JP2000132289A - バスを含むバスシステム、及び、非アクセス期間におけるバスの電位レベルの安定化に寄与するマスタ―装置 - Google Patents

バスを含むバスシステム、及び、非アクセス期間におけるバスの電位レベルの安定化に寄与するマスタ―装置

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JP2000132289A
JP2000132289A JP11234645A JP23464599A JP2000132289A JP 2000132289 A JP2000132289 A JP 2000132289A JP 11234645 A JP11234645 A JP 11234645A JP 23464599 A JP23464599 A JP 23464599A JP 2000132289 A JP2000132289 A JP 2000132289A
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Ryo Kawamura
領 河村
Tomohiko Kitamura
朋彦 北村
Tsutomu Kanbe
勉 関部
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセス期間における電力消費の増加を併発
させることなく、非アクセス期間におけるバスの電位レ
ベルを安定化することができるマスター装置及びバスシ
ステムを提供する。 【解決手段】 双方向バスを含むシステムにおいて、マ
スター装置は、アクセス期間であるか、非アクセス期間
であるかを管理している。アクセス期間において、双方
向バスを所定の駆動電流でドライブすることにより、双
方向バスに接続されているデバイスとの間でデータの入
出力を行うと共に、アクセス期間から非アクセス期間へ
と切り換わると、双方向バスの電位レベルを安定化させ
るよう、双方向バスに対するバスドライブを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスを含むバスシ
ステム、及び、バスシステムにおいて用いられるマスタ
ー装置に関する
【0002】
【従来の技術】情報機器や家電製品に内蔵されるマイコ
ンシステムは、バスシステムで構成されることが多い。
バスシステムは片方向バス或は双方向バスを有してお
り、それらのバスに、マスター装置及びスレーブの何れ
かが接続される。マスター装置とは、スレーブにバスを
介したアクセスを許可するか否かを決定する装置であ
り、CPU及びDMACがこれに当たる。一方、スレーブ(デ
バイス)とは、マスター装置からの許否信号に応じて、
アクセスされる装置であり、メモリ、入出力制御装置等
がこれに当たる。
【0003】このシステムでは、バスを構成する導体が
回路基板上において多くの面積を占めることになる。こ
のようなバスを構成する導体は、装置内外からのノイズ
にさらされているので、バスは比較的大きな駆動電流で
ドライブされねばならない。そのため、バスに接続され
ていたマスター装置やデバイスは、比較的大きな駆動電
流を用いたバスドライブを行っている。
【0004】このような比較的大きな駆動電流を用いた
バスドライブにより、アクセス期間におけるバスの電位
レベルは安定化されるが、何れのデバイス又は何れのマ
スタに対しても、バスを介したアクセスを許可していな
い期間(非アクセス期間)において、バスの電位レベル
が不定になることは避け得ない。非アクセス期間におい
て電位レベルが不定になれば、バスに接続されているプ
ロセッサやデバイスが、異常動作を起こしたり、破壊さ
れる恐れがある。このように非アクセス期間においてバ
スの電位レベルが不定になる様子を図19を参照しなが
ら説明する。図19は、非アクセス期間においてバスの
電位レベルが不定化することを示すタイミングチャート
である。
【0005】第1段目は、アクセスを許可するため、マ
スター装置から出力されるアクセス許可信号であり、こ
れがハイレベルに設定されている期間は、アクセス期間
を意味する。本図の第2段目は、バスの電位レベルを示
すものであるが、アクセス期間132ではロウレベル、
アクセス期間134ではハイレベルになっていることが
わかる。これら以外の非アクセス期間131−非アクセ
ス期間133−非アクセス期間135において、バス上
の電位レベルは、ハイレベル及びロウレベルの何れにも
属さない不定レベルになっていることがわかる。
【0006】このような、非アクセス期間における電位
レベルの不定化を避けるため、上記のようなバスシステ
ムでは、以下に示す方法で、バスの電位レベルを安定化
させていた。ここでのバス安定化方法とは、図20に示
すようにバスにプルアップ抵抗R1を設けるというもので
ある。図20は、中央処理装置と、3つのデバイスとが
双方向バス及び片方向バスに接続されたシステムにおい
て、非アクセス期間におけるバスの電位レベルの安定化
を図ったものである。このシステムにおいて、片方向バ
スはアドレスの伝送に用いられ、双方向バスはデータの
伝送に用いられるが、これらのバスのうち、双方向バス
には、プルアップ抵抗が設けられている。図21は、こ
れらの双方向バスにプルアップ抵抗R1を設けた場合に、
バスにおける電位レベルがどう変化したかを示す図であ
る。本図の第1段目は、図19と同様のアクセス許可信
号を示しているが、第2段目は、プルアップ抵抗R1を設
けた場合にバス上に現れる電位レベルを示す。図19の
第2段目では、非アクセス期間の非アクセス期間13
1、非アクセス期間133及び非アクセス期間135の
電位レベルは、不定レベルであったが、バスにプルアッ
プ抵抗が接続されているため、図21では、非アクセス
期間131、非アクセス期間133及び非アクセス期間
135において、バス上の電位レベルがハイレベルにな
っているおり、非アクセス期間であっても、バスの電位
レベルが安定していることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、非アクセス期間における電位レベルの安定化が
実現されている反面、プルアップ抵抗がバスに接続され
ているため、アクセス期間においてバスの電位レベルが
ロウレベルになった場合に電源からグランドへと電流が
流れてしまい、アクセス期間における電力消費が併発す
るという問題点がある。尚、プルアップ抵抗の他に、双
方向バスとグランドとの間にプルダウン抵抗を接続し
て、非アクセス期間におけるバスの電位レベルを0Vに
維持するというプルダウン抵抗が設けられることもある
が、このプルダウン抵抗では、アクセス期間において、
バスの電位レベルがハイレベルになる場合に、このプル
ダウン抵抗に電流が流れるので、プルアップ抵抗と同
様、電力消費の併発は避け得ない。
【0008】本発明の目的は、アクセス期間における電
力消費の増加を併発させることなく、非アクセス期間に
おけるバスの電位レベルを安定化することができるマス
ター装置及びバスシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、バスに接続
されている少なくとも1つ以上のデバイスに書き込むべ
きデータを保持する第1保持部と、バスの電位レベルを
安定化させておくためのデータを保持する第2保持部
と、バスに接続されている何れかのデバイスからの又は
何れのデバイスへのアクセスを許可しているアクセス状
態であるか、何れかのデバイスからの又は何れのデバイ
スへのアクセスを許可していない非アクセス状態である
かを管理している第1管理部と、システムがアクセス状
態であり、第1保持部が保持しているデータをデバイス
に書き込むべき場合、第1保持部が保持しているデータ
を出力し、システムが非アクセス状態である場合、第2
保持部が保持しているデータを出力する選択出力部と、
システムがアクセス状態であり、第1保持部が保持して
いるデータをデバイスに書き込むべき場合、及び、シス
テムが非アクセス状態である場合、選択出力部により出
力されたデータをバスに伝送させるよう、バスを所定の
駆動電流でドライブするドライブ部とを備えることを特
徴としているマスター装置により達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以降、本発明に係るマスター装置
をセットトップボックスに組み込んで実施する場合の実
施形態について、図面を参照しながら説明する。図1
は、セットトップボックスの内部構成を示す図である。
セットトップボックスとは、衛星放送、地上波、有線の
何れかから伝送されてくる放送波を受信して、これに含
まれているトランスポートストリームの多重分離を行
い、更にこれを復号して映像信号、音声信号等を出力す
る装置であり、テレビジョン受像機やパーソナルコンピ
