JP2000133849A - 超電導体の着磁方法 - Google Patents

超電導体の着磁方法

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JP2000133849A
JP2000133849A JP10305631A JP30563198A JP2000133849A JP 2000133849 A JP2000133849 A JP 2000133849A JP 10305631 A JP10305631 A JP 10305631A JP 30563198 A JP30563198 A JP 30563198A JP 2000133849 A JP2000133849 A JP 2000133849A
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Japan
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superconductor
magnetic field
temperature
sample
cooling
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JP10305631A
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English (en)
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Yosuke Yanagi
陽介 柳
Tetsuo Oka
徹雄 岡
Yoshitaka Ito
佳孝 伊藤
Masaaki Yoshikawa
雅章 吉川
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導体に着磁する際に、ピン止め力によっ
て超電導体に加えられる応力の増大を抑制し、かかる応
力の増大による応力破壊を防止すること。 【解決手段】 前記超電導体を超電導遷移温度以下に
冷却する冷却過程中に、前記超電導体に印加する磁場を
小さくする。冷却過程中において、温度の比較的高い、
即ち電流密度が小さい冷却初期段階では磁場が大きく、
温度の比較的低い、即ち電流密度が大きい冷却終了段階
では磁場が小さくなる。このため比較的温度の低い(電
流密度が大きい)時に大きな磁場を印加するというピン
止め力が最も大きくなる状況を避けることができ、内部
応力の増大による超電導体の破壊を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導体の着磁方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、第2種超電導体(以下、本明細
書内で第2種超電導体を超電導体という。)の内部で
は、磁場は量子化されて磁束線として存在する。超電導
体の内部に複数の磁束線が存在する場合、磁束線間には
互いの距離の2乗に反比例する反発力が相互に働く。そ
のため、磁束線を固定する場所がない場合には、外部磁
場がなくなると互いの反発力により磁束線が超電導体の
外部に抜けてしまう。ところが、超電導体の中に適当な
欠陥や不純物などがあると、磁束線は超電導体中を通る
よりもこれらの存在場所を通った方がエネルギーの低い
状態になるため、磁束線はそれらの場所に拘束される。
このような場所をピン止め点、その拘束力をピン止め力
Fpと呼ぶ。ピン止め力Fpが有効に働いているとき
は、外部磁場がなくても超電導体中に磁束線が安定して
存在できる。
【0003】この原理を利用して、ピン止め点を多く含
む超電導体を作れば、超電導体に多くの磁束線を捕捉さ
せることができ、これを磁石として使うことができる。
かような用途に好適な超電導体として、イットリウム系
(Y−Ba−Cu−O系)、サマリウム系(Sm−Ba
−Cu−O系)、ネオジム系(Nd−Ba−Cu−O
系)等の酸化物超電導体がある。これらの超電導体で
は、その超電導相の融点を越える温度に一旦加熱して部
分的に溶融させ、その後徐冷するいわゆる溶融法と呼ば
れる方法により、大型の擬似単結晶が合成できる。溶融
法で得られる塊状の超電導成形体は溶融バルクと呼ばれ
