JP2000127087A - パイプカッター - Google Patents

パイプカッター

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JP2000127087A
JP2000127087A JP10306237A JP30623798A JP2000127087A JP 2000127087 A JP2000127087 A JP 2000127087A JP 10306237 A JP10306237 A JP 10306237A JP 30623798 A JP30623798 A JP 30623798A JP 2000127087 A JP2000127087 A JP 2000127087A
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pipe
holder
support
side frame
cutting
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JP10306237A
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English (en)
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Shigeru Furusawa
滋 古澤
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SANKIN ENG
SANKIN KK
TOHO KONEKKUSU KK
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SANKIN ENG
SANKIN KK
TOHO KONEKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公差や寸法誤差がある状態でベースフレ
ームにサイドフレームが固定されても、支持ローラーと
回動軸との平行性を確保することができるような装置構
造としたパイプカッターの提供。 【解決手段】 ディスクグラインダー10のホルダー3
は、支持ローラー7に対して平行となるように各サイド
フレーム6に回動可能に軸支される回動軸9を備えると
共に、サイドフレーム6には、支持ローラー7を軸支す
る支持凹部6a〜6eと、回動軸9を軸支する支持孔6
gが対称位置に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイド管や硬質塩
化ビニル管などのパイプ類を切断したり面取するための
パイプカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場では、スパイラルダクトや硬質
塩化ビニル管、型枠用のボイド管等、材質や構造、大き
さを異にする多様なパイプが用途に応じて配管される。
こうしたパイプは、いわゆる定尺物をそのまま利用する
のは極めて稀であって、配管作業を行う際に現場で切断
して適当な長さに調整したり、管の端部に面取り加工等
を施してから用いることが多い。こうしたパイプの切断
・面取り等の切削作業を行うパイプカッターとしては、
現場へ持ち運べる運搬の手軽さに加えて、切断・面取り
等の切削作業を高精度且つ容易に行うことができるよう
な機能性も要求される。
【0003】本出願人は、こうした性能を満足する新規
なパイプカッターを特願平10−32674号で提案し
ている。このパイプカッターは、図10で示すように、
ベースフレームに一対のサイドフレームを互いに平行と
なるようにネジで固定し、このサイドフレームの間にパ
イプ載置用の一対の支持ローラーを平行に配してある。
また、切削工具のホルダーは、切削工具の切削刃を支持
台の上方へ突出させる回動軸(図示略)を備えており、
この回動軸は、支持ローラーと平行状態で奥側のサイド
フレームに形成した孔状の支持部(図示略)に回動自在
に取り付けてある。そして、パイプの切削時には、切削
工具を回動操作して回動支持ローラーに載置したパイプ
に対し直交方向から切削刃を当接させてパイプを切削す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このパイプ
カッターは、サイドフレームをベースフレームに対して
ネジ止めしてあるため、各サイドフレームとベースフレ
ームに貫通形成したネジ孔の大きさや形成位置が、公差
や寸法誤差により、手前側のサイドフレームと奥側のサ
イドフレームの各々についてコンマ何ミリの単位で設計
値と異なるだけでも、サイドフレーム同士が互いに平行
でなくなることがある。すると、支持ローラー上に載置
したパイプの中心軸に対して切削工具が直交方向から接
