JP2000135250A - 電動式車椅子における電源バッテリの取付構造 - Google Patents
電動式車椅子における電源バッテリの取付構造Info
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- JP2000135250A JP2000135250A JP10312581A JP31258198A JP2000135250A JP 2000135250 A JP2000135250 A JP 2000135250A JP 10312581 A JP10312581 A JP 10312581A JP 31258198 A JP31258198 A JP 31258198A JP 2000135250 A JP2000135250 A JP 2000135250A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】車椅子の左右のバランスの確保に有利な電動式
車椅子における電源バッテリの取付構造を提供する。 【解決手段】使用者が着座する着座部と使用者の背中を
支える背もれた部とをもつ車体フレームを備えた電動式
車椅子に、回転車輪を回転させる電源バッテリ7を脱着
可能に搭載する取付構造である。電源バッテリ7を搭載
するバッテリ保持部41,42が車体フレーム1に設け
られている。薄形箱状の電源バッテリ7は、車体フレー
ム1の背もたれ部10eの背面に対面している。
車椅子における電源バッテリの取付構造を提供する。 【解決手段】使用者が着座する着座部と使用者の背中を
支える背もれた部とをもつ車体フレームを備えた電動式
車椅子に、回転車輪を回転させる電源バッテリ7を脱着
可能に搭載する取付構造である。電源バッテリ7を搭載
するバッテリ保持部41,42が車体フレーム1に設け
られている。薄形箱状の電源バッテリ7は、車体フレー
ム1の背もたれ部10eの背面に対面している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動式車椅子におけ
る電源バッテリの取付構造に関する。
る電源バッテリの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電動で走行可能な電動式車椅
子が提供されている。この電動式車椅子によれば、使用
者が着座する着座部と使用者の背中を支える背もれた部
とをもつ車体フレームを備えた電動式車椅子に、車輪を
回転させる電源バッテリを脱着可能に搭載する電源バッ
テリの取付構造が提供されている。
子が提供されている。この電動式車椅子によれば、使用
者が着座する着座部と使用者の背中を支える背もれた部
とをもつ車体フレームを備えた電動式車椅子に、車輪を
回転させる電源バッテリを脱着可能に搭載する電源バッ
テリの取付構造が提供されている。
【0003】この電源バッテリは、車体フレームのうち
使用者が着座する着座部の下側に配置されている。しか
しながら上記した電気椅子では、電源バッテリが車体フ
レームのうち使用者が着座する着座部の下側に配置され
ているため、電源バッテリのメンテナンス時には、人が
腰をかがまねばならず、メンテナンス性が悪い。
使用者が着座する着座部の下側に配置されている。しか
しながら上記した電気椅子では、電源バッテリが車体フ
レームのうち使用者が着座する着座部の下側に配置され
ているため、電源バッテリのメンテナンス時には、人が
腰をかがまねばならず、メンテナンス性が悪い。
【0004】更に重量ある電源バッテリを車体フレーム
の着座部の下側から引き出すのに非常な労力と時間とを
必要とし、不便である。殊に、不使用時に車椅子を折り
畳む構造である場合には、車椅子を折り畳む毎に、電源
バッテリを車体フレームの着座部の下側から引き出さね
ばならないため、電源バッテリの脱着操作性の向上が要
請されている。
の着座部の下側から引き出すのに非常な労力と時間とを
必要とし、不便である。殊に、不使用時に車椅子を折り
畳む構造である場合には、車椅子を折り畳む毎に、電源
バッテリを車体フレームの着座部の下側から引き出さね
ばならないため、電源バッテリの脱着操作性の向上が要
請されている。
【0005】そこで、特開平8−294517号公報に
は、電源バッテリを車椅子の底部側ではなく、後部側に
設けるべく、図9に示すように、車椅子の車体フレーム
100の後側のフレーム101,102のうちの車幅方
向の片側のフレーム101に電源バッテリ200を脱着
可能に配置した電動式車椅子が開示されている。このも
のでは、車体フレーム100の背もたれ部の背面側に電
源バッテリ200が配置されているものではない。
は、電源バッテリを車椅子の底部側ではなく、後部側に
設けるべく、図9に示すように、車椅子の車体フレーム
100の後側のフレーム101,102のうちの車幅方
向の片側のフレーム101に電源バッテリ200を脱着
可能に配置した電動式車椅子が開示されている。このも
のでは、車体フレーム100の背もたれ部の背面側に電
源バッテリ200が配置されているものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで図9に示す車
椅子においては、重量ある電源バッテリ200を車椅子
の着座部の下方から引き出す面倒な操作を廃止できるも
のの、車椅子の車体フレーム100の後側のフレーム1
01,102のうちの車幅方向の片側のフレーム101
に、重量ある電源バッテリ200が集中的に配置されて
いるため、車体フレーム10における左右のバランスが
悪い。また、左右のバランスが悪いことから、電源バッ
テリ200が配置されている側の車輪の片減りの不具合
がある。
椅子においては、重量ある電源バッテリ200を車椅子
の着座部の下方から引き出す面倒な操作を廃止できるも
のの、車椅子の車体フレーム100の後側のフレーム1
01,102のうちの車幅方向の片側のフレーム101
に、重量ある電源バッテリ200が集中的に配置されて
いるため、車体フレーム10における左右のバランスが
悪い。また、左右のバランスが悪いことから、電源バッ
テリ200が配置されている側の車輪の片減りの不具合
がある。
【0007】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、車椅子の左右のバランスの確保に有利な電動式
車椅子における電源バッテリの取付構造を提供すること
