JPH10105054A - 交通流模擬装置、交通流模擬表示方法、交通流模擬表示方法を記憶する記憶媒体および交通流模擬評価制御システム - Google Patents

交通流模擬装置、交通流模擬表示方法、交通流模擬表示方法を記憶する記憶媒体および交通流模擬評価制御システム

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JPH10105054A
JPH10105054A JP25616496A JP25616496A JPH10105054A JP H10105054 A JPH10105054 A JP H10105054A JP 25616496 A JP25616496 A JP 25616496A JP 25616496 A JP25616496 A JP 25616496A JP H10105054 A JPH10105054 A JP H10105054A
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simulation
traffic flow
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instruction
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Kazunori Takahashi
和範 高橋
Takayoshi Yokota
孝義 横田
Kenichiro Yamane
憲一郎 山根
Takayuki Iino
隆之 飯野
Katsuhiro Kubo
勝宏 久保
Yoshito Sato
義人 佐藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交通流模擬装置のシミュレーションにおいて、
再表示を行う。 【解決手段】交通流模擬装置は、表示手段900に表示
するシミュレーション途中の動作状況を記憶手段に記憶
しておく。記憶手段は、予め定められた分割時間ごとに
行われたシミュレーションによる各々の動作状況を、当
該模擬が行われた順序を示す順序情報に対応させて記憶
する。また、開始コマンド903は模擬の開始を受け付
け、停止指示コマンド904は、模擬の停止の指示を受
け付ける。連続戻りコマンド906が指示されると、順
序情報の逆順に動作状況を再表示する。また、連続進み
コマンド911が指示されると、順序情報の順番に動作
状況を再表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の自動車の流
れとしての交通流と、自動車の走行する道路及び信号機
などの自動車の走行に関連する機器の関係とを評価し、
その交通流を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の新設や車線などの改良や、また、
道路上の標識等の設置、工事作業の有無、信号機の新
設、信号機に設定されるパラメータの変更などの、様々
な事象によって、自動車の流れとしての交通流は影響さ
れる。自動車交通が社会生活の重要な基盤となっている
状況を考えると、交通流に影響を与える事象に関して、
渋滞の発生・悪化などの悪い影響は最小限にし、渋滞の
解消や安全性の向上などの良い影響は最大限にする工夫
が必要である。
【0003】従来、このような事象の影響を評価するた
めには、例えば、パーソントリップ調査のような、人の
移動行動のマクロな情報を元にしたり、地域や路線を限
定する場合は、道路の要所要所に測定員を配置し、人手
によって、交通量を計測したりしている。あるいは、道
路近傍に設置されたセンサーを用いて通過交通量などを
計測している。しかし、これらの情報だけから、想定さ
れる事象がどのような影響を及ぼすかを机上のみで検討
することは、定量的評価や多面的評価といった点で限界
がある。
【0004】コンピュータ上で道路や自動車などをモデ
ル化してプログラミングし、そこで実際の交通流を模擬
して再現する、いわゆるシミュレータは、従来では限界
のあった想定事象の影響についての定量的かつ多面的評
価を可能とする有用な装置である。
【0005】シミュレータによって交通流を再現する方
式の1つとして、時間の流れを細かく分割し、その分割
された時間毎に、内部でモデル化された自動車や信号な
どの事象の状態を変化させてゆく方式がある。この方式
では、その分割された時間毎に変化した自動車の位置や
信号機の表示などの状況をコンピュータの画面上にグラ
フィカルに随時表示させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シミュレータを用いて
交通現象を模擬し、交通状況や信号制御方式等を評価す
る場合、例えば、ユーザが渋滞長の時間的変動など時間
的に変動する現象を解析するときには、その時、表示装
置上に示されている状況よりも、シミュレーションの時
間として過去の状況を参照する必要がある。
【0007】この場合、シミュレーションを時間を逆行
させて実行することで、過去の状況を表示させることも
考えられるが、交通流のシミュレーションにおいては、
周囲の車両や前方の信号の状況など様々なパラメータが
相互に作用しあい、つぎの状況を決定していくので、時
間を逆行させて実行することは、極めて困難であるとい
える。このため、従来は、ユーザがシミュレーションを
最初からやり直すしかなく、大いなる時間の無駄を発生
させている。
【0008】本発明は、シミュレーション結果を再表示
させることができる交通流模擬装置、交通流模擬表示方
法、交通流模擬表示方法を記憶する記憶媒体および交通
流模擬評価制御システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、交通流模擬装置において、道路における交通流
を、予め定められた時間ごとに模擬する模擬手段と、前
記模擬手段の模擬による動作状況を表示する表示手段
と、前記模擬手段の模擬の停止の指示を受け付ける停止
指示手段とを有する交通流模擬装置において、前記予め
定められた時間ごとに行われた、前記模擬手段による各
々の動作状況を、当該模擬が行われた順序を示す順序情
報に対応させて記憶する記憶手段と、前記順序情報に応
じた順序に従って、前記表示手段に前記記憶手段に記憶
されている各々の動作状況を表示させる旨の指示を受け
付ける入力手段と、前記停止指示手段で前記模擬の停止
の指示が受け付けられたときに、前記模擬手段による模
擬を停止させ、前記入力手段で前記表示させる旨の指示
が受け付けられたときに、前記順序情報に応じた順序に
より、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている各
々の動作状況を順次表示させる制御手段とを有する。
【0010】交通流模擬装置は、表示手段に表示するシ
ミュレーション途中の動作状況を記憶手段に記憶してお
く。前記記憶手段は、前記予め定められた時間ごとに行
われた、前記模擬手段による各々の動作状況を、当該模
擬が行われた順序を示す順序情報に対応させて記憶す
る。また、模擬手段による模擬の停止の指示を受け付け
る停止指示手段を有し、前記模擬手段は、前記停止指示
手段で前記模擬の停止の指示が受け付けられたときに、
当該模擬を停止する。
【0011】また、前記表示手段に表示されている模擬
についての前記順序情報の順番と、前記表示手段に前記
記憶手段に記憶されている動作状況に対応する順序情報
の順番との差を予め指定する指定手段と、前記指定手段
により指定された差に従って、前記表示手段に、前記記
憶手段に記憶されている動作状況を表示させる再生手段
とをさらに有することができる。
【0012】より具体的には、前記入力手段は、前記表
示させる旨の指示として、前記順序情報の順番に従っ
て、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている各々
の動作状況を表示させる旨の指示を受け付け、前記制御
手段は、前記入力手段で当該指示が受け付けられたとき
に、前記順序情報の順番に従って、前記表示手段に前記
記憶手段に記憶されている各々の動作状況を順次表示さ
せるようにしてもよい。また、前記入力手段は、前記表
示させる旨の指示として、前記順序情報の順序の逆順
に、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている各々
の動作状況を表示させる旨の指示を受け付け、前記制御
手段は、前記入力手段で当該指示が受け付けられたとき
に、前記順序情報の順序の逆順に、前記表示手段に前記
記憶手段に記憶されている各々の動作状況を順次表示さ
せるようにしてもよい。
【0013】さらに、前記入力手段は、前記記憶手段に
記憶されている各々の動作状況の前記表示手段に順次表
示させることを停止させる旨の指示をさらに受け付け、
前記制御手段は、前記入力手段で当該停止させる旨の指
示が受け付けられたときに、前記前記記憶手段に記憶さ
れている各々の動作状況の前記表示手段に順次表示させ
ることを停止させ、当該表示手段に表示されている動作
状況を継続して表示させるようにしてもよい。
【0014】また、前記入力手段は、前記表示させる旨
の指示として、前記表示手段に表示されている模擬につ
いての前記順序情報の順序から、予め指定された、前記
模擬手段による模擬回数分後の模擬についての、前記表
