JP2000137003A - パターン検査方法及びその装置 - Google Patents

パターン検査方法及びその装置

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JP2000137003A
JP2000137003A JP10311248A JP31124898A JP2000137003A JP 2000137003 A JP2000137003 A JP 2000137003A JP 10311248 A JP10311248 A JP 10311248A JP 31124898 A JP31124898 A JP 31124898A JP 2000137003 A JP2000137003 A JP 2000137003A
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JP
Japan
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pattern
light receiving
receiving element
defect
barycentric
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JP10311248A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Matsuyama
隆義 松山
Kenichi Kobayashi
賢一 小林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、疑似欠陥の影響を受けることなく
欠陥検出感度を上げることができ、また、複雑な形状の
パターンのパターン間の整合がとれていない欠陥の検出
を簡単かつ短時間に行うことのできるパターン検査方法
及びその装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の受光素子14Bで検査試料から実
際にパターンを撮像し、第1の受光素子で撮像したパタ
ーンの重心座標を計算し、第2の受光素子14Aで前記
検査試料から実際にパターンを撮像し、第2の受光素子
で撮像したパターンの重心座標を計算し、第1の受光素
子で撮像したパターンの重心座標と、第2の受光素子で
撮像したパターンの重心座標とを比較してパターン欠陥
を検出する。このため、疑似欠陥の影響を受けることな
く欠陥検出感度を上げることができ、また、複雑な形状
のパターンのパターン間距離による欠陥検出を簡単かつ
短時間に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパターン検査方法及
びその装置に係り、特に、半導体集積回路装置の製造に
使用されるレチクル、マスクやウエハ上に形成したパタ
ーンの検査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造においては、
半導体ウエハ上に各種パターンを形成する必要がある。
通常、原図となるパターンを有するレチクルまたはマス
ク(以下「マスク」と総称する)を半導体ウエハ上に塗
布したレジスト層に縮小転写及び現像してレジストマス
クを形成する。このレジストマスクを加工マスクとして
下地の加工を行う。半導体集積回路装置を完成させるに
は、複数回のホトリソグラフィ工程が必要であり、それ
ぞれの工程でマスクを用いる。
【0003】このマスクにパターン欠陥やパターンの位
置ずれが発生すると、半導体ウエハ上に形成される半導
体集積回路装置は正常な動作をしなくなってしまうた
め、マスクのパターン検査を確実に行う必要がある。図
1は従来のパターン検査装置の一例のブロック図を示
す。同図中、マスクまたは半導体ウエハ等の検査試料1
3はXYステージ11上に固定され、光源12で検査試
料13を透過照明し、自動焦点機構15によって焦点合
わせされた対物レンズ光学系14A,14Bによって検
査試料13上の所定の個所のパターンを拡大投影する。
これによって、受光素子(CCD)16A、16Bそれ
ぞれは検査試料13上の所定の場所の互いに対応するパ
ターンを撮像して、その画像データを画像メモリ17
A,17Bそれぞれに記憶する。
【0004】一方、記憶装置21に格納されている設計
データ(パターンデータ)20のうち上記受光素子16
Bで撮像した場所と同じ場所の設計データをデータ変換
装置22によって検査データに変換し、これを画像展開
部23によって画像に展開し、展開された画像データを
切り換えスイッチ24に供給する。切り換えスイッチ2
4は受光素子16Aからの画像データと画像展開部23
からの画像データのいずれかを切り換え選択して画像メ
モリ17Aに記憶させる。
【0005】画像メモリ17A,17Bそれぞれから読
み出されたパターンの画像データはパターン合成回路2
6に供給されて合成され欠陥検出回路27に供給され
る。欠陥検出回路27は合成画像(例えば2つの画像の
差)に基づいて凹凸等のパターン欠陥を検出し、検出さ
れた欠陥情報はシステム制御装置30の制御によって欠
陥情報メモリ28に格納される。
【0006】システム制御装置30は、切り換えスイッ
チ24が受光素子16Aからの画像データを選択してい
るとき、XYステージ11を移動させて、受光素子16
A,16Bそれぞれで次々に検査試料13上の別の場所
で互いに対応するパターンを撮像させ、2つの撮像され
たパターンそれぞれの画像データを逐次合成して検査す
ることによって、検査試料13上のパターン全体につい
て欠陥の有無が検査される。
【0007】半導体集積回路装置では、同一パターンの
多数の半導体チップ(ダイ)が同一半導体ウエハ上に形
成される。このため、ダイとダイを比較検査することに
より、偶発的に欠陥の生じたダイを明確かつ比較的高速
に検出できる。また、同一パターンの複数のレチクルが
同一プレート上に形成されている場合にも同様に、プレ
ートとプレートを比較検査することにより、偶発的に欠
陥の生じたプレートを明確かつ比較的高速に検出でき
る。この検査がダイ・ツー・ダイ検査、プレート・ツー
・プレート検査と呼ばれる。
【0008】一方、システム制御装置30は、切り換え
スイッチ24が画像展開部23からの画像データを選択
しているとき、XYステージ11を移動させて、受光素
子16Bで次々に検査試料13上の別の場所のパターン
