JP2000134939A - 周波数変換システム - Google Patents

周波数変換システム

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JP2000134939A JP10306221A JP30622198A JP2000134939A JP 2000134939 A JP2000134939 A JP 2000134939A JP 10306221 A JP10306221 A JP 10306221A JP 30622198 A JP30622198 A JP 30622198A JP 2000134939 A JP2000134939 A JP 2000134939A
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紀子 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転形周波数変換装置と静止形周波数変換装
置を並列接続してなる周波数変換システムはなく、回転
形周波数変換装置と静止形周波数変換装置のそれぞれ異
なる特性を生かした制御方式はなかった。 【解決手段】 周波数変換システムの出力電流を計測す
る計測手段と、計測手段の出力が一定値を超えたことを
検出するレベル検出手段とを具備し、レベル検出手段が
一定値を超えたことを検出した場合に、静止形周波数変
換装置を起動することにより、負荷電流が少ない領域で
は回転形周波数変換装置を運転して無負荷損の少ない静
止形周波数変換装置を停止し、負荷電流が一定値を越え
た領域で回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数変
換装置を運転することにより、周波数変換システム全体
の運転損失を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新幹線用の電源供
給のような、異なる周波数を持つ電力システムを連系す
るための周波数変換システムの制御に関わり、特に自己
消弧形素子から構成され交流を直流に直流を交流に変換
する電圧形自励式変換器からなる静止形周波数変換装置
と、同期電動機と交流発電機から構成されそれぞれ異な
る周波数を出力する回転形周波数変換装置とを並列接続
してなる周波数変換システムの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数変換システムを図31に示
す。図31において、1は交流系統、2A〜2Dは変圧
器、3A,3Bは同期電動機、4A,4Bは交流発電
機、5は交流発電機の出力を負荷へ送電する送電線、6
はスコット変圧器である。スコット変圧器の2次側には
図示していない列車負荷がつながる。
【0003】図31のシステムは、交流系統1の周波数
で同期電動機をまわし、同期電動機と同軸の発電機を回
転させ発電する。周波数を変換するため極数は、変換し
たい周波数比率となっている。例えば、交流系統1の5
0Hzを60Hzに変換したい場合は、電動機側が5に
対し、発電機側が6の比率となっている。この様に電動
機と発電機を組み合わせて周波数を変換する装置を回転
形周波数変換装置と呼んでいる。
【0004】このように従来は、負荷側(列車)が要求
する容量に応じて回転形周波数変換装置を並列接続し、
周波数変換システムを構成していた。一方、近年、ゲー
トターンオフサイリスタ(以下GTOと略す)等の自己
消弧形可能な素子の大容量化にともない、自励式変換器
による大容量の周波数変換装置の製作が可能となった。
【0005】図32に自励式変換器による周波数変換シ
ステムを示す。図32において、既に説明済みの図31
と同一の要素は同一の符号で表し説明は省略する。7
A,7BはGTO等で構成され、交流を直流に直流を交
流に変換する電圧形自励式変換器、8は直流コンデンサ
である。
【0006】図32のシステムは、交流系統1の電力を
電圧形自励式変換器7Aにて直流に変換し、直流コンデ
ンサ8を介して接続される電圧形自励式変換器7Bにて
所望の周波数の交流電力に変換する。また、負荷側から
電力が回生される場合は、電力は電圧形自励式変換器7
Bから直流コンデンサを経て電圧形自励式変換器7Aへ
と流れる。なお、電圧形自励式変換器の一般的な動作に
ついては電気学会編「半導体電力変換回路」第6章、第
9章に詳しく記載されている。
【0007】図32に示すような半導体で構成される周
波数変換装置を静止形周波数変換装置と呼んでおり、静
止形周波数変換装置は回転形周波数変換装置に比較し
て、無負荷時の損失が少ない、起動停止が短時間に行え
る、出力電圧、出力電流を容易に制御できる等の利点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、回転形周波数変
換装置と静止形周波数変換装置を並列接続してなる周波
数変換システムはなく、回転形周波数変換装置と静止形
周波数変換装置のそれぞれ異なる特性を生かした制御方
式はなかった。
【0009】回転形周波数変換装置、静止形周波数変換
装置、負荷である列車の特徴を下記に示す。 ・回転形周波数変換装置 1)図33に示す様に、損失が負荷によらずほぼ一定値
を示す。
【0010】2)過負荷に対する時間耐量が大きい。 3)起動停止に時間がかかる。(10分以上) 4)予め他の回転形周波数変換装置が立ち上がってい
て、追加で回転形周波数変換装置を投入する場合に負荷
の制限が必要である。
【0011】・静止形周波数変換装置 1)図33に示すように損失が負荷により変動する。特
に無負荷時の損失が小さい。
【0012】2)過負荷に対する時間耐量がない。 3)起動停止が高速にできる。 4)出力電圧、位相を高速に制御できる。
【0013】5)予め他の周波数変換装置が立ち上がっ
ていても、追加投入に対する制限はない。 ・負荷(列車) 1)単相負荷であるため逆用電流(通常の3相と逆回転
の相順を持つ電流)が大きい。
【0014】図34に図31におけるスコット変圧器6
の2次側に負荷を投入した場合の波形を示す。図34は
スコット変圧器のM座に30MWその80期s後にT座
に30MWの負荷投入をした場合の波形であり、M座、
T座の負荷が同量であれば逆相電流は流れないが、アン
バランスがあると逆相電流が発生する。
【0015】2)列車のダイヤ、加減速度に応じて負荷
は絶えず変動する。 3)列車が減速するときには有効電力が列車から電源へ
回生される。 本発明の目的は、上記のような特長を生かし、損失が少
なく、信頼性の高い回転形周波数変換装置と静止形周波
数変換装置を並列接続してなる周波数変換システムの制
御装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る周波数変換システムによれ
ば、周波数変換システムの出力電流を計測する計測手段
と、計測手段の出力が一定値を超えたことを検出するレ
ベル検出手段とを具備し、レベル検出手段が一定値を超
えたことを検出した場合に、静止形周波数変換装置を起
動することにより、出力電流すなわち負荷電流が少ない
領域においては回転形周波数変換装置を運転して無負荷
損の少ない静止形周波数変換装置を停止し、負荷電流が
一定値を越えた領域で回転形周波数変換装置に加えて静
止形周波数変換装置を運転することにより、周波数変換
システム全体の運転損失を低減できる周波数変換システ
ムを提供できる。
【0017】本発明の請求項2に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力の各相の実効値を検出する
実効値演算手段と、各相の実効値の最大値を選択する最
大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値を超え
たことを検出するレベル検出手段とを具備し、3相の各
相毎の実効値のうち、1相でも一定値以上となった時に
静止形周波数変換装置を起動することにより、出力電流
の各相毎の実効値が低い領域においては、回転形周波数
変換装置だけを運転して無負荷損の少ない静止形周波数
変換装置を停止し、負荷電流が大きい領域で回転形周波
数変換装置に加えて静止形周波数変換装置を運転するこ
とにより、回転形周波数変換装置を過負荷にすることな
くかつ周波数変換システム全体の運転損失を低減できる
周波数変換システムを提供できる。
【0018】本発明の請求項3に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力から逆相成分を検出する逆
相検出手段と、逆相成分が一定値を超えたことを検出す
るレベル検出手段とを具備し、出力電流の逆相成分が一
定値を越えたことで静止形周波数変換装置を起動するこ