触することができなくなり、必ずしも十分な加工精度を
期待することは不可能である。
【0005】また、このパイプカッターでは回動軸が奥
側のサイドフレームに対してのみ取り付けてあるため、
運搬中に落としたりぶつけたりして切削工具やそのホル
ダーに強い外力が加わると、回動軸は、サイドフレーム
の支持部を含むその周囲部分がほんの少し窪んだり曲が
ってしまうだけで、支持ローラーと平行でなくなってし
まう。こうなると、切削刃はパイプの中心軸に対して斜
め方向から接触してパイプを螺旋状に切削することにな
り、もはや正確にパイプの中心軸の直交方向から真っ直
ぐにパイプを切削することはできなくなってしまう。
【0006】こうした従来技術を背景になされたのが本
発明であって、その目的は、公差や寸法誤差により、サ
イドフレーム同士が若干平行でない状態でベースフレー
ムに組み付けられていても、支持ローラーと回動軸との
平行性を確保することができるような装置構造としたパ
イプカッターを提供する。また、本発明は、落としたり
ぶつけたりした場合でも、切削工具のホルダーやサイド
フレームに直接衝撃を与えることがないパイプカッター
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、平行配置した一対のサイドフレームと、各サイ
ドフレームが固定されるベースフレームと、サイドフレ
ームの間に互いに平行に掛け渡されるパイプ載置用の少
なくとも一対の支持ローラーと、切削刃で支持ローラー
に載置したパイプを切削する切削工具のホルダーと、を
備えるパイプカッターについて、サイドフレームとベー
スフレームとは、サイドフレームの下端フランジに貫通
形成した固定孔とこの固定孔の対応位置に貫通形成した
ベースフレームの固定孔とを通じる締結手段を介して固
定されており、ホルダーは、支持ローラーに対して平行
となるように各サイドフレームに回動可能に軸支される
回動軸を備えると共に、サイドフレームには、支持ロー
ラーと回動軸とを軸支する複数の支持部が対称位置に形
成されていることを特徴とすることを特徴とする。
【0008】このパイプカッターは、切削工具のホルダ
ーが一対のサイドフレームにそれぞれ軸支される回動軸
を備えており、しかもこの回動軸と支持ローラーとを軸
支する複数の支持部は、対をなすサイドフレームについ
て対称位置に形成されている。したがって、公差や寸法
誤差により対となるサイドフレーム同士が若干平行しな
い状態でベースフレームに組み付けてある場合であって
も、サイドフレーム間に掛け渡した支持ローラーと回動
軸は常に平行に組み付けられるので、パイプの中心軸に
対する切削刃の直交性は確保されることになる。
【0009】上記のようなパイプカッターについては、
何れかのサイドフレームの外側にホルダーを軸支させ、
このホルダーのさらに外側にホルダーの非回動時に切削
刃を外部に露出しない状態で収容すると共に、ホルダー
の回動時に切削刃を外部に部分的に露出させるサイズの
開口を有するサイドボックスを備えると好ましい。
【0010】このパイプカッターでは、ホルダーの外側
にサイドボックスを備えているので、落下したりぶつけ
たりしても、従来のパイプカッターのようにサイドフレ
ームやホルダーに直接衝撃が加わることがなく、さらに
支持ローラーと回動軸との平行を担保することができ
る。しかも、サイドボックスは、ホルダーの非回動時に
切削刃を外部に露出しない状態で収容しているので安全
である。そして、サイドボックスに形成してある開口
は、切削時に切削刃を部分的に外部に露出させるサイズ
で形成されているから、切削刃全体が外部に露出するこ
とがなく装置の安全性をさらに確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は、本例のパイプカッター1の平面図
で、このパイプカッター1は大きく分けてパイプ載置台
部2と、切削工具のホルダー3と、サイドボックス4を
備えており、これらは何れも互いに長方形状の枠型のベ
ースフレーム5にネジ止めしてある。
【0013】パイプ載置台部2は、一対のサイドフレー
ム6と支持ローラー7を備えており、各サイドフレーム
6の上端部には、図2で示すように、支持ローラー7を
軸支する複数の支持凹部6a,6b,6c,6d,6e
が形成されている。支持ローラー7は、ローラーシャフ
ト7aに3つのローラー7bを装着し、このローラー7
bの両側を固定具で止めて左右に移動しないようにし、
載置されるパイプに対してその長さ方向で均質的な支持
を与えることができるようになっている。このローラー
7bの大きさは、外径が75mmで、内径が20mmで
ある。8a,8bはサイドフレームに固定される補強筒
で、補強筒8aの内部には釣り竿状にX方向で伸縮自在
な棒状のメジャー8cを収納できるようになっている。