を撮影する。これに応じて、データ変換装置22が設計
データ20のうち上記の撮影した場所と同じ場所の設計
データを次々に読みこんで画像に展開する。撮像して得
たパターンの画像データと設計データを展開したパター
ンの画像データを逐次合成して検査することによって、
検査試料13上のパターン全体について欠陥の有無が検
査される。この検査がダイ・ツー・データベース検査、
プレート・ツー・データベース検査と呼ばれる。
【0009】更に、本出願人が先に提案した特開平9−
304032号には、ある層のパターンのエッジと異な
る層のパターンのエッジとのエッジ間隔を測定してパタ
ーン検査を行うことが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ダイ・ツー・ダイ検査
やプレート・ツー・プレート検査は、高い欠陥検出感度
で高速の検査を行うことができるが、設計パターン自身
に欠陥がある場合や、露光時にレチクル上にゴミが付着
し同一欠陥を有するパターンがダイ上に露光されたよう
な場合には、欠陥を検出できない。しかし、ダイ・ツー
・データベース検査やプレート・ツー・データベース検
査では、撮像したパターンの画像データと設計データを
展開したパターンの画像データを比較するため、このよ
うな欠陥も検出可能である。
【0011】しかるに、半導体集積回路装置の高集積化
に伴い、パターンが微細化し、データ量が増大してきて
いる。パターンが微細化すると、露光装置の解像力の限
界の関係で、矩形パターンを形成したマスクを使用して
露光を行うと、ウェハ上に形成されるレジストパターン
はコーナ部が丸まる傾向にある。このため、ダイ・ツー
・データベース検査やプレート・ツー・データベース検
査で、コーナ部に丸みの生じた撮像したパターンの画像
データと、コーナ部に丸みのない設計データを展開した
パターンの画像データを比較する場合、欠陥検出感度を
上げるとコーナ部の丸みが疑似欠陥として検出されるた
め、欠陥検出感度を上げることができないという問題が
あった。
【0012】また、ある層のパターンのエッジと、これ
と同一または異なる層のパターンのエッジとのエッジ間
隔を測定してパターン検査を行う方法では、パターンが
複雑な形状である場合はエッジ間隔を測定するために一
つのパターンのエッジの各点からあらゆる方向について
相手のパターンのエッジまでの距離を測定する必要があ
り、検査時間が長くなるという問題があった。
【0013】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、疑似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上
げることができ、また、複雑な形状のパターンのパター
ン間の整合がとれていない欠陥の検出を簡単かつ短時間
に行うことのできるパターン検査方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の受光素子で検査試料から実際にパターンを撮
像し、前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座
標を計算し、第2の受光素子で前記検査試料から実際に
パターンを撮像し、前記第2の受光素子で撮像したパタ
ーンの重心座標を計算し、前記第1の受光素子で撮像し
たパターンの重心座標と、前記第2の受光素子で撮像し
たパターンの重心座標とを比較してパターン欠陥を検出
する。
【0015】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と第2の受光素子で撮像したパターン
の重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、
疑似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げる
ことができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間
距離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0016】請求項2に記載の発明は、第1の受光素子
で検査試料から実際にパターンを撮像し、前記第1の受
光素子で撮像したパターンの重心座標を計算し、前記検
査試料のパターンの設計データからパターンの重心座標
を計算し、前記第1の受光素子で撮像したパターンの重
心座標と、前記設計データから計算したパターンの重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する。
【0017】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と設計データから計算したパターンの
重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、疑
似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げるこ
とができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間距
離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
パターン検査方法において、前記第1の受光素子で撮像
するパターンと前記第2の受光素子で撮像するパターン
とは前記検査試料の異なる層のパターンである。このよ
うに、第1の受光素子で撮像するパターンと第2の受光
素子で撮像するパターンとは検査試料の異なる層のパタ
ーンとすることにより、検査試料の異なる層のパターン
間の位置ずれによる欠陥を検出できる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
パターン検査方法において、前記第1の受光素子で撮像
するパターンと前記第2の受光素子で撮像するパターン
とは前記検査試料の同一層のパターンである。このよう
に、第1の受光素子で撮像するパターンと第2の受光素
子で撮像するパターンとは検査試料の同一層のパターン
とすることにより、検査試料の同一層のパターン間の位
置ずれやパターンの変形による欠陥を検出できる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項2記載の