示手段に前記記憶手段に記憶されている動作状況を表示
させる旨の指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力
手段で当該指示が受け付けられたときに、前記表示手段
に表示されている模擬についての前記順序情報の順序か
ら、予め指定された、前記模擬手段による模擬回数分後
の模擬についての、前記表示手段に前記記憶手段に記憶
されている動作状況を表示させるようにしてもよい。
【0015】さらに、前記入力手段は、前記表示させる
旨の指示として、前記表示手段に表示されている模擬に
ついての前記順序情報の順序から、予め指定された、前
記模擬手段による模擬回数分前の模擬についての、前記
表示手段に前記記憶手段に記憶されている動作状況を表
示させる旨の指示を受け付け、前記制御手段は、前記入
力手段で当該指示が受け付けられたときに、前記表示手
段に表示されている模擬についての前記順序情報の順序
から、予め指定された、前記模擬手段による模擬回数分
前の模擬についての、前記表示手段に前記記憶手段に記
憶されている動作状況を表示させるようにしてもよい。
【0016】また、予め定められた時間ごとに、道路に
おける交通流を模擬し、当該模擬による各々の動作状況
を表示手段に表示させる交通流模擬表示方法において、
前記予め定められた時間ごとに行われた、前記模擬によ
る各々の動作状況を、当該模擬が行われた順序を示す順
序情報に対応させて記憶させるステップと、前記順序情
報に応じた順序に従って、前記表示手段に前記記憶され
ている各々の動作状況を表示させる旨の指示を受け付け
るステップと、当該指示が受け付けられたときに、前記
順序情報に応じた順序により、前記表示手段に前記記憶
されている各々の動作状況を順次表示させるステップと
を有する。さらに、記憶媒体に前記各ステップをコンピ
ュータにより実行させるためのプログラムを記憶させる
ようにしてもよい。
【0017】また、前記順序情報の順番に従って、前記
表示手段に前記記憶されている各々の動作状況を表示さ
せる旨の指示を受け付けるステップと、当該指示が受け
付けられたときに、前記順序情報の順番に従って、前記
表示手段に前記記憶されている各々の動作状況を順次表
示させるステップとをさらに有することもできる。
【0018】さらに、前記順序情報の順序の逆順に、前
記表示手段に前記記憶されている各々の動作状況を表示
させる旨の指示を受け付けるステップと、当該指示が受
け付けられたときに、前記順序情報の順序の逆順に、前
記表示手段に前記記憶されている各々の動作状況を順次
表示させるステップとをさらに有するようにしてよい。
【0019】さらに、交通流模擬評価制御システムとし
ては、予め定められたパラメータのデータに従って、道
路における交通流を、予め定められた時間ごとに模擬す
る模擬手段と、前記模擬手段による動作状況を表示する
表示手段と、前記模擬手段の模擬の停止の指示を受け付
ける停止指示手段と、前記模擬手段による動作状況を記
憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている動作
状況を前記表示手段に表示させる旨の指示を受け付ける
入力手段と、前記入力手段で当該指示が受け付けられた
ときに、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている
動作状況を表示させる制御手段と、前記模擬手段による
動作状況に従った模擬結果を出力する出力手段とを備え
る交通流模擬装置と、前記出力手段により出力された模
擬結果を受信する受信手段と、当該受信手段により受信
された模擬結果を評価するための予め定められた評価指
標により評価指標結果を作成する作成手段と、当該作成
手段により作成された評価指標結果と、予め定められ
た、評価指標の目標値とを比較する比較手段と、当該比
較手段による比較の結果から前記交通流模擬装置におけ
る前記パラメータの新たなデータを生成する生成手段
と、当該生成手段により生成された前記パラメータの新
たなデータを前記交通流模擬装置に送信する送信手段と
を備える交通流評価装置とを有し、前記交通流模擬装置
は、前記送信手段により送信された前記パラメータの新
たなデータを受信する受信手段と、前記模擬手段におけ
るパラメータのデータを、当該受信手段により受信され
た前記パラメータの新たなデータに変更させる変更手段
とを備える。
【0020】前記パラメータとしては、例えば、信号機
の表示秒数などがある。また、模擬結果としては、例え
ば、自動車であれば位置や速度、信号機であれば表示
色、道路であればその時点で路上にいる自動車群などが
ある。交通流評価装置では、例えば、道路での待ち行列
長、通過台数、自動車の停止回数や通過時間などを集計
し評価指標結果とする。そして、その評価指標結果と評
価指標の目標値とを比較手段により比較し、生成手段に
よりその比較の結果から前記交通流模擬装置における前
記パラメータの新たなデータを生成し、送信手段から、
生成手段により生成された前記パラメータの新たなデー
タを前記交通流模擬装置に送信する。交通流模擬装置で
は、受信手段が、前記送信手段により送信された前記パ
ラメータの新たなデータを受信し、変更手段が、前記模
擬手段におけるパラメータのデータを、当該受信手段に
より受信された前記パラメータの新たなデータに変更さ
せ、再度模擬手段により模擬を行うことにより、新たな
データが模擬に反映される。さらに、交通流模擬装置お
よび交通流評価装置を介して、適切なパラメータのデー
タが交通流制御装置に送信され、変更手段によりデータ
が変更されると、変更後のデータにより実際の交通流の
制御が行われる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態における交通
流模擬評価制御システムの全体構成の概略を示す。図1
において、交通流模擬評価制御システムは、様々な事象
の交通流をシミュレートする交通流模擬装置1と、交通
流模擬装置1においてシミュレートされた交通流を評価
する交通流評価装置2と、交通流評価装置2における評
価結果に従って交通流を制御するための交通流制御装置
3とを有する。
【0023】図2に、交通流模擬装置1の内部構成を示
す。図2において、交通流模擬装置1は、コンピュータ
システムとして構成され、CPU107およびメモリ1
08から構成される中央処理部101と、2次記憶装置
としてのHD(ハードディスク)102と、表示装置の
ディスプレイ103と、入力装置のキーボード104
と、ポインティングデバイスのマウス105と、交通流
評価装置2との通信を行うための通信装置106とを備
える。
【0024】図3に、交通流評価装置2の内部構成を示
す。図3において、交通流評価装置2は、交通流模擬装
置1と同様に、コンピュータシステムとして構成され、
CPU208およびメモリ209から構成される中央処
理部201と、2次記憶装置としてのHD(ハードディ
スク)202と、表示装置のディスプレイ203と、入
力装置のキーボード204と、ポインティングデバイス
のマウス205と、交通流評価装置2との通信を行うた
めの通信装置206と、交通流制御装置3との通信を行
うための通信装置207とを備える。
【0025】図4に、交通流制御装置3の構成を示す。
図4において、交通流制御装置3は、外部の交通流評価
装置2からのデータを受け取り、また、接続された信号
機の表示を変更する信号機制御装置301と、それに接
続される複数の信号機302、303、304および3
05とを備える。
【0026】以下に、交通流模擬装置1のHD102に
記憶され、メモリ108にロードされて実行されるプロ
グラムとして実装される交通流シミュレーションについ
て説明する。交通流シミュレーションに関しては、その
コンピュータモデルとしてはシミュレーションの目的毎
に様々なものが考えられるが、ここでは本発明の実施の
形態の説明に足るごく簡単なものを用いる。
【0027】まず、シミュレーションを構成するパラメ
ータとして、自動車、信号機および道路の3つを想定す
る。シミュレートするエリアは予め規定され、規定され
たエリア内に信号および道路の位置を予め設定してお
き、ディスプレイ上には、規定されたエリア内の自動
車、信号機および道路が表示される。。自動車は、幅、
長さ、および、ディスプレイに表示されるときの色を全
て同じとし、シミュレーション中は、その自動車につい
てのエリア内の位置(x、y座標値)、進路方向、及
び、その自動車の存在する道路の情報を更新するものと
する。信号機は、ディスプレイに表示されるときの表示
色としては赤、青の2色のみで、表示される大きさは全
て同じとし、シミュレーション中は事前に定められた秒
数だけ一方の表示色を継続させ、その後、他方の表示色
に切り換え、切り換え後事前に定められた秒数だけ表示
を継続させる。これを交互に繰り返す。道路は、車線数
を1とし、その入口と出口とについて、エリア内の位置
(x、y座標値)が予め定められているものとする。道
路は、その出口と他の道路の入口が接続可能であり、後
述するように、エリア内の他の道路と接続していない入
口からは、自動車が発生するものとし、他の道路と接続
していない出口からは自動車が消滅するものとする。ま
た、道路の出口には先に説明した信号機が設置可能であ
るとする。自動車は、単位時間当り、予め決められた台
数が等時間間隔で発生し、移動速度は予め定められた速