このメジャー8cは、丁度ホルダー3に装備した切削工
具の切削刃の延長線上に位置する部分に基準位置「0」
が打刻され、そこから伸長方向へ所定間隔で刻まれた目
盛りによって切断するパイプの長さを測定できるように
なっている。
【0014】図2は、図1の各サイドフレーム6の正面
図である。6fは補強筒の装着孔で、6gは切削工具の
ホルダー3に接続した回動軸9の「支持部」をなす支持
孔である。また、左右で対をなす5組の支持凹部6a〜
6eは、その配列状態が略V字状をなすようにサイドフ
レーム6の上端部に形成してある。支持凹部6a〜6e
の配列がなす略V字状の各線が水平線となす角は、略3
4度になっている。この支持凹部6a〜6eが形成され
る位置は、図2に設計値として示してあり、単位はミリ
メートルである。このように支持凹部6a〜6eを形成
すると、支持ローラー7に載置した径の異なるパイプの
各下端位置が各パイプに応じて異なる特定位置で位置決
めされるように(図5〜図9参照)、支持ローラー7の
中心軸を位置決めさせることができるようになってい
る。
【0015】ホルダー3は筒状に形成され、切削工具と
してのディスクグラインダー10を着脱自在となってお
り、収納時には、固定ネジ3cをホルダー3に形成した
ネジ孔に挿通させディスクグラインダー10の先端側に
あるネジ孔に螺合して固定する。図1及び図3に示す3
a,3bは、ディスクグラインダー10の切断刃10a
と面取り刃10bの位置を微調整するための調整ビス
で、これらを締め付けてディスクグラインダー10の基
端側を保持すると共にディスクグラインダー10の基端
側位置を左右方向で微調整できるようになっている。こ
の微調整の仕方は、例えば切断刃10aと面取り刃10
bが支持ローラー7に載置したパイプの中心軸に対して
斜め方向から接触する場合には、右側の調整ビス3aの
締め付け量と左側の調整ビス3bの締め付け量のバラン
スを変化させるようにしてディスクグラインダー10の
長手方向の中心軸のパイプに対する傾き加減を矯正し、
切断刃10aと面取り刃10bがパイプに対して直交方
向から真っ直ぐに接触するようにする。
【0016】ホルダー3の側板に取り付けてある11は
インジケータで、切削作業時にパイプの下側に隠れる切
断刃10aの位置を示す指示具として機能すると共に
(図4参照)、切削作業を行わない時にはホルダー3の
回動を規制するための安全装置として機能する(図3参
照)。即ち、切削作業をしない時には、このインジケー
タ11は、図3、図4で示すように、ベースフレーム5
に接触できる程度の長さとされ、その先端がベースフレ
ーム5に近接して位置しているので、この状態でホルダ
ー3を回動させようとしてもインジケータ11がつっか
え棒となって、切断刃10aと面取り刃10bが上昇し
て外部に露出することはない。そして、切削作業時に
は、このインジケータ11をパイプの上方まで回転させ
ると、インジケータ11の指示する直線上にパイプの下
側に隠れる切断刃10aが位置していることが分かる。
このとき、インジケータ11は、コイルばね11aの付
勢を受けてホルダー3と押圧接触しているので、任意の
回転位置で静止させておくことができるようになってい
る。
【0017】ホルダー3に取り付けた回動軸9は、図1
で示すように、支持ローラー7と平行となるように各サ
イドフレーム6の支持孔6g(図2参照)に軸支してあ
る。このようにホルダー3はサイドフレーム6に掛け渡
される回動軸9に接続してあり、しかも回動軸9の支持
孔6gと支持ローラー7の支持凹部6a〜6eとは各サ
イドフレーム6について対称位置に形成してあるので、
各サイドフレーム6に掛け渡される支持ローラー7と回
動軸9とは常に平行である。したがって、各サイドフレ
ーム6の下端フランジ6hとベースフレーム5にそれぞ
れ貫通形成したネジ孔の大きさや形成位置が、公差や寸
法誤差によって左右のサイドフレーム6について零コン
マ何ミリの単位で設計値と異なり、サイドフレーム6同
士が若干平行しない状態でベースフレーム5に固定され
るような場合であっても、回動軸9と支持ローラー7と
は、支持孔6gと支持凹部6a〜6eとを対称位置に形
成した各サイドフレーム6に組み付けられるので、常に
平行であり、したがってパイプの中心軸に対する切断刃
10aと面取り刃10bの直交性も確保されることにな
る。
【0018】12は回動軸9に止着されるホルダー3の
操作レバーで、図4に示すように、作業者が回動量調整
具13のネジ部13bがベースフレーム5の当て板(パ
イプクランプ)5bに当接するまで操作レバー12を押
し下げると、回動軸9が回転して押し下げ量と同じだけ
ディスクグラインダー10の切断刃10aと面取り刃1
0bが上昇する仕組みとなっている。操作レバー12の
