JP2000130291A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2000130291A
JP2000130291A JP10306744A JP30674498A JP2000130291A JP 2000130291 A JP2000130291 A JP 2000130291A JP 10306744 A JP10306744 A JP 10306744A JP 30674498 A JP30674498 A JP 30674498A JP 2000130291 A JP2000130291 A JP 2000130291A
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valve
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    • F02M61/162Means to impart a whirling motion to fuel upstream or near discharging orifices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の噴霧角度が可変である燃料噴射ノズル
を提供する。 【解決手段】 バルブニードル20の先端のニードルピ
ン部60に形成される溝62は、バルブニードル20の
軸方向の位置によって軸線に対する角度が変化するよう
に形成されている。したがって、バルブニードル20の
リフト位置に応じて、溝62のバルブニードル20軸方
向の角度が変化し、エンジンの負荷状態に応じて、所望
の噴霧角および噴霧の到達距離を得ることができ、部品
点数を増加することなく簡単な構成で、燃料の微粒化を
促進し、噴霧特性の制御を行うことができる。そして、
燃料消費量を低減し、排気エミッションを向上させ、エ
ンジンの安定した運転性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射ノズルに
関し、特に内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンと
いう)用の燃料噴射弁の燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノズルボディにバルブニード
ルを往復移動可能に収容し、バルブニードルの当接部が
ノズルボディに形成した弁座部に着座ならびに弁座部か
ら離座することにより、噴孔から噴射する燃料を断続す
るエンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルが知られてい
る。
【0003】このような燃料噴射ノズルにおいては、燃
料消費量の低減、排気エミッションの向上、エンジンの
安定した運転性等の観点から、噴孔から噴射される「燃
料の微粒化」が重要な要素であり、特に筒内直接噴射式
エンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルの場合、「燃料
の微粒化」は最も重要な要素の一つである。筒内直接噴
射式エンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルとして、例
えば実開平5−24956号公報に開示されるよう
に、燃料を旋回流(スワール)にするための部材をノズ
ルボディ内部に設けた燃料噴射ノズル、実開昭62−
171662号公報に開示されるように、バルブニード
ルの先端の外周に螺旋状の溝を形成することにより、特
に高速高負荷域で燃料に十分な貫通力とスワール性を付
与する燃料噴射角度が得られる燃料スワール機構を設け
た燃料噴射ノズルが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開
平5−24956号公報に開示される燃料噴射ノズルに
おいては、燃料をスワールにするための部材としてスワ
ール孔を有するスワーラと、スワールを形成するスワー
ル形成室の容積を可変する圧電素子とをノズルボディの
内部に設けているので、圧電素子に通電するための手段
を配設しなければならず、部品点数および組付工数が増
大し、製造コストが上昇するという問題があった。
【0005】また、実開昭62−171662号公報
に開示されている燃料噴射装置においては、ニードルの
先端の外周に形成された螺旋状の溝はニードルの軸方向
に対して外接線の角度が一定になるように形成されてい
るため、ニードルのリフト量にかかわらず燃料噴射角度
が常に一定であった。そのため、高速高負荷域では燃料
に十分な貫通力とスワール性を付与する燃料噴射角度と
することができたが、低速低負荷域では十分なスワール
性を付与する燃料噴射角度とすることができなかった。