ている。溶融バルクでは、その超電導の母相中に絶縁相
の同素体が均一に微細分散した組織が得られる。この絶
縁相の同素体は有効なピン止め点として働くため、溶融
バルクを着磁することで強力な擬似永久磁石として用い
ることができる。
【0004】また、溶融バルクのピン止め力Fpは、着
磁する際の温度が低くなるほど強くなることが知られて
いる。本発明者らの研究でも、温度77Kで着磁した場
合の捕捉磁場が0.6Tのイットリウム(Y)系溶融バ
ルクを、温度30Kで着磁したところ、その捕捉磁場は
4.4Tにも達した。このように溶融バルクに高い捕捉
磁場を付与するためには、該溶融バルクを低い温度で着
磁することが有効であることがわかっている。
【0005】さて、溶融バルクに高い磁場を捕捉させる
ためには、少なくとも一旦溶融バルクの内部に捕捉させ
る磁場よりも高い磁場を侵入させる必要がある。そこ
で、従来は溶融バルクに必要な磁場をかけた状態で所定
温度まで冷却し、その後外部磁場を取り去る方法(Fi
eld Cooling、以下FC法という。)が行わ
れていた。例えば、「多芯線と導体」(船木和夫・住吉
文夫共著、産業図書)の275頁以下にもこの方法につ
いての記述がある。この方法の概略は以下の通りで、図
6に示す円柱状の溶融バルクを例にとって説明する。
【0006】(1)まず、図6に示す半径aの円柱状の
溶融バルク超電導体試料10に超電導遷移温度よりも高
い温度T1で一定の静磁場B0を印加する。このとき、
試料10中には印加した磁場と同じ大きさの磁場が一様
に分布した状態になる。
【0007】(2)次に、印加した磁場を保ったまま試
料10を超電導遷移温度以下の目的の温度T2まで冷却
する。この間、試料10中のマクロな磁場分布は変化し
ないが、超電導状態になると磁場は量子化されて、磁束
線として超電導体内部に一様に分布するようになる。
【0008】(3)次いで、温度T2を保ったまま、印
加した磁場を0になるまで減少させる。このときにおけ
る、試料10内の磁場分布(磁束密度分布)を図7に示
す。超電導体内の磁束線は、相互に働く反発力により磁
束密度の低い方向へ動こうとするので、外部磁場の減少
に伴い超電導体内部の磁場も減少するが、ピン止め力F
pによって磁束線の一部は捕捉されたまま残る。このと
き試料10内における外部磁場の変化の及ぶ範囲では、
磁束密度に勾配がつき、この部分に流れる超電導電流J
は臨界電流密度Jcに等しくなる。つまり、磁束密度勾
配は、臨界電流密度Jcに比例する傾きを持つ。尚、図
7では、Jcが磁場によらず一定である場合の試料10
に印加する磁場の変化について示している。外部磁場が
0になった後、試料10内部に残った磁場(図7の斜線
で示す部分)が捕捉磁場である。
【0009】図8は、印加磁場をB0から0にするまで
の過程における、試料10内の電流密度分布の変化を示
したもので、図8(a)は、外部磁場B0が印加された
ときの電流密度分布を、図8(b)は、外部磁場をB0
から0まで減少させる過程で取りうる磁場B1(0<B
1<B0)が印加されたときの電流密度分布を、図8
(c)は、外部磁場が0となったときの電流密度分布を
示している。図よりわかるように、外部磁場がB0であ
るとき(図8(a))は、磁場が試料10内に一様に分
布しているので、磁束密度勾配は生じておらず、そのた
め電流密度Jは0である。また、外部磁場がB1である
とき(図8(b))は、試料10の周縁部分に磁束密度
勾配が生じており、この勾配が生じている部分での電流
密度Jは臨界電流密度Jcと等しい値を取る。また、試
料10の中心部分では、磁束密度勾配が生じていないの
で、この部分の電流密度Jは0である。外部磁場が0と
なったとき(図8(c))は、試料10の周縁から中心
にかけて一様に磁束密度勾配が生じており、電流密度J
は一様に臨界電流密度Jcと等しい値を取る。
【0010】ところで、ピン止め力Fpは、超電導電流
密度Jと磁場Bの積で表される(Fp=J×B)。図9
は、印加磁場をB0から0にするまでの過程における、
ピン止め力Fpの試料10内での分布の変化を示したも
ので、図9(a)は、磁場B0が印加されたときのピン
止め力Fpの分布を、図9(b)は、印加磁場をB0か
ら0まで減少させる過程で取りうる磁場B1(0<B1
