JP2000132782A - 交通シュミレーション装置 - Google Patents

交通シュミレーション装置

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JP2000132782A
JP2000132782A JP10301206A JP30120698A JP2000132782A JP 2000132782 A JP2000132782 A JP 2000132782A JP 10301206 A JP10301206 A JP 10301206A JP 30120698 A JP30120698 A JP 30120698A JP 2000132782 A JP2000132782 A JP 2000132782A
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traffic
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JP10301206A
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English (en)
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Shigeru Ouchi
茂 大内
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COSMO BRAIN KK
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COSMO BRAIN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視認が容易な交通シュミレーション装置を提
供することを課題としている。 【解決手段】 データを手動で入力せしめる入力部1か
らのデータに基づいて交通シュミレーションの演算制御
を行う制御装置3と、制御装置3からの出力をグラフィ
ック表示せしめるディスプレイ2とを備え、上記制御装
置3が、道路構造,周辺地形,信号の表示を再現すると
ともに車の移動を再現してシュミレーションするように
カスタマイズ可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は所定場所の交通状
況のシュミレーションを行うシュミレーション装置に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来交通
状態の良くない(例えば交通渋滞が激しい等)交差点を
改善するために、道路(交差点)の構造を改良する計画
を立案するにあたり、改良後の道路の交通状況をシュミ
レーションすることでより的確な道路の改良計画を立案
する場合があり、上記改良を行う交差点(現地)の車等
の走行速度,加速度,減速度,信号現示,道路構造,交
通量等をデータとして入力して、シュミレーションを行
う装置(コンピュータにより処理させてディスプレイ上
の結果を表示させるソフトウエア)があった。
【0003】しかし上記ソフトウエアはいわゆるパッケ
ージソフトであり、それゆえ汎用的で表示がモデル的で
あり、複雑な道路構造を適切に画面表示することができ
ない、実際の地形状況(周辺施設等)が表示されない、
アメリカで開発されたものであるため右側通行である等
の表示上の欠点の他、交通渋滞長、走行速度等が画面上
で表現されていないため交通状況が視覚的に理解しにく
いという問題点もあり、このため視認が容易なシュミレ
ーション装置が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の交通シュミレーション装置は、第1にデータ
を手動で入力せしめる入力部1と、該入力部1からのデ
ータに基づいて交通シュミレーションの演算制御を行う
制御装置3と、制御装置3からの出力をグラフィック表
示せしめるディスプレイ2とからなり、上記制御装置3
が、道路構造,周辺地形,信号の表示を再現し、且つ車
の移動を再現してシュミレーションする再現部8を備え
た演算部6と、入力部1側からの入力データを上記再現
部8側に入力せしめる入力インターフェース部4と、演
算部6からの出力をディスプレイ2に表示せしめる出力
インターフェース部7とを備えると共に、入力部1から
のデータに基づいた再現部8の作動により現状の交通状
況の再現が行われるようにカスタマイズ可能に構成され
たことを特徴としている。
