JP2000130987A - 冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置 - Google Patents

冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置

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JP2000130987A
JP2000130987A JP10300947A JP30094798A JP2000130987A JP 2000130987 A JP2000130987 A JP 2000130987A JP 10300947 A JP10300947 A JP 10300947A JP 30094798 A JP30094798 A JP 30094798A JP 2000130987 A JP2000130987 A JP 2000130987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷水塔の冷却ファンを油圧モータで駆動する
際に、液圧流路の高低差が大きくても最高部の液圧モー
タ部の圧力を大気圧以上に保持できるようにする。 【解決手段】 冷水塔の冷却ファン4に液圧モータ12
を接続し、液圧モータ12を液圧流路16の液圧供給ラ
イン16aと戻りライン16bにより地上側に設置した
パワーユニット15に接続してなる冷水塔の冷却ファン
液圧駆動装置であって、パワーユニット15位置から液
圧流路16の最高部より更に高い位置まで延びる長さを
有し且つ上端に通気口18を備えたヘッドパイプ17を
設け、液圧モータ12のドレンライン19を液圧モータ
12のドレン出口19aより高い位置にてヘッドパイプ
17に接続し、液圧供給ライン16aに備えた液圧ポン
プ14の吸入ライン20と戻りライン16bとをヘッド
パイプ17の下部に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水塔の冷却ファ
ンを液圧モータで駆動する際に安定した液圧駆動が行え
るようにした冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図6は温水の冷却を行う冷水塔の一例を
示すもので、この種の冷水塔においては、冷水塔本体1
の側面に、外気を冷水塔本体1内に取り込む為の空気吸
込み面(ルーバ面)2が設けられ、冷水塔本体1の頂部
中央部には、内部に冷却ファン4を装備した空気排出口
3が設けられており、一方、冷水塔本体1上部の空気排
出口3周囲には、温水供給管5を介して供給される温水
5aを受けて冷水塔本体1内へ散水させるようにした温
水槽6が設けられ、該温水槽6下面から散水口を介して
散水させた温水5aを、前記冷却ファン4で空気吸込み
面2から取り込んだ外気と直接接触させて冷却し、これ
により温水5aを冷水5bとして下部水槽7に回収し得
るようにしてある。
【0003】また、斯かる冷水塔の冷却ファン4の駆動
方式としては、図7に示す如く、冷水塔本体1頂部にお
ける空気排出口3の近傍位置に電動機8を設置し、該電
動機8に連結した駆動軸9を減速機10を介し冷却ファ
ン4に動力を伝達し得るよう接続し、前記駆動軸9をコ
モンベッド11で覆った構成としてある。
【0004】また、電動機8としてポールチェンジモー
タを採用することにより、50%、100%での運転を
行えるようにしたり、或いは電動機8としてインバータ
付モータを採用することにより、50〜100%制御に
て運転する場合もある。
【0005】しかしながら、何れの場合も電動機8によ
る機械的な駆動方式である為、起動電流が大きくなると
いう不具合があり、また、電動機8或いは減速機10等
が冷水塔本体1の頂部に設置してある為に保守点検作業
が大変であるという不具合もあった。
【0006】この問題に対処するべく、本出願人は、先
に特願昭59−30035号(特開昭60−17400
0号)を出願した。
【0007】前記既出願の発明では、液圧ポンプからの
作動液を切換制御弁を介して受けることにより駆動され
る液圧モータで冷却ファンを回転駆動し、且つ前記液圧
ポンプを電動機で駆動し、前記切換制御弁を電気信号に
て制御するようにしている。
【0008】このような構成によれば、電動機を地上側
の保守点検の容易な場所に設置することが可能になり、
更に、電動機は液圧ポンプを駆動するだけで良いので起
