JP2000126620A - ピペットチップのラック収納方法およびそのための器具 - Google Patents

ピペットチップのラック収納方法およびそのための器具

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JP2000126620A
JP2000126620A JP10302875A JP30287598A JP2000126620A JP 2000126620 A JP2000126620 A JP 2000126620A JP 10302875 A JP10302875 A JP 10302875A JP 30287598 A JP30287598 A JP 30287598A JP 2000126620 A JP2000126620 A JP 2000126620A
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pipette tip
rack
pipette
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tips
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Imoto
俊之 井元
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IMOTO SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて安価に簡単にピペットチップをラック
にセット可能なピペットチップのラック収納方法および
器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 ピペットチップPの頭部が係止可能な間
隔を有するよう、ラックRの列の数に対応した数だけ平
行に溝を形成した整列枠体2上に、ピペットチップを載
置して振動を加えて、各溝内に各ピペットチップの頭部
が係止された状態で整列させ、整列したピペットチップ
の上方に、「碁盤の目」状の収納穴に対応した数の係止
片が下方に突設したピペットチップ係止具3を、各ピペ
ットチップに各係止片3Kが対応するよう位置せしめた
状態で、ピペットチップ係止具を下方に移動させて各係
止片でピペットチップを係止させ、各ピペットチップが
下方に位置するラックの各収納穴に一致するよう位置せ
しめて、ピペットチップを整列枠体の溝を通過させて、
ラックの各収納穴にピペットチップを収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試薬、試料、検体
等を分注するのに弾頭形状を有する所謂「ピペットチッ
プ(マイクロピペットチップともいう。本明細書におい
て単に「「ピペットチップ」という)をラックへ整列さ
せた状態に収納する収納方法およびそのためのピペット
チップ収納器具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】医療
分野、バイオ関連分野等では、試薬、試料、検体等を分
注するのに、ピペットチップが多用されている。
【0003】この使用に先立ち、ピペットチップは、
「碁盤の目」状に収納穴が形成された『ラック』と呼ば
れる収納容器にセットされ、このラックを1単位とし
て、該ピペットチップは滅菌処理される。
【0004】上記ラックにセットされ且つ滅菌処理され
た状態で販売される場合もあるが、価格的に高いため、
不況下の今日、ピペットチップを多用する研究所等で
は、該研究所自身でラックに「碁盤の目」状に配置され
た各収納穴にピペットチップをセットし、しかる後、滅
菌処理装置で滅菌処理して使用する場合が多い。
【0005】ところで、このようなラックへのピペット
チップの収納作業は専ら人手によってピペットチップ1
個づつラックの各収納穴にセットしてゆくことになり、
価格的には安価になると言うものの、多大な作業時間を
必要とし、また作業者にとって甚だ厄介な作業を強いら
れることなる。
【0006】なお、上述したように、ラックにセットし
且つ滅菌処理された状態で販売するメーカの場合には、
上記ラックへのピペットチップのセットは、特開平7−
833号に記載されているような、極めて高価な自動ピ
ペットチップ収納装置(ロボットの一種)を用いて、自
動的に大量処理しているが、メーカに比べて使用量が格
段に小さい研究所等の場合には、そのような高価な自動
セット装置を購入することはできない。
【0007】本発明は、このような現況に鑑みおこなわ
れたもので、極めて安価に実施可能で、簡単にピペット
チップをラックの各収納穴に収納可能なピペットチップ
のラック収納方法およびそのための器具を提供すること
を目的とし、また、上記器具の整列枠体の原理を利用し
て、合理的に分注作業がおこなえるラックを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるピペット
チップのラック収納方法は、平面視において「碁盤の
目」状に収納穴が形成されているラックの各収納穴へピ
ペットチップを収納してゆくピペットチップのラック収
納方法であって、(a).上記ピペットチップの頭部が係止
可能な溝幅を有する溝を、ラックの列の数に対応した数
だけ平行に形成した、整列枠体上に、ピペットチップを
適当数だけ載置して振動を加えて、上記各溝内にピペッ
トチップの頭部が係止された状態で整列せしめ、(b).上
記整列枠体の下方に、ラックを、上記各溝とラックの収
納穴が列方向および行方向において一致するような状態
で配置して、(c).上記各溝内に列方向に並んで位置する
ピペットチップの少なくとも1列分係止する係止片を備
えたピペットチップ係止具を用いて、ラックの列方向に
並んだ各収納穴内にピペットチップを収納せしめ、(d).
