JP2000127911A - ヒーター付ミラーの製造方法 - Google Patents

ヒーター付ミラーの製造方法

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JP2000127911A
JP2000127911A JP10321504A JP32150498A JP2000127911A JP 2000127911 A JP2000127911 A JP 2000127911A JP 10321504 A JP10321504 A JP 10321504A JP 32150498 A JP32150498 A JP 32150498A JP 2000127911 A JP2000127911 A JP 2000127911A
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Japan
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film
mirror
heater
insulating
cum
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JP10321504A
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Hidetoshi Kodama
英俊 小玉
Tsuruo Nakayama
鶴雄 中山
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒーターである金属薄膜の酸化や腐食を抑制
し、長期間、性能が維持できるヒーター付ミラーの製造
方法を提供すること。 【解決手段】 非導電性材料よりなるミラー基板の裏面
に、反射膜兼発熱抵抗体膜、又は、反射膜及び発熱抵抗
体膜を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体膜又は発熱抵抗
体膜上に絶縁防湿膜を形成してなるヒーター付ミラーの
製造方法において、前記絶縁防湿膜の形成が電着塗装法
によるものであることを特徴とするヒーター付ミラーの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラーの表面に付
着した水滴、湯気、雨滴、露、雪、氷などを除去する、
ミラー基板の裏面に発熱体を形成したヒーター付ミラー
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒーター付ミラーは、洗面・浴室
の鏡や自動車のドアミラー等に利用されている。ヒータ
ー付ミラーは、ミラー基板裏面に配置したヒーターによ
り、表面に付着した水滴、雪または氷などを加熱溶解、
蒸発、乾燥させて除去するものである。ヒーターは、発
熱体樹脂フィルムを用いたものや、金属薄膜を用いたも
のが知られており、ミラー加熱するには、上記ヒーター
の両端を各々プラス(陽極)マイナス(陰極)となし、
電流を流すことによって行う。上記、ヒーター付ミラー
において、ヒーターとして発熱樹脂フィルムを用いたも
のは、金属薄膜を用いたものに比較して、熱伝導効率が
低く、水滴などの除去に時間がかかるという問題がある
ので、ヒーター付ミラーとしては、金属薄膜を用いたも
のが多く用いられるようになってきている。
【0003】ところで、ヒーターとして金属薄膜を用い
たものは、この金属薄膜の酸化及び腐食防止のために、
更には、電気的絶縁のために、金属膜表面に絶縁防湿物
質よりなる保護膜を形成することが必要である。この保
護膜、即ち、絶縁防湿膜は、通常、樹脂、又は、樹脂を
顔料などで着色したものにより形成されており、その形
成方法は、油性の塗料をスプレー法又はフローコーティ
ング法により、ヒーターを形成したミラー基板の裏面に
塗布し乾燥・固化する方法が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法により絶縁防湿膜を形成したヒーター付ミラー
において、ミラー基板のエッジ部に形成される絶縁防湿