動電流が小さくて済むという効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
出願の発明では、液圧ポンプからの作動液が切換制御弁
を介して液圧モータに送られるようになっているが、冷
却ファン及び液圧モータは一般に地上から10メートル
前後の高さ、或いはそれより更に高い位置に設置されて
おり、そのために液圧の比重と液圧流路の高低差によっ
ては液柱により最高部の液圧モータが大気圧以下になっ
てしまう。ここで液柱とは、大気圧中で作動液が閉じ込
められた垂直管の上部に真空が発生する液面高さを表わ
した。即ち、作動液の比重に液柱高さを乗じた値が大気
圧であり、水は比重が1であるので水柱は約10メート
ルであり、比重が1より小さい作動液は液柱が10メー
トル以上となる。
【0010】上記したように液圧流路が大気圧以下にな
ると微小な隙間から空気が吸入されてしまい、パワーユ
ニットのリザーブタンクがオーバフローしたり、また本
来液圧で満たされている液圧流路に空間が生じれば、冷
却ファンの長期停止により配管内面に錆を生じたり、冷
却ファンの駆動中に吸入された空気によって戻りライン
にキャビテーションによる騒音、振動を生じるなど、液
圧作動上の不具合な現象が生じる問題を有していた。
【0011】本発明は、上述の実情に鑑みて成したもの
で、冷水塔の冷却ファンを油圧モータで駆動する際に、
液圧流路の高低差が大きくても最高部の液圧モータ部の
圧力を大気圧以上に保持できるようにした冷水塔の冷却
ファン液圧駆動装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷水塔の冷却
ファンに液圧モータを接続し、該液圧モータを液圧流路
の液圧供給ラインと戻りラインにより地上側に設置した
パワーユニットに接続してなる冷水塔の冷却ファン液圧
駆動装置であって、前記パワーユニット位置から液圧流
路の最高部より更に高い位置まで延びる長さを有し且つ
上端に通気口を備えたヘッドパイプを設け、前記液圧モ
ータのドレンラインを液圧モータのドレン出口より高い
位置にて前記ヘッドパイプに接続し、更に前記液圧供給
ラインに備えた液圧ポンプの吸入ラインと前記戻りライ
ンとを前記ヘッドパイプの下部に接続したことを特徴と
する冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置、に係るものであ
る。
【0013】上記において、液圧供給ラインにおける液
圧ポンプと液圧モータとの間にチェック弁を配置し、更
に戻りラインの中間位置にパイロットチェック弁を配置
するようにしてもよく、また、ヘッドパイプのドレンラ
イン接続部より上側位置に備えてヘッドパイプ内の液レ
ベルを検出するレベルセンサと、該レベルセンサの検出
レベルに応じてヘッドパイプに給液するようにヘッドパ
イプの下部に接続した補給ポンプとを備えるようにして
もよく、更に、レベルセンサの代わりに補給ポンプの起
動・停止を行うレベルスイッチを備えていてもよい。
【0014】本発明は、冷水塔の冷却ファンに液圧モー
タを接続し、該液圧モータを液圧流路の液圧供給ライン
と戻りラインにより地上側に設置したパワーユニットに
接続してなる冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置であっ
て、前記液圧流路の最高部より更に高い位置に、上部に
通気口を備えたヘッドタンクを設け、該へッドタンクの
オーバフローラインをパワーユニットのリザーブタンク
に接続したことを特徴とする冷水塔の冷却ファン液圧駆
動装置、に係るものである。
【0015】上記において、液圧供給ラインにおける液
圧ポンプと液圧モータとの間にチェック弁を配置し、更
に戻りラインの中間位置にパイロットチェック弁を配置
してもよい。
【0016】上記した本発明の冷水塔の冷却ファン液圧
駆動装置は、冷却ファンの液圧モータに接続された液圧
流路の最高部より高い位置まで延びたヘッドパイプを設
け、液圧モータのドレンラインを、液圧モータのドレン
出口より高い位置にてヘッドパイプに接続した構成とし
ているので、万が一液圧流路の戻りライン内の圧力が大
気圧以下になろうとしても、液圧流路内は常にヘッドパ
イプの作動液によって満たされることになり、空気を吸
入するようなことが防止され、従って、液圧流路内に空
気が吸入されることにより配管内面に錆が生じたり、冷
却ファンの駆動中に戻りラインにキャビテーションによ
る騒音、振動等を生じるといった問題の発生を防止でき
る。