ュータ等と組み合わせて一般家庭内で用いられる。
【0011】本図に示すように、セットトップボックス
は衛星放送アンテナ1が受信した放送波を復調して、MP
EG2規格に規定されたトランスポートストリームを得る
復調部2と、得られたトランスポートストリームを多重
分離して、MPEG2規格に規定されたビデオストリーム、
オーディオストリーム等を得るトランスポートデコーダ
3と、多重分離されたビデオストリーム−オーディオス
トリームを復号するAVデコーダ4と、フロントパネル部
9と、リモコン受信部10と、モデム11と、メモリ装
置12と、ASIC13と、DSP14と、中央処理装置10
0とを備えている。この中央処理装置は、高速処理が可
能なマスター装置であるので、本バスシステムにおける
マスタとしての機能は、この中央処理装置100に集約
されている。そのため、本システムにおけるマスター装
置は、この中央処理装置100唯一つである。
【0012】図1において、枠W1で囲まれた部位は、図
2に示されているようなバスシステムで構成されてい
る。このバスシステムは、中央処理装置100をマスタ
ー装置とし、メモリ装置12−ASIC13−DSP14をデ
バイスとするものであり、以下、これらのマスター装置
−デバイスについて説明する。デバイス12は、Static
-RAM(SRAM)等のメモリ装置であり、放送受信中にテレビ
モニタに表示されるデータや、リモコン操作に応じて表
示されるデータ等を記憶している。
【0013】デバイス13は、Application Specific I
ntegrated Circuit(ASIC)であり、セットトップボック
スのフロントパネル部9に設けられたボタン類の押下を
受け付けたり、或は、フロントパネル部9に時刻表示や
チャネル表示を行う。また、リモコン受信部10が行う
べきリモコン信号受信処理を制御する。デバイス14
は、Degital Signal Processer(DSP)であり、モデム1
1を介して通信回線と接続されており、課金情報等の送
受信を行う。
【0014】中央処理装置100は、図2に示すバスシ
ステムの制御を統括する装置であり、図3の内部構成を
有している。図2からも理解できるように、中央処理装
置100は、各デバイスに対してチップセレクト信号(X
CS信号)、リードイネーブル信号(XRE信号)、ライトイネ
ーブル信号(XWE信号)を出力して、データDAT、アドレス
ADRの入出力を行う。尚、デバイスがROM、RAM等のメモ
リである場合、デバイスは複数のチップで構成され、マ
スター装置はそれぞれのチップに対してXCS信号を出力
せねばならないことがあるが、本実施形態では、このよ
うなメモリであっても、出力すべきXCS信号が1つである
ものとする。
【0015】続いて、中央処理装置100の内部構成に
ついて説明する。図3は、中央処理装置100の内部を
示す図である。図1、図2においてバスシステムには、
メモリ装置12、DSP14、ASIC13からなる3つのデバ
イスが記述されていたが、これでは説明が複雑になるの
で、図3では、デバイスを1つのみ図示しており、片方
向バス、双方向バス、接続線も単純化している。
【0016】図3において一点鎖線の枠W2は、中央処理
装置100のチップ内にパッケージングされるものを囲
んでいる。ここで中央処理装置100のパッケージ内部
と外部との違いを以下に示しておく。中央処理装置10
0のパッケージ外部における動作電圧は0〜3.3Vである
のに対して、中央処理装置100のパッケージ内部にお
ける動作電圧は0〜2.5Vである。中央処理装置100の
パッケージ外部では、配線基板からのノイズの影響を受
けるので、比較的大きな駆動電流でドライブされねばな
らないのに対して、中央処理装置100のパッケージ内
部に実装されている回路は、ノイズの影響を受けない。
そのためハイインピーダンスな回路素子にて構成されて
おり、微小な駆動電流にてドライブされる。このように
小電圧、微小電流にて動作が行われる中央処理装置10
0の内部にどのような構成要素が実装されているかを順
次説明してゆく。図3に示すように、中央処理装置10
0は、アクセス制御部15(プログラムコード格納部1
6、プロセッサコア部17、デバイスインターフェイス
部22)、アクセスデータ保持部26、入出力制御部2
7、出力データ選択部28、ダミーデータ保持部29、
多重分離部30(ドライブ回路31、ドライブ回路3
2)からなるアクセス制御部15は、XCS信号、XWE信
号、XRE信号の出力を行うことにより、デバイス12〜
14に対するアクセスを行う。アクセス制御部15によ
りアクセスされる期間(アクセス期間)は、デバイス毎
に異なる期間となる。これはXCS信号、XWE信号、XRE信
号、アドレスの入出力タイミングが、デバイス毎にそれ
ぞれ異なるためであるが、同じデバイスをアクセスし続
ける限り、アクセス期間の長さは、同じになる。図6
は、リクエスト信号(REQ信号)、リード/ライト指示信
号(R/W信号)、セレクト信号(SEL信号)、アウトプットイ
ネーブル信号(XOE信号)、チップセレクト信号(XCS信
号)、リードイネーブル信号(XRE信号)、ライトイネーブ
ル信号(XWE信号)、アドレスADR、データDAT等の入出力
タイミングを示す図であり、以降、中央処理装置100
の構成要素の説明は、このタイミングチャートを引用す
る。REQ信号はハイレベルがアクティブ状態であり、XOE
信号はロウレベルがアクティブ状態、XCS信号はロウレ
ベルがアクティブ状態、XRE信号はロウレベルがアクテ
ィブ状態、XWE信号はロウレベルがアクティブ状態であ
る。\uR/W信号は、ハイレベルでデバイスからのデータ
読み出しを示し、ロウレベルでデバイスへのデータ書き
込みを示す。SEL信号は、ハイレベルでダミーデータ保
持部29の保持内容を出力する旨を示し、ロウレベルで
アクセスデータ保持部26の保持内容を出力する旨を示
す。
【0017】プログラムコード格納部16は、セットト
ップボックスにおけるユーザインターフェイスに関する
プログラムコードを格納したメモリである。プロセッサ
コア部17は、図4に示す通り、プログラムコード格納
部16に格納された命令をフェッチする命令フェッチ部
18、フェッチされた命令を解読する命令解読器19、
解読器19の解読結果に従って、汎用レジスタ20に格
納された値を用いた演算を行う算術演算器21を有す
る。図6のタイミングチャートにおいて、REQ信号、R/W
信号は第1段目、第2段目に図示されており、デバイス
から読み出したデータ、デバイスに書き込むべきデータ
は第10段目にDATとして示されている。これらの命令
解読・実行の過程において、デバイスからのデータ読み
出しが必要となった場合、プロセッサコア部17は、ア
クセスを要求する旨のREQ信号を矢印y1で指示されてい
るようにハイレベルに立ち上げる。また、矢印y2で指示
されているようにR/W信号をハイレベルに立ち上げて、
矢印y3で指示されているように、読出先アドレス(READ
ADDRESS)を出力する。読出先アドレスが出力されて、デ
バイスから読み出されたデータが多重分離部30を介し
てアクセスデータ保持部26に出力されれば、プロセッ
サコア部17はこのデータ(図中のREAD DATA)を矢印y4
で指示されているように、プロセッサコア部17の内部
に取り込む。
【0018】一方、デバイスへのデータ書き込みが必要
となった場合、データ読み出しの場合と同様、アクセス
を要求する旨のREQ信号を矢印y5で指示されているよう
に、ハイレベルに立ち上げる。ここでのアクセスは、デ
バイスへの書き込みなので、R/W信号はロウレベルに維
持しておく。その後、矢印y51で指示されているよう
に、書込先アドレス(WRITE ADDRESS)、デバイスに書き
込むべきデータ(図中のWRITE DATA)を出力する。
【0019】デバイスインターフェイス部22は、図5
に示すように構成されており、プロセッサコア部17か
ら出力されたREQ信号及びR/W信号に基づいて、デバイス
に対する制御を行うデバイス制御部23と、プロセッサ
コア部17が出力したアドレスを保持するアドレス保持
部24と、アドレス保持部24が保持しているアドレス
を片方向バスに伝送されるよう、所定の駆動電流にて片
方向バスをドライブするドライブ回路25とを備える。
【0020】このうちデバイス制御部23は、プロセッ
サコア部17が発したREQ信号、R/W信号及びアドレスの
内容に従って、XCS信号、XWE信号及びXRE信号の出力制
御を行う。図6のタイミングチャートにおいて、XCS信
号は、第6段目に示され、XRE信号は第7段目、XWE信号
は第8段目に示されている。以下、これらの信号の出力
制御について具体的に説明する。これらXCS信号、XWE信