<B0)が印加されたときのピン止め力Fpの分布を、
図9(c)は、印加磁場が0となったときのピン止め力
Fpの分布を示している。図よりわかるように、外部磁
場がB0であるとき(図9(a))は、電流密度Jが一
様に0であるので、F×Bで表されるピン止め力も一様
に0である。また、外部磁場がB1であるとき(図9
(b))は、試料10の周縁部分の電流密度Jは臨界電
流密度Jcと等しい値を取り、かつ、この部分における
磁場Bは、試料10の中心に向かうほど大きくなってい
るので、J×Bで表されるピン止め力Fpは、試料10
の周縁部から一定勾配で大きくなる。また、試料10の
中心部分では、電流密度Jは0であるので、ピン止め力
も0である。外部磁場が0となったとき(図9(c))
は、電流密度は一様に臨界電流密度Jcと等しい値を取
り、かつ、磁場Bは、試料の周縁が0であり、中心に向
かうにつれて大きくなっているので、F×Bで表される
ピン止め力Fpは、周縁が0で、中心に向かうにつれて
一定勾配で大きくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】超電導体内の磁束線
は、相互に働く反発力による磁束密度の低い方向(試料
外向き)の力と、これらに抗するピン止め力とがつりあ
って止まっている。一方、超電導体には、ピン止め点に
かかる力の総和として外向きの引張り応力が働いてい
る。
【0012】この応力のため、上記のような従来の着磁
方法では、臨界電流密度Jcの高い試料に大きな磁場を
着磁する場合は、試料が破壊される場合があった。即
ち、上記のような従来の着磁方法では、超電導体内部に
流れる超電導電流Jが臨界電流密度Jcと等しくなるた
め、JcとBが共に大きい場合にはJ×Bで表されるピ
ン止め力Fpが非常に強くなり、上記の外向きの引張り
応力が大きくなって試料の破壊に至るのである。これま
では、数T(テスラ)を越える捕捉磁場を見込める超電
導体が容易に得られなかったこと、並びに印加すべき外
部磁場として、数Tを越える大きな静磁場が容易に得ら
れなかったことなどにより、その問題は顕在化していな
かった。ところが、最近になってSm系など特性(臨界
電流密度Jc)の高い超電導体が得られるようになり、
また冷凍機冷却方式の超電導マグネットの普及などで、
着磁過程での試料の破壊が注目されるようになってき
た。
【0013】また、超電導体の臨界電流密度Jcは温度
が低いほど大きくなるので、従来のFC法による着磁で
は同じ大きさの磁場で着磁した場合でも、試料にかかる
応力の最大値は着磁する温度が低いほど大きくなる。そ
のため、液体窒素温度では問題なく着磁できた超電導体
でも、より低い温度では着磁すると上記の応力が材料の
破壊強度を越えてしまう場合もあった。最近、特性の高
い超電導体が得られるようになったため、充分冷却して
着磁する場合には、捕捉磁場の最大値は、超電導特性で
はなく、破壊強度によって制限されるようになってしま
っている。
【0014】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、超電導体に着磁する際に、ピン止め力に
よって超電導体に加えられる応力の増大を抑制し、かか
る応力の増大による応力破壊を防止することを技術的課
題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために成された請求項1の発明は、超電導体に外
部から磁場を印加した状態で該超電導体を超電導遷移温
度以下の任意の所望温度に冷却し、その後に外部からの
磁場を取り去ることにより前記超電導体を着磁する、超
電導体の着磁方法において、前記超電導体を超電導遷移
温度以下の任意の所望温度に冷却する冷却過程中で前記
超電導体の温度を超電導遷移温度から前記所望温度に冷
却するまでの間に、前記超電導体に印加されている磁場
を小さくすることを特徴とする、超電導体の着磁方法と
したことである。
【0016】上記発明によれば、超電導体を超電導遷移
温度以下の所望温度に冷却する冷却過程中に、超電導体
に印加する磁場を小さくするので、超電導遷移温度より
低いが超電導遷移温度に近い温度で臨界電流密度が小さ
い冷却初期には印加磁場が大きく、超電導遷移温度より
十分低い温度で臨界電流密度が大きいときには印加磁場