とにより、出力電流の逆相成分が低い領域においては回
転形周波数変換装置だけを運転して無負荷損の少ない静
止形周波数変換装置を停止し、逆相成分が大きい領域に
おいては、回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数
変換装置を運転することにより、回転形周波数変換装置
の逆相電流の過負荷を防止し、かつ周波数変換システム
全体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提供
できる。
【0019】本発明の請求項4に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力の各相の実効値を検出する
実効値検出手段と、各相の実効値の最大値を選択する最
大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値を超え
たことを検出する第1のレベル検出手段と、出力電流を
計測する計測手段の出力から逆相成分を検出する逆相検
出手段と、逆相成分が一定値を超えたことを検出する第
2のレベル検出手段とを具備し、出力電流の各相の実効
値の最大値または逆相成分が一定値を越えたことで静止
形周波数変換装置を起動することにより、出力電流の各
相実効値及び逆相成分が小さく回転形周波数変換装置が
過負荷とならない領域においては回転形周波数変換装置
だけを運転して無負荷損の少ない静止形周波数変換装置
を停止し、各相実効値または逆相成分が大きい領域にお
いては、回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数変
換装置を運転することにより、回転形周波数変換装置の
逆相電流および各相の過負荷を防止し、かつ周波数変換
システム全体の運転損失を低減できる周波数変換システ
ムを提供できる。
【0020】本発明の請求項5に係る周波数変換システ
ムによれば、実効値を検出する実効値検出手段および逆
相成分を検出する逆相検出手段の後段に、それらの検出
値の一定時間における平均値を検出する手段を具備する
ことにより、回転形周波数変換装置の時間耐量に合わせ
て静止形周波数変換装置の起動停止を行えるため、静止
形周波数変換装置の起動判定レベル付近での負荷変動が
頻繁にあっても、不必要な静止形周波数変換装置の起動
が抑制でき、擾乱を低減した周波数変換システムを提供
できる。
【0021】本発明の請求項6に係る周波数変換システ
ムによれば、各レベル検出手段にヒステリシス特性を持
たせることにより、回転形周波数変換装置の逆相電流お
よび各相の過負荷を防止できる上に、静止形周波数変換
装置の不要な起動停止を防止し、かつ周波数変換システ
ム全体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提
供できる。
【0022】本発明の請求項7に係る周波数変換システ
ムによれば、各レベル検出手段の検出レベルを回転形周
波数変換装置の定格電流とすることにより、負荷が回転
形周波数変換装置の定格に達するまでは静止形周波数変
換装置を停止しているため、周波数変換システム全体の
運転損失がより少なくなり、かつ、回転形周波数変換装
置の逆相電流および各相の過負荷を防止できる周波数変
換システムを提供できる。
【0023】本発明の請求項8に係る周波数変換システ
ムによれば、レベル検出手段の動作により静止形周波数
変換装置が起動される前に、静止形周波数変換装置の直
流コンデンサをあらかじめ定格直流電圧に準ずる電圧に
充電しておくことにより、レベル検出手段が動作し起動
指令発生後、直流コンデンサの充電操作を経ずに静止形
周波数変換器を起動でき、高速な静止形周波数変換装置
の起動および負荷分担が可能となり、回転形周波数変換
装置の過負荷を防止できる周波数変換システムを提供で
きる。
【0024】本発明の請求項9に係る周波数変換システ
ムによれば、静止形周波数変換装置の出力電流基準を、
周波数変換システム全体の出力電流に一定比率を乗算し
た値とすることにより、静止形周波数変換装置起動後
の、静止形周波数変換装置と回転形周波数変換装置の電
流分担を所望の比率にした運転が可能な周波数変換シス
テムを提供できる。
【0025】本発明の請求項10に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、周波数変換システム全体の
出力電流から回転形周波数変換装置の定格電流を減算
し、それを周波数変換システム全体の出力電流で除算し
た値とすることにより、静止形周波数変換装置の起動
後、出力電流に関係なくほば一定の損失がある回転形周
波数変換装置を定格電流で運転し、残りを静止形周波数
変換装置で分担することとなり、周波数変換システム全
体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提供で
きる。
【0026】本発明の請求項11に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、周波数変換システム全体の
出力電流に含まれる逆相電流から回転形周波数変換装置
の定格逆相電流を減算し、それを周波数変換システム全
体の逆相電流で除算した値とすることにより、静止形周
波数変換装置の起動後、出力電流に関係なくほぼ一定の
損失がある回転形周波数変換装置を逆相電流の定格電流
で運転し、残りを静止形周波数変換装置で分担すること
となり、周波数変換システム全体の運転損失を低減で
き、かつ、回転形周波数変換装置の逆相分による過負荷
を防止できる周波数変換システムを提供できる。
【0027】本発明の請求項12に係る周波数変換シス
テムによれば、周波数変換システム全体の出力電流の逆
相電流検出手段を具備し、静止形周波数変換装置の起動
後の出力電流基準を、前記逆相電流検出手段の出力に一
定比率を乗算した値とすることにより、静止形周波数変
換装置の起動後、静止形周波数変換装置で逆相電流を分
担することとなり、周波数変換システム全体の運転損失
を低減でき、かつ、回転形周波数変換装置の逆相分によ
る過負荷を防止できる周波数変換システムを提供でき
る。
【0028】本発明の請求項13に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、システム全体の逆相電流か
ら回転形周波数変換装置の定格逆相電流を減算しそれを
システム全体の逆相電流で除算した値とすることによ
り、静止形周波数変換装置の起動後、出力電流に関係な
くほぼ一定の損失がある回転形周波数変換装置を逆相電
流の定格電流で運転し、残りの逆相電流を静止形周波数
変換装置で分担することとなり、周波数変換システム全
体の運転損失を低減でき、かつ、回転形周波数変換装置
の逆相成分による過負荷を防止できる周波数変換システ
ムを提供できる。
【0029】本発明の請求項14に係る周波数変換シス
テムによれば、静止形周波数変換装置が複数台からなる
周波数変換システムにおいては、静止形周波数変換装置
と同じ数のレベル検出手段を具備し、各レベル検出手段
の検出レベルを異ならせ、各レベル検出手段の出力で1
台ずつ静止形周波数変換装置を起動することにより、出
力電流に応じて静止形周波数変換装置の起動台数を最適
化することができ、周波数変換システム全体の運転損失
を低減できる周波数変換システムを提供できる。
【0030】本発明の請求項15に係る周波数変換シス
テムによれば、静止形周波数変換装置の出力電流基準
を、静止形周波数変換装置の定格電流以下に制限するこ
とにより、回転形周波数変換装置に比較して、過負荷の
時間耐量が少ない静止形周波数変換装置が過負荷になる
ことなく、信頼性の高い周波数変換システムを提供でき
る。
【0031】本発明の請求項16に係る周波数変換シス
テムによれば、周波数変換システム全体の出力電流を計
測する計測手段を具備し、静止形周波数変換装置の出力
電流基準を、計測手段の出力から、回転形周波数変換装
置の追加並入可能電流を減算した値以上とし、かつ、静
止形周波数変換装置の定格以下とすることにより、静止
形周波数変換装置が負荷電流を分担し、回転形周波数変
換装置の分担電流が追加並入可能電流以下となり、回転
形周波数変換装置の追加並入を容易に行える周波数変換
システムを提供できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の構成図である。図lにおいて、図31、図3
2と同一要素については同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0033】図1において、回転形周波数変換装置と静
止形周波数変換装置を並列接続してなる周波数変換シス
テムの出力側には出力電流を計測する交流電流検出器9