号及びXRE信号は通常ハイレベルに設定されているが、
プロセッサコア部17からアドレスが出力され、矢印y1
に示すようにREQ信号がハイレベルに立ち上げられる
と、デバイス制御部23は出力されたアドレスに基づい
てアクセス先となるデバイスを求めて、該当するデバイ
スに対するXCS信号を、矢印y6に示すようにロウレベル
に立ち下げる。このように、XCS信号をロウレベルに設
定すれば、それと同時に自身に内蔵されているタイマに
て、矢印y7に示すようにカウント処理を開始して、所定
期間をカウントする(第6のタイミングチャートにおい
て、このタイマがカウントするカウント値は、第3段目
において"1","2","3","4"・・・"n"のように示されてい
る。)。この所定期間は、固定長のアクセス期間を意味
するものであり、このタイマが所定期間をカウントして
いる場合、デバイス制御部23は、矢印y8に示すように
XCS信号を継続してロウレベルに設定し続ける。カウン
トが継続して行われ、XCS信号の出力タイミングから所
定の期間を経過すれば、矢印y9に示すようにXCS信号を
ハイレベルに立ち上げる。XCS信号と共にロウレベルに
設定されたXRE信号は、XCS信号同様、矢印y6から矢印y9
に示す期間において、ロウレベルに設定される。
【0021】矢印y5に示すようにREQ信号がハイレベル
に立ち上げられたが、R/W信号がロウレベルのままであ
り、デバイスに対する書き込みが指示されている場合、
矢印y6の場合と同様、矢印y10に示すようにXCS信号をロ
ウレベルに立ち下げ、矢印y7の場合と同様、矢印y11に
示すようにタイマのカウントを開始する。そして、デバ
イスに対してデータ書き込みを指示するXWE信号を矢印y
12に示すようにロウレベルに立ち下げ、XCS信号の場合
と同様、アクセス期間が終了すれば、このXWE信号をハ
イレベルに立ち上げる。尚、本実施形態ではデバイス制
御部23はアクセス期間をタイマにてカウントしたが、
アクセス制御部15は、デバイスがアクセス終了をマス
ター装置に通知するために発するACK信号をアクセス制
御部15が受け取った時点までをアクセス期間としても
よい。
【0022】アクセスデータ保持部26は、デバイス1
2、13、14に書き込むべきデータ、及び、デバイス
12、13、14から読み出されたデータを保持するた
めのバッファからなる。入出力制御部27は、アクセス
制御部15が発したREQ信号、R/W信号を入力して、XOE
信号及びSEL信号の出力制御を行う。図6のタイミング
チャートにおいて、SEL信号及びXOE信号は、第4段目、
第5段目に示されている。ここでプロセッサコア部17
により、矢印y1に示すようにREQ信号がハイレベルに設
定され、且つ、矢印y2に示すようにR/W信号がハイレベ
ルに設定された場合、矢印y13に示すようにXOE信号をハ
イレベル(非アクティブ状態)に立ち上げる。以降、ア
クセス期間が継続している間、XOE信号を継続してハイ
レベルに設定しておき、アクセス期間が経過すれば、矢
印y14に示すようにXOE信号をロウレベルに立ち下げる。
【0023】また、矢印y5に示すようにREQ信号がハイ
レベルに設定され、且つ、R/W信号がロウレベルのまま
である場合、矢印y15に示すように、SEL信号をロウレベ
ルに立ち下げる。以降、アクセス期間が継続している
間、SEL信号を継続してロウレベルに設定しておき、ア
クセス期間が経過すれば、矢印y16に示すようにSEL信号
をハイレベルに立ち上げる。
【0024】出力データ選択部28は、アクセスデータ
保持部26、ダミーデータ保持部29と接続された2つ
の入力端子と、ドライブ回路32と接続された1つの出
力端子とを有しており、アクセス期間である場合、アク
セスデータ保持部26が保持しているデータを多重分離
部30内のドライブ回路32の入力端子に向けて出力さ
せ、非アクセス期間である場合、ダミーデータ保持部2
9が保持しているデータを多重分離部30内のドライブ
回路32の入力端子に向けて選択的に出力させる。この
ような選択出力は、図6に示されている通りである。即
ち、矢印y15から矢印y16までの期間のようにSEL信号が
ロウレベルである場合、アクセスデータ保持部26が保
持しているデータを多重分離部30内のドライブ回路3
2の入力端子に選択的に出力させ、この期間以外、即
ち、SEL信号がハイレベルになっている全ての期間にお
いて、ダミーデータ保持部29が保持しているダミーデ
ータをドライブ回路の入力端子に出力させる。SEL信号
がロウレベルになるのは、アクセス期間であってXRE信
号がロウレベル(アクティブ状態)になっているリード
イネーブル期間及び非アクセス期間なので、出力データ
選択部28はこれらの期間において、継続してダミーデ
ータ保持部29が保持しているダミーデータを出力し続
けることになる。
【0025】ダミーデータ保持部29は、非アクセス期
間においてバスに供給すべきダミーデータを保持してい
る。ここで、中央処理装置外部においてプルアップ抵抗
にて双方向バスの電位をハイレベルにするには、バスを
構成する全ての導線の電位を3.3Vに維持せねばならない
が、ダミーデータ保持部29は、プロセッサ内部に備え
られており、電荷を充放電させることにより、ダミーデ
ータの保持しているので、プルアップ抵抗を用いる場合
と比べて、電力消費が少ない。ここでダミーデータとし
ては、全てのビットが"1"、又は、全てのビットが"0"で
あるデータが望ましい。これは、ダミーデータ保持部2
9の回路規模を小さく抑えるためである。
【0026】多重分離部30は、双方向バスに接続され
たドライブ回路31、ドライブ回路32からなり、双方
向バスから、デバイスより読み出されたデータを取り込
むと共に、双方向バスに書き込むべきデータをバスに転
送させる。ドライブ回路31は、出力端子、入力端子を
有していて、入力端子が双方向バスと接続されており、
入力端子から入力されてくる双方向バスのデータを出力
端子に接続されたアクセスデータ保持部26に出力させ
る。
【0027】ドライブ回路32は、イネーブル端子、出
力端子、入力端子を有していて、出力端子が双方向バス
と接続されており、イネーブル端子に入力されるXOE信
号がロウレベルになっている期間において、入力端子に
入力されてくるデータを出力端子に接続された双方向バ
スに伝送させるよう、双方向バスを所定の駆動電流でド
ライブする。本実施形態においてXOE信号は、XRE信号が
ロウレベルになっている期間を除き、ロウレベル、即
ち、アクティブ状態に設定される。つまり、ドライブ回
路32によるバスドライブは、XWE信号がロウレベルに
なっている期間と、非アクセス期間とに行われるのであ
る。また出力データ選択部28は、非アクセス期間にお
いて、ドライブ回路32にダミーデータを出力するの
で、ドライブ回路32は、非アクセス期間においてダミ
ーデータ保持部29が保持しているダミーデータを継続
して双方向バスに出力し続けることになる。非アクセス
期間において、ダミーデータの出力が継続されるので、
非アクセス期間における双方向バスの電位レベルは、安
定化していることがわかる。
【0028】以上のように本実施形態によれば、出力デ
ータ選択部28がダミーデータを出力して非アクセス期
間においてバスの電位レベルを安定化させるので、プル
アップ抵抗が不要となる。ここで双方向バスにプルアッ
プ抵抗を接続する場合と、本実施形態とを比較すれば、
プルアップ抵抗により、非アクセス期間、及び、アクセ
ス期間の双方においてバスの電位レベルが上げられてい
たため、アクセス期間にてバスの電位レベルがロウレベ
ルになった場合に、プルアップ抵抗に電流が流れて電力
消費が発生したが、本実施形態の出力データ選択部28
は、マスター装置が非アクセス状態であるときのみ、ダ
ミーデータ保持部29が保持しているデータ又はアドレ
スをドライブ部の入力端子に向けて選択的に出力させる
ので、プルアップ抵抗を用いる場合のように、アクセス
期間のロウ期間に電流が流れることはない。そのため、
アクセス期間にてバスの電位レベルがロウレベルになっ
た場合に、電流が流れることは有り得ず、電力を軽減す
ることができる。
【0029】尚本実施形態において出力データ選択部2
8は、アクセス期間であり、XRE信号がロウレベルにな
っている期間において、ダミーデータを出力させていた
が、このようにXRE信号がロウレベルになっている期間
にダミーデータを出力させなくても良い。 (第2実施形態)第2実施形態は、アクセスデータ保持
部26がデバイスに書き込むべきデータを双方向バスに
出力した場合、当該データをラッチするラッチ回路をダ
ミーデータ保持部29に設けて、非アクセス期間では、
ラッチ回路が保持しているデータを双方向バスに出力さ