押し下げ操作に当たっては、切削作業の正確性と安全性
を考慮して、作業者が操作レバー12の先端を足踏みで
きるように、パイプ載置台部2の設置面近傍へ突出させ
てある。したがって、作業者は、両手を使って支持ロー
ラー7に載置したパイプPを確実に押さえつつ回転させ
ながら、パイプPを切削できるようにしてある。また、
操作レバー12を回動軸に固定する2つの止着ネジ12
a(図4参照)を緩めれば、設置面から操作レバー12
の先端までの高さと、回動軸9の長手方向における操作
レバー12の止着位置とを調整することも可能である。
【0019】操作レバー12に装着した13はホルダー
3の回動量、つまり切断刃10aのパイプPへの切り込
み深さを調整するための回動量調整具である。回動量調
整具13は、図4で示すように、ネジ部13aが操作レ
バー12の貫通孔と螺合するノブ13bと、操作レバー
12の貫通孔に対するネジ部13bの回転を固定して操
作レバー12からのネジ部13bの突出量を一定に維持
するロックナット13cからなる。ここで、ホルダー3
の回動量を調整する方法について説明すると、ロックナ
ット13cの締め付けを緩めてから、回動量を少なくし
たい場合にはノブ13aを右回転させて操作レバー12
の下端から突出するネジ部13bの突出量を多くし、回
動量を多くしたい場合にはノブ13aを左回転させて操
作レバー12の下端から突出するネジ部13bの突出量
を少なくする。そして、ロックナット13cを再び締め
付けてノブ13aが回転しないように固定する。このと
き、ネジ部13bとネジ部13bに螺合する操作レバー
12の貫通孔には細目ネジが切られているので、零コン
マ数ミリメートルの単位で自在にディスクグラインダー
10の切断刃10aと面取り刃10bの上端位置の高さ
調整ができるようになっている。
【0020】ホルダー3の右隣に取り付けたサイドボッ
クス4は箱状で、上蓋4aと右側の側板4bを開閉可能
に取り付けてある。なお図1では上蓋4aと側板4bを
開いた状態を示してある。このサイドボックス4は、ホ
ルダー3の側面を略覆うことができる程度の大きさとな
っていて、パイプカッター1を落下したりぶつけたりし
ても右側のサイドフレーム6やホルダー3に直接衝撃が
加わることがなく、支持ローラー7と回動軸9との平行
を担保している。また、サイドボックス4は、安全性を
考慮して、ホルダー3の非回動時、即ちパイプを切削し
ない時にはディスクグラインダー10の切断刃10aと
面取り刃10bを外部に露出しない状態で収容するよう
になっている。
【0021】サイドボックス4の上蓋4aには、ホルダ
ー3の回動時、即ちパイプを切削する時に、切断刃10
aの最上端からそのやや下側部分までが外部に露出する
開口4cが形成されている。したがって、切削作業時で
も切断刃10aの全体が外部に露出することがなく安全
性をさらに確保できるようになっている。また、パイプ
の切削時には、開口4cを通じて切り子をサイドボック
ス4の内部に取り入れることができるので、周囲に切り
子をまき散らすことがない。サイドボックス4の手前側
に筒状に突出する4dは切り子の排出口で、図示せぬ掃
除機の吸引口が排出口4dに装着されてサイドボックス
4内に溜まる切り子を排出できるようになっている。上
蓋4aに貫通形成した通気口4eは、掃除機で切り子を
吸引する時に、サイドボックス3内に排出口4dへの気
流を生じさせて切り子の吸引効果を高めるためのもので
ある。側板4bは、サイドボックス4の側面の最下端か
ら開閉できるようになっていて、ほうきを使ったり掃除
機で溜まった切り子を外へ出せるようにしてある。
【0022】次に、以上のような装置構成としたパイプ
カッター1で異径のパイプの端部に施す面取り作業につ
いて説明する。
【0023】JIS規格では硬質塩化ビニル管について
VP、VUの2種類を規定しているが、ここではその一
例として、排水管用に広く用いられる呼び径が100,
150,200,250,300のVP管の端部を面取
りする場合について説明する。図2のように設計したサ
イドフレーム6の支持凹部6a〜6eの内、支持凹部6
aは呼び径100のVP管の支持用として使用する。同
様に、支持凹部6bは呼び径150、支持凹部6cは呼
び径200、支持凹部6dは呼び径250、支持凹部6
eは呼び径300のVP管の支持用として各々使用す
る。各支持凹部6a〜6eに支持ローラー7を介してこ
れらのVP管をそれぞれ載置した状態を図5〜図9の分
図(a)で模式的に示してある。これら図5〜図9で見
られるように、呼び径100〜300の5種類のVP管
P1〜P5を各支持凹部6a〜6eで支持ローラー7に
載置すると、呼び径が大きくなればその分、各VP管P
1〜P5の下端位置が少しずつ低くなる特定位置で位置
決めされるようになっている。なお、切断刃10aと面
