JP2000129929A - 構造物の補強方法および、補強材の貼付装置 - Google Patents

構造物の補強方法および、補強材の貼付装置

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JP2000129929A JP10324479A JP32447998A JP2000129929A JP 2000129929 A JP2000129929 A JP 2000129929A JP 10324479 A JP10324479 A JP 10324479A JP 32447998 A JP32447998 A JP 32447998A JP 2000129929 A JP2000129929 A JP 2000129929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強材の強度を活かして、構造物を効果的に
補強することができる、構造物の補強方法を提供する。 【解決手段】 補強材となる炭素繊維シート1を、支持
板5、ジャッキ6および固定板8からなる緊張装置9に
より緊張して、その緊張した炭素繊維シート1を構造物
となるコンクリート桁2の貼付面2aに貼り付ける。そ
の後、緊張装置9を取り外すと、コンクリート桁2に圧
縮応力が与えられる。こうして、コンクリート桁2は、
炭素繊維シート1が貼り付けられることによりその炭素
繊維シート1の追加分によって、補強されるだけでな
く、コンクリート桁2自身に圧縮応力が与えられること
により、直接的に補強される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物に繊維材
または繊維強化材からなる補強材を貼り付けることで、
その構造物を補強する、構造物の補強方法および、補強
材の貼付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、構造物として、例えば、橋や高架道路等のコンクリ
ート桁あるいはプレストレストコンクリート桁を後から
補強するにあたって、その桁の下面等に、補強材として
の炭素繊維シートを何枚も貼り付けることで、その桁を
補強することがあった。
【0003】しかし、この補強方法を、例えば、プレス
トレストコンクリート桁に用いた場合は、炭素繊維シー
トを桁の断面係数の増加分にしか反映できず、炭素繊維
シートを有効に利用しているとはいえなかった。すなわ
ち、炭素繊維シートの設計引張強度が24,490キロ
グラム/平方センチメートルであるのに対して、桁の破
断時における炭素繊維シートの引張応力が、例えば、
5,750キログラム/平方センチメートルというよう
に、設計引張強度の1/4程度しか使用しておらず、こ
の炭素繊維シートの強度を十分に活かしていなかった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、補強材の強度を活かして、構造物を効果的に補強す
ることができる、構造物の補強方法を提供することにあ
る。
【0005】また、この発明の他の目的は、補強材の強
度を活かすために、その補強材を緊張して構造物に貼り
付ける際の、その緊張を容易にした、構造物の補強方法
を提供することにある。
【0006】また、この発明のさらに他の目的は、補強
材の強度を活かすために、その補強材を緊張して構造物
に貼り付ける際の、それら緊張および貼り付けの作業を
効率的にした、構造物の補強方法を提供することにあ
る。
【0007】また、この発明のさらに他の目的は、補強
材の強度を活かすために、その補強材を緊張して構造物
に貼り付ける際の、その貼り付けを確実にした、構造物
の補強方法および、補強材の貼付装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る構造物の
補強方法および、補強材の貼付装置は、前記目的を達成
するために、次の構成からなる。すなわち、請求項1に
記載の発明に係る構造物の補強方法は、構造物に繊維材
または繊維強化材からなる補強材を貼り付けることで、
その構造物を補強する方法であって、前記補強材を緊張
して、その緊張した補強材を前記構造物の貼付面に貼り
付けることで、前記構造物に圧縮応力を与えることを特
徴とする。こうして、構造物は、繊維材または繊維強化
材からなる補強材が貼り付けられることによりその補強
材の追加分によって、補強されるだけでなく、構造物自
身に圧縮応力が与えられることにより、直接的に補強さ
れる。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材の緊張にあたって、前
記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けるとと
もに、前記貼付面に面して配備し、前記補強材の他端側
を支持板に取り付けて、その支持板を、前記構造物に固
定した移動手段により、前記補強材の一端側から他端側
に向かう方向に移動させることで、前記補強材の他端側
