JP2000133062A - 給電線複合型光ファイバケーブル - Google Patents

給電線複合型光ファイバケーブル

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JP2000133062A
JP2000133062A JP10309206A JP30920698A JP2000133062A JP 2000133062 A JP2000133062 A JP 2000133062A JP 10309206 A JP10309206 A JP 10309206A JP 30920698 A JP30920698 A JP 30920698A JP 2000133062 A JP2000133062 A JP 2000133062A
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Japan
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optical fiber
fiber cable
optical
power
type optical
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JP10309206A
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English (en)
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Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Shin Saito
伸 齋藤
Akio Mogi
章夫 茂木
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Yuji Sera
裕司 世良
Kimio Ando
公夫 安藤
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Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDS方式の新しい光アクセスシステムにお
いて、ONU(光回線終端装置)を設置する際に電力を
確保する必要がなく、任意の場所にONUを設置するこ
とができる、給電線を備えた複合型光ファイバケーブル
の提供を課題とする。 【解決手段】 給電線26の外周上に複数本の光ユニッ
ト30が集合して構成された給電線複合型光ファイバケ
ーブルであって、前記給電線26は、正極または負極で
あり、かつテンショメンバである電力導通線20の上に
第1の絶縁層21が設けられ、この上に負極または正極
である電力導通層22が設けられ、さらにこの上に第2
の絶縁層23が設けられてなることを特徴とする給電線
複合型光ファイバケーブルを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のメタリック
設備と同等程度の低コストで光アクセスシステムを構築
するのに適した給電線複合型光ファイバケーブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクセス系ネットワークの光化を経済的
に実現していく技術として、PDS(パッシブ・ダブル
・スター)方式の新しい光アクセスシステムが検討され
ている。図2は、このシステムの概念を示した説明図で
ある。すなわち、通信設備センタ1に設置したPDS−
SLT(PDS型光加入者線端局装置)によって電気信
号を光信号に変換し、複数多重して、光ファイバケーブ
ル3によって複数の加入者端末2…の手前まで伝送す
る。
【0003】ONU(Optical Network Unit:光回線終
端装置)4は、複数の信号の多重、分離を行う多重・分
離部と光信号と電気信号とを変換する変換部とを備えた
ものである。通常、このONU4は、個人のユーザーに
対しては、屋外の電柱などに設けられる。このONU4
において、上述の複数多重して伝送した光信号を受信
し、各々のユーザーに必要な信号を取り出し、各加入者
端末2…に適合する電気信号に変換し、引込用メタル通
信線5…を通して加入者端末2…のそれぞれに送信す
る。このように、新しい光アクセスシステムにおいて
は、システムを構築する設備を複数のユーザーで共用す
るようになっているため、従来のメタリック設備と同等
の程度のコストでシステムを構築することができる。
【0004】図3は、図2に示したシステムに使用され
る従来の光ファイバケーブルの構造の一例を示した断面
図であって、この光ファイバケーブルは、中心に配され
たテンションメンバ12の上に、複数本の光ユニット1
6が撚り合わされて構成されている。前記テンションメ
ンバ12は、複数本の鋼線などが撚り合わされてなる裸
テンショメンバ10の上にポリエチレンなどのプラスチ
ックからなる被覆層11が設けられてなるものである。
前記光ユニット16は、2本のテンションメンバ13
と、これらの間に平行に配置された光ファイバ素線14
とが一括被覆層15にて一体化されてなる、断面略楕円
形のものである。この一括被覆層15の表面において、
前記テンションメンバ13,13と光ファイバ素線14
の配列面と平行な2面の中心付近には、その長さ方向に
そってV溝15aがそれぞれ設けられている。そして、
このV溝15aから一括被覆層15を引き剥すことによ
って光ファイバ素線14の口出しを容易に行うことがで
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示したONU4においては、従来のメタリック設備と異
なり、光信号と電気信号との変換を行うための電力を必