せる実施形態である。図7は、第2実施形態において、
どのようにラッチ回路が設けられたかを示す図である。
本図においてラッチ回路33は、アクセスデータ保持部
26と出力データ選択部28との接続線h1に接続されて
おり、XWE信号がロウレベルに立ち下がったタイミング
において、この接続線h1に伝送されるデータをラッチす
る。
【0030】ここでアクセスデータ保持部26により保
持されたデータ(ライトイネーブル期間において出力さ
れたデータ、リードイネーブル期間において入力された
データ)が、次にライトイネーブル期間又はリードイネ
ーブル期間が到来されるまでの間、上書きされることな
く保たれていることが明らかな場合、アクセスデータ保
持部26が保持しているデータを用いて、非アクセス期
間においてバスの電位レベルを維持しても構わないが、
アクセスデータ保持部26の保持内容は、非アクセス期
間において、プロセッサコア部により書き換えられたり
することが考えられる。このように、アクセスデータ保
持部26の保持内容は、非アクセス期間において変化す
る可能性があるので、これを用いてバスドライブを行う
ことは望ましく無い。そのため、本実施形態では、ダミ
ーデータ保持部29内にラッチ回路33を設けて、ライ
トイネーブル期間の最終時点における出力データの内容
を非アクセス期間にてバスに出力させている。
【0031】図8は、第2実施形態においてラッチ回路
33がバスドライブを行う様子を示すタイミングチャー
トである。本図において、第1段目から第6段目は、図
6の第4段目から第9段目と同一内容であるが、第6段
目におけるアドレスADRと、第8段目におけるデータDAT
との間の第7段目に、ラッチ回路33のラッチ内容が示
されている。本図において、ラッチ回路33は、矢印y2
1に示されているタイミングにおいて、WRITE DATA(1)を
ラッチしており、矢印y22に示されているタイミングに
おいて、WRITE DATA(2)をラッチしていることがわか
る。
【0032】また、非アクセス期間m1,m2では、矢印y2
3,y24に示すようにWRITE DATA(1)が出力されていること
がわかる。非アクセス期間においてWRITE DATA(1)が出
力されるので、矢印y25に示すようにアクセス期間から
非アクセス期間への切り換え時において、バスの電位レ
ベルは変化せず、電力消費が低減されることがわかる。
【0033】以上のように本実施形態によれば、非アク
セス期間において双方向バスは、ラッチ回路33におい
てアクセスデータ保持部26が最後に出力したデータを
バスに出力しているので、ライトイネーブル期間から非
アクセス期間への遷移時において、バスの電位レベルが
変化することは無い。よって第1実施形態と比較して、
電力消費を更に低減することができる。
【0034】尚、ライトイネーブル期間において出力さ
れたデータがアクセスデータ保持部26内のバッファに
保持されており、次にライトイネーブル期間が到来する
までの間、上書きされることなく保たれていることが明
らかな場合、ダミーデータ保持部29にラッチ回路33
を設けずに、アクセスデータ保持部26が保持している
データを用いて、非アクセス期間においてバスの電位レ
ベルを維持するようなバスドライブを行っても良い。
【0035】(第3実施形態)第3実施形態は、ドライ
ブ回路31とアクセスデータ保持部26との接続線h2に
現れるデータをラッチするラッチ回路34をダミーデー
タ保持部29内に設けた実施形態である。図9は、第3
実施形態において、どのようにラッチ回路34が設けら
れたかを示す図である。本図においてラッチ回路34
は、アクセスデータ保持部26と多重分離部30との接
続線h2に接続されており、XWE信号又はXRE信号がロウレ
ベルに立ち下がったタイミングにおいて、この接続線h2
に伝送されるデータをラッチする。一方、出力データ選
択部28は、非アクセス期間において、ダミーデータ保
持部29のデータをドライブ回路32に出力させる。ま
た、ライトイネーブル期間において、アクセスデータ保
持部26に格納されているデータを出力する。
【0036】リードイネーブル期間において双方向バス
には、デバイスから読み出されたデータが転送され、当
該データは、ドライブ回路31を介して接続線h2に出力
されるので、ダミーデータ保持部29に設けられたラッ
チ回路34は、このデバイスから読み出されたデータを
ラッチすることになる。一方、ライトイネーブル期間に
おいて双方向バスには、デバイスに書き込むべきデータ
が転送され、ドライブ回路31は、リードイネーブル期
間の場合と同様、当該データを接続線h2に出力するの
で、ダミーデータ保持部29に設けられたラッチ回路3
4は、デバイスに書き込むべきデータをラッチすること
になる。
【0037】図10は、第3実施形態においてラッチ回
路34がバスドライブを行う様子を示すタイミングチャ
ートである。本図において、第1段目から第6段目は、
図6の第4段目から第9段目と同一内容であるが、第6
段目におけるアドレスと、第8段目におけるWRITE DAT
A、READ DATAとの間に、ラッチ回路33のラッチ内容が
示されている。本図において、ラッチ回路34は、矢印
y31に示されているタイミングにおいて、READ DATAをラ
ッチしており、矢印y32に示されているタイミングにお
いて、WRITE DATAをラッチしていることがわかる。
【0038】また、非アクセス期間m3では、矢印y33に
示すようにこのラッチ回路34のラッチ内容がダミーデ
ータとして出力されており、非アクセス期間m4では、矢
印y34に示すように、WRITE DATAが出力されていること
がわかる。このように非アクセス期間においてREAD DAT
A又はWRITE DATAが出力されるので、アクセス期間から
非アクセス期間への切り換え時において、バスの電位レ
ベルは変化せず、電力消費が低減されることがわかる。
【0039】以上のように本実施形態によれば、非アク
セス期間において双方向バスは、リードイネーブル期間
・ライトイネーブル期間の双方においてラッチ回路34
によりラッチされたデータが出力されるので、リードイ
ネーブル期間から非アクセス期間への遷移時と、ライト
イネーブル期間から非アクセス期間への遷移時とにおい
て、バスの電位レベルが変化することは無い。これらの
遷移時の双方向バスの電位レベルの変化がなくなるの
で、第1実施形態と比較して、電力消費を更に低減する
ことができる。
【0040】(第4実施形態)第4実施形態は、第1実
施形態に示したようなダミーデータ保持部29、出力デ
ータ選択部28による出力データの切り換えを図5に示
したアクセス制御部15の内部において、行おうとする
実施形態である。図11は、第4実施形態におけるデバ
イスインターフェイス部22の内部構成を示す図であ
り、本図では第4実施形態特有の構成要素として、ダミ
ーデータ保持部29に相当するダミーデータ保持部3
5、出力データ選択部28に相当するアドレス選択部3
6が設けられている。第1実施形態におけるダミーデー
タ保持部29−出力データ選択部28が双方向バスの電
位レベルを安定化させるためのダミーデータを保持・選
択していたのに対して、第4実施形態におけるダミーデ
ータ保持部35−アドレス選択部36は、片方向バスの
電位レベルを安定化させるためのダミーデータの保持・
選択を行っている。つまり、図11において、ダミーデ
ータ保持部35は、ダミーデータA_DUMMYを保持してお
り、アドレス選択部36は、ダミーデータ保持部35が
保持しているダミーデータA_DUMMYと、アドレス保持部
24が保持しているアドレスとを選択的に出力する。第
1実施形態においてデータを出力するか、ダミーデータ
を出力するかは、入出力制御部27が発するA_SEL信号
により定められていたが、第4実施形態において、アド
レス選択部36がダミーデータA_DUMMYを出力するか、
アドレスを出力するかは、デバイス制御部23が出力す
るA_SEL信号により定められている。
【0041】図12は、第4実施形態におけるマスター
装置内部におけるタイミングチャートである。本図と、
第1実施形態に示したタイミングチャートとの違いは、
以下の通りである。先ず第1に、XRE信号がロウレベル
になっている期間において、SEL信号がロウレベルにな
っており、XOE信号がロウレベルになっている点が異な
る。第2に図6のタイミングチャートでは、第9段目が
無効データ(INVALID DATA)が出力されていたが図12の
第9段目では、非アクセス期間においてダミーデータA_
DUMMYが出力されており、このダミーデータにより片方
向バスの電位レベルが安定化している点である。
【0042】以上のように本実施形態によれば、非アク
セス期間が到来すると、アドレス選択部36は、アドレ
