP2000138687A JP 2000138687 A JP2000138687 A JP 2000138687A JP 31132098 A JP31132098 A JP 31132098A JP 31132098 A JP31132098 A JP 31132098A JP 2000138687 A JP2000138687 A JP 2000138687A
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processing
packet
stage
atm switch
processing device
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Akihiro Horiguchi
昭広 堀口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の負荷を軽減して高速転送を図り、か
つ、ルーティングテーブルのエントリ量についてもネッ
トワーク構成に柔軟に対応可能とする。 【解決手段】ATMスイッチ20の出力後段に複数のI
P処理装置10,11,12をそれぞれ独立した通信パ
スにより多段接続する。各IP処理装置10,11,1
2にルーティングテーブル101,111,121をI
Pパケットの優先度順に階層的に設け、初段のIP処理
装置10によるルーティングテーブル101のIP検索
結果に基づいて当該IPパケットを後段のIP処理装置
11,12にATMスイッチ20を介してフォワーディ
ングする。これにより、優先度の高いIPパケットを早
く検索でき、また、IP検索処理の分散により中継装置
としての負荷が低減し、ルーティングテーブルのエント
リ量についても、ネットワーク構成に柔軟に対応するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP/IPなど
に代表される宛先情報を用いたパケット通信方式におけ
るIP中継機能をATM(Asynchronous Transfer Mod
e:非同期転送モード)通信方式をベースとして構成さ
れた中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のインターネットの普及に伴い、イ
ンターネットインフラは拡大の一途をたどっている。こ
こでの重要な技術として複数の論理ネットワークを接続
する装置がある。ブリッジ、ルータなどのパケットの中
継装置では、同一サブネット(論理ネットワーク)の通
信ならばデータリンク層で、異なるサブネット(論理ネ
ットワーク)間での通信ならば、ネットワーク層にてパ
ケットの宛先毎のルーテイング処理により転送を行う。
このようなネットワーク層におけるルーテイング処理に
よるパケットの転送をホップバイホップ転送と呼ぶ。
【0003】このホップバイホップ転送方式では、IP
のへッダ情報の抽出、次にIPを送る宛先と(next
HOP)の判定処理をソフトウェア処理(CPU)で
行う。したがって、この部分での処理速度が遅くなり、
近年の通信トラヒックの高速化、増加の中で、複数装置
を介するようなネットワークにおいては、この点がボト
ルネックとなり、スループットを上げることができなか
った。
【0004】そこで、IPパケットのデータリンク層の
処理を省略し、カットスルー転送と呼ばれるATMスイ
ッチ交換によって高速なIPフォワーディング処理を実
現するラベルスイッチスイッチ方式のルータ(セルスイ
ッチルータ:CSR)が提案されている。
【0005】このラベルスイッチ方式では、比較的セッ
ション時間の長いftp、httpといった通信、また
はネットワークアドレスを情報ベースとして同属のネッ
トワークに対してのIPパケットデータをカットスルー
転送として(レイヤ1レベル(ATM)での転送)処理
が行われるため、スループットの向上に有効であり、従
来方式に比較して格段に処理速度の高速化を図ることが
できる。
【0006】このようなラベルスイッチ方式を用いた中
継装置では、ATMスイッチの後段にIP処理装置(コ
ントローラとも呼ばれる)を備え、IP処理装置により
ATMスイッチに対してカットスルー転送用のパスを設
定し、レイヤ1レベルでの高速転送を実現している。
【0007】図8に従来のラベルスイッチ方式を用いた
中継装置(ラベルスイッチルータ)の構成を示す。
【0008】ラベルスイッチ方式を用いた中継装置は、
