JP2000129438A - マグネトロンスパッタ装置 - Google Patents

マグネトロンスパッタ装置

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JP2000129438A
JP2000129438A JP11228377A JP22837799A JP2000129438A JP 2000129438 A JP2000129438 A JP 2000129438A JP 11228377 A JP11228377 A JP 11228377A JP 22837799 A JP22837799 A JP 22837799A JP 2000129438 A JP2000129438 A JP 2000129438A
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magnetic pole
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネトロン蒸発源が1種類のマグネトロン
磁場構成で済み、マグネトロン蒸発源の数、配置に関係
なく所望の閉じ込め磁場を形成でき、また閉じ込め磁場
形状が簡単に変えられるようにする。 【解決手段】 基板2の外周に複数のマグネトロン蒸発
源3が設けられ、マグネトロン蒸発源3より蒸発した金
属原子又はイオンを、基板2に付着させて基板2に薄膜
を形成するようにしたマグネトロンスパッタ装置におい
て、隣合うマグネトロン蒸発源3の中間位置に、マグネ
トロン蒸発源3の外側磁極4の極性と相異なる極性を持
った補助磁極9が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマグネトロンスパッ
タリング法により真空中で薄膜を形成するためのマグネ
トロンスパッタ装置、特にプラズマ中のイオン化反応を
促進し、基板へのイオン電流の増加が可能なマグネトロ
ンスパッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンスパッタリング法により真
空中で薄膜を形成するための従来のマグネトロンスパッ
タ装置には、図13に示すように、内側磁極31とリン
グ状の外側磁極32とターゲット33を備えるマグネト
ロン蒸発源34を、真空チャンバ35内の基板36の外
周を取り囲むように配置し、隣合うマグネトロン蒸発源
34の各外側磁極32の極性を互いにが異ならせること
により、隣合うマグネトロン蒸発源34の外側磁極32
間を順次結ぶように磁力線38を生じさせて該磁力線3
8で基板36の外周を取り囲み、これによりグロー放電
により発生したプラズマを基板36の周囲に閉じ込め、
マグネトロン蒸発源34より蒸発する金属原子のイオン
化を促進し、基板36に高密度の金属の薄膜を形成する
ようにしたものがある(例えば特公表平5−50521
5)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、各
マグネトロン蒸発源34の外側磁極32を順次結ぶよう
に磁力線38を生じさせて該磁力線38で基板36の外
周を取り囲むためには、隣接するマグネトロン蒸発源3
4の外側磁極32同士の磁極を互いに異ならせる必要が
あるため、外側磁極32と内側磁極31との極性が異な
る2種類のマグネトロン蒸発源が必要となった。また、
従来では、マグネトロン蒸発源34の外側磁極32同士
をつなぐ磁力線38によってのみ基板36を取り囲む磁
場を形成するため、マグネトロン蒸発源34の数や配置
によって磁場形状、強度が左右された。逆にプラズマを
基板36の周囲に十分閉じ込めるのに必要な所望の磁場
形状、強度を得るためには、マグネトロン蒸発源34の
数や配置が制約を受けることになる。例えば、隣接する
マグネトロン蒸発源34がある距離以内に配置されなけ
れば、所望の磁場が得られないので、大きな基板36を
処理する大型の装置では、多数のマグネトロン蒸発源3
4を並べなければならなくなった。
【0004】さらに、マグネトロン蒸発源34の配置が
一旦決まってしまうと、磁場形状も決まってしまい、変
化させることが困難である。マグネトロン蒸発源34の
磁極を永久磁石ではなく、コイルで形成することによ
り、従来技術でも磁場形状を変えることは可能だが、マ
グネトロン蒸発源34中に複数のコイルを配置すること
はマグネトロン蒸発源34のサイズを大きくし、構造を
複雑にしてしまうという問題があった。本発明は上記問
題点に鑑み、従来技術と同様に基板の周囲にマグネトロ