を接続し、この交流電流検出器9からの3相交流電流を
3相全波整流器10で全波整流する。
【0034】レベル設定器11では静止形周波数変換装
置を起動するレベルが設定され、レベル検出器12では
3相全波整流器10の出力とレベル設定器11の出力を
比較し、3相全波整流器10の出力が大きい場合に静止
形周波数変換装置の起動指令51を出力する。
【0035】図1に示す回路は以下のように動作する。
図1のスコット変圧器6の2次側には図示していない列
車負荷があり、列車ダイヤ、加減速パタンに応じて絶え
ず変動している。その負荷電流を出力電流検出器9で検
出し、それを3相全波整流器で整流して直流量とし、レ
ベル検出器12にてレベル設定器11の出力と比較す
る。
【0036】列車負荷が増大すると、負荷電流が増大
し、3相全波整流器10の出力が増大し、レベル設定値
を超えた時点で、静止形周波数変換装置に起動指令が出
される。列車負荷が少なく、3相全波整流器10の出力
がレベル設定値を越えない場合は、静止形周波数変換装
置は停止する。
【0037】このように、図1に示す回路で静止形周波
数変換装置の起動停止を行えば、列車負荷が少ないとき
は、負荷による損失の変動が少ない回転形周波数変換装
置を運転し、無負荷時の損失が少ない静止形周波数変換
装置を停止するため、周波数変換システム全体の損失を
低減できる。
【0038】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図2は、本発明の第2の実施の形態の構成図で
ある。図2において、図1と同一要素については同一符
号を付し、説明を省略する。
【0039】図2において、実効値演算回路13A〜1
3Cは出力電流検出器9の各相の電流を入力し、それぞ
れの実効値を演算し、最大値選択回路14は実効値演算
回路13A〜13Cの出力を入力し、その最大値を選択
する。この最大値選択回路14の出力は、レベル検出器
12の一方の入力となる。
【0040】図2に示す回路は以下のように動作する。
列車負荷が増大すると、負荷電流が増大し、各相の実効
値が増大し、最大値選択回路14の出力がレベル設定値
を超えた時点で、静止形周波数変換装置に起動指令が出
される。列車負荷が少なく、各相実効値の最大値がレベ
ル設定値を越えない場合は、静止形周波数変換装置は停
止する。
【0041】なお、実効値を各相毎の検出とすることに
よって、例えば、逆相分が多く各相の出力電流がアンバ
ランスな場合も、最も負荷が重い相によって静止形周波
数変換装置の起動停止を決定するため、回転形周波数変
換装置の過負荷を防止できる。
【0042】このように、図2に示す回路で、静止形周
波数変換装置の起動停止を行えば、列車負荷が少ないと
きは、負荷による損失の変動が少ない回棒形周波数変換
装置を運転し、無負荷時の損失が少ない静止形周波数変
換装置を停止するため、周波数変換システム全体の損失
を低減できる。
【0043】なお、図3に示すように、各相の実効値演
算回路13A〜13Cの後段に、各相毎にレベル検出器
12A〜12Cを設け、レベル検出器12A〜12Cの
出力を論理和回路15に入力し、その出力で静止形周波
数変換装置を起動しても同様の効果が得られることは明
白である。
【0044】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図4は、本発明の第3の実施の形態の構成図で
ある。図4において、図1と同一要素については同一符
号を付し、説明を省略する。
【0045】図4において、逆相検出回路16は交流電
流検出器9の出力を入力し、逆相分を検出する。この逆
相検出回路16の出力は、レベル検出器12の一方の入
力となる。
【0046】図4に示す回路は以下のように動作する。
スコット変圧器6の出力のM座、T座の負荷がアンバラ
ンスになると、出力電流の逆相成分が増大する。例え
ば、図5にスコット変圧器M座に30MWの力行負荷、
その80ms後にT座に回生負荷30MWが投入された
ときの各部波形を示す。このとき、力行と回生が異なる
座に投入された場合の逆相分が最も大きく、図5におい
ては逆相分が約60MVAと電流はほぼ逆相分だけとな
っている。
【0047】一方、回転形周波数変換装置には流せる逆
相分の限界があり、一定値を越えると逆相リレー等が動
作しトリップする場合がある。そこで、図4のような回
路で周波数変換システムを制御すれば、列車負荷の逆相
分が増大すると、逆相検出器16に出力が増大し、レベ
ル設定値を超えた時点で、静止形周波数変換装置に起動
指令51が出され、静止形周波数変換装置で逆相分の一
部を分担し、回転形周波数変換装置の逆相分の低減がで
き、逆相分による回転形周波数変換装置のトリップを防
止することができる。
【0048】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図6は、本発明の第4の実施の形態の構成図で
ある。図6において、図2、図4と同一要素については
同一符号を付し、説明を省略する。
【0049】図6において、論理和回路15は、実効値
演算回路を基にしたレベル検出器12Aの出力と逆相検
出回路を基にしたレベル検出器12Bの出力との論理和
を取り、静止形周波数変換装置の起動指令51として出
力する。
【0050】図6に示す回路は以下のように動作する。
列車負荷が増大すると、負荷電流が増大し、各相の実効
値演算回路13A〜13Cの出力が増大し、最大値選択
回路14の出力がレベル設定値11Aを超えた時点で、
静止形周波数変換装置に起動指令が出される。また、各
相電流実効値の最大値がレベル設定値11Aに達してい
なくても、片座力行と片座回生のように逆相電流が大き
い運転において逆相設定値11Bを超えた場合、静止形
周波数変換装置に起動指令が出される。
【0051】このように、回転形周波数変換装置の各相
実効値、逆相分と異なる設定ができ、いずれかが回転形
周波数変換装置の耐量を超えた時点で、静止形周波数変
換装置を起動することができ、より信頼性の高い制御が
可能となる。
【0052】次に本発明の第5の実施の形態について説
明する。図7は、本発明の第5の実施の形態の構成図で
ある。図7において、図6と同一要素については同一符
号を付し、説明を省略する。
【0053】図7において、実効値演算回路13A〜1
3Cと逆相検出回路16の出力側に時間平均演算回路1
7A〜17Dが接続される。時間平均演算回路17A〜
17Dはそれぞれの入力の一定時間内の平均値を演算す
るものである。
【0054】図7に示す回路は以下のように動作する。
前述したように、回転形周波数変換装置には各相実効電
流の耐量、及び逆相分の耐量があるが、時間的には半導
体で構成される静止形周波数変換装置と比較し長い耐量
を持つ。すなわち、あるレベルを超えると瞬時に過負荷
で破損するわけではなく、一定時間は耐えうるのであ
る。
【0055】そこで、図7に示すように、各相実効値演
算回路13A〜13Cの出力、及び逆相検出回路16の
出力の後段に、回転形周波数変換装置の時間耐量に合わ
せた時間の時間平均演算回路を設け、その出力で静止形
周波数変換装置の起動条件を決定する。
【0056】これにより、レベルだけで静止形周波数変
換装置の起動するのに比較し、瞬時的な負荷変動には応
答しなくなるため、静止形周波数変換装置の起動停止回
数を低減でき、静止形周波数変換装置の起動停止に伴い
生じる擾乱の回数を低減できる。
【0057】なお、図8に示すように、回路を簡単にす
るため、最大値選択回路14の後段に時間平均演算回路
を設けても、同様の効果が得られる。また、図7及び図
8の時間平均演算回路は、単純なオンディレー回路とし
てもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0058】また、図9に示すように、論理利回路15
の後段にオンデイレー回路18を設けてもほば同様の効
果が得られる。なお、説明は第4の実施の形態に適用し
た場合で行ったが、同様に第1〜第3の実施の形態に適
用できることは言うまでもない。
【0059】次に本発明の第6の実施の形態について説
明する。図10は、本発明の第6の実施の形態の構成図
である。図10において、図6と同一要素については同
一符号を付し、説明を省略する。
【0060】図10において、レベル検出器をヒステリ
シス特性付きレベル検出器19A〜19Bとし、レベル
設定器11A〜11Dでヒステリシス特性を決定する。
図10に示す回路の動作を図11に示す。波形Aがヒス
テリシス特性のないレベル検出器を使用した場合の起動
停止指令である。逆相検出回路16または最大値検出回
路14の出力が検出レベルA付近で頻繁に変動すると静
止形周波数変換装置起動指令が頻繁に入り切りする。
