JP2000135726A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2000135726A
JP2000135726A JP10311094A JP31109498A JP2000135726A JP 2000135726 A JP2000135726 A JP 2000135726A JP 10311094 A JP10311094 A JP 10311094A JP 31109498 A JP31109498 A JP 31109498A JP 2000135726 A JP2000135726 A JP 2000135726A
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JP
Japan
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mold plate
mold
slide
movable
fixed
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JP10311094A
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Kunio Tanaka
國雄 田中
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Canon Chemicals Inc
Original Assignee
Canon Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定側型板と可動側型板の間のクリアランス
が大きいために、型板とスライドとの間でガタが生じ、
バリやかじり等の不具合が発生する。このようなガタが
生じると、スライドの移動精度が悪く、キャビティの形
状が一定しないので、結果的に成形品の寸法精度は十分
に保証することができない。 【解決手段】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
ャビティが形成される射出成形用金型において、スライ
ド駒とブロックとを一体的に結合して前記可動側型板を
構成するとともに、前記可動側型板をベアリングのケー
シング手段と組み合わせて可動するスライド機構を有
し、前記固定側型板に組み込まれたスライドガイド手段
が前記ベアリングを介して作動するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック材料
等で成形する時に使用する射出成形用金型、特に、射出
成形用金型のスライド機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形の分野においては、射出
成形用金型は、成形品キャビティを形成する固定側型板
と可動側型板とをスライドを介して雌雄嵌合して成り、
スライド部位を可動させるために固定側型板と可動側型
板との間にクリアランスが通常、0. 05〜0. 1mm
程度設けられている。
【0003】このような従来の射出成形用金型において
は、例えば図4および図5に示されるように、金型は固
定側型板1と可動側型板2とスライド3とから構成され
おり、アンギュラーピン7によって固定側型板1と可動
側型板2が開いて、所謂型開きを行うと同時に、図示で
右方向にスライドする。しかしながら、このような従来
の射出成形用金型では、図4に示されるようなクリアラ
ンスB、C、Dの大きさが重要であり、クリアランス
B、C、Dが小さければスライド3は動かないし、大き
ければガタを生じてバリができたり、型かじり等の原因
となる。従って、一般的には、このようなクリアランス
B、C、Dはほぼ0. 05〜0. 1mm程度の範囲とさ
れている。
【0004】このように、従来の射出成形用金型におい
ては、固定側型板と可動側型板の間のクリアランスが大
きいために、型板とスライドとの間でガタが生じ、バリ
や型かじり等の不具合がしばしば発生することがある。
ガタが生じるということは、スライドの移動精度が悪
く、キャビティの形状が一定しないことであるので、結
果として成形品の寸法精度が十分に保証できないものに
なる。
【0005】また、このような成形用金型では、型あわ
せ位置状況が毎回異なることとなり、当初の金型の設計
強度では型当たりの不具合を保証できず、型の破損につ
ながるものである。
【0006】このような問題に対処するために、ベアリ
ングを組み込んだ構造の例として、特開平8ー1184
32号公報に開示されたものがあるが、これは型板の凹