を課題とする。
であり、車椅子の左右のバランスの確保に有利な電動式
車椅子における電源バッテリの取付構造を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】・本発明者は電動式車椅
子における電源バッテリの取付構造について鋭意開発を
進めた。そして、電源バッテリを薄形箱状とし、その電
源バッテリが車体フレームの背もたれ部の背面に対面す
るように電源バッテリを搭載するバッテリ保持部を、車
体フレームに設ければ、上記した課題を解決できること
を見いだし、本発明を完成した。
子における電源バッテリの取付構造について鋭意開発を
進めた。そして、電源バッテリを薄形箱状とし、その電
源バッテリが車体フレームの背もたれ部の背面に対面す
るように電源バッテリを搭載するバッテリ保持部を、車
体フレームに設ければ、上記した課題を解決できること
を見いだし、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明に係る電動式車椅子における
電源バッテリの取付構造は、使用者が着座する着座部と
使用者の背中を支える背もれた部とをもつ車体フレーム
を備えた電動式車椅子に、回転車輪を回転させる電源バ
ッテリを脱着可能に搭載する電源バッテリの取付構造で
あって、電源バッテリは薄形箱状であり、電源バッテリ
が車体フレームの背もたれ部の背面に対面するように電
源バッテリを搭載するバッテリ保持部が車体フレームに
設けられていることを特徴とするものである。
電源バッテリの取付構造は、使用者が着座する着座部と
使用者の背中を支える背もれた部とをもつ車体フレーム
を備えた電動式車椅子に、回転車輪を回転させる電源バ
ッテリを脱着可能に搭載する電源バッテリの取付構造で
あって、電源バッテリは薄形箱状であり、電源バッテリ
が車体フレームの背もたれ部の背面に対面するように電
源バッテリを搭載するバッテリ保持部が車体フレームに
設けられていることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る構造によれば、薄形箱状の電
源バッテリが車体フレームの背もたれ部の背面に対面す
るように、電源バッテリが車体フレームに配置されるた
め、車体フレームの左右バランスの安定化に有利であ
る。更に電源バッテリが配置されている側の車輪の片減
りの不具合を改善できる。・本発明に係る構造の好まし
い態様によれば、バッテリ保持部は、第1バッテリ保持
部と第2バッテリ保持部と備えており、車体フレームの
車幅方向の片側に設けられた第1フレームと、車幅方向
の他の片側に設けられた第2フレームとを備えており、
第1バッテリ保持部は第1フレームに装備されており、
第2バッテリ保持部は第2フレームに装備されている構
成を採用できる。この場合には、電源バッテリを背もた
れ部の背面の中央域に配置するのに有利となり、車椅子
における左右のバランス確保に一層有利となる。・本発
明に係る構造の更に好ましい態様によれば、第1バッテ
リ保持部と第2バッテリ保持部との間隔を調整する間隔
調整手段を設ける構成を採用できる。この場合には、車
体フレームの車幅サイズの変動、あるいは、電源バッテ
リのサイズの変動に対処するのに有利となる。・本発明
に係る構造の好ましい態様によれば、間隔調整手段とし
ては、第1フレームに装備された第1バッテリ保持部、
および、第2フレームに装備された第2バッテリ保持部
の一方または双方を揺動可能とする方式を採用できる。
上記した態様によれば、車体フレームの車幅サイズの変
動、電源バッテリのサイズの変動に対処するのに有利と
なる。
源バッテリが車体フレームの背もたれ部の背面に対面す
るように、電源バッテリが車体フレームに配置されるた
め、車体フレームの左右バランスの安定化に有利であ
る。更に電源バッテリが配置されている側の車輪の片減
りの不具合を改善できる。・本発明に係る構造の好まし
い態様によれば、バッテリ保持部は、第1バッテリ保持
部と第2バッテリ保持部と備えており、車体フレームの
車幅方向の片側に設けられた第1フレームと、車幅方向
の他の片側に設けられた第2フレームとを備えており、
第1バッテリ保持部は第1フレームに装備されており、
第2バッテリ保持部は第2フレームに装備されている構
成を採用できる。この場合には、電源バッテリを背もた
れ部の背面の中央域に配置するのに有利となり、車椅子
における左右のバランス確保に一層有利となる。・本発
明に係る構造の更に好ましい態様によれば、第1バッテ
リ保持部と第2バッテリ保持部との間隔を調整する間隔
調整手段を設ける構成を採用できる。この場合には、車
体フレームの車幅サイズの変動、あるいは、電源バッテ
リのサイズの変動に対処するのに有利となる。・本発明
に係る構造の好ましい態様によれば、間隔調整手段とし
ては、第1フレームに装備された第1バッテリ保持部、
および、第2フレームに装備された第2バッテリ保持部
の一方または双方を揺動可能とする方式を採用できる。
上記した態様によれば、車体フレームの車幅サイズの変
動、電源バッテリのサイズの変動に対処するのに有利と
なる。
【0011】すなわち、車椅子の車種などによって車椅
子の車体フレームの車幅が相違することがある。あるい
は、電源バッテリのサイズが相違することもある。この
ような場合であっても、揺動に伴い、第1フレームの第
1バッテリ保持部と第2フレームの第2バッテリ保持部
との間隔を調整でき、電源バッテリを車体フレームに搭
載するのに有利となる。
子の車体フレームの車幅が相違することがある。あるい
は、電源バッテリのサイズが相違することもある。この
ような場合であっても、揺動に伴い、第1フレームの第
1バッテリ保持部と第2フレームの第2バッテリ保持部
との間隔を調整でき、電源バッテリを車体フレームに搭
載するのに有利となる。
【0012】この態様によれば、第1フレームに装備さ
れた第1バッテリ保持部、および、第2フレームに装備
された第2バッテリ保持部の双方を、揺動可能とするこ
とができる。揺動は、車体フレームの車幅方向において
揺動する形態を採用できる。・本発明に係る構造の好ま
しい態様によれば、電源バッテリは、下方に臨むととも
に凸および凹の一方で形成された取付部をもち、バッテ
リ保持部は、電源バッテリの取付部に対面するように上
方に臨むとともに凸および凹の他方で形成された被取付
