JP2000136176A - ポリメチン化合物、その製造方法および用途 - Google Patents

ポリメチン化合物、その製造方法および用途

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JP2000136176A
JP2000136176A JP10322857A JP32285798A JP2000136176A JP 2000136176 A JP2000136176 A JP 2000136176A JP 10322857 A JP10322857 A JP 10322857A JP 32285798 A JP32285798 A JP 32285798A JP 2000136176 A JP2000136176 A JP 2000136176A
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cyano
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JP10322857A
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English (en)
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Heinosuke Yasuda
平之介 保田
Naohiko Fukuoka
直彦 福岡
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Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UV−A領域の紫外線吸収能力、すなわち
分子吸光係数の極めて大きい新規化合物およびその製造
方法の提供、前記紫外線吸収能力を生かした新規な紫
外線吸収剤およびそれを含む化粧料ならびに耐候性有機
高分子組成物の提供。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 [式中、R1は、直鎖または分岐のアルキル基、シクロ
アルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有す
るアリール基またはヘテロ環基を表し、R2は、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、アラアルキル基、シクロアルキ
ル基、ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子
を含むアルキル基を表わし、R3は、水素原子、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、−OR2またはハロゲンを表
し、Aは直鎖または分岐の、アルキレン基、アルケニレ
ン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、酸素原子
を含むアルキレン基またはヒドロキシ基を含むアルキレ
ン基を表す。]で示されるポリメチン化合物、その製造
方法、前記紫外線吸収能力を生かした新規な紫外線吸収
剤およびそれを含む化粧料ならびに耐候性有機高分子組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、優れた紫外線吸収
能および高い光安定性を有するポリメチン化合物、それ
を含む紫外線吸収剤、化粧料、有機高分子組成物および
前記ポリメチン化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機物質、特に高分子化合物は紫外線の
作用によって、黄変、変色、亀裂または脆化を起こすこ
とは周知の事実である。一方、地表に到達する紫外線は
UV−B及びUV−Aが殆どである。これらのうちUV
−A領域の紫外線は一定量以上の光量が皮膚に照射され
ると、皮膚の紅斑化を引き起こし、皮膚の弾力性低下及
び褐色化を促進させる原因とされている。このようなU
V−A領域の紫外線による皮膚の変化を防止する目的
で、紫外線吸収剤を配合したいわゆる日焼け止め用化粧
品が知られている。
【0003】公知の紫外線吸収化合物としては、例え
ば、4−フェニルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のベンゾ
フェノン誘導体;例えば、4−tert−ブチル−4′
−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン
誘導体;例えば、2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニ
ルベンゾトリアゾ−ル等のベンゾトリアゾ−ル誘導体が
利用されてきた。以上に記載した従来公知のUV−A領
域の紫外線吸収剤として、例えば、ジベンゾイルメタン
系合成化合物は、金属イオンと着色反応を起こすという
欠点があった。一方、公知のUV−A領域の紫外線吸収
剤として使用される合成化合物は、通常、化粧料等に配
合されているが、皮膚への刺激性の問題から、その使用
量に制限があり、本来の目的である皮膚の日焼け止めに
必要な量を使用することができず、そのためUV−A領
域の紫外線遮蔽効果は小さいものであった。従って、U
V−A領域の紫外線を吸収する化合物で、吸収能力の極
めて大きい、つまり分子吸光係数の大きい合成化合物の
開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、UV−A領域の紫外線吸収能力、すなわち分子吸光
係数の極めて大きい新規化合物およびその製造方法を提
示する点にあり、本発明の第二の目的は、前記紫外線吸
収能力を生かした新規な紫外線吸収剤およびそれを含む
化粧料ならびに耐候性有機高分子組成物を提供する点に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、一般式
(1)
【化5】 [式中、R1は、直鎖または分岐のアルキル基、シクロ
アルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有す
るアリール基またはヘテロ環基を表し、R2は、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、アラアルキル基、シクロアルキ
ル基、ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子
を含むアルキル基を表わし、R3は、水素原子、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、−OR2またはハロゲンを表
し、Aは直鎖または分岐の、アルキレン基、アルケニレ
ン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、酸素原子
を含むアルキレン基またはヒドロキシ基を含むアルキレ
ン基を表す。]で示されるポリメチン化合物に関する。
【0006】本発明の第二は、請求項1記載のポリメチ
ン化合物を含有する紫外線吸収剤に関する。
【0007】本発明の第三は、請求項1記載のポリメチ
ン化合物を含有する化粧料に関する。
【0008】本発明の第四は、請求項1記載のポリメチ
ン化合物を含有する耐候性有機高分子組成物に関する。
【0009】本発明の第五は、下記一般式(2)
【化6】 CN−CH2−COR1 ……(2) (式中、R1は直鎖または分岐のアルキル基、シクロア
ルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有する
アリール基またはヘテロ環基を表し、R2は、直鎖また
は分岐のアルキル基、アラアルキル基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子を
含むアルキル基を表わす。)で示されるれアシルアセト
ニトリル誘導体と下記一般式(3)
【化7】 (式中,R2は、直鎖または分岐のアルキル基、アラア
ルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ基を含むアル
キル基、または酸素原子を含むアルキル基を表わし、R
3は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、−OR2
またはハロゲンを表し、Aは、直鎖または分岐の、アル
キレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロア
ルキレン基、酸素原子を含むアルキレン基またはヒドロ
キシ基を含むアルキレン基を表す。)で示されるジホル
ミル誘導体を、有機溶剤中塩基触媒の存在下で反応させ
ることを特徴とする下記一般式(1)
【化8】 [式中、R1は、直鎖または分岐のアルキル基、シクロ
アルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有す
るアリール基またはヘテロ環基を表し、R2は、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、アラアルキル基、シクロアルキ
ル基、ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子
を含むアルキル基を表わし、R3は、水素原子、直鎖ま
たは分岐のアルキル基、−OR2またはハロゲンを表
し、Aは直鎖または分岐の、アルキレン基、アルケニレ
ン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、酸素原子
を含むアルキレン基またはヒドロキシ基を含むアルキレ
ン基を表す。]で示されるポリメチン化合物を製造する
方法に関する。
【0010】R1における、前記直鎖または分岐のアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso
−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基な
どを挙げることができるが、その炭素数は1〜8が好ま
しい。前記シクロアルキル基としては、例えば、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げることでき、
前記アラルキル基としては、例えば、フェニルエチル、
フェニルプロピル基などを挙げることができ、前記アリ
ール基としては、例えば、非置換またはメチル、エチル
などのアルキル基、メトキシ、エトキシなどのアルコキ
シ基、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
アルコキシカルボニル基、ハロゲン、アセチル基、シア
ノ基等の置換基で置換されたフェニル基などを挙げるこ
とができる。前記ヘテロ環基としては、例えば、チエニ
ル基、フラニル基、イミダゾイル基、ピリジル基、ピリ
ミジル基、キノリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリ
ル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾイル
基、ベンゾイソオキサゾイル基、ベンゾイミダゾイル
基、インドリル基などを挙げることができる。
【0011】R2における、前記直鎖または分岐のアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニ
ル基、n−デシル基などを挙げることができるが、その
炭素数は1〜8が好ましい。前記アラアルキル基として
は、例えば、ベンジル基、フェニルエチル基などを挙げ
ることができ、前記シクロアルキル基としては、例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを挙げる
ことができる。前記ヒドロキシ基を含むアルキル基とし
ては、例えば、メチロール基、エチロール基などを挙げ
ることができる。前記酸素原子を含むアルキル基として
は、例えば、メトキシエチル基、エトキシエチル基、メ
トキシエチルオキシ基などを挙げることができる。
【0012】連結基Aにおける、前記直鎖または分岐の
アルキレン基としては、例えば、1,2−エタンジイル
基、1,3−プロパンジイル基、1,6−ヘキサンジイ
ル基、1,8−オクタンジイル基、1,12−ドデカン
ジイル基、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイル
基、2−メチル−1,3−プロパンジイル基などを挙げ
ることができる。前記アルケニレン基としては、例え
ば、2−ブテン−1、4−ジイル基を挙げることができ
る。前記シクロアルキレン基としては、例えば、1,4
−シクロヘキシレン基を挙げることができる。酸素原子
を含むアルキレン基としては、例えば、オキシ−ビス−
エチレン基、1,4−シクロヘキシレン−ビス−オキシ
エチレン基などを挙げることができる。前記ヒドロキシ
基を含むアルキレン基としては、例えば、2−ヒドロキ
シ−1,3−プロパンジイル基、3−ヒドロキシ−1,
5−ペンタンジイル基を挙げることができる。
【0013】前記反応は、通常室温〜100℃、好まし
くは40〜70℃において実施するが、これに用いられ
る有機溶剤としては、低級脂肪族アルコール、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミドなどを挙げることができる。
【0014】前記塩基触媒としては、ピペリジン、モル
ホリン、ピリジンなどの有機塩基が好ましい。
【0015】本発明化合物である前記一般式(1)で表
されるポリメチン化合物は、炭素原子とCN基および炭
素原子とCOR1基との間の結合が波線で示されている
とおり、異性体の存在を示している。その異性体の数は
3の種類によっていろいろ変化するが、たとえば、R3
が水素のときは3種類の異性体が存在する。しかし、工
業的には通常分離して使用せず、異性体混合物の形で使
用するので、以下の具体的化合物名においては異性体の
位置関係を表示する記号は省略して記載した。 それら
の化合物名の例を下記に示す。5,5′−[(1,2−
エタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シア
ノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、
5,5′−[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]、5,5′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビ
ス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレ
ン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテ
ン−3−オン)]、5,5′−[(1,7−ヘプタンジ
イル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フ
ェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−
ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,8−オク
タンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,
1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル
−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,9
−ノナンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,10−デカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,11−ウンデカンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]、5,5′−[(1,12−ドデカンジイル)
ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレ
ン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテ
ン−3−オン)]、5,5′−[(1,13−トリデカ
ンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1
−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−
4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,14
−テトラデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メト
キシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2
−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,15−ペンタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,16−ヘキサデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)] 5,5′−[(1,17−ヘプ
タデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,18−オクタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(2−ペンテン−1,4−ジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(2−ヒドロキシ
−1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シア
ノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、
5,5′−[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]、5,5′−[(1,4−ブタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−
3−オン)]、5,5′−[(1,5−ペンタンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,6−ヘキサ
ンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1
−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−
4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,7−
ヘプタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,8−オクタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,9−ノナンジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シア
ノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、
5,5′−[(1,10−デカンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]、5,5′−[(1,11−ウンデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,12−ドデ
カンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,
1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル
−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,1
3−トリデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エト
キシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2
−ジメチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,14−テトラデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,15−ペンタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,16−ヘキ
サデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,17−ヘプタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,18−オクタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(2−ペンテン−
1,4−ジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2,2−ジメ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(2
−ヒドロキシ−1,3−プロパンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]、5,5′−[(1,2−エタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,3−プロパンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,4−ブタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,5−ペンタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,7−ヘプタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,8−オクタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,9−ノナンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,10−デカンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)
ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,11−ウンデカンジイル)
ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレ
ン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3
−オン)]、5,5′−[(1,12−ドデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン
−3−オン)]、5,5′−[(1,13−トリデカン
ジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−
フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペン
テン−3−オン)]、5,5′−[(1,14−テトラ
デカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−
4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,15
−ペンタデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メト
キシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,16−ヘキサデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,17−ヘプタデカンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,18−オクタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン
−3−オン)]、5,5′−[(2−ペンテン−1,4
−ジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシ−4,1
−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(2−ヒドロキシ
−1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2
−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2