度で一定とするため、一定時間で予め定められた距離を
移動し、信号が赤のときや他の自動車が停止していると
きなどには停止するものとする。これらの情報は、キー
ボード104もしくはマウス105により入力され、コ
ンピュータ内のHD102の予め定められた領域にシミ
ュレーションの前に事前に設定される。
【0028】シミュレーションは、分割された時間ごと
に、モデル化された自動車や信号などの要素がその状態
を変化させていく方式をとり、その分割時間を1秒と
し、その1秒間に図5に示す一連の処理を実施するもの
とする。図5に、交通流シミュレーションの一分割時間
での処理フローを示す。
【0029】図5において、シミュレーションは、自動
車を予め定められた時間間隔で発生させ、また、他の道
路と接続していない出口に到達した自動車を消滅させる
(S501)。つぎに、信号機の表示色を予め定められ
た時間間隔で変更させ(S502)、予め定めた距離
分、自動車を移動させ(S503)、S501〜S50
3の実行結果を動作状況としてディスプレイに表示させ
(S504)、ディスプレイに表示された表示情報をH
D102上の予め定められたファイルである表示情報保
存ファイルに保存する(S505)。そして、この一連
の処理を1つにまとめて、それをタイマーを利用してあ
る時間間隔、ここでは1秒間隔で連続的に、処理の登録
および実行をさせることでシミュレーションにおける時
間を進行させる。分割時間は、図1に示すキーボード1
04やマウス105からユーザがあらかじめ指定するこ
とができ、指定された時間は、メモリ108に記憶され
る。
【0030】図6に示すように、タイマーは、それ以前
に図5に示す処理が登録されたときから、指定された時
間が経過したかをチェックし(601)、経過していれ
ばつぎに登録された、図5に示す処理を実行する(60
2)。また、ユーザからキーボード104やマウス10
5を介してシミュレーション停止の要求があった場合
は、そのタイマーの実行を停止させる。
【0031】ここで、図5に示す一連の処理を構成する
各処理について詳細に説明する。
【0032】まず、図5のS501に示す自動車の発生
・消滅について説明する。自動車の発生地点は、ディス
プレイ103に表示されている道路のうち、他の道路と
接続していない道路の入口点とする。発生台数や時間間
隔については、事前に定められた単位時間当りの発生台
数を等時間間隔で発生させるものとする。例えば、5分
間に60台の自動車が発生する場合は、5秒毎に1台ず
つ発生することになる。一方、自動車の消滅は、他の道
路と接続していない出口点に到達した自動車を削除す
る。
【0033】次に、図5のS502に示す信号機の表示
色の変更について説明する。上述したように各信号機は
赤と青との表示をそれぞれ定められた時間だけ継続さ
せ、交互に切り換える。シミュレーション中は、各信号
機は現在の表示色を記憶し、信号が切り換えられてから
の経過時間を随時更新してゆき、それが定められた表示
継続時間を越えると、表示を切り換え、経過時間を0に
リセットする。
【0034】次に、図5のS503に示す自動車の移動
について説明する。自動車は停止状態と走行状態の2つ
の状態のどちらか一方であるとし、走行状態では、基本
的には一定速度で進むものとする。例えば、40km/
hで進む場合はシミュレーションの1秒毎に約11m進
むことになる。また、自動車の進路方向に対して前方の
道路の出口に信号機がある場合はその表示に従うものと
する。即ち、赤信号では道路の出口点で停止して停止状
態となり、青信号で進むことが可能となる。一方、前方
に自動車が存在する場合は、その自動車の状態と車間距
離から次の挙動を決定する。即ち、前方車両が停止状態
で、かつ、車間距離がある定められた値以内であれば自
動車は停止状態とし、それ以外は走行状態とする。
【0035】次に、道路の出口が他の道路に接続されて
いる場合について説明する。道路の出口に到達した自動
車はその先に道路が接続されていれば、その接続された
道路に進入することになる。一般的には、複数の道路へ
接続可能であるため、各自動車はどの道路へ進入すべき
か、決定しなければならない。これについては、事前に
定められた分岐率に従って自動車を配分する。例えば、
直進、右折、左折の3方向へ進入可能な場合に、それぞ
れ各方向に70%、10%、20%の分岐率で配分す
る。各自動車が道路の出口に到達した段階で、分岐率お
よび乱数を用いて、その分岐先を決定する。さらに、そ
の分岐先が決定した段階で、その決定された道路上に自
車が進入するスペースがあるかどうかを判断する。例え
ば、決定された道路の末尾の自動車位置を調べる。これ
により、先詰りの場合にも対処可能となる。
【0036】最後に、図5におけるS504に示す表示
装置への表示について説明する。表示装置はビットマッ
プ・ディスプレイを前提に考える。表示色としては、単
色や濃淡色の表示機能しかないものでも対応可能である
が、ここでは、カラー表示が可能であることを前提とす
る。シミュレーション中は、自動車の位置、進路方向、
そして信号機の表示が動的に変化する。その状況を画面
に随時表示するために、まず、画面を背景色で塗りつぶ
すために画面クリアを実行する。次に、エリア内のすべ
ての道路の形状を画面に描画する。道路は長さと幅を持
った長方形であるとする。そして、全ての自動車を道路
上に描画する。自動車は長さと幅をもった長方形である
とし、描画時点でのそれぞれの自動車の位置と向きによ
って描いてゆく。自動車の向きはその自動車の存在する
道路の入口から出口方向への向きと一致する。信号機に
ついては、道路の出口に長方形として表示し、内部はそ
の時点での赤あるいは青の表示に相当する色で塗りつぶ
す。
【0037】以上、説明したような、交通流シミュレー
ションを交通流模擬装置1において実行する。
【0038】次に、本発明の第1の実施形態において、
前述したシミュレーションにおける処理を一つのイベン
トとし、また、再表示する場合の複数の処理をそれぞれ
イベントとし、イベント発生後にそのイベントの処理を
実行する場合の処理の流れを図7および図8を参照して
説明する。また、シミュレーションにおける処理でHD
102に記憶する表示情報保存ファイルの内容を表1お
よび表2に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】図7に示すように、まず、メモリ108内
に、上述したような、道路・自動車・信号機データなど
シミュレーションに必要な要素の設定を行い(S70
1)、次に予め定めたイベント処理を行う(S70
2)。イベント処理では、それぞれのイベントの発生を
監視し、その内容によってあらかじめ指定された処理を
実行する。そのイベント処理の内容を図8に示す。本発
明の実施の形態において、イベントには、ユーザからの
指示の受け付けにより発生するものと、シミュレーショ
ンの処理において発生するものとがあり、イベントが発
生した時点でそのイベントの処理を実行するイベント駆
動型のプログラミングの手法を取る。
【0042】例えば、再表示機能の中で受け付けられる
指示としては、以下に示すように、5つのイベントがあ
る。図8に示すように、1ステップ戻り、1ステップ進
み、連続戻り、連続進み、停止の5つがある。1ステッ
プとは、シミュレーションにおける分割時間に相当する
ものとする。もしくは、分割時間以外の所定時間を1ス
テップとして規定してもよい。1ステップ戻りとは、シ
ミュレーション実行時に、指示を受け付けた時点から1
ステップ過去の状況を表示することである。1ステップ
進みとは、シミュレーション実行時に、指示を受け付け
た時点から1ステップ未来の状況を表示することであ
る。連続戻りとは、指示を受け付けた時点から停止指示
があるまで複数のステップを連続的に過去にさかのぼっ
てシミュレーションの状況を表示することである。連続
進みとは、指示を受け付けた時点から停止指示があるま
で複数のステップを連続的に未来へ時間を進めてシミュ
レーションの状況を表示することである。停止とは、連
続戻り、あるいは、連続進みの動作を停止することであ
る。
【0043】また、シミュレーションの処理において発
生するイベントとしては、前述した図5および図6に示
すタイマーの登録、タイマーの停止、シミュレーション
プログラムの開始、停止、終了などがある。シミュレー
ションのタイマーの登録とは、図5および図6に示した
逐次シミュレーション処理を、タイマーに登録すること
で開始することである。この場合、分割時間ごとに、タ
イマー登録することで、シミュレーションが開始され
る。また、タイマーの停止とはタイマーの起動を停止す
ることであり、これにより、シミュレーションが停止さ
れる。
【0044】図8において、CPU107は、イベント
の発生を監視し(S801)、イベントが発生したらそ
の内容によって、シミュレーションの開始(S81
0)、停止(S812)、終了(S802)、シミュレ
ーションのタイマー登録(S803)、タイマー停止
(S804)、1ステップ戻り(S805)、1ステッ
プ進み(S806)、連続戻り(S807)、連続進み
(S808)のいずれかの処理を起動する。入力装置か
らシミュレーションの開始が指示されると、シミュレー
ションの実行を開始し、停止が指示されるとシミュレー
ションを一時的に停止し、終了が指示されると、シミュ