ン蒸発源より発生したプラズマが多く存在し、マグネト
ロン蒸発源より蒸発した金属原子のイオン化が促進さ
れ、更に、基板に形成される被膜がイオンの衝突をより
多く受けることにより、基板との密着力や膜構造が改善
することができるスパッタ装置において、マグネトロン
蒸発源が1種類のマグネトロン磁場構成で済み、マグネ
トロン蒸発源の数、配置に関係なく所望の閉じ込め磁場
を形成でき、また閉じ込め磁場形状が簡単に変えられる
ようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、基板2の外周に複数の
マグネトロン蒸発源3が設けられ、マグネトロン蒸発源
3より蒸発した金属原子又はイオンを、基板2に付着さ
せて基板2に薄膜を形成するようにしたマグネトロンス
パッタ装置において、隣合うマグネトロン蒸発源3の中
間位置に、マグネトロン蒸発源3の外側磁極4の極性と
相異なる極性を持った補助磁極9が配置されている点に
ある。
【0006】従って、上記と同様にマグネトロン蒸発源
3と補助磁極4によって基板2を取り囲む形状の磁場が
形成され、基板2上に形成される被膜の密着力や膜構造
を改善することができる。そして、マグネトロン蒸発源
3のマグネトロン磁極自体は極性の同じ種類のものでも
よくなるし、また搭載されるマグネトロン蒸発源3の個
数に影響されず、基板2を取り囲む形状の磁場を確実に
形成することができる。また、本発明の他の技術的手段
は、マグネトロン蒸発源3より蒸発した金属原子又はイ
オンを、基板2に付着させて基板2に薄膜を形成するよ
うにしたマグネトロンスパッタ装置において、基板2の
外周に、1個のマグネトロン蒸発源3が設けられると共
に、奇数個の補助磁極9が、隣合う補助磁極9同士の極
性が相異なりかつ隣合うマグネトロン蒸発源3の外側磁
極4と補助磁極9との極性が相異なるように設けられて
いる点にある。
【0007】従って、1個のマグネトロン蒸発源3と奇
数個の補助磁極4によって基板2を取り囲む形状の磁場
が形成され、基板2上に形成される被膜の密着力や膜構
造を改善することができる。そして、マグネトロン蒸発
源3の個数を1個で済ますことができて、基板2を取り
囲む形状の磁場を確実に形成することができる。また、
本発明の他の技術的手段は、基板2の外周に複数個のマ
グネトロン蒸発源3が設けられ、マグネトロン蒸発源3
より蒸発した金属原子又はイオンを、基板2に付着させ
て基板2に薄膜を形成するようにしたマグネトロンスパ
ッタ装置において、隣合うマグネトロン蒸発源3の間
に、奇数個の補助磁極9が、隣合う補助磁極9同士の極
性が相異なりかつ隣合うマグネトロン蒸発源3の外側磁
極4と補助磁極9との極性とが相異なるように設けられ
ている点にある。
【0008】従って、補助磁極4があるため、マグネト
ロン蒸発源3のマグネトロン磁極自体は極性の同じ種類
のものでもよくなるし、また搭載されるマグネトロン蒸
発源3の個数に影響されずに、基板2を取り囲む形状の
磁場を確実に形成することができ、上記と同様に基板2
に向かう金属原子のイオンを増やして基板2に高密度の
薄膜を形成することができるようになる。また、本発明
の他の技術的手段は、基板2の外周に複数のマグネトロ
ン蒸発源3が設けられ、マグネトロン蒸発源3より蒸発
した金属原子又はイオンを、基板2に付着させて基板2
に薄膜を形成するようにしたマグネトロンスパッタ装置
において、隣合うマグネトロン蒸発源3の中間位置に、
マグネトロン蒸発源3の外側磁極4の極性と同一の極性
を持った補助磁極9が配置されている点にある。
【0009】従って、上記と同様にマグネトロン蒸発源
3と補助磁極4によって基板2を取り囲む形状の磁場が
形成され、基板2上に形成される被膜の密着力や膜構造
を改善することができる。そして、マグネトロン蒸発源
3のマグネトロン磁極自体は極性の同じ種類のものでも
よくなるし、また搭載されるマグネトロン蒸発源3の個
数に影響されず、基板2を取り囲む形状の磁場を確実に
形成することができる。また、本発明の他の技術的手段
は、マグネトロン蒸発源3より蒸発した金属原子又はイ
オンを、基板2に付着させて基板2に薄膜を形成するよ
うにしたマグネトロンスパッタ装置において、基板2の
外周に、1個のマグネトロン蒸発源3が設けられると共
に、1又は複数個の補助磁極9が、隣合う補助磁極9同
士の極性が同一となりかつ隣合うマグネトロン蒸発源3
の外側磁極4と補助磁極9との極性が同一となるように
設けられている点にある。
【0010】従って、1個のマグネトロン蒸発源3と1
又は複数個の補助磁極4によって基板2を取り囲む形状