が小さくなっている。このため超電導体内の磁場変化の
おこる場所では、磁場と臨界電流密度がともに大きくな
ってピン止め力が大きくなる状況を避けることができ
る。従って、ピン止め力に起因する超電導体の内部応力
もそれほど大きくならず、内部応力の増加による超電導
体の破壊を防止することができるものである。
【0017】本発明において最も注目すべきところは、
超電導体の冷却過程中に磁場を小さくしていくことであ
る。従来のFC法では、予め超電導体に強磁場をかけて
おき、次いで超電導体を冷却し、冷却が完了した後に磁
場を取り去る。従って、磁場を取り去って超電導体内に
磁場を捕捉させる直前では、冷却が完了して超電導体は
充分低い温度となっているにもかかわらず強磁場が印加
されており、この状態で磁場を取り去る際に非常に大き
いピン止め力が発生し、この大きなピン止め力による応
力のため超電導体が破壊される。これに対し、本発明
は、上述したように冷却過程中に磁場を小さくしてい
く。従って、超電導遷移温度より十分低い温度で臨界電
流密度が大きいときには、超電導体内の磁場変化のおこ
る場所の磁場は十分小さくなっている。このため超電導
体内で磁場と臨界電流密度がともにおおきくなってピン
止め力が大きくなるFC方でおこる状況を避けることが
できる。従って、ピン止め力に起因する超電導体の内部
応力もそれほど大きくならず、内部応力の増加による超
電導体の破壊を防止することができるものである。
【0018】また、上記技術的課題を解決するにあた
り、請求項2の発明のように、前記超電導体を超電導遷
移温度以下の任意の所望温度に冷却する冷却過程中で前
記超電導体の温度を超電導遷移温度から前記所望温度に
冷却するまでの間に、前記超電導体に印加されている磁
場を段階的に小さくすることが好ましい。
【0019】上記発明によれば、超電導体を超電導遷移
温度以下に冷却する冷却過程中に、超電導体に印加する
磁場を段階的に小さくすることで、超電導体内に生じる
ピン止め力を容易に見積もることができ、温度・磁場の
制御が簡単かつ安全、確実に行うことができるという効
果を奏する。
【0020】尚、上記請求項1及び請求項2の発明にお
いて、「冷却過程」とは、超電導体に磁場を印加した状
態で冷却を開始する時点から、これ以上冷却を行わない
最終的な冷却温度に達する時点までの全過程をいう。従
って、冷却を段階的に行い、各段階毎の冷却過程を第1
冷却過程、第2冷却過程・・・とした場合においては、
これらの各段階毎の冷却過程を全て含めて上記「冷却過
程」という。よって、例えば、冷却を第1冷却過程と第
2冷却過程と段階的に行い、第1冷却過程と第2冷却過
程との間の一定温度の期間に磁場を小さくした場合にお
いても、本発明にいう、「冷却過程中に磁場を小さくす
る」という概念に含まれる。
【0021】また、請求項3の発明のように、超電導体
に外部から磁場を印加した状態で前記超電導体を超電導
遷移温度以下の任意の所望温度に冷却する冷却過程中
で、印加磁場を一定に保った状態で前記超電導体の温度
を下げる工程と、冷却過程の途中のある温度で前記超電
導体の温度を一定の時間一定に保持し、その間に前記超
電導体に印加されている磁場を小さくする工程とを、1
回ないし複数回組み合わせることもできる。
【0022】上記発明によれば、印加磁場を一定に保っ
た状態で超電導体の温度を下げ、ある温度に到達した時
点で超電導体の温度を一定の時間一定に保持し、この間
(温度が一定である間)に超電導体に印加されている磁
場を小さくする。このような一連の工程を1回ないし複
数回組み合わせることで、超電導体内に生じるピン止め
力を一層容易に見積もることができ、温度、磁場の制御
がより簡単かつ安全、確実に行うことができるという効
果を奏する。
【0023】また、請求項4の発明は、請求項1から3
のいずれか1項において、前記超電導体の各部位にかか
る応力が前記超電導体の破壊強度を越えないように、前
記超電導体に印加されている磁場を小さくすることであ
る。
【0024】上記発明によれば、印加磁場は、超電導体
の各部位にかかる応力が破壊強度を越えないように小さ
くされるので、ピン止め力に起因する超電導体の内部応
力によって超電導体が破壊されることが確実に防止され
るものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の着磁手順の概略を図面に
基づいて説明する。ここで、図1は、本発明の着磁過程
における超電導体内部の磁束密度分布を示したものであ
る。簡単のため、磁場のクリープによる減少を無視し、
従来技術において説明した円柱状の超電導体試料を例に
とって説明する。
【0026】(ステップ1・・・第1冷却過程)超電導
体試料に外部磁場B0を印加した状態で温度T1(超電
導遷移温度以下の温度)まで冷却する。このステップで
は、超電導体試料内部の磁場は一様に外部磁場B0と等
しく、また磁場分布は変化しない。
【0027】(ステップ2・・・第1減磁過程)温度を
T1に保ったまま、外部磁場をB1(B1<B0)まで
減少させる(図1(a)参照)。このステップでは、外
部磁場の変化(B0→B1)に伴い試料内部の磁束密度
分布も変化する。このとき磁束密度の勾配は温度T1で
の臨界電流密度JcT1に比例する傾きを持つ。
【0028】(ステップ3・・・第2冷却過程)外部磁
場をB1に保ったまま、温度をT2(T2<T1)まで
下げる。このステップでは、超電導体試料内部の磁場分
布は変化しない。
【0029】(ステップ4・・・第2減磁過程)温度を
T2に保ったまま、外部磁場をB2(B2<B1)まで
減少させる(図1(b)参照)。このステップでは、外
部磁場の変化(B1→B2)に伴い試料内部の磁束密度
分布も変化する。このときの外部磁場の変化は、超電導
体試料の中心軸(点O)から半径b(b<a)よりも外
側の部分に及ぶに留まり、試料中心部分までには及ばな
い。従って、磁束密度に変化のあった部分(b〜a)の
磁束密度の勾配は温度T2での臨界電流密度JcT2
比例する傾きとなり、変化のない部分(O〜b)の磁束
密度の勾配は、JcT1に比例する傾きのままである。
【0030】(ステップ5・・・第3冷却過程)外部磁
場をB2に保ったまま、温度をT3(T3<T2)まで
下げる。このステップでは、超電導体試料内部の磁場分
布は変化しない。
【0031】(ステップ6・・・第3減磁過程)温度を
T3に保ったまま、外部磁場を0まで下げる(図1
(c)参照)。このステップでは、外部磁場の変化(B
2→0)に伴い試料内部の磁束密度分布も変化する。こ
のときの外部磁場の変化は、超電導体試料の中心軸(点
O)から半径c(b<c<a)よりも外側の部分に及ぶ
に留まり、試料中心部分までには及ばない。従って、磁
束密度に変化のあった部分(c〜a)の磁束密度の勾配
は温度T3での臨界電流密度JcT3に比例する傾きと
なり、変化のない部分(O〜c)の磁束密度の勾配は、
そのまま(O〜bではJcT1に比例する傾き、b〜c
ではJcT2に比例する傾き)である。
【0032】これらの各ステップのうち、外部磁場を固
定して温度を下げるステップ(ステップ1、ステップ
3、ステップ5)では、試料中の磁束密度分布は変わら
ない。一方、温度を固定して外部磁場を下げるステップ
(ステップ2、ステップ4、ステップ6)では、外部磁
場の変化に伴い試料内部の磁束密度分布も変化する。こ
のとき磁束密度の勾配は、その温度での臨界電流密度J
cに比例する傾きを持つ。前述したように、臨界電流密
度Jcは、温度が低いほど大きくなる。即ち、T1>T
2>T3ならば、それぞれの温度での臨界電流密度Jc
T1、JcT2、JcT3は、JcT1<JcT2<J
T3となる。そこで、印加磁場B0、B1、B2をう
まく選んで、外部磁場を下げたときに試料内の磁束密度
の変化点がちょうど図1におけるb点、c点まで達する
ようにすれば、最終的に図1(c)に斜線で示したよう
な捕捉磁場分布が得られる。このとき試料中の電流密度
Jは、0<r<bではJ=JcT1、b<r<cではJ
=JcT2、c<r<aではJ=JcT3となる。これ
は、それぞれの位置で最後に磁束密度変化があったとき
の温度T1、T2、T3での臨界電流密度JcT1、J
T2、JcT3である。
【0033】前述したように、超電導体に磁場を捕捉さ
せる場合には、少なくとも一旦その超電導体内に捕捉さ
せる磁場より高い磁場を侵入させる必要がある。そのた
め、高い磁場を捕捉しようとする場合には大きな印加磁
場が必要になり、Bが大きくなる。したがって、BとJ
との積で表されるピン止め力Fpによる破壊を防ぐため