しかる後に、上記ピペットチップを供給した分だけ、ラ
ックに対して整列枠体を行方向に相対的に移動させて、
上記同様に収納穴にピペットチップを少なくとも1以上
の列分だけ収納してゆくことを特徴とする。
【0009】また、本発明にかかる別のピペットチップ
のラック収納方法は、平面視において「碁盤の目」状に
収納穴が形成されているラックの各収納穴へピペットチ
ップを収納してゆくピペットチップのラック収納方法で
あって、(a).上記ピペットチップの頭部が係止可能な溝
幅を有する溝を、ラックの列の数に対応した数だけ平行
に形成した整列枠体上に、ピペットチップを適当数だけ
載置して振動を加えて、上記各溝内に各ピペットチップ
の頭部が係止された状態で整列せしめ、(b).上記整列し
たピペットチップの上方に、上記「碁盤の目」状の収納
穴に対応した数の係止片が下方に突設したピペットチッ
プ係止具を、各ピペットチップに各係止片が対応するよ
う位置せしめた状態で、ピペットチップ係止具を下方に
移動させて各係止片でピペットチップを係止させるとと
もに、(c).次に、ラックを上記ピペットチップ係止具の
下方に、各ピペットチップがラックの各収納穴に一致す
るよう位置せしめ、その状態でピペットチップを上記整
列枠体の各溝を収納穴側に通過させて、ラックの各収納
穴にピペットチップを収納することを特徴とする。
【0010】しかして、このように構成されたピペット
チップ収納方法によれば、単に適当数のピペットチップ
を整列枠体上に載置すれば、該整列枠体の線材によって
所定の状態に整列され、その状態で、ピペットチップ係
止具で、各ピペットチップを所定の整列状態で係止し、
ラックの各収納穴にピペットチップをそれぞれ収納する
ことが可能となる。
【0011】また、上記ピペットチップのラック収納方
法において、溝が、平行に線材を配設することによっ
て、その線材の間に形成されており、前記ピペットチッ
プの整列枠体の線材間の通過を、線材の線径を長手方向
の一部において小径にして、その部分を通過させるよう
構成することができる。この場合、溝の形成手法として
は優れた構成となり、また、ピペットチップを各線材間
の隙間を通過させる手法としては優れた構成となる。
【0012】本発明にかかるピペットチップ収納器具
は、平面視において「碁盤の目」状に収納穴が形成され
ているラックの各収納穴へピペットチップを収納してゆ
くピペットチップのラック収納器具であって、このラッ
ク収納器具が、(a).上記ピペットチップの頭部が係止可
能な溝幅を有する溝を、ラックの列の数に対応した本数
だけピペットチップの頭部が係止する間隔で平行に形成
した整列枠体と、(b).上記「碁盤の目」状に形成された
収納穴のうち列方向の並んだ収納穴に対応した数の係止
片が、少なくとも1列分下方に突設して、該係止片の外
周でピペットチップの内方を係止するよう構成されたピ
ペットチップ係止具を有することを特徴とする。
【0013】しかして、このような構成を具備するピペ
ットチップ収納器具によると、上記請求項1記載の方法
を実施することができる。
【0014】また、上記ピペットチップ収納器具におい
て、溝が、平行に線材を配設することによって、その線
材の間に形成されていると、ピペットチップの頭部を係
止させるのに優れた構成となる。
【0015】さらに、上記ピペットチップ収納器具にお
いて、ピペットチップ収納器具が、器具フレームを有
し、この器具フレームの最上位に前記ピペットチップ係
止具が昇降自在に配設され、その下方に前記整列枠体が
前記行方向に移動自在に配設され、さらにその下方に上
記ピペットチップ係止具に上下に対峙するようラックを
支持する支持台が配設されるとともに、上記ピペットチ
ップ係止具が、行方向に平行移動する移動部材を行の数
に対応した数だけ有し、且つこの各移動部材が下端方に