【0017】ヘッドパイプのドレンライン接続部より上
側位置にレベルセンサを設けて、レベルセンサの検出レ
ベルに応じて補給ポンプを駆動してヘッドパイプに作動
液を供給するようにしたり、レベルセンサの代わりに補
給ポンプの起動・停止を行うレベルスイッチを備えてヘ
ッドパイプへの作動液の供給を自動的に行わせるように
すると、ヘッドパイプへの作動液の供給を容易にでき
る。
【0018】また、本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆
動装置は、冷却ファンの液圧モータに接続された液圧流
路の最高部より高い位置にヘッドタンクを設け、液圧モ
ータのドレンラインを、液圧モータのドレン出口より高
い位置にてヘッドタンクに接続した構成としているの
で、万が一液圧流路の戻りライン内の圧力が大気圧以下
になろうとしても液圧流路内は常にヘッドタンクの作動
液によって満たされることになり、空気を吸入するよう
なことが防止され、従って、液圧流路内に空気が吸入さ
れることにより配管内面に錆が生じたり、冷却ファンの
駆動中に戻りラインにキャビテーションによる騒音、振
動等を生じるといった問題の発生を防止できる。
【0019】更に、液圧供給ラインにおける液圧ポンプ
と液圧モータとの間にチェック弁を配置し、戻りライン
の中間位置にパイロットチェック弁を配置すると、液圧
流路の高さを上下に分けることができるので、高さが高
い冷水塔においても空気の吸入を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0021】図1、図2は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図中で図6と同一の符号を付したものは
同一物を示している。
【0022】図1、図2に示すように、冷水塔本体1の
頂部に設けてある空気排出口3の冷却ファン4に、液圧
モータ12の出力軸を連結し、また、電動機13にて駆
動される液圧ポンプ14を備えたパワーユニット15を
地上に設置し、該パワーユニット15の液圧ポンプ14
を液圧流路16の液圧供給ライン16aにより液圧モー
タ12に接続すると共に、液圧モータ12の戻り側には
液圧流路16の戻りライン16bを接続する。前記液圧
ポンプ14としては、容量可変ポンプや容量固定ポンプ
を用いたり、或いはそれらを組み合わせて用いることが
できる。
【0023】上記構成において、パワーユニット15の
位置から液圧流路16の最高部より更に高い位置までの
間に亘って延びる長さを有するヘッドパイプ17を設け
る。ヘッドパイプ17の上端は通気口18によって開口
されている。
【0024】前記液圧モータ12のドレンライン19を
液圧モータ12のドレン出口19aより高い位置にて前
記ヘッドパイプ17に接続する。
【0025】更に、前記液圧供給ライン16aに備えた
液圧ポンプ14の吸入ライン20と前記戻りライン16
bとを前記ヘッドパイプ17の下部に接続する。また、
このように吸入ライン20と戻りライン16bの両者を
ヘッドパイプ17に接続することに代えて、吸入ライン
20のみをヘッドパイプ17に接続し、戻りライン16
bは図2中二点鎖線16b’で示すように前記吸入ライ
ン20の途中に接続するようにしてもよい。
【0026】前記ヘッドパイプ17におけるドレンライ
ン19の接続部より上側位置には、ヘッドパイプ17内
の液レベルを検出するようにしたレベルセンサ21を設
けており、ヘッドパイプ17の下部位置にはヘッドパイ
プ17に給液するようにした補給ポンプ22が接続され
ている。前記レベルセンサ21にて検出された検出レベ
ルが地上側に伝達されるようになっており、検出レベル
に基づいて電動機23の駆動を手動操作して補給ポンプ
22を作動させることにより、リザーブタンク24の作
動液を補給ポンプ22及びチェック弁25を介して前記
へッドパイプ17に補給できるようにしている。
【0027】また、図2では手動で補給ポンプ22の駆
動を行う場合について示したが、図3に示すように前記
レベルセンサ21の代わりにレベルスイッチ26を設
け、該レベルスイッチ26の作動により電動機23を起
動・停止させて、補給ポンプ22による作動液の補給・
停止を自動的に行わせるようにすることもできる。
【0028】また、液圧供給ライン16aにおける液圧
ポンプ14と液圧モータ12との間にチェック弁31を
配置し、更に戻りライン16bの中間位置にパイロット
チェック弁32を配置している。
【0029】冷水塔において、前記冷却ファン4が複数
