JP2000132192A - 信号処理方法及び装置、並びに帯域幅拡張方法及び装置 - Google Patents

信号処理方法及び装置、並びに帯域幅拡張方法及び装置

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JP2000132192A
JP2000132192A JP10304301A JP30430198A JP2000132192A JP 2000132192 A JP2000132192 A JP 2000132192A JP 10304301 A JP10304301 A JP 10304301A JP 30430198 A JP30430198 A JP 30430198A JP 2000132192 A JP2000132192 A JP 2000132192A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯域幅拡張技術のような場合、加算によるオ
ーバーフローが生じることがあるが、従来のように最大
値にクリップさせ異音を生じさせたり、信号全体を調整
しパワーの変動を感じさせることは好ましくなく、別の
オーバーフロー防止策が望まれる。 【解決手段】 オーバーフロー防止部29は、低域と高
域の加算演算中、オーバーフローが起こった場合、その
サンプルについては高域ゲインをオーバーフローが起き
ないレベルまで下げた後に加算を行う。ただし、演算量
削減のため、オーバーフローの起きたサンプルでは高域
ゲインを0にするなどしても良い。これにより、当該サ
ンプルのオーバーフローは回避される。しかし、当該サ
ンプルのみの処理では、高域ゲインが1サンプル毎に変
化することになるので、次サンプル以降はオーバーフロ
ーが起きていなくても、一気に設定ゲインまで戻すので
はなく、オーバーフローの起きない範囲で、設定ゲイン
まで戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主系統の信号に従
系統の信号を加算する信号処理方法及び装置、並びに狭
帯域信号もしくはこれを合成することが可能なパラメー
タから帯域外成分を推測して上記狭帯域信号に加算し帯
域幅を拡張する帯域幅拡張方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号処理のオーバーフロー防
止策は、最大値にクリップさせる方法、信号全体のゲイ
ンを調節してオーバーフローをさせない方法などがあ
る。
【0003】しかし、主従関係のある信号同士の加算に
おいてオーバーフローが生じた場合、従となる信号を全
く無くしても主となる信号は変化させたくないという要
求のある場合に、これらのオーバーフロー防止策は適さ
ない。
【0004】一方で、周波数帯域幅が300Hz〜34
00Hzであるパーソナル・デジタル・セルラー(PD
C)方式による自動車/携帯電話の音声コーデックであ
るベクトル和励起線形予測(Vector Sum Excited Linea
r Prediction:VSELP)符号化、ピッチ同期雑音励
振源−符号励起線形予測(Pitch Synchronus Innovatio
n−Code Exited Linear Prediction:PSI−CEL
P)符号化方式の音声を、受信側において帯域外の信号
成分を推定し、300Hz〜6000Hz程度に広帯域
化する技術がある。この技術では、伝送帯域幅外の信号
を合成し、原音声信号である狭帯域信号に加算してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記帯域幅
拡張技術のような場合、加算によるオーバーフローが生
じることがあるが、主となる信号はあくまでも原信号で
あるので必要である。一方、伝送帯域外の成分は、オー
バーフローによる異音を生じさせてまで必要なものでは
ない。
【0006】そこで、従来のように最大値にクリップさ
せ異音を生じさせたり、信号全体を調整しパワーの変動
を感じさせることは好ましくなく、別のオーバーフロー
防止策が望まれる。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、あくまで従系統の信号のみを調整することによ
ってオーバーフローを防止できる信号処理方法及び装置
の提供を目的とする。
【0008】また、主系統である低域側信号を変化させ
ないでオーバーフローを防止でき、かつ帯域幅を拡張で
きるので聴感上の自然さを向上できる帯域幅拡張方法及