レーションプログラムを終了させる。その他の805か
ら808の処理については別途後で詳述する。
【0045】次に、図9を参照してディスプレイへの代
表的な表示画面を説明する。
【0046】図9において、900はディスプレイへの
表示画面全体を示す。901はコマンド入力部、902
はグラフィック表示部を示す。コマンド入力部901
は、ボタンのように表示された各ボックスのアイコンを
マウスを使ってクリックしたり、あるいはキーボードか
らの入力により、各コマンドや設定を選択できるものと
する。グラフィック表示部902は、エリア内のシミュ
レーションの実行結果を逐次表示し、913は自動車、
914は信号機をそれぞれ示す。903は、シミュレー
ション開始のコマンドであり、シミュレーションのタイ
マー登録のイベントに相当し、903が指示されると、
図8に示すシミュレーションのタイマー登録(S80
3)のイベントが発生する。904は、シミュレーショ
ンの停止コマンドであり、タイマー停止イベントに相当
し、904が指示されると、図8に示すシミュレーショ
ンのタイマー停止(S804)のイベントが発生する。
905は、シミュレーションの終了コマンドであり、終
了イベントに相当する。さらに、906、907、90
8、909、910、911および912は、それぞ
れ、連続戻り(連続戻りイベント相当)、連続戻り表示
間隔、1ステップ戻り(1ステップ戻りイベント相
当)、停止(タイマー停止イベント相当)、1ステップ
進み(1ステップ進みイベント相当)、連続進み(連続
進みイベント相当)、連続進み表示間隔、を意味する。
【0047】次に、本発明の表示機能について説明す
る。
【0048】前述したように、図5に示すS505にお
いて、シミュレーションの分割時間毎の実行時に、表示
装置への表示に必要な情報を記憶装置に保存していく。
具体的には、表1に示すように、最初に、順序情報とし
て、その時のシミュレーション時刻を示す情報をHD1
02の表示情報保存ファイルに書き加える。次に、その
時点で全ての道路上に存在する自動車の台数を書き加え
る。そして、全ての自動車のそれぞれについて、その自
動車の識別子のID番号、自動車を示している長方形の4
点の座標値(表示装置の画面上では自動車を長方形で表
現するため)、色の情報(ここでは全自動車同一の任意
の色とする)を書き加える。更に、全ての信号機につい
て、その信号機の識別子のID番号、信号機を示している
長方形の4点の座標値(表示装置の画面上では信号機を
長方形で表現するため)、色の情報(ここでは、赤もし
くは青)を書き加える。そして、最後に今回書き加えた
総バイト数を書き加える。これで、1つの分割時間にお
ける表示情報保存ファイルへの書込は終了する。また、
各データの保存時にはそのデータの種類が分かるような
識別子を先頭に付加する。例えば、表2にその具体例を
示すように、識別子0、1、2、3、4、5は、それぞ
れ以下のデータが、順序情報、自動車台数、自動車デー
タ、信号機台数、信号機データ、バイト数であることを
示している。このように、予め定めた識別子を付加して
おく。また、総バイト数96は、データ量として識別子
を1バイト、それ以外を2バイトとして計算したもので
ある。
【0049】次に、この表示情報保存ファイルを用い
た、シミュレーション状況の再表示機能の実現方法につ
いて説明する。
【0050】シミュレーション開始指示を図9に示す開
始コマンド903で受け付けると、シミュレーションが
開始され、再表示を行わせるときには、シミュレーショ
ン実行中に、図9に示す停止コマンド904において、
シミュレーション停止の指示を受け付け、シミュレーシ
ョンの時間進行を停止させる。このとき、図10に示す
ように、表示情報保存ファイルを、読み込みモードでオ
ープンし(S1001)、停止指示を受け付けたときに
表示している表示情報に対応する、ファイル内の現在読
み込み位置を示すポインタ(以下、ファイルポインタと
いう)をファイルの最後に設定する(S1002)。フ
ァイルポインタは、例えば、表1に示すそれぞれのデー
タの先頭部分を格納するアドレスを示す。再表示を行う
ときには、表示情報保存ファイルのファイルポインタに
従って表示データが読みだされ、読みだされた表示デー
タがディスプレイに表示される。
【0051】以下に、再表示の各機能についての実施方
法を説明する。
【0052】図8において、図9に示す1ステップ戻り
コマンド908の指示を受け付けると、1ステップ戻り
の処理(S805)として図11に示す処理を行う。図
11において、ファイルポインタがファイルの先頭を示
しているかチェックし(S1101)、先頭を示してい
れば、タイマーの起動を停止させる(S1104)。こ
の場合、ファイルポインタがファイルの先頭を示してい
るため、1ステップ戻りを実行することができないの
で、画面のウィンドウやブザー音等による警告を発生さ
せ、ユーザに1ステップ戻りを実行することができない
旨の通知を行うことも可能である。ファイルポインタが
ファイルの先頭でなければ、ファイルポインタからシミ
ュレーションの1分割時間前の全ての表示情報を読み出
し(S1ステップ読戻し処理:1102)、読み出した
表示情報を表示装置の画面に表示する(S1103)。
【0053】つぎに、この1ステップ読戻し処理110
2について図12を参照して説明する。図12におい
て、ファイルの中で何バイト読み戻せばよいかを知るた
めに、ファイルポインタを移動していき(S120
1)、各シミュレーションの分割時間毎に保存した情報
の中で、停止指示を受け付ける前であって、最後に追加
したバイト数データを読み込む(S1202)。そのバ
イト数に従ってファイルポインタを移動させ(S120
3)、順序情報を読み込み(S1204)、次に総自動
車台数を読み込み(S1205)、そして、その台数分
だけID番号、4点座標値、色といった自動車データを読
み込む(S1206、1207)。次に、総信号機台数
を読み込み(S1208)、そして、その台数分だけID
番号、4点座標値、色といった信号機データを読み込む
(S1209、1210)。最後に、もう1度、ファイ
ルの現在位置ポインタを、S1204において読み込ん
だ順序情報を差し示すように移動させておく(S121
1)。
【0054】次に、表示処理1103について図13を
参照して説明する。図13において、最初に、画面をそ
の背景色で塗りつぶすなどしてクリアする(S130
1)。そして、道路については、メモリから道路の情報
を読み込んで、画面に表示しておく(S1302)。次
に、図12のS1205、S1206およびS1207
において読み込んだ自動車データに基づいてすべての自
動車を画面に表示する(S1303、1304)。最後
に、図12のS1208、S1209およびS1210
において読み込んだ信号機データに基づいて全ての信号
機を画面に表示する(S1305、1306)。これに
より、1ステップ戻りの処理により1ステップ前のシミ
ュレーションの状態が表示される。
【0055】また、図8において、図9に示す1ステッ
プ進みコマンド910の指示を受け付けると、1ステッ
プ進みの処理(S806)として図14に示す処理を行
う。図14に示すように、ファイルポインタがファイル
の末尾を示しているかチェックし(S1401)、末尾
を示していれば、タイマーの起動を停止させる(S14
04)。この場合、ファイルポインタがファイルの末尾
を示しているため、1ステップ進みを実行することがで
きないので、画面のウィンドウやブザー音等による警告
を発生させ、ユーザに1ステップ進みを実行することが
できない旨の通知を行うことも可能である。または、シ
ミュレーションが一時的に停止されていた場合に、ファ
イルポインタがファイルの末尾を示していた場合には、
シミュレーションを実行させ、その実行の結果の動作状
況をファイルに記憶すると共に、ディスプレイに表示さ
せるようにしてもよい。ファイルポインタがファイルの
末尾でなければ、ファイルポインタからシミュレーショ
ンの1分割時間後の全ての表示情報を読み出し(S1ス
テップ読進み処理:1402)、読み出した表示情報を
表示装置の画面に表示する(S1403)。
【0056】つぎに、この1ステップ読進み処理140
2について図15を参照して説明する。図15におい
て、ファイルポインタが差し示す順序情報を読み込み
(S1501)、次に総自動車台数を読み込み(S15
02)、そして、その台数分だけID番号、4点座標値、
色といった自動車データを読み込む(S1503、15
04)。次に総信号機台数を読み込み(S1505)、
そして、その台数分だけID番号、4点座標値、色といっ
た信号機データを読み込む(S1506、1507)。
最後に、バイト数データを読み込むことにより、ファイ
ルポインタをつぎの順序情報を差し示すように移行して
おく(S1508)。表示処理1403は、前述した表
示処理1103と同様に図13に示す処理により行う。
【0057】また、図8において、図9に示す連続戻り
コマンド906の指示を受け付けると、連続戻り処理と
して、上述した1ステップ戻りの処理を、コンピュータ
のタイマーに登録しておくことで、所定の時間間隔をお
いて連続的に実行させるようにする。
【0058】また、図8において、図9に示す連続進み
コマンド911の指示を受け付けると、連続進み処理と
して、上述した1ステップ進みの処理を、コンピュータ