−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2
−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,7−ヘプタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,8−オクタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,9−ノナンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2
−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,10−デカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−
2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,11−ウンデカンジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シア
ノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(1,12−ドデカンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−
シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、
5,5′−[(1,13−トリデカンジイル)ビス(オ
キシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(1,14−テトラデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェ
ニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン
−3−オン)]、5,5′−[(1,15−ペンタデカ
ンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,1
−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−ペ
ンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,16−ヘキ
サデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−
4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−
4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−[(1,17
−ヘプタデカンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エト
キシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メ
チル−4−ペンテン−3−オン)]、5,5′−
[(1,18−オクタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−シ
アノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オン)]、5,
5′−[(2−ペンテン−1,4−ジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2−メチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]、5,5′−[(2−ヒドロキシ−1,3−プロ
パンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシ−4,
1−フェニレン)ビス(4−シアノ−2−メチル−4−
ペンテン−3−オン)]などを挙げることができる。
【0016】下記一般式(2)
【化9】 CN−CH2−COR1 ……(2) (式中、R1は前記と同一である。)で示される化合物
の具体例としては、ピバロイルアセトニトリル、アセチ
ルアセトニトリル、プロピオニルアセトニトリル、n−
ブチロイルアセトニトリル、iso−ブチロイルアセト
ニトリル、n−バレロイルアセトニトリル、iso−バ
レロイルアセトニトリル、n−カプロイルアセトニトリ
ル、ベンゾイルアセトニトリル、o−、m−及びp−ト
ルオイルアセトニトリル、o−、m−及びp−アニソイ
ルアセトニトリルなどを挙げることができる。
【0017】下記一般式(3)
【化10】 [式中、R2、R3及びAは前記と同一である。]で示さ
れる化合物の具体例としては、4,4′−[(1,2−
エタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベン
ズアルデヒド)]、4,4′−[(1,3−プロパンジ
イル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデ
ヒド)]、4,4′−[(1,4−ブタンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]、
4,4′−[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]、4,
4′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−メトキシベンズアルデヒド)]、4,4′−
[(1,7−ヘプタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシベンズアルデヒド)]、4,4′−[(1,
8−オクタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキ
シベンズアルデヒド)]、4,4′−[(1,9−ノナ
ンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズア
ルデヒド)]、4,4′−[(1,10−デカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,11−ウンデカンジイル)
ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,12−ドデカンジイル)ビ
ス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,13−トリデカンジイル)
ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,14−テトラデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,15−ペンタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,16−ヘキサデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,17−ヘプタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,18−オクタデカンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(2−ブテン−1,4−ジイル)
ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(2−ヒドロキシ−1,3−プロ
パンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベンズ
アルデヒド)]、4,4′−[(1,2−エタンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒ
ド)]、4,4′−[(1,3−プロパンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、
4,4′−[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4,4′−
[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−エトキシベンズアルデヒド)]、4,4′−[(1,