膜の厚さは、平坦部の膜厚の10%程度あるいはそれ以
下となっており、この部分の電気絶縁性が低くなってい
る(図3参照、図3において、参照符号1はミラー基
板、5は絶縁防湿膜である。)。そして、ミラー基板裏
面に形成したヒーターである金属薄膜の酸化又は腐食
は、ミラー基板のエッジ部より進行し、特に、プラス
(陽極)側が著しい。この、金属薄膜の酸化又は腐食が
進行すると、加熱効果が低下して、ヒーター付ミラーと
しての機能が低下するという問題を発生する。そして、
この酸化又は腐食は、塩分を含む水の存在によって促進
されることも確認されている。この問題を解決する方法
としては、塗料粘度を大きくし、さらに塗装回数を増や
す方法が考えられる。しかし、塗料粘度を大きくすると
塗料の流動性が悪くなり塗膜厚さが不均一になり、また
塗装回数を増やせばコストが大幅にアップする等の新た
な問題があった。また、上記従来の方法により絶縁防湿
膜を形成した場合、塗料が、ミラー基板の側面や表面に
回り込んだり、浸透したりしてしまい、ミラ−表面を汚
してしまうという問題もある。本発明は、ヒーターであ
る金属薄膜の酸化や腐食を抑制し、長期間、性能が維持
できるヒーター付ミラーの製造方法を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、非導電性材料
よりなるミラー基板の裏面に、反射膜兼発熱抵抗体膜、
又は、反射膜及び発熱抵抗体膜を形成し、この反射膜兼
発熱抵抗体膜又は発熱抵抗体膜上に絶縁防湿膜を形成し
てなるヒーター付ミラーの製造方法において、前記絶縁
防湿膜の形成が電着塗装法によるものであることを特徴
とするヒーター付ミラーの製造方法を要旨とするもので
ある。
【0006】以下図面に基づき本発明を詳細に説明す
る。1は、非導電性材料よりなるミラ−基板である。こ
のミラ−基板1は、ガラス、アクリル樹脂などの非導電
性材料であって、透明な材料を用い、その断面形状は、
平板状、凹状曲面状、凸状曲面状など特に限定されな
い。
【0007】上記ミラー基板1の裏面には、金属薄膜よ
りなる反射膜兼発熱抵抗体膜2が形成されている。この
反射膜兼発熱抵抗体膜2は、ミラーを構成する反射膜と
ヒーターを構成する発熱抵抗体膜とが兼用となっている
ものである。反射膜兼発熱抵抗体膜2は、チタン、クロ
ム、ニッケル−クロム系合金、アルミニウム−チタン系
合金などの金属薄膜をスパッタリング法や真空蒸着法に
より形成したものである。なお、ミラー基板1の裏面に
形成する金属薄膜は、上記のような反射膜と発熱抵抗体
膜が兼用となっている単層のもの以外の構成のものも採
用できる。即ち、反射膜としての働きを有する膜と、発
熱抵抗体膜としての働きを有する膜とからなる2層構造
のものも採用できる。この場合、第1層は、アルミニウ
ム、クロム、ニッケル、ニッケル−クロム系合金、ニッ
ケル−燐、銀などの金属薄膜をスパッタリング法や真空
蒸着法またはめっき法などにより形成し、第2層は、チ
タン、チタンシリサイド、クロムシリサイド、窒化タン
タル、炭化チタン、炭化タングステン、ホウ化ニオブ、
鉄−クロム−アルミニウム系合金などの金属薄膜をスパ
ッタリング法や真空蒸着法またはめっき法などにより形
成することができる。第1層の膜厚は、光を反射させる
ことが必要であることから光が透過しない厚さに形成さ
れていればよい。
【0008】そして、この反射膜兼発熱抵抗体膜2に
は、はんだ付け等により、リード線3a、3bが接続さ
れている。リード線3a、3bは、図示していない電源
と接続されることで反射膜兼発熱抵抗体膜2に通電して
発熱させるために接続されている。なお、反射膜兼発熱
抵抗体膜2とリード線3a、3bとの間に、給電電極4
a、4bを形成することもできる。給電電極4a、4b
を形成した場合、電流の供給をミラー全面に均一に行え
るので、ミラー全面を均一に加熱することができ、好ま
しい。この給電電極4a、4bは、反射膜兼発熱抵抗体膜
2の上に銀ペースト、銅ペースト等を印刷することで形
成したり、銀、銅、ニッケル等の金属薄膜を直接スパッ
タリングやめっき法により形成するなど、種々の方法で