のタイマーに登録しておくことで、所定の時間間隔をお
いて連続的に実行させるようにする。
【0059】また、図8において、図9に示す停止コマ
ンド909の指示を受け付けると、停止処理として、連
続戻りもしくは連続進みにおけるタイマーの起動を停止
する。
【0060】さらに、連続戻り、あるいは、連続進みに
関して、表示をファイルに記憶された順に連続的に繰り
返すのではなく、間引いて表示することで、連続処理の
高速化が実現できる。例として、連続戻りでは、ディフ
ォルトでは1ステップずつ読み戻して、表示させるが、
図9の連続戻り表示間隔コマンド907に示すように、
その表示間隔を1より大きな整数値として指定すること
で、読み込みは連続して実施するが、表示については指
定した値毎にしか実施しないようにする。例えば、図9
に示すように、表示間隔コマンド907に5が指定され
た場合には、5ステップずつ飛ばして表示するようにで
きる。
【0061】以上、HD102上に設けられた表示情報
保存ファイルをメモリ108上に逐次的に読み込む方式
(以下、逐次読み込み方式という)を用いた本発明の第
1の実施の形態における再表示機能について述べた。本
発明の第1の実施の形態によれば、シミュレーション実
行時に、シミュレーションにおける再表示を行うことが
できる。さらに、1ステップ進み、1ステップ戻り、連
続進み、連続戻りなどの指示を受け付け、再表示の各種
機能に従って、表示を行うことができる。
【0062】つぎに、第2の実施の形態として、HD1
02上に設けられた表示情報保存ファイルの内容を、よ
り高速な処理が可能なメモリに事前に一括して読み込ん
でおくことで、処理の簡単化と高速化を図ることが可能
となる方式(以下、一括読み込み方式という)について
説明する。
【0063】第2の実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様なハードウエア構成をとり、シミュレーシ
ョンにおける処理についても、図5〜図8に示す処理は
同様に行い、また、ディスプレイの表示画面も図9に示
すような表示画面とする。第2の実施の形態において、
第1の実施の形態と異なるのは、高速なメモリ108へ
のデータ保管形式と、再表示時の各機能における読み出
し処理(一括読み込み方式)とが異なる。
【0064】図16を参照し、メモリ108内でのデー
タの保管形式として、双方向リスト(1ステップごとの
表示データである要素がステップの前後の双方をポイン
タでつなげることにより、双方から読み出しが可能なリ
スト)を用いた例を説明する。図16に示す表示情報保
存ファイルにおいて、1602、1605および160
8は、双方向リストの要素を示し、内部には前要素への
ポインタ、後要素へのポインタ、順序情報、自動車台
数、信号機台数、自動車データへのポインタ、信号機デ
ータへのポインタの各情報を含む。1601および16
11は終端子を示す。1603、1606および160
9は、自動車データをそれぞれ示し、1604、160
7および1610は信号機データをそれぞれ示す。さら
に、1605、1606および1607は、前述した表
2に示したデータと同じデータを示している。
【0065】次に、一括読み込み方式について図17を
参照して説明する。逐次読み込み方式と同様に、再表示
を行わせるときには、シミュレーション実行中に、図9
に示す停止コマンド904において、シミュレーション
停止の指示を受け付け、シミュレーションの時間進行を
停止させる。このとき、図17に示すように、表示情報
保存ファイルを読み込みモードでオープンし(S170
1)、表示情報保存ファイルのデータをすべて読み込ん
でゆく。そして、表示情報保存ファイル内の現在読み込
み位置を示すポインタ(以下、ファイルポインタとい
う)が表示情報保存ファイルの末尾を示しているかをチ
ェックする(S1702)。ファイルポインタが表示情
報保存ファイルの末尾を示していれば、読みだすべき表
示データが保存されていないことが判断できる。ファイ
ルポインタが表示情報保存ファイルの末尾を示していな
ければ、読みだすべき表示データが保存されているの
で、その表示データを読みだすために、以下の処理を繰
り返す。まず、リストの要素を格納する領域をメモリ内
に確保し(S1703)、1ステップ読み進み処理を実
行することにより1ステップ分の要素の表示データを読
みだす(S1704)。ここで、1ステップ読み進み処
理S1704は図15に示す処理と同様に行う。そして
読み込んだ表示データをリストの各要素に保存し(S1
705)、ファイルポインタを1インクリメントし、フ
ァイルポインタが表示情報保存ファイルの末尾を示すま
で読み進み処理を続ける。この結果、メモリ内には1つ
のシミュレーション分割時間毎の集合データを要素と
し、それが時間順序に並んでいる双方向リストが作成さ
れることになる。また、S1702において、ファイル
ポインタが表示情報保存ファイルの末尾を示していれ
ば、双方向リストの現在の参照位置を示すリストポイン
タをリストの最後の要素に設定しておく(S170
6)。リストポインタは、後述する再表示機能を実現す
る際に双方向リストを参照するときに利用される。
【0066】そして、上述したような再表示機能の中で
受け付けられる5つの要求、即ち、1ステップ戻り、1
ステップ進み、連続戻り、連続進み、停止については、
メモリ内のその双方向リストを参照することで実現が可
能である。
【0067】例えば、図8において、図9に示す1ステ
ップ戻りコマンド908の指示を受け付けると、1ステ
ップ戻りの処理(S805)として図18に示す処理を
行う。1ステップ戻りでは、図18に示すように、リス
トポインタがリストの先頭を示しているかチェックし
(S1801)、リストポインタがリストの先頭を示し
ていればタイマーの起動を停止させる(S1804)。
リストポインタが双方向リストの先頭を示している場
合、1ステップ戻りを実行することができないので、画
面のウィンドウやブザー音等による警告を発生させ、ユ
ーザに1ステップ戻りを実行することができない旨の通
知を行うことも可能である。リストポインタがリストの
先頭を示していなければ、リストポインタを1つ前に移
動し(S1802)、リストポインタが示す表示データ
を読みだして表示させる(S1803)。
【0068】また、図8において、図9に示す1ステッ
プ進みコマンド910の指示を受け付けると、1ステッ
プ進み処理(S806)として図19に示す処理を行
う。1ステップ進みでは、図19に示すように、リスト
ポインタがリストの末尾を示しているかチェックし(S
1901)、リストポインタがリストの末尾を示してい
ればタイマーの起動を停止させる(S1904)。リス
トポインタが双方向リストの末尾を示している場合、1
ステップ進みを実行することができないので、画面のウ
ィンドウやブザー音等による警告を発生させ、ユーザに
1ステップ進みを実行することができない旨の通知を行
うことも可能である。リストポインタがリストの末尾を
示していなければ、リストポインタを1つ後に移動し
(S1902)、リストポインタが示す表示データを読
みだして表示させる(S1903)。連続戻り、連続進
みでは、逐次読み込み方式と同様に、それぞれ上述の1
ステップ戻り、1ステップ進みをタイマーを用いて連続
的に起動する。また、停止コマンドではタイマーの起動
を停止する。
【0069】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば、より高速な処理が可能なメモリに事前に一括し
て読み込んでおくことで、処理の簡単化と高速化を図る
ことができる。
【0070】つぎに、第3の実施の形態を説明する。第
3の実施の形態では、上述した一括読み込み方式におい
て、HD102上に設けられた表示情報保存ファイルに
データを書き込むことなく、直接メモリ108内の上述
した双方向リストに書き加えてゆく方式(メモリ書込方
式)をとる。この場合は、表示情報保存ファイルに書き
込む時間、表示情報保存ファイルから読み込む時間が不
必要になる分、処理のさらなる高速化が可能となる。
【0071】また、上述した逐次読み込み方式と一括読
み込み方式とを組合せた第4の実施の形態として、表示
情報保存ファイルの一部のみをメモリ108内に読み込
む方式(部分読み込み方式)がある。これは表示情報保
存ファイル内の情報を指定された分割時間分だけ、例え
ば、30回(=30秒)分だけをまとめて一括して読み
込み、メモリ108内に双方向リストを作成するもので
ある。基本的には図17に示す一括読み込み方式と同様
な処理となるが、表示情報保存ファイルから読みだした
ときのポインタの処理と、リストを読み込んだ場合にリ
ストの末尾を検出した際の処理とが異なる。ポインタの
処理としては、前述した逐次読み込み方式では、図10
に示すように、表示情報保存ファイル内の現在読み込み
位置を示すファイルポインタを表示情報保存ファイルの
末尾に設定している。一方、一括読み込み方式では図1
7に示すように、表示情報保存ファイルを全て読み込ん
で双方向リストをメモリ内に作成し、現在の参照位置を
示すリストポインタをリストの最後に設定している。
【0072】これに対して、第4の実施の形態のおける
部分読み込み方式では、図20に示すように、表示情報
保存ファイルをオープンし(S2001)、次にファイ
ルポインタを表示情報保存ファイルの末尾に設定し(S