パターン検査方法において、前記第1の受光素子で撮像
するパターンと前記設計データから計算するパターンと
は前記検査試料の異なる層のパターンである。このよう
に、第1の受光素子で撮像するパターンと設計データか
ら計算するパターンとは検査試料の異なる層のパターン
とすることにより、検査試料の異なる層のパターン間の
位置ずれによる欠陥を検出できる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項2記載の
パターン検査方法において、前記第1の受光素子で撮像
するパターンと前記設計データから計算するパターンと
は前記検査試料の同一層のパターンである。このよう
に、第1の受光素子で撮像するパターンと設計データか
ら計算するパターンとは検査試料の同一層のパターンと
することにより、検査試料の同一層のパターン間の位置
ずれやパターンの変形による欠陥を検出できる。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2記載のパターン検査方法において、前記第1の受光素
子で撮像したパターンの重心座標と、前記第2の受光素
子で撮像したパターンまたは前記設計データから計算し
たパターンの重心座標との距離が第1の所定値を超えた
ときパターン欠陥ありとする。
【0023】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と、第2の受光素子で撮像したパター
ンまたは設計データから計算したパターンの重心座標と
の距離が第1の所定値を超えたときパターン欠陥ありと
するため、パターン間の位置ずれやパターンの変形によ
る欠陥を検出できる。請求項8に記載の発明は、請求項
1または2記載のパターン検査方法において、前記第1
の受光素子で撮像したパターンの重心座標と、前記第2
の受光素子で撮像したパターンまたは前記設計データか
ら計算したパターンの重心座標との距離が第2の所定値
未満のときパターン欠陥ありとする。
【0024】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と、第2の受光素子で撮像したパター
ンまたは設計データから計算したパターンの重心座標と
の距離が第2の所定値未満のときパターン欠陥ありとす
るため、複雑な形状のパターンのパターン間の整合がと
れてないことによる欠陥の検出を簡単かつ短時間に行う
ことができる。
【0025】請求項9に記載の発明は、検査試料から実
際にパターンを撮像する第1の受光素子と、前記第1の
受光素子で撮像したパターンの重心座標を計算する第1
の重心座標計算回路と、前記検査試料から実際にパター
ンを撮像する第2の受光素子と、前記第2の受光素子で
撮像したパターンの重心座標を計算する第2の重心座標
計算回路と、前記第1の重心座標計算回路で計算した重
心座標と、前記第2の重心座標計算回路で計算した重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路
とを有する。
【0026】これにより、請求項1に記載の発明を実現
できる。請求項10に記載の発明は、検査試料から実際
にパターンを撮像する第1の受光素子と、前記第1の受
光素子で撮像したパターンの重心座標を計算する第1の
重心座標計算回路と、前記検査試料のパターンの設計デ
ータからパターンの重心座標を計算する第3の重心座標
計算回路と、前記第1の重心座標計算回路で計算した重
心座標と、前記第3の重心座標計算回路で計算した重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路
とを有する。
【0027】これにより、請求項2に記載の発明を実現
できる。請求項11に記載の発明は、請求項9または1
0記載のパターン検査装置において、前記欠陥検出回路
は、前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標
と、前記第2または第3の重心座標計算回路で計算した
重心座標距離が第1の所定値を超えたときパターン欠陥
ありとする。
【0028】これにより、請求項7に記載の発明を実現
できる。請求項12に記載の発明は、請求項9または1
0記載のパターン検査装置において、前記欠陥検出回路
は、前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標
と、前記第2または第3の重心座標計算回路で計算した
重心座標距離が第2の所定値未満のときパターン欠陥あ
りとする。
【0029】これにより、請求項8に記載の発明を実現
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図2は本発明のパターン検査装置
の第1実施例のブロック図を示す。同図中、図1と同一
部分には同一符号を付す。図2において、マスクまたは
半導体ウエハ等の検査試料13はXYステージ11上に
固定され、光源12で検査試料13を透過照明し、自動
焦点機構15によって焦点合わせされた対物レンズ光学
系14A,14Bによって検査試料13上の所定の個所
のパターンを拡大投影する。これによって、受光素子
(CCD)16A,16Bそれぞれは検査試料13上の
所定の場所の互いに対応するパターンを撮像して、その
画像データを画像メモリ17A,17Bそれぞれに記憶
する。
【0031】一方、記憶装置21に格納されている設計
データ(パターンデータ)20のうち上記受光素子16
Bで撮像した場所と同じ場所の設計データをデータ変換
装置22によって検査データに変換し、これを画像展開
部23によって画像に展開し、展開された画像データを
切り換えスイッチ24に供給する。切り換えスイッチ2
4は受光素子16Aからの画像データと画像展開部23
からの画像データのいずれかを切り換え選択して画像メ
モリ17Aに記憶させる。
【0032】画像メモリ17Aから読み出されたパター
ンの画像データは重心座標計算回路40Aに供給され
る。重心座標計算回路40Aは、画像データを2値化
し、2値化データからパターンの重心座標を計算して、
得られたパターンの重心座標を欠陥検出回路42に供給
する。同様に、画像メモリ17Bから読み出されたパタ
ーンの画像データは重心座標計算回路40Bに供給され
る。重心座標計算回路40Bは、画像データを2値化
し、2値化データからパターンの重心座標を計算して、
得られたパターンの重心座標を欠陥検出回路42に供給
する。
