JP2000129031A - 廃プラスチック処理装置 - Google Patents
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Abstract
に導く途中で、テレフタル酸等の有機物あるいは油ガス
に混じって飛散する粒子径の大きい突沸物が析出堆積
し、配管等を閉塞するという問題を防止した廃プラスチ
ック処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック処理装置40
は、加熱手段を有し投入される廃プラスチックを加熱し
て油ガスと残渣とに熱分解する熱分解装置6、9を備え
る。熱分解装置6、9には、冷却手段14aを有し熱分
解装置6、9において発生した油ガスを凝縮させる冷却
器14が接続され、冷却器14には、冷却器14におい
て凝縮した油凝縮成分を一時的に貯留し不純物を堆積さ
せて除去するタンク15が接続される。タンク15に
は、タンク15から供給される不純物除去後の油凝縮成
分を再度加熱して蒸発させる加熱器16と、加熱器16
において発生した油ガスを回収する生成油回収塔7とが
接続される。
Description
えば塩化ビニル樹脂(以下PVCと言う)を含む混合廃プ
ラスチック等を油化処理する機能を備えた廃プラスチッ
ク処理装置に係り、とりわけ、分解装置で発生させる油
ガスを蒸留する機能を備えた廃プラスチック処理装置に
関するものである。
つれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立
て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等が環境問
題の一因になっている。
して、熱分解油化や固形燃料化などの方法が提案されて
いる。特に、廃プラスチックを熱分解して燃料油として
再資源化する技術は、再生品である燃料油の価値が高い
ことなどから注目されている。
プラスチック処理装置の全体系統構成図の一例を示す。
ク処理装置50は、廃プラスチックが投入される破砕機
51と、破砕機51で破砕、細断された廃プラスチック
材料が供給されるホッパー52及びスクリュー式脱塩素
装置(以下、脱塩素装置と略す)53とを備えている。
4が接続されており、脱塩素装置53からの塩素分が塩
化水素ガスとして有機物回収タンク54に送られるよう
になっている。有機物回収タンク54は、更に塩酸回収
塔55に接続されている。
56が接続されており、脱塩素装置53において塩素分
を除去された溶融プラスチックが一次分解装置56に送
られるようになっている。
が接続されており、一次分解装置56の熱分解残渣が二
次分解装置59に送られるようになっている。二次分解
装置59は、熱分解炉等の残渣排出機構を有し、残渣回
収槽60が接続されており、残渣回収槽60が二次分解
装置59の熱分解残渣を回収するようになっている。
59は、冷却器63を介して、生成油回収塔57に接続
されており、一次分解装置56及び二次分解装置59で
発生する油ガスを冷却して生成油回収塔57に送るよう
になっている。生成油回収塔57には、各種の生成油回
収タンク58が設けられており、生成油を沸点範囲によ
って異なる油成分に分類(蒸留)できるようになってい
る。
塩酸回収塔55は、更にスクラバー61を介して分解装
置加熱器62に接続されており、一次分解装置56、生
成油回収塔57及び塩酸回収塔55からの排出ガスを処
理できるようになっている。
いて説明する。
れ、破砕機51で破砕、細断される。破砕、細断された
廃プラスチック材料は、ホッパー52を経て脱塩素装置
53に送られ、脱塩素装置53において350℃付近に
加熱処理される。この加熱処理により、廃プラスチック
に含まれるポリ塩化ビニル成分から塩素が除去される。
化水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク54に
送られる。有機物回収タンク54は、塩化水素ガスに付
随して送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除
去、回収する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔
55に導かれ、水によって吸収され塩酸として回収され
る。
ックは一次分解装置56に送られ、一次分解装置56に
おいて420℃付近まで加熱・昇温される。これによ
り、溶融プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。
油ガスは冷却器63にて冷却され生成油回収塔57に導
かれ、沸点範囲の異なる油として分けられ、例えば、重
油相当、軽油相当、灯油相当としてそれぞれの生成油回
収タンク58に回収される。
解残渣は、一次分解装置56から二次分解装置59に排
出される。二次分解装置59は、一次分解装置56の熱
分解残渣から更に油ガスを発生させ、冷却器63を介し
て生成油回収塔57に送る。二次分解装置59において
残った固形分が、残渣として残渣回収槽60に回収され
る。
解残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有す
る固形燃料として利用可能である。
れなかった低沸点のガス成分並びに一次分解装置56及
び塩酸回収塔55からの排出ガスは、スクラバー61を
経て、分解装置加熱器62に送られ、分解装置加熱器1
2において1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼排
ガスとして無害化処理される。排ガスは、その後そのま
ま大気に放出されるか、或いは、一次分解装置56、二
次分解装置59及び図示しない前処理段階の乾燥機等の
加熱源として利用された後で、大気に放出される。
用する形態等については、本件出願人による特願平10
-93596に詳細に記述されている。
融プラスチックを、固形燃料化装置に直接排出し、高い
燃焼カロリーを有する固形燃料として回収して有効利用
することも提案されている。
処理装置は、廃プラスチックを連続的に油化(或いは脱
塩)処理することが可能である。
棄物において収集される廃プラスチック中には、異物で
あるPETボトル等が、分別不徹底でかなり混入してい
る。
るが、PETボトル等を機械的に分別することは極めて
困難で、人によるPETボトル除去等で対応している
が、実質的に材料前処理工程の段階でPETを完全に除