には、Bの大きいとき、即ち、着磁過程で大きな磁場が
かかっているとき及び最終的な捕捉磁場が大きくなる場
所で、Jを小さくする必要が生じる。要するに、減磁過
程の最初や試料中心部ではJが低くなるようにする必要
がある。
【0034】従来の着磁方法では、超電導体内部に流れ
る超電導電流Jは磁場変化の影響がある範囲ではJ=J
cとなり、Jの大きさは制御できない。結局、特性の良
い、即ちJcの高い超電導体に大きな磁場を着磁させよ
うとして高い磁場をかけると、どうしてもBとJとの積
で表されるピン止め力Fpが大きくなってしまう。
【0035】一方、本発明では、ピン止め力Fpが破壊
強度を越えないように温度と磁場を調節し、高い磁場が
かかるときの超電導電流Jを小さくしている。高い磁場
を着磁するには、一旦は大きな印加磁場が必要なため、
最初の減磁過程(ステップ2)は高い温度T1、即ちJ
cが小さい場合の温度で行う。これにより、捕捉磁場が
最大となる超電導体中心部に大きな磁場を残し、かつ低
い電流密度J(=JcT1)とすることができる。ステ
ップ2が終了した時点では、試料内のbの位置での磁場
Bbは初めの印加磁場B0よりも低いため、試料内のb
より外側では電流密度JをJcT1より高くすることが
できる。そこで、ステップ3では温度をT2に下げて電
流密度Jの高い状態にした後、ステップ4で再度外部磁
場を下げるのである。上記の例ではこれを2回繰り返し
たものである。
【0036】図2は、本発明の着磁方法で着磁した場合
の試料中に生じるピン止め力Fpの分布を示したもので
ある。尚、図2(a)は図1(a)に示す状態での、図
2(b)は図1(b)に示す状態での、図2(c)は図
1(c)に示す状態でのピン止め力Fpの分布をそれぞ
れ示す。上記したように、本発明の着磁方法では、冷却
初期の比較的温度の高い、即ち電流密度Jが小さいとき
には大きな磁場をかけ、比較的温度の低い、即ち電流密
度Jが大きいときには印加磁場を小さくしているので、
試料に加えられる応力は破壊強度を越えず、試料が破壊
することなく目的の捕捉磁場が得られることがわかる。
【0037】一方、従来のFC法を使用して、試料に磁
場B0を印加した状態で温度をT3まで一気に冷却し、
その状態で磁場をB0から0まで下げた場合における、
試料内部の磁場分布を図3(a)に、ピン止め力の分布
を図3(b)に示す。この場合には、温度が低い状態
(Jが大きい状態)で高い磁場が印加される部分がある
ので、ピン止め力Fpが極めて大きい部分ができ、この
部分で材料の破壊強度を越える力が働く。このため、実
際には試料が破壊され、着磁できない。
【0038】このように、本実施例によれば、試料を破
壊させずに大きな最大捕捉磁場が得られるものである。
【0039】上記実施例では、温度と磁場は3段階で下
げているが、本発明はこれに限定されることはない。本
発明の目的は、超電導体を着磁する際に、ピン止め力F
pをできるだけ小さくし、ピン止め力Fpによって材料
破壊を引き起こすことを防止することであり、これを解
決するためには、超電導体の冷却過程中に、該超電導体
に印加する磁場を小さくするのみで達成できる。つま
り、B(磁場の大きさ)とJ(電流密度)との積で表さ
れるピン止め力Fpによる破壊を防ぐためには、BとJ
とが共に大きくなる状況を避ければよい。いいかえれ
ば、Bの大きいとき、即ち、着磁過程で大きな磁場がか
かっているとき及び最終的な捕捉磁場が大きくなる場所
で、電流密度Jを小さくすればよい。このためには、超
電導体を超電導遷移温度以下の所望温度に冷却する冷却
過程中に、超電導体に印加する磁場を小さくする本発明
の手段が有効である。本発明では、超電導体を超電導遷
移温度以下の所望温度に冷却する冷却過程中に、超電導
体に印加する磁場を小さくするので、超電導遷移温度よ
り低いが超電導遷移温度に近い温度で臨界電流密度が小
さい冷却初期には印加磁場が大きく、超電導遷移温度よ
り十分低い温度で臨界電流密度が大きいときには印加磁
場が小さくなっている。このため超電導体内の磁場変化
のおこる場所では、磁場と臨界電流密度がともに大きく
なってピン止め力が大きくなるという状況をさけること
ができる。従って、ピン止め力に起因する超電導体の内
部応力もそれほど大きくならず、内部応力の増加による