ス保持部24が保持しているアドレスに代えて、ダミー
データ保持部35が保持しているダミーデータをドライ
ブ回路25に出力するので、アドレス保持部24により
保持されているアドレスがたとえ非アクセス時において
変化したとしても、片方向バスは、そのアドレスの変化
の影響を受けず、片方向バスにおける電力消費は発生し
ない。
【0043】この片方向バスのバスドライブには、専用
のドライブ回路を追加させる必要がないので、回路規模
の増大を伴わないで、非アクセス期間における電位レベ
ルを安定化させることができる。尚、本実施形態におい
ても、第2実施形態、第3実施形態に示したように、ダ
ミーデータ保持部35にラッチ回路を設けて、デバイス
から読み出されたデータ、デバイスに書き込むべきデー
タをこのダミーデータ保持部35にラッチさせ、非アク
セス期間においてこれらのデータを片方向バスに出力さ
せても良い。
【0044】(第5実施形態)第5実施形態は、第1実
施形態〜第3実施形態では、バスシステムにおいて何れ
のデバイスに対してもアクセスがなされていない期間を
非アクセス期間として検出したが、第5実施形態では、
個々のデバイスについて、アクセスがなされていない期
間を検出して、デバイス毎の消費電力の軽減を図った実
施形態である。図13に第5実施形態におけるバスシス
テムの構成を示す。図1では、バスシステムに、メモリ
装置、ASIC、DSPといった3つのデバイスが備えられてい
たが、この図13は、図2に示した第1実施形態のバス
システムと比較して、3つのデバイスが3つのSRAM38、
39、40に置き換えられており、第1実施形態に存在
しない新規な構成要素としてモード設定部41、モード
設定部42、モード設定部43、アクセス監視部44、
可変電圧供給部45、可変電圧供給部46、可変電圧供
給部47を備えている。
【0045】これらSRAM38〜SRAM40は、消費電力の
低減が可能なデバイスである。何故なら、SRAM38〜SR
AM40は、アクセス可能な通常モードと、アクセスは不
可能であるがSRAMが記憶内容を維持することができる低
電圧モードという2つの動作モードを有しており、この
うち低電圧モードに設定されれば、SRAM38〜SRAM40
における電力消費は軽減されるからである。
【0046】アクセス監視部44は、通常モードに設定
されたメモリ装置のそれぞれに対するメモリアクセスを
監視しており、何れかのメモリ装置についてのメモリア
クセスが終了すれば、そのメモリ装置における非アクセ
ス期間が開始したものとして、メモリアクセスが終了し
た旨を、モード設定部41〜モード設定部43のうち、
そのメモリ装置に対応づけられているものに通知する。
アクセス監視部44によるアクセス終了の検出は、各SR
AMに対して出力されるXCS信号が、ロウレベルからハイ
レベルに切り換わるタイミングを検出することにより行
われる。図13においてSRAM38〜SRAM40に出力され
るべき3つのXCS信号がアクセス監視部44に入力されて
いるのは、アクセス監視部44がメモリアクセスの終了
をSRAM毎に検出するためである。
【0047】モード設定部41、モード設定部42、モ
ード設定部43は、SRAM38、SRAM39、SRAM40のそ
れぞれについて対応づけられており、メモリアクセスの
終了が検出されたメモリ装置がアクセス監視部44から
通知されると、そのメモリ装置を低電圧モードに設定す
る。可変電圧供給部45、可変電圧供給部46、可変電
圧供給部47は、低電圧モードに設定されたSRAMに対し
て、低電圧モードに応じた電圧を供給する。
【0048】以上の動作により、XCS信号がロウレベル
に設定されたが、XCS信号がハイレベルに設定されてい
ないSRAMは通常モードに設定され、XCS信号がハイレベ
ルに設定されれば、SRAMは低電圧モードに設定されるこ
とになる。図14は、第5実施形態におけるマスター装
置についてのタイミングチャートである。本図において
第1段目は、SRAM38に対するXCS信号を示しており、
第2段目はSRAM38に対するXRE信号、第3段目はSRAM
38に対するXWE信号、第4段目は、SRAM38における
動作モード、第5段目は、SRAM38への供給電圧を示
す。
【0049】図14のアクセス期間t12において、SRAM
38の動作モードは、通常モードに設定されているが、
矢印y71に示すように、XCS信号が立ち上がれば、SRAM3
8に対応づけられたモード設定部41は、第4段目に示
すように、SRAM38を低電圧モードに設定する。この低
電圧モードは、第5段目に示すように電圧V_lowにてSRA
M38の記憶内容を維持するものである。
【0050】以上のように本実施形態によれば、XCS信
号が未だ一度もロウレベルに設定されていないSRAM、及
び、XCS信号がロウレベルに設定されたが、XCS信号がハ
イレベルに設定されていないSRAMを通常モードに設定し
ておき、XCS信号がロウレベルからハイレベルに切り換
えられたSRAMは、低電圧モードに設定するので、デバイ
ス毎の電力消費を軽減することができる。
【0051】(第6実施形態)第5実施形態では、デバ
イスとしてセットトップボックスに設けられたSRAMが、
通常モードと、省電力モードといった2つのモードを有
していたが、第6実施形態では、デバイスとしてのSRAM
が複数の低電力モードを持つようなメモリがデバイスと
して双方向バスに接続されている場合の改良に関する。
これら複数の低電力モードは、それぞれ異なる電圧で記
憶内容を維持するものであり、複数の低電力モードは、
電圧が低いもの程、通常動作モードへの復帰に時間がか
かるという特性を有する。
【0052】アクセス監視部44は、第5実施形態同
様、SRAM38〜SRAM40のそれぞれについてのアクセス
終了を検出するが、低電圧モードに移行したメモリ装置
において、非アクセス状態がどれだけ継続しているか
を、各メモリ装置の非アクセス期間として測定する。モ
ード設定部41、モード設定部42、モード設定部43
は第5実施形態同様、SRAM38〜SRAM40のそれぞれに
ついてのアクセスが終了したものを低電圧モードに移行
させるが、アクセス監視部44により測定された非アク
セス期間の長さに応じて、記憶内容の維持電圧がより低
い低電圧モードに変更してゆく。
【0053】図15は、XCS信号の切り換えが検出され
て、通常モードから低電圧モードへの切り換えが行われ
る様子を示すタイミングチャートである。本図において
第1段目は、SRAM38に対するXCS信号を示しており、
第2段目はSRAM38に対するXRE信号、第3段目はSRAM
38に対するXWE信号、第4段目は、SRAM38における
動作モード、第5段目は、SRAM38への供給電圧を示
す。
【0054】本図の矢印y72に示すように、XCS信号が立
ち上がれば、SRAM38に対応づけられた可変電圧供給部
41は、SRAM38を低電圧モードm11に設定する。この
低電圧モードm11は、複数の低電圧モードm11,m12,m13,m
14・・・のうち、記憶内容の維持電圧が最も高い電圧V_low
1をSRAM38に供給するものである。この低電圧モードm
11に設定された後、時間t51が経過すると、モード設定
部41は低電圧モードm12に移行させる。この低電圧モ
ードm12は、複数の低電圧モードのうち、記憶内容の維
持電圧が次に高い電圧V_low2にて、SRAM38の記憶内容
の維持を行うものである。以降、時間t52,t53,t54・・・・
だけ非アクセス期間が経過すると、モード設定部41は
順次低電圧モードm13,m14・・・に移行させてゆき、SRAM3
8への供給電圧を、V_low3,V_low4・・・というように低下
させてゆく。
【0055】以上のように本実施形態によれば、非アク
セス期間が長く継続しているSRAMを段階的に記憶内容の
維持電圧が低い低電圧モードに移行させてゆくので、第
5実施形態と比較してデバイスにおける電力消費を低減
させることができる。本実施形態における低電圧モード
への設定は、データ読み出しが一回限り行われるSRAMに
対して行うのが望ましい。ここで『データ読み出しが一
回限りであるSRAM』とは、文字フォントを格納したもの
である。具体的にいうと、そのようなSRAMに格納された
フォントを中央処理装置が利用する場合、中央処理装置
は、このような文字フォントを一旦キャッシュメモリ等
に読み出す。キャッシュメモリへの読み出し後、中央処
理装置はこのキャッシュメモリに格納されたアクセスし
て、文字表示を高速に行う。文字フォントがこのように
利用された場合、SRAMは、最初のアクセスが完了するま
での間は通常モードに設定しておく必要があるが、最初
のアクセスが完了すれば、低電圧モードに設定しておい
ても支障は無い。特に、上記のような段階的な低電圧モ