を引っ張ってもよい。こうして、補強材の他端側が、支
持板に取り付けられることで、その他端側は、移動手
段、例えばジャッキ等により、幅全体が安定して容易に
引っ張られて、この補強材に緊張力が容易に付与され
る。なお、補強材の一端側においては、その一端側を、
構造物に、引っ張ることができないように固定的に取り
付けてもよく、また、引っ張り可能に取り付けてもよ
い。このように、補強材の一端側を、構造物に引っ張り
可能に取り付けた場合には、補強材の他端側だけでな
く、一端側をもまた、引っ張ることで、その補強材を緊
張してもよい。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材の緊張にあたって、前
記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けるとと
もに、前記貼付面に面して配備し、前記補強材の他端側
を前記構造物に回転可能に支持されたローラーに巻き付
けるように、そのローラーを回転することで、前記補強
材の他端側を引っ張ってもよい。こうして、補強材の他
端側が巻き付けられるようにローラーを回転するだけ
で、その他端側は、容易に引っ張られて、この補強材に
緊張力が容易に付与される。なお、補強材の一端側にお
いては、その一端側を、構造物に、引っ張ることができ
ないように固定的に取り付けてもよく、また、引っ張り
可能に取り付けてもよい。このように、補強材の一端側
を、構造物に引っ張り可能に取り付けた場合には、補強
材の他端側だけでなく、一端側をもまた、引っ張ること
で、その補強材を緊張してもよい。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材の緊張にあたって、前
記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けるとと
もに、前記貼付面に面して配備し、前記補強材の他端側
を、前記貼付面から離れるように延ばし、その延びた先
端部を引っ張ってもよい。こうして、補強材の他端側
が、貼付面から離れるように延びて引っ張られること
で、この補強材に緊張力が付与される。そして、この補
強材を緊張する作業を、補強材の他端側の、貼付面から
離れるように延びた先端部を引っ張ることで、構造物か
ら離れた作業の行い易い場所を選んで安全に行うことが
できる。なお、補強材の一端側においては、その一端側
を、構造物に、引っ張ることができないように固定的に
取り付けてもよく、また、引っ張り可能に取り付けても
よい。このように、補強材の一端側を、構造物に引っ張
り可能に取り付けた場合には、補強材の他端側だけでな
く、一端側をもまた、引っ張ることで、その補強材を緊
張してもよい。
【0012】また、請求項5に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材を緊張した状態で保持
した、保持具を用意し、その保持具の前記補強材を前記
貼付面に宛てがうようにして貼り付け、その後、前記補
強材から前記保持具を取り除いてもよい。こうして、補
強材を緊張した状態で保持する保持具を使用すること
で、その補強材を緊張する作業と、構造物の貼付面への
補強材の貼り付け作業とを独立して行うことができる。
従って、例えば、補強材を緊張する作業を工場で行い、
構造物の貼付面への補強材の貼付作業を現場で行うこと
ができる。また、構造物の貼付面に補強材を何枚も重ね
て貼り付ける場合には、保持具を複数使用することで、
貼付面への補強材の貼り付け作業と、次に貼り付ける補
強材を緊張する作業とを並行して行うこともできる。
【0013】また、請求項6に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材の貼り付けにあたっ
て、前記補強材の中間部分の適宜箇所を前記貼付面に押
し付けるようにして、前記補強材を前記貼付面に貼り付
けてもよい。こうして、補強材を構造物の貼付面に貼り
付ける際に、補強材の中間部分の適宜箇所が、貼付面に
押し付けられるので、補強材の中間部分が貼付面から浮
くことなく、補強材は、貼付面に貼り付けられる。
【0014】また、請求項7に記載の発明に係る構造物
の補強方法のように、前記補強材は、プレート状に形成
されてなり、その補強材を前記貼付面に貼り付けた後
に、押えシートを、前記補強材に密着してその補強材を
覆うようにして、前記構造物に貼り付けてもよい。こう
して、補強材がプレート状であって、貼付面への補強材
の貼り付けが十分でない場合であっても、押えシート
を、補強材に密着してその補強材を覆うようにして、構
造物に貼り付けることで、貼付面への補強材の貼り付け
の弱さを補うことができる。
【0015】また、請求項8に記載の発明に係る、補強
材の貼付装置は、緊張された補強材の中間部分を構造物
の貼付面に押し付けるようにして貼り付けるための、貼
付装置である。この貼付装置は、前記構造物に取り外し
可能に取り付けられるベース部材と、前記補強材の中間
部分に対向する押え部材と、前記ベース部材に支持され