部をもち、電源バッテリは、昇降によりバッテリ保持部
に対して脱着されるようにされている構成を採用でき
る。この場合には、電源バッテリを昇降操作させること
により、バッテリ保持部に対して電源バッテリを脱着で
き、脱着作業性を改善できる。
れた第1バッテリ保持部、および、第2フレームに装備
された第2バッテリ保持部の双方を、揺動可能とするこ
とができる。揺動は、車体フレームの車幅方向において
揺動する形態を採用できる。・本発明に係る構造の好ま
しい態様によれば、電源バッテリは、下方に臨むととも
に凸および凹の一方で形成された取付部をもち、バッテ
リ保持部は、電源バッテリの取付部に対面するように上
方に臨むとともに凸および凹の他方で形成された被取付
部をもち、電源バッテリは、昇降によりバッテリ保持部
に対して脱着されるようにされている構成を採用でき
る。この場合には、電源バッテリを昇降操作させること
により、バッテリ保持部に対して電源バッテリを脱着で
き、脱着作業性を改善できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず全体構成を説明する。図1は電
動式車椅子を外側から見た状態を示す。図1から理解で
きるように、電動式車椅子は、骨格を構成する車体フレ
ーム1と、車体フレーム1の右側および左側に脱着可能
に装備された駆動輪3とで構成されている。駆動輪3
は、リム34,スポーク35,タイヤ36をもつ。図1に
おいてA1は前方を示し、A2は後方を示す。
参照して説明する。まず全体構成を説明する。図1は電
動式車椅子を外側から見た状態を示す。図1から理解で
きるように、電動式車椅子は、骨格を構成する車体フレ
ーム1と、車体フレーム1の右側および左側に脱着可能
に装備された駆動輪3とで構成されている。駆動輪3
は、リム34,スポーク35,タイヤ36をもつ。図1に
おいてA1は前方を示し、A2は後方を示す。
【0014】車体フレーム1は金属パイプ(アルミパイ
プなど)を主体として形成されており、図1に示すよう
に、使用者の背中を支える背もたれ部10eを構成する
縦フレーム10と、介助者が掴む介助者用グリップ11
と、運転操作用のコントローラ13と、使用者の腰が着
座する着座部14を構成する横フレーム15と、使用者
の肘を支えるアームレスト16と、横フレーム15から
斜め下方に延設された脚フレーム17と、脚フレーム1
7の下端部に設けられたフットレスト18と、縦フレー
ム10と脚フレーム17とをつなぐように横方向に架設
された中間フレーム19と、中間フレーム19に保持さ
れた補助輪20とを備えている。
プなど)を主体として形成されており、図1に示すよう
に、使用者の背中を支える背もたれ部10eを構成する
縦フレーム10と、介助者が掴む介助者用グリップ11
と、運転操作用のコントローラ13と、使用者の腰が着
座する着座部14を構成する横フレーム15と、使用者
の肘を支えるアームレスト16と、横フレーム15から
斜め下方に延設された脚フレーム17と、脚フレーム1
7の下端部に設けられたフットレスト18と、縦フレー
ム10と脚フレーム17とをつなぐように横方向に架設
された中間フレーム19と、中間フレーム19に保持さ
れた補助輪20とを備えている。
【0015】左右の各駆動輪3はこれの回転中心軸37
を中心として回転する。左右の各駆動輪3には、これを
回転駆動させるための図略の電動モータが搭載されてい
る。図2は、車体フレーム1の背面を示す。図2に示す
ように、車体フレーム1の縦フレーム10は、背面にお
いて車幅方向の右側に設けられた第1フレームとしての
第1縦フレーム10xと、背面において車幅方向の左側
に設けられた第2フレームとしての第2縦フレーム10
yとで構成されている。第1縦フレーム10xおよび第
2縦フレーム10yは、断面円形状の丸パイプで構成さ
れている。
を中心として回転する。左右の各駆動輪3には、これを
回転駆動させるための図略の電動モータが搭載されてい
る。図2は、車体フレーム1の背面を示す。図2に示す
ように、車体フレーム1の縦フレーム10は、背面にお
いて車幅方向の右側に設けられた第1フレームとしての
第1縦フレーム10xと、背面において車幅方向の左側
に設けられた第2フレームとしての第2縦フレーム10
yとで構成されている。第1縦フレーム10xおよび第
2縦フレーム10yは、断面円形状の丸パイプで構成さ
れている。
【0016】バッテリ保持部4は、第1縦フレーム10
xに装備された第1バッテリ保持部41と、第2縦フレ
ーム10yに装備された第2バッテリ保持部42と備え
ている。第1バッテリ保持部41、第2バッテリ保持部
42は、両者が対応する位置となるように、つまり同じ
高さに装備されている。図4に示すように、第1バッテ
リ保持部41は第1縦フレーム10xに脱着可能に装備
されるものであり、半割りされた開閉可能な一対の把持
部50と、一対の把持部50を締める締結ボルト52が
挿入されるボルト挿入孔53と、把持部50と一体的に
設けられた載置部54とを備えている。把持部50に
は、断面ほぼ円形状の把持孔51を区画する内壁面51
fが形成されている。把持孔51は後述するように第1
バッテリ保持部41の揺動性を許容するものである。
xに装備された第1バッテリ保持部41と、第2縦フレ
ーム10yに装備された第2バッテリ保持部42と備え
ている。第1バッテリ保持部41、第2バッテリ保持部
42は、両者が対応する位置となるように、つまり同じ
高さに装備されている。図4に示すように、第1バッテ
リ保持部41は第1縦フレーム10xに脱着可能に装備
されるものであり、半割りされた開閉可能な一対の把持
部50と、一対の把持部50を締める締結ボルト52が
挿入されるボルト挿入孔53と、把持部50と一体的に
設けられた載置部54とを備えている。把持部50に
は、断面ほぼ円形状の把持孔51を区画する内壁面51
fが形成されている。把持孔51は後述するように第1
バッテリ保持部41の揺動性を許容するものである。
【0017】載置部54においては、上方に開口して臨
む凹状の第1差込口61および第2差込口62が車幅方
向において隣設して形成されている。第1差込口61お
よび第2差込口62は、ともに円形状の開口で形成され
ている。第1差込口61および第2差込口62の上面開
口の周縁及び下面開口の周縁には、案内性の向上のため
に円錐傾斜面状とされた案内部61n,62nが形成さ