IP処理装置10とATMスイッチ20とで構成され
る。IP処理装置10は、ホップバイホッフ転送などの
IPパケットのフォワーディング処理を行うIP中継処
理部102と、このIP中継処理部102により検索さ
れるIPアドレス(ソースアドレス、デスティネーショ
ンアドレス)とATMスイッチ20のパスとを関連付け
るルーティング情報を格納したルーティングテーブル1
01、管理・制御などのソフトウェア処理を行うCPU
103とからなる。
【0009】このような中継装置では、図8に示すよう
に、IP処理装置10とATMスイッチ20を1つの物
理的なパスで接続し、IPパケット、ルーティング、呼
処理信号、その他制御信号といった情報をSAR(Segm
entation and Reassembly Sublayer:セル分解・組立
部)を介してソフトウェア処理(あるいはハードウェア
処理)していた。
【0010】ここで、IP処理装置10では、ATMス
イッチ20に対しカットスルーパスの設定など、呼制御
等、管理・制御を行う他に、セッション時間の短いパケ
ットについては、そのDestination IPへ
ッダ情報に基づいてNextHopへの中継処理も行
う。したがって、通常のIP中継機能として動作するた
め、その宛先検索などのルーテイングに必要な検索テー
ブルとして、ルーティングテーブル101を持つ必要が
ある。このルーティングテーブル101の容量は有限で
あり、検索時間およびエントリの容量についてはハード
ウェアに依存し、検索においてはエントリの量と検索時
間とはトレードオフの関係にある。
【0011】従来、ATMスイッチ20の出力後段にI
P処理装置10を1台のみ配置し、その1台のIP処理
装置10に設けられたルーティングテーブル101にて
集中的に検索処理を行う構成であったため、ルーティン
グテーブル101のエントリ量に制限があり、ネットワ
ークへの接続を考えた場合に拡張性が乏しい問題があっ
た。また、カットスルー処理や呼処理、ルーティングテ
ーブルのエージング処理などもあり、ホップバイホップ
転送との競合が発生しやすく、転送処理の負荷が集中し
た場合にボトルネックとなる問題もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のラベルスイッチ方式を用いた中継装置(セルスイッチ
ルータ)では、1台の中継装置に実装可能なルーティン
グテーブルのエントリ量に制限があったため、拡張性に
乏しく、大規模なネットワーク構成に対して柔軟に対応
できない問題があった。また、1台の中継装置に対する
負荷が大きく、転送処理が集中すると、カットスルー転
送とホップバイホップ転送とが競合するなどして、転送
処理の速度が低下する問題もあった。
【0013】なお、IP処理装置の処理能力をハードウ
ェアによって向上させ、処理速度の高速化を実現すれ
ば、転送処理が集中しても対応することができる。しか
しながら、ネットワーク構成に応じてルーティングテー
ブルのエントリ量を変更する必要が生じた場合に、IP
処理装置そのものを変更しなければならないため、柔軟
に対応することはできない。したがって、ネットワーク
に対し、通信のボトルネックとならず、かつ柔軟な拡張
性を有するIP中継処理が求められる。
【0014】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、装置全体の負荷を軽減して高速転送を図り、か
つ、ルーティングテーブルのエントリ量についてもネッ
トワーク構成に柔軟に対応可能な中継装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の中継装置は、A
TMスイッチの出力後段に複数のIP処理装置をそれぞ
れ独立した通信パスにより多段接続し、これらのIP処
理装置にルーティングテーブルをIPパケットの優先度
順に階層的に設け、初段のIP処理装置による上記ルー
ティングテーブルのIP検索結果に基づいて当該IPパ
ケットを後段のIP処理装置に上記ATMスイッチを介
してフォワーディングすることを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、ルーティングテ
ーブルの多段階層化を行うことで、優先度の高いIPパ
ケットを早く検索することができ、転送速度の高速化を
図ることができる。また、IP検索処理を分散して行う