【0033】欠陥検出回路42は重心座標計算回路40
A,40Bそれぞれから供給されるパターンの重心座標
を比較して、重心座標のずれが所定値を超えたとき、ま
たは所定値未満のときパターン欠陥を有りと判定し、検
出された欠陥情報はシステム制御装置30の制御によっ
て欠陥情報メモリ28に格納される。ここで、受光素子
16A(または16B)で図3に示すように縦横25×
25画素の画像が得られた場合、重心座標計算回路40
A(または40B)は図4に示すように画像データを2
値化する。ここでは、パターンを表す画素を値1、パタ
ーン以外を表す画素を値0としている。この後、重心座
標計算回路40A(または40B)は次式を用いて重心
座標Gx,Gyを計算する。
【0034】Gx=(m1・x1+m2・x2+…+m
n・xn)/(m1+m2+…+mn) Gy=(m1・y1+m2・y2+…+mn・yn)/
(m1+m2+…+mn) 但し、n=625(=25・25)、x1〜xnは各画
素のx座標(1〜25)であり、y1〜ynは各画素の
y座標(1〜25)であり、m1〜mnは各画素の値
(1または0)である。
【0035】これにより、図4に示す2値化された画像
データではX印位置が重心座標となる。ところで、対物
レンズ光学系14A,14Bとして共焦点光学系のもの
を使用し、検査試料13である半導体ウエハから、受光
素子16Aで図5に示す配線層を撮像し、受光素子16
Bで同一位置の層が異なる図6に示すコンタクトホール
を撮像した場合について説明する。この場合、重心座標
計算回路40Aで計算される図5の配線パターンP1の
重心座標G1はX印で示すように(13,13)とな
り、重心座標計算回路40Bで計算される図6のコンタ
クトホールパターンP2の重心座標G2はX印で示すよ
うに(13,13)となる。
【0036】欠陥検出回路42は重心座標計算回路40
A,40Bそれぞれから供給されるパターンの重心座標
を比較するが、図5の配線パターンP1と図6のコンタ
クトホールパターンP2とを重ね合わせた場合に図7に
示すようになり、配線パターンP1の重心座標G1とコ
ンタクトホールパターンP2の重心座標G2とは一致し
ており、欠陥検出回路42は配線パターンP1とコンタ
クトホールパターンP2とに欠陥なしと判定する。
【0037】これに対し、配線パターンP1とコンタク
トホールパターンP2とを重ね合わせた場合に図8に示
すように位置ずれを起こし、配線パターンP1の重心座
標G1とコンタクトホールパターンP2の重心座標G2
とが不一致の場合には、重心間G1,G2距離が所定値
を超えるため、欠陥検出回路42は配線パターンP1ま
たはコンタクトホールパターンP2にパターン欠陥有り
と判定する。
【0038】また、図9に示すように、配線パターンP
1の一部が欠落している場合(一点鎖線で欠落部P1K
を示す)、配線パターンP1の重心座標G1Kは(1
3,15)となり、コンタクトホールパターンP2の重
心座標G2が(13,13)であるため、重心間G1
K,G2距離が所定値を超えるため、欠陥検出回路42
は配線パターンP1またはコンタクトホールパターンP
2にパターン欠陥有りと判定する。
【0039】また、図10に示すように、配線パターン
P1の重心座標G1が(13,13)であり、コンタク
トホールパターンP2に余分な突部P2Kが生じた場
合、コンタクトホールパターンP2の重心座標G2Kが
(15,13)となり、重心間G1,G2K距離が所定
値を超えるため、欠陥検出回路42は配線パターンP1
またはコンタクトホールパターンP2にパターン欠陥有
りと判定する。
【0040】更に、図11に示すように、対物レンズ光
学系14Aで撮像した第1配線層のコンタクトホールパ
ターンP3と、対物レンズ光学系14Bで撮像した第2
配線層のコンタクトホールパターンP4とが所定距離だ
け離間しているかどうかを判定する場合、重心座標計算
回路40Aで計算された第1配線層のコンタクトホール
パターンP3の重心座標G3は(5,13)となり、重
心座標計算回路40Bで計算された第2配線層のコンタ
クトホールパターンP4の重心座標G4は(21,1
3)となり、欠陥検出回路42は重心間G3,G4距離
が所定値以上であれば欠陥なしと判定し、重心G3,G
4間距離が所定値未満であれば欠陥有りと判定する。
【0041】次に、切り換えスイッチ24が画像展開部
23からの図12に一点鎖線で示す配線層の画像データ
を選択し、対物レンズ光学系14Bとして共焦点光学系
のものを使用し検査試料13である半導体ウエハから受
光素子16Bで同一位置の層が異なる図12に実線で示
すコンタクトホールを撮像した場合について説明する。
この場合、重心座標計算回路40Aで計算される図12
の配線パターンP5の重心座標G5はX印で示すように
(13,13)となり、重心座標計算回路40Bで計算
される図12のコンタクトホールパターンP2の重心座
標G2はX印で示すように(11,11)となる。
【0042】この場合、欠陥検出回路42は配線パター
ンP5の重心座標G5と、コンタクトホールパターンP
2の重心座標G2との重心間G5,G2距離が所定値を
超えるため、コンタクトホールパターンP2が配線パタ
ーンP5に対して位置ずれを起こしたパターン欠陥と判
定する。図2に示すシステム制御装置30は、切り換え
スイッチ24がデータ変換装置22からの画像データを
選択しているとき、XYステージ11を移動させて、受
光素子16A,16Bそれぞれで次々に検査試料13上
の別の場所で互いに対応するパターンを撮像させる。そ
して、2つの撮像パターンそれぞれの画像データの重心
座標を計算して比較することによって、検査試料13上
のパターン全体についてパターン欠陥の有無が検査され
る。
【0043】この場合のパターン検査の第1実施例のフ
ローチャートを図13に示す。同図中、ステップS10
で検査試料の検査範囲、検査感度、光源12の光量等の
検査条件を入力する。この後、ステップS12でXYス
テージ11を検査位置まで移動させる。次に、ステップ
S14では受光素子16Aで検査試料13のパターンを
撮像し、ステップS16でこの撮像パターンの画像デー
タを画像メモリ17Aに取り込む。ステップS18で
は、重心座標計算回路40Aでこの撮像パターンの重心
座標を計算して欠陥検出回路42に供給する。
【0044】上記のステップS14〜S18と並列にス
テップS24〜S28が実行される。ステップS24で