【0006】そこで本発明は、燃料の噴霧角度が可変で
ある燃料噴射ノズルを提供することを目的とする。本発
明の別の目的は、部品点数を増加することなく簡単な構
成で、燃料の微粒化を促進し、噴霧特性の制御を行うこ
とが可能な燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の燃料噴射
ノズルによると、バルブニードル先端の突出部に溝が形
成されている。溝は、溝の中心線がバルブニードルの軸
方向に対して角度が変化するように形成されており、燃
料は溝に沿って溝の接線方向に噴射されるため、バルブ
ニードルのリフト量によって燃料の噴射角度を変化させ
ることができ、エンジンの負荷状態に応じて所望の噴霧
角および噴霧の到達距離を得ることができる。したがっ
て、部品点数を増加することなく簡単な構成で、燃料の
微粒化を促進し、噴霧特性の制御を行うことができる。
そして、燃料消費量を低減し、排気エミッションを向上
させ、エンジンの安定した運転性を得ることができる。
【0008】本発明の請求項2記載の燃料噴射ノズルに
よると、溝の中心線とニードルバルブ軸との角度は、当
接部から遠ざかるにしたがって小さくなるので、ニード
ルバルブのリフト量が小さい低速低負荷時は軸方向と溝
の外接線との角度を大きく、ニードルバルブのリフト量
が大きい高速高負荷時は軸方向と溝の中心線との角度を
小さくすることができ、低速低負荷時に大きい噴霧角お
よび小さい到達距離とし、高速高負荷時に小さい噴霧角
および大きい到達距離とすることができる。したがっ
て、バルブニードルのリフト量によって燃料噴射角度を
可変にすることができ、部品点数を増加することなく簡
単な構成で、燃料の微粒化を促進し、噴霧特性の制御を
行うことができる。そして、燃料消費量を低減し、排気
エミッションを向上させ、エンジンの安定した運転性を
得ることができる。
【0009】本発明の請求項3記載の燃料噴射ノズルに
よると、溝の中心線とニードルバルブ軸との角度は、当
接部から遠ざかるにしたがって大きくなるので、ニード
ルバルブのリフト量が小さい低速低負荷時は軸方向と溝
の外接線との角度を小さく、ニードルバルブのリフト量
が大きい高速高負荷時は軸方向と溝の中心線との角度を
大きくすることができる。したがって、バルブニードル
のリフト量によって燃料噴射角度を可変にすることがで
き、エンジンの特性に応じて所望の燃料の噴射角および
到達距離とすることができる。
【0010】本発明の請求項4および5記載の燃料噴射
ノズルによると、溝の中心線の角度は連続的、または段
階的に変化させることができる。したがって、燃料噴射
ノズルを適用するエンジンの特性に応じて所望の噴霧角
および到達距離とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明をディーゼルエンジン用燃料噴射
弁に適用した第1実施例を図1〜図6に示す。図2に示
す燃料噴射弁1は、図示しないディーゼルエンジンの燃
焼室内へ段階的に燃料を噴射する燃料噴射弁であって、
ノズルホルダ18、リテーニングナット17、ディスタ
ンスピース16、燃料噴射ノズル10からなる外郭形成
部材を備えている。燃料噴射弁1は、ノズルホルダ1
8、ディスタンスピース16および燃料噴射ノズル10
がリテーニングナット17により固定されている。
【0012】ノズルホルダ18は、燃料インレット30
を有しており、軸方向に貫通する第1スプリング収容室
40および第2スプリング収容室50が形成されてい
る。燃料インレット30は、図示しない高圧ポンプから
図示しない燃料配管が接続されており、高圧ポンプから
燃料噴射ノズル10内に高圧燃料が供給される。燃料イ
ンレット30の内部には燃料通路31が形成されてい
る。
【0013】第1スプリング収容室40内には、第1ス
プリング41、スペーサ42および後述するプレッシャ
ピン28のフランジ部29が収容されている。第1スプ
リング41は、一方の端部がプレッシャピン28のフラ
ンジ部29に当接し、他方の端部がスペーサ42に当接
している。第1スプリング41はプレッシャピン28を
介してバルブニードル20を図2に示す下方向に付勢し
ている。
【0014】第2スプリング収容室50内には、第2ス
プリング51、スペーサ52、スプリングキャップ53
およびスプリング座54が収容されている。第2スプリ
ング51は、一方の端部がスプリング座54に当接し、
他方の端部がスペーサ52に当接している。スペーサ5
2はスプリングキャップ53に当接し、スプリングキャ
ップ53はスプリング収容室50の内壁に形成された段
差部50aに当接しているので、第2スプリング51は
スプリング座54をディスタンスピース16に押付ける
方向に付勢している。
【0015】ディスタンスピース16は、縮径部16a
を有しており、ディスタンスピース16内にはスペーサ