の磁場が形成され、基板2上に形成される被膜の密着力
や膜構造を改善することができる。そして、マグネトロ
ン蒸発源3の個数を1個で済ますことができて、基板2
を取り囲む形状の磁場を確実に形成することができる。
また、本発明の他の技術的手段は、基板2の外周に複数
個のマグネトロン蒸発源3が設けられ、マグネトロン蒸
発源3より蒸発した金属原子又はイオンを、基板2に付
着させて基板2に薄膜を形成するようにしたマグネトロ
ンスパッタ装置において、隣合うマグネトロン蒸発源3
の間に、1又は複数個の補助磁極9が、隣合う補助磁極
9同士の極性が同一となりかつ隣合うマグネトロン蒸発
源3の外側磁極4と補助磁極9との極性とが同一となる
ように設けられている点にある。
【0011】従って、補助磁極4があるため、マグネト
ロン蒸発源3のマグネトロン磁極自体は極性の同じ種類
のものでもよくなるし、また搭載されるマグネトロン蒸
発源3の個数に影響されずに、基板2を取り囲む形状の
磁場を確実に形成することができ、上記と同様に基板2
に向かう金属原子のイオンを増やして基板2に高密度の
薄膜を形成することができるようになる。また、本発明
の他の技術的手段は、前記マグネトロン蒸発源3が、マ
グネトロンを形成する外側磁極4の強度が内側磁極5の
強度よりも強い非平衡型のマグネトロン蒸発源3である
点にある。
【0012】従って、マグネトロン蒸発源3自体から補
助磁極9へ漏洩する磁力線が増大し、基板2を取り囲む
形状の磁場の強度を増大させることができる。また、本
発明の他の技術的手段は、前記補助磁極9が、永久磁石
により構成されると共に、基板2に対して接離する方向
に移動可能である点にある。従って、マグネトロン蒸発
源3の配置を固定したままでも、補助磁極9によって、
全体の閉じ込め磁場の形状、強度を変更することがで
き、配置される基板2のサイズ等に応じて最適な磁場形
状に設定できる。
【0013】また、本発明の他の技術的手段は、前記補
助磁極9がコイルにより形成され、コイル電流を変化さ
せることにより磁場形状、強度を変化させることができ
るようにした点にある。従って、補助磁極9のコイル電
流を変化させることにより閉じ込め磁場を調整し、配置
される基板2のサイズ等に応じた最適な磁場を形成する
ことができる。また、本発明の他の技術的手段は、前記
補助磁極9が基板2を格納した真空チャンバ1の大気側
に配置されている点にある。
【0014】従って、補助磁極9の冷却や真空シールの
問題を除外でき、装置構成を簡素化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の代表的な実施の形
態として、非平衡(不平衡)型マグネトロンスパッタ蒸
発源マグネトロン4式を搭載した、マグネトロンスパッ
タ装置を示している。図1において、真空チャンバ1内
の中央部に基板(被蒸着物)2が設けられ、真空チャン
バ1内に基板2の外周を取り囲むように4個のマグネト
ロン蒸発源3が設けられている。各マグネトロン蒸発源
3は互いに同一の構成であって、リング状の外側磁極4
と外側磁極4の中央に内嵌配置された内側磁極5とソー
ス材料により構成されたターゲット6とを備えている。
前記各マグネトロン蒸発源3は、マグネトロンを形成す
る外側磁極4の強度が内側磁極5の強度よりも強い非平
衡型(不平衡)のマグネトロン蒸発源により構成されて
いる。
【0016】各マグネトロン蒸発源3は基板2の外周に
等間隔をおいて環状に配置され、基板2から等間隔の位
置にある。隣合うマグネトロン蒸発源3の中央位置に夫
々補助磁極9が設けられている。この補助磁極9は、永
久磁石により構成され、基板2に対して接離する方向に
移動可能になっている。各補助磁極9は、マグネトロン
蒸発源3の外側磁極4の極性と相異なる極性を持つよう
に配置されており、各マグネトロン蒸発源3の外側磁極
4及び各補助磁極9を順次交互に結ぶように磁力線11
が生じ、これによりマグネトロン蒸発源3と補助磁極4
によって基板2を取り囲む形状の磁場が形成され、マグ
ネトロン蒸発源3より発生したプラズマを基板3の周囲
に閉じ込めることができるようになっている。
【0017】上記実施の形態によれば、アルゴンなどの
不活性ガスが真空チャンバ1内に注入され、アースされ
た真空チャンバ1に対して、各マグネトロン蒸発源3に
スパッタ電源(図示しない)によりマイナス電圧が印加
されると、真空チャンバ1と各マグネトロン蒸発源3と
の間でグロー放電が生じ、真空チャンバ1内にプラズマ
(電子及びアルゴンイオン)が発生する。真空チャンバ
1内に存在するアルゴンイオンは、ソース材料でできた