て前記押え部材を前記補強材側に付勢する付勢手段とか
らなる。こうして、緊張された補強材を構造物の貼付面
に貼り付ける際に、ベース部材に支持された押え部材
が、付勢手段により補強材側に付勢されて、補強材の中
間部分の適宜箇所が、構造物の貼付面に押し付けられ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る構造物の補
強方法および、補強材の貼付装置を、コンクリート構造
物に適用した実施の形態につき、図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1ないし図3は、本発明に係る構造物の
補強方法および、補強材の貼付装置の第一の実施の形態
を示す。この補強方法は、繊維材からなる補強材として
の炭素繊維シート1を緊張して、その緊張した炭素繊維
シート1を、構造物としての、例えば、橋や高架道路等
のコンクリート桁2の貼付面2aに貼り付けることで、
そのコンクリート桁2に圧縮応力を与えるものである。
図中符号3および4は、コンクリート桁2の両端部分の
それぞれを支持する、ローラー支点およびヒンジ支点で
ある。
【0018】炭素繊維シート1の緊張にあたっては、炭
素繊維シート1を、その一端側1aをコンクリート桁2
の長手方向の一端側2bの下面側に取り付けるととも
に、コンクリート桁2の下面の貼付面2aに面して配備
し、炭素繊維シート1の他端側1bを平板矩形状の支持
板5に貼り付けるなどして取り付ける。そして、その支
持板5を、コンクリート桁2の長手方向の他端側2cの
下面側に固定した、移動手段としてのジャッキ6によ
り、炭素繊維シート1の一端側1aから他端側1bに向
かう方向に移動させることで、その炭素繊維シート1の
他端側1bを引っ張り、炭素繊維シート1を緊張させ
る。ここで、ジャッキ6は、コンクリート桁2へ、その
コンクリート桁2にアンカー7により固定された平板矩
形状の固定板8を介して、固定される。このように、支
持板5、ジャッキ6および固定板8は、補強材としての
炭素繊維シート1を緊張する緊張装置9となっている。
また、図示実施の形態においては、炭素繊維シート1の
一端側1aもまた、他端側1bと同様の、支持板10、
ジャッキ11、固定板12およびアンカー13を介し
て、コンクリート桁2に取り付けられており、その一端
側1aもまた、支持板10を、ジャッキ11により、他
端側1bから一端側1aに向かう方向に移動させること
で、炭素繊維シート1の一端側1aもまた引っ張ること
ができるようになっている。したがって、これら支持板
10、ジャッキ11および固定板12もまた、補強材と
しての炭素繊維シート1を緊張する緊張装置14となっ
ている。当然ながら、炭素繊維シート1の一端側1aも
しくは他端側1bのいずれか一方を、引っ張ることがで
きないように、コンクリート桁2に、固定的に取り付け
ても構わない(後述する第二および第三の実施の形態に
ついても同様である。)また、コンクリート桁2の貼付
面2aへの炭素繊維シート1の貼り付けにあたっては、
予め、コンクリート桁2の貼付面2aまたは(および)
炭素繊維シート1に、エポキシ樹脂等の接着剤を塗布し
ておくことで、その接着剤を介して、炭素繊維シート1
は、貼付面2aに貼り付けられる。
【0019】このとき、コンクリート桁2の貼付面2a
と、その貼付面2aに面して配備した炭素繊維シート1
との間に隙間があり、接着剤の効きが十分でない場合に
は、貼付装置15により、炭素繊維シート1の中間部分
1cの適宜箇所(例えば、2〜3mピッチで、炭素繊維
シート1の緊張方向に並ぶ複数箇所)を貼付面2aに押
し付けるようにして、炭素繊維シート1を貼付面2aに
貼り付ける。この貼付装置15は、図3に示されるよう
に、ベース部材15aと、押え部材15bと、付勢手段
15cとからなる。ベース部材15aは、コンクリート
桁2の下側フランジ部2dを囲むように、縦断面略U字
形状をしており、ベース部材15aの両先端部分15
d、15dは、内側に倒れるように回動可能に形成され
ている(その回動する構造は図示せず)。そして、ベー
ス部材15aは、両先端部分15d、15dが、コンク
リート桁2の側面を挟むようにして、そのコンクリート
桁2に取り付けられ、また、両先端部分15d、15d
が、互いに離れるように回動することで、コンクリート
桁2から取り外し可能となっている。押え部材15b
は、コンクリート桁2の貼付面2aに面して配備された
炭素繊維シート1の中間部分1cに対向して、炭素繊維
シート1の、その緊張方向に直交する幅方向に、その炭
素繊維シート1を横切るように延びた角材状のものから
なる。付勢手段15cは、ベース部材15aの略U字形
状の下部部分を構成する下部片15eと押え部材15b
との間に位置し、下部片15eに支持されて押え部材1
5bを炭素繊維シート1側に付勢するものであり、例え
ば、ターンバックルやジャッキあるいはスプリング等か
らなっている。
【0020】こうして、緊張した炭素繊維シート1を、
コンクリート桁2の貼付面2aに貼ることができ、接着