去することは困難である。
ク処理装置50においては、一次分解装置56、二次分
解装置59等の分解装置にて発生した油ガスに、PET
の分解により発生するテレフタル酸等の有機物が含ま
れ、油ガスを生成油回収塔57に導く途中で冷却する際
に、このテレフタル酸等の有機物が析出して油ガスの流
動性を悪化させたり、冷却器63内、配管内及び生成油
回収塔7内を閉塞させる等の問題がある。
59等の分解装置から発生する油ガスに混じって、粒子
径の大きい突沸物が飛散していることがあり、これらの
突沸物が冷却器63内、配管内及び生成油回収塔7内に
付着堆積して、冷却器63内、配管内及び生成油回収塔
7内を局所的に閉塞させる等の問題もある。
たものであり、廃プラスチック処理装置において、材料
前処理工程にPETボトル等が混入し、PETを完全に
除去できない状態の廃プラスチックを熱分解装置に混入
した場合においても、熱分解装置にて発生した油ガスを
生成油回収塔に導く途中で、テレフタル酸等の有機物あ
るいは油ガスに混じって飛散する粒子径の大きい突沸物
が析出堆積して配管等を閉塞する等の問題を防止して、
プラントを常時安定して運転させることを可能にし、結
果的にプラント全体のコストダウン、メンテナンスコス
トのダウンを図ることができる廃プラスチックの処理装
置を提供することを目的とする。
し、投入される廃プラスチックを加熱して油ガスと残渣
とに熱分解する熱分解装置と、熱分解装置に接続され、
冷却手段を有し、熱分解装置において発生した油ガスを
凝縮させる冷却器と、冷却器に接続され、冷却器におい
て凝縮した油凝縮成分を一時的に貯留し不純物を堆積さ
せて除去するタンクと、タンクに連通可能に接続され、
タンクから供給される不純物除去後の油凝縮成分を再度
加熱して蒸発させる加熱器と、加熱器に接続され、加熱
器において発生した油ガスを回収する生成油回収塔と、
を備えたことを特徴とする廃プラスチックの処理装置で
ある。
ガスを生成油回収塔に導く途中で、油ガスを一旦冷却し
て凝縮させ、タンクに貯留させてテレフタル酸等の有機
物成分や粒子径の大きい突沸物等の不純物を堆積除去す
るため、これらの不純物が配管等を閉塞させることを防
止することができる。
施の形態について説明する。
処理装置を示す系統構成図である。図1に示すように、
本発明の第1の実施の形態の廃プラスチック処理装置4
0は、それぞれ加熱手段6a、9aを有し、投入される
廃プラスチックを加熱して油ガスと残渣とに熱分解する
一次分解装置(熱分解装置)6及び二次分解装置(熱分
解装置)9を備えている。
冷却手段14aを有し、一次分解装置6及び二次分解装
置9において発生した油ガスを凝縮させる冷却器14が
接続されており、冷却器14にはバッファータンク15
が接続されている。バッファータンク15は、冷却器1
4において凝縮した油凝縮成分を一時的に貯留し、不純
物を堆積させて除去するようになっている。
ンク15から供給される不純物除去後の油凝縮成分を再
度加熱して蒸発させる加熱器16が接続され、加熱器1
6には、加熱器16において発生した油ガスを回収する
生成油回収塔7が接続されている。
装置40は、一次分解装置6を出た油ガスと二次分解装
置9を出た油ガスとを生成油回収塔7に送るラインの途
中に、冷却器14、バッファータンク15及び加熱器1
6を設置したものである。
流れる導管で構成されており、この導管の外側を分解装
置6、9からの油ガスが通過するようになっている。す
なわち、冷却器14は多管式熱交換器として構成されて
いる。冷却器14は、図1に示すように、通常は縦(鉛
直)方向に設置される。この場合、冷却手段である導管
14aも縦方向に配置され、導管14aには下方側から
冷却水が導入されて上方側から排出されるようになって
いる。もっとも、冷却器14の形態及び冷却媒体は、前
記の態様に限定されない。
も上方位置に凝縮油排出ノズル15nが設けられ、加熱
器16は、配管を介して凝縮油排出ノズル15nと接続
されている。凝縮油排出ノズル15nと加熱器16とを
接続する配管の途中には、凝縮油供給ポンプ17が設け
られている。また、バッファータンク15の底面には、
不純物を排出するための不純物排出バルブ15aが設け
られている。
図1に示すように、廃プラスチックが投入される破砕機
1と、破砕機1で破砕、細断された廃プラスチック材料
が供給されるホッパー2及びスクリュー式脱塩素装置
(以下、脱塩素装置と略す)3とを備えている。
接続されており、脱塩素装置3からの塩素分が塩化水素
ガスとして有機物回収タンク4に送られるようになって
いる。有機物回収タンク4は、更に塩酸回収塔5に接続
されている。
続されており、脱塩素装置3において塩素分を除去され
た溶融プラスチックが一次分解装置6に送られるように
なっている。
され、一次分解装置6の熱分解残渣が二次分解装置9に
送られるようになっている。二次分解装置9は、熱分解
炉等の残渣排出機構を有し、残渣回収槽10が接続され
ており、残渣回収槽10が二次分解装置9の熱分解残渣
を回収するようになっている。
ンク8が設けられており、生成油を沸点範囲によって異
なる油成分に分類(蒸留)できるようになっている。
回収塔5は、更にスクラバー11を介して分解装置加熱
器(排出ガス燃焼器)12に接続されており、一次分解
装置6、生成油回収塔7及び塩酸回収塔5からの排出ガ
スを処理できるようになっている。
ック処理装置40の作用について説明する。
れ、破砕機1で破砕、細断される。破砕、細断された廃
プラスチック材料は、ホッパー2を経て脱塩素装置3に
送られ、脱塩素装置3において350℃付近に加熱処理
される。この加熱処理により、廃プラスチックに含まれ
るポリ塩化ビニル成分から塩素が除去される。
水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク4に送ら
れる。有機物回収タンク4は、塩化水素ガスに付随して
送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除去、回収
する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔5に導か
れ、水によって吸収され塩酸として回収される。
クは一次分解装置6に送られ、一次分解装置6において
420℃付近まで加熱・昇温される。これにより、溶融
プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。