備えられている場合には、各冷却ファン4の液圧流路1
6に対応してヘッドパイプ17を設けるようにしてもよ
いが、複数の液圧モータ12のドレンライン19を一本
のヘッドパイプ17に接続するようにしてもよい。
【0030】以下に、図1〜図3に示した形態例の作用
を説明する。
【0031】冷却ファン4の運転に先立ち、ヘッドパイ
プ17内及び液圧流路16内を作動液で満たしておく。
図2の装置では、レベルセンサ21で液レベルを監視し
ながら電動機23を手動で操作することにより補給ポン
プ22を駆動して、リザーブタンク24の作動液をヘッ
ドパイプ17に供給して作動液で満たすことができる。
また、図3の装置では、電動機23を起動させると補給
ポンプ22が連続運転されて作動液の供給を行い、ヘッ
ドパイプ17の液レベルがレベルスイッチ26の位置ま
で上昇したときにレベルスイッチ26が働いて電動機2
3を停止することにより、ヘッドパイプ17を自動的に
作動液で満たすことができる。
【0032】電動機13を駆動して液圧ポンプ14を作
動すると、ヘッドパイプ17の作動液が吸入ライン20
により吸入されて液圧流路16の液圧供給ライン16a
を介して液圧モータ12に供給されることにより冷却フ
ァン4の回転が駆動される。液圧モータ12を駆動した
後の作動液は戻りライン16bを介してヘッドパイプ1
7の下部に戻される。また、液圧モータ12のドレン
は、液圧モータ12のドレン出口19aより高い位置に
てヘッドパイプ17に接続されているドレンライン19
を介してヘッドパイプ17に送られる。
【0033】このとき、前記液圧流路16などに液漏れ
が無い限り、ヘッドパイプ17内の液レベルが変化する
ことはない。
【0034】上記したように、冷却ファン4の液圧モー
タ12に接続された液圧流路16の最高部より高い位置
まで延びたヘッドパイプ17が設けられ、液圧モータ1
2のドレンライン19が、液圧モータ12のドレン出口
19aより高い位置にて前記ヘッドパイプ17に接続さ
れているので、万が一液圧流路16の戻りライン16b
内の圧力が大気圧以下になろうとしても、液圧流路16
内は常にヘッドパイプ17の作動液によって満たされる
ことになり、空気を吸入するようなことが防止される。
従って、液圧流路16内に空気が吸入されることにより
配管内面に錆が生じたり、冷却ファン4の駆動中に戻り
ライン16bにキャビテーションによる騒音、振動等を
生じるといった問題の発生を防止し、安定した運転が可
能になる。
【0035】上記によれば、液圧流路16の高さが液柱
の高さ以内(例えば10メートル以内)程度であれば空
気の吸入を防止することができるが、例えば冷水塔の高
さが高く液圧流路16の高さが例えば20メートル前後
もあるような場合には、液圧供給ライン16aにおける
液圧ポンプ14と液圧モータ12との間にチェック弁3
1を配置し、戻りライン16bの中間位置にパイロット
チェック弁32を配置しておくことにより、液圧流路1
6の高さを上下に分けることによって、空気の吸入を防
止することができる。
【0036】図4、図5は本発明を実施する形態の他の
例を示すもので、図中で図6と同一の符号を付したもの
は同一物を示している。
【0037】図4、図5に示すように、冷水塔本体1の
頂部に設けてある空気排出口3の冷却ファン4に、液圧
モータ12の出力軸を連結し、また、電動機13にて駆
動される液圧ポンプ14を備えたパワーユニット15を
地上に設置し、該パワーユニット15の液圧ポンプ14
を液圧供給ライン16aを介し液圧モータ12に接続し
てリザーブタンク24内の作動液を送給し得るようにす
ると共に、液圧モータ12の戻り側は、戻りライン16
b及びフィルタ27を介しリザーブタンク24に接続し
て作動液が液圧ポンプ14の吸込側へ戻されるようにす
る。
【0038】更に、前記液圧流路16の最高部より更に
高い位置に、上部に通気口28を備えたヘッドタンク2
9を設け、該ヘッドタンク29のオーバフローライン3
0を、戻りライン16bのフィルタ27を介してパワー
ユニット15のリザーブタンク24に戻すように接続す
る。また、図5においても、液圧供給ライン16aにお
ける液圧ポンプ14と液圧モータ12との間にチェック
弁31を配置し、戻りライン16bの中間位置にパイロ
ットチェック弁32を配置している。また、図5の場合
も、前記冷却ファン4が複数備えられている場合には、
各冷却ファン4の液圧流路16に対応してヘッドタンク
29を設けるようにしてもよいが、複数備えられた冷却