2002)、指定回数読み戻し処理を実行する(S20
03)。指定回数読み戻し処理S2003は、表示情報
保存ファイルの最後から指定された時間分だけさかのぼ
ってデータを一括して読み込み、それからメモリ内に双
方向リストを作成する。この場合の指定回数読み戻し処
理2003を図21を参照して説明する。まず、ファイ
ルポインタが表示情報保存ファイルの先頭を示している
かどうかチェックする(S2101)。ファイルポイン
タが表示情報保存ファイルの先頭を示していれば、読み
だすべきデータがないものとし、リストポインタをリス
トの最後の要素に設定する(S2106)。ファイルポ
インタが表示情報保存ファイルの先頭を示していなけれ
ばあらかじめ指定された回数分だけ(S2105)、以
下の処理を繰り返す。即ち、リスト要素をメモリに作成
し(S2102)、1ステップ読み戻し処理を実行し
(S2103)、その読んだデータをリスト要素に保存
する(S2104)。このように処理することにより、
表示情報保存ファイルの一部のみをメモリ108内に読
み込むことができる。
【0073】次に、第4の実施の形態における1ステッ
プ戻り処理について図22を参照して説明する。図22
において、リストポインタがリストの先頭であるかない
かを判断し(S2201)、リストポインタがリストの
先頭でなければ、すでに作成されているリストが存在す
るので、リストポインタを1ステップ前に移動し(S2
202)、そのリストポインタが示す表示データをリス
トから読みだして表示させる(S2203)。リストポ
インタがリストの先頭を示していれば(S2201)、
1ステップ戻り処理を行うことができないでの、表示情
報保存ファイルから新たに表示データを読みだす必要が
ある。この場合、既にメモリ内にあるリストを削除し
(S2204)、ファイルポインタが表示情報保存ファ
イルの先頭を示しているかを判断し(S2205)、フ
ァイルポインタが表示情報保存ファイルの先頭を示して
いなければ、前述した図21に示した指定回数読み戻し
処理を実行する(S2206)。その後、リストポイン
タを1ステップ前に移動し(S2202)、そのリスト
ポインタが示す表示データをリストから読みだして表示
させる(S2203)。また、ファイルポインタが表示
情報保存ファイルの先頭を示していれば(S220
5)、タイマーを停止させる(S2207)。ファイル
ポインタが表示情報保存ファイルの先頭を示している場
合、1ステップ戻りを実行することができないので、画
面のウィンドウやブザー音等による警告を発生させ、ユ
ーザに1ステップ戻りを実行することができない旨の通
知を行うことも可能である。
【0074】1ステップ進みについても同様に行うこと
ができ、その場合の1ステップ進み処理を図23に示
し、図23中の指定回数読み進み処理を図24に示す。
図23において、1ステップ進み処理では、双方向リス
トに、1ステップ分の表示データを保存していれば、そ
のまま双方向リストの表示データを読みだして表示さ
せ、保存していなければ、表示情報保存ファイルから指
定回数分読みだして双方向リストに保存し、双方向リス
トから保存したデータを読みだして表示させる。
【0075】第4の実施の形態によれば、メモリ108
の利用可能容量に制限がある場合でも、ある程度の処理
速度の高速化を実現できる方式である。
【0076】また、前述した第1の実施の形態〜第4の
実施の形態において、シミュレーション結果の再表示機
能を利用する場合に、1ステップ進みや連続進みの処理
をしてシミュレーション時間の進行にしたがって画面に
表示していく際に、シミュレーションデータの最後にき
たときに、タイマーにシミュレーション処理の実行を登
録することで、一定時間後にシミュレーションを再開さ
せることが可能である。これにより、再表示機能とシミ
ュレーションとを連動させることができる。
【0077】次に、上述した交通流模擬装置に接続され
る交通流評価装置について以下に説明する。
【0078】交通流評価装置は、交通流模擬装置、即
ち、シミュレータによって再現された交通状況の様々な
模擬結果であるデータを集約し、その模擬結果を評価す
るための予め定められた評価指標により評価指標結果を
作成する。図3に示したように、交通流評価装置2のH
D202に、交通流評価処理のプログラムが実装され、
そのプログラムがメモリ209にロードされて実行され
る。また、シミュレータから出力された様々なデータは
HD202に記憶される。例えば、個々の時刻での自動
車、信号機、道路の情報から、個々の時間の渋滞長や時
刻で平均した渋滞長、交差点での通過台数、各道路での
平均速度などが、交通流評価処理で作成される指標とし
てあげられる。そして、それらの指標に対し、それぞれ
目標とする値を設定し、各指標がその目標値を満たして
いるか判定する。もし、満たしていないようであれば、
この場合は、信号機の表示色毎の表示継続秒数を変え
て、シミュレーションを継続したりもしくは再実行した
り、あるいは他のパラメータを変更してシミュレーショ
ンを再実行したりする。
【0079】以下に、図25を参照してその具体的な処
理を説明する。
【0080】図25において、交通流模擬装置1は、時
間分割された各シミュレーション毎に以下のシミュレー
ションデータを交通流評価装置2に出力する(250
1)。出力されるシミュレーションデータとしては、シ
ミュレーションの順序情報、自動車の台数、各自動車毎
にID番号、位置(先頭位置のx、y座標値)、速度、そ
の自動車が存在する道路番号、信号機の台数、各信号機
毎にID番号、表示色、道路の数、各道路毎にID番号、通
過台数などがある。また、交通流模擬装置1は、交通流
評価装置2から以下に示すパラメータのデータを受け取
って(S2502)、そのパラメータをデータに基づい
て変更する(S2503)。パラメータのデータとして
は、信号機数、各信号機のID番号、表示色、表示秒数な
どがある。交通流模擬装置1は、このパラメータのデー
タを受け取ると、指定されたID番号の各信号機の表示色
の継続時間を変更する。変更後、交通流模擬装置1は、
最初からシミュレーションを再実行することができる。
または、交通流模擬装置1は、パラメータのデータの変
更後、ディスプレイ103に表示されている動作状況に
対応する順序情報の順序以降について、変更されたパラ
メータのデータに従ってシミュレーションを再実行する
ようにしてもよい。この場合、例えば、実際にシミュレ
ーションの作業者が、前述した図9に示すような、シミ
ュレーションの表示画面を見ながら再実行を開始する時
点を確認しながら、シミュレーション開始コマンド90
3を指示することにより、表示画面に表示している時点
から再実行を行わせるようにすることができる。
【0081】なお、交通流模擬装置1において、これら
のデータ送信、データ受信およびパラメータ変更処理
は、装置内にてシミュレーションとは並行して動作する
別のプロセスとして実行させることが可能である。
【0082】一方、交通流評価装置2は、図25に示す
ように、交通流模擬装置1からシミュレーションデータ
を受け取って(S2504)、交通流模擬装置1にシミ
ュレーションデータを送るまで以下の処理を行う。交通
流評価装置2は、受け取ったシミュレーションデータか
ら評価指標を作成し(評価指標作成処理:S250
5)、予め設定された評価指標の目標値と比較し(指標
比較処理:S2506)、目標を満足していなければパ
ラメータの新たなデータを作成し(パラメータ生成処
理:S2507)、作成したパラメータのデータを交通
流模擬装置1に送る(S2508)。
【0083】S2505の評価指標作成処理では、例え
ば、渋滞長を評価指標として想定した場合、各道路につ
いて、道路の出口から速度0の自動車が指定した車間距
離内で連続する台数を計算することで求められる。これ
は各シミュレーション時間毎に求められるが、それまで
得られた値を用いることで平均値を求めることも可能で
ある。例えば、5分間の時間枠を設定し、その5分間で
の渋滞長の平均値を計算する場合、シミュレータから送
られてくるデータを順番に保存しておき、渋滞長を計算
するときに、その時点から5分前までのデータを足しあ
わせて平均を求めることができる。また、通過台数を評
価指標として想定した場合は、各道路の情報として送ら
れてくる通過台数をそのまま用いることができる。ま
た、平均速度を評価指標として想定した場合は、各自動
車のデータに付属しているその自動車が存在している道
路の情報を用いて、各道路毎にその道路上の自動車の速
度を集計し、平均を求めることが可能である。また、そ
れまで得られた値を用いることで平均値を求めることも
可能である。
【0084】S2506の指標比較処理では、想定され
た各評価指標、前述の例では、渋滞長、通過台数、平均
速度について、事前に設定された目標値と比較すること
で、次のパラメータ生成処理を起動するかどうか判定す
る。具体的には、例えば、渋滞長として、道路全体に対
して、その道路長に対する渋滞長の割合が90%を越え
ないこと、通過台数は通過容量の95%を越えないこ
と、平均速度は20km/h以下にならないことといっ
た目標値が与えられた場合、評価指標作成処理で求めら
れた値と、これらの目標値とを比較し、その結果を表示
するとともに、目標値を満足していない場合は次のパラ
メータ生成処理を起動する。
【0085】S2507のパラメータ生成処理では、評