び装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号処理方
法は、上記課題を解決するために、主系統の信号に従系
統の信号を加算する信号処理方法において、上記従系統
の信号を主系統の信号に加算する前に、その加算量から
判断できるオーバーフローの有無に基づいて、予め上記
従系統の信号の当該サンプル及びそのサンプル以降のゲ
インを調整する。
【0010】また、本発明に係る信号処理装置は、上記
課題を解決するために、主系統の信号に従系統の信号を
加算する信号処理装置において、上記従系統の信号を主
系統の信号に加算する加算手段と、上記加算手段からの
加算量から判断できるオーバーフローの有無を検出する
オーバーフロー検出手段と、上記オーバーフロー検出手
段からの検出結果に基づいて上記従系統の信号の当該サ
ンプル及びそのサンプル以降のためのゲインを調整する
ゲイン調整手段と、上記ゲイン調整手段からの調整ゲイ
ンを上記従系統の信号の当該サンプル及びそのサンプル
以降に乗算する乗算手段とを備える。
【0011】また、本発明に係る帯域幅拡張方法は、上
記課題を解決するために、狭帯域信号もしくはこれを合
成することが可能なパラメータから、帯域外成分を推測
し、上記狭帯域信号に加算して帯域幅を拡張する帯域幅
拡張方法において、上記帯域外成分を上記狭帯域信号に
加算する前に、その加算量から判断できるオーバーフロ
ーの有無に基づいて、予め上記帯域外成分のゲインを調
整する。
【0012】また、本発明に係る帯域幅拡張装置は、上
記課題を解決するために、狭帯域信号もしくはこれを合
成することが可能なパラメータから、帯域外成分を推測
し、上記狭帯域信号に加算して帯域幅を拡張する帯域幅
拡張装置において、上記帯域外成分を上記狭帯域信号に
加算する加算手段と、上記加算手段からの加算量から判
断できるオーバーフローの有無を検出するオーバーフロ
ー検出手段と、上記オーバーフロー検出手段からの検出
結果に基づいて上記帯域外成分の当該サンプル及びその
サンプル以降のためのゲインを調整するゲイン調整手段
と、上記ゲイン調整手段からの調整ゲインを上記帯域外
成分の当該サンプル及びそのサンプル以降に乗算する乗
算手段とを備える。
【0013】すなわち、本発明では、あくまでも従とな
る信号のみを調整することによってオーバーフローを防
止する。さらに、当該サンプル後の信号についても演算
量を大きく増加させることなく調整を行うことで自然さ
を得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、本
発明に係る帯域幅拡張方法を用いながら、入力された狭
帯域音声の帯域幅を拡張する音声帯域幅拡張装置であ
る。この帯域幅拡張装置が用いる帯域幅拡張方法は、狭
帯域信号を合成することが可能なパラメータから、帯域
外成分を推測し、上記狭帯域信号に加算して帯域幅を拡
張する帯域幅拡張方法であり、上記帯域外成分を上記狭
帯域信号に加算する前に、その加算量から判断できるオ
ーバーフローの有無に基づいて、予め上記帯域外成分の
ゲインを調整するというものである。
【0015】なお、音声帯域幅拡張装置は、ディジタル
携帯電話装置に適用される。先ず、このディジタル携帯
電話装置の構成について図1を参照しながら説明してお
く。ここでは、送信機側と受信機側を別々に記している
が、実際には一つの携帯電話装置内にまとめて内蔵され
ている。
【0016】送信機側では、マイクロホン1から入力さ
れた音声信号を、A/D変換器2によりディジタル信号
に変換し、音声符号化器3により符号化してから送信器
4で出力ビットに送信処理を施し、アンテナ5から送信
する。
【0017】このとき、音声符号化器3は、伝送路によ
り制限される狭帯域化を考慮した符号化パラメータを送
信器4に供給する。例えば、符号化パラメータとして
は、励振源に関するパラメータや、線形予測係数αがあ
る。
【0018】また、受信機側では、アンテナ6で捉えた
電波を、受信器7で受信する。そして、音声復号化器8
で上記符号化パラメータを復号し、音声帯域幅拡張装置
9で上記復号化パラメータを用いて音声を拡張する。そ
の後、D/A変換器10でアナログ音声信号に戻して、
スピーカ11から出力する。
【0019】このディジタル携帯電話装置における、上
記音声帯域幅拡張装置9の具体例を図2に示す。この図
2に示す音声帯域幅拡張装置9は、上記ディジタル携帯
電話装置の送信側の音声符号化器3から送られてきた符