剤の養生期間終了後に、炭素繊維シート1は、支持板
5、10との付け根部分で切断等される。ここで、炭素
繊維シート1は、一枚だけとは限らず、コンクリート桁
2を補強する程度に応じて、複数枚が、同様の手順を繰
り返すことで、コンクリート桁2の貼付面2aに、積み
重なるように貼り付けられる。そして、貼付装置15お
よび緊張装置9、14が、コンクリート桁2から取り外
される。こうして、コンクリート桁2の特に下部側に圧
縮応力が与えられる。
【0021】次に、以上の構成からなる構造物の補強方
法および、補強材の貼付装置の作用効果について説明す
る。コンクリート桁2は、炭素繊維シート1が貼り付け
られることにより、その炭素繊維シート1の追加分によ
って、補強されるだけでなく、緊張された炭素繊維シー
ト1により、コンクリート桁2自身に圧縮応力が与えら
れて、直接的に補強される。こうして、炭素繊維シート
1の強度を活かして、コンクリート桁2に圧縮応力が与
えられることにより、コンクリート桁2を効果的に補強
することができる。
【0022】また、炭素繊維シート1の、緊張装置9に
よる緊張にあたっては、炭素繊維シート1の他端側1b
が、支持板5に貼り付けなどによって取り付けられるこ
とで、その他端側1bは、支持板5を介して、ジャッキ
6により、幅全体が安定して容易に引っ張られて、この
炭素繊維シート1に緊張力が容易に付与される。さら
に、緊張装置9は、支持板5、ジャッキ6および固定板
8という簡単な構造からなっており、その簡単な構造の
緊張装置9によって、炭素繊維シート1に緊張力が付与
される。また、炭素繊維シート1の一端側1aもまた、
他端側1bと同様に、緊張装置14により、引っ張るこ
とが可能となっており、炭素繊維シート1の他端側1b
だけでなく一端側1aもまた引っ張ることで、炭素繊維
シート1に緊張力を付与することもできる。
【0023】また、炭素繊維シート1をコンクリート桁
2の貼付面2aに貼り付ける際に、貼付装置15を使用
することにより、そのベース部材15aに支持された押
え部材15bが、付勢手段15cにより炭素繊維シート
1側に付勢されて、炭素繊維シート1の中間部分1cの
適宜箇所が、貼付面2aに押し付けられる。したがっ
て、炭素繊維シート1の中間部分1cが貼付面2aから
浮くことなく、炭素繊維シート1は、貼付面2aに貼り
付けられ、その貼り付けは確実となる。
【0024】図4および図5は、本発明に係る構造物の
補強方法の第二の実施の形態を示す。この補強方法は、
第一の実施の形態に示す補強方法とは、炭素繊維シート
1を緊張する方法が異なるが、他は同一であり(但し、
貼付装置15は、 図示せず、省略する。)、以下に、
その異なる部分を主に説明する。
【0025】炭素繊維シート1の緊張にあたっては、炭
素繊維シート1を、その一端側1aをコンクリート桁2
の長手方向の一端側2bの下面側に取り付けるととも
に、コンクリート桁2の下面の貼付面2aに面して配備
し、炭素繊維シート1の他端側1bをコンクリート桁2
の長手方向の他端側2cの下面側に回転可能に支持され
たローラー21に巻く。そして、この炭素繊維シート1
の他端側1bをローラー21に巻き付けるように、その
ローラー21を回転することで、炭素繊維シート1の他
端側1bを引っ張り、この炭素繊維シート1を緊張させ
る。ここで、ローラー21は、そのコンクリート桁2に
アンカー22により固定された断面略コの字状のフレー
ム23に回転可能に支持されており、こうして、このロ
ーラー21は、フレーム23を介すことで、コンクリー
ト桁2に回転可能に支持されている。そして、フレーム
23には、ローラー21と一体となって回転するよう
に、歯車24、24が取り付けられている。そして、こ
の歯車24は、モーターや人力等の動力により作動する
駆動部(図示せず)により、回転駆動するようになって
おり、この回転駆動する歯車24と一体となってローラ
ー21が回転することとなる。こうして、歯車24およ
び駆動部は、ローラー21を回転させる駆動手段となっ
ている。また、このように、フレーム23、ローラー2
1および駆動手段は、補強材としての炭素繊維シート1
を緊張する緊張装置25となっている。また、図示実施
の形態においては、炭素繊維シート1の一端側1aもま
た、他端側1bと同様の、ローラー26、フレーム27
およびアンカー28を介して、コンクリート桁2に取り
付けられている。そして、炭素繊維シート1の他端側1
bと同様に、歯車を含む駆動手段により、炭素繊維シー
ト1の一端側1aをローラー26に巻き付けるように、
ローラー26を回転することで、その一端側1aもまた
引っ張ることができるようになっている。したがって、
これらフレーム27、ローラー26および駆動手段もま
た、第1の実施の形態と同様に、補強材としての炭素繊
維シート1を緊張する緊張装置30となっている。
【0026】以上の構成からなる構造物の補強方法の作
用効果は、第一の実施の形態とほぼ同様であるが、この
第二の実施の形態においては、炭素繊維シート1の緊張