形成することができる。給電電極4a、4bを形成した場
合、この給電電極4a、4bとリード線3a、3bとは、
はんだ付け等により接続されている。
【0009】反射膜兼発熱抵抗体膜2及び給電電極4
a、4bの上に絶縁防湿膜5が形成されている。この絶縁
防湿膜5は、反射膜兼発熱抵抗体膜2の酸化や腐食を防
止したり、反射膜兼発熱抵抗体膜2(及び給電電極4
a、4b)と大気あるいはミラ−ケ−スとの電気的絶縁性
を確保するために形成するものであるが、その形成方法
として、電着塗装法を採用することが必要である。これ
は、ミラー基板のエッジ部に形成される絶縁防湿膜5の
厚さが薄くならないようにするためである。本発明にか
かる電着塗装法は、以下の行程よりなる。 1)電着液中にミラー(部品が実装されたもの)を浸せ
きし、ミラーを陽極または陰極にして電流を流すことに
より、分散している樹脂を電気泳動させミラー裏面に樹
脂のゲル状膜を形成する行程。 2)上記樹脂のゲル状膜に含まれる水分および溶剤を蒸
発させ、さらにゲル状の樹脂を溶解、流動させてゲル状
膜を平滑化する予備乾燥工程 3)熱または紫外線により架橋反応を起こさせ塗膜化す
る行程。絶縁防湿膜5を形成するに当たっては、電着塗
料を用いることができる。電着塗料とは、樹脂と、水
と、必要に応じて顔料などの着色剤とより少なくともな
るものであり、陰イオン型のものと、陽イオン型のもの
とが知られており、どちらの型も用いることができる。
塗膜化に当たっては、熱により架橋反応を起こすもの
と、紫外線により架橋反応を起こすものとがあるが、熱
による反射膜兼発熱抵抗体膜2及び給電電極4a、4bの
酸化や実装部品の故障を防止する点で、紫外線により架
橋反応を起こすものが好ましい。樹脂は、従来使用され
ているものを用いればよく、特に限定されないが、アク
リル系、エポキシ系、ウレタン系、シリコン系、ポリイ
ミド系、ポリブタジエン系、フッ素系そしてこれらの変
成樹脂が取り扱い安さ、コスト等の点で好ましい。な
お、電着塗装時、前もって、ミラー基板1の裏面と側面
とで形成されるエッジ部分の面取りを行うことによっ
て、ミラー基板1の裏面に形成された反射膜兼発熱抵抗
体膜2と側面に形成された金属膜部分(反射膜兼発熱抵
抗体膜の形成時に形成されてしまう)とを電気的に絶縁
することが好ましい。これは、電着塗装において、樹脂
は電流が流れる場所に析出するので、反射膜兼発熱抵抗
体膜2と側面に形成された金属膜部分とを電気的に絶縁
することによって、側面に樹脂が析出しないためであ
る。なお、電着塗装は、イオンの種類により基板への影
響および塗膜の物性が異なる。陰イオン型の電着塗装
は、ピンホ−ルが少なく比較的均一な塗膜が得られると
いう特長を有するものの、基板を陽極にし電流を流すた
め金属の溶解、変色が起こりやすく塗膜の耐食性や耐薬
品性を低下させる恐れがある。これに対して、陽イオン
型の電着塗装は、基板を陰極にして塗装を行うため金属
溶出がないことから基板に限定されなく、かつ耐食性が
良好である。
【0010】
【作用】本発明によって得られるヒーター付ミラーは、
絶縁防湿膜を電着塗装法によって形成したので、ミラー
基板に最初形成された樹脂膜がゲル状であることから通
常使用される液体の塗料と違い、エッジ部が薄くなって
しまうことがない。さらに基板のガラス部分まで塗膜が
形成されることがないので、ミラ−の表面を汚したりす
ることもない。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。 実施例1 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にニッケル−クロム合金膜とチタン膜
とをスパッタリング法で順次形成し、その後、銅ペ−ス
トを用いてスクリーン印刷法で電極を形成した。陽極側
の電極部分にはリード線をはんだで接続した。陰極側の
電極部分には温度制御素子を直列にはんだで接続し、さ
らに温度制御素子にリード線を接続しヒーター付ミラー
の半製品を得た。上記半製品をエレコートAMG(エポ
キシ樹脂系陰イオン型電着塗料、(株)シミズ製)に浸