号化パラメータを用いて音声の帯域幅を拡張する。
【0020】上記符号化パラメータは音声復号化器8に
より復号される。送信機側の音声符号器3での符号化方
法がPSI−CELP(Pitch Synchronus Innovation
- CELP:ピッチ同期雑音励振源−CELP)符号化方式
によるものであるとすれば、この音声復号化器8での復
号化方法もPSI−CELPによる。
【0021】音声復号化器8で復号された、上記符号化
パラメータの内の第1の符号化パラメータである励振源
に関するパラメータは、ゼロ詰め部12に供給される。
また、上記符号化パラメータの内の第2の符号化パラメ
ータである線形予測係数αはα→r(線形予測係数→自
己相関)変換回路13に供給される。また、復号された
信号はV/UV判定回路14に供給される。
【0022】また、音声帯域幅拡張装置9は、ゼロ詰め
部12と、α→r変換回路13と、V/UV判定回路1
4の他、広帯域有声音及び無声音から抽出した有声音用
及び無声音用パラメータを用いて予め作成されている広
帯域有声音用コードブック15と広帯域無声音用コード
ブック16とを備える。
【0023】さらに、この音声帯域幅拡張装置9は、広
帯域有声音用コードブック15と広帯域無声音用コード
ブック16内の各コードベクトルを部分抽出して狭帯域
パラメータを求める部分抽出回路17及び部分抽出回路
18と、α→r変換回路13からの狭帯域有声音用自己
相関を部分抽出回路17からの狭帯域パラメータを用い
て量子化する狭帯域有声音用量子化器19と、上記α→
r変換回路13からの狭帯域無声音用自己相関を部分抽
出回路18からの狭帯域パラメータを用いて量子化する
狭帯域無声音用量子化器20と、狭帯域有声音用量子化
器19からの狭帯域有声音用量子化データを広帯域有声
音用コードブック15を用いて逆量子化する広帯域有声
音用逆量子化器21と、狭帯域無声音用量子化器20か
らの狭帯域無声音用量子化データを広帯域無声音用コー
ドブック16を用いて逆量子化する広帯域無声音用逆量
子化器22と、広帯域有声音用逆量子化器21からの逆
量子化データとなる広帯域有声音用自己相関を広帯域有
声音用の線形予測係数に変換すると共に広帯域無声音用
逆量子化器22からの逆量子化データとなる広帯域無声
音用自己相関を広帯域無声音用の線形予測係数に変換す
る自己相関→線形予測係数(r→α)変換回路23と、
このr→α変換回路23からの広帯域有声音用線形予測
係数と広帯域無声音用線形予測係数とゼロ詰め部12か
らの励振源とに基づいて広帯域音声を合成するLPC合
成回路24とを備えてなる。
【0024】また、この音声帯域幅拡張装置9は、音声
復号化器8で復号化された狭帯域音声データのサンプリ
ング周波数を8kHzから16kHzにオーバーサンプ
リングするアップサンプル回路25と、LPC合成回路
24からの合成出力から入力狭帯域音声データの周波数
帯域300Hz〜3400Hzの信号成分を除去するバ
ンドストップフィルタ(BSF)25と、このBSF2
5からの3400Hz以上の高い周波数成分を抑圧する
高域抑圧フィルタ26と、この高域抑圧フィルタ26か
らのフィルタ出力にアップサンプル回路25からのサン
プリング周波数16kHzの周波数帯域300Hz〜3
400Hzの元の狭帯域音声データ成分を加算する加算
器27とを備えている。
【0025】さらに、この帯域幅拡張装置9は、高域抑
圧フィルタ26と加算器27との間に、本発明の信号処
理方法に従って動作するオーバーフロー防止部29を備
える。このオーバーフロー防止部29は、上記符号化パ
ラメータを復号したパラメータを使ってLPC合成によ
り得られた広帯域信号から300〜3400Hzが除去
された従系統の信号と、音声復号化器8で復号され、か
つアップサンプル回路25でアップサンプルされた狭帯
域音声信号300〜3400Hzとなる主系統の信号を
加算器27で加算する前に、その加算量から判断できる
オーバーフローの有無に基づいて、予め上記従系統の信
号のゲインを調整し、オーバーフローを防止するもので
ある。
【0026】このためオーバーフロー防止部29は、加
算器27の加算量からオーバーフローの有無を検出する
オーバーフロー検出部30と、このオーバーフロー検出
部30からの検出結果に基づいてゲインを調整するゲイ
ン調整部31と、このゲイン調整部31で調整されたゲ
インを上記従系統の信号に乗算する乗算器32とを備え
る。
【0027】オーバーフロー防止部29は、オーバーフ