【0005】第2に再現部8が、信号現示を再現せしめ
る信号再現機能と、車の発生を再現する発生再現機能
と、車の移動を再現する移動再現機能を備えたことを特
徴としている。
【0006】第3に車の移動の再現又はシュミレーショ
ン用に、再現又はシュミレーションされる各車の走行速
度を演算するとともに、演算される走行速度を基準に渋
滞長を演算する算出部9を再現部8側に連係せしめて設
け、出力インターフェース部7側が上記渋滞長を、該渋
滞が発生している道路の側方に沿って、渋滞の長さに対
応せしめてバー状に表示する表示機能を備えたことを特
徴としている。
【0007】第4に発生再現機能が現状交通状況の再現
のために予め入力された交通量に応じてポアソン乱数を
発生せしめ、該ポアソン乱数に基づいて車を発生せしめ
る構成であることを特徴としている。
【0008】第5に表示機能が演算された渋滞長と、時
間設定部により設定された時間とに基づいて、時間と渋
滞長を2軸としたグラフ5を作成するグラフ作成機能を
有したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】次の本発明の1実施形態を図面に
従って説明する。本発明の交通シュミレーション装置は
図1に示されるように、入力インターフェースであるキ
ーボード1,表示装置であるディスプレイ2,シュミレ
ーションを行う制御装置3等から構成されており、該制
御装置3にはキーボード1との入力インターフェース部
4,各シュミレーションの演算を行う演算部6,ディス
プレイ2との出力インターフェース部7等が備えられて
いる。
【0010】そして図2に示されるように、道路13,
周辺の建物や地形(山・湖等),信号S,道路13上の
車C等を画面表示し、車Cをシュミレーション結果に基
づいて移動させるとともに、道路13に沿って渋滞を表
示するラインLを渋滞の長さに相対応させて表示して渋
滞をシュミレーションするように構成されている。
【0011】すなわち本発明の交通シュミレーション装
置は、シュミレーションする場所(シュミレーション現
場)を予め設定して、該シュミレーション現場の道路構
造・信号現示(信号の表示),シュミレーションの対象
になる時間帯の交通量等を交通シュミレーション装置側
に入力して、現状の交通状況の再現がなされるように交
通シュミレーション装置を設定(カスタマイズ)してお
き、このカスタマイズされた交通シュミレーション装置
により、例えば道路構造や信号現示変更後の交通状況を
シュミレーションする構造となっている。
【0012】このため上記入力インターフェース4には
上記のように交通シュミレーション装置をカスタマイズ
する(現状を再現させる)ためや、実際のシュミレーシ
ョンを行うために、道路構造,信号現示や交通量等をキ
ーボード1から入力せしめるデータ入力部とシュミレー
ション時にシュミレーション時間をキーボード1等から
入力する時間設定部が備えられている。
【0013】なお本実施形態において交通シュミレーシ
ョン装置はパーソナルコンピュータ(パソコン)により
構成されており、制御装置3はソフトウエア及びハード
ウエアにより実現されている。そして上記データ入力部
を介して入力されるデータによりモジュールの組み替え
を行いソフトウエアをカスタマイズして交通シュミレー
ション装置を設定(カスタマイズ)する構成となってい
る。
【0014】一方上記演算部6には、周辺地形(周辺の
建物や地形)を含む道路構造,信号の動作,車の発生か
ら移動の再現を司る再現部8と、渋滞長さ,通過時間,
走行速度の算出を司る算出部9とが設けられており、さ
らに該算出部9と再現部8とに接続され、入力インター
フェイス4からの入力に基づいて再現部8及び算出部9
を作動させ、出力インターフェイス7に情報を出力する
演算装置11が備えられている。
【0015】そして上記再現部8にはデータ入力部から
のデータに基づいて上記道路構造を再現せしめる構造再
現機能と、信号の動作を再現せしめる信号再現機能と、
車の発生から移動を再現せしめる移動再現機能と、これ
ら各再現機能からの情報を受け取り、各機能からの情報
をとりまとめて演算装置11側に出力する構造設定機能
が備えられている。
【0016】なお上記構造再現機能は道路構造及び周辺
地形に関するデータ(ビットマップデータ等)に従って
ディスプレイ2に道路構造及び周辺地形を表示せしめる
データを出力するように、また上記信号再現機能は後述
する作動フローに従い現在の時間(シュミレーションが