6−ヘキサンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキ
シベンズアルデヒド)]、4、4′−[(1,7−ヘプ
タンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシベンズ
アルデヒド)]、4、4′−[(1,8−オクタンジイ
ル)ビス(オキシ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒ
ド)]、4、4′−[(1,9−ノナンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、
4、4′−[(1,10−デカンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、
4′−[(1,11−ウンデカンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、
4′−[(1,12−ドデカンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,13−トリデカンジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,14−テトラデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,15−ペンタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,16−ヘキサデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,17−ヘプタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(1,18−オクタデカンジイル)ビス(オキシ)ビ
ス(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(2−ブテン−1、4−ジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−エトキシベンズアルデヒド)]、4、4′−
[(2−ヒドロキシ−1、3−プロパンジイル)ビス
(オキシ)ビス(3−エトキシベンズアルデヒド)]な
どを挙げることができる。
【0018】一般式(1)で表される化合物によって安
定化された有機物質、例えば、化粧料や有機高分子化合
物は慣用の添加物をさらに含有してもよく、例えば、酸
化防止剤、光安定剤、金属不活性剤、過酸化物スカベン
ジャーを含有してもよい。
【0019】本発明による化合物の他に添加されてもよ
い酸化防止剤として、例えば、2,6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert
−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−
tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6
−ジ−シクロペンチル−4−メチルフェノール、2−
(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェ
ノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノー
ル、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,
6−ジノニル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,
4−ジメチル−6−(1′−メチル−ウンデカ−1′−
イル)−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−ヘプタデカ−1′−イル)−フェノール、2,
4−ジメチル−6−(1′−メチル−トリデカ−1′−
イル)−フェノール及びそれらの混合物、2,4−ジオ
クチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジ
−オクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6
−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール及び
それらの混合物、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルハ
イドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルハイドロ
キノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシ
フェノール、2,6−ジ−tert−ブチルハイドロキ
ノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドリキシ
アニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペ
ート及びそれらの混合物、2,4−ビス−オクチルメル
カプト−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オ
クチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−
トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−イソシャヌレート、1,3,5−トリス
(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
メチルベンジル)−イソシャヌレート、2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,
3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ
シクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシャ
ヌレート等,2,2′−メチレンビス(6−tert−
ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノー
ル)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−ter
t−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス
(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−tert
−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(6−
tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−
ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メ
チルフェニル)ブタン、エチレングリコールビス[3,
3′−ビス(3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)ブチレート]等,1,3,5−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,
4,6−トリス(3,5−ジ−tert−4−ヒドロキ
シベンジル)フェノール等を挙げることができる。
【0020】本発明による化合物の他に添加されてもよ
い光安定剤として、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−
(3′,5′−ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5′−ter
t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−
2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ
−tert−アミル−2′−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′
−ヒドロキシ−5′−(2′−オクチルオキシカルボニ
ルエチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