残渣は、一次分解装置6から連続的にあるいは断続的に
二次分解装置9に排出される。二次分解装置9は、一次
分解装置6の熱分解残渣から更に油ガスを発生させる。
二次分解装置9において残った固形分は、最終的な残渣
として残渣回収槽10に回収される。
解残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有す
る固形燃料として利用される。
て発生した油ガスは、冷却器14を通過する際に冷却手
段14aによって冷却され、凝縮する。廃プラスチック
中に含まれ得るPET等に起因して発生するテレフタル
酸等の有機物や油ガスに混じって飛散している粒子径の
大きい突沸物等の不純物も、冷却されて析出する。凝縮
した油凝縮成分と析出した不純物は、タンク15に送ら
れて一時的に貯留し、貯留の間に析出した不純物が堆積
する。
aが常時あるいは間欠的に開放することによって、タン
ク15内から除去される。
を供給するための凝縮油排出ノズル15nは、タンクの
底面レベルよりも上方位置に設置されているので、テレ
フタル酸等の有機物や油ガスに混じって飛散する粒子径
の大きい突沸物等が、加熱器16へ混入することが防止
される。
ル15nから加熱器16に送られ、加熱器16で再加熱
されて油ガスとなり、生成油回収塔7に導かれる。すな
わち、生成油回収塔7には、純粋な油ガスのみが送られ
る。生成油回収塔7では、油ガスが蒸留作用によって沸
点範囲の異なる油成分に分けられ、例えば、重油相当、
軽油相当、灯油相当としてそれぞれの生成油回収タンク
8に回収される。
とによってバッファータンク15から加熱器16への油
凝縮成分の供給量を制御すれば、凝縮油を再加熱、蒸発
させる量を常時一定にすることができ、生成油回収塔7
を常に安定に運転させることができる。
なかった低沸点のガス成分並びに一次分解装置6及び塩
酸回収塔5からの排出ガスは、スクラバー11を経て、
分解装置加熱器12に送られ、分解装置加熱器12にて
1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼排ガスとして
無害化処理される。排ガスは、その後そのまま大気に放
出されるか、或いは、一次分解装置6、二次分解装置9
及び図示しない前処理段階の乾燥機等の加熱源として利
用された後で、大気に放出される。
ック処理装置40によれば、廃プラスチック中にPET
等が混入していても、一次分解装置6及び二次分解装置
9で発生した油ガス成分を一旦冷却、凝縮して、PET
等に起因して発生するテレフタル酸等の有機物や油ガス
に混じって飛散する粒子径の大きい突沸物を析出させ、
これをバッファータンク15下部に堆積させて除去する
ことにより、油ガスを生成油回収塔に導く途中で材料の
流動性が悪くなったり、テレフタル酸等の有機物成分や
油蒸気に混じって飛散する粒子径の大きい突沸物が冷却
器内、配管内及び生成油回収塔内を閉塞することを回避
することができる。
装置40によれば、回収される油の質の向上をも図るこ
とができる。
装置の系統構成図を図2に示す。図2に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40においては、
バッファータンク15が、冷却器14に接続される入口
領域15cと、加熱器16に接続される出口領域15d
と、入口領域15cと出口領域15dとを区画すると共
に上方を連通部15pとする堰15bとを有している。
不純物排出バルブ15aは入口領域15a側に設けら
れ、凝縮油排出ノズル15nは出口領域15dに設けら
れている。
す第1の実施の形態と同様の構成である。第2の実施の
形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一の部
分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
凝縮した油凝縮成分と析出した不純物とが、堰15bで
区切られたバッファータンク15の入口領域15cに導
入され、一時的に貯留される。貯留の間に析出した不純
物が堆積し、不純物排出バルブ15aによってバッファ
ータンク15内から除去される。
る油凝縮成分は、やがて入口領域15aから堰を乗り越
えて出口領域15dに入る。その後、出口領域15dか
ら凝縮油排出ノズル15nを経て、油凝縮成分は加熱器
16に送られる。
加熱器16に流入することを、より効果的に防止するこ
とができる。
ポンプ17によりバッファータンク15から加熱器16
への油凝縮成分の供給量を制御するためには、出口領域
15dにおけるレベル監理が有効である。
装置の系統構成図を図3に示す。図3に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、堰15b
の上方の連通部15bに金網(網部材)15eが設けら
れている他は、図2に示す第2の実施の形態と同様の構
成である。第3の実施の形態において、図2に示す第2
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。
網15eが、油凝縮成分に付随して堰15bを乗り越え
ようとする不純物を入口領域15c側にとどめるので、
不純物が出口領域15dに流入することをより効果的に
回避することができ、結果として、不純物が加熱器16
に流入することをより効果的に防止することができる。
ある有機物成分や突沸物の態様及び性質に基づいて適宜
決定される。また、金網15eは、1枚である必要はな
く、複数枚が重ねて設けられてもよい。この場合、バッ
フル板のようにジグザグ状に配置することも効果的であ
る。
好ましい。金網15eは、不純物をとどめる作用のため
に目詰まりを起こす可能性があり、時々洗浄して、目詰
まりを解消することが好ましいからである。目詰まりの
程度は、例えば金網15eの両側の差圧(すなわち入口
領域15cと出口領域15dとの差圧)を監視すること
によって判断することができる。
装置の系統構成図を図4に示す。図4に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、金網(網
部材)15eの近傍に、金網15eに油を振掛ける散油
機構15fが設けられている他は、図3に示す第3の実
施の形態と同様の構成である。第4の実施の形態におい
て、図3に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
油機構15fが金網15eを洗浄することができるの