ことから、中継装置としての負荷が低減し、さらに、ル
ーティングテーブルのエントリ量についても、ネットワ
ーク構成に柔軟に対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0018】図1は本発明の一実施形態に係る中継装置
の構成を示す図である。本発明の中継装置は、非同期転
送モードで交換を行うATMスイッチの後段にIPフォ
ワーディング機能を有するIP処理装置を設けた、ラベ
ルスイッチ方式のセルスイッチルータ(CSR)として
用いられるものである。
【0019】図1に示すように、本実施形態における中
継装置は、ATMスイッチ20と、そのATMスイッチ
20の出力後段にそれぞれ独立した通信ポートにより多
段接続された複数(ここでは3台)のIP処理装置1
0,11,12からなる。
【0020】ATMスイッチ20は、53バイトのAT
Mセルと呼ばれるパケットを基本として交換を行う。5
3バイトのATMセルは、5バイトのヘッダ(ラベルと
も呼ぶ)と48バイトの情報(ユーザ情報)から構成さ
れる。
【0021】このATMセルのヘッダには、宛先などの
制御情報やルーティング情報などが設定される。すなわ
ち、ATMネットワークの中には、いくつかの仮想パス
(VP)が設定され、さらに、その各仮想パス毎に実際
にデータを送る仮想チャネル(VC)がいくつか設定さ
れている。このため、まず、どのVPを使用するかを識
別するために、セルのヘッダ部分にVPI(Virtual Pa
th Identifier :仮想パス識別子)を設けている。さら
に、VPの中のどのVCを使用して相手にデータを送れ
ばよいかを識別するために、セルのヘッダ部分にVCI
(Virtual Channel Identifier:仮想チャネル識別子)
を設けている。このVPI/VCIは、どのVPと、ど
のVCを選択して相手と通信するかを決める部分である
ため、ルーティング・ビット(通信経路を選択するため
のビット)と呼ばれている。
【0022】ATMスイッチ20の入力端に入力された
ATMセルは、その宛先(VPI/VCI)毎に出力端
に分配される。その際、ホップバイホップ転送するか、
カットスルー転送するかが決まっていない場合には、各
ATMセルをIP処理装置10に送ってIPパケットの
形に組み立てる。すなわち、どういうアプリケーション
に使用されるデータなのか、また、そのデータ長などの
判断は1つのセルを見ただけでは分からないため、パケ
ット単位で各セルを集めることにより、IP処理装置1
0が処理できる形にする。
【0023】このIP処理装置10にて、ソフトウェア
処理により、次アドレスであるNEXT HOPが検索
される。その宛先に従って、当該IPパケットは、再び
ATMセルの形に分解され、ATMスイッチ20を経由
して出力される。
【0024】IP処理装置10は、ソフトウェアにより
スイッチ処理を行うコントローラであり、ホップバイホ
ッフ転送などのIPパケットのフォワーディング処理を
行うIP中継処理部102と、IP中継処理部102に
より検索されるIPアドレス(ソースアドレス、デステ
ィネーションアドレス)とATMスイッチ20のパスと
を関連付けるルーティング情報を格納するルーティング
テーブル101と、管理・制御などのソフトウェア処理
を行うCPU103からなる。
【0025】また、IP処理装置11およびIP処理装
置12についても、IP処理装置10と同様の構成であ
り、それぞれルーティングテーブル111,121と、
IP中継処理部112,122と、CPU113,12
3とで構成される。
【0026】初段に配置されるIP処理装置10は運用
系として用いられ、その他のIP処理装置11およびI
P処理装置12は拡張系として用いられる。図中の,
,はそれぞれATMスイッチ20とIP処理装置1
0,11,12を接続する物理的に異なる通信パスを示
している。
【0027】すなわち、本実施形態では、ATMセルヘ
ッダ毎に高速分配処理を行うATMスイッチ20の出力
後段に、IP処理機能を有する複数のIP処理装置1
0,11,12を物理的に独立した通信パスにより接続
している。1台目のIP処理装置10は初段として最も
優先度の高いIPパケットの処理機能として位置付け、
以降のIP処理装置11およびIP処理装置12につい
ては拡張用として、初段のIP処理装置10にATMの
論理チャネルであるVCを割り当てて内部論理パスで接
続する。