れている。第1差込口61および第2差込口62は、電
源バッテリ7を取り付け得る被取付部として機能でき
る。
む凹状の第1差込口61および第2差込口62が車幅方
向において隣設して形成されている。第1差込口61お
よび第2差込口62は、ともに円形状の開口で形成され
ている。第1差込口61および第2差込口62の上面開
口の周縁及び下面開口の周縁には、案内性の向上のため
に円錐傾斜面状とされた案内部61n,62nが形成さ
れている。第1差込口61および第2差込口62は、電
源バッテリ7を取り付け得る被取付部として機能でき
る。
【0018】第1差込口61には付勢バネ64がホルダ
64sにより保持されており、係合手段として機能でき
る係合球体63が付勢バネ64により矢印K1方向に付
勢されている。第2差込口62にも、同様に、付勢バネ
64がホルダ64sにより保持されており、電源バッテ
リ7を係合させる係合手段として機能できる係合球体6
3が付勢バネ64により矢印K1方向に付勢されてい
る。この結果、電源バッテリ7を搭載していない状態に
おいては、係合球体63の一部63xが第1差込口61
および第2差込口62に露出している。
64sにより保持されており、係合手段として機能でき
る係合球体63が付勢バネ64により矢印K1方向に付
勢されている。第2差込口62にも、同様に、付勢バネ
64がホルダ64sにより保持されており、電源バッテ
リ7を係合させる係合手段として機能できる係合球体6
3が付勢バネ64により矢印K1方向に付勢されてい
る。この結果、電源バッテリ7を搭載していない状態に
おいては、係合球体63の一部63xが第1差込口61
および第2差込口62に露出している。
【0019】第1バッテリ保持部41の一対の把持部5
0で形成される把持孔51に第1縦フレーム10xが嵌
められた状態において、締結ボルト52の雄ねじ部52
sがボルト挿入孔53の雌ねじ部53sに螺着される
と、一対の把持部50が矢印M1方向に締まり、これに
より第1バッテリ保持部41が第1縦フレーム10xの
外壁面に脱着可能に固定される。
0で形成される把持孔51に第1縦フレーム10xが嵌
められた状態において、締結ボルト52の雄ねじ部52
sがボルト挿入孔53の雌ねじ部53sに螺着される
と、一対の把持部50が矢印M1方向に締まり、これに
より第1バッテリ保持部41が第1縦フレーム10xの
外壁面に脱着可能に固定される。
【0020】本実施形態によれば、締結ボルト52を緩
めれば、把持部50の締結が緩み、第1縦フレーム10
xを中心として第1バッテリ保持部41を矢印B1,B
2方向に揺動させ得る。そして、揺動角度を調整した後
に締結ボルト52を再び締めれば、第1バッテリ保持部
41が第1縦フレーム10xに固定され、第1バッテリ
保持部41の揺動角度を調整できる。
めれば、把持部50の締結が緩み、第1縦フレーム10
xを中心として第1バッテリ保持部41を矢印B1,B
2方向に揺動させ得る。そして、揺動角度を調整した後
に締結ボルト52を再び締めれば、第1バッテリ保持部
41が第1縦フレーム10xに固定され、第1バッテリ
保持部41の揺動角度を調整できる。
【0021】第2バッテリ保持部42も、第1バッテリ
保持部41と同様な構造とされており、同様にして車体
フレーム1の第2縦フレーム10yに脱着可能に装備さ
れる。すなわち、図6,図7から理解できるように、第
2バッテリ保持部42を第2縦フレーム10yを中心と
して矢印B1,B2方向に揺動させ得、揺動角度を調整
した後に締結ボルト52を再び締めれば、第1バッテリ
保持部41の揺動角度を調整した状態で第2縦フレーム
10yに固定できる。
保持部41と同様な構造とされており、同様にして車体
フレーム1の第2縦フレーム10yに脱着可能に装備さ
れる。すなわち、図6,図7から理解できるように、第
2バッテリ保持部42を第2縦フレーム10yを中心と
して矢印B1,B2方向に揺動させ得、揺動角度を調整
した後に締結ボルト52を再び締めれば、第1バッテリ
保持部41の揺動角度を調整した状態で第2縦フレーム
10yに固定できる。
【0022】従って把持孔51は、第1バッテリ保持部
41と第2バッテリ保持部42との横方向における揺動
を許容する揺動手段、ひいては、第1バッテリ保持部4
1と第2バッテリ保持部42との間の間隔を調整する間
隔調整手段として機能することができる。車椅子の車種
などによって車椅子の車体フレーム1の車幅が相違し、
第1縦フレーム10xと第2縦フレーム10yとの車幅
方向における間隔(図6,図7に示すMA,MB)が相
違することがある。このような場合であっても、第1バ
ッテリ保持部41と第2バッテリ保持部42との少なく
とも一方の揺動に伴い、第1縦フレーム10xの第1バ
ッテリ保持部41と第2縦フレーム10yの第2バッテ
リ保持部42との間隔を調整できる。
41と第2バッテリ保持部42との横方向における揺動
を許容する揺動手段、ひいては、第1バッテリ保持部4
1と第2バッテリ保持部42との間の間隔を調整する間
隔調整手段として機能することができる。車椅子の車種
などによって車椅子の車体フレーム1の車幅が相違し、
第1縦フレーム10xと第2縦フレーム10yとの車幅
方向における間隔(図6,図7に示すMA,MB)が相
違することがある。このような場合であっても、第1バ
ッテリ保持部41と第2バッテリ保持部42との少なく
とも一方の揺動に伴い、第1縦フレーム10xの第1バ
ッテリ保持部41と第2縦フレーム10yの第2バッテ
リ保持部42との間隔を調整できる。
【0023】図3に示すように、電源バッテリ7はアタ
ッシュケース形状をなしている。電源バッテリ7は、上
面部70に取っ手71をもつ四角薄形箱状をなす収容ケ
ース72と、収容ケース72の収容室72aに内蔵され
た偏平薄形の高能力のニカドバッテリとも呼ばれるバッ
テリ73と、取付具71mで収容ケース72に取り付け
られた過電流保護用のサーキットプロテクタ74と、電
源バッテリ7の片側に設けられた接続用のコネクタ75
とを備えている。電源バッテリ7では、その厚みをTと
し、その長さをLとしたとき、T={(1/3)〜(1
/30)}×Lのような寸法関係とされている。ただし
この値に限定されるものではない。
ッシュケース形状をなしている。電源バッテリ7は、上
面部70に取っ手71をもつ四角薄形箱状をなす収容ケ