マグネトロン蒸発源3のターゲット6に衝突し、これに
よりマグネトロン蒸発源3(ターゲット6)より金属原
子が蒸発(スパッタ)され、基板2上に付着して、薄膜
を形成する。また、一部の金属原子は真空チャンバ1内
でイオン化され、電気的に負にバイアスされた基板2に
より高いエネルギーで付着する。
【0018】このとき、複数のマグネトロン蒸発源3の
中間位置にそのマグネトロン磁極を構成する外側磁極4
の極性と相異なる極性をもった補助磁極9を配置してい
るため、各マグネトロン蒸発源3の外側磁極4及び各補
助磁極9を順次結ぶように磁力線11が生じ、これによ
り従来技術と同様にマグネトロン蒸発源3と補助磁極4
によって基板2を取り囲む形状の磁場が形成され、前記
グロー放電により発生したプラズマ(電子及びアルゴン
イオン)を基板2の周囲に閉じ込めることができる。従
って、基板2の周囲にマグネトロン蒸発源3より発生し
たプラズマ(アルゴンイオン)が多く存在し、また、マ
グネトロン蒸発源3より蒸発した金属原子のイオン化も
促進される為、基板2上に形成される被膜がアルゴンイ
オン、金属イオンの衝突をより多く受けることにより、
被膜と基板2との密着力や被膜の膜構造が改善される。
【0019】また、マグネトロン蒸発源3間に補助磁極
9があるため、マグネトロン蒸発源3のマグネトロン磁
極自体は極性の同じ種類のものでよく、また搭載される
マグネトロン蒸発源3の個数に影響されず、基板2を取
り囲む形状の磁場を確実に形成することができる。ま
た、マグネトロンスパッタ蒸発源3として、マグネトロ
ンを形成する外側磁極4の強度が内側磁極5の強度より
も強い、非平衡(不平衡)型マグネトロン蒸発源を使用
することで、マグネトロン蒸発源3自体から補助磁極9
へ漏洩する磁力線が増大し、基板2を取り囲む形状の磁
場の強度を増大させることができる。更に、補助磁極9
を永久磁石により形成し、その位置が基板3方向に対し
て可変とすることで、マグネトロン蒸発源3の配置を固
定したままでも、全体の閉じ込め磁場の形状、強度を変
更することができ、配置される基板2のサイズ等に応じ
て最適な磁場形状に設定できる。
【0020】図2は、図1に示す実施の形態において、
補助磁極9がある場合と無い場合について、アルゴンガ
スプラズマを形成した場合の基板2のバイアス電流の測
定結果を示している。この測定結果によって、補助磁極
9の配置により基板3のバイアス電流が増加し、磁場の
閉じ込め効果が確認された。図3は他の実施の形態を示
し、基板3の外周に2個のマグネトロン蒸発源3が設け
られ、マグネトロン蒸発源3は基板2を中心とした径方
向に対応するように配置され、隣合うマグネトロン蒸発
源3の間に3個の補助磁極9(補助磁極9a、補助磁極
9b、補助磁極9a)が等間隔をおいて配置され、各マ
グネトロン蒸発源3と各補助磁極9とによって基板2の
外周を取り囲んでいる。前記補助磁極9のうちマグネト
ロン蒸発源3に隣接する補助磁極9aは、マグネトロン
蒸発源3の外側磁極4と相異なる極性であり、また中央
側の補助磁極9bは、マグネトロン蒸発源3に隣接する
補助磁極9aと異なる極性となっている。従って、各マ
グネトロン蒸発源3の外側磁極4及び各補助磁極9を順
次結ぶように磁束を生じさせて該磁束で基板2の外周を
取り囲むようになっている。各マグネトロン蒸発源3及
び各補助磁極9により、基板2を取り囲む形状の磁力線
11が形成される。その他の点は前記実施の形態と同様
の構成である。
【0021】なお、図3では、各マグネトロン蒸発源3
間に3個の補助磁極9が配置されているが、補助磁極9
の個数は補助磁極9aと補助磁極9bとを交互に奇数個
配置したものであれば、更に補助磁極9の個数を増やし
ても良い。この場合、補助磁極9の個数を増やし、補助
磁極9間の間隔が縮まる程、プラズマの閉じ込め効果を
増大させることができる。図4は他の実施の形態を示
し、基板2の外周に、1個のマグネトロン蒸発源3が設
けられと共に、奇数個の補助磁極9が設けられ、1個の
マグネトロン蒸発源3と奇数個の補助磁極9とによって
基板2の外周を取り囲んでいる。前記補助磁極9のうち
マグネトロン蒸発源3に隣接する補助磁極9aは、マグ
ネトロン蒸発源3の外側磁極4と相異なる極性であり、
また補助磁極9のうち隣合う補助磁極9aと補助磁極9
bとの極性が相異なっている。従って、マグネトロン蒸
発源3及び異なる極性を持った補助磁極9a、9bを交
互に配置することで、各マグネトロン蒸発源3の外側磁
極4及び各補助磁極9を順次結ぶように磁束11を生じ