46が設けられている。このスペーサ46と縮径部16
aとの距離でバルブニードル20の最大リフト量が規制
される。また、スペーサ46とスプリング座54との距
離で初期リフト量が規制される。
【0016】燃料噴射弁1の噴孔側に燃料噴射ノズル1
0が設けられており、燃料噴射ノズル10は、ノズルボ
ディ11と、このノズルボディ11の内部に軸方向に往
復摺動可能に収容されるバルブニードル20とから構成
される。ノズルボディ11は、有底の中空円筒形状であ
って、内部に案内孔14、弁座部13、噴孔12、燃料
通路孔34、燃料溜り33、燃料供給孔32が形成され
ている。
【0017】案内孔14は、ノズルボディ11の内部に
軸方向に延びており、一方の端部がノズルボディ11の
開口端15に接続しており、他方の端部側が燃料溜り3
3に接続している。案内孔14の内壁は、ノズルボディ
11の開口端15から燃料溜り33の近傍まで概略同一
内径に形成されている。
【0018】図1に示すように、弁座部13は、円錐台
面を有し、大径側の一端が燃料通路孔34に連続し、小
径側の他端側が噴孔12に接続している。この弁座部1
3に後述するバルブニードル20の当接部21が当接可
能である。噴孔12は、ノズルボディ11の先端部にノ
ズルボディ11の内外を連通する通路に形成されてい
る。噴孔12は弁座部13に入口部が開口している。
【0019】図2に示すように、燃料通路孔34は、ノ
ズルボディ11の内部に軸方向に延びており、一方の端
部が弁座部13に接続しており、他方の端部側が燃料溜
り33に接続している。燃料溜り33は、案内孔14と
燃料通路孔34とを接続する内壁に環状に形成されてい
る。燃料溜り33には、外部から燃料を供給する燃料供
給孔32が接続されている。燃料供給孔32は、ノズル
ボディ11に軸方向に傾斜して形成されている。
【0020】バルブニードル20は、中実円柱形状であ
って、首部27、摺動部26、柱部24、第1円錐台部
22、第2円錐台部25、シート部61および突出部と
してのニードルピン部60からなる。バルブニードル2
0の首部27は、一端がプレッシャピン28に接続し、
他端が摺動部26に接続しており、首部27の外径はス
ペーサ46の内径よりも僅かに小さい。
【0021】摺動部26は、外径が同一径で、クリアン
スを介して案内孔14に遊嵌合し、軸方向に往復移動す
ることが可能である。摺動部26は、一端が首部27に
接続し、他端が第1円錐台部22に接続している。第1
円錐台部22は、大径側の一端が摺動部26に接続し、
小径側の他端が柱部24に接続している。柱部24は、
外径が同一径で軸方向に往復移動することが可能であ
る。柱部24は、一端が第1円錐台部22に接続し、他
端が第2円錐台部25に接続している。第2円錐台部2
5は、一端が柱部24に接続し、他端がシート部61に
接続している。シート部61は、大径側の一端が第2円
錐台部25に接続し、小径側の他端がバルブニードル2
0の先端のニードルピン部60に接続している。シート
部61と第2円錐台部25との接続部分は円形状であ
り、この円形状の部分が弁閉時に弁座部13と当接する
当接部21である。弁閉時、当接部21が弁座部13に
着座することにより噴孔12からの燃料噴射が遮断され
る。
【0022】ニードルピン部60は、外径が噴孔12と
略同径になるような外径がほぼ同一径の中実円柱形状に
形成され、噴孔12内壁を摺動可能である。図1に示す
ように、ニードルピン部60の外周面には複数の溝62
が形成され、噴孔12に遊嵌合状態にある部分には噴孔
12の内壁面と溝62によって燃料通路が形成される。
ノズルボディ11の終端部11aにおいて噴孔12の内
壁面と溝62によって形成された燃料通路は消滅し、開
放端となって燃料が噴射される。
【0023】溝62は、ニードルピン部60とシート部
61との接続部からニードルピン部60の下端に向かっ
て放物線を描くようにニードルピン部60の外周面を旋
回しながらほぼ同一幅で形成されている。溝62の深さ
は、溝幅とほぼ同一であり、溝62の燃料流通方向に垂
直な断面は略半円形に形成されている。溝62相互間の
間隔は、溝幅とほぼ同一に等間隔に形成されている。
【0024】溝62の中心線は、バルブニードル20の
軸方向の位置によって軸線との角度が変化する。燃料は
溝62の外接線に沿って噴射され、溝62の中心線と溝
62の外接線の角度は同一である。バルブニードル20
のリフト量が増大するにしたがって、溝62の外接線の
角度が軸線に対し小さくなるように形成されている。図
3に示すように、ニードルピン部60の当接部21に近
い燃料流通路の上流側における溝62の外接線とバルブ
ニードル20の軸線との角度が大きく、ニードルピン部
60の当接部から遠い燃料通路の下流側は溝62の外接
線とバルブニードル20の軸線との角度が小さくなって