要とする。このため、ONU4を設置するにあたって
は、電力を供給するための給電ポイントを設け、この給
電ポイントから信号変換用の電力を供給する必要があ
る。したがって、この新しいアクセスシステムを構築す
るにおいては、ONU4を設置する度に、電力会社など
の電源設備から受電するための給電ポイントを設ける必
要があるが、地域によっては電力の確保が困難な場合が
あり、布設コストの上昇や布設時間の長期化を招くとい
う問題があった。そして、このためにシステム自体の構
築が困難になる場合があった。本発明は、前記事情に鑑
みてなされたもので、ONUを設置する際に電力を確保
する必要がなく、任意の場所にONUを設置することが
できる、給電線を備えた複合型光ファイバケーブルの提
供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、給電線の外周上に複数本の光ユ
ニットが集合して構成された給電線複合型光ファイバケ
ーブルであって、前記給電線は、正極または負極であ
り、かつテンショメンバである電力導通線の上に第1の
絶縁層が設けられ、この上に負極または正極である電力
導通層が設けられ、さらにこの上に第2の絶縁層が設け
られてなることを特徴とする給電線複合型光ファイバケ
ーブルを提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の給電線複合型光フ
ァイバケーブルの一例を示した断面図であって、この給
電線複合型光ファイバケーブルは、断面円形の給電線2
6の外周上に、複数本の光ユニット30が撚り合わさ
れ、集合して概略構成されている。
【0008】前記給電線26は、中心に配された電力導
通線20の上に、順次、第1の絶縁層21、電力導通層
22、第2の絶縁層(最外層)23が、同心円状に設け
られて構成されている。前記電力導通線20は、例えば
複数本の銅線、あるいはアルミ線などが撚り合わされて
なるもの、または、鋼線の表面に銅、アルミなどを被覆
したものである。また、第1〜2の絶縁層21、23
は、ポリエチレンなどのプラスチックから形成されてい
る。さらに、電力導通層22は、銅、アルミニウムなど
からなる金属製で、例えば銅テープ、アルミニウムテー
プなどが巻き付けられたり、銅、アルミニウムなどが蒸
着されて形成されたものである。この給電線複合型光フ
ァイバケーブルにおいては、前記電力導通線20と電力
導通層22とが、正極と負極、あるいは負極と正極とし
て働くようになっている。これらのうち、どちらを正極
あるいは負極とするかは任意である。また、電力導通線
20は、金属製で、剛性を有し、給電線26の強度を維
持するテンションメンバとしての役割も担っている。
【0009】この例において、電力導通線20の外径は
6.0mm、第1の絶縁層21の外径は8.0mm、電
力導通層22の外径は8.5mm、第2の絶縁層23
(給電線26)の外径は10.5mmである。これらの
サイズは特に限定するものではなく、用途などによって
適宜調整されるが、例えば、光ユニット30を8本集合
する場合、給電線26の外径は8〜12mmとすると好
ましい。この範囲内に設計することによって、後述する
ように、複数本の光ユニット30を密集させずに、適度
な間隔をあけて集合することができる。また、給電線2
6においても、給電線26のサイズが必要以上に大きく
なりすぎることがない。
【0010】前記光ユニット30は、2本のテンション
メンバ27と、これらの間に平行に配置された光ファイ
バ素線28とが一括被覆層29にて一体化された、断面
略楕円形のものである。この一括被覆層29の表面にお
いて、前記テンションメンバ27,27と光ファイバ素
線28の配列面と平行な2面の中心付近には、その長さ
方向にそってV溝29aがそれぞれ設けられている。そ
して、このV溝29aから一括被覆層29を引き剥すこ
とによって光ファイバ素線28の口出しを容易に行うこ
とができるようになっている。
【0011】また、この光ユニット30においては光フ
ァイバ素線28が中心に配置されている。このため、給
電線26の外周上に光ユニット30を撚り合わせても、
光ファイバ素線28に無理な応力などがかかりにくくな
っている。光ユニット30は給電線26に撚り合わせ
ず、給電線26の外周上に直線状に集合することもでき
るが、この場合は、例えば、その長さ方向において、所
定の間隔毎に、光ユニット30を給電線26と一体化す
るための固定手段などを必要とする。
【0012】前記テンションメンバ27としては、鋼線
などが用いられる。この例においてテンションメンバ2
7の外径は0.4mmである。前記光ファイバ素線28
は、石英系ガラスからなる裸光ファイバの上に紫外線硬
化型樹脂などからなる軟質の1次被覆層と硬質の二次被
覆層が設けられた通常のもので、前記裸光ファイバの外
径は約125μm、光ファイバ素線28の外径は約25
0μmである。また、一括被覆層29は、例えばポリ塩
化ビニルなどのプラスチックからなるものである。この
例において、光ユニット30の断面におけるテンション
メンバ27,27と光ファイバ素線28の配列方向と平
行な長軸直径の長さは3mm、この長軸直径と直交する
短軸直径の長さは1.6mmである。また、V溝29a
の最大幅は0.5mm、深さは0.3mmである。
【0013】図1に示した給電線複合型光ファイバケー
ブルは、例えば以下のようにして製造することができ
る。すなわち、電力導通線20の上に、好ましくは押出
被覆により第1の絶縁層21を設けた後、この上に銅テ
ープなどを巻き付けて電力導通層22を形成する。さら
にこの上に、好ましくは押出被覆により第2の絶縁層2
3を設けて給電線26を製造する。一方、2本のテンシ
ョンメンバ27,27と光ファイバ素線28を平行に配
列して、好ましくは押出被覆により一括被覆層29を設