は受光素子16Bで検査試料13のパターンを撮像し、
ステップS26でこの撮像パターンの画像データを画像
メモリ17Bに取り込む。ステップS28では、重心座
標計算回路40Bでこの撮像パターンの重心座標を計算
して欠陥検出回路42に供給する。
【0045】ステップS30では欠陥検出回路42で重
心座標計算回路40A,40Bからの重心座標を比較し
て、重心座標間距離が検査感度として与えられている所
定値を超えるか、または所定値未満のときパターン欠陥
と判定する。次のステップS32ではパターン欠陥の位
置(座標)や重心座標間距離等の欠陥情報を欠陥情報メ
モリ28に記憶し、ステップS34で検査範囲を確認し
てこの検査範囲の全域の検査が終了していなければステ
ップS12に進んでXYステージ11を次の検査位置ま
で移動させる。検査範囲の全域の検査が終了すると、こ
の処理を終了する。
【0046】このように、受光素子14Bで撮像したパ
ターンの重心座標と受光素子14Aで撮像したパターン
の重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、
疑似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げる
ことができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間
距離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0047】また、受光素子14Bで撮像するパターン
と受光素子14Aで撮像するパターンとは検査試料の異
なる層のパターンとすることにより、検査試料の異なる
層のパターン間の位置ずれによる欠陥を検出でき、同一
層のパターンとすることにより、検査試料の同一層のパ
ターン間の位置ずれやパターンの変形による欠陥を検出
できる。また、受光素子14Bで撮像するパターンと設
計データから計算するパターンとは検査試料の異なる層
のパターンとすることにより、検査試料の異なる層のパ
ターン間の位置ずれによる欠陥を検出でき、同一層のパ
ターンとすることにより、検査試料の同一層のパターン
間の位置ずれやパターンの変形による欠陥を検出でき
る。また、重心座標間の距離が第1の所定値を超えたと
きパターン欠陥ありとすることにより、パターン間の位
置ずれやパターンの変形による欠陥を検出でき、重心座
標間の距離が第2の所定値未満のときパターン欠陥あり
とすることにより、複雑な形状のパターンのパターン間
の整合がとれてないことによる欠陥の検出を簡単かつ短
時間に行うことができる。
【0048】なお、上記ステップS12でのXYステー
ジ11の移動は、受光素子16A,16Bの撮像範囲
(例えば25×25画素)毎であるのが普通であるが、
境界部分での欠陥を見逃さないように、例えば12×2
5画素毎としても良い。一方、システム制御装置30
は、切り換えスイッチ24が画像展開部23からの画像
データを選択しているとき、XYステージ11を移動さ
せて、受光素子16Bで次々に検査試料13上の別の場
所のパターンを撮影する。これに応じて、データ変換装
置22が設計データ20のうち上記の撮影した場所と同
じ場所の設計データを次々に読みこんで画像に展開す
る。撮像して得たパターンの画像データと設計データを
展開したパターンの画像データそれぞれの重心座標を計
算して比較することによって、検査試料13上のパター
ン全体について欠陥の有無が検査される。
【0049】この場合のパターン検査の第2実施例のフ
ローチャートを図14に示す。同図中、ステップS11
0で検査試料の検査範囲、検査感度、光源12の光量等
の検査条件を入力する。この後、ステップS112でX
Yステージ11を検査位置まで移動させる。次に、ステ
ップS114で記憶装置21に格納されている設計デー
タ(パターンデータ)20のうち受光素子16Bで撮像
する位置と同じ位置の設計データを読み出してデータ変
換装置22によって検査データに変換し、ステップS1
15でこの検査データを画像展開部23によって画像に
展開し、ステップS116で展開された画像データを画
像メモリ17Aに取り込む。ステップS118では、重
心座標計算回路40Aでこの画像データからパターンの
重心座標を計算して欠陥検出回路42に供給する。
【0050】上記のステップS114〜S118と並列
にステップS124〜S128が実行される。ステップ
S124では受光素子16Bで検査試料13のパターン
を撮像し、ステップS126でこの撮像パターンの画像
データを画像メモリ17Bに取り込む。ステップS12
8では、重心座標計算回路40Bでこの撮像パターンの
重心座標を計算して欠陥検出回路42に供給する。
【0051】ステップS130では欠陥検出回路42で
重心座標計算回路40A,40Bからの重心座標を比較
して、重心座標間距離が検査感度として与えられている
所定値を超えるか、または所定値未満のときパターン欠
陥と判定する。次のステップS132ではパターン欠陥
の位置(座標)や重心座標間距離等の欠陥情報を欠陥情
報メモリ28に記憶し、ステップS134で検査範囲を
確認してこの検査範囲の全域の検査が終了していなけれ
ばステップS112に進んでXYステージ11を次の検
査位置まで移動させる。検査範囲の全域の検査が終了す
ると、この処理を終了する。
【0052】このように、受光素子14Bで撮像したパ
ターンの重心座標と設計データから計算したパターンの
重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、疑
似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げるこ
とができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間距
離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0053】図15は本発明のパターン検査装置の第2
実施例のブロック図を示す。同図中、図2と同一部分に
は同一符号を付す。図15において、マスクまたは半導
体ウエハ等の検査試料13はXYステージ11上に固定
され、光源12で検査試料13を透過照明し、自動焦点
機構15によって焦点合わせされた対物レンズ光学系1
4Bによって検査試料13上の所定の個所のパターンを