【0028】初段のIP処理装置10に設けられたルー
ティングテーブル101には、優先度の高いIPパケッ
トに関するルーティング情報が記憶されている。優先度
の高いIPパケットとは、例えばリアルタイム性が要求
される音声や動画などの情報である。次段以降のIP処
理装置11およびIP処理装置12には、その他の優先
度の比較的低いIPパケットに関するルーティング情報
がその優先度順に記憶されている。この優先度の比較的
低いIPパケットについては、IPサブネット単位ある
いはクラス単位など任意の方法で、IP処理装置10か
ら次段以降の拡張されたIP処理装置11、12へとフ
ォワーディングする。フォワーディングはVCにより中
継処理と同様にATMスイッチ20で分配される。
【0029】例えばIP処理装置10,11,12がリ
スト型で接続されている場合において、まず、初段のI
P処理装置10に設けられたルーティングテーブル10
1にIP検索処理が行われる。このルーティングテーブ
ル101にて、該当するルーティング情報を検索できな
かった場合に、当該IPパケットに次段のIP処理装置
11を宛先とするVCが付けられる。このVCに基づい
て当該IPパケットはATMスイッチ20を介してIP
処理装置11に送られる。
【0030】IP処理装置11のルーティングテーブル
111には、当該IP処理装置11が管理するIPパケ
ットに関するルーティング情報のみが記憶されている。
したがって、このルーティングテーブル111でも該当
するルーティング情報を検索できなかった場合には、今
度はIP処理装置12にフォワーデイングするように当
該IPパケットにVCが付けられて、再びATMスイッ
チ20を介してIP処理装置12に送られることにな
る。このように、フォワーデイングされたIPパケット
のルーティング検索処理が階層的に行われ、最終的にす
べてのパケットが処理される。
【0031】上記したように、ATMセルにマッピング
されたIPパケットはその宛先情報であるVPI/VC
Iに基づいてATMスイッチ20により分配される。そ
の物理入力には複数の通信パスが存在し、IPパケット
のホップパイホップ転送(デフォルト)の他に、他のノ
一ド装置からの呼接続(通信パスの設定)などのデータ
も存在する。
【0032】ここで、図7を参照して、セルスイッチル
ータ(CSR)の基本原理を説明する。
【0033】図7(b)は通常のIPフォワーディング
動作として、IPアドレスの検索を行い、NEXT H
OPを検索し、転送を行うホップバイホップ転送を示し
ている。CSR1より入力されたIPパケットは、CS
R2のATMスイッチ20によりIP処理装置10へと
ATMセルでルーティングされる。IP処理装置10に
おいて、IPパケットを生成し、そのIPアドレスから
NEXT HOPを検索して、次の転送先へとATMス
イッチ20を経由し、転送を行う(この場合、NEXT
HOPはCSR3)。
【0034】セッション時間の短い通信においては、通
常のIPのルーティングであるホップバイホップ転送が
行われるが、FTP(File Transfer Protocol)やTE
LNET(telecommunication network)といったセッ
ション時間の長い通信においては、レイヤ1レベルでの
転送、つまり、ATMスイッチ20によるカットスルー
転送が行われる。
【0035】図7(a)がそのカットスルー転送を示す
図である。この場合、CSR2のIP処理装置10はC
SRプロトコルによりCSR1とCSR3との間でカッ
トスルーパスの設定をATMスイッチ20に対して行
う。
【0036】IP処理装置10およびATMスイッチ2
0に対し、セッション時間の短いパケットはホップバイ
ホップ転送を行うが、このため、このIP処理装置10
のルーティングテーブルは容量が大きければ大きいほ
ど、ネットワークの拡張性があるとも言える。また、I
P処理装置10に集中するホップバイホップ転送が円滑
に行われない場合には、ネットワークに多大な影響をも
たらす。
【0037】そこで、本発明では、このIP処理装置を
拡張化することで、ネットワーク構成に柔軟に対応でき
るようにしている。
【0038】拡張化については、上記図1で説明したよ
うに、ATMスイッチ20に対し、IP処理装置を2つ
あるいはそれ以上接続することにより可能である。ただ
し、ATMスイッチ20の接続ポートを用いるため、接
続可能な個数は有限であり、カットスルー用のポートを