超電導体の破壊を防止することができるものである。
【0040】超電導体を超電導遷移温度以下に冷却する
冷却過程中に、超電導体に印加する磁場を小さくする態
様は、上記例のように、超電導体に印加する磁場を段階
的に小さくしてもよいし、連続的に小さくしてもよい。
いずれの場合も本発明の目的を達成し得る。また、上記
例のように、超電導体の冷却過程を段階的に行い、各冷
却段階において超電導体に印加する磁場を、段階を経る
毎に小さくしても、本発明の目的を達成し得る。
【0041】このように、本発明の方法を用いれば、材
料の機械的強度が許す範囲を有効に活かして捕捉磁場を
最大限まで増やすことができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明に係る好適な実施例を図面に基
づいて説明する。
【0043】(第1実施例)本例において使用する高温
超電導体試料は、溶融法で合成したSm−Ba−Cu−
O系高温溶融バルクである。形状は、直径30mm、高
さ15mmの円柱で、溶融バルクのc軸方向は円柱の軸
方向にほぼ揃っている。尚、この試料の超電導遷移温度
は、95Kである。
【0044】図4は、本例において使用する実験装置の
概略図である。図において、試料10は、冷凍機2のコ
ールドヘッド21に直接取り付けられ固定されている。
また、冷凍機2は、超電導マグネット3(外部磁場発生
装置)より発生する磁場の中心に試料1が位置するよう
に配置されている。試料10とコールドヘッド21は真
空ポンプ4で排気されている真空断熱容器5によって断
熱されている。
【0045】上記構成の実験装置において、まず、冷凍
機2を駆動して試料1を冷却し、超電導遷移温度より上
の96〜100Kに温度を保つ。次に、超電導マグネッ
トで7Tの磁場を発生した。その後、試料1に磁場を印
加したまま70Kに向けて冷却し、試料1の温度が72
Kをきった時点で印加磁場を−0.43T/分の減少速
度で5.5Tまで下げた。続いて磁場を5.5Tに保っ
たまま試料を65Kに向けて冷却し、温度が66Kをき
った時点で磁場を−0.43T/分の減少速度で3.5
Tまで下げた。さらに、磁場を3.5Tに保ったまま試
料1を59Kに向けて冷却し、温度が60Kをきった時
点で磁場を−0.43T/分の減少速度で0まで下げ
た。そして磁場が1Tをきった時点で試料1の温度を4
5Kに向けて冷却した。磁場が0Tとなり、かつ試料1
の温度が45Kで安定したら、実験を終了した。この一
連の過程における超電導マグネットの発生磁界(外部磁
場)の変化、試料1の中心部における磁場、試料1の周
縁部における磁場、及び、試料1の温度変化を、図5に
示す。図よりわかるように、最終的に試料中心部には
5.4Tの磁場が捕捉できた。また、本例では、磁場が
充分小さくなった時点で温度を充分に下げたため、捕捉
磁場のクリープによる減少がほとんどないという効果も
得られている。
【0046】(第2実施例)本例では、上記第1実施形
態例と同じ試料を使用した。ただし、温度と磁場を同時
に制御する方法で着磁した。はじめに、超電導マグネッ
トで試料に7Tの磁場を印加し、その状態で70Kまで
冷却した。その後、磁場を−0.22T/分で0Tとな
るまで減少させると同時に、−1℃/分の速度で温度を
45Kまで下げた。その結果、上記第1実施形態例と同
様、試料中心部には5.4Tの磁場が捕捉された。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超電導体に着磁する際に、超電導体に加えられる応力の
増大を抑制し、かかる応力の増大による応力破壊を防止
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、超電導体試料内
の磁束密度分布を示す図であり、図1(a)は温度T1
で外部磁場をB0からB1に下げたときの磁束密度分布
を示す図、図1(b)は温度T2で外部磁場をB1から
B2に下げたときの磁束密度分布を示す図、図1(c)
は温度T3で外部磁場をB2から0に下げたときの磁束
密度分布を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における、超電導体試料内
のピン止め力の分布を示す図であり、図1(a)は温度