で、金網15eに目詰まりが生じることを防止すること
ができる。
プレーノズルで構成され、金網15eの入口領域15c
側に油を振り掛けるようになっている。勿論、散油機構
15fの態様はこれに限定されず、液膜状に金網15e
を均一に濡らすように一定流量を流す構造や、金網15
eの両面に油を振り掛ける方式、ジェットノズルで瞬間
的に油を吹き付ける方式なども採用され得る。
転機構を有して、金網15eの略全域に油を振り掛けら
れるようにすることが好ましい。
に油を振り掛ける構成でもよいが、一定時間毎に間欠的
に油を振り掛ける構成でも良い。この場合、例えば金網
15eの両側の差圧を監視することによって、油の振掛
けのタイミングや量を制御することができる。
装置の系統構成図を図5に示す。図5に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、生成油回
収タンク8に回収される油が散油機構15fに供給され
るようになっている他は、図4に示す第4の実施の形態
と同様の構成である。第5の実施の形態において、図4
に示す第4の実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
油導管18によって接続され、油導管18途中には、生
成油回収タンク8から散油機構15fへ油を送り出す油
供給ポンプ18pと、散油機構15fへの油供給量を制
御する流量調整バルブ18vとが設けられている。
成油回収タンク8に回収された生成油が、散油機構15
fに供給され、バッファータンク15及び加熱器16を
経て生成油回収塔7に流入し、再び生成油回収タンク8
に回収される、すなわち循環するため、バッファータン
ク15から生成油回収塔7にかけての循環ラインを洗浄
する効果が得られる。
に、灯油相当油を回収するタンクから散油機構15fに
油が供給されているが、金網15eに付着する不純物の
性質等に対応して、軽油相当油を回収するタンクや重油
相当油を回収するタンクから散油機構15fに油が供給
され得ることは言うまでもない。これらの実施の形態
は、生成油を有効に活用するものである。
装置の系統構成図を図6に示す。図6に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、バッファ
ータンク15に貯留されている油が散油機構15fに供
給されるようになっている他は、図4に示す第4の実施
の形態と同様の構成である。第6の実施の形態におい
て、図4に示す第4の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
は油導管19によって接続され、油導管19途中には、
バッファータンク15から散油機構15fへ油を送り出
す油供給ポンプ19pと、散油機構15fへの油供給量
を制御する流量調整バルブ19vとが設けられている。
ッファータンク15に貯留する油が、散油機構15fに
供給され、再びバッファータンク15内に至る、すなわ
ち循環するため、バッファータンク15内を洗浄する効
果が得られる。
管19との接続位置(油の抜き出し位置)15sは、出
口領域15d側に設けられることが好ましいが、具体的
な配置についてはバッファータンク15の設計に合わせ
て適宜に選択される。また、接続位置15sにおいてフ
ィルタ等を設置し、散油機構15fへ供給する油の清浄
度を高めることも有効である。このことは、散油機構1
5fが閉塞することを効果的に防止する。本実施の形態
は、バッファータンク15内に貯留する油を有効に活用
するものである。
装置の系統構成図を図7に示す。図7に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、バッファ
ータンク15の入口領域15cが、バッファータンク1
5の入口領域15cに貯留される油及び不純物を加熱制
御する温度制御手段20を有している他は、図6に示す
第6の実施の形態と同様の構成である。第7の実施の形
態において、図6に示す第6の実施の形態と同一の部分
には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
気ヒータで構成される他、内部に加熱媒体を流す伝熱管
等、様々な方式が採用され得る。
って、バッファータンクの入口領域15c内に貯留され
る油凝縮成分および不純物が、所望の温度に加熱制御さ
れ得る。
によって、バッファータンクの入口領域15cにおいて
堆積しているテレフタル酸等の有機物成分や粒子径の大
きい突沸物の温度が制御されるため、これらがバッファ
ータンク15内で固着することを防止できる。
段20による適切な温度制御によって、バッファータン
クの入口領域15c内に貯留される油凝縮成分がコーキ
ングを起こすことを、確実に防止することができる。
装置の系統構成図を図8に示す。図8に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、バッファ
ータンク15の出口領域15dが、バッファータンク1
5の出口領域15dに貯留される油を加熱制御する温度
制御手段21を有している他は、図7に示す第7の実施
の形態と同様の構成である。第7の実施の形態におい
て、図7に示す第7の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
気ヒータで構成される他、内部に加熱媒体を流す伝熱管
等、様々な方式が採用され得る。
って、バッファータンクの出口領域15d内に貯留され
る油凝縮成分が所望の温度に加熱制御され得るため、こ
の油凝縮成分がコーキングを起こすことが確実に防止さ
れる。
分を温度制御することは、加熱器16に供給される油凝
縮成分が温度制御されることを意味する。従って、加熱
器16を極めて安定に運転することができるため、加熱
器16の容量を小さくしたり、バッファータンク15と
加熱器16とを一体的に構成することが可能となる。
手段20、21を設けることは、堰15bを設けない図
1のような廃プラスチック処理装置40においても有効
である。この場合、温度制御手段20、21は、バッフ
ァータンク15の下部の任意の場所に設置される。
装置の系統構成図を図9に示す。図9に示すように、本
実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、温度制御
手段20及び21が、分解装置加熱器(排出ガス燃焼
器)12からの燃焼ガス(排ガス)を導く導管によって
構成されている他は、図8に示す第8の実施の形態と同