行われている瞬間の時間)に信号現示(赤又は青又は黄
等)がいずれの色かの判断を出力するように、さらに移
動再現機能は後述する車の発生フローに従って車を発生
させると共に、後述の車の移動フローに従い車を移動さ
せる(車の移動情報を出力する)ように各構成されてい
る。
【0017】また算出部9には渋滞長を演算する渋滞長
算出機能,渋滞に入ってから抜けるまでの通過時間算出
機能,車の走行速度を演算する走行速度算出機能が各備
えられている。
【0018】以上により演算部6からシュミレーション
用のデータが出力インターフェイス7に出力され、ディ
スプレイ2に前述(図2)のシュミレーション画面が表
示されて交通状況のシュミレーションが行われるが、上
記出力インターフェース7には表示を制御する表示機能
が備えられており、表示機能からのデータが表示ドライ
バを介してディスプレイ2に出力され、上記表示機能か
らのデータに従ってシュミレーション画面が表示される
ように構成されている。
【0019】つまり上記制御装置は再現部8の構造再現
機能により道路構造及び周辺地形を再現させた後、図3
に示されるようにデータの初期化を行い、次にシュミレ
ーションの開始時間(例えば9:00等の絶対時間)を
t=0として設定し、信号再現機能の作動フロー(信号
設定ルーチン)により信号を再現せしめるとともに、該
信号の状況に応じて移動再現機能における車の発生フロ
ー(車発生ルーチン)及び車の移動フロー(移動処理ル
ーチン)に従い車を発生せしめて移動させる。
【0020】その後上記結果を出力インターフェース7
の表示機能が作動フロー(表示ルーチン)に従い表示ド
ライバを介してディスプレイ表示せしめ、所定のシュミ
レーション終了時間(例えば9:30)になるまで所定
の微少時間(Δt)毎に上記処理を繰り返し、これによ
り各車の移動が順次行われ交通状況のシュミレーション
が行われる。なおシュミレーションの開始時間及び終了
時間は前述のシュミレーションの対象になる時間帯内で
の設定が可能であり、これによりシュミレーションを行
う時間を所定範囲内で任意に設定することができる。
【0021】なお渋滞長算出機能は後述する渋滞長算出
ルーチンに従って移動処理ルーチンの一部(サブルーチ
ン)として渋滞長の演算を行い、また走行速度算出機能
は移動処理ルーチン内で後述するように車間をパラメー
タとして走行速度を演算し、さらに通過時間算出機能は
渋滞長算出ルーチン内において後述するように通過時間
を演算し、渋滞長算出のパラメータとして機能するよう
に各設定されており、これら各機能により渋滞長が演算
され、演算された渋滞長が単独で表示ルーチンにより前
述のようにディスプレイ表示(ライン表示)される構成
となっている。
【0022】このときディスプレイ2には道路状況以外
にシュミレーションの対象となる道路に各対応して時間
と渋滞距離を両軸としたグラフ(渋滞グラフ)5の表示
が可能となっており、上記渋滞長のデータとシュミレー
ション時間とによりこの渋滞グラフ5が作成されるよう
にも構成されている。また該グラフは道路毎に表示可能
であり、各道路毎の渋滞状況を時間に従って容易に確認
することができる。
【0023】以下に上記各フローの作動について図面
(フローチャート)に従って説明する。なお図4のモデ
ル図に示されるように以下交差点12をノード,道路
(区間)13をリンク、区間の端部14を発生ノードと
呼ぶこととし、車は発生ノードから発生せしめることと
する。
【0024】まず信号設定ルーチンの作動を図5のフロ
ーチャートに従って説明する。信号設定ルーチンは、予
め設定される信号現示の1サイクルの時間、赤・黄・青
の各時間、後述するオフセットを基にシュミレーション
が行われている時間(現在時間)に第何現示を表示(赤
又は黄又は青のいずれを表示)しているかを判断し、そ
の現示における信号情報(赤・黄・青)をリンク13側
に出力する。
【0025】例えばシュミレーション開始時間(前述の
ようにt=0)の信号現示を基準として、現在時間とオ
フセットと信号のサイクル時間(赤・黄・青の1サイク
ルの時間)と現在時間までの信号のサイクル数(信号が
何サイクルしたかの数)から、現在時間における信号現
示を割り出し、出力する。そして以上の制御をノードの
数分繰り返して、各信号の設定を演算する構成となって
いる。
【0026】なお通常連続する(関連する)信号は、あ
る信号機を基準とすると、該基準信号からの表示時間を
ずらすことにより、車等が次の信号で停止しなくてもよ
いように連動して動作させられており、この時間のずれ