【0061】一方、ヒステリシス特性付きレベル検出器
にすると、起動指令は上側レベルB1で出力され、起動
指令の解除は下側レベルB2で行うため、起動停止指令
は波形Bになり、静止形周波数変換装置の起動停止回数
を低減でき、静止形周波数変換装置の起動停止に伴い生
じる擾乱の回数を低減できる。
【0062】なお、説明は第4の実施の形態に適用した
場合で行ったが、同様に第1〜第3の実施の形態に適用
できることは言うまでもない。次に本発明の第7の実施
の形態について説明する。
【0063】第7の実施の形態は、レベル設定器の設定
値の決定方法について記載したものである。ここでは、
第2の実施の形態に適用したときの動作を図12を用い
て説明する。図12において実線は図2における最大値
検出回路14の出力、点線はレベル設定器11の設定値
であり、レベル1は回転形周波数変換装置の定格、レベ
ル2はそれより低い値を表す。
【0064】レベル設定器11の出力をレベル1とすれ
ば、静止形周波数変換装置は回転形周波数変換装置が定
格を越えてから起動するため、静止形周波数変換装置が
起動しているのべ時間は、レベル2の設定値に比較して
短くなる。
【0065】回転形周波数変換装置と静止形周波数変換
装置の出力と損失の関係は前述の図31に示したよう
に、回転形周波数変換装置は出力に無関係にほぼ一定損
失であるので、レベル1の場合もレベル2の場合も同じ
損失である。一方、静止形周波数変換装置の損失は出力
に従って増加するため、静止形周波数変換装置の起動の
べ時間が長いレベル2の方が大きくなる。
【0066】従って、回転形周波数変換装置をなるべく
多く使用するように、レベル設定器を回転形周波数変換
装置の定格値ないしは連続過負荷定格値に設定すること
により、損失の少ない周波数変換システムを提供でき
る。
【0067】なお、説明は第2の実施の形態に適用した
場合で行ったが、同様に第1、第3、第4の実施の形態
に適用できることは言うまでもない。次に本発明の第8
の実施の形態について説明する。
【0068】図13は、本発明の第8の実施の形態の起
動シーケンスの説明図であり、図14は、自励式変換器
による周波数変換システムの構成図である。図14にお
いて、図32と同一要素については同一符号を付し、説
明を省略する。
【0069】図14において、電圧形自励式変換器と系
統を連系する遮断器20と、直流コンデンサの初期充電
を行うための初期充電回路21が設けられている。図1
3のシーケンスAは一般的な電圧形自励式変換器の起動
シーケンスの一例を示している。
【0070】まず、直流コンデンサ充電指令が与えられ
ると、初期充電回路21を投入し、直流コンデンサを充
電する。直流コンデンサが一定レベルまで充電された
ら、遮断器20を投入し、電圧形自励式変換器にゲート
を与え運転を開始する。なお、電圧形自励式変換器を起
動した後、遮断器を投入する場合もある。停止時は自励
式変換器のゲートを停止し遮断器を開放する。停止後、
直流コンデンサの電圧は分圧抵抗等直流の母線間に入っ
ている抵抗分で放電される。
【0071】直流コンデンサの充電は、初期充電回路の
容量を小さくするため数十秒から数分かけておこなうの
が一般的である。従って、従来のシーケンスでは、初期
充電に時間がかかり負荷の急変時等に静止形周波数変換
装置を高速に起動することができなかった。
【0072】図13のシーケンスBは第8の実施の形態
による起動停止シーケンスである。システム全体の起動
時に、一旦直流コンデンサを充電した後は、先の実施の
形態で説明したように負荷が少なく静止形周波数変換装
置を起動しない場合も、直流コンデンサは放電はせずに
定格直流電圧に近い値を維持する。これにより、負荷が
増加し、次の起動指令受信時には直流コンデンサの充電
操作を省略できるため起動時間を短縮できる。
【0073】なお、直流コンデンサの電圧の維持は、充
電回路を常時接続しておく、ないしは、直流電圧が定格
電圧より一定値以上低下した場合は自励式変換器を運転
(ゲートデブロック)し交流系統から充電する等の方法
で行う。
【0074】次に本発明の第9の実施の形態について説
明する。図15は、電圧形自励式変換器の一般的な制御
ブロック図であり、図16は、本発明の第9の実施の形
態の制御ブロック図である。図16において、図1と同
一要素については同一符号を付し、説明を省略する。
【0075】図15において、9Aは交流電流検出器、
22は交流電圧検出器、23は交流電流検出器9Aで検
出した電流と交流電圧検出器22から3相2相変換、及
び静止−回転座標変換を行い有効電流成分(Id)52
と無効電流成分(Iq)53を検出する座標変換回路、
24は有効電流指令値(Idref)53、無効電流指
令値(Iqref)54を与える上位制御装置、25は
有効電流指令値53と有効電流成分52の差分と、無効
電流指令値54と無効電流成分53の差分を入力しその
差が零となるように動作する定電流制御回路、26は有
効分出力指令値56と無効分出力指令値57を入力し、
回転静止座標変換、2相−3相座標変換を実施し3相交
流出力指令値に変換する座標逆変換回路、27は座標逆
変換回路から出力される3相交流出力指令値から自励式
変換器7Aをオンオフするパルスパターンを作成するパ
ルス幅変調回路である。
【0076】交流系統と接続される電圧形自励式変換器
の有効電力、無効電力の制御原理については「半導体電
力変換回路」(電気学会編)P215〜P220等に開
示されており詳細な説明を省略する。また、定電流制御
回路の原理、実現方法についても特開平1−77110
号公報他で開示されているので詳細な説明を省略する。
【0077】図15において、電圧形自励式変換器7A
は、上位制御系から与えられる有効電流基準、無効電流
基準に出力電流が一致するように、高速に定電流制御を
行っている。一般的に、交流系統等の交流電圧源と連系
する電圧形自励式変換器は出力電流の定電流制御を行っ
ている。なお、定電流制御の方法として、図15におい
ては、電流の座標変換して有効電流成分、無効電流成分
に分離して行っているが、3相瞬時値指令(正弦波状)
に対し3相瞬時値電流をフィードバックして電流制御を
行う場合もある。
【0078】図16は本発明の第9の実施の形態の制御
ブロックを示す図である。図16において、23Bは交
流電流検出器9で検出した周波数変換システムの出力電
流と、交流電圧検出器22で検出した周波数変換システ
ムの出力電圧から、3相2相変換、及び静止回転座標変
換を行い出力電流有効成分58、出力電流無効成分59
を検出する座標変換回路、28は出力電流有効成分5
8、出力電流無効成分57に1以下のゲインをかけ、静
止形周波数変換装置の電流基準を演算するゲイン調整器
である。29は静止形周波数変換装置へ与えるゲートパ
ターンと起動指令の論理積を取る論理積回路である。
【0079】なお、回転形周波数変換装置が電圧源とし
て作用するため、図15に示した系統連系用自励式変換
器の制御回路と同じ構成を取ることができる。また、自
励式変換器7A側の制御回路は図示していないが、図1
5に示した回路で制御しており、上位制御として通常、
無効電力一定制御と直流コンデンサ電圧一定制御を具備
し、それぞれから出力される無効電流指令値、有効電流
指令値をもとに定電流制御されている。
【0080】第9の実施の形態の作用について説明す
る。負荷が増大し、レベル検出器12から静止形周波数
変換装置起動指令51が出力されると、論理積回路29
の出力が生かされ、静止形周波数変換装置が運転を開始
しする。
【0081】このとき、周波数変換システム全体の出力
電流に一定比率をかけた値を静止形周波数変換装置の電
流基準とすることで、その静止形周波数変換装置で分担
する比率分だけ、回転形周波数変換装置の分担電流を低
減することができ、回転形周波数変換装置の過負荷が防
止できる。
【0082】また、周波数変換システム全体の出力電流
を検出して電流基準としているため、負荷変動や、負荷
が力行から回生に変化した場合についても、負荷状態の
検出、判定による電流基準の切り替え操作等を行う必要
がなく、無駄のない制御装置を提供できる。
【0083】なお、図16は23A,23Bの座標変換
回路、26の座標逆変換回路を設けて、有効電流成分、
無効電流成分毎に制御しているが、座標変換を行わず、
3相瞬時値で演算しても同等の効果が得られる。
【0084】なお、説明は第1の実施の形態に適用した
場合で行ったが、同様に第2〜第4の実施の形態に適用
できることは言うまでもない。次に本発明の第10の実
施の形態について説明する。
【0085】本発明の第10の実施の形態は、第9の実
施の形態のゲイン調整回路の演算方法について規定した
ものである。図17は、ゲイン調整器28の演算方法を
示した図である。