所にブッシュを嵌合させて金型を形成する場合に、型板
とブッシュとの間にベアリングを設け、そのベアリング
の精度で型板とブッシュ間の同心度を保持しようとする
ものである。
【0007】上記金型構造は、型構造に組み込まれるベ
アリングが筒状のケージに嵌合されたコロにより構成さ
れ、このコロが嵌合方向にのみ回転する構造をなしてい
る。
【0008】また、特開平8ー238652号、特開平
9ー66547号、特開平9ー187843号公報に開
示されたものも、転がり機構をスライドベースに組み込
んだ構造であるが、上記と比べて少し複雑な構造になっ
ている。これらの金型構造は、傾斜コアピン構造のスラ
イド性能を向上させる目的で、転がり機構が組み込まれ
たものであり、ベアリング機構をスライドコアに直接的
に組み込む構造をとることで、上記構造のものとは異な
っている。
【0009】しかしながら、これら構造の従来のスライ
ド機構を有する射出成形用金型においても上述したよう
な従来の課題は何等解決することができず、今日に至っ
ている。
【0010】従って、本発明の目的はこのような従来に
おける課題を解決するために、固定側型板に可動側型板
が組み込まれた射出成形用金型において、スライドの移
動精度を向上し、キャビティの形状が一定で、安定した
寸法精度の成形品を形成できることを特徴とする射出成
形用金型を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の射出成形用金型は、固定側型板と可動側
型板の間に成形品キャビティが形成される射出成形用金
型において、前記固定側型板と可動側型板がケーシング
手段に組み込まれたベアリングを介して設けられている
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明の射出成形用金型は、固定側
型板と可動側型板の間に成形品キャビティが形成される
射出成形用金型において、スライド駒とブロックとを一
体的に結合して前記可動側型板を構成するとともに、前
記可動側型板をベアリングのケーシング手段と組み合わ
せて可動するスライド機構を有し、前記固定側型板に組
み込まれたスライドガイド手段が前記ベアリングを介し
て作動するように構成されたことを特徴とする。
【0013】更に、本発明の射出成形用金型は、固定側
型板と可動側型板の間に成形品キャビティが形成される
射出成形用金型において、スライド駒とブロックとを一
体的に結合して前記可動側型板を構成するとともに、前
記可動側型板をベアリングのケーシング手段と組み合わ
せて可動するスライド機構を有し、前記固定側型板に中
継する前記可動側型板に組み込まれたスライドガイド手
段が前記ベアリングを介して作動するように構成された
ことを特徴とする。
【0014】更にまた、本発明の射出成形用金型は、固
定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが形成さ
れる射出成形用金型において、前記固定側型板に組み合
わされる可動側型板を構成するスライド駒と該スライド
駒をスライドさせるスライドガイド手段とを一体的に結
合し、前記固定側型板に組み込まれたベアリングのケー
シング手段を含む前記固定側型板との中継ブロックが、
ベアリングを介して作動するように構成されたことを特
徴とする。
【0015】また、本発明の射出成形用金型は、固定側
型板と可動側型板の間に成形品キャビティが形成される
射出成形用金型において、スライド部の弾性歪みを、 ε=(ΔL/L)=(W/A)/E に基づいて計算して、型締め時の型締め力をベアリング
に与えないために、パーティングラインに所定の隙間を
設けたことを特徴とする。
【0016】更に、本発明の射出成形用金型は、固定側
金型と可動側金型のスライド駒との間のクリアランスが
0を越え〜0. 008mmに維持されることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】このように、本発明の射出成形用
金型は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビテ
ィが形成される射出成形用金型であって、可動側型板を
構成するスライド駒とブロックとを一体的に結合すると
ともに、可動側型板を、ベアリングのケーシング手段と
組み合わせて可動するスライド機構を有し、固定側型板
に組み込まれたスライドガイド手段、あるいは固定側型
板に中継する可動側型板に組み込まれたスライドガイド
手段とがベアリングを介して作動するように構成されて
いるので、固定側金型と可動側金型のスライド駒とのク
リアランスが0を越え〜0. 008mm程度と高精度に