けて光ユニット30を製造する。V溝29aは、この押
出被覆時のダイの形状の選択によって、押出被覆と同時
に形成することもできるし、押出被覆後に一括被覆層2
9の表面を加工して形成することもできる。このように
して得られた給電線26の外周上に、複数本の光ユニッ
ト30を撚り合わせて、給電線複合型光ファイバケーブ
ルを得る。
【0014】このように、本発明の給電線複合型光ファ
イバケーブルは、給電線26と光ユニット30が一体化
したものなので、図2に示したシステムにおいて、光フ
ァイバケーブル3にかわってこの給電線複合型光ファイ
バケーブルを用いれば、以下のような効果を得ることが
できる。
【0015】すなわち、通信設備センタ1において、給
電線複合型光ファイバケーブルの光ユニット30に光信
号を供給するとともに、給電線26に電力を供給する
と、ONU4において、給電線26からの電力の供給に
より、光ユニット30から出力した光信号を電気信号に
変換することができる。したがって、ONU4において
電力を確保する必要がなく、設備コストの削減と工事に
かかるコストや作業時間の低減を図ることができる。ま
た、任意の場所にONUを設置してシステムを構築する
ことができる。なお、この給電線複合型光ファイバケー
ブルは、図2に示したシステムにおいて、直流で使用す
ることを想定しているが、各々のONU4に、交流を直
流に変換する変換器を設ければ、交流で使用することも
可能である。
【0016】ところで、図3に示した光ファイバケーブ
ルは、通常、断面円形のテンションメンバ12の外周上
に断面略楕円形の光ユニット16が密集して集合してい
る。このため、テンションメンバ12上に光ユニット1
6を集合する際の操作性が低い。また、環境温度変化に
伴うテンションメンバ12の長さ方向の伸縮によって、
光ユニット16に応力がかかりやすい場合がある。ま
た、断面形状が複雑で、架空に設置すると、横から風が
吹き付けられる際の風圧荷重が大きく、風によって発生
するゆれが大きくなり、内部に収めれた光ファイバの伝
送損失が劣化する場合がある。これに対して、図1に示
した本発明の給電線複合型光ファイバケーブルは、給電
線26の外周上に光ユニット30が集合した簡単な構造
であり、かつ、給電線26と比較して光ユニット30が
細いため、隣接する光ユニット30どうしを、間隔をあ
けて集合し、光ユニット30が密集しないようにするこ
とができる。このため、給電線26と光ユニット30と
を一体化する際の操作性が良好である。また、環境温度
変化による給電線26の長さ方向の伸縮に光ユニット3
0が影響されにくく、光ユニット30に応力がかかりに
くい。また、その断面をほぼ円形に近い形状とすること
ができるため、架空に設置しても風圧荷重を小さくする
ことができ、伝送損失の劣化を防ぐことができる。さら
に、この給電線複合型光ファイバケーブルにおいては、
電力導通線20が給電線26の一方の電極の役割とテン
ションメンバとしての役割を担っている。このため部品
数が少なく、製造操作も簡単であるため、低コスト化を
図ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の給電線複合
型光ファイバケーブルは、給電線と光ユニットが一体化
したものなので、上述の新しいアクセスシステムにおい
て、従来の光ファイバケーブルにかわってこの給電線複
合型光ファイバケーブルを用いれば、ONUにおいて電
力を確保する必要がなく、設備コストの削減と工事にか
かるコストや作業時間の低減を図ることができる。ま
た、任意の場所にONUを設置してシステムを構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給電線複合型光ファイバケーブルの
一例を示した断面図である。
【図2】 PDS方式の新しい光アクセスシステムの概
念の説明図である。
【図3】 従来の光ファイバケーブルの構造の一例を示
した断面図である。
【符号の説明】
20…電力導通線、21…第1の絶縁層、22…電力導
通層、23…第2の絶縁層(最外層)、26…給電線、
27…テンションメンバ、28…光ファイバ素線、29
…一括被覆層、29a…V溝、30…光ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 伸 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 世良 裕司 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 安藤 公夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H001 BB27 BB28 DD06 FF01 KK17 KK22 MM01 5G319 HA01 HA08 HB02 HC01 HD02 HE08 HE21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電線の外周上に複数本の光ユニットが
    集合して構成された給電線複合型光ファイバケーブルで
    あって、 前記給電線は、正極または負極であり、かつテンショメ
    ンバである電力導通線の上に第1の絶縁層が設けられ、
    この上に負極または正極である電力導通層が設けられ、
    さらにこの上に第2の絶縁層が設けられてなることを特
    徴とする給電線複合型光ファイバケーブル。
JP10309206A 1998-10-29 1998-10-29 給電線複合型光ファイバケーブル Withdrawn JP2000133062A (ja)

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Effective date: 20060110