価指標が目標値を満足しない場合に、交通流模擬装置内
の内部パラメータを変更するために、パラメータの新た
な値を求める。ここでは、信号機の表示色の表示継続時
間をパラメータとして求める方式を説明する。交差点で
は道路からの流入交通に対して、その台数に応じて青時
間を割り振ることで交差点のスループットの向上が期待
できる。そこで、青時間や赤時間が同期して変わる信号
機の組合せ毎に、通過台数を求め、その比によって青時
間を割り振る。例えば、信号機の赤時間と青時間の合計
が60秒の交差点で、1つの方向での通過台数が5分間
で100台、別の方向での通過台数が5分間で50台の
場合は、60秒を2対1の割合で青時間を割り振る。つ
まり、100台流れる方向は40秒青時間とし20秒赤
時間とし、50台流れる方向は40秒赤時間とし20秒
青時間として青時間を割り振る。このようにして求めた
パラメータの新たなデータを交通流模擬装置1に送り、
交通流模擬装置1ではその新たなデータをセットする。
【0086】なお、交通流模擬装置1と交通流評価装置
2とは1つの計算機の中で、平行して起動する別プログ
ラムとして、あるいは1つのまとまったプログラムとし
ても実現可能である。
【0087】次に、この交通流評価装置2に接続される
交通流制御装置3について以下に説明する。
【0088】交通流制御装置3とは、図4に示すよう
に、ここでは実際の道路に設置された信号機の表示を制
御する装置及びその信号機を意味する。
【0089】以下では、交通流模擬装置1、交通流評価
装置2及び交通流制御装置3間のデータの流れを図26
を参照して説明する。
【0090】図26において、交通流評価装置2は、前
述したS2506の評価指標比較処理において、求めら
れた評価指標が設定した目標値を満足した場合、その時
の内部パラメータのデータを交通流制御装置に送りだ
す。この場合、交通流評価装置2は、交通流模擬装置1
に、求められた評価指標が設定した目標値を満足したと
きの交通流模擬装置1における内部パラメータのデータ
を送信するように要求を出す(S2603)。交通流模
擬装置1では、その情報を受け取ると(S2601)、
交通流評価装置に対して、内部パラメータのデータ、前
述の例では、信号機数と各信号機毎のID番号、表示色と
その表示継続時間の情報を送信する(S2602)。そ
して、交通流評価装置2では、そのデータを受信すると
(S2604)、信号機を制御する各交通流制御装置3
に対して、パラメータの新たなデータを送信し(S26
05)、交通流制御装置3のパラメータのデータを変更
させる。交通流制御装置3では、送られてきたパラメー
タのデータを受信し(S2606)、受信したパラメー
タのデータをセットし(S2607)、その値に基づき
制御を行う。
【0091】以上説明したように、道路の自動車交通流
に影響を与える様々な事象を効率的なシミュレーション
で模擬、評価して、実際の交通流制御を行うことができ
る。
【0092】本発明の第1〜第4の実施の形態によれ
ば、前述したS2506の評価指標比較処理において、
求められた評価指標が設定した目標値を満足しない場合
に、パラメータの新たなデータを作成するときなどに、
再度、シミュレーションの結果を再表示させることがで
きるので、目標値を満足させるために、どのパラメータ
をどのように変更すればよいかを再表示により確認する
ことができる。通常、シミュレーションのパラメータの
変更は、実際にシミュレーションの作業者が、シミュレ
ーションの表示画面を見ながら行っているが、本発明の
各実施の形態によれば、表示画面をプレイバックさせた
り再実行させたりすることができるので、シミュレーシ
ョンの不具合を見つけやすくなり、適切なパラメータの
データを作成することができ、結果として、シミュレー
ションの評価を短時間で行うことができる。さらに、実
際の交通流制御装置の制御への反映も短時間で実施でき
る。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、シミュレーションにお
いて、再表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における全体構成図。
【図2】交通流模擬装置の構成図。
【図3】交通流評価装置の構成図。
【図4】交通流制御装置の構成図。
【図5】交通流シミュレーションの1分割時間での処理
フローチャート。
【図6】タイマーの処理フローチャート。
【図7】交通流模擬装置での処理フローチャート。
【図8】イベント処理フローチャート。
【図9】ディスプレイでの代表的な表示例を示す説明
図。
【図10】表示処理での逐次読み込み処理の初期処理の
フローチャート。
【図11】逐次読み込み処理の1ステップ戻りのフロー
チャート。
【図12】1ステップ読み戻し処理のフローチャート。
【図13】表示処理のフローチャート。
【図14】逐次読み込み処理の1ステップ進みのフロー
チャート。
【図15】1ステップ読み進み処理のフローチャート。
【図16】双方向リストのフォーマットを示す説明図。
【図17】表示処理での一括読み込み処理の初期処理の
フローチャート。
【図18】一括読み込み処理の1ステップ戻りのフロー
チャート。
【図19】一括読み込み処理の1ステップ進みのフロー
チャート。
【図20】表示処理での部分読み込み処理の初期処理の
フローチャート。
【図21】指定回数読み戻し処理のフローチャート。
【図22】部分読み込み処理の1ステップ戻りのフロー
チャート。
【図23】部分読み込み処理の1ステップ進みのフロー
チャート。
【図24】指定回数読み進み処理のフローチャート。
【図25】交通流模擬装置と交通流制御装置間でのデー
タの流れを示す説明図。
【図26】交通流模擬装置、交通流制御装置、交通流制
御装置間でのデータの流れを示す説明図。
【符号の説明】
1…交通流模擬装置、2…交通流評価装置、3…交通流
制御装置、101…中央処理部、102…HD、103
…ディスプレイ、104…キーボード、105…マウ
ス、106…通信装置、107…CPU、108…メモ
リ、201…中央処理部、202…HD、203…ディ
スプレイ、204…キーボード、205…マウス、20
6…通信装置、207…通信装置、208…CPU、2
09…メモリ、301…信号機制御装置、302、30
3、304、305…信号機、501…自動車の発生・
消滅、502…信号機の表示変更、503…自動車の移
動、504…ディスプレイへの表示、505…表示情報
の保存、601…指定時間経過の判定、602…登録さ
れた処理の実行、701…シミュレーションの設定、7
02…イベント処理、801…イベントの発生判定、8
02…終了、803…シミュレーションのタイマーへの
登録、804…タイマー停止、805…1ステップ戻
り、806…1ステップ進み、807…連続戻り、80
8…連続進み、809…終了判定、900…画面全体、
901…コマンド入力部、902…グラフィック表示
部、903…シミュレーション開始入力部、904…シ
ミュレーション停止入力部、905…シミュレーション
終了入力部、906…連続戻り入力部、907…表示間
隔入力部、908…ステップ戻り入力部、909…停止
入力部、910…ステップ進み入力部、911…連続進
み入力部、912…表示間隔入力部、913…自動車、
914…信号機、1001…ファイルオープン、100
2…ファイルポインタを末尾に移動、1101…ファイ
ルの先頭判定、1102…1ステップ読み戻し処理、1
103…表示処理、1104…タイマー停止、1201
…ファイルポインタの移動、1202…バイト数データ
の読み込み、1203…ファイルポインタの移動、12
04…順序情報の読み込み、1205…自動車台数の読
み込み、1206…自動車データの読み込み、1207
…最後判定、1208…信号機台数の読み込み、120
9…信号機データの読み込み、1210…最後判定、1
211…ファイルポインタの移動、1301…画面のク
リア、1302…道路の表示、1303…自動車の表
示、1304…最後判定、1305…信号機の表示、1
306…最後判定、1401…ファイルの末尾判定、1
402…1ステップ読み進み処理、1403…表示処
理、1404…タイマー停止、1501…順序情報の読
み込み、1502…自動車台数の読み込み、1503…
自動車データの読み込み、1504…最後判定、150
5…信号機台数の読み込み、1506…信号機データの
読み込み、1507…最後判定、1508…バイト数デ
ータの読み込み、1601、1611…終端子、160
2、1605、1608…リスト要素、1603、16
06、1609…自動車データ、1604、1607、
1610…信号機データ、1701…ファイルオープ
ン、1702…ファイルの末尾判定、1703…リスト
要素の作成、1704…1ステップ読み進み処理、17
05…リスト要素へのデータ保存、1706…リストポ
インタを最後の要素に設定、1801…リストの先頭判
定、1802…リストポインタを前に移動、1803…
表示処理、1804…タイマー停止、1901…リスト
の末尾判定、1902…リストポインタを後に移動、1
903…表示処理、1904…タイマー停止、2001
…ファイルオープン、2002…ファイルポインタを末
尾に設定、2003…指定回数読み戻し処理、2101
…ファイルの先頭判定、2102…リスト要素の作成、
2103…1ステップ読み戻し処理、2104…リスト