等、4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクトキ
シ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4
−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロキシ
−、2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−、また
は4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ
ベンゾフェノン誘導体等、4−tert−ブチルフェニ
ルサリシレート、フェニルサリシレート、オクチルフェ
ニルサリシレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス
(4−tert−ブチルベンゾイルレゾルシノール、
2,4−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサ
デシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエート等、エチルα−シアノ−β,β−ジフェニ
ルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジ
フェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシン
ナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキ
シシンナメート等、ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,
6,−テトラメチル−4−ピペリジル)サクシネート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)アジペート等、4,4′−ジ−オクチルオキ
シオキザニリド、2,2′−ジエトキシオキシオキザニ
リド、2,2′−ジ−オクチルオキシ−5,5′−ジ−
tert−ブチルオキザニリド、2,2′−ジ−ドデシ
ルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブチルオキザニリ
ド、2−エトキシ−2′−エチルオキザニリド、N,
N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキザニリ
ド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2′−エト
キシオキザニリド等、2,4,6−トリス(2−ヒドロ
キシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシ
フェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒド
ロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2
−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニ
ル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。
【0021】本発明による化合物の他に添加されてもよ
い金属不活性化剤としては、例えば、N,N′−ジフェ
ニルシュウ酸ジアミド、N−サルチラル−N′−サリチ
ロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイル)ヒ
ドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3
−サリチロイルアミノ−1,2,3−トリアゾ−ル、ビ
ス(ベンジリデン)シュウ酸ヒドラジド、イソフタル酸
ジヒドラジド、N,N′−ジアセタール−アジピン酸ジ
ヒドラジド、N,N′−ビス−サリチロイルシュウ酸ジ
ヒドラジド、N,Nービス−サリチロイル−チオプロピ
オン酸ヂヒドラジド等が挙げられる。
【0022】本発明による化合物の他に添加されてもよ
い過酸化物スカベンジャーとしては、例えば、ジラウリ
ル−、ジステアリル−、ジミリスチル−またはジトリデ
シル−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンズイ
ミダゾール、ペンタエリスリト−ルテトラキス(ドデシ
ルメルカプト)プロピオネート等が挙げられる。
【0023】本発明の一般式(1)で示されるビス−ポ
リメチン化合物の最大吸収領域は320〜340nmの
範囲であり、従来公知のUV−A領域の紫外線吸収剤に
比べ、優れた紫外線吸収能力を有しており、皮膚に対す
る刺激性、更に、その他の有害性もなく、化粧料基剤と
の相溶性に優れ、また、経皮吸収されにくい等の好まし
い特徴を有する。
【0024】本発明の一般式(1)で示される前記ビス
−ポリメチン化合物を含有する化粧料は、常法により前
期公知の化粧料基剤に配合し、クリーム、パウダー、溶
液、油剤、スプレー、ステイック、乳液、ファンデーシ
ョン、軟膏などとして使用する。
【0025】本発明化粧料中の前記ビス−ポリメチン化
合物の配合量は、使用形態により変動し得るので特に限
定されず、有効量混在すればよいが、一般には組成物中
に0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5重量%と
なるように配合するのがよい。
【0026】また、本発明の前記ビス−ポリメチン化合
物は、そのもののみ配合したものでもよいが、更に、他
のUV−A及びUV−B吸収剤と組み合わせて通常の日
焼け止め化粧料として使用することにより好ましい効果
を発揮する。また、本発明の前記ビス−ポリメチン化合
物は化粧料に用いる他の種々の添加剤とともに使用する
ことができる。
【0027】本発明に係る化粧料である皮膚外用剤の基
剤は、前記ビス−ポリメチン化合物に対し不活性のもの
であればよく、固体、液体、乳剤、泡状液、ゲル等のい
ずれであってもよい。本発明の化粧品基剤としては、例
えば、オリーブ油、ツバキ油、綿実油、ヒマシ油、大豆
油、ヤシ油、カカオ脂、ラノリン、蜜ロウ、カルナバロ
ウ、硬化油、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン
酸、アスコルビン酸、ベヘニン酸、またはそれらのエス
テル、またはそれらの金属塩類、デシルエチル、オレイ
ル、ラウリル、セチルまたはステアリルアルコール等の
高級アルコール類が挙げられる。合成油としては、例え
ば、スクワランモノステアリン酸グリセライド、合成ポ
リエーテル油類、ソルビタンモノオレート、ラノリン及
びその水素添加物または、スクワラン類が挙げられる。
鉱物油としては、例えば、パラフィン、ワセリン、流動
パラフィン、マイクロクリスタルワックス等が挙げられ
る。更には、シリコン油、ポリエーテル類、ジアルキル
シロキサン類、澱粉またはタルク等の微粉末、スイッチ
スバウト型噴射剤として使用される低沸点炭化水素また
はハロゲンを有する炭化水素等が挙げられる。
【0028】他の適当な添加剤としては、例えばW/O
型またはO/W型の乳化剤が挙げられる。乳化剤として
は、市販の乳化剤でよく、また、エチルセルロース、ポ
リアクリル酸、ゼラチン、寒天の増粘剤も必要に応じて
加えることもできる。更に、必要に応じて香料、保湿
剤、乳化安定剤、薬効成分など添加してもよい。
【0029】保湿剤としては、例えば、グリセリン、プ
ロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコ
ール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0030】粘着剤としては、例えば、ポリビニールア
ルコル、カルボキメチルセルロースナトリウム塩、アル
ギン酸ナトリウム塩、プロピレングリコールエステル等
が挙げられる。保存剤としては、例えば、安息香酸、ソ
ルビン酸、デヒドロ酢酸、p−オキシ安息香酸エステル
類等が挙げられる。
【0031】溶剤としては、例えば、エタノール、アセ
トン、酢酸エステル、イソプロパノール等が挙げられ
る。乳化剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙
げられる。
【0032】
【実施例】以下、本発明化合物の合成例を挙げて本発明