様の構成である。第7の実施の形態において、図8に示
す第8の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
15内に至る導管22は、温度制御手段20と温度制御
手段21とをそれぞれ構成する2つの導管部分20c、
21cに分岐しており、分岐後の各導管部分20c、2
1cにガス流量を制御するガス流量調整バルブ20v、
21vが設けられている。バッファータンク15を経た
後の導管20c、21cは、再び合流して図示しない煙
突等に接続され、ガスを排出するようになっている。
解装置加熱器(排出ガス燃焼器)12からの燃焼ガスを
有効に活用することができる。また、ガス流量調整バル
ブ20vとガス流量調整バルブ21vとを独立に制御す
ることにより、温度制御手段20と温度制御手段21と
を独立に制御して、バッファータンク15の入口領域1
5cと出口領域15dとを独立に温度制御することが可
能である。
らの燃焼ガスを有効に活用する他の態様として、燃焼排
ガスを一次分解装置6及び二次分解装置9の加熱源とし
て利用することも可能である。燃焼ガスの流路系統は、
バッファタンク15、一次分解装置6及び二次分解装置
9等の設計条件から割出される交換熱量、各流体の入口
温度、出口温度、流量、熱伝達率等の設計因子から適宜
に設定され得る。
人による特願平10−93596に詳細に記載されてい
る。
理装置の系統構成図を図10に示す。図10に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、分
解装置加熱器(排出ガス燃焼器)12に、バッファータ
ンク15に貯留される油が燃料として供給されるように
なっている。具体的には、生成油回収タンク8と散油機
構15fとを接続する油導管19の油供給ポンプ19p
と流量調整バルブ19vとの間の部分から、分解装置加
熱器12に至る油導管24が分岐して設けられている。
形態と同様の構成である。第9の実施の形態において、
図9に示す第9の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
ば、バッファータンク15内に貯留する油を、排熱とし
て有効に活用することができる。
散油機構15fと分解装置加熱器12との各々に最適量
供給するために、油導管24の途中に新たに流量調整バ
ルブを設ける等、種々の公知の流量制御方式が採用され
得る。
理装置の系統構成図を図11に示す。図11に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、一
次分解装置6へ、バッファータンク15に貯留される油
が還元されるようになっている。具体的には、バッファ
ータンク15の入口領域15cの下部から一次分解装置
6まで延びる油導管25が設けられ、この油導管25に
油還元量調整バルブ25が設けられている。
施の形態と同様の構成である。第11の実施の形態にお
いて、図10に示す第10の実施の形態と同一の部分に
は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
分中には、熱分解が未だ完全に完了していない未分解成
分が含まれている場合がある。特に、一次分解装置6及
び二次分解装置9の運転起動時や停止時等の非定常時に
おいては、これら分解装置での加熱・昇温状態が不均一
で、熱分解により発生した油ガス中に、未分解成分が多
く含まれやすい。
ば、バッファータンク15の内部に補集した油ガス凝縮
成分中重い成分を、バッファータンク15の入口領域1
5cの下部から一次分解装置6に戻すことができるた
め、未分解成分を分解装置にて再熱分解させることがで
きる。これにより、生成油回収塔7に良質な生成油成分
を供給することができ、結果的に熱分解油の蒸留性能を
高めることができる。
二次分解装置9に還元するようにしてもよいし、一次分
解装置6と二次分解装置9との両方に還元してもよい。
理装置の系統構成図を図12に示す。図12に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、冷
却器14がバッファータンク15の上部にバッファータ
ンク15と一体化して設置され、冷却器14にスクリュ
ー機構が設けられている他は、図11に示す第11の実
施の形態と同様の構成である。第12の実施の形態にお
いて、図11に示す第11の実施の形態と同一の部分に
は同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
aは、筒状の中空のジャケット14jと、ジャケット1
4jの下方に設けられジャケット14j内に冷却水を導
入する冷却水入口14cと、ジャケット14jの上方に
設けられた冷却水出口14dとによって構成されてい
る。一次分解装置6及び二次分解装置9からの油ガス
は、ジャケット14jの内周側を通過する際に、ジャケ
ット14j内の冷却水と熱交換することで冷却されるよ
うになっている。
内周側には、スクリュー機構が設けられている。スクリ
ュー機構は、スクリュー式回転羽根29と、スクリュー
式回転羽根29を回転駆動する駆動装置28とからなっ
ている。
採用され得る。間欠的に、あるいは連続して、あるいは
冷却器14における油ガスの圧力損失に応じて、駆動装
置28を運転することができる。スクリュー式回転羽根
29の回転数、回転方向も、同様に任意に制御可能であ
る。
ば、冷却器14内で析出するテレフタル酸等の有機物成
分や粒子径の大きい突沸物等の不純物成分を、スクリュ
ー式回転羽根29によって、冷却器14と一体のバッフ
ァータンク15に掻き落とすことができるため、冷却器
14内が不純物成分によって閉塞することを効果的に防
止することができる。
理装置の系統構成図を図13に示す。図13に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、冷
却器14がバッファータンク15の上部にバッファータ
ンク15と一体化して設置され、冷却器14の内部に不
活性ガスを吹出すガス吹出機構26が設けられている他
は、図11に示す第11の実施の形態と同様の構成であ
る。第13の実施の形態において、図11に示す第11
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。
管26cと、導管26cの途中に設けられたバルブ26
vと、冷却器14の冷却水が流れる導管14aの外側の