が複数の信号を系統的に制御するパラメータとなるオフ
セットである。
【0027】次に車発生ルーチンの作動を図6のフロー
チャートに従って説明する。まず前述のように予め入力
される交通量に基づいてポアソン乱数を生成し、この乱
数値が正(乱数値>0)であれば、車が発生したとして
乱数の値の交通量を発生させる。その後一様乱数等の乱
数に基づく所定のプロセスにより車種と車の経路を設定
し、以上の制御を発生ノードの数分繰り返す。
【0028】このとき交通量がポアソン分布に基づいた
乱数(ポアソン乱数)によって発生させられるため、シ
ュミレーションの交通量が一様ではなく、波のある発生
となり、現実に交通量が一様に発生するということはほ
ぼ考えられないため、より現実に近い(精度の高い)シ
ュミレーションが行われる。
【0029】次に移動処理ルーチンの作動について説明
する。該移動処理ルーチンは図7に示されるように、ま
ず車が停止中の場合に前の車が動き出してから予め設定
した反応遅れ時間経過したか否かをチェックする。これ
は通常停止していた車は前の車が動いてからすぐ動くの
ではなく、ある程度時間をおいて動くためである。
【0030】そして以下に説明する先のリンクの前車と
の車間距離計算フロー(先リンク車間ルーチン),同じ
リンクの前車との車間距離計算フロー(同リンク車間ル
ーチン),右左折専用車線の前車との車間計算フロー
(右左折車間ルーチン),停止線との車間距離計算フロ
ー(停止線間ルーチン),右左折停止線との車間計算フ
ロー(右左折停止線間ルーチン)を作動させて各車間距
離演算を行う。
【0031】なお上記各ルーチン(先リンク車間ルーチ
ン,同リンク車間ルーチン,右左折車間ルーチン,停止
線間ルーチン,右左折停止線間ルーチン)には、後述す
る車間計算ルーチンが含まれており、該車間距離計算ル
ーチンにより車間の計算とともに、「車間が短い」,
「車間が長い」,「車間がちょうど良い」という車間距
離判断が行われるように設定されている。
【0032】そして次に各リンク毎に予め設定された車
の基準速度に基づいて車の速度(加速,減速,等速)を
設定する(走行速度を算出する)が、これは上記各車間
距離演算によりなされる車間距離判断から、「車間が短
い」と判断された場合は車を基準速度から減速させ、
「車間が長い」と判断された場合は車を基準速度から加
速させ、「車間がちょうど良い」と判断された場合は車
の走行速度を等速(基準速度のまま)で移動させること
により行われる。
【0033】その後前車に追いついたか否かをチェック
し、前車に追いついた場合は、車の位置を予め設定した
前車との停止車間だけ後ろに配置して車を停止させ、後
述する渋滞長の計算フロー(渋滞長演算ルーチン)を作
動させる。
【0034】そして渋滞長の計算後、次のリンクに入っ
たか否かをチェックし、次のリンクに入った場合は車を
次のリンクの配列に移動させ、次のリンクに入っていな
い場合は、右左折専用車線に入ったか否かをチェックす
る。そして右左折専用車線に入った場合は車を右左折専
用車線の配列に移動させ、右左折専用車線に入っていな
い場合は車は同リンク内にあると判断されるため車のリ
ンクを変更せず、以上の制御をリンク数・車線数・車数
分繰り返して発生した各車を各リンクにセットし、これ
により各リンク及び車線上に発生分の車の配列データが
作成される。
【0035】次に上記渋滞長演算ルーチンの作動につい
て説明する。渋滞長演算ルーチンでは、渋滞長及び通過
時間を演算するが、該渋滞長として各リンクにおいて予
め設定した渋滞速度以下になった車のうち停止線からの
距離がもっとも長い車(渋滞の最後尾)の停止線からの
距離を設定し、また通過時間として各リンクにおいて最
初に渋滞速度以下になってから停止線を越えるまでの時
間を設定する構成となっている。
【0036】なお以下制御の対象車の速度をV,渋滞速
度をVmin,渋滞長をLx,最大渋滞長をLmaxとする
が、Lmaxは同一リンク内の渋滞長の最大のもの、また
渋滞速度Vminには人が歩く程度の速度(例えば4km
/h程度)が設定されている。
【0037】上記渋滞長演算ルーチンは図8に示される
ように、VとVminとを比較し、V<Vminの場合には渋
滞長Lxの演算(停止線から車までの距離の演算)を行
い、この演算により得られる渋滞長Lxと最大渋滞長L
maxとを比較する。そしてLx>Lmaxの場合は最大渋滞
長Lmaxとして渋滞長Lxの値を設定(Lmax=Lx)し、
次に既に渋滞区間に入っているか否かをチェックする。