にあたって、この炭素繊維シート1の他端側1bがロー
ラー21に巻き付けられるように、駆動手段を通じてロ
ーラー21を回転するだけで、炭素繊維シート1の他端
側1bは、容易に引っ張られて、この炭素繊維シート1
に緊張力が容易に付与される。
【0027】図6は、本発明に係る構造物の補強方法の
第三の実施の形態を示す。この補強方法は、第一の実施
の形態に示す補強方法とは、炭素繊維シート1を緊張す
る方法が異なるが、他はほぼ同一であり(但し、貼付装
置15は、図示せず、省略する。)、以下に、その異な
る部分を主に説明する。
【0028】炭素繊維シート1の緊張にあたっては、炭
素繊維シート1を、その一端側1aをコンクリート桁2
の長手方向の一端側2bの下面側に取り付けるととも
に、コンクリート桁2の下面の貼付面2aに面して配備
し、炭素繊維シート1の他端側1bをコンクリート桁2
の長手方向の他端側2cで貼付面2aから離れるように
延ばし、その延びた先端部1dを引っ張り、炭素繊維シ
ート1を緊張させる。具体的には、コンクリート桁2の
長手方向の他端側2cには、炭素繊維シート1の延びる
方向を変換するための、方向変換具31が、補強する構
造物であるコンクリート桁2の自重を利用するようにし
て、コンクリート桁2とそのコンクリート桁2が載った
橋脚32との間にジャッキ構造等で突っ張るようにして
取り付けられている。そして、炭素繊維シート1は、そ
の他端側1bが、方向変換具31のローラー31aを介
すことで、ほぼ直角に折れ曲がって、貼付面2aから離
れるように下方に延びている。さらに、炭素繊維シート
1の他端側1bは、その延びた先端部1dが、補強する
コンクリート桁2以外の構造物である橋脚32の側面に
固定された反力台33に取り付けられた引張手段として
の、例えばジャッキ34により、下方に引っ張られて、
炭素繊維シート1は緊張される。こうして、方向変換具
31、反力台33およびジャッキ34は、補強材として
の炭素繊維シート1を緊張する緊張装置35となってい
る。また、炭素繊維シート1の一端側1aは、コンクリ
ート桁2に取り付けられた他の方向変換具36および、
他の引張手段としての、例えば他のジャッキ37を介し
て、コンクリート桁2に取り付けられており、その一端
側1aは、方向変換具36のローラー36aを介すこと
で、ほぼ直角に折れ曲がって下方に延びている。そし
て、その一端側1aの延びた先端部1eを、ジャッキ3
7により、下方に引っ張ることができるようになってい
る。したがって、これら方向変換具36およびジャッキ
37もまた、第1の実施の形態と同様に、補強材として
の炭素繊維シート1を緊張する緊張装置38となってい
る。
【0029】以上の構成からなる構造物の補強方法の作
用効果は、第一の実施の形態と同様であるが、この第三
の実施の形態においては、炭素繊維シート1の緊張にあ
たって、その緊張する作業を、炭素繊維シート1の他端
側1bの、貼付面2aから離れるように延びた先端部1
dを引っ張ることで、コンクリート桁2から離れた作業
の行い易い場所、例えば、地面に近い場所で安全に行う
ことができる。さらに、橋脚32に反力台33を取り付
けて、その反力台33を介して、補強するコンクリート
桁2以外の構造物である橋脚32から反力を取ること
で、一層安全に作業を行うことができる。また、方向変
換具31の取り付けにあたって、補強する構造物である
コンクリート桁2の自重を利用することで、アンカー等
をコンクリート桁2に埋め込む必要がなくなり、コンク
リート桁2を痛めることがない。
【0030】図7は、本発明に係る構造物の補強方法の
第四の実施の形態を示す。この補強方法は、第一の実施
の形態に示す補強方法とは、炭素繊維シート1の緊張方
法が異なるが、他はほぼ同一であり(但し、貼付装置1
5は、図示せず、省略する。)、以下に、その異なる部
分を主に説明する。
【0031】炭素繊維シート1の緊張にあたっては、炭
素繊維シート1を、緊張方向の両端部1f、1fを固定
するようにして緊張した状態で保持した、保持具41を
用意しておくことで、この炭素繊維シート1は、緊張さ
れた状態に保持される。ここで、保持具41は、平板状
の基台41aと、その基台41aの両端から上方に向か
って立設する取付部41b、41bとからなる。そし
て、炭素繊維シート1は、緊張した状態で、その両端部
1f、1fが保持具41の取付部41b、41bに貼り
付けなどによって固定されるようにして、この保持具4
1に取り付けられている。
【0032】そして、炭素繊維シート1をコンクリート
桁2の貼付面2aに宛てがうように、前記保持具41を
配備するとともに、炭素繊維シート1を貼付面2aに、
エポキシ樹脂等の接着剤により貼り付ける。この接着剤
の養生期間終了後に、炭素繊維シート1は、保持具41
の取付部41b、41bとの付け根部分で切断等され
て、この炭素繊維シート1から、保持具41が取り除か
れる。ここで、一枚の炭素繊維シート1は、コンクリー
ト桁2の貼付面2aの一部を覆うのみであるが、複数枚
の炭素繊維シート1、1を、順次、貼付面2aに貼り付
