JP2000134684A - 超音波受波器 - Google Patents

超音波受波器

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JP2000134684A
JP2000134684A JP10306583A JP30658398A JP2000134684A JP 2000134684 A JP2000134684 A JP 2000134684A JP 10306583 A JP10306583 A JP 10306583A JP 30658398 A JP30658398 A JP 30658398A JP 2000134684 A JP2000134684 A JP 2000134684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
electroacoustic
series
connection line
cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP10306583A
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English (en)
Inventor
Koji Suzuki
光二 鈴木
Mitsuo Omura
光雄 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響的な特性を劣化させることなく、電気音
響変換素子とシャフトとの間の浮遊容量に誘導される電
気的な雑音を低減する。 【解決手段】 電気音響変換素子1aと1bとを電気的
に直列に接続している接続線8の中間点を、電気音響変
換素子1a,1bを固定しているシャフトに接続線10
を介して電気的に接続すると共に、この接続線10をケ
ーブル6のシールド材9に接続して接地することで、電
気音響変換素子1a,1bとシャフトの間の浮遊容量が
前記接続線の中間点正極側と負極側でほぼ等しくなるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偶数個の円筒形の
電気音響変換素子を金属製のシャフトにより固定した構
造を持つ超音波受波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中雑音の計測等を行うために水中で使
用される超音波受波器として、偶数個の円筒形の電気音
響変換素子を軸方向に並べ、その中心に金属製のシャフ
トを通して固定した構造のものがある。図4はこのよう
な構造を持つ従来の超音波受波器を示す電気回路図で、
図5は同じく従来の超音波受波器を示す断面図である。
【0003】図5において1aと1bは電気音響変換素
子(円筒型圧電子)、2a〜2cは電気音響変換素子1
a,1bと同じ外径を有する円板状のゴムスペーサ、3
aと3bはゴムスペーサ2a〜2cと同様の形状を有す
る押さえ金具、4は金属製のシャフト、5aと5bはナ
ット、6は信号取り出し用のケーブル、7は音響ゴム系
のモールド材である。
【0004】この図5に示したように電気音響変換素子
1a,1bは軸方向に並べられてその両端にゴムスペー
サ2aと2bが配置され、更に電気音響変換素子1aと
1bの間にゴムスペーサ2cが挟み込まれている。押さ
え金具3aと3bはゴムスペーサ2aと2bのそれぞれ
の外側に重ねて設けられ、そしてこれら押さえ金具3
a,3b、ゴムスペーサ2a,2b、電気音響変換素子
1a,1bの中心にシャフト4を貫通させて、シャフト
4の両端にナット4a,4bを螺合し、締め付けること
で、電気音響変換素子1a,1b、ゴムスペーサ2a〜
2c、及び押さえ金具3aと3bを組み立て、これをケ
ーブル6の端部と共にモールド材7で覆うことにより構
成したものとなっている。
【0005】一方、図4に示したように前記電気音響変
換素子1aと1bは接続線(リード線)8によって電気
的に直列に接続され、また電気音響変換素子1aのプラ
ス極と、電気音響変換素子1bのマイナス極がケーブル
6に接続されていて、ケーブル6はその周囲に設けられ
ているメッシュ状の金属製のシールド材9により接地さ
れている。
【0006】このような構成による超音波受波器は水中
に設置すると、水中の音波を電気音響変換素子1a,1
bで受波して、その信号がケーブル6に出力されるの
で、このケーブルに接続された図示しない装置により水
中雑音等を計測することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術では以下の問題がある。すなわち、超音波受
波器で水中雑音を計測する際、音として存在する雑音の
他に電気音響変換素子とシャフトとの間の浮遊容量に誘
導される電気的な雑音が生じるため、従来の超音波受波
器では、水中雑音によって励起される電気音響変換素子
の出力と、前記浮遊容量に誘導される電気的な雑音が重
畳され、その和が受波器出力と成って現れる。
【0008】そのため、浮遊容量に誘導される電気的な
雑音が、水中雑音によって励起される電気音響変換素子
の出力と比較して無視できない場合、計測される値は電
気的な雑音の影響から水中雑音によるものよりも大きな
値となり、正確な計測値が得られないという問題があ
る。従って、本発明の課題は、音響的な特性を劣化させ
ることなく、電気音響変換素子とシャフトとの間の浮遊
容量に誘導される電気的な雑音を低減して正確な計測値
が得られる超音波受波器を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、偶数
個の円筒状の電気音響変換素子を軸方向に並べて電気的
に直列に接続すると共に、各電気音響変換素子の中央に
金属製のシャフトを一連に通して一体に固定した超音波
受波器において、前記電気音響変換素子を電気的に直列
に接続している接続線の中間点を前記シャフトに電気的
に接続すると共に接地することで、電気音響変換素子と
シャフトの間の浮遊容量が、前記接続線の中間点正極側
と負極側でほぼ等しくなるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る超音波受波器の実施の形態について説明する。図1は
実施の形態を示す電気回路図、図2は同じく実施の形態
を示す断面図である。