【0038】そして渋滞区間に入っている場合は渋滞開
始時間を現在の時間に設定し、その後停止線を越えたか
否かをチェックし、停止線を越えた場合は現在の時間
(停止線を超えた時間)から渋滞開始時間を引き、この
時間を通過時間(渋滞時間)として設定し、渋滞時間>
最大渋滞時間の場合に最大渋滞時間=渋滞時間と設定し
て以上のフローを繰り返す。これにより最大渋滞時間と
最大渋滞長が演算され、これらのデータが作成される。
【0039】ここで前記車間計算ルーチンの作動につい
て説明しておく。該車間計算ルーチンは図9に示される
ように、まず前車と後車との走行中の車が安全に停止す
るために必要な車間を必要車間X1として、前車の速度
をV1,後車の速度をV2,加速度をa,前車がブレーキ
をかけてから後車がブレーキをかけるまでの時間(反応
時間)をt0として、加速度を有した2物体間の距離の
公式を応用してX1=(V2 2−V1 2)/(2×a)+V2
×t0と演算するとともに、現状での前車と後車の車間
距離を現在車間X2として、X2=後車の位置−前車の位
置と演算する。
【0040】そして予め設定した停止車間(停止した車
の最小の車間距離)をX3として、X1とX3を比較し、
1<X3の場合は必要車間X1をX3に置き換える。次に
1(場合によってはX3)とX2を比較し、|X1−X2
|を、「車間がちょうど良い」と判断するための予め設
定した許容範囲Kと比較する。
【0041】そして|X1−X2|<Kの場合に「車間が
ちょうど良い」と判断し、|X1−X2|≧Kの場合に
は、X1とX2を比較し、X1<X2の場合に「車間が長
い」と判断すると共に、X1≧X2の場合に「車間が短
い」と判断し、各判断を出力する。
【0042】なお上記車間距離演算ルーチンは前述のよ
うに先リンク車間ルーチン,同リンク車間ルーチン,右
左折車線間ルーチン,停止線間ルーチン,右左折停止線
間ルーチンのサブルーチンであるため、特に停止線間ル
ーチン,右左折停止線間ルーチンの場合は上記「前車」
を停止線(停止した物体)として上記演算を行う。
【0043】つまり上記先リンク車間ルーチン,同リン
ク車間ルーチン,右左折車線間ルーチン,停止線間ルー
チン,右左折停止線間ルーチンは、前述のように車間計
算ルーチンをサブルーチンとして制御対象車の前方にあ
る車や停止線との車間の演算及び車間についての各判断
(「車間がちょうど良い」,「車間が短い」,「車間が
長い」)を出力するものである。
【0044】そして先リンク車間ルーチンは、先のリン
クにいる最後尾の車と制御対象車の車間についての、同
リンク車間ルーチンは、同リンクにいる制御対象車の前
車と制御対象車の車間についての、右左折車間ルーチン
は右折又は左折専用車線があり、制御対象車が右折又は
左折車である場合に、右折又は左折専用車線の前車との
車間について各判断を出力するものである(つまり車間
演算の基準は前車)。なお先リンクとは、制御対象車が
次に通過するリンクであり、同リンクとは制御対象車が
現在は位置しているリンクである。
【0045】また停止車間ルーチンは、停止線との車間
についての各判断を出力するものであり(つまり車間演
算の基準は停止線)、停止線で車が止まるのは信号が
赤,黄のときであるためこのルーチンは、信号が赤,黄
の時のみ停止線との車間の判断が行われる。ただし信号
が青の場合で先のリンクが混んでいて進めない場合も車
は停止線で止まるため、この場合も停止車間ルーチンを
作動させる。
【0046】さらに右左折停止車線間ルーチンは、制御
対象車が右折車の場合に停止線との車間について各判断
を出力するものである(つまり車間演算の基準は停止
線)。この場合通常右折車は交差点の略中央で対向車と
の車間が所定以上となるまで待ち、間隔が所定以上とな
ると右折する動作をとるため、まず右折の条件としてt
r<tsを予め設定する(tr=右折車が右折に要する
時間,ts=対向車が交差点に到達する時間)。
【0047】そして信号が青の場合は前述の右折条件を
満たすならば右折できるものとし「車間が長い」を出力
し、右折条件を満たさないならば交差点中央で待つもの
とし交差点中央の停止線との車間についての各判断を出
力する。また信号が赤の場合は車は停止線で止まるため
停止線との車間距離について各判断を出力する。
【0048】ただし信号が赤の場合であっても停止線を
越えている車で右折条件を満たしている場合は右折でき
るものとして「車間が長い」を出力する。これは停止線
を越えている車が青信号の時交差点内で右折できるのを