ロー有を判断したら、上記従系統信号の当該サンプルの
ゲインをオーバーフロー無と判断できるまで下げ、次サ
ンプル以降についてはオーバーフロー無を保ったまま
で、徐々にゲインを上げ、初期のゲインまで戻す。
【0028】そして、出力端子28からは、周波数帯域
が300〜7000Hzで、サンプリング周波数が16
kHzのディジタル音声信号が出力される。
【0029】この音声帯域幅拡張装置9は、全体的に以
下のように動作する。先ず、狭帯域パラメータから広帯
域パラメータを推定し、LPC合成回路24で広帯域音
声信号を求めている。そして、その後、原音声の周波数
帯域である低域側を原音声に置換する。すなわち、高域
通過フィルタとしてBSF25を用い、高域のみを残
し、この高域成分の中でも高い周波数成分を高域抑圧フ
ィルタ26で抑圧し、さらにオーバーフロー防止部29
でゲインを調整し、原音声に加算している。
【0030】広帯域パラメータの推定は、αの広帯域
化、励振源の広帯域化の二つが必要である。また、αの
広帯域化には、αと相互に変換可能なパラメータである
自己相関rによるコードブックを予め作成しておく必要
がある。このコードブックによる量子化、逆量子化によ
って自己相関rが広帯域化される。
【0031】先ず、αの広帯域化について説明する。α
はスペクトル包絡を表すフィルタ係数であることに着目
し、高域側を推定しやすい別のスペクトル包絡を表すパ
ラメータである自己相関rに一旦変換し、これを広帯域
化し、その後で広帯域自己相関rwからαwに逆変換す
る。拡張にはベクトル量子化を用いる。狭帯域自己相関
rnをベクトル量子化し、そのインデックスから対応す
るrwを求めればよい。
【0032】狭帯域自己相関と広帯域自己相関には、後
述するように一定の関係が成り立つため、広帯域自己相
関によるコードブックのみを用意すればよく、狭帯域自
己相関をこれによりベクトル量子化でき、また逆量子化
により広帯域自己相関が求まる。
【0033】狭帯域信号を、広帯域信号を帯域制限した
ものとすれば、広帯域自己相関と狭帯域自己相関には以
下の(1)式に示す関係がある。
【0034】
【数1】
【0035】ここで、φは自己相関、xnは狭帯域信
号、xwは広帯域信号、hは帯域制限フィルタのインパ
ルス応答である。
【0036】さらに、自己相関とパワースペクトルの関
係から、次の(2)式が得られる。
【0037】
【数2】
【0038】この帯域制限フィルタのパワー特性と等し
い周波数特性を持つ、もう一つの帯域制限フィルタを考
え、これをH’とすれば、上記(2)式は、次の(3)
式のようになる。
【0039】
【数3】
【0040】この新たなフィルタの通過域、阻止域は当
初の帯域制限フィルタと同等であり、減衰特性が2乗と
なる。したがって、この新たなフィルタもまた、帯域制
限フィルタといえる。これを考慮すると、狭帯域自己相
関は、広帯域自己相関と帯域制限のフィルタのインパル
ス応答との畳み込み、すなわち広帯域自己相関を帯域制
限したものと単純化される。すなわち、次の(4)式と
なる。
【0041】
【数4】
【0042】以上より、狭帯域自己相関をベクトル量子
化するにあたっては、広帯域コードブックのみを用意す
れば、量子化時に必要な狭帯域ベクトルは演算により作
成が可能であり、狭帯域自己相関から予めコードブック
を用意しておく必要がない。
【0043】さらに、各rwコードベクタは単調減少も
しくはなだらかに増減するカーブを持つために、H’に
より低域通過させても大きな変化がなく、rn量子化
は、直接rwコードブックで行える。ただし、サンプリ
ング周波数が1/2のため、1次おきに比較する必要が
ある。
【0044】αの拡張は有声音(V)と無声音(UV)
に分けることによって、さらに精度良い拡張が可能であ
るため、これも行っている。これに伴いコードブックも
V用、UV用の二つを用いている。
【0045】次に、励振源の拡張について説明する。P
SI−CELPにおいては狭帯域での励振源を、ゼロ詰
め部12でゼロ値を挿入することでアップサンプルし、
エイリアシング歪みを発生させたものを用いる。この方
法は非常に単純であるが、元の音声のパワーや調波構造
の差分が保存されるので、励振源としては十分な品質で
あるといえる。
【0046】そして、以上で得られた広帯域αと広帯域
励振源によりLPC合成回路24でLPC合成を行う。
【0047】また、広帯域LPC合成された音声は、こ
のままでは品質が悪いので、低域側はコーデック出力の