ファン4の液圧モータ12のドレンライン19を一つの
ヘッドタンク29に接続するようにしてもよい。
【0039】上記図4、図5に示した形態例では、冷却
ファン4の運転に先立ち、ヘッドタンク29内及び液圧
流路16内を作動液で満たしておくと共に、リザーブタ
ンク24に所要量の作動液を供給しておく。
【0040】電動機13を駆動して液圧ポンプ14を作
動させると、リザーブタンク24の作動液が吸入されて
液圧流路16の液圧供給ライン16aを介して液圧モー
タ12に供給されることにより冷却ファン4の回転が駆
動される。液圧モータ12を駆動した後の作動液は戻り
ライン16bのフィルタ27を介してリザーブタンク2
4に戻される。また、液圧モータ12のドレンは、液圧
モータ12のドレン出口19aより高い位置にてヘッド
タンク29に接続されているドレンライン19を介して
ヘッドタンク29に送られ、送られた作動液はヘッドタ
ンク29をオーバフローしてオーバフローライン30に
より戻りライン16b、フィルタ27を介してリザーブ
タンク24に戻される。
【0041】上記したように、冷却ファン4の液圧モー
タ12に接続された液圧流路16の最高部より高い位置
にヘッドタンク29が設けられ、液圧モータ12のドレ
ンライン19が、液圧モータ12のドレン出口19aよ
り高い位置にて前記ヘッドタンク29に接続されている
ので、万が一液圧流路16の戻りライン16b内の圧力
が大気圧以下になろうとしても液圧流路16内は常にヘ
ッドタンク29の作動液によって満たされることにな
り、空気を吸入するようなことが防止される。従って、
液圧流路16内に空気が吸入されることにより配管内面
に錆が生じたり、冷却ファン4の駆動中に戻りライン1
6bにキャビテーションによる騒音、振動等を生じると
いった問題の発生を防止し、安定した運転が可能にな
る。
【0042】また、液圧供給ライン16aにおける液圧
ポンプ14と液圧モータ12との間にチェック弁31を
配置し、戻りライン16bの中間位置にパイロットチェ
ック弁32を配置すると、液圧流路16の高さを上下に
分けることができるので、高さが高い冷水塔においても
空気の吸入を防止することができる。
【0043】尚、本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆動
装置は、上述した形態例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆動装
置は、冷却ファンの液圧モータに接続された液圧流路の
最高部より高い位置まで延びたヘッドパイプを設け、液
圧モータのドレンラインを、液圧モータのドレン出口よ
り高い位置にてヘッドパイプに接続した構成としている
ので、万が一液圧流路の戻りライン内の圧力が大気圧以
下になろうとしても、液圧流路内は常にヘッドパイプの
作動液によって満たされることになり、空気を吸入する
ようなことが防止され、従って、液圧流路内に空気が吸
入されることにより配管内面に錆が生じたり、冷却ファ
ンの駆動中に戻りラインにキャビテーションによる騒
音、振動等を生じるといった問題の発生を防止できる効
果を有する。
【0045】ヘッドパイプのドレンライン接続部より上
側位置にレベルセンサを設けて、レベルセンサの検出レ
ベルに応じて補給ポンプを駆動してヘッドパイプに作動
液を供給するようにしたり、レベルセンサの代わりに補
給ポンプの起動・停止を行うレベルスイッチを備えてヘ
ッドパイプへの作動液の供給を自動的に行わせるように
すると、ヘッドパイプへの作動液の供給を容易にできる
効果がある。
【0046】また、本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆
動装置は、冷却ファンの液圧モータに接続された液圧流
路の最高部より高い位置にヘッドタンクを設け、液圧モ
ータのドレンラインを、液圧モータのドレン出口より高
い位置にてヘッドタンクに接続した構成としているの
で、万が一液圧流路の戻りライン内の圧力が大気圧以下
になろうとしても液圧流路内は常にヘッドタンクの作動
液によって満たされることになり、空気を吸入するよう
なことが防止され、従って、液圧流路内に空気が吸入さ
れることにより配管内面に錆が生じたり、冷却ファンの
駆動中に戻りラインにキャビテーションによる騒音、振
動等を生じるといった問題の発生を防止できる効果があ
る。
【0047】更に、液圧供給ラインにおける液圧ポンプ
と液圧モータとの間にチェック弁を配置し、戻りライン