ース72と、収容ケース72の収容室72aに内蔵され
た偏平薄形の高能力のニカドバッテリとも呼ばれるバッ
テリ73と、取付具71mで収容ケース72に取り付け
られた過電流保護用のサーキットプロテクタ74と、電
源バッテリ7の片側に設けられた接続用のコネクタ75
とを備えている。電源バッテリ7では、その厚みをTと
し、その長さをLとしたとき、T={(1/3)〜(1
/30)}×Lのような寸法関係とされている。ただし
この値に限定されるものではない。
【0024】更に本実施形態によれば、図3に示すよう
に、電源バッテリ7の底部7wには、下向きの第1取付
部76および第2取付部77が形成されている。第1取
付部76および第2取付部77は、下方に臨むとともに
凸で形成されたつまりロッド状をなす。第1取付部76
および第2取付部77には、それぞれ、係合球体63が
係合可能な円弧面で規定された係合溝78が被係合部と
して形成されている。第1取付部76および第2取付部
77の下端には、それぞれ、挿入性を向上させるための
丸みを帯びたガイド面76n,77nが形成されてい
る。
に、電源バッテリ7の底部7wには、下向きの第1取付
部76および第2取付部77が形成されている。第1取
付部76および第2取付部77は、下方に臨むとともに
凸で形成されたつまりロッド状をなす。第1取付部76
および第2取付部77には、それぞれ、係合球体63が
係合可能な円弧面で規定された係合溝78が被係合部と
して形成されている。第1取付部76および第2取付部
77の下端には、それぞれ、挿入性を向上させるための
丸みを帯びたガイド面76n,77nが形成されてい
る。
【0025】さて電源バッテリ7を車体フレーム1に取
り付ける場合について説明する。まず、作業者が取っ手
71を掴み、電源バッテリ7を持ち上げた状態で、電源
バッテリ7の第1取付部76を第1バッテリ保持部41
のうちの第1差込口61または第2差込口62のいずれ
かに差し込む。同様に、電源バッテリ7の第2取付部7
7を第2バッテリ保持部42のうちの第1差込口61ま
たは第2差込口62のいずれかに差し込む。
り付ける場合について説明する。まず、作業者が取っ手
71を掴み、電源バッテリ7を持ち上げた状態で、電源
バッテリ7の第1取付部76を第1バッテリ保持部41
のうちの第1差込口61または第2差込口62のいずれ
かに差し込む。同様に、電源バッテリ7の第2取付部7
7を第2バッテリ保持部42のうちの第1差込口61ま
たは第2差込口62のいずれかに差し込む。
【0026】このとき、係合球体63が付勢バネ64に
抗して矢印K2方向に退避するため、第1取付部76お
よび第2取付部77が支障無く差し込まれ、差込み性が
確保される。差し込み後には、付勢バネ64により矢印
K1方向に付勢されている係合球体63が係合溝78に
自動的に係合するため、第1取付部76は第1差込口6
1にロックされ、第2取付部77は第2差込口62にロ
ックされ、電源バッテリ7の搭載性が確保される。
抗して矢印K2方向に退避するため、第1取付部76お
よび第2取付部77が支障無く差し込まれ、差込み性が
確保される。差し込み後には、付勢バネ64により矢印
K1方向に付勢されている係合球体63が係合溝78に
自動的に係合するため、第1取付部76は第1差込口6
1にロックされ、第2取付部77は第2差込口62にロ
ックされ、電源バッテリ7の搭載性が確保される。
【0027】さらに作業者は電源バッテリ7の底部側の
コネクタ75に車体フレーム1側のコネクタ1mを手作
業で嵌める。これにより電源バッテリ7の取り付けが完
了する。コネクタ1mから延設されている給電線1vは
コントローラ13につながり、そこから図略の給電線を
介して左右の車輪3の電動モータに給電される。以上説
明したように本実施形態においては、図2に示すよう
に、車体フレーム1の背もたれ部10eの背面に対面す
るように電源バッテリ7が搭載されている。従って、車
体フレーム1の左右バランスの安定化に有利である。更
に車輪の片減りの不具合を改善できる。
コネクタ75に車体フレーム1側のコネクタ1mを手作
業で嵌める。これにより電源バッテリ7の取り付けが完
了する。コネクタ1mから延設されている給電線1vは
コントローラ13につながり、そこから図略の給電線を
介して左右の車輪3の電動モータに給電される。以上説
明したように本実施形態においては、図2に示すよう
に、車体フレーム1の背もたれ部10eの背面に対面す
るように電源バッテリ7が搭載されている。従って、車
体フレーム1の左右バランスの安定化に有利である。更
に車輪の片減りの不具合を改善できる。
【0028】殊に本実施形態では、図2から理解できる
ように、車体フレーム1の背もたれ部1eの背面のう
ち、車幅方向の中央領域に対面するようにアタッシュケ
ース状をなす縦薄形の電源バッテリ7が搭載されている
ため、車体フレーム1の左右バランスの安定化に一層有
利である。なお本実施形態においては、電源バッテリ7
が搭載された状態においては、電源バッテリ7の上面部
70の高さは背もたれ部10eの高さよりもΔH低い。
そのため、電源バッテリ7の取っ手71を作業者が握っ
て着脱する操作性が確保される。
ように、車体フレーム1の背もたれ部1eの背面のう
ち、車幅方向の中央領域に対面するようにアタッシュケ
ース状をなす縦薄形の電源バッテリ7が搭載されている
ため、車体フレーム1の左右バランスの安定化に一層有
利である。なお本実施形態においては、電源バッテリ7
が搭載された状態においては、電源バッテリ7の上面部
70の高さは背もたれ部10eの高さよりもΔH低い。
そのため、電源バッテリ7の取っ手71を作業者が握っ
て着脱する操作性が確保される。
【0029】更に本実施形態では、車体フレーム1の背
もたれ部10eの背面に対面するように電源バッテリ7
が搭載されるため、作業者が腰をかがめずとも、あるい
は腰をあまりかがめずとも、電源バッテリ7に対するメ
ンテナンスを実行できるため、メンテナンス性を確保で
き、電源バッテリ7の脱着作業も良好となる。また実施
形態によれば、電源バッテリ7は薄形で縦形配置である
ため、図1から理解できるように、電源バッテリ7の重
心位置が車体フレーム1の前後方向において車体フレー
ム1から離れるのを抑えるのに有利である。
もたれ部10eの背面に対面するように電源バッテリ7
が搭載されるため、作業者が腰をかがめずとも、あるい