維持でき、固体側金型に対して可動側金型がスムーズに
作動されて、ガタや型カジリやバリ等の不具合の発生を
防止することができる。また、固定側金型とスライド駒
のスライド部に高精度のクリアランスを設けることで、
型内のエアや材料から発生するガスの排気が有効にで
き、成形品の肉厚を一定に維持できるとともに、成形品
の品質の安定化と再現性が得られて収率が向上する。更
に、スライド部には潤滑剤やグリース等を多く必要とし
ないので、油類を避けたい成形品の製造に好適に適用す
ることができる。更にまた、上述のように構成する時
に、駆動領域がスライドガイド手段ときっちり組み込ま
れた構造内にあり、スライド駒とブロックとの隙間が設
計上の限界であるが、両者のスライドの接点がベアリン
グの接点であり、摩擦力を最低限に抑制できる構造であ
るので、設計上の限界の隙間を無理なく移動できる。
【0018】また、可動側型板を構成するスライド駒と
該スライド駒をスライドさせるスライドガイド手段が一
体的に結合されており、固定側型板に組み込まれたベア
リングのケーシング手段を含む固定側型板との中継ブロ
ックとが、ベアリングを介して作動される構造であって
も、スライド駒とブロックとの隙間を設計上の限界とし
た構造にできる。これは、固定側型板にがっちりと組み
込まれたスライド手段に可動側型板が搭載された構成で
あるので、その状態でガタを極小にできるし、可動接点
であるベアリングの手段が殆ど隙間のない構造であって
も、構成が完成しておれば円滑に可動側型板を駆動する
ことができる。
【0019】本発明のその他の目的と特徴および利点は
以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろ
う。
【0020】(実施例1)図1は本発明の射出成形用金
型の第1の実施例を示すもので、図示されるように、本
発明の射出成形用金型は、固定側型板1と、可動側型板
2と、可動側型板2を滑動するためのガイドレール5か
ら成るスライドガイド手段と、スライドガイド手段のガ
イドレール5に沿って可動側型板2を滑動可能に支持す
るベアリング8から成るスライド機構とから構成されて
いる。可動側型板2は固定側型板1に滑動可能に雌雄嵌
合されており、固定側型板1に対して図示で上下方向に
移動可能になっている。また、可動側型板2はスライド
部を構成するスライド駒4とブロック6とを一体的に結
合して成ると共に、可動側型板2のこのスライド部を、
スライドガイド手段を構成するスライドガイドレール5
に沿って移動できるように、ベアリング8から成るスラ
イド機構がスライドガイドレール5とブロック6との間
に設けられている。
【0021】本例は、可動側型板2を滑動するためのス
ライド機構が最もシンプルな構成をなすもので、可動側
型板2におけるスライド駒4のクリアランスA、Eの範
囲が0を越え〜0. 008mmで、このクリアランス
A、Eで問題なくスライド部が摺動、すなわちスライド
することができる。また、クリアランスAに関しては型
締め力がかかる時、その力がベアリングに強くかからな
くする工夫が必要であるので、スライドの高さ(イ)の
弾性変化量を考慮すると、若干大きくすることが必要で
あるが、本発明者が確認した金型では、およそ0. 02
3mmが好適であった。
【0022】また、本例では、固定側である可動側型板
2のスライド駒4にベアリング8のケーシングを組み込
んだブロック6を取付け、この固定側である可動側型板
2にスライドガイドレール5を取付け固定し、ベアリン
グ8を介して可動側がスライド可能に組み合わせられて
いる。また、スライドガイドレール5がスライド駒4側
に固定されるように上記と逆の構成にすることもでき
る。更に、ベアリング8を有するスライド機構の機能を
十分に発揮させるためには、クリアランスA、Eが摺動
部の全域で一定となるように、ブロック6をスライド駒
4に固定すると共にスライドガイドレール5を固定す
る。
【0023】このように、本発明においては、固定側金
型と可動側金型のスライド駒とのクリアランスの範囲が
0を越え〜0. 008mm程度と高精度のクリアランス
を維持することができ、固体側金型に対して可動側金型
がスムーズに作動されて、ガタや型カジリやバリ等の不
具合の発生を防止することができる。また、固定側金型
とスライド駒のスライド部に高精度のクリアランスを設
けることで、型内のエアや材料から発生するガスの排気
が有効にでき、成形品の肉厚を一定に維持できるととも
に、成形品の品質の安定化と再現性が得られて収率を向
上できる。更に、スライド部には潤滑剤やグリース等を
多く必要としないので、油類を避けたい成形品の製造に