【0011】図2において1aと1bは電気音響変換素
子(円筒型圧電子)、2a〜2cは電気音響変換素子1
a,1bと同じ外径を有する円板状のゴムスペーサ、3
aと3bはゴムスペーサ2a〜2cと同様の形状を有す
る押さえ金具、4は金属製のシャフト、5aと5bはナ
ット、6は信号取り出し用のケーブル、7は音響ゴム系
のモールド材で、これらは図5に示した従来のものと同
様の部品であり、同様に組み立てられている。
【0012】図1に示したように本実施の形態は、電気
音響変換素子1aと1bを電気的に直列に接続している
接続線8の中間点を接続線10によりシャフト4に接続
すると共に、シールド材9に接続したものである。電気
音響変換素子1aの正極と、電気音響変換素子1bの負
極がケーブル6に接続されていて、ケーブル6はシール
ド線9を介して接地されていることは従来と同様であ
る。
【0013】このような構成による超音波受波器は、従
来と同様に水中に設置し、水中の音波を電気音響変換素
子1a,1bで受波し、その信号をケーブル6に出力す
るもので、このケーブル6に接続された図示しない装置
により水中雑音等を計測するものであるが、本実施の形
態によれば、電気音響変換素子1aと1bを電気的に直
列に接続している接続線8の中間点を接続線10により
シャフト4に接続すると共に、シールド材9に接続した
構成としているため、電気音響変換素子1a,1bとシ
ャフト4の間の浮遊容量が、接続線8の中間点の正極側
と負極側でほぼ等しくなり、これにより音響的な特性を
劣化させることなく、浮遊容量に誘導される電気的な雑
音を低減されるものとなる。
【0014】図3は上述した実施の形態による超音波受
波器と従来の超音波受波器の誘導雑音レベルの計測結果
を示す図(グラフ)である。図中の実線は実施の形態に
よる超音波受波器誘導雑音レベル、破線は従来の超音波
受波器の誘導雑音レベルであり、この図から分かるよう
に、本実施の形態では従来と比較して3〜6dB低減す
ることができる。
【0015】尚、上述した実施の形態では2個の電気音
響変換素子1a,1bを備える超音波受波器を例に説明
したが、電気音響変換素子は2個以上の偶数個であれば
適用可能であり、例えば4個の円筒形の電気音響変換素
子を軸方向に並べ、その中心に金属製のシャフトを通し
て固定する場合、隣接する2個同士を同様にシャフトに
接続することで、同様の作用が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、偶数個
の円筒状の電気音響変換素子を軸方向に並べて電気的に
直列に接続すると共に、各電気音響変換素子の中央に金
属製のシャフトを一連に通して一体に固定した超音波受
波器において、前記電気音響変換素子を電気的に直列に
接続している接続線の中間点を前記シャフトに電気的に
接続すると共に接地することで、電気音響変換素子とシ
ャフトの間の浮遊容量が前記接続線の中間点正極側と負
極側でほぼ等しくなるようにしているため、音響的な特
性を劣化させることなく、電気音響変換素子とシャフト
との間の浮遊容量に誘導される電気的な雑音を低減でき
るという効果が得られ、これにより正確な計測値が得ら
れる超音波受波器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態を示す電気回路図である。
【図2】発明の実施の形態を示す断面図である。
【図3】誘導雑音レベルの計測例を示す図である。
【図4】従来例を示す電気回路図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 電気音響変換素子 2a〜2c ゴムスペーサ 3a,3b 押さえ金具 4 シャフト 5a,5b ナット 6 ケーブル 7 モールド材 8 接続線 9 シールド材 10 接続線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偶数個の円筒状の電気音響変換素子を軸
    方向に並べて電気的に直列に接続すると共に、各電気音
    響変換素子の中央に金属製のシャフトを一連に通して一
    体に固定した超音波受波器において、 前記電気音響変換素子を電気的に直列に接続している接
    続線の中間点を前記シャフトに電気的に接続すると共に
    接地することで、電気音響変換素子とシャフトの間の浮
    遊容量が前記接続線の中間点正極側と負極側でほぼ等し
    くなるようにしたことを特徴とする超音波受波器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 各電気音響変換素子を電気的に直列に接続している接続
    線をケーブルを被覆するシールド材に接続することで接
    地を行うことを特徴とする超音波受波器。
JP10306583A 1998-10-28 1998-10-28 超音波受波器 Pending JP2000134684A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011135529A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Nec Tokin Corp 超音波受波機
JP2016072825A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 沖電気工業株式会社 振動センサ及びそれを備えた水中音響センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011135529A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Nec Tokin Corp 超音波受波機
JP2016072825A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 沖電気工業株式会社 振動センサ及びそれを備えた水中音響センサ

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Effective date: 20060509

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061205