最低限の2つとすれば、ポート数M個のATMスイッチ
20では、最大でもM−2個までである。図1の例で
は、3台のIP処理装置10,11,12をATMスイ
ッチ20に多段接続することで、拡張化を実現してい
る。
【0039】本装置に入力されるIPパケット(IPパ
ケットの形に置き換えられたATMセル群)は、初段の
IP処理装置10のIP検索結果に基づいて、次段以降
のIP処理装置11、12へとATMスイッチ20経由
で全く同じ形で分配される。この様子を図2に示す。
【0040】この時のIPパケットの分配に用いるVP
I/VCI値については内部のローカルなVC値を用い
ても良いし、入力値を同じくして、物理ポートにより識
別しても良い。
【0041】初段のIP処理装置10に設けられたルー
ティングテーブル101により検索処理されたIPパケ
ットは、通常はATMセルに分解された後、新たなVP
I/VCI値に基づいてATMスイッチ20経由で外部
に出力されるが、この初段のルーティングテーブル10
1上に検索IPが存在しない場合には、階層化されたサ
ブネットが存在している次段以降のIP処理装置11、
12にフォワーディングされる。これにより、初段での
検索処理遅延といった要素を排除し、円滑なIPフォワ
ーディング処理を実現することができる。
【0042】初段、拡張系でのルーティング情報が階層
化されていれば、より効率的なルーティングテーブルを
構築できる。初段と拡張系とのIP転送関係を図3およ
び図4に示す。
【0043】図3は拡張系の接続方法としてリスト型を
用いた場合の中継装置の構成例を示している。
【0044】例えば3台のIP処理装置10,11,1
2をリスト型でATMスイッチ20に多段接続した場合
には、運用系(初段)のIP処理装置10から拡張系
(1)のIP処理装置11、このIP処理装置11から
拡張系(2)のIP処理装置12へとATMスイッチ2
0を介してIPパケットが転送される。
【0045】図4は拡張系の接続方法としてTREE型
を用いた場合の中継装置の構成例を示している。
【0046】例えば3台のIP処理装置10,11,1
2をTREE型でATMスイッチ20に多段接続した場
合には、運用系(初段)のIP処理装置10から拡張系
(1)のIP処理装置11および拡張系(2)のIP処
理装置12へとATMスイッチ20を介してIPパケッ
トが転送される。
【0047】各IP処理装置10〜12毎にIP検索結
果に基づいてNextホップへの転送処理を行うことに
なるが、同時に下流のIP処理装置の拡張系に対し、フ
ォワーディング動作をするような通信パスの設定をIP
処理装置自身だけでなく、ATMスイッチ20に対して
も予め設定しておく。
【0048】当然のことながら、初段でのIP検索結果
によって転送処理が行われるものが、最も高速に処理さ
れることから、初段に近いほど、優先度の高いIPエン
トリとなる。拡張系の接続形態はATMスイッチ20を
介しての接続により柔軟であり、システムに合った構成
とすることができる。
【0049】この場合、リスト型では、図5に示すよう
に、初段でのルーティングテーブルによる検索数を多く
とることができるが、段数が増えるに従って検索時間が
長引く。また、TREE型では、図6に示すように、全
体的な検索時間を短くすることができるが、初段でのル
ーティングテーブルによる検索数に制限ができる。な
お、処理負荷の重いIPパケットは、拡張化した部分で
処理するものとする。
【0050】このように、ATMスイッチ20の出力後
段に複数のIP処理装置10,11,12をリスト型ま
たはTREE型にて多段接続し、これらのIP処理装置
10,11,12にIPパケットのルーティング情報
(ルーティングテーブル)を階層的に設けることで、I
P検索処理の負担を分散することができ、転送処理が集
中したとしても、効率的に処理できるようになる。
【0051】また、ATMスイッチ20との組み合わせ
により、拡張系へのIPパケットの分配はATMの論理
チャネルであるVCにより可能であり、拡張化は単純に
IP処理装置をATMスイッチ20の後段に配置するだ
けである。したがって、ネットワークの拡張化に伴い、
ルーティングテーブルの大容量化や高速ロジック化を図
る必要がなく、コストを抑えることができる。
【0052】また、このようなルーティングテーブルの
多段階層化により、優先度の高いIPパケットに関する