好適に適用することができる。
【0024】(実施例2)図2は本発明の射出成形用金
型の第2の実施例を示すもので、図示されるように、射
出成形用金型は、固定側型板1aと、可動側型板2a
と、可動側型板2aを滑動するための一対のガイドレー
ル5aから成るスライドガイド手段と、スライドガイド
手段のガイドレール5aに沿って可動側型板2aを滑動
可能に支持するベアリング8aから成るスライド機構と
から構成されている。可動側型板2aは固定側型板1a
に滑動可能に雌雄嵌合されている。また、可動側型板2
aはスライド部を構成するスライド駒4aと、スライド
駒4の下側に間隔を置いて設けられた一対のブロック6
aとを一体的に結合して成ると共に、可動側型板2aの
このスライド部を、スライドガイド手段を構成するスラ
イドガイドレール5aに沿って移動できるように、ベア
リング8aから成るスライド機構がスライドガイドレー
ル5aとブロック6aとの間に設けられている。
【0025】また、本例では、可動部である可動側型板
2aのスライド駒4aが、平面積が大きな場合に有効な
構成であり、可動側型板2aにおけるスライド駒4aの
クリアランスA、Eの範囲は同ように0を越え〜0. 0
08mmで、このクリアランスA、Eで問題なくスライ
ド部がスライドすることができる。
【0026】また、本例では、固定側である可動側型板
2aのスライド駒4aにベアリング8aのケーシングを
組み込んだ一対のブロック6aを間隔を置いて取付ける
と共に、この固定側である可動側型板2aに一対のスラ
イドガイドレール5aを同ように間隔を置いて取付けて
固定し、ベアリング8aを介して可動側がスライド可能
に組み合わせられている。更に、本例ではクリアランス
Eを0を越え〜0. 008mmの範囲にすれば、型カジ
リやバリの発生を好適に防ぐことができる。
【0027】このように、本例はスライド駒の幅が広い
場合の取付け例であり、可動部をより安定してスライド
させるようにスライドガイドレール5aとブロック6a
とが図示のように複数個、図示では一対、設けられてい
る。また、スライドガイドレール5aがスライド駒4a
側のブロック6aに固定されるように上記と逆の構成に
することもできる。
【0028】また、本例においても上述したと同よう
に、固定側金型と可動側金型のスライド駒とのクリアラ
ンスが0を越え〜0. 008mm程度と高精度に維持で
き、可動側金型がスムーズに作動されて、ガタや型カジ
リやバリ等の不具合の発生を防止することができるし、
固定側および可動側金型の嵌合部を高精度のクリアラン
スに維持することによって、型内のエアや成形材料から
発生するガスの排気が有効にでき、成形品の肉厚を一定
に維持できるとともに、成形品の品質の安定化と再現性
を得ることができて収率が向上する。更に、スライド部
分には潤滑剤やグリース等を必要としないので、油類を
忌避する成形品の製造に好適である。
【0029】(実施例3)図3は本発明の射出成形用金
型の第3の実施例を示すもので、図示されるように、射
出成形用金型は、固定側型板1bと、可動側型板2b
と、可動側型板2bのスライド駒4bを滑動可能に支持
するための一対のガイドレール5bから成るスライドガ
イド手段と、スライドガイド手段のガイドレール5bに
沿って可動側型板2bを滑動可能に支持するベアリング
8bから成るスライド機構とから構成されている。可動
側型板2bは固定側型板1bに滑動可能に雌雄嵌合され
ている。また、可動側型板2bはスライド部を構成する
スライド駒4bと、スライド駒4bの下側に間隔を置い
て設けられた一対のブロック6bとを一体的に結合して
成ると共に、可動側型板2bのこのスライド部を、スラ
イドガイド手段を構成するスライドガイドレール5bに
沿って移動できるように、ベアリング8bから成るスラ
イド機構がスライドガイドレール5bとブロック6bと
の間に設けられている。
【0030】また、本例では、可動部である可動側型板
2bのスライド駒4bが、平面積が大きな場合に有効な
構成であり、可動側型板2bにおけるスライド駒4bの
クリアランスFの範囲は0. 005〜0. 010mm
で、この範囲のクリアランスFで問題なくスライド部が
摺動することができる。
【0031】また、本例では、固定側である可動側型板
2bのスライド駒4bの両側に、ベアリング8bのケー
シングを組み込んだ一対のガイドレール5bを対向して
配置すると共に、これらガイドレール5bに夫々対応し
て可動側型板2bの両側部ににブロック6bが対向して
配置されて、ベアリング8bを介して可動側がスライド
可能に組み合わせられている。更に、本例ではクリアラ