を具体的に説明するが、これらは好ましい実施態様の例
示に過ぎず、本発明はこれらの実施例だけに限定するも
のではない。
【0033】実施例1 5,5′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−
シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブチ
ル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=1、2−エ
タンジイル基}の合成 90mlのメチルセロソルブに4,4′−[(1,2−
エタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−メトキシベン
ズアルデヒド)](0.01mol)、ピバロイルアセ
トニトリル(0.02mol)およびピペリジン(0.
1ml)を加え、1.5時間加熱還流する。冷却後、析
出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄した後乾燥す
る。軟化点210.5〜212.5℃の精製物が84%
の収率で得られる。
【0034】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)335.5 εmax28、400 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2204(α,
β−不飽和CN),1680(C=O),1505(C
N基に隣接するC=C),1266(C−O−C)。
【0035】実施例2 5,5′−[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブ
チル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=1,3−
プロパンジイル基}の合成 4,4′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]を4,4′−
[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシベンズアルデヒド)]に置き換えたことを除
いて実施例1と同様の手法を繰り返した。精製物の軟化
点は210.5〜212.5℃であり、収率は85%で
ある。その物性は下記のとおりである。
【0036】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)335.5 εmax28、400 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2204(α,
β−不飽和CN),1680(C=O),1505(C
N基に隣接するC=C),1266(C−O−C)。
【0037】実施例3 5,5′−[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス(4−
シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−オ
ン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブチ
ル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=1,4−ブ
タンジイル基}の合成 4,4′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]を4,4′−
[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3−
メトキシベンズアルデヒド)]に置き換えたことを除い
て実施例1と同様の手法を繰り返した。精製物の軟化点
は174〜176℃であり、収率は71%である。その
物性は下記のとおりである。
【0038】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)339.5 εmax30、100 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2206(α,
β−不飽和CN),1680(C=O),1510(C
N基に隣接するC=C),1287(C−O−C)。
【0039】実施例4 5,5′−[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブ
チル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=1,5−
ペンタンジイル基}の合成 4,4′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]を4,4′−
[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシベンズアルデヒド)]に置き換えたことを除
いて実施例1と同様の手法を繰り返した。精製物の軟化
点は110〜113℃であり、収率は78%である。そ
の物性は下記のとおりである。
【0040】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)340.0 εmax29、700 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2205(α,
β−不飽和CN),1686(C=O),1508(C
N基に隣接するC=C),1269(C−O−C)。
【0041】実施例5 5,5′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブ
チル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=1、6−
ヘキサンジイル基}の合成 4,4′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]を4,4′−
[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキシ)ビス(3
−メトキシベンズアルデヒド)]に置き換えたことを除
いて実施例1と同様の手法を繰り返した。精製物の軟化
点は145〜148℃であり、収率は81%である。そ
の物性は下記のとおりである。
【0042】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)339.0 εmax28、500 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2204(α,
β−不飽和CN),1681(C=O),1507(C
N基に隣接するC=C),1268(C−O−C)。
【0043】実施例6 5,5′−[(2−ブテン−1,4−ジイル)ビス(オ
キシ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン−3−
オン)]{一般式(1)において、R1=tert−ブ
チル基、R2=メチル基、R3=水素原子、A=2−ブテ
ン−1,4−ジイル基}の合成 4,4′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
ビス(3−メトキシベンズアルデヒド)]を4,4′−
[(2−ブテン−1,4−ジイル)ビス(オキシ)ビス
(3−メトキシベンズアルデヒド)]に置き換えたこと
を除いて実施例1と同様の手法を繰り返した。精製物の
軟化点は188〜191℃であり、収率は86%であ
る。その物性は下記のとおりである。
【0044】紫外吸収スペクトル(クロロホルム):λ
max(nm)336.5 εmax30、500 赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1:2205(α,
β−不飽和CN),1685(C=O),1509(C
N基に隣接するC=C),1284(C−O−C)。
【0045】実施例7 以下、本発明に係る皮膚外用剤の具体的な配合例につい
て説明する。実施例7の化粧料として、実施例1の化合
物「5,5′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキ
シ)ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)ビス
(4−シアノ−2,2−ジメチル−4−ペンテン3−オ