けることで、貼付面2a全体が、これら炭素繊維シート
1、1で覆われる。
【0033】以上の構成からなる構造物の補強方法の作
用効果は、第一の実施の形態とほぼ同様であるが、この
第四の実施の形態においては、緊張した炭素繊維シート
1が取り付けられる、コンクリート桁2とは独立した保
持具41を、使用することで、炭素繊維シート1を緊張
する作業と、コンクリート桁2の貼付面2aへの炭素繊
維シート1の貼り付け作業とを独立して行うことができ
る。
【0034】従って、例えば、炭素繊維シート1を緊張
する作業を工場で行い、コンクリート桁2の貼付面2a
への炭素繊維シート1の貼付作業を現場で行うことがで
きる。また、現場で、炭素繊維シート1を緊張する作業
も行う場合には、コンクリート桁2の貼付面2aに炭素
繊維シート1を何枚も重ねて貼り付ける際に、保持具4
1を複数使用することで、貼付面2aへの炭素繊維シー
ト1の貼り付け作業と、次に貼り付ける炭素繊維シート
1を緊張する作業とを並行して行うこともできる。この
ように、緊張した炭素繊維シート1が取り付けられる保
持具41を使用することで、その炭素繊維シート1を緊
張する作業と、コンクリート桁2の貼付面2aへの炭素
繊維シート1の貼り付け作業とを独立して行うことがで
きるので、それら緊張作業と貼り付け作業とを効率的に
行うことができる。
【0035】また、一枚の炭素繊維シート1は、コンク
リート桁2の貼付面2aの一部を覆うのみであるので、
貼付面2aが湾曲している等平面でない場合であって
も、炭素繊維シート1は、貼付面2aに容易に倣って、
貼付面2aの一部を覆うことができる。したがって、炭
素繊維シート1を、コンクリート桁2の貼付面2aにし
っかりと貼り付けることができる。
【0036】図8は、本発明に係る構造物の補強方法の
第五の実施の形態を示す。この補強方法は、第一の実施
の形態に示す補強方法と比較すると、補強材として、炭
素繊維シート1の代わりにプレート状に形成された炭素
繊維プレート51を使用する点、押えシート52が追加
される点が異なるが、他は同一であり、以下に、その異
なる部分を主に説明する。
【0037】炭素繊維プレート51は、炭素繊維シート
を、例えば、八枚程度、エポキシ樹脂等の樹脂を含浸さ
せながら層状に重ねたものである。この炭素繊維プレー
ト51は、緊張した状態で、図示実施の形態において
は、二本が、コンクリート桁2の幅方向に並ぶようにし
て、そのコンクリート桁2の貼付面2aに貼り付けられ
る。
【0038】押えシート52は、繊維シートその他のシ
ート材からなり、炭素繊維プレート51、51を貼付面
2aに貼り付けた後に、その炭素繊維プレート51、5
1に密着してその炭素繊維プレート51、51を覆うよ
うにして、コンクリート桁2の下面に、エポキシ樹脂等
の接着剤により貼り付けられる。
【0039】以上の構成からなる構造物の補強方法の作
用効果は、第一の実施の形態とほぼ同様であるが、この
第五の実施の形態においては、炭素繊維プレート51、
51がプレート状であるために、貼付面2aが例えば湾
曲している等平面でないとか、接着面積が小さくなる等
の理由により、貼付面2aへの炭素繊維プレート51、
51の貼り付けが十分でない場合がある。かかる場合で
あっても、押えシート52を、炭素繊維プレート51、
51に密着してその炭素繊維プレート51、51を覆う
ようにして、コンクリート桁2の下面に貼り付けること
で、貼付面2aへの炭素繊維プレート51、51の貼り
付けの弱さを補うことができ、その貼り付けを確実にす
ることができる。
【0040】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、炭素繊維シート1や炭素繊維プレート51
は、コンクリート桁2の下面に貼り付けられなくとも、
側面や上面に貼り付けられてもよい。また、補強される
構造物は、コンクリート桁2だけでなく、橋脚、梁、
柱、床版、その他のコンクリート構造物(鉄筋コンクリ
ート構造物とかプレストレストコンクリート構造物等)
であってもよく、また、コンクリート製の構造物に限定
されるものでもない。また、第一ないし第四の実施の形
態において、炭素繊維シート1の代わりに炭素繊維プレ
ートを使用してもよい。また、繊維材からなる補強材
は、炭素繊維シート1あるいは炭素繊維プレート51で
なくとも、ガラス繊維、アラミド繊維等の、繊維シート
あるいは繊維プレートであってもよい。また、補強材
は、繊維材からなるものでなくとも、ガラス繊維強化プ
ラスチック、その他の繊維強化プラスチック等の、繊維
強化材からなるものであってもよい。
【0041】また、第一の実施の形態において、炭素繊
維シート1を支持板5、10に取り付ける方法として、
貼り付けだけでなく、くさび方式、モルタル充填方式に
よって取り付けてもよい。
【0042】また、第三の実施の形態において、炭素繊
維シート1の他端側1bの、貼付面2aから離れるよう
に延びた他端側1bの先端部1dを引っ張るには、反力
台33およびジャッキ34を使用しなくとも、第一また