待っていたが、右折できずに赤になってしまった場合、
そのまま交差点内に残ると危険なため赤でも右折するた
めである。
【0049】次に表示ルーチンの作動について説明す
る。該表示ルーチンは図10のフローチャートに示され
るように、まず信号現示の変化をチェックし、信号現示
が変化した場合は、変化した信号現示を表示せしめ(表
示ドライバ側に表示を指示し)、また信号現示が変化し
ていない場合は信号現示を変更せしめず、次に前回の表
示ルーチンにより表示した車を消し、上記移動処理ルー
チンによる車の配列のデータに基づき新しい位置に車を
表示せしめる(表示ドライバ側に表示を指示する)。
【0050】その後前回の表示ルーチンにより表示した
渋滞長の表示を消し、上記渋滞長演算ルーチンによる最
大渋滞長のデータに基づき新しい渋滞長を、リンクの外
側にリンクに沿って着色されたライン(本実施形態の場
合は赤い色の線)として表示せしめ(表示ドライバ側に
表示を指示し)、さらに渋滞長のデータとシュミレーシ
ョンの時間とにより渋滞グラフ5を作成して表示せしめ
る。これにより表示ドライバを介してディスプレイに車
の移動状態と渋滞長が時間の経過に従って表示される。
【0051】以上に示されるフローにより車を連続して
制御することで、交通状況のシュミレーションが行われ
るが、シュミレーションの手順として図11のフローチ
ャートに示されるように、まずシュミレーション場所の
現状調査(例えば交通量や信号現示のパターンや道路構
造等)を行い、この調査結果に基づき道路構造信号状況
等のモデル構造を設定すると共に、信号設定ルーチンに
必要な信号のサイクル時間等や車の発生ルーチンで生成
させるポアソン乱数等の基準となる交通量等のインプッ
トデータを作成する。
【0052】そして渋滞長,通過時間,走行速度等のグ
ラフ表示をオプションとしておく場合は、所定のオプシ
ョンを設定して、上記各情報に基づいて前述のようにモ
ジュールを組み替えることによりソフトウエアをカスタ
マイズして上記現状調査した状況をシュミレーションさ
せて、シュミレーション結果を評価し、現状の再現性が
とれる(比較的高精度で再現される)ようにモデル構造
の設定から繰り返す。
【0053】これにより現状の再現性がとれたプログラ
ムに基づき、改良後の状況(時間帯や道路構造等)を入
力(ソースレベルの変更を含む)することで、交通状況
のシュミレーションを行うことができる。なお道路構造
及び周辺地形の再現は前述のようにビットマップデータ
により行われるため、このビットマップデータを入れ替
える又は編集する等によりに、シュミレーションを行う
現地の道路構造や実際の地形状況(周辺施設等)等を容
易に再現して画面表示させることができる。
【0054】このとき本発明の交通シュミレーション装
置は、上記画面表示ルーチンに従った表示機能により、
渋滞長を道路画面上に表示することができるとともに、
シュミレーションしている時間の表示及び渋滞グラフ5
が表示されるため、シュミレーション結果を視覚的に容
易に確認することができる。また交通量をポアソン分布
により発生させるため、例えば交通量を一様分布により
発生させるものと比較して、よりリアルに(現実には車
が一様分布に従って発生することはほぼ無いため)シュ
ミレーションを行うことができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よれば、構造再現機能によりディスプレイ上に再現され
た道路構造内に、信号再現機能により再現された信号の
表示に基づいて移動再現機能により車が移動せしめられ
て交通状況のシュミレーションが行われるため、シュミ
レーション結果をピクチャーイメージ的に確認すること
ができ、より視認性に優れた交通シュミレーションを行
うことができるという利点がある。
【0056】特に上記シュミレーションが入力部からの
入力データに基づいて現状の交通状況の再現が可能とな
るようにカスタマイズされた制御装置に則って行われる
ため、必要に応じて道路構造を変更した際のシュミレー
ションがより正確に行われるだけでなく、構造再現機能
により道路構造等の表示をより正確且つ容易に行わせる
ことができる。また渋滞長をバー状に道路の側方に表示
する構成としたことにより、渋滞の状態を一目でグラフ
ィカルに視認することができるという効果もある。
【0057】更にポアソン分布により車を発生せしめる
ため、車の発生が波状に行われ、よりリアルで正確なシ
ュミレーションを行うことができる。そして時間と渋滞