拡大投影する。これによって、受光素子(CCD)16
Bは検査試料13上の所定の場所の互いに対応するパタ
ーンを撮像して、その画像データを画像メモリ17Bに
記憶する。
【0054】画像メモリ17Bから読み出されたパター
ンの画像データは重心座標計算回路40Bに供給され
る。重心座標計算回路40Bは、画像データを2値化
し、2値化データからパターンの重心座標を計算して、
得られたパターンの重心座標を欠陥検出回路42に供給
する。一方、記憶装置21に格納されている設計データ
(パターンデータ)20のうち上記受光素子16Bで撮
像した場所と同じ場所の設計データを重心座標計算回路
44に供給し、ここで設計データからパターンの重心座
標を直接計算する。
【0055】欠陥検出回路42は重心座標計算回路4
4,40Bそれぞれから供給されるパターンの重心座標
を比較して、重心座標のずれが所定値を超えたとき、ま
たは所定値未満のときパターン欠陥を有りと判定し、検
出された欠陥情報はシステム制御装置30の制御によっ
て欠陥情報メモリ28に格納される。この場合のパター
ン検査の第3実施例のフローチャートを図16に示す。
同図中、ステップS210で検査試料の検査範囲、検査
感度、光源12の光量等の検査条件を入力する。この
後、ステップS212でXYステージ11を検査位置ま
で移動させる。次に、ステップS214で記憶装置21
に格納されている設計データ(パターンデータ)20の
うち受光素子16Bで撮像する位置と同じ位置の設計デ
ータを読み出して重心座標計算回路44に供給する。次
に、ステップS218では、重心座標計算回路44で設
計データからパターンの重心座標を直接計算して欠陥検
出回路42に供給する。
【0056】上記のステップS214〜S218と並列
にステップS224〜S228が実行される。ステップ
S224では受光素子16Bで検査試料13のパターン
を撮像し、ステップS226でこの撮像パターンの画像
データを画像メモリ17Bに取り込む。ステップS22
8では、重心座標計算回路40Bでこの撮像パターンの
重心座標を計算して欠陥検出回路42に供給する。
【0057】ステップS230では欠陥検出回路42で
重心座標計算回路44,40Bからの重心座標を比較し
て、重心座標間距離が検査感度として与えられている所
定値を超えるか、または所定値未満のときパターン欠陥
と判定する。次のステップS232ではパターン欠陥の
位置(座標)や重心座標間距離等の欠陥情報を欠陥情報
メモリ28に記憶し、ステップS234で検査範囲を確
認してこの検査範囲の全域の検査が終了していなければ
ステップS212に進んでXYステージ11を次の検査
位置まで移動させる。検査範囲の全域の検査が終了する
と、この処理を終了する。
【0058】なお、検査試料13は、マスクの回路パタ
ーンに限らず、レチクルの回路パターン、ウェハ上の回
路パターン、プリント基板の回路パターン、液晶表示装
置のパターン、プラズマディスプレイのパターンであっ
てもよい。また、検査試料13を透過した光を検出する
だけでなく、検査試料13で反射した光を検出する構成
としても良い。
【0059】なお、受光素子14B,14Aが第1,第
2の受光素子に対応し、重心座標計算回路40B,40
A,44が第1,第2,第3の重心座標計算回路に対応
する。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
第1の受光素子で検査試料から実際にパターンを撮像
し、前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標
を計算し、第2の受光素子で前記検査試料から実際にパ
ターンを撮像し、前記第2の受光素子で撮像したパター
ンの重心座標を計算し、前記第1の受光素子で撮像した
パターンの重心座標と、前記第2の受光素子で撮像した
パターンの重心座標とを比較してパターン欠陥を検出す
る。
【0061】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と第2の受光素子で撮像したパターン
の重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、
疑似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げる
ことができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間
距離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0062】請求項2に記載の発明は、第1の受光素子
で検査試料から実際にパターンを撮像し、前記第1の受
光素子で撮像したパターンの重心座標を計算し、前記検
査試料のパターンの設計データからパターンの重心座標
を計算し、前記第1の受光素子で撮像したパターンの重
心座標と、前記設計データから計算したパターンの重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する。
【0063】このように、第1の受光素子で撮像したパ
ターンの重心座標と設計データから計算したパターンの
重心座標とを比較してパターン欠陥を検出するため、疑
似欠陥の影響を受けることなく欠陥検出感度を上げるこ
とができ、また、複雑な形状のパターンのパターン間距
離による欠陥検出を簡単かつ短時間に行うことができ
る。
【0064】請求項3に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像するパターンと前記第2の受光素子で撮像するパ
ターンとは前記検査試料の異なる層のパターンである。
このように、第1の受光素子で撮像するパターンと第2
の受光素子で撮像するパターンとは検査試料の異なる層
のパターンとすることにより、検査試料の異なる層のパ
ターン間の位置ずれによる欠陥を検出できる。
【0065】請求項4に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像するパターンと前記第2の受光素子で撮像するパ
ターンとは前記検査試料の同一層のパターンである。こ
のように、第1の受光素子で撮像するパターンと第2の
受光素子で撮像するパターンとは検査試料の同一層のパ
ターンとすることにより、検査試料の同一層のパターン
間の位置ずれやパターンの変形による欠陥を検出でき
る。