前記係止片を有し、操作部材の操作によって、均等ピッ
チを維持して、隣接する移動部材間の各係止片のピッチ
間隔が、上記整列枠体上に整列したピペットチップの整
列ピッチと等しくなる状態から、上記ラック状の行方向
の収納穴の配置ピッチと等しくなる状態まで、該移動部
材が移動可能に構成され、上記整列枠体の各線材の隙間
が、一部においてピペットチップの頭部が通過できるよ
うに構成されていると、1回でラックに必要数のピペッ
トチップを挿入でき、上記ピペットチップのラック収納
方法を実施するのに最適なピペットチップ収納器具を実
現することができる。
【0016】さらに、上記ピペットチップ収納器具にお
いて、整列枠体が、行方向のいずれかの一端部において
ピペットチップの頭部が通過できるように、その部分の
線材の径が小径に構成され、且つ、この小径になった部
分の各線材上を行方向に移動自在に仕切用の整列部材が
配置されるとともに、小径でない各線材上を行方向に移
動自在に整列用の整列部材が配置されていると、整列さ
れたピペットチップを、下方に配置したラックの各収容
穴にセットするのに好適な構成となる。
【0017】また、本発明にかかるピペットチップ収納
用ラックは、上述した整列枠体と同様な構成を利用し
て、即ち、枠体内に、ピペットチップの頭部が係止可能
な溝幅となるように、平行に複数本の線材を配設するこ
とによってピペットチップ用のラックを構成することも
できる。
【0018】この場合、上記各溝内に上述したようにピ
ペットチップを複数載置して振動を加えてそれらの線材
間に該ピペットチップを整列させると、直接試薬等を分
注することができる合理的なピペットチップ収納用のラ
ックとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1の実施例にかか
るピペットチップのラック収納方法とそのための器具に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は本実施例にかかるピペットチップ収
納器具の全体の概略構成を示す斜視図、図2は図1に示
すピペットチップ収納器具の正面図、図3は同平面図、
図4は同右側面図である。
【0021】図1〜図4に図示するように、略変形H型
をしたベース部1Aの中央から垂直部材1Bが立設さ
れ、この垂直部材の中央部位に水平に水平部材1Cが配
設されている。そして、上記垂直部材1Bの水平部材1
Cが配設されている部位から下端近傍位置にかけて昇降
レール1aが配設され、この昇降レール1aには、ラッ
クR(図10参照)を載置するための載置面1cを具備
する支持台1Dが昇降自在に配置され、この支持台1D
の右側部には手で把持するための把持部1dが一体的に
取着され、この把持部1dを把持して、この支持台1D
を昇降レール1aの上端から下端近傍位置にかけて昇降
させることができるよう構成されている。また、上記載
置面1cにはラックR(図10参照)の底部を所定位置
に位置決めするための突起1mが周縁部に突設されてい
る。
【0022】また、上記垂直部材1Bの、水平部材1C
が配設されている部位から上端にかけて、昇降レール1
eが配設され、この昇降レール1eには、後述するピペ
ットチップ係止具3(図6〜図8参照)を支持する断面
矩形棒状体の支持腕Tの基端が昇降自在に配置され、こ
の支持腕Tの右側部には手で把持するための把持部1f
が一体的に取着され、この把持部1fを把持して、この
支持腕T、即ちピペットチップ係止具3(図6〜図8参
照)を上記載置面1cに上下に対峙した状態で昇降レー
ル1eの上端から下端にかけて昇降させることができる
よう構成されている。
【0023】また、上記水平部材1Cの前面には、その
両端にわたる長さを有する走行レール1hが配設され、
この走行レール1hには平面視においてコの字状の腕部