は腰をあまりかがめずとも、電源バッテリ7に対するメ
ンテナンスを実行できるため、メンテナンス性を確保で
き、電源バッテリ7の脱着作業も良好となる。また実施
形態によれば、電源バッテリ7は薄形で縦形配置である
ため、図1から理解できるように、電源バッテリ7の重
心位置が車体フレーム1の前後方向において車体フレー
ム1から離れるのを抑えるのに有利である。
【0030】図6は、第1縦フレーム10xと第2縦フ
レーム10yとの間隔MAが電源バッテリ7の長さLに
接近している場合を示す。この場合には、図6に示すよ
うに、第1バッテリ保持部41および第2バッテリ保持
部42が車体フレーム1の前後方向(矢印E方向)と交
差する向きとされている。この状態では、電源バッテリ
7の第1取付部76が第1バッテリ保持部41のうちの
第1差込口61に挿入保持されるとともに、電源バッテ
リ7の第2取付部77が第2バッテリ保持部42のうち
の第1差込口61に挿入保持される。
レーム10yとの間隔MAが電源バッテリ7の長さLに
接近している場合を示す。この場合には、図6に示すよ
うに、第1バッテリ保持部41および第2バッテリ保持
部42が車体フレーム1の前後方向(矢印E方向)と交
差する向きとされている。この状態では、電源バッテリ
7の第1取付部76が第1バッテリ保持部41のうちの
第1差込口61に挿入保持されるとともに、電源バッテ
リ7の第2取付部77が第2バッテリ保持部42のうち
の第1差込口61に挿入保持される。
【0031】なお、この場合には、電源バッテリ7の第
1取付部76を第1バッテリ保持部41の第2差込口6
2に挿入保持するとともに、第2取付部77を第2バッ
テリ保持部42の第2差込口62に挿入保持することに
しても良い。更に図7は、第1縦フレーム10xと第2
縦フレーム10yとの間隔がMBと長くなり(MB>M
A)、間隔MBが電源バッテリ7の長さLよりもかなり
長い場合を示す。この場合には、図7に示すように、第
1バッテリ保持部41を第1縦フレーム10xを中心と
して矢印B2方向に揺動させた位置とし、第2バッテリ
保持部42を第2縦フレーム10yを中心として矢印B
2方向に揺動させた位置とする。そして、電源バッテリ
7の一方の第1取付部76が第1バッテリ保持部41の
うちの第2差込口62に挿入保持されるとともに、電源
バッテリ7の他方の第2取付部77が第2バッテリ保持
部42のうちの第2差込口62に挿入保持される。
1取付部76を第1バッテリ保持部41の第2差込口6
2に挿入保持するとともに、第2取付部77を第2バッ
テリ保持部42の第2差込口62に挿入保持することに
しても良い。更に図7は、第1縦フレーム10xと第2
縦フレーム10yとの間隔がMBと長くなり(MB>M
A)、間隔MBが電源バッテリ7の長さLよりもかなり
長い場合を示す。この場合には、図7に示すように、第
1バッテリ保持部41を第1縦フレーム10xを中心と
して矢印B2方向に揺動させた位置とし、第2バッテリ
保持部42を第2縦フレーム10yを中心として矢印B
2方向に揺動させた位置とする。そして、電源バッテリ
7の一方の第1取付部76が第1バッテリ保持部41の
うちの第2差込口62に挿入保持されるとともに、電源
バッテリ7の他方の第2取付部77が第2バッテリ保持
部42のうちの第2差込口62に挿入保持される。
【0032】このように本実施形態によれば、車椅子の
車種などによって車椅子の車体フレーム1の車幅サイズ
が相違し、第1縦フレーム10xと第2縦フレーム10
yとの車幅方向における間隔が相違する場合であって
も、第1バッテリ保持部41や第2バッテリ保持部42
を車幅方向において適宜揺動させれば、揺動に伴い、第
1縦フレーム10xに装備された第1バッテリ保持部4
1と第2縦フレーム10yに装備された第2バッテリ保
持部42との間隔を調整できる。
車種などによって車椅子の車体フレーム1の車幅サイズ
が相違し、第1縦フレーム10xと第2縦フレーム10
yとの車幅方向における間隔が相違する場合であって
も、第1バッテリ保持部41や第2バッテリ保持部42
を車幅方向において適宜揺動させれば、揺動に伴い、第
1縦フレーム10xに装備された第1バッテリ保持部4
1と第2縦フレーム10yに装備された第2バッテリ保
持部42との間隔を調整できる。
【0033】電源バッテリ7の長さLが相違する場合に
おいても、同様である。そのため本実施形態によれば、
車椅子の車体フレーム1のサイズの相違、または、電源
バッテリ7のサイズの相違に対処しつつ、電源バッテリ
7を車体フレーム1に搭載することができる。更に本実
施形態によれば、第1バッテリ保持部41および第2バ
ッテリ保持部42は、それぞれ上方に臨む第1差込口6
1、第2差込口62をもち、且つ、電源バッテリ7は、
下向きの第1取付部76及び第2取付部77をもつ。そ
のため、電源バッテリ7の昇降操作、つまり持ち上げ操
作、持ち下げ操作により、バッテリ保持部41,42に
対して電源バッテリ7を脱着できるようにされている。
即ち、電源バッテリ7を下降操作させることにより、バ
ッテリ保持部41,42に対して電源バッテリ7を装着
でき、電源バッテリ7を上昇操作させることにより、バ
ッテリ保持部41,42に対して電源バッテリ7を外す
ことができる。故に、作業者は電源バッテリ7のメンテ
ナンス時や脱着時において、腰をかがめる動作を軽減ま
たは廃止できる。
おいても、同様である。そのため本実施形態によれば、
車椅子の車体フレーム1のサイズの相違、または、電源
バッテリ7のサイズの相違に対処しつつ、電源バッテリ
7を車体フレーム1に搭載することができる。更に本実
施形態によれば、第1バッテリ保持部41および第2バ
ッテリ保持部42は、それぞれ上方に臨む第1差込口6
1、第2差込口62をもち、且つ、電源バッテリ7は、
下向きの第1取付部76及び第2取付部77をもつ。そ
のため、電源バッテリ7の昇降操作、つまり持ち上げ操
作、持ち下げ操作により、バッテリ保持部41,42に
対して電源バッテリ7を脱着できるようにされている。
即ち、電源バッテリ7を下降操作させることにより、バ
ッテリ保持部41,42に対して電源バッテリ7を装着
でき、電源バッテリ7を上昇操作させることにより、バ
ッテリ保持部41,42に対して電源バッテリ7を外す
ことができる。故に、作業者は電源バッテリ7のメンテ
ナンス時や脱着時において、腰をかがめる動作を軽減ま
たは廃止できる。