【0066】請求項5に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像するパターンと前記設計データから計算するパタ
ーンとは前記検査試料の異なる層のパターンである。こ
のように、第1の受光素子で撮像するパターンと設計デ
ータから計算するパターンとは検査試料の異なる層のパ
ターンとすることにより、検査試料の異なる層のパター
ン間の位置ずれによる欠陥を検出できる。
【0067】請求項6に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像するパターンと前記設計データから計算するパタ
ーンとは前記検査試料の同一層のパターンである。この
ように、第1の受光素子で撮像するパターンと設計デー
タから計算するパターンとは検査試料の同一層のパター
ンとすることにより、検査試料の同一層のパターン間の
位置ずれやパターンの変形による欠陥を検出できる。
【0068】請求項7に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像したパターンの重心座標と、前記第2の受光素子
で撮像したパターンまたは前記設計データから計算した
パターンの重心座標との距離が第1の所定値を超えたと
きパターン欠陥ありとする。このように、第1の受光素
子で撮像したパターンの重心座標と、第2の受光素子で
撮像したパターンまたは設計データから計算したパター
ンの重心座標との距離が第1の所定値を超えたときパタ
ーン欠陥ありとするため、パターン間の位置ずれやパタ
ーンの変形による欠陥を検出できる。
【0069】請求項8に記載の発明は、第1の受光素子
で撮像したパターンの重心座標と、前記第2の受光素子
で撮像したパターンまたは前記設計データから計算した
パターンの重心座標との距離が第2の所定値未満のとき
パターン欠陥ありとする。このように、第1の受光素子
で撮像したパターンの重心座標と、第2の受光素子で撮
像したパターンまたは設計データから計算したパターン
の重心座標との距離が第2の所定値未満のときパターン
欠陥ありとするため、複雑な形状のパターンのパターン
間の整合がとれてないことによる欠陥の検出を簡単かつ
短時間に行うことができる。
【0070】請求項9に記載の発明は、検査試料から実
際にパターンを撮像する第1の受光素子と、前記第1の
受光素子で撮像したパターンの重心座標を計算する第1
の重心座標計算回路と、前記検査試料から実際にパター
ンを撮像する第2の受光素子と、前記第2の受光素子で
撮像したパターンの重心座標を計算する第2の重心座標
計算回路と、前記第1の重心座標計算回路で計算した重
心座標と、前記第2の重心座標計算回路で計算した重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路
とを有する。
【0071】これにより、請求項1に記載の発明を実現
できる。請求項10に記載の発明は、検査試料から実際
にパターンを撮像する第1の受光素子と、前記第1の受
光素子で撮像したパターンの重心座標を計算する第1の
重心座標計算回路と、前記検査試料のパターンの設計デ
ータからパターンの重心座標を計算する第3の重心座標
計算回路と、前記第1の重心座標計算回路で計算した重
心座標と、前記第3の重心座標計算回路で計算した重心
座標とを比較してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路
とを有する。
【0072】これにより、請求項2に記載の発明を実現
できる。請求項11に記載の発明では、欠陥検出回路
は、前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標
と、前記第2または第3の重心座標計算回路で計算した
重心座標距離が第1の所定値を超えたときパターン欠陥
ありとする。これにより、請求項7に記載の発明を実現
できる。
【0073】請求項12に記載の発明では、欠陥検出回
路は、前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標
と、前記第2または第3の重心座標計算回路で計算した
重心座標距離が第2の所定値未満のときパターン欠陥あ
りとする。これにより、請求項8に記載の発明を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパターン検査装置の一例のブロック図で
ある。
【図2】本発明のパターン検査装置の第1実施例のブロ
ック図である。
【図3】受光素子で撮像された画像を示す図である。
【図4】図3の画像の2値化及び重心座標を示す図であ
る。
【図5】配線層の重心座標を示す図である。
【図6】コンタクトホールの重心座標を示す図である。
【図7】配線パターンの重心座標とコンタクトホールパ
ターンの重心座標とが一致した例を示す図である。
【図8】配線パターンの重心座標とコンタクトホールパ
ターンの重心座標とが位置ずれした例を示す図である。
【図9】一部が欠落した配線パターンの重心座標とコン
タクトホールパターンの重心座標とが位置ずれした例を
示す図である。
【図10】配線パターンの重心座標と突起が生じたコン
タクトホールパターンの重心座標とが位置ずれした例を
示す図である。
【図11】異なる配線層それぞれのコンタクトホールが
所定距離だけ離間した例を示す図である。
【図12】設計データから得た配線パターンの重心座標
とコンタクトホールパターンの重心座標とが位置ずれし
た例を示す図である。
【図13】本発明のパターン検査の第1実施例のフロー
チャートである。
【図14】本発明のパターン検査の第2実施例のフロー
チャートである。
【図15】本発明のパターン検査装置の第2実施例のブ
ロック図である。
【図16】本発明のパターン検査の第3実施例のフロー
チャートである。
【符号の説明】
11 XYステージ 12 光源 13 検査試料 14A,14B 対物レンズ光学系 15 自動焦点機構 16A,16B 受光素子 17A,17B 画像メモリ 20 設計データ 21 記憶装置 22 データ変換装置 23 画像展開部 24 切り換えスイッチ 28 欠陥情報メモリ 30 システム制御装置 40A,40B,44 重心座標計算回路 42 欠陥検出回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA56 AC21 CA04 CB02 DA07 EA08 EA11 EA16 EB01 ED08 ED23 4M106 AA01 AA09 BA20 CA39 DB04 DB21 DJ11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の受光素子で検査試料から実際にパ