【0086】先ず、出力電流有効成分(Idout)5
8と、出力電流無効成分(Iqout)59から、出力
電流の大きさ(Iout)を求める。次に、Iout、
及びIdout,lqoutから、静止形周波数変換装
置の有効電流指令値(Idref)54、無効電流指令
値(Iqref)55を求める。
【0087】このように、静止形周波数変換装置の有効
電流指令値と無効電流指令を図17のように演算するこ
とは、図18に示すように、出力電流のうち、回転形周
波数変換装置の定格を越えた分を静止形周波数変換装置
で分担することに相当する。
【0088】本方式で静止形周波数変換装置の電流基準
を決定する場合、第7の実施の形態で説明したように、
静止形周波数変換装置の起動の為の出力電流の検出レベ
ルを、回転形周波数変換装置の定格電流とする場合と組
み合わせるとより効果的である。
【0089】すなわち、出力電流が回転形周波数変換装
置の定格を越えたら静止形周波数変換装置を起動し、そ
の時の静止形周波数変換装置の電流基準は、回転形周波
数変換装置の定格を越えた分として与えられるからであ
る。
【0090】次に本発明の第11の実施の形態について
説明する。図19は、本発明の第11の実施の形態の構
成図であり、図20は、ゲイン調整器の演算方法を示し
た図である。図14、図20において、図16、図17
と同一要素については同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0091】ゲイン調整器28では、逆相検出回路16
の出力である出力電流逆相分(INout)60と回転
形周波数変換装置の逆相許容値(INR)、出力電流有
効成分(Idout)58と、出力電流無効成分(Iq
out)59から、静止形周波数変換装置の有効電流指
令値(Idref)54、無効電流指令値(Iqre
f)55を図20に示す式で求める。
【0092】この様にすれば、負荷が不平衡で逆相電流
が増加し、回転形周波数変換装置の逆相許容値(IN
R)を超えた場合には、その超えた比率に応じて静止形
周波数変換装置が逆相電流を分担することとなり、回転
形周波数変換装置が逆相リレー等でトリップすることを
防止できる。
【0093】なお、本発明を、本発明の第3の実施の形
態、第4の実施の形態と組み合わせて実施し、出力逆相
電流が一定値を越えたら静止形周波数変換装置を起動
し、静止形周波数変換装置の電流基準を図20に示す式
で与えると、損失が少なく、かつ回転形周波数変換装置
の逆相分を許容値以下にすることができる。
【0094】図21〜図23に、第11の実施の形態の
方式で制御した場合の解析波形を示す。負荷に30MV
A(0.6pu:1pu=50MVA)の逆相分をと
り、回転形周波数変換装置の逆相許容値(図20におけ
るINRの値)を変化させ3ケース実施している。
【0095】図21は、逆相許容値が1.lpu(=5
5MVA)の場合を示している。負荷の逆相分が逆相許
容値に達していないため、静止形周波数変換装置は分担
せず、負荷の逆相分をそのまま回転形周波数変換装置が
分担している。
【0096】図22は、逆相許容値を0.4puに設定
した場合を示している。負荷の逆相分は0.6puで図
21の場合と変わらないが、静止形周波数変換装置が逆
相分を分担し、回転形周波数変換装置の逆相分は0.4
puに低下している。
【0097】図23は、逆相許容値を0.2puに設定
した場合を示している。このときは、図22に比較し、
静止形周波数変換装置分担分が増え、回転形周波数変換
装置の逆相分が減少している。
【0098】これらの解析波形からも判るように、本発
明に従い静止形周波数変換装置の電流基準を決定すれ
ば、回転形周波数変換装置の逆相電流の低減ができ、設
定値によって、その値を制御することができる。
【0099】次に本発明の第12の実施の形態について
説明する。図24は、本発明の第12の実施の形態の構
成図である。図24において、図19と同一要素につい
ては同一符号を付し、説明を省略する。
【0100】図24において、逆相分抽出回路30は、
出力電流有効成分(Idout)58と、出力電流無効
成分(Iqout)59からそれぞれの逆相分だけを抽
出し、出力電流逆相有効成分61と出力電流逆相無効成
分62を出力する。
【0101】通常、3相交流は逆相分、正相分、零相分
に分離できることが知られている。更に、電圧と電流の
位相関係から、それぞれ有効分と無効分に分離できる。
零相分は十分小さいと仮定すると、3相交流電流は下記
に分解できる。
【0102】
【数1】 3相交流電流=正相有効電流成分+正相無効電流成分 +逆相有効電流成分十逆相無効電流成分 (式1) 逆相分抽出回路30は上記式1のうち、逆相有効電流成
分と逆相無効電流成分を抽出する。
【0103】そして、その成分にゲイン調整器28で適
当な比率をかけて、静止形周波数変換装置の出力電流基
準にし、静止形周波数変換装置から逆相分を供給すれ
ば、回転形周波数変換装置の逆相分を低減できる。
【0104】第11の実施の形態と第12の実施の形態
との違いは、第11の実施の形態が出力電流全体に一定
比率をかけた値を静止形周波数変換装置の出力電流基準
をすることにより、静止形周波数変換装置で正相分と逆
相分の双方を分担しているのに対し、第12の実施の形
態は静止形周波数変換装置は逆相分だけを分担する点で
ある。
【0105】次に本発明の第13の実施の形態について
説明する。本発明の第13の実施の形態は、第12の実
施の形態のゲイン調整回路の演算方法について規定した
ものである。
【0106】図25は、ゲイン調整器の演算方法を示し
た図である。ゲイン調整器28では、逆相検出回路16
の出力である出力電流逆用分(Inout)60と回転
形周波数変換装置の逆相許容値(INR)と、出力電流
逆相有効成分(IdN)58と、出力電流逆相無効成分
(IqN)59から、静止形周波数変換装置の有効電流
指令値(Idref)、無効電流指令値(Iqref)
を図23に示す式で求める。
【0107】この様にすれば、負荷が不平衡で逆相電流
が増加し、回転形周波数変換装置の逆相許容値を超えた
場合には、その超えた比率に応じて静止形周波数変換装
置が逆相電流を分担することとなり、回転形周波数変換
装置が逆相リレー等でトリップすることを防止できる。
【0108】次に本発明の第14の実施の形態について
説明する。図26は、本発明の第14の実施の形態の構
成図であり、図27は、負荷変動と静止形周波数変換装
置の運転台数の一例を示した図である。図26におい
て、図2と同一要素については同一符号を付し、説明を
省略する。
【0109】図26は、静止形周波数変換装置が2台接
続された例である。図26において、静止形周波数変換
装置101Aはレベル検出器12Aの出力である51A
で起動し、静止形周波数変換装置101Bはレベル検出
器12Bの出力である51Bで起動する。
【0110】図26の様に構成すれば、レベル設定器1
1A、レベル設定器11Bの設定値に応じて、2台の静
止形周波数変換装置は両方停止、片側のみ運転、両方運
転と、負荷に応じて運転台数を選択することができる。
【0111】図27は、図26に示す回路を適用した場
合の、負荷変動と静止形周波数変換装置の運転台数の一
例を示した図である。負荷がレベル11Aに達するまで
は回転形周波数変換装置だけを運転し、負荷がレベル1
1Aから11Bの間は静止形周波数変換装置を1台運転
し、レベル11B以上の負荷の場合は2台運転となる。
【0112】この様にすれば、静止形周波数変換装置が
複数台あるシステムにおいて、図26、27に示すよう
に静止形周波数変換装置台数分のレベル検出器を設け、
それぞれの検出レベルを異ならせ、装置毎に運転停止を
決定すれば、システム全体として最も損失を少なくでき
る周波数変換装置の制御装置を提供できる。
【0113】なお、説明は第2の実施の形態に適用した
場合で行ったが、同様に第1、第3、第4の実施の形態
に適用できることは言うまでもない。次に本発明の第1
5の実施の形態について説明する。
【0114】図28は、本発明の第15の実施の形態の
構成図である。図28において、図16と同一要素につ
いては同一符号を付し、説明を省略する。図28におい
て、リミッタ回路31は、ゲイン調整器28から出力さ
れる有効電流基準54、無効電流基準55にリミッタを
かける。
【0115】静止形周波数変換装置は前述したように、
過負荷に対する時間耐量が比較的短いという特徴があ
る。従って、負荷変動で過渡的に過負荷になった場合で
も、ゲイン調整器28の出力する有効電流基準54、無
効電流基準55が静止形周波数変換装置の定格を越えな
いようにリミッタをかける。
【0116】このとき、リミッタをかけたために、静止
形周波数変換装置で分担できなくなった負荷は回転形周