は第二の実施の形態に示す緊張装置9、25を橋脚32
に固定するようにして使用してもよい。
【0043】また、第四の実施の形態における保持具4
1は、図9に示すように、基台41aが、中央から両端
に延びるにつれて、上方に向かうように傾斜して形成さ
れ、その基台41aの両端が、炭素繊維シート1が固定
される取付部41b、41bとなっていてもよい。
【0044】また、第四の実施の形態における保持具4
1は、図10または図11に示すように、その保持具4
1自身に、炭素繊維シート1に緊張力を付与する緊張構
造を備えていてもよい。すなわち、図10にあっては、
基台41aは、二つの基部材41c、41cからなり、
これら基部材41c、41cは、それらの一方端が、互
いにヒンジ41eで結合されて、V字形状に形成されて
いる。そして、これら基部材41c、41cの他方端
が、炭素繊維が貼り付けられる取付部41b、41bと
なっている。また、突っ張り手段としての、例えばジャ
ッキ41dが、二つの基部材41c、41cの中間部分
をつなぐように取り付けられる。こうして、炭素繊維シ
ート1が取り付けられた保持具41の基部材41c、4
1cを互いに開くように、ジャッキ41dを突っ張るよ
うに操作することにより、取付部41b、41bは互い
に離れて、炭素繊維シート1に緊張力が付与される。ま
た、図11にあっては、基台41aは、ガイド孔41f
を備えた第1の基部材41gと、スライド可能となるよ
うガイド孔に挿通されて案内される第2の基部材41h
とからなる。そして、突っ張り手段としての、例えばジ
ャッキ41dが、第1および第2の基部材41g、41
hの端部から上方に向かって立設する取付部41b、4
1bの中間部分をつなぐように取り付けられる。こうし
て、炭素繊維シート1が取り付けられた保持具41の基
部材41g、41hを互いにスライドさせて離すよう
に、ジャッキ41dを突っ張るように操作することで、
取付部41b、41bは互いに離れて、炭素繊維シート
1に緊張力が付与される。
【0045】また、第五の実施の形態において、コンク
リート桁2の貼付面2aに貼り付けられる炭素繊維プレ
ート51は、ニ本でなくとも、一本あるいは三本以上で
あってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る構造物の補強方法および、補強材の
貼付装置によれば、以下の効果がある。
【0047】請求項1に記載された構造物の補強方法に
よれば、繊維材または繊維強化材からなる補強材の強度
を活かして、構造物に圧縮応力が与えられることによ
り、構造物を効果的に補強することができる。
【0048】また、請求項2に記載された構造物の補強
方法によれば、補強材を緊張する際に、その補強材の幅
全体を安定して容易に引っ張ることができ、この補強材
は、容易に緊張される。
【0049】また、請求項3に記載された構造物の補強
方法によれば、補強材を緊張する際に、その補強材を容
易に引っ張ることができ、この補強材は、容易に緊張さ
れる。
【0050】また、請求項4に記載された構造物の補強
方法によれば、補強材を緊張する際に、その緊張する作
業を、構造物から離れた作業の行いやすい場所で行うこ
とで、その緊張を安全に行うことができる。
【0051】また、請求項5に記載された構造物の補強
方法によれば、緊張した補強材が取り付けられる保持具
を使用することで、その補強材を緊張する作業と、構造
物の貼付面への補強材の貼り付け作業とを独立して行う
ことができるので、それらの作業を効率的に行うことが
できる。
【0052】また、請求項6に記載された構造物の補強
方法によれば、補強材を構造物の貼付面に貼り付ける際
に、補強材の中間部分が貼付面から浮くことなく、補強
材を、貼付面に貼り付けることができ、その貼り付けを
確実にすることができる。
【0053】また、請求項7に記載された構造物の補強
方法によれば、補強材がプレート状であって、貼付面へ
の補強材の貼り付けが十分でない場合であっても、押え
シートにより、貼り付けの弱さを補うことができ、その
貼り付けを確実にすることができる。
【0054】また、請求項8に記載された、補強材の貼
付装置によれば、補強材を構造物の貼付面に貼り付ける
際に、押え部材によって、補強材の中間部分の適宜箇所
を、構造物の貼付面に押し付けることができ、貼付面へ
の補強材の貼り付けを確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る構造物の補強方法および、補強
材の貼付装置の第一の実施の形態の、正面図である。
【図2】同じく、要部拡大底面図である。
【図3】図1における、A−A線による拡大断面図であ
る。
【図4】この発明に係る構造物の補強方法の第二の実施
の形態の、正面図である。
【図5】同じく、要部拡大底面図である。
【図6】この発明に係る構造物の補強方法の第三の実施
の形態の、正面図である。
【図7】この発明に係る構造物の補強方法の第四の実施
の形態の、正面図である。
【図8】この発明に係る構造物の補強方法の第五の実施