油ガスが通過する部分に向けられたガスノズル26nと
によって構成されている。
ば、冷却器14内で析出するテレフタル酸等の有機物成
分や粒子径の大きい突沸物等の不純物成分を、ガスノズ
ル26nから吹出す不活性ガス流によって、冷却器14
と一体のバッファータンク15に掻き落とすことができ
るため、冷却器14内が不純物成分によって閉塞するこ
とを効果的に防止することができる。
の態様は、様々な方式が採用され得る。例えば、間欠的
に、あるいは連続して、あるいは冷却器14における油
ガスの圧力損失に応じて、ガス吹き出しの量とタイミン
グを制御することができる。
理装置の系統構成図を図14に示す。図14に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、冷
却器14がバッファータンク15の上部にバッファータ
ンク15と一体化して設置され、冷却器14の内部に油
を吹き出す油吹出機構27が設けられている他は、図1
1に示す第11の実施の形態と同様の構成である。第1
4の実施の形態において、図11に示す第11の実施の
形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は
省略する。
と、導管27cの途中に設けられたバルブ27vと、冷
却器14の冷却水が流れる導管14aの外の油ガスが通
過する部分に設けられた油ノズル27nとによって構成
されている。
ば、冷却器14内で析出するテレフタル酸等の有機物成
分や粒子径の大きい突沸物等の不純物成分を、油ノズル
27nから吹出す油によって、冷却器14と一体のバッ
ファータンク15に掻き落とすことができるため、冷却
器14内が不純物成分によって閉塞することを効果的に
防止することができる。
様は、様々な方式が採用され得る。例えば、間欠的に、
あるいは連続して、あるいは冷却器14による油ガスの
圧力損失に応じて、油吹き出しの量とタイミングを制御
することができる。
理装置の系統構成図を図15に示す。図15に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、生
成油回収タンク8に回収される油が油供給ポンプ27p
によって油吹出機構27の導管27cに供給されるよう
になっている他は、図14に示す第14の実施の形態と
同様の構成である。第15の実施の形態において、図1
4に示す第14の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
ば、生成油回収タンク8に回収された生成油が、油吹出
機構27に供給され、バッファータンク15及び加熱器
16を経て生成油回収塔7に流入し、再び生成油回収タ
ンク8に回収される、すなわち循環するため、バッファ
ータンク15から生成油回収塔7にかけての循環ライン
を洗浄する効果が得られる。
うに、灯油相当油を回収するタンクから油吹出機構27
に油が供給されているが、金網15eに付着する不純物
の性質に対応して、軽油相当油を回収するタンクや重油
相当油を回収するタンクから油吹出機構27に油が供給
され得ることは言うまでもない。いずれの実施の形態
も、生成油を有効に活用するものである。
理装置の系統構成図を図16に示す。図16に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、バ
ッファータンク15に貯留されている油が油供給ポンプ
19vによって油吹出機構27の導管27cに供給され
るようになっている他は、図14に示す第14の実施の
形態と同様の構成である。第16の実施の形態におい
て、図14に示す第14の実施の形態と同一の部分には
同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ば、バッファータンク15に貯留する油が、油吹出機構
27に供給され、再びバッファータンク15内に至る、
すなわち循環するため、バッファータンク15内を洗浄
する効果が得られる。本実施の形態は、バッファータン
ク15内に貯留する油を有効に活用するものである。
理装置の系統構成図を図17に示す。図17に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、加
熱器16が、分解装置加熱器(排出ガス燃焼器)12か
らの燃焼ガスを導く導管16aを有している他は、図1
6に示す第16の実施の形態と同様の構成である。第1
7の実施の形態において、図16に示す第16の実施の
形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は
省略する。
御手段21とを構成する2つの導管部分20c、21c
が分岐する分岐位置から、加熱器16内を通って延びて
いる。導管16aの加熱器16に対する分解装置加熱器
12側には、ガス供給量を制御するガス流量調整バルブ
16vが設けられている。
ば、分解装置加熱器(排出ガス燃焼器)12からの燃焼
ガスを有効に活用することができる。
らの燃焼ガスを有効に活用する他の態様については、第
9の実施の形態を説明する際に述べた通りである。
理装置の系統構成図を図18に示す。図18に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、バ
ッファータンク15が、バッファータンク15の下部に
堆積する不純物を強制的にバッファータンク15の外に
除去する不純物除去装置30を有している他は、図17
に示す第17の実施の形態と同様の構成である。第18
の実施の形態において、図17に示す第17の実施の形
態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省
略する。
ッファータンク15下部に形成され、堆積するテレフタ
ル酸等の有機物や油ガスに混じって飛散する粒子径の大
きい突沸物等の不純物(閉塞物)が集積し易いように下
部先細り形状にした有機物排出ノズル30gと、不純物
排出ノズル30gの下部に設置した排出バルブ30a
と、排出バルブ30a下部から斜め下向きに設置された
ガス式強制排出機構31と、ガス式強制排出機構31の
下部上面に接続され不純物を排出する排出ノズル30d
と、ガス式強制排出機構31の下部上面に接続され流動
性のある油分を燃料として分解装置加熱器12に送る油
分供給導管30c及び油分供給ポンプ30pとから構成
されている。
する本体部31cと、本体部31cの上方側に設けら
れ、本体部31cに不活性ガスを導入する不活性ガス導