波数変換装置から供給される。回転形周波数変換装置は
静止形周波数変換装置に比較して過負荷に対する時間耐
量があり、短時間であれば問題ない。
【0117】図29に本発明の第10の実施の形態、第
11の実施の形態、第15の実施の形態を組み合わせた
ときの構成図を示す。図29において出力電流有効成分
(Idout)58と、出力電流無効成分(Iqou
t)59をゲイン調整器28A及び28Bに入力する。
【0118】ゲイン調整器28Aにおいては図17に示
す演算を行い、静止形周波数変換装置有効電流基準54
A、および無効電流基準55Aを出力する。クィン調整
器28Bにおいては図20に示す演算を行い静止形周波
数変換装置有効電流基準54B、および無効電流基準5
5Bを出力する。
【0119】それらの基準を最大値選択回路14Aに入
力し、大きい方の値を静止形周波数変換装置の電流基準
とする。但し、静止形周波数変換装置の定格を越えない
ようにリミッタ31をもうける。
【0120】図27のように構成すれば、逆相分または
実効電流のいずれか大きい値を静止形周波数変換装置の
電流基準とするため、負荷が大きく変動しても回転形周
波数変換装置の出力が適正な値に保たれる。
【0121】次に本発明の第16の実施の形態について
説明する。図30は、本発明の第16の実施の形態の構
成図である。図30において、図26と同一要素につい
ては同一符号を付し、説明を省略する。
【0122】回転形周波数変換装置が既に1台以上運転
中に、更にもう一台の回転形周波数変換装置を追加並入
する場合、通電流や擾乱を防止するために先行して運転
中の回転形周波数変換装置の負荷を一定値(追加並入可
能電流と称す)以下とする必要がある。
【0123】静止形周波数変換装置は、電流基準に応じ
て出力電流の制御ができるため、回転形周波数変換装置
を追加並入する際に、運転中の回転形周波数変換装置の
出力電流を追加並入可能電流以下となるように静止形周
波数変換装置で分担すればよい。
【0124】図30においては、レベル設定器11Cに
て設定した値を交流電流検出器9にて検出した周波数変
換システムの出力電流から減算し、その値を静止形周波
数変換装置の電流基準として与えることにより、回転形
周波数変換装置の分担電流はレベル設定器11Cの値以
上にはならない。
【0125】但し、第15の実施の形態にて説明したよ
うに、静止形周波数変換装置の定格(連続過負荷耐量)
以上の電流基準とならないように最終段で静止形周波数
変換装置の電流基準のリミッタ31を設けている。
【0126】なお、前述したように、無負荷時の損失は
回転形周波数変換装置に比較して静止形周波数変換装置
は少ないため、常時運転中に図29に示す電流基準とす
る必要はなく、常時運転中は本発明の第9の実施の形態
から第13の実施の形態にて説明したいずれかの電流基
準で静止形周波数変換装置を運転し、回転形周波数変換
装置の追加並入予告信号を受信したときに、静止形周波
数変換装置の電流基準を図30に示すように切り替え、
並入終了後、元の電流基準に戻すと入った操作を行え
ば、定常運転中の損失を低減でき、かつ、回転形周波数
変換装置並入時の操作が容易となる周波数変換システム
の制御装置を提供できる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る周波数変換システムによれば、周波数変換システ
ムの出力電流を計測する計測手段と、計測手段の出力が
一定値を超えたことを検出するレベル検出手段とを具備
し、レベル検出手段が一定値を超えたことを検出した場
合に、静止形周波数変換装置を起動することにより、出
力電流すなわち負荷電流が少ない領域においては回転形
周波数変換装置を運転して無負荷損の少ない静止形周波
数変換装置を停止し、負荷電流が一定値を越えた領域で
回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数変換装置を
運転することにより、周波数変換システム全体の運転損
失を低減できる周波数変換システムを提供できる。
【0128】本発明の請求項2に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力の各相の実効値を検出する
実効値演算手段と、各相の実効値の最大値を選択する最
大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値を超え
たことを検出するレベル検出手段とを具備し、3相の各
相毎の実効値のうち、1相でも一定値以上となった時に
静止形周波数変換装置を起動することにより、出力電流
の各相毎の実効値が低い領域においては、回転形周波数
変換装置だけを運転して無負荷損の少ない静止形周波数
変換装置を停止し、負荷電流が大きい領域で回転形周波
数変換装置に加えて静止形周波数変換装置を運転するこ
とにより、回転形周波数変換装置を過負荷にすることな
くかつ周波数変換システム全体の運転損失を低減できる
周波数変換システムを提供できる。
【0129】本発明の請求項3に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力から逆相成分を検出する逆
相検出手段と、逆相成分が一定値を超えたことを検出す
るレベル検出手段とを具備し、出力電流の逆相成分が一
定値を越えたことで静止形周波数変換装置を起動するこ
とにより、出力電流の逆相成分が低い領域においては回
転形周波数変換装置だけを運転して無負荷損の少ない静
止形周波数変換装置を停止し、逆相成分が大きい領域に
おいては、回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数
変換装置を運転することにより、回転形周波数変換装置
の逆相電流の過負荷を防止し、かつ周波数変換システム
全体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提供
できる。
【0130】本発明の請求項4に係る周波数変換システ
ムによれば、周波数変換システムの出力電流を計測する
計測手段と、計測手段の出力の各相の実効値を検出する
実効値検出手段と、各相の実効値の最大値を選択する最
大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値を超え
たことを検出する第1のレベル検出手段と、出力電流を
計測する計測手段の出力から逆相成分を検出する逆相検
出手段と、逆相成分が一定値を超えたことを検出する第
2のレベル検出手段とを具備し、出力電流の各相の実効
値の最大値または逆相成分が一定値を越えたことで静止
形周波数変換装置を起動することにより、出力電流の各
相実効値及び逆相成分が小さく回転形周波数変換装置が
過負荷とならない領域においては回転形周波数変換装置
だけを運転して無負荷損の少ない静止形周波数変換装置
を停止し、各相実効値または逆相成分が大きい領域にお
いては、回転形周波数変換装置に加えて静止形周波数変
換装置を運転することにより、回転形周波数変換装置の
逆相電流および各相の過負荷を防止し、かつ周波数変換
システム全体の運転損失を低減できる周波数変換システ
ムを提供できる。
【0131】本発明の請求項5に係る周波数変換システ
ムによれば、実効値を検出する実効値検出手段および逆
相成分を検出する逆相検出手段の後段に、それらの検出
値の一定時間における平均値を検出する手段を具備する
ことにより、回転形周波数変換装置の時間耐量に合わせ
て静止形周波数変換装置の起動停止を行えるため、静止
形周波数変換装置の起動判定レベル付近での負荷変動が
頻繁にあっても、不必要な静止形周波数変換装置の起動
が抑制でき、擾乱を低減した周波数変換システムを提供
できる。
【0132】本発明の請求項6に係る周波数変換システ
ムによれば、各レベル検出手段にヒステリシス特性を持
たせることにより、回転形周波数変換装置の逆相電流お
よび各相の過負荷を防止できる上に、静止形周波数変換
装置の不要な起動停止を防止し、かつ周波数変換システ
ム全体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提
供できる。
【0133】本発明の請求項7に係る周波数変換システ
ムによれば、各レベル検出手段の検出レベルを回転形周
波数変換装置の定格電流とすることにより、負荷が回転
形周波数変換装置の定格に達するまでは静止形周波数変
換装置を停止しているため、周波数変換システム全体の
運転損失がより少なくなり、かつ、回転形周波数変換装
置の逆相電流および各相の過負荷を防止できる周波数変
換システムを提供できる。
【0134】本発明の請求項8に係る周波数変換システ
ムによれば、レベル検出手段の動作により静止形周波数
変換装置が起動される前に、静止形周波数変換装置の直