ードの移行は、システムの異常時に画面表示されるフォ
ントデータ、グラフィックデータ等、アクセスされる頻
度が低いデータを記憶しているSRAMに対して行うことが
望ましい。
【0056】(第7実施形態)第5実施形態では、SRAM
における動作モードを通常モードから省電力モードに移
行させることにより、デバイスにおける電力消費を低減
させたが、第7実施形態は、比較的高い周波数の同期ク
ロック信号を入力する通常動作モードと、比較的低速の
クロック入力で動作する省電力モードとを備えたASICが
デバイスとしてシステムに複数備られている場合に、こ
のASICに対するアクセス終了にともなって、省電力モー
ドに移行させることにより、デバイスにおける電力消費
の軽減を図る実施形態である。
【0057】図16に第7実施形態におけるバスシステ
ムの構成を示す。図13では、バスシステムに、3つのS
RAMが備えられていたが、これら3つのSRAMが図16では
3つのASIC52、53、54に置き換えられている。図
13に示した可変電圧供給部45〜可変電圧供給部47
が周波数変換部56、周波数変換部57、周波数変換部
58に置き換えられており、図13に示したモード設定
部41〜モード設定部43がモード設定部61、モード
設定部62、モード設定部63に置き換えられているこ
とがわかる。
【0058】第7実施形態におけるアクセス監視部44
は、第5実施形態同様、通常モードに設定されたコント
ローラに対するアクセスを監視しており、何れかのコン
トローラに対するアクセスが終了すれば、そのアクセス
が終了したコントローラを検出する。モード設定部6
1、モード設定部62、モード設定部63は、アクセス
が終了したASICがアクセス監視部44より通知される
と、アクセスが終了したASICを省電力モードに移行させ
る。
【0059】周波数変換部56、周波数変換部57、周
波数変換部58は、各ASICに対応づけられており、ASIC
52〜ASIC53のうち何れかが省電力モードに設定され
ると、同期クロック信号発生部55が発生した通常周波
数の同期クロック信号を分周することにより、その通常
周波数より低い周波数の同期クロック信号に変換して、
省電力モードに設定されたASICに供給する。
【0060】図17は、第7実施形態におけるマスター
装置についてのタイミングチャートである。本図におい
て第1段目は、ASIC52に対するXCS信号を示してお
り、第2段目はASIC52に対するXRE信号、第3段目はA
SIC52に対するXWE信号、第4段目は、ASIC52におけ
る動作モード、第5段目は、ASIC52に供給される同期
クロック信号の周波数を示す。
【0061】図17の非アクセス期間t13及びアクセス
期間t14において、ASIC52の動作モードは、通常モー
ドに設定されているが、矢印y73に示すように、XCS信号
が立ち上がれば、ASIC52に対応づけられたモード設定
部61は、第4段目に示すように、ASIC52を省電力モ
ードに設定する。この省電力モードは、第5段目に示す
ように周波数f_lowの同期クロック信号をASIC52に供
給するものである。
【0062】以上のように本実施形態によれば、アクセ
スが終了したASICを省電力モードに設定するので、電力
消費を軽減することができる。 (第8実施形態)第6実施形態では、非アクセス期間の
経過に応じて、記憶内容の維持電圧がより低い省電力モ
ードに移行させていったが、第8実施形態は、非アクセ
ス期間の経過に応じて、ASIC52〜ASIC54の動作モー
ドを省電力モードから動作停止モードに移行する実施形
態である。
【0063】第8実施形態におけるアクセス監視部44
は、第6実施形態同様、ASIC52〜ASIC54のそれぞれ
についてのアクセス終了を検出すると共に、省電力モー
ドに移行したASICにおいて、非アクセス状態がどれだけ
継続しているかを、各メモリ装置の非アクセス期間とし
て測定する。第8実施形態におけるモード設定部61、
モード設定部62、モード設定部63は、第6実施形態
同様、ASIC52〜ASIC54のそれぞれについてのアクセ
スが終了したものを省電力モードに移行させるが、アク
セス監視部44により測定された非アクセス期間が所定
の閾値を上回る場合、動作停止モードに設定させる。
【0064】第8実施形態における周波数変換部56、
周波数変換部57、周波数変換部58は、ASIC52〜AS
IC54のそれぞれ対応づけられており、ASIC52〜ASIC
54のうち対応づけられたものが動作停止モードに設定
されれば、同期クロック信号の供給を停止する。図18
は、XCS信号の切り換えが検出されて、通常モードから
省電力モードへの切り換えが行われる様子を示すタイミ
ングチャートである。本図において第1段目は、ASIC5
2に対するXCS信号を示しており、第2段目はASIC52
に対するXRE信号、第3段目はASIC52に対するXWE信
号、第4段目は、ASIC52における動作モード、第5段
目は、ASIC52に供給される同期クロック信号の周波数
を示す。本図において、矢印y75に示すように、XCS信号
が立ち上がれば、ASIC52に対応づけられたモード設定
部61は、ASIC52を省電力モードに設定する。この省
電力モードに設定された後、時間t61が経過すると、モ
ード設定部61はASIC52を動作停止モードに移行させ
る。
【0065】以上のように本実施形態によれば、非アク
セス期間が所定時間以上継続しているASICに対する同期
クロック信号の供給を停止するので、電力消費を軽減す
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るマスタ
ー装置は、バスに接続されている少なくとも1つ以上の
デバイスに書き込むべきデータを保持する第1保持部
と、バスの電位レベルを安定化させておくためのデータ
を保持する第2保持部と、バスに接続されている何れか
のデバイスからの又は何れのデバイスへのアクセスを許
可しているアクセス状態であるか、何れかのデバイスか
らの又は何れのデバイスへのアクセスを許可していない
非アクセス状態であるかを管理している第1管理部と、
システムがアクセス状態であり、第1保持部が保持して
いるデータをデバイスに書き込むべき場合、第1保持部
が保持しているデータを出力し、システムが非アクセス
状態である場合、第2保持部が保持しているデータを出
力する選択出力部と、システムがアクセス状態であり、
第1保持部が保持しているデータをデバイスに書き込む
べき場合、及び、システムが非アクセス状態である場
合、選択出力部により出力されたデータをバスに伝送さ
せるよう、バスを所定の駆動電流でドライブするドライ
ブ部とを備えることを特徴としている。このうち選択出
力部は、非アクセス期間バスの電位レベルを安定化させ
るので、プルアップ抵抗が不要となる。ここで双方向バ
スにプルアップ抵抗を接続する場合と、マスター装置と
を比較すれば、双方向バスに接続されたプルアップ抵抗
により、非アクセス期間、及び、アクセス期間の双方に
おいてバスの電位レベルが上げられていたため、アクセ
ス期間にてバスの電位レベルがロウレベルになった場合
に、プルアップ抵抗に電流が流れて電力消費が発生した
が、本発明の選択出力部は、マスター装置が非アクセス
状態であるときのみ、第2保持部が保持しているデータ
又はアドレスを選択的に出力させるので、プルアップ抵
抗を用いる場合のように、アクセス期間のロウ期間に電
流が流れることはない。そのため、アクセス期間にてバ
スの電位レベルがロウレベルになった場合に、電力消費
が発生することは有り得ず、電力を軽減することができ
る。
【0067】ここで前記第2保持部は、第1保持部がド
ライブ部の入力端子に直前に出力したデータを、バスの
電位レベルを安定化させておくためのデータとしてラッ
チするラッチ部を有していてもよい。非アクセス期間に
おいて双方向バスは、ライトイネーブル期間においてア
クセスデータ保持部が最後に出力したデータを出力する
ことにより、ライトイネーブル期間から非アクセス期間
への遷移時において、バスの電位レベルが変化すること
は無いので、電力消費を更に低減することができる。
【0068】ここで前記マスター装置は、リードイネー
ブル状態である場合、バスに転送されているデータよ
り、デバイスから直前に読み出されたデータを分離する
分離部を備え、第2保持部は、分離部が分離したデータ
を、バスの電位レベルを安定化させておくためのデータ
として保持するラッチ部を有していてもよい。非アクセ
ス期間において双方向バスは、リードイネーブル期間に
おいてラッチ回路によりラッチされたデータを用いてド
ライブされるので、リードイネーブル期間から非アクセ
ス期間への遷移時において、バスの電位レベルが変化す