【0034】(他の実施形態)図8は別の実施形態にか
かり、車体フレーム1を構成する第1縦フレーム10x
と第2縦フレーム10yとの間隔が更に大きいときにお
いて、電源バッテリ7を搭載した状態を示す。この場合
には、連結部91aをもつアタッチメント式の丸パイプ
状をなす第1中間部材91を第1縦フレーム10xを取
り付けるとともに、連結部92aをもつアタッチメント
式の丸パイプ状をなす第2中間部材92を第2縦フレー
ム10yに取り付ける。
かり、車体フレーム1を構成する第1縦フレーム10x
と第2縦フレーム10yとの間隔が更に大きいときにお
いて、電源バッテリ7を搭載した状態を示す。この場合
には、連結部91aをもつアタッチメント式の丸パイプ
状をなす第1中間部材91を第1縦フレーム10xを取
り付けるとともに、連結部92aをもつアタッチメント
式の丸パイプ状をなす第2中間部材92を第2縦フレー
ム10yに取り付ける。
【0035】そして第1中間部材91を介して第1バッ
テリ保持部41を第1縦フレーム10xに装備するとと
もに、第2中間部材92を介して第2バッテリ保持部4
2を第2縦フレーム10yに装備している。この場合に
は、図8から理解できるように、バッテリ保持部41,
42、電源バッテリ7が一直線状に配向している。上記
した各実施形態によれば、電源バッテリ7には下向き凸
状をなす第1取付部76及び第2取付部77が突設され
ているが、これに限らず、第1取付部及び第2取付部を
凹状とすることもできる。この場合には、第1取付部及
び第2取付部が嵌合される相手側が凸となる。
テリ保持部41を第1縦フレーム10xに装備するとと
もに、第2中間部材92を介して第2バッテリ保持部4
2を第2縦フレーム10yに装備している。この場合に
は、図8から理解できるように、バッテリ保持部41,
42、電源バッテリ7が一直線状に配向している。上記
した各実施形態によれば、電源バッテリ7には下向き凸
状をなす第1取付部76及び第2取付部77が突設され
ているが、これに限らず、第1取付部及び第2取付部を
凹状とすることもできる。この場合には、第1取付部及
び第2取付部が嵌合される相手側が凸となる。
【0036】(付記)上記した記載から、特許請求の範
囲を構成し得る次の付記項を把握することもできる。 ・付記項:使用者が着座する着座部と使用者の背中を
支える背もれた部とをもつ車体フレームを備えた電動式
車椅子に、回転車輪を回転させる電源バッテリを脱着可
能に搭載する電源バッテリの取付構造であって、電源バ
ッテリを搭載するバッテリ保持部が車体フレーム(例え
ば背もたれ側の横方、着座部の下方など)に設けられて
おり、バッテリ保持部は、車体フレームに装備される第
1バッテリ保持部と、車体フレームに装備される第2バ
ッテリ保持部と備えており、第1バッテリ保持部と第2
バッテリ保持部との間隔を調整可能とする間隔調整手段
が設けられていることを特徴とする電動式車椅子におけ
る電源バッテリの取付構造。
囲を構成し得る次の付記項を把握することもできる。 ・付記項:使用者が着座する着座部と使用者の背中を
支える背もれた部とをもつ車体フレームを備えた電動式
車椅子に、回転車輪を回転させる電源バッテリを脱着可
能に搭載する電源バッテリの取付構造であって、電源バ
ッテリを搭載するバッテリ保持部が車体フレーム(例え
ば背もたれ側の横方、着座部の下方など)に設けられて
おり、バッテリ保持部は、車体フレームに装備される第
1バッテリ保持部と、車体フレームに装備される第2バ
ッテリ保持部と備えており、第1バッテリ保持部と第2
バッテリ保持部との間隔を調整可能とする間隔調整手段
が設けられていることを特徴とする電動式車椅子におけ
る電源バッテリの取付構造。
【0037】上記した間隔の調整に伴い、前述したよう
に、車体フレームのサイズが相違する場合においても、
あるいは、電源バッテリのサイズが相違する場合におい
ても、電源バッテリを搭載するのに有利となる。 ・付記項:上記した付記項において、第1バッテリ
保持部および第2バッテリ保持部の一方または双方は、
車体フレームに対して揺動可能とされていることを特徴
とする電動式車椅子における電源バッテリの取付構造。 ・付記項:四角薄形箱状をなしており、収容ケース
と、収容ケースの収容室に内蔵された偏平薄形の高能力
のバッテリと、接続用のコネクタとを備えた電源バッテ
リであって、電源バッテリの底部には、第1バッテリ保
持部の被取付部(差込口など)に脱着可能に保持される
下向きの第1取付部と、第2バッテリ保持部の被取付部
(差込口など)に脱着可能に保持される第2取付部とが
形成されている。この場合には、電源バッテリが薄形箱
状であるため、車体フレームの背もたれ部の背面側に取
り付けるのに適する。
に、車体フレームのサイズが相違する場合においても、
あるいは、電源バッテリのサイズが相違する場合におい
ても、電源バッテリを搭載するのに有利となる。 ・付記項:上記した付記項において、第1バッテリ
保持部および第2バッテリ保持部の一方または双方は、
車体フレームに対して揺動可能とされていることを特徴
とする電動式車椅子における電源バッテリの取付構造。 ・付記項:四角薄形箱状をなしており、収容ケース
と、収容ケースの収容室に内蔵された偏平薄形の高能力
のバッテリと、接続用のコネクタとを備えた電源バッテ
リであって、電源バッテリの底部には、第1バッテリ保
持部の被取付部(差込口など)に脱着可能に保持される
下向きの第1取付部と、第2バッテリ保持部の被取付部
(差込口など)に脱着可能に保持される第2取付部とが
形成されている。この場合には、電源バッテリが薄形箱
状であるため、車体フレームの背もたれ部の背面側に取
り付けるのに適する。
【0038】
【発明の効果】本発明構造によれば、電源バッテリは薄
形箱状であり、電源バッテリが車体フレームの背もたれ
部の背面に対面するように電源バッテリを搭載するバッ
テリ保持部が車体フレームに設けられている。そのため
車椅子の左右のバランスの確保に有利となる。
形箱状であり、電源バッテリが車体フレームの背もたれ
部の背面に対面するように電源バッテリを搭載するバッ
テリ保持部が車体フレームに設けられている。そのため
車椅子の左右のバランスの確保に有利となる。
【図1】車椅子の側面図である。
【図2】車椅子の背面図である。
【図3】第1バッテリ保持部の平面図である。
【図4】第1バッテリ保持部の正面図である。