材1gがこの水平部材1Cの右端から左端まで走行可能
に配置されている。そして、この腕部材1gには、後述
する整列枠体2(図5参照)を所定位置に係止するため
の係合溝1iが形成されている。
【0024】図5に図示するように、上記腕部材1g上
で係合溝1iに係合片(図示せず)が係止される整列枠
体2は、平面視において長方形の枠2Aと、この枠2A
内に、該整列枠体2の長手方向(行方向:図5の矢印の
X方向)に、11本の線材2Bが均等ピッチで配設され
ている。つまり、各線材2B間の隙間t1 および両端の
線材2Bと枠2Aの間の隙間t1 は、ピペットチップP
(図9参照)の頭が係止できる寸法になっており、これ
らの隙間t1 が、請求項の「ピペットチップの頭部係止
可能な溝幅を有する溝」に相当する。この隙間t1 の寸
法は、ピペットチップPの最も太径部分である頭部が係
止されその下方の部分が線材2B間の隙間に入り込むよ
うな寸法になっている。
【0025】また、これらの線材2Bは、11本共に全
て図5において右端部で線径が細く、つまり小径になっ
ている。このように小径になった各線材2B間の隙間t
2 および両端の線材2Bと枠2Aの間の隙間t2 は、ピ
ペットチップPの頭部が下方に通過できるような寸法に
構成されている。つまり、この実施例では、線材2Bの
径を小径にすることによって上記隙間t2 を隙間t1 よ
り大きくしている。
【0026】上記小径部分には、線材2Bの長手方向
(行方向:図5の矢印のX方向)にこの小径部分になっ
た領域を往復動可能に、仕切用の整列部材2Cが配設さ
れている。
【0027】また、上記線材2Bの小径でない部分に
は、線材2Bの長手方向(行方向)にこの小径でない領
域を往復動可能に整列用の整列部材2Dが配設されてい
る。
【0028】上記各線材2Bは、その両端におねじが形
成され、上記枠2Aに対して、その両端がナット2Eに
よって所定の張力を有する状態で止められている。この
張力の程度は、ナット2Eの締め具合によって調整でき
るようになっており、上記各線材2B間の隙間t1 およ
び両端の線材2Bと枠2Aの間の隙間t1 からピペット
チップPの頭部が下方に通過できない程度の張力に設定
される。
【0029】図6〜図8に図示するように、上記ピペッ
トチップ係止具3は、平面視において矩形の枠3A内
を、8本の移動部材3Bが行方向(図6の矢印のX方
向)に常に均等なピッチを維持して移動自在に配置され
ている。即ち、この実施例では、各移動部材3Bが、枠
3Aに対して行方向に移動自在に配設するとともに、図
8(a)に図示するように、各移動部材3Bの上面の両
側にスライド溝3aを形成しておき、また、図6に図示
するように、各移動部材3Bの左右のスライド溝3a
(図8参照)内に移動自在に装置されるガイド片3bを
下端に均等間隔で備えた左右それぞれ一対のリンク3D
とリンク3Eを枢着ピン3pで揺動自在に枢着する。そ
して、このリンク3Dの図6(a)において上端部を、
枠3Aに配設された蓋材3Cに固定軸3eを介して枢着
する。また、上記リンク3Eの図6(a)において下端
部を、枠3Aに行方向に移動自在に配設された蓋材3F
(図6(a)に二点鎖線で表す)に固定軸3fを介して
枢着する。また、図6(a)において左側のリンク3E
に延設部材3Gをボルト3gで固定するとともに、上記
蓋材3Cに列方向(図6の矢印のY方向)に延設された
スライド溝3c内をスライドするスライドピン3Hの基
端(図6(a)において紙面奥方端)を上記延設部材3
Gに一体的に植設する。従って、このように構成された
ピペットチップ係止具3の8本の移動部材3Bは、枠3
A内を、行方向に常に均等なピッチを維持して移動自在
となる。なお、上記左右のリンク3D,3Eは、連結部
材3Nで同期して動作するよう連結されている。
【0030】そして、上記各移動部材3Bの下端から、