ンスFを0. 005〜0. 01mmの範囲にすれば、型
カジリやバリの発生を好適に防ぐことができる。
【0032】このように、本例はスライド駒4bが型厚
で制限がある場合の取付け方であり、可動部であるスラ
イド駒4bの左右両側にガイドレール5bを設けて、可
動側型板2bにブロック6bを取付けてスライドさせる
ように構成されている。勿論、先の実施例と同ようにス
ライドガイドレール5bとブロック6bの取付け先は、
逆であっても差し支えがないものである。
【0033】このように、本発明においても、固定側金
型と可動側金型のスライド駒とのクリアランスが0. 0
05〜0. 01mm程度と高精度のクリアランスを維持
でき、可動側金型がスムーズに作動されて、ガタや型カ
ジリやバリ等の不具合の発生を防止することができる。
更に、固定側金型とスライド駒のスライド部分に高精度
のクリアランスを設けることで、型内のエアや材料から
の発生ガスの排気が有効にでき、成形品の品質の安定化
と再現性が得られて収率が向上する。また、スライド部
分には潤滑剤やグリース等を多く必要としないので、油
類を嫌う成形品の製造に好適である。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の射出成形用金型
は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが
形成される射出成形用金型において、前記固定側型板と
可動側型板がケーシング手段に組み込まれたベアリング
を介して設けられているので、固定側型板と可動側型板
の間のクリアランスを小さくできるために、型板とスラ
イドとの間でガタが生じることがなく、バリや型かじり
等の不具合の発生もなく、スライドの移動精度を好適に
維持でき、成形品の寸法精度を十分良好に保証すること
ができる。
【0035】本発明の請求項2記載の射出成形用金型
は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが
形成される射出成形用金型において、スライド駒とブロ
ックとを一体的に結合して前記可動側型板を構成すると
ともに、前記可動側型板をベアリングのケーシング手段
と組み合わせて可動するスライド機構を有し、前記固定
側型板に組み込まれたスライドガイド手段が前記ベアリ
ングを介して作動するように構成されているので、固定
側および可動側型板間のクリアランスを小さくでき、型
板とスライドとの間にガタが生じず、バリや型かじり等
の発生もなく、スライドの移動精度を好適に維持できす
ることができるとともに、成形品の寸法精度を十分良好
に保証することができる。
【0036】本発明の請求項3記載の射出成形用金型
は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが
形成される射出成形用金型において、スライド駒とブロ
ックとを一体的に結合して前記可動側型板を構成すると
ともに、前記可動側型板をベアリングのケーシング手段
と組み合わせて可動するスライド機構を有し、前記固定
側型板に中継する前記可動側型板に組み込まれたスライ
ドガイド手段が前記ベアリングを介して作動するように
構成されているので、固定側型板および可動側型板間の
クリアランスを小さくでき、型板とスライドとの間でガ
タが生じることがなく、バリや型かじり等の発生を阻止
できるとともに、スライドの移動精度を良好に維持で
き、成形品の寸法精度を保証できる。
【0037】本発明の請求項4記載の射出成形用金型
は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが
形成される射出成形用金型において、前記固定側型板に
組み合わされる可動側型板を構成するスライド駒と該ス
ライド駒をスライドさせるスライドガイド手段とを一体
的に結合し、前記固定側型板に組み込まれたベアリング
のケーシング手段を含む前記固定側型板との中継ブロッ
クが、ベアリングを介して作動するように構成されてい
るので、固定側型板および可動側型板間のクリアランス
を小さくでき、型板とスライドとの間でガタが生じるこ
とがなく、バリや型かじり等の発生を阻止できるととも
に、スライドの移動精度を良好に維持でき、成形品の寸
法精度を保証できる。
【0038】本発明の請求項5記載の射出成形用金型
は、固定側型板と可動側型板の間に成形品キャビティが
形成される射出成形用金型において、スライド部の弾性
歪みを、 ε=(ΔL/L)=(W/A)/E に基づいて計算して、型締め時の型締め力をベアリング
に与えないために、パーティングラインに所定の隙間、
すなわちクリアランスを設けているので、スライド部の