入管31bと、不活性ガス導入管31bに設けられた流
量調整バルブ31aとを有しており、流量調整バルブ3
1aによって流量調整された不活性ガスが本体部31c
内に間欠的に吹出すようになっている。
31bによって不活性ガスを吹出し、ガス式強制排出機
構31に入った不純物を排出ノズル30dから押出して
下流の図示しないドレンピットに排出することによっ
て、不純物の除去効率を高めることができる。
30a、ガス式強制排出機構31の構造については、本
実施の形態のように不活性ガスを吹出す態様以外にも様
々な方式が考えられる。
る不純物の挙動により、ガス式強制排出機構31の流量
調整バルブ31aの流量、圧力条件等を調整することが
好ましい。
加熱源で加熱し、不純物に流動性を持たせると、不純物
をより安定してドレンピットに排出することができる。
理装置の系統構成図を図19に示す。図19に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、不
純物除去装置30の具体的な構造が異なっている他は、
図18に示す第18の実施の形態と同様の構成である。
第19の実施の形態において、図18に示す第18の実
施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
ッファータンク15の下部に形成され、堆積するテレフ
タル酸等の有機物や油ガスに混じって飛散する粒子径の
大きい突沸物等の不純物(閉塞物)が集積し易いように
テーパ形状にしたテーパ部33gと、テーパ部33gの
内部下方に設置したピストン押出式排出機構33と、ピ
ストン押出式排出機構33の下方側に設けられた排出ノ
ズル33aと、排出ノズル33aの下方に設けられた二
重バルブ34と、二重バルブ34の下方に設けられた不
純物集積容器35と、テーパ部33gの内部上方に接続
され流動性のある油分を燃料として分解装置加熱器12
に送る油分供給導管30c及び油分供給ポンプ30pと
から構成されている。
30gの内部下方に堆積する不純物を、任意の駆動サイ
クルで排出ノズル33aに押出すことができる。このた
め不純物は、排出ノズル33aから二重バルブ34に排
出される。二重バルブ34は、上下のバルブを交互に連
動させて開閉させることができるため、テーパ部33g
と外部とを縁切りした状態で、排出ノズル33aを通過
した不純物を不純物集積容器35等に落下させることが
できる。
出機構33によって、テーパ部33gの不純物を下部の
排出ノズル33aから押出して下流の図示しないドレン
ピットに排出することができるため、不純物の除去効率
を高めることができる。
ピストン押出式排出機構33等の構造については、様々
な方式が考えられる。また、バッファータンク15の下
部に溜まる不純の挙動により、ピストン押出式排出機構
33の駆動サイクル数は任意に調整される。更に、ピス
トン押出式排出機構33及び二重バルブ34近傍に、不
活性ガスを間欠的に吹出す機構を設けること等によっ
て、より一層不純物を安定に排出する運転が行える。
で加熱し、不純物に流動性を持たせると、不純物をより
安定してドレンピットに排出することができる。
理装置の系統構成図を図20に示す。図20に示すよう
に、本実施の形態の廃プラスチック処理装置40は、ピ
ストン押出式排出機構がスクリュー押出式排出機構36
に置換されている他は、図19に示す第19の実施の形
態と同様の構成である。第20の実施の形態において、
図19に示す第19の実施の形態と同一の部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
部30gの内部下方に堆積する不純物を、スクリューの
回転によって排出ノズル33aの方向に押出すことがで
きる。このため不純物は、排出ノズル33aから二重バ
ルブ34に排出される。二重バルブ34は、上下のバル
ブを交互に連動させて開閉させることができるため、バ
ッファータンク15内のテーパ部33gと外部とを縁切
りした状態で、排出ノズル33aを通過した不純物を不
純物集積容器35等に落下させることができる。
排出機構36によって、テーパ部33gの不純物を下部
の排出ノズル33aから押出して下流の図示しないドレ
ンピットに排出することができるため、不純物の除去効
率を高めることができる。
装置で発生した油ガスを生成油回収塔に導く途中で、油
ガスを一旦冷却して凝縮させ、タンクに貯留させてテレ
フタル酸等の有機物成分や粒子径の大きい突沸物等の不
純物を堆積除去するため、これらの不純物が配管等を閉
塞させることを有効に回避することができる。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
ク処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
チック処理装置を示す系統構成図。
図。
Claims (18)
- 【請求項1】加熱手段を有し、投入される廃プラスチッ
クを加熱して油ガスと残渣とに熱分解する熱分解装置
と、 熱分解装置に接続され、冷却手段を有し、熱分解装置に
おいて発生した油ガスを凝縮させる冷却器と、 冷却器に接続され、冷却器において凝縮した油凝縮成分
を一時的に貯留し不純物を堆積させて除去するタンク
と、 タンクに連通可能に接続され、タンクから供給される不
純物除去後の油凝縮成分を再度加熱して蒸発させる加熱
器と、 加熱器に接続され、加熱器において発生した油ガスを回
収する生成油回収塔と、を備えたことを特徴とする廃プ
ラスチックの処理装置。 - 【請求項2】タンクには、タンクの底面レベルより上方
位置に凝縮油排出ノズルが設けられ、 加熱器は、配管を介して凝縮油排出ノズルと接続されて
いることを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック
の処理装置。 - 【請求項3】タンクは、 冷却器に接続される入口領域と、 加熱器に接続される出口領域と、 入口領域と出口領域とを区画すると共に、上方を連通部
とする堰と、を有することを特徴とする請求項1または
2に記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項4】堰の上方の連通部には、網部材が設けられ
たことを特徴とする請求項3に記載の廃プラスチックの
処理装置。 - 【請求項5】網部材の近傍には、網部材に油を振掛ける
散油機構が設けられていることを特徴とする請求項4に