取り刃10bの位置は各図において同じ高さ位置となっ
ている。
【0024】呼び径100のVP管P1の端部を面取り
する場合には、先ず図5(a)で示すように、支持凹部
6aに支持ローラー7を装着して呼び径100のVP管
P1を載置してから、図6(b)のように面取り刃10
cが呼び径100のVP管P1の肉厚d1に対して1/
3程切削できるように、上述の要領で回動量調整具13
のネジ部13bの突出量を変化させ、ホルダー3を最大
に回動させた時の面取り刃10cの上端位置を調整す
る。そして、面取り刃10cを回転させてVP管P1の
端部を面取りする。
【0025】次に、呼び径150のVP管P2の端部を
面取りする場合には、上記のように呼び径100のVP
管P1について調整済みの回動量調整具13には触れな
いで、図6(a)のように支持ローラー7を支持凹部6
bに装着して呼び径150のVP管P2を載置すると、
図6(b)のようにホルダー3を最大に回動させた時の
面取り刃10cの上端位置がVP管P2を肉厚d2の略
1/3切削できる高さ位置に位置決めされるようになっ
ている。
【0026】そして、呼び径200,250,300の
各VP管P3〜P5についても同様に、呼び径100の
VP管P1について調整済みの回動量調整具13には触
れないでおき、支持ローラー7をそれぞれ支持凹部6
c,6d,6eに装着して載置させると(図7(a)〜
図9(a))、ホルダー3を最大に回動させた時の面取
り刃10cの上端位置がVP管P3,P4,P5の各肉
厚d3,d4,d5を略1/3切削できる高さ位置に位
置決めされるようになっている。
【0027】このように、支持凹部6a〜6eを図2で
示すように形成すると、何れか一の支持凹部6a〜6e
で何れか一のVP管について面取り刃10bの切り込み
深さが肉厚の1/3に調整されると、他の支持凹部6a
〜6eで支持ローラー7上に載置された他のVP管の下
端位置は、面取り刃10bによって肉厚が略1/3切削
されるような「特定位置」に、位置決めされるようにな
っている。したがって、一度あるサイズのVP管につい
て面取り刃10bの上端位置を調整しておけば、そのま
ま他のサイズのVP管について、再度面取り刃10bの
上端位置を調整する必要がなく、呼び径100,15
0,200,250,300の全てのVP管についてそ
の肉厚を1/3切削する面取作業を行うことができるよ
うになっている。なお、最初に面取り刃10bの上端位
置の調整を行う際には、回動量調整具13のネジ部13
aと操作レバー12の貫通孔との螺合が細目ネジによっ
て行われるので、コンマ数ミリメートルの単位の高精度
で操作レバー12の上下動調整、即ち面取り刃10bの
上下動調整が可能である。
【0028】また、給水管用として広く利用される呼び
径が75,125のVU管については、それぞれ図2の
支持凹部6a,6bに支持ローラー7を装着させると、
各VU管の下端位置が上述の「特定位置」に位置決めさ
ないので、各VU管の下端位置が上述の「特定位置」に
位置決めされるように、各VU管に応じて支持凹部が形
成され、サイドフレーム6に対して着脱自在とされる補
助プレートを用いるようにする。
【0029】なお、切削するパイプがパイプカッター1
では支持しきれないような長尺物である場合には、パイ
プカッター1の脇にパイプ載置台部2の部分と同様の装
置構造を持つパイプ載置台(図示略)を設置する。そし
て、パイプカッター1とパイプ載置台との平行をとる必
要があるが、この際にはパイプカッター1とパイプ載置
台に現場で多用される鉄パイプを掛け渡し、それぞれベ
ースフレーム5に取り付けたパイプクランプ5cで掛け
渡された鉄パイプを保持するようにする。このようにす
れば、長尺なパイプであっても適切な支持を与えること
ができ、しかもその回転も容易となるから便利である。
【0030】上記実施形態では、サイドフレーム6の支
持凹部6a〜6eを図2で示すような寸法で形成してあ
るが、これに限られるものではなく、略V字状の各線が
水平線となす角度や、各支持凹部が形成されている位置
を、何れか一の支持凹部でパイプに対する面取り深さが
肉厚の1/3に調整された面取り刃によって、他の支持
凹部で他のパイプについても肉厚を略1/3面取りでき
るような「特定位置」に全てのパイプの下端位置が位置
決めされるように、変更することが可能である。また、
支持凹部を形成する数は任意である。
【0031】また、上記実施形態では、操作レバー12
に止着した回動量調整具13を1つだけ備える例を示し
たが、例えばVP管とVU管のそれぞれの調整用として
2つ備えるようにしてもよい。また、上記実施形態では
操作レバー12を回動軸9に止着した一例を示してある
が、例えばディスクグラインダー10のホルダー3にこ
れを取り付けるようにしてもよい。