クリアランスを一定に維持して安定した寸法精度の成形
品を形成することができる。
【0039】本発明の請求項6記載の射出成形用金型
は、固定側金型と可動側金型のスライド駒との間のクリ
アランスが0を越え〜0. 008mmに維持されるの
で、クリアランスを小さく好適に維持することができ、
ガタがなく、バリや型かじり等の発生を阻止することが
できるとともに、成形品の寸法精度を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型の第1の実施例を示す
断面概要図である。
【図2】本発明の射出成形用金型の第2の実施例を示す
断面概要図である。
【図3】本発明の射出成形用金型の第3の実施例を示す
断面概要図である。
【図4】従来の射出成形用金型の一例を示す断面概要図
である。
【図5】図4の従来の射出成形用金型の側断面概要図で
ある。
【符号の説明】
1、1a、1b 固定側型板 2、2a、2b 可動側型板 3、3a、3b スライド 4、4a、4b スライド駒 5、5a、5b スライドガイドレール 6、6a、6b ブロック 7 アンギュラピン 8、8a、8b ベアリング A、B、C、D、E、F クリアランス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、前記固
    定側型板と可動側型板がケーシング手段に組み込まれた
    ベアリングを介して設けられていることを特徴とする射
    出成形用金型。
  2. 【請求項2】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、スライ
    ド駒とブロックとを一体的に結合して前記可動側型板を
    構成するとともに、前記可動側型板をベアリングのケー
    シング手段と組み合わせて可動するスライド機構を有
    し、前記固定側型板に組み込まれたスライドガイド手段
    が前記ベアリングを介して作動するように構成されたこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、スライ
    ド駒とブロックとを一体的に結合して前記可動側型板を
    構成するとともに、前記可動側型板をベアリングのケー
    シング手段と組み合わせて可動するスライド機構を有
    し、前記固定側型板に中継する前記可動側型板に組み込
    まれたスライドガイド手段が前記ベアリングを介して作
    動するように構成されたことを特徴とする射出成形用金
    型。
  4. 【請求項4】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、前記固
    定側型板に組み合わされる可動側型板を構成するスライ
    ド駒と該スライド駒をスライドさせるスライドガイド手
    段とを一体的に結合し、前記固定側型板に組み込まれた
    ベアリングのケーシング手段を含む前記固定側型板との
    中継ブロックが、ベアリングを介して作動するように構
    成されたことを特徴とする射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 固定側型板と可動側型板の間に成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、スライ
    ド部の弾性歪みを、 ε=(ΔL/L)=(W/A)/E に基づいて計算して、型締め時の型締め力をベアリング
    に与えないために、パーティングラインに所定の隙間を
    設けたことを特徴とする射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 固定側金型と可動側金型のスライド駒と
    の間のクリアランスが0を越え〜0. 008mmに維持
    されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の
    射出成形用金型。
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KR20200033855A (ko) * 2017-06-22 2020-03-30 스택 몰드 플러스 우게 사출 금형을 고정 및/또는 해제하기 위한 장치, 수단 및 방법
CN114269541A (zh) * 2019-10-08 2022-04-01 中西金属工业株式会社 双圆环型树脂保持器的制造方法

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