ることは無い。この遷移時の双方向バスの電位レベル変
化がなくなるので、電力消費を更に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】セットトップボックスの内部構成を示す図であ
る。
【図2】図1において枠W1で囲まれた部位に相当するバ
スシステムを示す図である。
【図3】中央処理装置100の内部を示す図である。
【図4】プロセッサコア部17の内部構成を示す図であ
る。
【図5】デバイスインターフェイス部22の内部構成を
示す図である。
【図6】リード/ライト指示信号(R/W信号)、セレクト
信号(SEL信号)、アウトプットイネーブル信号(XOE信
号)、XCS信号、XRE信号、XWE信号、アドレスADR、デー
タDAT等の入出力タイミングを示す図である。
【図7】第2実施形態において、どのようにラッチ回路
が設けられたかを示す図である。
【図8】第2実施形態においてラッチ回路33がバスド
ライブを行う様子を示すタイミングチャートである。
【図9】第3実施形態において、どのようにラッチ回路
34が設けられたかを示す図である。
【図10】第3実施形態においてラッチ回路34がバス
ドライブを行う様子を示すタイミングチャートである。
【図11】第4実施形態におけるデバイスインターフェ
イス部22の内部構成を示す図である。
【図12】第4実施形態におけるマスター装置内部にお
けるタイミングチャートである。
【図13】第5実施形態におけるバスシステムの構成を
示す。
【図14】第5実施形態において、通常モードから低電
圧モードへの切り換えが行われる様子を示すタイミング
チャートである。
【図15】第6実施形態において、通常モードから低電
圧モードへの切り換えが行われる様子を示すタイミング
チャートである。
【図16】第7実施形態におけるバスシステムの構成を
示す図である。
【図17】第7実施形態におけるマスター装置について
のタイミングチャートである。
【図18】第8実施形態におけるモード切り換えを示す
タイミングチャートである。
【図19】非アクセス期間においてバスの電位レベルが
不定化することを示すタイミングチャートである。
【図20】中央処理装置と、3つのデバイスとが双方向
バス及び片方向バスに接続されたシステムであり、非ア
クセス期間におけるバスの電位レベルの安定化が図られ
たものを示す図である。
【図21】これらの片方向バス、双方向バスにプルアッ
プ抵抗R1を設けた場合に、バスにおける電位レベルがど
う変化したかを示す図である。
【符号の説明】
11 モデム 12〜14 デバイス 15 アクセス制御部 16 プログラムコード格納部 17 プロセッサコア部 18 命令フェッチ部 19 解読器 19 命令解読器 20 汎用レジスタ 21 算術演算器 22 デバイスインターフェィス部 23 デバイス制御部 24 アドレス保持部 25 ドライブ回路 26 アクセスデータ保持部 27 入出力制御部 28 出力データ選択部 29 ダミーデータ保持部 30 多重分離部 31 ドライブ回路 32 ドライブ回路 33 ラッチ回路 34 ラッチ回路 35 ダミーデータ保持部 36 アドレス選択部 41 モード設定部 42 モード設定部 43 モード設定部 44 アクセス監視部 45 可変電圧供給部 46 可変電圧供給部 47 可変電圧供給部 55 同期クロック信号発生部 56 周波数変換部 57 周波数変換部 58 周波数変換部 61 モード設定部 62 モード設定部 63 モード設定部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスと、少なくとも1つ以上のデバイス
    と、マスター装置とからなるシステムにおけるマスター
    装置であって、 前記マスター装置はバスに接続されている少なくとも1
    つ以上のデバイスに書き込むべきデータを保持する第1
    保持部と、 バスの電位レベルを安定化させておくためのデータを保
    持する第2保持部と、 バスに接続されている何れかのデバイスからのアクセス
    又は何れのデバイスへのアクセスを許可しているアクセ
    ス状態であるか、何れのアクセスも許可していない非ア
    クセス状態であるかを管理している第1管理部と、 システムがアクセス状態であり、第1保持部が保持して
    いるデータをデバイスに書き込むべき場合、第1保持部
    が保持しているデータを出力し、システムが非アクセス
    状態である場合、第2保持部が保持しているデータを出
    力する選択出力部と、 システムがアクセス状態であり、第1保持部が保持して
    いるデータをデバイスに書き込むべき場合、及び、シス
    テムが非アクセス状態である場合、選択出力部により出
    力されたデータをバスに伝送させるよう、バスを所定の
    駆動電流でドライブするドライブ部とを備えることを特
    徴とするマスター装置。
  2. 【請求項2】 前記マスター装置はバスに接続されてい
    るデバイスに対してのデータ書き込みが可能なライトイ
    ネーブル状態であるか、バスに接続されているデバイス
    からのデータ読み出しが可能なリードイネーブル状態で
    あるかを管理している第2管理部と、 前記マスター装置は、 ライトイネーブル状態である場合、及び、システムが非
    アクセス状態である場合の双方において、ドライブ部の
    イネーブル端子にイネーブル信号を出力する入出力制御
    部を備え、 前記ドライブ部は、 選択出力部と接続された入力端子と、バスと接続された
    出力端子と、イネーブル端子とを有していて、イネーブ
    ル端子にイネーブル信号が出力されている期間におい
    て、選択出力部から出力されたデータが入力端子に入力
    されれば、当該データを出力端子に接続されたバスに伝
    送させることを特徴とする請求項1記載のマスター装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2保持部は、 第1保持部がドライブ部の入力端子に直前に出力したデ
    ータを、バスの電位レベルを安定化させておくためのデ
    ータとしてラッチするラッチ部を有することを特徴とす
    る請求項2記載のマスター装置。
  4. 【請求項4】 前記マスター装置は、 リードイネーブル状態である場合、バスに転送されてい
    るデータより、デバイスから直前に読み出されたデータ
    を分離する分離部を備え、 第2保持部は、 分離部が分離したデータを、バスの電位レベルを安定化
    させておくためのデータとして保持するラッチ部を有す
    る。を備えることを特徴とする請求項2又は3記載のマ
    スター装置。
  5. 【請求項5】 前記マスター装置は、 命令を解読する解読部と、解読された内容に従った演算
    を行う演算部とを備え、命令解読結果又は演算結果に従
    って、アクセス先アドレスと、アクセスを要求するアク
    セス要求信号と、当該アクセスがデバイスへの書き込み
    であるか、デバイスからの読み出しであるかを示す指示
    信号とを出力するプロセッサコア部を備え、 前記第1管理部は、プロセッサコア部がアクセス要求信
    号を出力すると、システムの状態をアクセス状態に設定
    し、 前記第2管理部は、アクセス要求信号と共に出力された
    指示信号がデバイスへの書き込みを示している場合、シ
    ステムの状態をライトイネーブル状態に設定し、アクセ
    ス要求信号と共に出力された指示信号がデバイスからの
    読み出しを示している場合、システムの状態をリードイ
    ネーブル状態に設定することを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載のマスター装置。
  6. 【請求項6】 前記第1管理部は、 プロセッサコア部がアクセス要求信号を出力すると、ア
    クセス要求信号の出力先デバイスのアクセス期間に対応
    する値のカウントを開始するタイマと、 カウントを開始すれば、システムの状態をアクセス状態
    に設定し、カウンタのカウント値が所定の値になれば、
    システムの状態を非アクセス状態に設定する設定部とを
    備えることを特徴とする請求項5記載のマスター装置。
  7. 【請求項7】 前記入出力制御部はカウンタがカウント
    を開始し、そのカウント値が所定の値になるまでの間、
    アクセスが許可されているデバイスに対するチップセレ
    クト信号を出力するチップセレクト信号出力部と、 アクセス要求信号により要求されたアクセスがデバイス
    への書き込みである場合、当該デバイスに対するライト