ルーティング情報を初段に設定しておくことにより、そ
のパケットの検索速度を上げて高速転送を実現すること
ができる。これにより、例えばむ音声や動画などの、リ
アルタイム性が要求される情報を高速に転送することが
できる。
【0053】なお、転送処理の高速化といった観点だけ
で考えれば、単一のルーティングテーブルを用いた従来
方式にて、優先度の高いIPパケットに関するルーティ
ング情報をテーブルの上位に設定しておけば、そのパケ
ットの検索速度を上げることができる。しかしながら、
従来方式では、ルーティングテーブルが1つであること
から、ネットワークを拡張する場合に、そのルーティン
グテーブル全体を変更しなければならないといった問題
がある。これに対し、本発明の方式では、複数のルーテ
ィングテーブルを分散配置しているため、ネットワーク
を拡張する場合でも、新たなルーティングテーブルを追
加するなどして柔軟に対応することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、A
TMスイッチの出力後段に複数のIP処理装置をそれぞ
れ独立した通信パスにより多段接続し、これらのIP処
理装置にルーティングテーブルをIPパケットの優先度
順に階層的に設け、初段のIP処理装置による上記ルー
ティングテーブルのIP検索結果に基づいて当該IPパ
ケットを後段のIP処理装置に上記ATMスイッチを介
してフォワーディングする構成としたことにより、優先
度の高いIPパケットを早く検索することができ、転送
速度の高速化を図ることができる。また、IP検索処理
を分散して行うことから、中継装置としての負荷が低減
し、さらに、ルーティングテーブルのエントリ量につい
ても、ネットワーク構成に柔軟に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る中継装置の構成を示
す図。
【図2】同実施形態におけるIPパケットの分配処理を
説明するための図。
【図3】拡張系の接続方法としてリスト型を用いた場合
の中継装置の構成例を示す図。
【図4】拡張系の接続方法としてTREE型を用いた場
合の中継装置の構成例を示す図。
【図5】上記拡張系の接続方法としてリスト型を用いた
場合におけるルーティングテーブルの接続状態を示す
図。
【図6】上記拡張系の接続方法としてTREE型を用い
た場合におけるルーティングテーブルの接続状態を示す
図。
【図7】セルスイッチルータ(CSR)の基本原理を説
明するための図であり、図7(a)はカットスルー転
送、図7(b)はホップバイホップ転送を示す図。
【図8】従来のラベルスイッチ方式を用いた中継装置の
構成を示す図。
【符号の説明】
10,11,12…IP処理装置 20…ATMスイッチ 101,111,121…ルーティングテーブル 102,112,122…IP中継処理部 103,113,123…CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたATMセルを当該セルのヘッ
    ダ部分に付加された通信路情報に基づいて転送先にスイ
    ッチングするATMスイッチと、 このATMスイッチの出力後段にそれぞれ独立した通信
    パスにより多段接続され、上記ATMセルをIPパケッ
    トの形にして、その転送先をルーティングテーブルによ
    り検索する複数のIP処理装置とからなり、 上記複数のIP処理装置に上記ルーティングテーブルを
    IPパケットの優先度順に階層的に設け、 初段のIP処理装置による上記ルーティングテーブルの
    IP検索結果に基づいて当該IPパケットを後段のIP
    処理装置に上記ATMスイッチを介してフォワーディン
    グすることを特徴とする中継装置。
  2. 【請求項2】 IPパケットを後段のIP処理装置にフ
    ォワーディングする際に、当該IPパケットのヘッダ部
    分に後段のIP処理装置を宛先とする通信路情報を付加
    することにより、後段へのIPパケット分配処理を上記
    ATMスイッチによるスイッチングによって行うように
    したことを特徴とする請求項1記載の中継装置。
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Cited By (7)

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