オリジナル音声SNDNで置換する。このために、合成
音のうち3.4KHz以上を抽出し、一方でコーデック
出力をfs=16KHzにアップサンプルし、これらを
加算する。
【0048】このとき、好みに応じ、高域側ゲインを調
整可能としている。ユーザ毎の個人差が大きいため、こ
の値を可変にしている。高域側ゲインの値をユーザから
の入力により予め設定しておき、この値を参照し、乗算
を行う。
【0049】また、加算前に高域側に対し、約6KHz
以上の成分を若干抑圧するフィルタを施すことで、聴き
やすい音にしている。このフィルタ係数を選択可能と
し、予め選択されたフィルタにより処理を行うことで、
好みに応じ高域側の周波数帯域を選択可能とした。この
フィルタの選択もユーザの入力により設定する。以上に
より広帯域音声が得られる。
【0050】合成された高域信号を原信号である低域信
号に加算する際、特にゲインを大きな値にしている場
合、オーバーフローが起きることがある。オーバーフロ
ーは好ましくなく、従来、この防止法として最大値にク
リップさせたり、信号全体のパワーを調整する等の対策
が考えられた。しかし、帯域拡張のようなアプリケーシ
ョンにおいては、これらも好ましくない。できる限り低
域信号をそのまま保存したい。
【0051】このため、図2に示した音声帯域幅拡張装
置9では上述したようにオーバーフロー防止部29を用
いてオーバーフローを防止している。低域と高域の加算
演算中、オーバーフローが起こった場合、そのサンプル
は高域ゲインをオーバーフローが起きないレベルまで下
げた後に加算を行う。ただし、演算量削減のため、オー
バーフローの起きたサンプルでは高域ゲインを0にする
などしても良い。これにより、当該サンプルのオーバー
フローは回避される。
【0052】しかしながら、当該サンプルのみの処理で
は、高域ゲインが1サンプル毎に変化することになり、
不自然である。そこで、次サンプル以降はオーバーフロ
ーが起きていなくても、一気に設定ゲインまで戻すので
はなく、オーバーフローの起きない範囲で、設定ゲイン
まで戻す。以上の処理は、このゲイン上昇処理中にオー
バーフローが起きた場合にも適用される。
【0053】次に、この音声帯域幅拡張装置9の詳細な
動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0054】ステップS1でα→r変換回路13は、音
声復号化器8でデコードされた線形予測係数αを自己相
関rに変換する。また、音声復号化器8でデコードされ
た信号はステップS2でV/UV判定回路14により解
読され、V/UVの判別が行われる。
【0055】このステップS2で有声音/無声音判定フ
ラグがVと判定されると、α→r変換回路13からの出
力を切り替えるスイッチSWは、狭帯域有声音量子化回
路19に接続する。また、UVと判定されるとスイッチ
SWは、α→r変換回路13からの出力を狭帯域無声音
量子化回路20に接続する。
【0056】UV判定回路14が上記有声音/無声音判
定フラグをVと判定したとき、ステップS4ではスイッ
チSWからの有声音用自己相関rを狭帯域V量子化回路
19に供給して、量子化する。この量子化は上述したよ
うに部分抽出回路17によりステップS3で求めた狭帯
域V用パラメータを用いる。
【0057】一方、UV判定回路14が上記有声音/無
声音判定フラグをUVと判定したときには、ステップS
3では、スイッチSWからの無声音用自己相関rを狭帯
域UV量子化回路20に供給して量子化するが、ここで
も、部分抽出回路18で演算により求めた狭帯域UV用
パラメータを用いて量子化する。
【0058】そして、ステップS5でそれぞれ対応する
広帯域V逆量子化回路21又は広帯域UV逆量子化回路
22により広帯域Vコードブック15又は広帯域UVコ
ードブック16を用いて逆量子化し、これにより広帯域
自己相関が得られる。
【0059】そして、広帯域自己相関はステップS6で
r→α変換回路23によりαに変換される。
【0060】一方で、音声復号化器8からの励振源に関
するパラメータは、ステップS7でゼロ詰め部12によ
りサンプル間にゼロが詰められることでアップサンプル
され、エイリアシングにより広帯域化される。そして、
これが広帯域励振源として、LPC合成回路24に供給
される。
【0061】そして、ステップS8で、LPC合成回路
24が広帯域αと広帯域励振源とを、LPC合成し、広
帯域の音声信号が得られる。
【0062】しかし、このままでは予測によって求めら