いる。
【0025】例えば、バルブニードル20のリフト量が
であるとき、ノズルボディ11の終端部11aは図
3に示すAの位置にあり、溝62の外接線の角度はαA
となるため、噴霧角がαAになるように燃料が噴射され
る。一方、バルブニードルのリフト量がフルリフトh
であるとき、終端部11aは図3に示すBの位置にあ
り、溝62の外接線の角度はαBとなるため、噴霧角が
αBになるように燃料が噴射される。
【0026】本実施例において溝62は、図3に示すよ
うに外接線の角度が連続的に変化するように緩やかな曲
線で形成されているが、図6に示すように外接線の角度
が段階的に変化するように溝62を形成することもでき
る。
【0027】次に、上記構成の燃料噴射弁の作動を説明
する。 (1) 高圧ポンプから所定量の燃料が所定の時期に圧送さ
れ、高圧燃料が燃料配管を経由して燃料インレット30
に供給される。この高圧燃料は、燃料通路31、燃料供
給孔32、燃料溜り33を経由して燃料通路孔34に蓄
えられる。燃料通路孔34内の燃料圧力が増大し、この
圧力が第1スプリング41の付勢力に打勝つ圧力に達す
ると、バルブニードル20は図2の上方にリフトし、弁
座部13から当接部21が離間して開弁する。そして、
燃料が弁座部13と当接部21との開口部を通って噴孔
12から噴射される。図4に示すように、低速低負荷時
においては、バルブニードル20のリフト量が比較的小
さいので、ノズルボディ11の終端部11aは図3のA
付近であり、低速低負荷時の燃料噴霧QLの噴霧角θL
比較的大きく、燃料噴霧QLの到達距離は比較的小さ
い。
【0028】(2) 燃料通路孔34内の燃料圧力がさらに
増大すると、バルブニードル20のリフト量が増大し、
スペーサ46がスプリング座54に当接する。この状態
がバルブニードル20の初期リフト状態である。そし
て、燃料通路孔34内の燃料圧力が第1スプリング41
の付勢力と第2スプリング51の付勢力との合力に打勝
つ圧力に達すると、スペーサ46がディスタンスピース
16の縮径部16aに当接し、バルブニードル20はフ
ルリフト状態に達する。図5に示すように、フルリフト
状態においては、ノズルボディ11の終端部11aは図
3のB付近であり、高速高負荷時の燃料噴霧QHの噴霧
角θHは比較的小さく、かつ燃料噴霧QHの到達距離は比
較的大きくなる。
【0029】(3) 高圧ポンプの燃料圧送が終わりに近づ
くと、燃料通路孔34の燃料圧力が低下し、第1スプリ
ング41および第2スプリング51の付勢力によりバル
ブニードル20が図2の下方に移動し、当接部21が弁
座部13に着座して燃料噴射を終了する。
【0030】第1実施例においては、バルブニードル2
0のリフト位置に応じて、ニードルピン部60に形成さ
れた溝62のバルブニードル20軸方向の角度が変化す
るため、エンジンの負荷状態に応じて、所望の噴霧角お
よび噴霧の到達距離を得ることができる。このため、低
速低負荷時に溝62の軸方向の角度を比較的大きくし、
高速高負荷時に溝62の軸方向の角度を比較的小さくす
ることにより、低速低負荷時に大きい噴霧角および小さ
い到達距離とし、高速高負荷時に小さい噴霧角および大
きい到達距離とすることができる。したがって、部品点
数を増加することなく簡単な構成で、燃料の微粒化を促
進し、噴霧特性の制御を行うことができる。そして、燃
料消費量を低減し、排気エミッションを向上させ、エン
ジンの安定した運転性を得ることができる。
【0031】(第2実施例)本発明をディーゼルエンジ
ン用燃料噴射弁に適用した第2実施例を図7〜図8に示
す。第1実施例と実質的に同一の構成部分に同一の符号
を付す。本実施例においては、第1実施例とは反対にバ
ルブニードル20のリフト量が増大するにしたがって、
溝62の外接線の角度が軸線に対し大きくなるように形
成されている。ニードルピン部60の当接部21に近い
燃料流通路の上流側における溝62の外接線とバルブニ
ードル20の軸線との角度が小さく、ニードルピン部6
0の当接部から遠い燃料通路の下流側は溝62の外接線
とバルブニードル20の軸線との角度が大きくなってい
る。
【0032】例えば、バルブニードル20のリフト量が
であるとき、ノズルボディ11の終端部11aは図
7に示すAの位置にあり、溝62の外接線の角度はαA
となるため、噴霧角がαAになるように燃料が噴射さ
れ、燃料の噴射角は比較的小さく、到達距離は比較的大
きくなる。一方、バルブニードルのリフト量がフルリフ
トhであるとき、終端部11aは図7に示すBの位置
にあり、溝62の外接線の角度はαBとなるため、噴霧
角がαBになるように燃料が噴射され、燃料の噴射角は
比較的大きく、到達距離は比較的小さくなる。
【0033】図7に示すように、溝62の外接線の角度
が連続的に変化するように緩やかな曲線で形成されてい