T1で外部磁場をB0からB1に下げたときのピン止め
力の分布を示す図、図1(b)は温度T2で外部磁場を
B1からB2に下げたときのピン止め力の分布を示す
図、図1(c)は温度T3で外部磁場をB2から0に下
げたときのピン止め力の分布を示す図である。
【図3】従来のFC法を使用した場合の、超電導体試料
内の磁束密度分布及びピン止め力分布を示す図であり、
図3(a)が磁束密度分布を図3(b)がピン止め力の
分布を示す図である。
【図4】本発明の実施例における、実験装置の概略図で
ある。
【図5】本発明の実施例における、冷却温度、印加磁
場、試料中心部での捕捉磁場、試料周縁部での捕捉磁場
の変化を示すグラフである。
【図6】超電導体試料の概略図である。
【図7】従来のFC法による、超電導体試料内の磁場分
布(磁束密度分布)を示す図である。
【図8】従来のFC法による、超電導体試料内の電流密
度分布の変化を示したものであり、図8(a)は、外部
磁場B0が印加されたときの電流密度分布を、図8
(b)は、外部磁場をB0から0まで減少させる過程で
取りうる磁場B1(0<B1<B0)が印加されたとき
の電流密度分布を、図8(c)は、外部磁場が0となっ
たときの電流密度分布を示ず。
【図9】従来のFC法による、超電導体試料内のピン止
め力の分布の変化を示したもので、図9(a)は、磁場
B0が印加されたときのピン止め力の分布を、図9
(b)は、印加磁場をB0から0まで減少させる過程で
取りうる磁場B1(0<B1<B0)が印加されたとき
のピン止め力の分布を、図9(c)は、印加磁場が0と
なったときのピン止め力の分布を示す。
【符号の説明】
2・・・冷凍機 3・・・超電導マグネット 10・・・超電導体試料 21・・・コールドヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 雅章 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社イムラ材料開発研究所内 Fターム(参考) 4M114 AA14 AA29 AA40 CC03 CC11 DA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導体に外部から磁場を印加した状態
    で該超電導体を超電導遷移温度以下の任意の所望温度に
    冷却し、その後に外部からの磁場を取り去ることにより
    前記超電導体を着磁する、超電導体の着磁方法におい
    て、 前記超電導体を超電導遷移温度以下の任意の所望温度に
    冷却する冷却過程中で前記超電導体の温度を超電導遷移
    温度から前記所望温度に冷却するまでの間に、前記超電
    導体に印加されている磁場を小さくすることを特徴とす
    る、超電導体の着磁方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記超電導体を超電導遷移温度以下の任意の所望温度に
    冷却する冷却過程中で前記超電導体の温度を超電導遷移
    温度から前記所望温度に冷却するまでの間に、前記超電
    導体に印加されている磁場を段階的に小さくすることを
    特徴とする、超電導体の着磁方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 超電導体に外部から磁場を印加した状態で前記超電導体
    を超電導遷移温度以下の任意の所望温度に冷却する冷却
    過程中で、印加磁場を一定に保った状態で前記超電導体
    の温度を下げる工程と、冷却過程の途中のある温度で前
    記超電導体の温度を一定の時間一定に保持し、その間に
    前記超電導体に印加されている磁場を小さくする工程と
    を、1回ないし複数回組み合わせることを特徴とする、
    超電導体の着磁方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、 前記超電導体の各部位にかかる応力が前記超電導体の破
    壊強度を越えないように、前記超電導体に印加されてい
    る磁場を小さくすることを特徴とする、超電導体の着磁
    方法。
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