流コンデンサをあらかじめ定格直流電圧に準ずる電圧に
充電しておくことにより、レベル検出手段が動作し起動
指令発生後、直流コンデンサの充電操作を経ずに静止形
周波数変換器を起動でき、高速な静止形周波数変換装置
の起動および負荷分担が可能となり、回転形周波数変換
装置の過負荷を防止できる周波数変換システムを提供で
きる。
【0135】本発明の請求項9に係る周波数変換システ
ムによれば、静止形周波数変換装置の出力電流基準を、
周波数変換システム全体の出力電流に一定比率を乗算し
た値とすることにより、静止形周波数変換装置起動後
の、静止形周波数変換装置と回転形周波数変換装置の電
流分担を所望の比率にした運転が可能な周波数変換シス
テムを提供できる。
【0136】本発明の請求項10に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、周波数変換システム全体の
出力電流から回転形周波数変換装置の定格電流を減算
し、それを周波数変換システム全体の出力電流で除算し
た値とすることにより、静止形周波数変換装置の起動
後、出力電流に関係なくほば一定の損失がある回転形周
波数変換装置を定格電流で運転し、残りを静止形周波数
変換装置で分担することとなり、周波数変換システム全
体の運転損失を低減できる周波数変換システムを提供で
きる。
【0137】本発明の請求項11に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、周波数変換システム全体の
出力電流に含まれる逆相電流から回転形周波数変換装置
の定格逆相電流を減算し、それを周波数変換システム全
体の逆相電流で除算した値とすることにより、静止形周
波数変換装置の起動後、出力電流に関係なくほぼ一定の
損失がある回転形周波数変換装置を逆相電流の定格電流
で運転し、残りを静止形周波数変換装置で分担すること
となり、周波数変換システム全体の運転損失を低減で
き、かつ、回転形周波数変換装置の逆相分による過負荷
を防止できる周波数変換システムを提供できる。
【0138】本発明の請求項12に係る周波数変換シス
テムによれば、周波数変換システム全体の出力電流の逆
相電流検出手段を具備し、静止形周波数変換装置の起動
後の出力電流基準を、前記逆相電流検出手段の出力に一
定比率を乗算した値とすることにより、静止形周波数変
換装置の起動後、静止形周波数変換装置で逆相電流を分
担することとなり、周波数変換システム全体の運転損失
を低減でき、かつ、回転形周波数変換装置の逆相分によ
る過負荷を防止できる周波数変換システムを提供でき
る。
【0139】本発明の請求項13に係る周波数変換シス
テムによれば、一定比率を、システム全体の逆相電流か
ら回転形周波数変換装置の定格逆相電流を減算しそれを
システム全体の逆相電流で除算した値とすることによ
り、静止形周波数変換装置の起動後、出力電流に関係な
くほぼ一定の損失がある回転形周波数変換装置を逆相電
流の定格電流で運転し、残りの逆相電流を静止形周波数
変換装置で分担することとなり、周波数変換システム全
体の運転損失を低減でき、かつ、回転形周波数変換装置
の逆相成分による過負荷を防止できる周波数変換システ
ムを提供できる。
【0140】本発明の請求項14に係る周波数変換シス
テムによれば、静止形周波数変換装置が複数台からなる
周波数変換システムにおいては、静止形周波数変換装置
と同じ数のレベル検出手段を具備し、各レベル検出手段
の検出レベルを異ならせ、各レベル検出手段の出力で1
台ずつ静止形周波数変換装置を起動することにより、出
力電流に応じて静止形周波数変換装置の起動台数を最適
化することができ、周波数変換システム全体の運転損失
を低減できる周波数変換システムを提供できる。
【0141】本発明の請求項15に係る周波数変換シス
テムによれば、静止形周波数変換装置の出力電流基準
を、静止形周波数変換装置の定格電流以下に制限するこ
とにより、回転形周波数変換装置に比較して、過負荷の
時間耐量が少ない静止形周波数変換装置が過負荷になる
ことなく、信頼性の高い周波数変換システムを提供でき
る。
【0142】本発明の請求項16に係る周波数変換シス
テムによれば、周波数変換システム全体の出力電流を計
測する計測手段を具備し、静止形周波数変換装置の出力
電流基準を、計測手段の出力から、回転形周波数変換装
置の追加並入可能電流を減算した値以上とし、かつ、静
止形周波数変換装置の定格以下とすることにより、静止
形周波数変換装置が負荷電流を分担し、回転形周波数変
換装置の分担電流が追加並入可能電流以下となり、回転
形周波数変換装置の追加並入を容易に行える周波数変換
システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の構成図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の他の構成を示す
図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の構成図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態の動作説明図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態の構成図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態の構成図。
【図8】 本発明の第5の実施の形態の他の構成を示す
図。
【図9】 本発明の第5の実施の形態の他の構成を示す
図。
【図10】 本発明の第6の実施の形態の構成図。
【図11】 本発明の第6の実施の形態の動作説明図。
【図12】 本発明の第7の実施の形態の動作説明図。
【図13】 本発明の第8の実施の形態の動作説明図。
【図14】 本発明の第8の実施の形態の構成図。
【図15】 電圧形自励式変換器の一般的な制御回路を
示した図。
【図16】 本発明の第9の実施の形態の構成図。
【図17】 本発明の第10の実施の形態の構成図。
【図18】 本発明の第10の実施の形態の動作説明
図。
【図19】 本発明の第11の実施の形態の構成図。
【図20】 本発明のゲイン調整器の説明図。
【図21】 本発明の第11の実施の形態の動作説明
図。
【図22】 本発明の第11の実施の形態の動作説明
図。
【図23】 本発明の第11の実施の形態の動作説明
図。
【図24】 本発明の第12の実施の形態の構成図。
【図25】 本発明のゲイン調整器の説明図。
【図26】 本発明の第14の実施の形態の構成図。
【図27】 本発明の第14の実施の形態の動作説明
図。
【図28】 本発明の第15の実施の形態の構成図。
【図29】 本発明の第15の実施の形態の他の構成を
示す図。
【図30】 本発明の第16の実施の形態の構成図。
【図31】 従来の回転形周波数変換装置の構成を示す
図。
【図32】 電圧形自励式変換器による周波数変換装置
の構成を示す図。
【図33】 回転形周波数変換装置と静止形周波数変換
装置の負荷と損失の関係を示す図。
【図34】 負荷である列車を投入した場合の周波数変
換システムの各部波形を示す図。
【符号の説明】
1・・・交流系統 2A〜2H・・・変
圧器 3A,3B・・・同期電動機 4A,4B・・・交
流発電機 5・・・送電線 6・・・スコット変
圧器 7A〜7D・・・電圧形自励式変換器 8、8A,8B・・・直流コンデンサ 9、9A・・・交流電流検出器 10・・・3相全波
整流器 11A〜11D・・・レベル設定器 12A〜12C・・・レベル検出器 13A〜13C・・・実効値演算回路 14、14A・・・最大値選択回路 15・・・論理和回路 16・・・逆相検出
回路 17A〜17D・・・時間平均演算回路 18・・・オンディレー回路 19A,19B・・・ヒステリシス特性付きレベル比較
器 20・・・遮断器 21・・・初期充電
回路 22・・・交流電圧検出器 23・・・座標変換
回路 24・・・上位制御回路 25・・・定電流制
御回路 26・・・座標逆変換回路 27・・・パルス幅
変調回路 28・・・ゲイン調整回路 29・・・論理積回
路 30・・・逆相分抽出回路 31・・・リミッタ
回路 101・・・静止形周波数変換装置 102・・・回転形周波数変換装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧形素子から構成され交流を直流
    に直流を交流に変換する第1の電圧形自励式変換器と前
    記第1の電圧形自励式変換器の直流端子が接続される直
    流コンデンサと前記直流コンデンサに直流端子が接続さ
    れる第2の電圧形自励式変換器からなる静止形周波数変
    換装置と、同期電動機と交流発電機から構成される回転