要素へのデータ保存、2105…指定回数判定、210
6…リストポインタを最後の要素に設定、2201…リ
ストの先頭判定、2202…リストポインタを前に移
動、2203…表示処理、2204…リストの削除、2
205…ファイルの先頭判定、2206…指定回数読み
戻し処理、2207…タイマー停止、2301…リスト
の末尾判定、2302…リストポインタを後に移動、2
303…表示処理、2304…リストの削除、2305
…ファイルの末尾判定、2306…指定回数読み進み処
理、2307…タイマー停止、2401…ファイルの末
尾判定、2402…リスト要素の作成、2403…1ス
テップ読み進み処理、2404…リスト要素へのデータ
保存、2405…指定回数判定、2406…リストポイ
ンタを最初の要素に設定、2501…シミュレーション
データ送信、2502…パラメータ受信、2503…パ
ラメータ変更、2504…シミュレーションデータ受
信、、2505…評価指標作成処理、2506…指標比
較処理、2507…パラメータ生成処理、2508…パ
ラメータ送信、2601…要求受信、2602…パラメ
ータ送信、2603…パラメータ送信要求、2604…
パラメータ受信、2605…パラメータ送信、2606
…パラメータ受信、2607…パラメータ変更。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 隆之 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 久保 勝宏 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 佐藤 義人 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路における交通流を、予め定められた時
    間ごとに模擬する模擬手段と、前記模擬手段の模擬によ
    る動作状況を表示する表示手段と、前記模擬手段の模擬
    の停止の指示を受け付ける停止指示手段とを有する交通
    流模擬装置において、 前記予め定められた時間ごとに行われた、前記模擬手段
    による各々の動作状況を、当該模擬が行われた順序を示
    す順序情報に対応させて記憶する記憶手段と、 前記順序情報に応じた順序に従って、前記表示手段に前
    記記憶手段に記憶されている各々の動作状況を表示させ
    る旨の指示を受け付ける入力手段と、 前記停止指示手段で前記模擬の停止の指示が受け付けら
    れたときに、前記模擬手段による模擬を停止させ、前記
    入力手段で前記表示させる旨の指示が受け付けられたと
    きに、前記順序情報に応じた順序により、前記表示手段
    に前記記憶手段に記憶されている各々の動作状況を順次
    表示させる制御手段とを有することを特徴とする交通流
    模擬装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記表示手段に表示さ
    れている模擬についての前記順序情報の順番と、前記表
    示手段に前記記憶手段に記憶されている動作状況に対応
    する順序情報の順番との差を予め指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された差に従って、前記表示手
    段に、前記記憶手段に記憶されている動作状況を表示さ
    せる再生手段とをさらに有することを特徴とする交通流
    模擬装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記模擬手段による各
    々の動作状況を保持する保持手段をさらに有し、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶する前記模擬手段
    による動作状況を読みだし、前記保持手段に当該読みだ
    した動作状況を保持させ、前記入力手段で当該指示が受
    け付けられたときに、前記表示手段に、前記記憶手段に
    記憶されている動作状況を表示させる代わりに、前記保
    持手段に保持されている動作状況を表示させることを特
    徴とする交通流模擬装置。
  4. 【請求項4】予め定められた時間ごとに、道路における
    交通流を模擬し、当該模擬による各々の動作状況を表示
    手段に表示させる交通流模擬表示方法において、 前記予め定められた時間ごとに行われた、前記模擬によ
    る各々の動作状況を、当該模擬が行われた順序を示す順
    序情報に対応させて記憶させるステップと、 前記順序情報に応じた順序に従って、前記表示手段に前
    記記憶されている各々の動作状況を表示させる旨の指示
    を受け付けるステップと、 当該指示が受け付けられたときに、前記順序情報に応じ
    た順序により、前記表示手段に前記記憶されている各々
    の動作状況を順次表示させるステップとを有することを
    特徴とする交通流模擬表示方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の交通流模擬表示方法におけ
    る前記各ステップをコンピュータにより実行させるため
    のプログラムを記憶する記憶媒体。
  6. 【請求項6】予め定められたパラメータのデータに従っ
    て、道路における交通流を、予め定められた時間ごとに
    模擬する模擬手段と、前記模擬手段による動作状況を表
    示する表示手段と、前記模擬手段の模擬の停止の指示を
    受け付ける停止指示手段と、前記模擬手段による動作状
    況を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されてい
    る動作状況を前記表示手段に表示させる旨の指示を受け
    付ける入力手段と、前記入力手段で当該指示が受け付け
    られたときに、前記表示手段に前記記憶手段に記憶され
    ている動作状況を表示させる制御手段と、前記模擬手段
    による動作状況に従った模擬結果を出力する出力手段と
    を備える交通流模擬装置と、 前記出力手段により出力された模擬結果を受信する受信
    手段と、当該受信手段により受信された模擬結果を評価
    するための予め定められた評価指標により評価指標結果
    を作成する作成手段と、当該作成手段により作成された
    評価指標結果と、予め定められた、評価指標の目標値と
    を比較する比較手段と、当該比較手段による比較の結果
    から前記交通流模擬装置における前記パラメータの新た
    なデータを生成する生成手段と、当該生成手段により生
    成された前記パラメータの新たなデータを前記交通流模
    擬装置に送信する送信手段とを備える交通流評価装置と
    を有し、 前記交通流模擬装置は、前記送信手段により送信された
    前記パラメータの新たなデータを受信する受信手段と、
    前記模擬手段におけるパラメータのデータを、当該受信
    手段により受信された前記パラメータの新たなデータに
    変更させる変更手段とを備えることを特徴とする交通流
    模擬評価制御システム。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記交通流模擬装置の
    前記記憶手段は、前記予め定められた時間ごとに行われ
    た、前記模擬手段による各々の動作状況を、当該模擬が
    行われた順序を示す順序情報に対応させて記憶し、 前記交通流模擬装置の前記制御手段は、前記変更手段に
    よる前記パラメータのデータの変更後、前記表示手段に
    表示されている動作状況に対応する順序情報の順序以降
    について、前記変更手段により変更された前記パラメー
    タのデータに従って前記模擬手段に模擬させることを特
    徴とする交通流模擬評価制御システム。
  8. 【請求項8】請求項6において、道路における交通流
    を、前記パラメータのデータにしたがって制御する制御
    手段を備える交通流制御装置をさらに有し、 前記交通流模擬装置は、前記模擬手段における前記パラ
    メータのデータを送信するパラメータ送信手段をさらに
    備え、 前記交通流評価装置は、前記交通流模擬装置の前記パラ
    メータ送信手段により送信されたパラメータのデータを
    受信するパラメータ受信手段と、当該パラメータ受信手
    段で受信されたパラメータのデータを前記交通流制御装
    置に送信するパラメータ送信手段とをさらに備え、 前記交通流制御装置は、前記交通流評価装置の前記パラ
    メータ送信手段により送信されたパラメータのデータを
    受信するパラメータ受信手段と、前記制御手段における
    パラメータのデータを、当該パラメータ受信手段により
    受信された前記パラメータのデータに変更させる変更手
    段とを備えることを特徴とする交通流模擬評価制御シス
    テム。
JP25616496A 1996-09-27 1996-09-27 交通流模擬装置、交通流模擬表示方法、交通流模擬表示方法を記憶する記憶媒体および交通流模擬評価制御システム Pending JPH10105054A (ja)

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