ン)]」を配合した日焼け止めパウダーを、比較対照例
として、「2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン」を配合した日焼け止めパウダーをそれぞれ調製し
た。処方を表1に示す。
【0046】調製方法は以下の通りである。表1中、
(1)〜(5)、及び(11)または(12)を均一に
混合し、(6)〜(10)を添加して混合均一化した後
(13)を添加混合した。
【0047】
【表1】 なお、POE硬化ヒマシ油は、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油のことである。
【0048】日焼け止め効果の確認 実施例7で調製した日焼け止めパウダーと比較対照例の
日焼け止めパウダーをそれぞれ皮膚に塗布し海浜での実
使用の効果テストを行った。サンプル液を男女それぞれ
10名の背中に左右半分づつ塗布し、4時間後の日焼け
度合いを調べ、その結果を表2に示す。判定基準は日焼
けの度合いに応じて以下の評価基準とした。結果は20
名の評価点の平均で表わし、表2に示す。
【0049】〔評価基準〕 紅斑が認められない +2 僅かに紅斑が認められた +1 明らかな紅斑が認められた 0 中程度の紅斑が認められた −1 強い紅斑が認められた −2
【0050】
【表2】
【0051】前記実施例7から明らかなように、本発明
の化合物を用いれば、UV−B領域からUV−A領域に
かかる310〜340nmの紫外線に対して、従来の紫
外線吸収剤より優れた吸収能力を示し、またこれを用い
た化粧料は皮膚を痛めにくく、該化合物が経皮吸収され
にくいという優れた効果を発揮することが判る。
【0052】実施例8(高分子物質に対する光安定化効
果) ポリエチレン粉末及びポリプロピレン粉末100重量部
に、実施例1で製造したサンプル化合物を、それぞれ
0.05重量部、0.2重量部及び0.5重量部を配合
して、ミキサーで十分混合した後、シリンダー温度20
0℃、25mm径押出機によって溶融混練して造粒し
た。得られたペレットを210℃で、厚さ0.25mm
のシートに圧縮成型して試験片を作成した。得られた試
験片は、引張り試験に対応するダンベル型に打ち抜い
た。上記と同様の方法にて光安定剤無添加の比較対照用
の試験片を作成し、これらの試験片をスガ試験機株式会
社製WEL−75XS−HS−BEC型キセノン・サン
シャインロングライフウェザーオメーターを用い、ブラ
ックパネル温度80℃で光照射して、各々の試験片の引
張り強度低下の径時変化を比較し、評価を行った。
【0053】引張り試験は島津製作所(株)製DSS−
5000型引張試験機を用い、温度23±2℃、相対湿
度50±5%、試験速度毎分50±5.0mmで行っ
た。引張り強度は以下の計算式により求めた。得られた
結果は表3に示す通りであった。
【数1】Ts=S/(T.W) 式中、Ts=引張り強度 (kgf/mm2) T=サンプルの厚み (mm) W=サンプルの幅 (mm) S=サンプルの最大強度 (kgf) である。
【0054】
【表3】
【0055】表3に示した結果から明らかなように、本
発明によるビス−ポリメチン化合物は優れた安定化効果
(すなわち劣化時間の延長)を示す。
【0056】
【効果】本発明により、UV−A領域の紫外線吸収能
力、すなわち分子吸光係数の極めて大きい新規化合物と
その製造方法を提供できるとともに、該化合物を含有さ
せることにより優れた日焼け止め効力をもつ化粧料や紫
外線に対して安定な有機高分子組成物を提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 104 C09K 3/00 104F // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4C083 AB242 AB432 AC012 AC022 AC432 AC482 AD022 AD071 AD072 AD152 AD252 BB21 BB46 CC01 CC19 EE01 EE17 FF01 FF05 4H006 AA01 AA03 AB51 AB92 AC25 BA69 4H039 CA21 CD10 CD40 4J002 AA001 BB031 BB121 ET006 FD056 GB00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中、R1は、直鎖または分岐のアルキル基、シクロ
    アルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有す
    るアリール基またはヘテロ環基を表し、 R2は、直鎖または分岐のアルキル基、アラアルキル
    基、シクロアルキル基、 ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子を含む
    アルキル基を表わし、 R3は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、−O
    2またはハロゲンを表し、Aは直鎖または分岐の、ア
    ルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロ
    アルキレン基、酸素原子を含むアルキレン基またはヒド
    ロキシ基を含むアルキレン基を表す。]で示されるポリ
    メチン化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリメチン化合物を含有
    する紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリメチン化合物を含有
    する化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリメチン化合物を含有
    する耐候性有機高分子組成物。
  5. 【請求項5】 下記一般式(2) 【化2】 CN−CH2−COR1 ……(2) (式中、R1は直鎖または分岐のアルキル基、シクロア
    ルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有する
    アリール基またはヘテロ環基を表し、R2は、直鎖また
    は分岐のアルキル基、アラアルキル基、シクロアルキル
    基、ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子を
    含むアルキル基を表わす。)で示されるれアシルアセト
    ニトリル誘導体と下記一般式(3) 【化3】 (式中,R2は、直鎖または分岐のアルキル基、アラア
    ルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ基を含むアル
    キル基、または酸素原子を含むアルキル基を表わし、R
    3は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、−OR2
    またはハロゲンを表し、Aは、直鎖または分岐の、アル
    キレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロア
    ルキレン基、酸素原子を含むアルキレン基またはヒドロ
    キシ基を含むアルキレン基を表す。)で示されるジホル
    ミル誘導体を、有機溶剤中塩基触媒の存在下で反応させ
    ることを特徴とする下記一般式(1) 【化4】 [式中、R1は、直鎖または分岐のアルキル基、シクロ
    アルキル基、アラアルキル基、環原子5〜12個を有す
    るアリール基またはヘテロ環基を表し、 R2は、直鎖または分岐のアルキル基、アラアルキル
    基、シクロアルキル基、 ヒドロキシ基を含むアルキル基、または酸素原子を含む
    アルキル基を表わし、 R3は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、−O
    2またはハロゲンを表し、Aは直鎖または分岐の、ア
    ルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロ
    アルキレン基、酸素原子を含むアルキレン基またはヒド
    ロキシ基を含むアルキレン基を表す。]で示されるポリ
    メチン化合物を製造する方法。
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