るが、第2実施例においても図8に示すように外接線の
角度が段階的に変化するように溝62を形成することも
できる。
【0034】第2実施例においては、低速低負荷時に溝
62の軸方向の角度を比較的小さくし、高速高負荷時に
溝62の軸方向の角度を比較的大きくすることにより、
低速低負荷時に小さい噴霧角および大きい到達距離と
し、高速高負荷時に大きい噴霧角および小さい到達距離
とすることができる。したがって、エンジンの特性に応
じて所望の噴霧特性の制御を行うことができ、エンジン
の安定した運転性を得ることができる。
【0035】本発明の第1実施例と第2実施例において
は、燃料の噴霧形成において逆の特性を有しているが、
本発明の燃料噴射ノズルを適用するエンジンの特性に応
じて最適な形状を選択することで、より最適な噴霧特性
の制御を行なうことができ、燃料消費量を低減し、排気
エミッションを向上させ、エンジンの安定した運転性を
得ることができる。
【0036】本発明の複数の実施例においては、ディー
ゼルエンジン用の燃料噴射弁に本発明の燃料噴射ノズル
を適用したが、ガソリンエンジン用の燃料噴射弁に本発
明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルの主
要部を拡大した断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルを適
用した燃料噴射弁を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルのニ
ードルピン部に形成される溝を示す拡大図である。
【図4】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルの低
速低負荷時における作動を説明するための縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルの高
速高負荷時における作動を説明するための縦断面図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルのニ
ードルピン部に形成される溝を示す拡大図である。
【図7】本発明の第2実施例による燃料噴射ノズルのニ
ードルピン部に形成される溝を示す拡大図である。
【図8】本発明の第2実施例による燃料噴射ノズルのニ
ードルピン部に形成される溝を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁 10 燃料噴射ノズル 11 ノズルボディ 12 噴孔 13 弁座部 20 バルブニードル 21 当接部 22 第1円錐台部 24 柱部 25 第2円錐台部 41 第1スプリング 51 第2スプリング 60 ニードルピン部(突出部) 61 シート部 62 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴孔の上流に弁座部が設けられるノズル
    ボディと、 前記ノズルボディに往復摺動可能に支持され、前記弁座
    部に着座可能な当接部、および前記噴孔の内壁を摺動可
    能な突出部を有し、前記当接部が前記弁座部から離座な
    らびに前記弁座部に着座することにより燃料の遮断およ
    び流通を行うバルブニードルとを備え、 前記噴孔と摺動する前記突出部の外周面は溝を有し、前
    記溝の中心線と前記バルブニードルの軸との角度は前記
    軸方向に変化することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 前記中心線と前記軸との角度は、前記当
    接部から遠ざかるにしたがって小さくなることを特徴と
    する請求項1記載の燃料噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 前記中心線と前記軸との角度は、前記当
    接部から遠ざかるにしたがって大きくなることを特徴と
    する請求項1記載の燃料噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 前記中心線と前記軸との角度は、連続的
    に変化することを特徴とする請求項2または3のいずれ
    か記載の燃料噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 前記中心線と前記軸との角度は、段階的
    に変化することを特徴とする請求項2または3のいずれ
    か記載の燃料噴射ノズル。
JP30674498A 1998-10-28 1998-10-28 燃料噴射ノズル Expired - Fee Related JP3885853B2 (ja)

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