長を2軸としたグラフが作成されるため、渋滞の時間的
な変化を容易に確認することができるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】交通シュミレーション装置のブロック図であ
る。
【図2】交通シュミレーション装置の表示図である。
【図3】交通シュミレーション装置の作動を示すフロー
チャートである。
【図4】交差点のモデル図である。
【図5】信号設定ルーチンのフローチャートである。
【図6】車発生ルーチンのフローチャートである。
【図7】移動処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】渋滞長演算ルーチンのフローチャートである。
【図9】車間計算ルーチンのフローチャートである。
【図10】表示ルーチンのフローチャートである。
【図11】シュミレーションの手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 入力部 2 ディスプレイ 3 制御装置 4 入力インターフェース部 5 グラフ 6 演算部 7 出力インターフェース部 8 再現部 9 算出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月24日(1999.3.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】特に上記シュミレーションが入力部からの
入力データに基づいて現状の交通状況の再現が可能とな
るようにカスタマイズされた演算部に則って行われるた
め、必要に応じて道路構造を変更した際のシュミレーシ
ョンがより正確に行われるだけでなく、構造再現機能に
より道路構造等の表示をより正確且つ容易に行わせるこ
とができる。また渋滞長をバー状に道路の側方に表示す
る構成としたことにより、渋滞の状態を一目でグラフィ
カルに視認することができるという効果もある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを手動で入力せしめる入力部
    (1)と、該入力部(1)からのデータに基づいて交通
    シュミレーションの演算制御を行う制御装置(3)と、
    制御装置(3)からの出力をグラフィック表示せしめる
    ディスプレイ(2)とからなり、上記制御装置(3)
    が、道路構造,周辺地形,信号の表示を再現し、且つ車
    の移動を再現してシュミレーションする再現部(8)を
    備えた演算部(6)と、入力部(1)側からの入力デー
    タを上記再現部(8)側に入力せしめる入力インターフ
    ェース部(4)と、演算部(6)からの出力をディスプ
    レイ(2)に表示せしめる出力インターフェース部
    (7)とを備えると共に、入力部(1)からのデータに
    基づいた再現部(8)の作動により現状の交通状況の再
    現が行われるようにカスタマイズ可能に構成された交通
    シュミレーション装置。
  2. 【請求項2】 再現部(8)が、信号現示を再現せしめ
    る信号再現機能と、車の発生を再現する発生再現機能
    と、車の移動を再現する移動再現機能を備えた請求項1
    の交通シュミレーション装置。
  3. 【請求項3】 車の移動の再現又はシュミレーション用
    に、再現又はシュミレーションされる各車の走行速度を
    演算するとともに、演算される走行速度を基準に渋滞長
    を演算する算出部(9)を再現部(8)側に連係せしめ
    て設け、出力インターフェース部(7)側が上記渋滞長
    を、該渋滞が発生している道路の側方に沿って、渋滞の
    長さに対応せしめてバー状に表示する表示機能を備えた
    請求項1又は2の交通シュミレーション装置。
  4. 【請求項4】 発生再現機能が現状交通状況の再現のた
    めに予め入力された交通量に応じてポアソン乱数を発生
    せしめ、該ポアソン乱数に基づいて車を発生せしめる構
    成である請求項1又は2又は3の交通シュミレーション
    装置。
  5. 【請求項5】 表示機能が演算された渋滞長と、時間設
    定部により設定された時間とに基づいて、時間と渋滞長
    を2軸としたグラフ(5)を作成するグラフ作成機能を
    有した請求項1又は2又は3又は4の交通シュミレーシ
    ョン装置。
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