    形周波数変換装置とを並列接続してなる周波数変換シス
    テムにおいて、周波数変換システムの出力電流を計測す
    る計測手段と、前記計測手段の出力が一定値を超えたこ
    とを検出するレベル検出手段とを具備し、前記レベル検
    出手段の出力に基づいて静止形周波数変換装置を起動す
    ることを特徴とする周波数変換システム。
  2. 【請求項2】 自己消弧形素子から構成され交流を直流
    に直流を交流に変換する第1の電圧形自励式変換器と前
    記第1の電圧形自励式変換器の直流端子が接続される直
    流コンデンサと前記直流コンデンサに直流端子が接続さ
    れる第2の電圧形自励式変換器からなる静止形周波数変
    換装置と、同期電動機と交流発電機から構成される回転
    形周波数変換装置とを並列接続してなる周波数変換シス
    テムにおいて、周波数変換システムの出力電流を計測す
    る計測手段と、前記計測手段の出力の各相の実効値を検
    出する実効値検出手段と、各相の実効値の最大値を選択
    する最大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値
    を超えたことを検出するレベル検出手段とを具備し、前
    記レベル検出手段の出力に基づいて静止形周波数変換装
    置を起動することを特徴とする周波数変換システム。
  3. 【請求項3】 自己消弧形素子から構成され交流を直流
    に直流を交流に変換する第1の電圧形自励式変換器と前
    記第1の電圧形自励式変換器の直流端子が接続される直
    流コンデンサと前記直流コンデンサに直流端子が接続さ
    れる第2の電圧形自励式変換器からなる静止形周波数変
    換装置と、同期電動機と交流発電機から構成される回転
    形周波数変換装置とを並列接続してなる周波数変換シス
    テムにおいて、周波数変換システムの出力電流を計測す
    る計測手段と、前記計測手段の出力から逆相成分を検出
    する逆相検出手段と、逆相成分が一定値を超えたことを
    検出するレベル検出手段とを具備し、前記レベル検出手
    段の出力に基づいて静止形周波数変換装置を起動するこ
    とを特徴とする周波数変換システム。
  4. 【請求項4】 自己消弧形素子から構成され交流を直流
    に直流を交流に変換する第1の電圧形自励式変換器と前
    記第1の電圧形自励式変換器の直流端子が接続される直
    流コンデンサと前記直流コンデンサに直流端子が接続さ
    れる第2の電圧形自励式変換器からなる静止形周波数変
    換装置と、同期電動機と交流発電機から構成される回転
    形周波数変換装置とを並列接続してなる周波数変換シス
    テムにおいて、周波数変換システムの出力電流を計測す
    る計測手段と、前記計測手段の出力の各相の実効値を検
    出する実効値検出手段と、各相の実効値の最大値を選択
    する最大値選択手段と、各相の実効値の最大値が一定値
    を超えたことを検出する第1のレベル検出手段と、前記
    計測手段の出力から逆相成分を検出する逆相検出手段
    と、逆相成分が一定値を超えたことを検出する第2のレ
    ベル検出手段とを具備し、第1のレベル検出手段と第2
    のレベル検出手段の出力に基づいて静止形周波数変換装
    置を起動することを特徴とする周波数変換システム。
  5. 【請求項5】 前記実効値検出手段および逆相検出手段
    の後段に、それらの検出値の一定時間における平均値を
    検出する時間平均演算手段を具備したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の周波数変換シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記レベル検出手段にヒステリシス特性
    を持たせたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の周波数変換システム。
  7. 【請求項7】 前記レベル検出手段の検出レベルを回転
    形周波数変換装置の定格電流としたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の周波数変換シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記静止形周波数変換装置の直流コンデ
    ンサをあらかじめ定格直流電圧に準ずる電圧に充電して
    おくことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の周波数変換システム。
  9. 【請求項9】 前記静止形周波数変換装置の起動後の出
    力電流基準を、周波数変換システムの出力電流に一定比
    率を乗算した値とすることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の周波数変換システム。
  10. 【請求項10】 前記周波数変換システムの出力電流に
    乗算する一定比率は、周波数変換システムの出力電流か
    ら回転形周波数変換装置の定格電流を減算し、その値を
    周波数変換システムの出力電流で除算した値とすること
    を特徴とする請求項9記載の周波数変換システム。
  11. 【請求項11】 前記周波数変換システムの出力電流に
    乗算する一定比率は、周波数変換システムの出力電流に
    含まれる逆相電流から回転形周波数変換装置の許容逆相
    電流を減算し、その値を周波数変換システムの逆相電流
    で除算した値とすることを特徴とする請求項9記載の周
    波数変換システム。
  12. 【請求項12】 前記周波数変換システムの出力電流に
    含まれる逆相成分を検出する逆相電流検出手段を具備
    し、静止形周波数変換装置の起動後の出力電流基準を、
    前記逆相電流検出手段の出力に一定比率を乗算した値と
    することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の周波数変換システム。
  13. 【請求項13】 前記逆相電流検出手段の出力に乗算す
    る一定比率は、周波数変換システムの逆相電流から回転
    形周波数変換装置の定格逆相電流を減算し、その値を周
    波数変換システムの逆相電流で除算した値とすることを
    特徴とする請求項12記載の周波数変換システム。
  14. 【請求項14】 前記静止形周波数変換装置が複数台接
    続された周波数変換システムにおいては、静止形周波数
    変換装置と同数のレベル検出手段を具備し、各レベル検
    出手段の検出レベルを異ならせ、各レベル検出手段の出
    力で対応する各静止形周波数変換装置を起動すること特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の周波
    数変換システム。
  15. 【請求項15】 前記静止形周波数変換装置の出力電流
    基準を、静止形周波数変換装置の定格電流以下に制限す
    るリミット手段を具備したことを特徴とする請求項9乃
    至請求項13のいずれかに記載の周波数変換システム。
  16. 【請求項16】 自己消弧形素子から構成され交流を直
    流に直流を交流に変換する第1の電圧形自励式変換器と
    前記第1の電圧形自励式変換器の直流端子が接続される
    直流コンデンサと前記直流コンデンサに直流端子が接続
    される第2の電圧形自励式変換器からなる静止形周波数
    変換装置と、同期電動機と交流発電機から構成される複
    数の回転形周波数変換装置とを並列接続してなる周波数
    変換システムにおいて、周波数変換システムの出力電流
    を計測する計測手段を具備し、静止形周波数変換装置の
    出力電流基準を、前記計測手段の出力から、回転形周波
    数変換装置の追加並入可能電流を減算した値以上とし、
    かつ、静止形周波数変換装置の定格以下とすることを特
    徴とする周波数変換システム。
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JPWO2005076433A1 (ja) * 2004-02-03 2007-10-18 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド燃料電池システム及びその電圧変換制御方法
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