させて該磁束11で基板2の外周を取り囲むようになっ
ており、やはり閉じ込め磁場を形成している。その他の
点は前記実施の形態と同様の構成である。
【0022】図5は他の実施の形態を示し、図1、3、
4の各実施の形態では補助磁極9として永久磁石を使用
しているが、これに代え、図5の場合は、補助磁極9と
して空心コイルを使用し、これを、マグネトロン蒸発源
3の外側磁極4と相異なる極性となるように励磁するよ
うにしたものである。この場合も、図1の実施の形態の
場合と同様に、各マグネトロン蒸発源3の外側磁極4及
び各補助磁極9を順次交互に結ぶように磁力線11を生
じさせて、該磁力線11で基板2の外周を取り囲むよう
になっている。しかも、補助磁極4として空心コイルを
用いたため、励磁電流を変化させることで簡単に磁場形
状を変化させることが可能になり、閉じ込め磁場を調整
し、配置される基板2のサイズ等に応じた最適な磁場を
形成することができる。
【0023】図6は他の実施の形態を示し、マグネトロ
ン蒸発源3間に配置される補助磁極9が真空チャンバ1
の大気側に配置されている。また、形成される閉じ込め
磁場ができるだけ基板2に対し均等になるように、マグ
ネトロン蒸発源3と基板2との間の距離と、補助磁極9
と基板2との間の距離とが同程度となるように構成され
ている。なお、補助磁極9としては図6に示す永久磁石
の場合以外に空心コイルを使用することもできるが、何
れの場合も図1、5に示した実施の形態に比べ、補助磁
極9の冷却機構や真空チャンバ1内に空心コイルの配線
を導入するためのフィードスルーが省略でき、装置構成
が簡略化することができる。
【0024】この実施の形態の場合、補助磁極9を真空
チャンバ1の外部に配置することで、補助磁極の冷却や
真空シールの問題を除外でき、装置構成を簡素化でき
る。図7は本発明の代表的な他の実施の形態として、非
平衡(不平衡)型マグネトロンスパッタ蒸発源マグネト
ロン4式を搭載した、マグネトロンスパッタ装置を示し
ている。図7において、真空チャンバ1内の中央部に基
板(被蒸着物)2が設けられ、真空チャンバ1内に基板
2の外周を取り囲むように4個のマグネトロン蒸発源3
が設けられている。各マグネトロン蒸発源3は互いに同
一の構成であって、リング状の外側磁極4と外側磁極4
の中央に内嵌配置された内側磁極5とソース材料により
構成されたターゲット6とを備えている。前記各マグネ
トロン蒸発源3は、マグネトロンを形成する外側磁極4
の強度が内側磁極5の強度よりも強い非平衡型(不平
衡)のマグネトロン蒸発源により構成されている。
【0025】各マグネトロン蒸発源3は基板2の外周に
等間隔をおいて環状に配置され、基板2から等間隔の位
置にある。隣合うマグネトロン蒸発源3の中央位置に夫
々補助磁極9が設けられている。この補助磁極9は、永
久磁石により構成され、基板2に対して接離する方向に
移動可能になっている。各補助磁極9は、マグネトロン
蒸発源3の外側磁極4の極性と同一の極性を持つように
配置されている。上記実施の形態によれば、アルゴンな
どの不活性ガスが真空チャンバ1内に注入され、アース
された真空チャンバ1に対して、各マグネトロン蒸発源
3にスパッタ電源(図示しない)によりマイナス電圧が
印加されると、真空チャンバ1と各マグネトロン蒸発源
3との間でグロー放電が生じ、真空チャンバ1内にプラ
ズマ(電子及びアルゴンイオン)が発生する。真空チャ
ンバ1内に存在するアルゴンイオンは、ソース材料でで
きたマグネトロン蒸発源3のターゲット6に衝突し、こ
れによりマグネトロン蒸発源3(ターゲット6)より金
属原子が蒸発(スパッタ)され、基板2上に付着して、
薄膜を形成する。また、一部の金属原子は真空チャンバ
1内でイオン化され、電気的に負にバイアスされた基板
2により高いエネルギーで付着する。
【0026】このとき、複数のマグネトロン蒸発源3の
中間位置にそのマグネトロン磁極を構成する外側磁極4
の極性と同一の極性をもった補助磁極9を配置している
ため、各マグネトロン蒸発源3の外側磁極4及び各補助
磁極9の中間付近で反発し合う磁場が生じるが、この部
分は磁力線が集中しているため、ミラー効果によって、
前記グロー放電により発生したプラズマ(電子及びアル
ゴンイオン)を基板2の周囲に閉じ込めることができ
る。また、隣接するマグネトロン蒸発源3と補助磁極9
の磁場が反発し合うために、蒸発源3前方の磁場はより
基板2方向に膨らみ、また、蒸発源3の内側磁極5と補
助磁極9を結ぶ磁力線も生じるため、プラズマが基板2
方向に広がり、基板2位置で高密度のプラズマが得られ