せきし、ミラーを陽極にして100V,1分の条件で電
着塗装を行った。水洗の後、100℃,10分の条件で
予備乾燥し、その後150℃,30分の条件で焼き付け
を行い、絶縁防湿膜を形成しヒーター付ミラーを得た。
【0012】実施例2 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にニッケル−クロム合金膜とチタン膜
とをスパッタリング法で順次形成し、その後、銅ペース
トを用いてスクリーン印刷法で電極を形成した。陽極側
の電極部分にはリード線をはんだで接続した。陰極側の
電極部分には温度制御素子を直列にはんだで接続し、さ
らに温度制御素子にリード線を接続しヒーター付ミラー
の半製品を得た。上記半製品をエレコートCMX−R
(アクリル系陽イオン型電着塗料,(株)シミズ製)に
浸せきし、ミラーを陰極にして70V,1分の条件で電
着塗装を行った。水洗の後、100℃,10分の条件で
予備乾燥し、その後150℃,30分の条件で焼き付け
を行い、絶縁防湿膜を形成しヒーター付ミラーを得た。
【0013】実施例3 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にニッケル−クロム合金膜とチタン膜
とをスパッタリング法で形成し、その後、銅ペーストを
用いてスクリーン印刷法で電極を形成した。陽極側の電
極部分にはリード線をはんだで接続した。陰極側の電極
部分には温度ヒューズと温度制御素子を直列にはんだで
接続し、さらに温度制御素子にリード線を接続しヒータ
ー付ミラーの半製品を得た。上記半製品をエレコートU
C500(アクリル系陽イオン型電着塗料,(株)シミ
ズ製)に浸せきし、ミラーを陰極にして70V,1分の
条件で電着塗装を行った。水洗の後、75℃,10分の
条件で予備乾燥し、その後1200mj/cm2の紫外
線を照射し塗膜の硬化を行い、絶縁防湿膜を形成しヒー
ター付きミラーを得た。
【0014】実施例4 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にチタン膜をスパッタリング法で形成
し、その後、銅ペーストを用いてスクリーン印刷法で電
極を形成した。陽極側の電極部分にはリード線をはんだ
で接続した。陰極側の電極部分には温度ヒューズと温度
制御素子を直列にはんだで接続し、さらに温度制御素子
にリード線を接続しヒーター付ミラーの半製品を得た。
上記半製品をエレコートUA31(アクリル系陰イオン
型電着塗料,(株)シミズ製)に浸せきし、ミラーを陽
極にして70V、1分の条件で電着塗装を行った。水洗
の後、75℃,10分の条件で予備乾燥し、その後12
00mj/cm2の紫外線を照射し塗膜の硬化を行い、
絶縁防湿膜を形成しヒーター付ミラーを得た。
【0015】実施例5 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にチタン膜をスパッタリング法で形成
し、その後、銅ペーストを用いてスクリーン印刷法で電
極を形成した。陽極側の電極部分にはリード線をはんだ
で接続した。陰極側の電極部分には温度制御素子を直列
にはんだで接続し、さらに温度制御素子にリード線を接
続しヒーター付ミラーの半製品を得た。上記半製品をK
G400(ポリエステル変性エポキシ樹脂系陽イオン型
電着塗料、関西ペイント(株)製)に浸せきし、ミラー
を陰極にして100V、1分の条件で電着塗装を行っ
た。水洗の後、75℃,10分の条件で予備乾燥し、そ
の後130℃,20分の条件で焼き付けを行い、絶縁防
湿膜を形成しヒーター付ミラーを得た。
【0016】実施例6 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にチタン膜をスパッタリング法で形成
し、その後、銅ペーストを用いてスクリーン印刷法で電
極を形成した。陽極側の電極部分にはリード線をはんだ
で接続した。陰極側の電極部分には温度ヒューズと温度
制御素子を直列にはんだで接続し、さらに温度制御素子
にリード線を接続しヒーター付ミラーの半製品を得た。
その後チタン膜のエッジ部分を紙ヤスリで研磨し、面取