記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項6】散油機構は、生成油回収塔によって回収さ
れる油が供給されるようになっていることを特徴とする
請求項5に記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項7】散油機構は、タンクに貯留される油が供給
されるようになっていることを特徴とする請求項5に記
載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項8】タンクは、タンクに貯留される油を加熱制
御する温度制御手段を有することを特徴とする請求項1
乃至7のいずれかに記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項9】生成油回収塔は、油ガスを油成分と排出ガ
スとに分離するようになっており、 生成油回収塔には、生成油回収塔において分離された排
出ガスを燃焼させる排出ガス燃焼器が接続され、 温度制御手段は、排出ガス燃焼器からの燃焼ガスを導く
導管を有することを特徴とする請求項8に記載の廃プラ
スチックの処理装置。 - 【請求項10】生成油回収塔は、油ガスを油成分と排出
ガスとに分離するようになっており、 生成油回収塔には、生成油回収塔において分離された排
出ガスを燃焼させる排出ガス燃焼器が接続され、 排出ガス燃焼器は、タンクに貯留される油が燃料として
供給されるようになっていることを特徴とする請求項1
乃至9のいずれかに記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項11】熱分解装置は、タンクに貯留される油の
一部が還元されるようになっていることを特徴とする請
求項1乃至10のいずれかに記載の廃プラスチックの処
理装置。 - 【請求項12】冷却器は、タンクの上部にタンクと一体
化して設置され、 冷却器の内部には、スクリュー機構が設けられたことを
特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の廃プラ
スチックの処理装置。 - 【請求項13】冷却器は、タンクの上部にタンクと一体
化して設置され、 冷却器の内部には、不活性ガスを吹出すガス吹出機構が
設けられたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれ
かに記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項14】冷却器は、タンクの上部にタンクと一体
化して設置され、 冷却器の内部には、油を吹き出す油吹出機構が設けられ
たことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載
の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項15】油吹出機構は、生成油回収塔によって回
収される油ガスから生成される油が供給されるようにな
っていることを特徴とする請求項14に記載の廃プラス
チックの処理装置。 - 【請求項16】油吹出機構は、タンクに貯留される油が
供給されるようになっていることを特徴とする請求項1
4に記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項17】生成油回収塔は、油ガスを油成分と排出
ガスとに分離するようになっており、 生成油回収塔には、生成油回収塔において分離された排
出ガスを燃焼させる排出ガス燃焼器が接続され、 加熱器は、排出ガス燃焼器からの燃焼ガスを導く導管を
有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに
記載の廃プラスチックの処理装置。 - 【請求項18】タンクには、タンクの下部に堆積する不
純物を強制的にタンク外に除去する不純物除去装置が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至17のいず
れかに記載の廃プラスチックの処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30915098A JP3517594B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 廃プラスチック処理装置 |
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JP3517594B2 JP3517594B2 (ja) | 2004-04-12 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005154509A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 廃プラスチックのケミカルリサイクル装置 |
JP2006016594A (ja) * | 2004-06-03 | 2006-01-19 | Toshiba Corp | 廃プラスチック油化処理装置および廃プラスチックの油化処理方法 |
JP2007246912A (ja) * | 2007-04-27 | 2007-09-27 | Toshiba Corp | 廃プラスチック処理装置 |
JP2008189913A (ja) * | 2008-01-08 | 2008-08-21 | Toshiba Corp | 廃プラスチック分解油用加熱炉 |
WO2024139623A1 (zh) * | 2022-12-29 | 2024-07-04 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种废塑料的处理方法和装置 |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP30915098A patent/JP3517594B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2024139623A1 (zh) * | 2022-12-29 | 2024-07-04 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种废塑料的处理方法和装置 |
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