の中間位置にパイロットチェック弁を配置することによ
り、液圧流路の高さを上下に分けることができるので、
高さが高い冷水塔においても空気の吸入を防止できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略側面図
である。
【図2】図1の形態例の液圧流路の概要を示したブロッ
ク図である。
【図3】図2においてヘッドパイプに作動液を供給して
いる部分の他の例を示すブロック図である。
【図4】本発明を実施する形態の他の例を示す概略側面
図である。
【図5】図4の形態例の液圧流路の概要を示したブロッ
ク図である。
【図6】従来の冷水塔の一例を示す概略断面図である。
【図7】図6の冷水塔の冷却ファンの駆動装置を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
4 冷却ファン 12 液圧モータ 14 液圧ポンプ 15 パワーユニット 16 液圧流路 16a 液圧供給ライン 16b 戻りライン 17 ヘッドパイプ 18 通気口 19 ドレンライン 19a ドレン出口 20 吸入ライン 21 レベルセンサ 22 補給ポンプ 24 リザーブタンク 26 レベルスイッチ 28 通気口 29 ヘッドタンク 30 オーバフローライン 31 チェック弁 32 パイロットチェック弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水塔の冷却ファンに液圧モータを接続
    し、該液圧モータを液圧流路の液圧供給ラインと戻りラ
    インにより地上側に設置したパワーユニットに接続して
    なる冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置であって、前記パ
    ワーユニット位置から液圧流路の最高部より更に高い位
    置まで延びる長さを有し且つ上端に通気口を備えたヘッ
    ドパイプを設け、前記液圧モータのドレンラインを液圧
    モータのドレン出口より高い位置にて前記ヘッドパイプ
    に接続し、更に前記液圧供給ラインに備えた液圧ポンプ
    の吸入ラインと前記戻りラインとを前記ヘッドパイプの
    下部に接続したことを特徴とする冷水塔の冷却ファン液
    圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 液圧供給ラインにおける液圧ポンプと液
    圧モータとの間にチェック弁を配置し、更に戻りライン
    の中間位置にパイロットチェック弁を配置したことを特
    徴とする請求項1記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 ヘッドパイプのドレンライン接続部より
    上側位置に備えてヘッドパイプ内の液レベルを検出する
    レベルセンサと、該レベルセンサの検出レベルに応じて
    ヘッドパイプに給液するようにヘッドパイプの下部に接
    続した補給ポンプとを備えたことを特徴とする請求項1
    または2記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 レベルセンサの代わりに補給ポンプの起
    動・停止を行うレベルスイッチを備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 冷水塔の冷却ファンに液圧モータを接続
    し、該液圧モータを液圧流路の液圧供給ラインと戻りラ
    インにより地上側に設置したパワーユニットに接続して
    なる冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置であって、前記液
    圧流路の最高部より更に高い位置に、上部に通気口を備
    えたヘッドタンクを設け、該へッドタンクのオーバフロ
    ーラインをパワーユニットのリザーブタンクに接続した
    ことを特徴とする冷水塔の冷却ファン液圧駆動装置。
  6. 【請求項6】 液圧供給ラインにおける液圧ポンプと液
    圧モータとの間にチェック弁を配置し、更に戻りライン
    の中間位置にパイロットチェック弁を配置したことを特
    徴とする請求項5記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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