りを行った。上記半製品をエレコートUC500(アク
リル系陽イオン型電着塗料、(株)シミズ製)に浸せき
し、ミラーを陰極にして70V,1分の条件で電着塗装
を行った。水洗の後、75℃,10分の条件で予備乾燥
し、その後1200mj/cm2の紫外線を照射し塗膜
の硬化を行い、絶縁防湿膜を形成しヒーター付ミラーを
得た。
【0017】比較例1 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にニッケル−クロム合金膜とチタン膜
とをスパッタリング法で順次形成し、その後、銅ペース
トを用いてスクリーン印刷法で電極を形成した。陽極側
の電極部分にはリード線をはんだで接続した。陰極側の
電極部分には温度制御素子を直列にはんだで接続し、さ
らに温度制御素子にリード線を接続しヒーター付ミラー
の半製品を得た。上記半製品裏面にMG#1000(ア
クリル系溶剤型塗料,関西ペイント(株)製)を用いて
スプレー塗装し、180℃,30分の条件で焼き付け
し、絶縁防湿膜を形成しヒーター付ミラ−を得た。
【0018】比較例2 ミラー基板として自動車ドアミラー用ガラスを用いた。
このミラー基板上にチタン膜をスパッタリング法で形成
し、その後、銅ペーストを用いてスクリーン印刷法で電
極を形成した。陽極側の電極部分にはリード線をはんだ
で接続した。陰極側の電極部分には温度ヒューズと温度
制御素子を直列にはんだで接続し、さらに温度制御素子
にリ−ド線を接続しヒーター付ミラーの半製品を得た。
上記半製品裏面にKR−112(シリコン系溶剤型塗
料,信越化学工業(株)製)を用いてスプレー塗装し、
50℃、湿度60%、24時間の条件で硬化処理し、絶
縁防湿膜を形成しヒーター付きミラーを得た。
【0019】上記実施例1〜6及び比較例1、2で得た
ヒーター付ミラーについて、耐久性試験を行った。結果
を表1に示す。
【0020】耐久性試験:ヒーター付ミラーを室温下、
5重量%の塩化ナトリウム水溶液中で通電(15V)し
た。 評価:反射膜兼発熱抵抗体膜に溶解部分が発生するまで
の時間を測定した。溶解部分の発生の確認は、ミラ−表
面より目視にて行った。なお、この試験条件は、強制試
験であり、15分まで金属膜の溶解がなければ、実用上
は、特に問題がないと考えられる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られたヒータ
ー付ミラーは、長期間、金属膜の溶解が発生せず、従っ
て、長期間性能が維持できる優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒーター付ミラーの裏面模式図である。
【図2】 ヒーター付ミラーの横断面模式図である。
【図3】 従来のヒーター付ミラーの要部拡大模式図で
ある。
【符号の説明】
1 ミラー基板 2 反射膜兼発熱抵抗体膜 3a リード線 3b リード線 4a 給電電極 4b 給電電極 5 絶縁防湿膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性材料よりなるミラー基板の裏面
    に、反射膜兼発熱抵抗体膜、又は、反射膜及び発熱抵抗
    体膜を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体膜又は発熱抵抗
    体膜上に絶縁防湿膜を形成してなるヒーター付ミラーの
    製造方法において、前記絶縁防湿膜が電着塗装法により
    形成されていることを特徴とするヒーター付ミラーの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 電着塗装法において、用いる電着塗料
    が、紫外線硬化型電着塗料であることを特徴とする請求
    項1記載のヒーター付ミラーの製造方法。
JP10321504A 1998-10-27 1998-10-27 ヒーター付ミラーの製造方法 Pending JP2000127911A (ja)

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