【図5】電源バッテリの正面図である。
【図6】車体フレームの間隔が小さいときにおいて電源
バッテリを搭載した状態の平面図である。
バッテリを搭載した状態の平面図である。
【図7】車体フレームの間隔が大きいときにおいて電源
バッテリを搭載した状態の平面図である。
バッテリを搭載した状態の平面図である。
【図8】別の実施形態にかかり、車体フレームの間隔が
更に大きいときにおいて電源バッテリを搭載した状態の
平面図である。
更に大きいときにおいて電源バッテリを搭載した状態の
平面図である。
【図9】従来技術に係る車椅子の背面図である。
図中、1は車体フレーム、41は第1バッテリ保持部、
42は第2バッテリ保持部、50は把持部、61,62
は差込口、7は電源バッテリ、76,77は取付部を示
す。
42は第2バッテリ保持部、50は把持部、61,62
は差込口、7は電源バッテリ、76,77は取付部を示
す。
Claims (5)
- 【請求項1】使用者が着座する着座部と使用者の背中を
支える背もれた部とをもつ車体フレームを備えた電動式
車椅子に、回転車輪を回転させる電源バッテリを脱着可
能に搭載する電源バッテリの取付構造であって、 前記電源バッテリは薄形箱状であり、前記電源バッテリ
が前記車体フレームの前記背もたれ部の背面に対面する
ように前記電源バッテリを搭載するバッテリ保持部が前
記車体フレームに設けられていることを特徴とする電動
式車椅子における電源バッテリの取付構造。 - 【請求項2】請求項1において、前記バッテリ保持部
は、第1バッテリ保持部と第2バッテリ保持部と備えて
おり、 前記車体フレームは、車幅方向の片側に設けられた第1
フレームと、車幅方向の他の片側に設けられた第2フレ
ームとを備えており、 前記第1バッテリ保持部は第1フレームに装備されてお
り、前記第2バッテリ保持部は第2フレームに装備され
ていることを特徴とする電動式車椅子における電源バッ
テリの取付構造。 - 【請求項3】請求項2において、前記第1フレームに装
備された前記第1バッテリ保持部と前記第2フレームに
装備された前記第2バッテリ保持部との間の間隔を調整
可能とする間隔調整手段が設けられていることを特徴と
する電動式車椅子における電源バッテリの取付構造。 - 【請求項4】請求項2または3において、前記第1フレ
ームに装備された前記第1バッテリ保持部、および、前
記第2フレームに装備された前記第2バッテリ保持部の
一方または双方は、揺動可能とされており、 揺動に伴い、前記第1フレームと前記第2フレームとの
間隔の相違または電源バッテリのサイズの相違に対応で
きるようにされていることを特徴とする電動式車椅子に
おける電源バッテリの取付構造。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記電源バッテリは、下方に臨むとともに凸および凹の
一方で形成された取付部をもち、前記バッテリ保持部
は、前記取付部に対面するように上方に臨むとともに凸
および凹の他方で形成された被取付部をもち、 前記電源バッテリは、昇降により前記バッテリ保持部に
対して脱着されるようにされていることを特徴とする電
動式車椅子における電源バッテリの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312581A JP2000135250A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 電動式車椅子における電源バッテリの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312581A JP2000135250A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 電動式車椅子における電源バッテリの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000135250A true JP2000135250A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18030935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10312581A Pending JP2000135250A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 電動式車椅子における電源バッテリの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000135250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017518838A (ja) * | 2014-06-23 | 2017-07-13 | コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーKorea Institute Of Industrial Technology | 別途の装着フレームを持つ走行補助装置 |
CN107242943A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-10-13 | 王东宇 | 一种带餐板的轮椅 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP10312581A patent/JP2000135250A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017518838A (ja) * | 2014-06-23 | 2017-07-13 | コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーKorea Institute Of Industrial Technology | 別途の装着フレームを持つ走行補助装置 |
CN107242943A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-10-13 | 王东宇 | 一种带餐板的轮椅 |
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