れた広帯域信号にすぎず、予測による誤差が含まれてい
るので品質が悪い。特に入力狭帯域音声の周波数範囲に
関しては、コーデック出力のオリジナル音声SND
N(入力音声)をそのまま利用したほうが良い。
【0063】したがって、LPC合成回路24からの合
成音のうち、入力狭帯域音声の周波数範囲300〜34
00HzをステップS9でBSF25を用いたフィルタ
リングにより除去する。
【0064】そして、ステップS10でアップサンプル
回路25により上記オリジナル音声SNDNをアップサ
ンプルしたものと、ステップS13で加算器27により
加算する。このとき、上述したように、ユーザの好みに
応じて高域側ゲインを調整可能としている。
【0065】また、加算前にステップS11高域側に対
し、約6KHz以上の成分を若干抑圧する高域抑圧フィ
ルタ26によりフィルタリングを施すことで、聴きやす
い音にしている。このフィルタ係数は選択可能としてい
る。
【0066】さらに、ステップS12では、オーバーフ
ロー防止部29によりオーバーフローを防止している。
低域と高域の加算演算中、オーバーフローが起こった場
合、そのサンプルは高域ゲインをオーバーフローが起き
ないレベルまで下げた後に加算を行う。
【0067】この信号処理部29での処理の流れを図
4,図5に示す。高域ゲインの初期値として、Gainが設
定されているとする。このGainを図4に示すように変数
Gにコピーしておく。
【0068】図5は各サンプルに対して適用される。図
5に示すように、通常このGはGainと均しいため、ステ
ップS21ではyと判断され、ステップS23に進んで
Gはそのまま高域信号に乗じられ、加算器27で低域信
号に加算された後、出力端子28から広帯域音声信号と
して出力される。しかし、ステップS24でオーバーフ
ローが起きた場合、すなわちオーバーフロー検出回路3
0でオーバーフローを検出したときには、ステップS2
5でゲイン調整回路31によりGはゼロにされ、乗算器
32で高域信号が0にされるので、加算器27からは低
域信号がそのまま出力される。ここで、変更されたGは
次サンプル以降も有効である。GがステップS21でGa
inより小さいとき、Gainを超えない範囲でステップS2
2によりGを増加させ、結果として徐々にGainまで戻る
ことになるが、このG増加区間中にステップS24でオ
ーバーフローが起きた場合は、またGがゼロに戻され
る。
【0069】なおここで、音声帯域幅拡張装置9で用い
る、コードブックの作成について説明する。
【0070】コードブックの作成は一般によく知られた
GLA(Generalized Lloyd Algorithm)による方法であ
る。広帯域音声を一定時間、例えば20msecごとのフレ
ームに区切り、そのフレーム毎に、一定次例えば6次ま
での自己相関を求めておく。このフレーム毎の自己相関
をトレーニングデータとし、6次元のコードブックを作
成する。このとき、有声音、無声音の区別を行い、有声
音の自己相関、無声音の自己相関を別々に集め、それぞ
れのコードブックを作成してもよい。この場合、帯域拡
張処理中αの拡張時、コードブックを参照するが、この
ときにも有声音、無声音の判別を行い、対応するコード
ブックを利用する。
【0071】音声帯域幅拡張装置9では、広帯域有声音
用コードブック12と広帯域無声音用コードブック14
を用いているが、図6及び図7を参照しながらその作成
について詳細に説明する。
【0072】先ず、広帯域音声信号を学習用に用意し、
ステップS31で1フレーム20msecにフレーミングす
る。次に、ステップS32で各フレームにおいて、例え
ばフレームエネルギーやゼロクロスの値等を調べること
によって有声音(V)か無声音(UV)かの分類を行
う。
【0073】そして、ステップS33で広帯域有声音フ
レームにおいて、例えば6次までの自己相関パラメータ
rを計算する。また、ステップS34では広帯域無声音
フレームにおける、例えば6次までの自己相関パラメー
タrを求める。
【0074】この各フレームの6次の自己相関パラメー
タから、図7のステップS41で広帯域パラメータを抽
出し、GLAにより次元6の広帯域V(UV)コードブ
ックをステップS42で作成する。
【0075】以上、本発明によれば、あくまで従となる
高域信号のみを調整することによってオーバーフローを
防止する。さらに、当該サンプル後の信号についても演
算量を大きく増加させることなく調整を行うので自然さ
を得ることができる。