の形態の、図3相当の拡大断面図である。
【図9】この発明に係る構造物の補強方法の他の実施の
形態の、保持具を示す正面図である。
【図10】この発明に係る構造物の補強方法のさらに他
の実施の形態の、保持具を示す正面図である。
【図11】この発明に係る構造物の補強方法のさらに他
の実施の形態の、保持具を示す正面図である。
【符号の説明】
1 炭素繊維シート(補強材) 1a 一端側 1b 他端側 1c 中間部分 1d 先端部 1f 端部 2 コンクリート桁(構造物) 2a 貼付面 5 支持板 6 ジャッキ
(移動手段) 15 貼付装置 15a ベース
部材 15b 押え部材 15c 付勢手
段 21 ローラー 41 保持具 51 炭素繊維プレート(補強材) 52 押えシー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 浩志 岐阜県岐阜市六条大溝3丁目13番3号 株 式会社安部工業所内 Fターム(参考) 2E176 AA04 BB21 BB29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に繊維材または繊維強化材からな
    る補強材を貼り付けることで、その構造物を補強する、
    構造物の補強方法であって、 前記補強材を緊張して、その緊張した補強材を前記構造
    物の貼付面に貼り付けることで、前記構造物に圧縮応力
    を与えることを特徴とする、構造物の補強方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の、構造物の補強方法で
    あって、 前記補強材の緊張にあたって、 前記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けると
    ともに、前記貼付面に面して配備し、 前記補強材の他端側を支持板に取り付けて、その支持板
    を、前記構造物に固定した移動手段により、前記補強材
    の一端側から他端側に向かう方向に移動させることで、
    前記補強材の他端側を引っ張ることを特徴とする、構造
    物の補強方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の、構造物の補強方法で
    あって、 前記補強材の緊張にあたって、 前記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けると
    ともに、前記貼付面に面して配備し、 前記補強材の他端側を前記構造物に回転可能に支持され
    たローラーに巻き付けるように、そのローラーを回転す
    ることで、前記補強材の他端側を引っ張ることを特徴と
    する、構造物の補強方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の、構造物の補強方法で
    あって、 前記補強材の緊張にあたって、 前記補強材を、その一端側を前記構造物に取り付けると
    ともに、前記貼付面に面して配備し、 前記補強材の他端側を、前記貼付面から離れるように延
    ばし、その延びた先端部を引っ張ることを特徴とする、
    構造物の補強方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の構造物の補強方法であ
    って、 前記補強材を緊張した状態で保持した、保持具を用意
    し、 その保持具の前記補強材を前記貼付面に宛てがうように
    して貼り付け、 その後、前記補強材から前記保持具を取り除くことを特
    徴とする、構造物の補強方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の構造物の補強方法であって、 前記補強材の貼り付けにあたって、 前記補強材の中間部分の適宜箇所を前記貼付面に押し付
    けるようにして、前記補強材を前記貼付面に貼り付ける
    ことを特徴とする、構造物の補強方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の、構造物の補強方法で
    あって、 前記補強材は、プレート状に形成されてなり、その補強
    材を前記貼付面に貼り付けた後に、 押えシートを、前記補強材に密着してその補強材を覆う
    ようにして、前記構造物に貼り付けることを特徴とす
    る、構造物の補強方法。
  8. 【請求項8】 緊張された補強材の中間部分を構造物の
    貼付面に押し付けるようにして貼り付けるための、貼付
    装置であって、 前記構造物に取り外し可能に取り付けられるベース部材
    と、前記補強材の中間部分に対向する押え部材と、前記
    ベース部材に支持されて前記押え部材を前記補強材側に
    付勢する付勢手段とからなることを特徴とする、補強材
    の貼付装置。
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