る。従って、基板2の周囲にマグネトロン蒸発源3より
発生したプラズマ(アルゴンイオン)が多く存在し、ま
た、マグネトロン蒸発源3より蒸発した金属原子のイオ
ン化も促進される為、基板2上に形成される被膜がアル
ゴンイオン、金属イオンの衝突をより多く受けることに
より、被膜と基板2との密着力や被膜の膜構造が改善さ
れる。
【0027】また、マグネトロン蒸発源3間に補助磁極
9があるため、マグネトロン蒸発源3のマグネトロン磁
極自体は極性の同じ種類のものでよく、また搭載される
マグネトロン蒸発源3の個数に影響されず、基板2を取
り囲む形状の磁場を確実に形成することができる。ま
た、マグネトロンスパッタ蒸発源3として、マグネトロ
ンを形成する外側磁極4の強度が内側磁極5の強度より
も強い、非平衡(不平衡)型マグネトロン蒸発源を使用
することで、マグネトロン蒸発源3自体から補助磁極9
へ漏洩する磁力線が増大し、基板2を取り囲む形状の磁
場の強度を増大させることができる。更に、補助磁極9
を永久磁石により形成し、その位置が基板3方向に対し
て可変とすることで、マグネトロン蒸発源3の配置を固
定したままでも、全体の閉じ込め磁場の形状、強度を変
更することができ、配置される基板2のサイズ等に応じ
て最適な磁場形状に設定できる。
【0028】図8は、図7に示す実施の形態において、
補助磁極9が無い場合、マグネトロン蒸発源3のマグネ
トロン磁極を構成する外側磁極4の極性と相異なる極性
をもった補助磁極9を配置した場合、マグネトロン蒸発
源3のマグネトロン磁極を構成する外側磁極4の極性と
同一の極性をもった補助磁極9を配置した場合につい
て、アルゴンガスプラズマを形成した場合の基板2のバ
イアス電流の測定結果を示している。この測定結果によ
って、同一の極性をもった補助磁極9の配置により基板
3のバイアス電流が大幅に増加し、大きな磁場の閉じ込
め効果が確認された。
【0029】図9は他の実施の形態を示し、基板3の外
周に2個のマグネトロン蒸発源3が設けられ、マグネト
ロン蒸発源3は基板2を中心とした径方向に対応するよ
うに配置され、隣合うマグネトロン蒸発源3の間に3個
の補助磁極9が等間隔をおいて配置され、各マグネトロ
ン蒸発源3と各補助磁極9とによって基板2の外周を取
り囲んでいる。前記補助磁極9のうちマグネトロン蒸発
源3に隣接する補助磁極9は、マグネトロン蒸発源3の
外側磁極4と同一の極性であり、また中央側の補助磁極
9は、マグネトロン蒸発源3に隣接する補助磁極9と同
一の極性となっている。従って、各マグネトロン蒸発源
3の外側磁極4及び各補助磁極9の中間付近で反発し合
う磁場が生じるが、この部分は磁力線が集中しているた
め、ミラー効果によって、グロー放電により発生したプ
ラズマ(電子及びアルゴンイオン)を基板2の周囲に閉
じ込めることができる。また、隣接するマグネトロン蒸
発源3と補助磁極9の磁場が反発し合うために、蒸発源
3前方の磁場はより基板2方向に膨らみ、また、蒸発源
3の内側磁極5と補助磁極9を結ぶ磁力線も生じるた
め、プラズマが基板2方向に広がり、基板2位置で高密
度のプラズマが得られる。その他の点は前記実施の形態
と同様の構成である。
【0030】なお、図9では、各マグネトロン蒸発源3
間に3個の補助磁極9が配置されているが、更に補助磁
極9の個数を増やしても良い。この場合、補助磁極9の
個数を増やし、補助磁極9間の間隔が縮まる程、プラズ
マの閉じ込め効果を増大させることができる。図10は
他の実施の形態を示し、基板2の外周に、1個のマグネ
トロン蒸発源3が設けられと共に、複数個の補助磁極9
が設けられ、1個のマグネトロン蒸発源3と複数個の補
助磁極9とによって基板2の外周を取り囲んでいる。前
記補助磁極9のうちマグネトロン蒸発源3に隣接する補
助磁極9は、マグネトロン蒸発源3の外側磁極4と同一
の極性であり、また隣合う補助磁極9同士の極性も同一
になっている。従って、マグネトロン蒸発源3及び同一
の極性を持った補助磁極9を配置することで、各マグネ
トロン蒸発源3の外側磁極4及び各補助磁極9の中間付
近で反発し合う磁場が生じるが、この部分は磁力線が集
中しているため、ミラー効果によって、グロー放電によ
り発生したプラズマ(電子及びアルゴンイオン)を基板
2の周囲に閉じ込めることができる。また、隣接するマ
グネトロン蒸発源3と補助磁極9の磁場が反発し合うた
めに、蒸発源3前方の磁場はより基板2方向に膨らみ、
また、蒸発源3の内側磁極5と補助磁極9を結ぶ磁力線
も生じるため、プラズマが基板2方向に広がり、基板2
位置で高密度のプラズマが得られる。その他の点は前記