【0076】なお、本発明は低域から高域を予測するも
のだけに限定するものではない。また、音声信号の帯域
拡張に限定するものではない。
【0077】また、本発明に係る信号処理方法及び装置
は、帯域幅拡張処理にのみ適用されるものではなく、主
系統の信号に従系統の信号を加算するときに発生するオ
ーバーフローを防止したいときに、主系統の信号である
原信号を変化させたくない場合に有効である。もちろ
ん、音声信号の加算処理のみに適用するだけでなく、映
像信号の加算処理にも適用できる。
【0078】
【発明の効果】本発明の信号処理方法及び装置は、あく
まで従系統の信号のみを調整することによってオーバー
フローを防止できるので、主系統の信号の特徴を生かす
ことができる。
【0079】また、本発明の帯域幅拡張方法及び装置
は、主系統である低域側信号を変化させないでオーバー
フローを防止でき、かつ帯域幅を拡張できるので聴感上
の自然さを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる音声帯域幅拡張装置
が適用されるディジタル携帯電話装置のブロック図であ
る。
【図2】上記音声帯域幅拡張装置のブロック図である。
【図3】上記音声帯域幅拡張装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図4】オーバーフローを防止する信号処理部の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図5】オーバーフローを防止するオーバーフロー防止
部の動作を説明するための他のフローチャートである。
【図6】上記音声帯域幅拡張装置で用いられるコードブ
ックに使われるトレーニングデータ生成処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図7】上記コードブックの生成を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
8 音声復号化器、9 音声帯域幅拡張装置、12 ゼ
ロ詰め部、13 線形予測係数→自己相関(α→r)変
換回路、14 有声音V/無声音UV判定回路、15
広帯域有声音用コードブック、16 広帯域無声音用コ
ードブック、17 部分抽出回路、18 部分抽出回
路、19 狭帯域有声音用量子化器、20狭帯域無声音
用量子化器、21 広帯域有声音用逆量子化器、22
広帯域無声音用逆量子化器、23 自己相関→線形予測
係数(r→α)変換回路、24LPC合成回路、25
バンドストップフィルタ(BSF)、26 高域抑圧フ
ィルタ、27 加算器、29 オーバーフロー防止部、
30 オーバーフロー検出回路、31 ゲイン調整回
路、32 乗算器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月28日(1998.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】V/UV判定回路14が上記有声音/無声
音判定フラグをVと判定したとき、ステップS4ではス
イッチSWからの有声音用自己相関rを狭帯域V量子化
回路19に供給して、量子化する。この量子化は上述し
たように部分抽出回路17によりステップS3で求めた
狭帯域V用パラメータを用いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】一方、V/UV判定回路14が上記有声音
/無声音判定フラグをUVと判定したときには、ステッ
プS3では、スイッチSWからの無声音用自己相関rを
狭帯域UV量子化回路20に供給して量子化するが、こ
こでも、部分抽出回路18で演算により求めた狭帯域U
V用パラメータを用いて量子化する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】また、本発明に係る信号処理方法及び装置
は、帯域幅拡張処理にのみ適用されるものではなく、主
系統の信号に従系統の信号を加算するときに発生するオ
ーバーフローを防止したいときに、主系統の信号である
原信号を変化させたくない場合に有効である。もちろ
ん、音声信号の加算処理のみに適用するだけでなく、映
像信号の加算処理等にも適用できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主系統の信号に従系統の信号を加算する
    信号処理方法において、 上記従系統の信号を主系統の信号に加算する前に、その