    ターンを撮像し、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標を計
    算し、 第2の受光素子で前記検査試料から実際にパターンを撮
    像し、 前記第2の受光素子で撮像したパターンの重心座標を計
    算し、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標と、
    前記第2の受光素子で撮像したパターンの重心座標とを
    比較してパターン欠陥を検出することを特徴とするパタ
    ーン検査方法。
  2. 【請求項2】 第1の受光素子で検査試料から実際にパ
    ターンを撮像し、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標を計
    算し、 前記検査試料のパターンの設計データからパターンの重
    心座標を計算し、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標と、
    前記設計データから計算したパターンの重心座標とを比
    較してパターン欠陥を検出することを特徴とするパター
    ン検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパターン検査方法におい
    て、 前記第1の受光素子で撮像するパターンと前記第2の受
    光素子で撮像するパターンとは前記検査試料の異なる層
    のパターンであることを特徴とするパターン検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のパターン検査方法におい
    て、 前記第1の受光素子で撮像するパターンと前記第2の受
    光素子で撮像するパターンとは前記検査試料の同一層の
    パターンであることを特徴とするパターン検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のパターン検査方法におい
    て、 前記第1の受光素子で撮像するパターンと前記設計デー
    タから計算するパターンとは前記検査試料の異なる層の
    パターンであることを特徴とするパターン検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のパターン検査方法におい
    て、 前記第1の受光素子で撮像するパターンと前記設計デー
    タから計算するパターンとは前記検査試料の同一層のパ
    ターンであることを特徴とするパターン検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載のパターン検査方
    法において、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標と、
    前記第2の受光素子で撮像したパターンまたは前記設計
    データから計算したパターンの重心座標との距離が第1
    の所定値を超えたときパターン欠陥ありとすることを特
    徴とするパターン検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載のパターン検査方
    法において、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標と、
    前記第2の受光素子で撮像したパターンまたは前記設計
    データから計算したパターンの重心座標との距離が第2
    の所定値未満のときパターン欠陥ありとすることを特徴
    とするパターン検査方法。
  9. 【請求項9】 検査試料から実際にパターンを撮像する
    第1の受光素子と、 前記第1の受光素子で撮像したパターンの重心座標を計
    算する第1の重心座標計算回路と、 前記検査試料から実際にパターンを撮像する第2の受光
    素子と、 前記第2の受光素子で撮像したパターンの重心座標を計
    算する第2の重心座標計算回路と、 前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標と、前
    記第2の重心座標計算回路で計算した重心座標とを比較
    してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路とを有するこ
    とを特徴とするパターン検査装置。
  10. 【請求項10】 検査試料から実際にパターンを撮像す
    る第1の受光素子と、 前記第1の受光素子で撮像した
    パターンの重心座標を計算する第1の重心座標計算回路
    と、 前記検査試料のパターンの設計データからパターンの重
    心座標を計算する第3の重心座標計算回路と、 前記第1の重心座標計算回路で計算した重心座標と、前
    記第3の重心座標計算回路で計算した重心座標とを比較
    してパターン欠陥を検出する欠陥検出回路とを有するこ
    とを特徴とするパターン検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のパターン検
    査装置において、 前記欠陥検出回路は、前記第1の重心座標計算回路で計
    算した重心座標と、前記第2または第3の重心座標計算
    回路で計算した重心座標距離が第1の所定値を超えたと
    きパターン欠陥ありとすることを特徴とするパターン検
    査装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10記載のパターン検
    査装置において、 前記欠陥検出回路は、前記第1の重心座標計算回路で計
    算した重心座標と、前記第2または第3の重心座標計算
    回路で計算した重心座標距離が第2の所定値未満のとき
    パターン欠陥ありとすることを特徴とするパターン検査
    装置。
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