【0032】さらに、上記実施形態でサイドフレーム6
の支持凹部6a〜6eが形成されている部分のみを交換
可能に着脱できるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、公差や寸法誤差により
対となるサイドフレーム同士が若干平行しない状態でベ
ースフレームに固定された場合であっても、サイドフレ
ーム間に掛け渡した支持ローラーと回動軸は常に平行に
組み付けられるので、パイプの中心軸に対する直交方向
から真っ直ぐに切削することができる。また、切削工具
のホルダーの外側にサイドボックスを備えているので、
落下したりぶつけたりしても、従来のパイプカッターの
ようにサイドフレームやホルダーに直接衝撃が加わるこ
とがなく、さらに支持ローラーと回動軸との平行を担保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるパイプカッターの平
面図。
【図2】図1のサイドフレームの正面図。
【図3】図1のホルダーとホルダーに収納したディスク
グラインダーの背面図。
【図4】図1のホルダーの回動によりディスクグライン
ダーの切削刃(切断刃と面取り刃)がパイプに接触する
状態を示す概略図。
【図5】面取り作業時に、支持凹部6aにある支持ロー
ラーに載置した呼び径100のVP管と面取り刃との位
置関係を模式的に示す図。
【図6】面取り作業時に、支持凹部6bにある支持ロー
ラーに載置した呼び径150のVP管と面取り刃との位
置関係を模式的に示す図。
【図7】面取り作業時に、支持凹部6cにある支持ロー
ラーに載置した呼び径200のVP管と面取り刃との位
置関係を模式的に示す図。
【図8】面取り作業時に、支持凹部6dにある支持ロー
ラーに載置した呼び径250のVP管と面取り刃との位
置関係を模式的に示す図。
【図9】面取り作業時に、支持凹部6eにある支持ロー
ラーに載置した呼び径300のVP管と面取り刃との位
置関係を模式的に示す図。
【図10】パイプカッターの一従来例を示す図。
【符号の説明】
1 パイプカッター 2 パイプ載置台部 3 ホルダー 3a ディスクグラインダーの固定ネジ 4 サイドボックス 4a 上蓋 4b 側板 4c 開口 4d 排出口 4e 通気口 4f 係合部 4g 係合受け部 5 ベースフレーム 5a 固定ネジ 5b 当て板 5c パイプクランプ 6 サイドフレーム 6a〜6e 支持凹部(支持ローラーの支持部) 6f 装着孔 6g 支持孔(回動軸の支持部) 6h 下端フランジ 7 支持ローラー 7a ローラーシャフト 7b ローラー 7c ローラーの固定具 8a,8b 補強筒 8c メジャー 9 回動軸 10 ディスクグラインダー(切削工具) 10a 切断刃 10b 面取り刃 11 インジケータ 11a コイルばね 12 操作レバー(操作部) 12a 止着ネジ 13 回動量調整具 13a ノブ 13b ネジ部 13c ロックナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月30日(1998.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行配置した一対のサイドフレームと、
    各サイドフレームが固定されるベースフレームと、サイ
    ドフレームの間に互いに平行に掛け渡されるパイプ載置
    用の少なくとも一対の支持ローラーと、切削刃で支持ロ
    ーラーに載置したパイプを切削する切削工具のホルダー
    と、を備えるパイプカッターにおいて、 サイドフレームとベースフレームとは、サイドフレーム
    の下端フランジに貫通形成した固定孔とこの固定孔の対
    応位置に貫通形成したベースフレームの固定孔とを通じ
    る締結手段を介して固定されており、ホルダーは、支持
    ローラーに対して平行となるように各サイドフレームに
    回動可能に軸支される回動軸を備えると共に、サイドフ
    レームには、支持ローラーと回動軸とを軸支する複数の
    支持部が対称位置に形成されていることを特徴とするパ
    イプカッター。
  2. 【請求項2】 何れかのサイドフレームの外側にホルダ
    ーを軸支させ、このホルダーのさらに外側にホルダーの
    非回動時に切削刃を外部に露出しない状態で収容すると
    共に、ホルダーの回動時に切削刃を外部に部分的に露出
    させるサイズの開口を有するサイドボックスを備える請
    求項1に記載のパイプカッター。
JP10306237A 1998-10-28 1998-10-28 パイプカッター Pending JP2000127087A (ja)

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