    加算量から判断できるオーバーフローの有無に基づい
    て、予め上記従系統の信号の当該サンプル及びそのサン
    プル以降のゲインを調整することを特徴とする信号処理
    方法。
  2. 【請求項2】 オーバーフロー有を判断したら、上記従
    系統信号の当該サンプルのゲインをオーバーフロー無と
    判断できるまで下げ、次サンプル以降についてはオーバ
    ーフロー無を保ったままで、徐々にゲインを上げ、初期
    のゲインまで戻すことを特徴とする請求項1記載の信号
    処理方法。
  3. 【請求項3】 上記主系統の信号は狭帯域の信号であ
    り、上記従系統の信号は上記狭帯域に連続する帯域の信
    号であることを特徴とする請求項1記載の信号処理方
    法。
  4. 【請求項4】 主系統の信号に従系統の信号を加算する
    信号処理装置において、 上記従系統の信号を主系統の信号に加算する加算手段
    と、 上記加算手段からの加算量から判断できるオーバーフロ
    ーの有無を検出するオーバーフロー検出手段と、 上記オーバーフロー検出手段からの検出結果に基づいて
    上記従系統の信号の当該サンプル及びそのサンプル以降
    のためのゲインを調整するゲイン調整手段と、 上記ゲイン調整手段からの調整ゲインを上記従系統の信
    号の当該サンプル及びそのサンプル以降に乗算する乗算
    手段とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記オーバーフロー検出手段が上記オー
    バーフロー有を判断したら、上記ゲイン調整手段は上記
    従系統信号の当該サンプルのゲインをオーバーフロー無
    と判断できるまで下げ、次サンプル以降についてはオー
    バーフロー無を保ったままで、徐々にゲインを上げ、初
    期のゲインまで戻すことを特徴とする請求項4記載の信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記主系統の信号は狭帯域の信号であ
    り、上記従系統の信号は上記狭帯域に連続する帯域の信
    号であることを特徴とする請求項4記載の信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 狭帯域信号もしくはこれを合成すること
    が可能なパラメータから、帯域外成分を推測し、上記狭
    帯域信号に加算して帯域幅を拡張する帯域幅拡張方法に
    おいて、 上記帯域外成分を上記狭帯域信号に加算する前に、その
    加算量から判断できるオーバーフローの有無に基づい
    て、予め上記帯域外成分のゲインを調整することを特徴
    とする帯域幅拡張方法。
  8. 【請求項8】 オーバーフロー有を判断したら、上記帯
    域外成分の当該サンプルのゲインをオーバーフロー無と
    判断できるまで下げ、次サンプル以降についてはオーバ
    ーフロー無を保ったままで、徐々にゲインを上げ、初期
    のゲインまで戻すことを特徴とする請求項7記載の帯域
    幅拡張方法。
  9. 【請求項9】 狭帯域信号もしくはこれを合成すること
    が可能なパラメータから、帯域外成分を推測し、上記狭
    帯域信号に加算して帯域幅を拡張する帯域幅拡張装置に
    おいて、 上記帯域外成分を上記狭帯域信号に加算する加算手段
    と、 上記加算手段からの加算量から判断できるオーバーフロ
    ーの有無を検出するオーバーフロー検出手段と、 上記オーバーフロー検出手段からの検出結果に基づいて
    上記帯域外成分の当該サンプル及びそのサンプル以降の
    ためのゲインを調整するゲイン調整手段と、 上記ゲイン調整手段からの調整ゲインを上記帯域外成分
    の当該サンプル及びそのサンプル以降に乗算する乗算手
    段とを備えることを特徴とする帯域幅拡張装置。
  10. 【請求項10】 上記オーバーフロー検出手段がオーバ
    ーフロー有を判断したら、上記ゲイン調整手段は上記帯
    域外成分の当該サンプルのゲインをオーバーフロー無と
    判断できるまで下げ、次サンプル以降についてはオーバ
    ーフロー無を保ったままで、徐々にゲインを上げ、初期
    のゲインまで戻すことを特徴とする請求項9記載の帯域
    幅拡張装置。
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