    イネーブル信号を出力し、アクセス要求信号により要求
    されたアクセスがデバイスからのデータ読み出しである
    場合、当該デバイスに対するリードイネーブル信号を出
    力するイネーブル信号出力部と、 を備えることを特徴とする請求項6記載のマスター装
    置。
  8. 【請求項8】 前記入出力制御部はプロセッサコア部が
    アクセス要求信号を出力すると、アクセス先デバイスに
    対するチップセレクト信号を出力するチップセレクト信
    号出力部と、 アクセス要求信号により要求されたアクセスがデバイス
    への書き込みである場合、当該デバイスに対するライト
    イネーブル信号を出力し、アクセス要求信号により要求
    されたアクセスがデバイスからのデータ読み出しである
    場合、当該デバイスに対するリードイネーブル信号を出
    力するイネーブル信号出力部とを備え、 第1管理部は、 プロセッサコア部がアクセス要求信号を出力すると、シ
    ステムの状態をアクセス状態に設定し、デバイスからア
    クノレッジ信号が出力されれば、システムの状態を非ア
    クセス状態に設定する設定部を備えることを特徴とする
    請求項5記載のマスター装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つ以上のデバイスは、少な
    くとも1以上のメモリ装置を含み、 各メモリ装置は、アクセス可能な通常モード、アクセス
    は不可能であるが記憶内容の維持を行うことが可能な低
    電圧モードの何れかに設定され、 前記第1管理部は更に、 前記チップセレクト信号出力部が、通常モードに設定さ
    れたメモリ装置のうち何れかのものにチップセレクト信
    号を出力すれば、チップセレクト信号の出力先となるメ
    モリ装置をアクセス中のメモリ装置として検出する検出
    部を備え、 前記マスター装置は更に検出されたメモリ装置に対する
    アクセスが終了すれば、当該メモリ装置を低電圧モード
    に設定するモード設定部を備えることを特徴とする請求
    項7又は8に記載のマスター装置。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも1つ以上のデバイス
    は、少なくとも1以上のメモリ装置を含み、 各メモリ装置は、アクセス可能な通常モードと、アクセ
    スは不可能であるが、記憶内容の維持を行うことができ
    る複数の低電圧モードとを有しており、 複数の低電圧モードは、記憶内容の維持のための電圧が
    互いに異なり、記憶内容の維持のための電圧が低いもの
    程、通常モードへの復帰に時間がかかり、 前記第1管理部は、更に前記チップセレクト信号出力部
    が、通常モードに設定されたメモリ装置のうち何れかの
    ものにチップセレクト信号を出力すれば、チップセレク
    ト信号の出力先となるメモリ装置をアクセス中のメモリ
    装置として検出し、 マスター装置は更に検出されたメモリ装置に対するアク
    セスが終了すれば、当該メモリ装置を低電圧モードに設
    定するモード設定部と、 低電圧モードに設定されたメモリ装置において、非アク
    セス状態がどれだけ継続しているかを、各メモリ装置毎
    の非アクセス期間として測定する測定部とを備え、 マスター装置は測定部により測定した非アクセス期間の
    長さに応じて、記憶内容の維持電圧がより低い低電圧モ
    ードに変更してゆくモード変更部を備えることを特徴と
    する請求項7又は8に記載のマスター装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1つ以上のデバイス
    は、複数のコントローラを含み、 コントローラは、通常周波数の動作基準クロックにて動
    作を行う通常モードと、より低い周波数の動作基準クロ
    ックにて動作を行う省電力モードとを有しており、 前記第1管理部は更に前記チップセレクト信号出力部
    が、通常モードに設定されたコントローラのうち何れか
    のものにチップセレクト信号を出力すれば、チップセレ
    クト信号の出力先となるコントローラをアクセス中のコ
    ントローラとして検出する検出部を備え、 前記マスター装置は更に、 検出されたコントローラに対するアクセスが終了すれ
    ば、当該コントローラを省電力モードに設定するモード
    設定部を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載
    のマスター装置。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つ以上のデバイス
    は、少なくとも1以上のコントローラを含み、 コントローラは、通常周波数の動作基準クロックにて動
    作を行う通常モードと、より低い周波数の動作基準クロ
    ックにて動作を行う省電力モードと、自身の動作が停止
    する動作停止モードを備えており、 動作停止モードは、省電力モードと比較して通常モード
    への復帰に時間がかかり、 前記第1管理部は更に前記チップセレクト信号出力部
    が、通常モードに設定されたコントローラのうち何れか
    のものにチップセレクト信号を出力すれば、チップセレ
    クト信号の出力先となるコントローラをアクセス中のコ
    ントローラとして検出する検出部と、 前記マスター装置は更に検出されたコントローラに対す
    るアクセスが終了すれば、当該コントローラを省電力モ
    ードに設定するモード設定部と、 省電力モードに設定された各コントローラにおいてアク
    セスがなされていない状態がどれだけ継続しているか
    を、各コントローラ毎の非アクセス期間として測定する
    測定部と、 コントローラについて測定された非アクセス期間が所定
    の期間を上回っているか否かを判定する判定部と、 非アクセス期間が所定の期間を上回った場合、このコン
    トローラの動作状態を動作停止モードに設定するモード
    設定部とを備えることを特徴とする請求項7又は8に記
    載のマスター装置。
  13. 【請求項13】 バスと、少なくとも1つ以上のデバイ
    スと、マスター装置とからなるシステムにおけるマスタ
    ー装置であって、 バスに接続されている少なくとも1つ以上のデバイスに
    ついてのアクセス先アドレスを保持する第1保持部と、 バスの電位レベルを安定化させておくためのデータ又は
    アドレスを保持する第2保持部と、 バスに接続されている何れのデバイスへのアクセスを許
    可しているアクセス状態であるか、何れのデバイスへの
    アクセスを許可していない非アクセス状態であるかを管
    理している第1管理部と、 システムがアクセス状態である場合、第1保持部が保持
    しているデータ又はアドレスを出力し、システムが非ア
    クセス状態である場合、第2保持部が保持しているデー
    タ又はアドレスを出力する選択出力部と、 第1保持部又は第2保持部により保持されているデータ
    又はアドレスを選択出力部が出力すれば、データ又はア
    ドレスをバスに伝送させるよう、バスを所定の駆動電流
    でドライブするドライブ部とを備えることを特徴とする
    マスタ装置。
  14. 【請求項14】 バスと、 デバイスと、 アクセス状態において、バスを所定の駆動電流でドライ
    ブすることにより、バスに接続されているデバイスとの
    間でデータの入出力を行い、非アクセス状態において、
    バスの電位レベルを安定化させるよう、バスに対してバ
    スドライブを行うマスタ装置とを備えることを特徴とす
    るバスシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202948A (ja) * 2003-12-24 2005-07-28 Texas Instruments Inc 移動装置のメモリ電流漏れを減少する方法と装置
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JP2013092839A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Canon Inc 電源制御装置、電源制御装置の制御方法、およびプログラム
JP2014106969A (ja) * 2012-11-22 2014-06-09 Lsis Co Ltd Plcシステムでのデータ処理装置及びその方法

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