実施の形態と同様の構成である。
【0031】図11は他の実施の形態を示し、図7、
9、10の各実施の形態では補助磁極9として永久磁石
を使用しているが、これに代え、図11の場合は、補助
磁極9として空心コイルを使用し、これを、マグネトロ
ン蒸発源3の外側磁極4と同一の極性となるように励磁
するようにしたものである。この場合も、図7の実施の
形態の場合と同様に、各マグネトロン蒸発源3の外側磁
極4及び各補助磁極9の中間付近で反発し合う磁場が生
じるが、この部分は磁力線が集中しているため、ミラー
効果によって、グロー放電により発生したプラズマ(電
子及びアルゴンイオン)を基板2の周囲に閉じ込めるこ
とができる。また、隣接するマグネトロン蒸発源3と補
助磁極9の磁場が反発し合うために、蒸発源3前方の磁
場はより基板2方向に膨らみ、また、蒸発源3の内側磁
極5と補助磁極9を結ぶ磁力線も生じるため、プラズマ
が基板2方向に広がり、基板2位置で高密度のプラズマ
が得られる。しかも、補助磁極4として空心コイルを用
いたため、励磁電流を変化させることで簡単に磁場形状
を変化させることが可能になり、閉じ込め磁場を調整
し、配置される基板2のサイズ等に応じた最適な磁場を
形成することができる。
【0032】図12は他の実施の形態を示し、マグネト
ロン蒸発源3間に配置される補助磁極9が真空チャンバ
1の大気側に配置されている。また、形成される閉じ込
め磁場ができるだけ基板2に対し均等になるように、マ
グネトロン蒸発源3と基板2との間の距離と、補助磁極
9と基板2との間の距離とが同程度となるように構成さ
れている。なお、補助磁極9としては図12に示す永久
磁石の場合以外に空心コイルを使用することもできる
が、何れの場合も図7、11に示した実施の形態に比
べ、補助磁極9の冷却機構や真空チャンバ1内に空心コ
イルの配線を導入するためのフィードスルーが省略で
き、装置構成が簡略化することができる。
【0033】この実施の形態の場合、補助磁極9を真空
チャンバ1の外部に配置することで、補助磁極の冷却や
真空シールの問題を除外でき、装置構成を簡素化でき
る。尚、補助磁極4を、真空チャンバ1の大気側に配置
された永久磁石またはコイルと、これに対応する位置で
真空チャンバ1内に配置される磁性体とから構成するこ
とで、真空チャンバ1の外部の永久磁石又はコイルで発
生した磁力線のロスを少なくしつつ、真空チャンバ1の
内部に導入することができ、装置の簡素化を図ると共
に、閉じ込め磁場の強度低下を防ぐことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、マグネトロン蒸発源3
が1種類のマグネトロン磁場構成で済む。マグネトロン
蒸発源3の数、配置に関係なく所望の閉じ込め磁場を形
成できる。また、閉じ込め磁場形状を簡単に変えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】同基板バイアス電流と基板バイアス電圧との関
係を示すグラフである。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図8】同基板バイアス電流と基板バイアス電圧との関
係を示すグラフである。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図13】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 2 基板 3 マグネトロン蒸発源 4 外側磁極 5 内側磁極 9 補助磁極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(2)の外周に複数のマグネトロン
    蒸発源(3)が設けられ、マグネトロン蒸発源(3)よ
    り蒸発した金属原子又はイオンを、基板(2)に付着さ
    せて基板(2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロ
    ンスパッタ装置において、 隣合うマグネトロン蒸発源(3)の中間位置に、マグネ
    トロン蒸発源(3)の外側磁極(4)の極性と相異なる
    極性を持った補助磁極(9)が配置されていることを特
    徴とするマグネトロンスパッタ装置。
  2. 【請求項2】 マグネトロン蒸発源(3)より蒸発した
    金属原子又はイオンを、基板(2)に付着させて基板
    (2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロンスパッ
    タ装置において、 基板(2)の外周に、1個のマグネトロン蒸発源(3)
    が設けられると共に、奇数個の補助磁極(9)が、隣合
    う補助磁極(9)同士の極性が相異なりかつ隣合うマグ
    ネトロン蒸発源(3)の外側磁極(4)と補助磁極
    (9)との極性が相異なるように設けられていることを
    特徴とするマグネトロンスパッタ装置。
  3. 【請求項3】 基板(2)の外周に複数個のマグネトロ
    ン蒸発源(3)が設けられ、マグネトロン蒸発源(3)
    より蒸発した金属原子のイオンを、基板(2)に衝突さ
    せて基板(2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロ
    ンスパッタ装置において、 隣合うマグネトロン蒸発源(3)の間に、奇数個の補助
    磁極(9)が、隣合う補助磁極(9)同士の極性が相異
    なりかつ隣合うマグネトロン蒸発源(3)の外側磁極
    (4)と補助磁極(9)との極性とが相異なるように設
    けられていることを特徴とするマグネトロンスパッタ装
    置。
  4. 【請求項4】 基板(2)の外周に複数のマグネトロン
    蒸発源(3)が設けられ、マグネトロン蒸発源(3)よ
    り蒸発した金属原子又はイオンを、基板(2)に付着さ
    せて基板(2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロ
    ンスパッタ装置において、 隣合うマグネトロン蒸発源(3)の中間位置に、マグネ
    トロン蒸発源(3)の外側磁極(4)の極性と同一の極
    性を持った補助磁極(9)が配置されていることを特徴
    とするマグネトロンスパッタ装置。
  5. 【請求項5】 マグネトロン蒸発源(3)より蒸発した
    金属原子又はイオンを、基板(2)に付着させて基板
    (2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロンスパッ
    タ装置において、 基板(2)の外周に、1個のマグネトロン蒸発源(3)
    が設けられると共に、1又は複数個の補助磁極(9)
    が、隣合う補助磁極(9)同士の極性が同一となりかつ
    隣合うマグネトロン蒸発源(3)の外側磁極(4)と補
    助磁極(9)との極性が同一となるように設けられてい
    ることを特徴とするマグネトロンスパッタ装置。
  6. 【請求項6】 基板(2)の外周に複数個のマグネトロ
    ン蒸発源(3)が設けられ、マグネトロン蒸発源(3)
    より蒸発した金属原子のイオンを、基板(2)に衝突さ
    せて基板(2)に薄膜を形成するようにしたマグネトロ
    ンスパッタ装置において、 隣合うマグネトロン蒸発源(3)の間に、1又は複数個
    の補助磁極(9)が、隣合う補助磁極(9)同士の極性
    が同一となりかつ隣合うマグネトロン蒸発源(3)の外
    側磁極(4)と補助磁極(9)との極性とが同一となる
    ように設けられていることを特徴とするマグネトロンス
    パッタ装置。
  7. 【請求項7】 前記マグネトロン蒸発源(3)が、マグ
    ネトロンを形成する外側磁極(4)の強度が内側磁極
    (5)の強度よりも強い非平衡型のマグネトロン蒸発源
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    のマグネトロンスパッタ装置。
  8. 【請求項8】 前記補助磁極(9)が、永久磁石により
    構成されると共に、基板(2)に対して接離する方向に
    移動可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載のマグネトロンスパッタ装置。
  9. 【請求項9】 前記補助磁極(9)がコイルにより形成
    され、コイル電流を変化させることにより磁場形状、強
    度を変化させることができるようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のマグネトロンスパッ
    タ装置。
  10. 【請求項10】 前記補助磁極(9)が基板(2)を格
    納した真空チャンバ(1)の大気側に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマグネ
    トロンスパッタ装置。
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