ピペットチップPに係合する係止片3Kが、ラックRの
列方向の収納穴10の数に等しい数だけ、該収納穴10
の配設ピッチと等しいピッチでもって、下方に突設され
ている。この実施例では、この係止片3Kは、上部がピ
ペットチップPの太径部分Ptに合致した太径で構成さ
れ、下部がピペットチップPの先端部(底部)の細径部
分Psに挿入可能なニードル状になっている。
【0031】このように構成されたピペットチップ係止
具3は、上記スライドピン3Hを図6(a)において左
端に位置せしめた状態では、図6(b)に図示するよう
に、各係止片3Kの行方向のピッチp1 は、収納穴10
が「碁盤の目」状に形成されているラックRの該収納穴
10の行方向の配設ピッチr1 に等しくなり、一方、上
記スライドピン3Hを図7(a)において右端に位置せ
しめた状態では、図7(b)に図示するように、各係止
片3Kの行方向のピッチp2 は、整列枠体2上に整列し
たピペットチップPのピッチp3 (図5参照)に等しく
なるように構成されている。
【0032】また、このピペットチップ係止具3は、上
記スライドピン3Hを図6(a)において左端に位置せ
しめた状態では、該ピペットチップ係止具3の各係止片
3Kが、上記支持台1Dの載置面1cに配置されたラッ
クR(図10参照)のそれぞれの収納穴10に位置的に
一致するよう、該載置面1cに上記突起1m(図1参
照)によって位置決め・配置されたラックR(図10参
照)に対して位置決めされている。
【0033】しかして、このように構成されたピペット
チップ収納器具は、ピペットチップをラックに収納する
際に以下のように作用する。以下、この作用とともに、
本発明にかかるピペットチップのラック収納方法の1の
実施例について説明する。
【0034】まず、ビニール袋等の袋あるいは箱内にバ
ラバラの状態で収納されている多数のピペットチップP
を適当数(好ましくは、上記収納穴10の数に相当する
個数あるいはそれ以上)だけ取り出し、上記整列枠体2
の線材2B上に載置する。この際、小径部分にピペット
チップPが移動して下方に落下することのないように、
上記仕切用の整列部材2Cを、小径と太径部分の境界側
の端まで移動させておく(図5の整列部材2Cの状態参
照)。また、この場合、整列枠体2は、上記腕部材1g
から単体で取り外し、別途用意した振動装置上に載置し
て振動を加える。あるいは、上記振動装置がなくとも、
作業者が手で振動を加えてもよい。この振動によって、
図5に図示するように、各ピペットチップPは、整列枠
体2の線材2B間および線材2Bと枠2Aとの間に整列
する。この状態で、整列枠体2を図5において左端が下
位になるように傾斜させて、上記整列用の整列部材2D
側に整列している左端の各ピペットチップPが当接する
よう整列させる(図5の状態参照)。なお、各隙間t1
内のピペットチップPの数にバラツキが生じるようであ
れば、作業者が手で図5に示すような状態となるよう修
正を加えることが望ましい。また、上述のように整列部
材2Dを使用せずに、整列部材2CにピペットチップP
を当接させて整列させてもよい。
【0035】この状態で、整列枠体2を、該整列枠体2
側の係合片(図示せず)が係合溝1iに係止されるよう
な状態、つまり整列枠体2を腕部材1gに対して正確に
位置決めした状態で、該腕部材1g上に載置する。この
際、上記ピペットチップ係止具3は、昇降レール1eに
沿って、上記整列枠体2との間に充分な空間が形成され
る状態、つまり、上記整列枠体2を上記腕部材1g上に
載置するのに邪魔にならないところまで、上記把持部1
fを把持して上昇させておく。
【0036】そして、上記ピペットチップ係止具3を、
上記スライドピン3Hを図7(a)に図示するように、
右端に操作して、移動部材3Bの間隔のピッチが最も小
さくなる状態、つまりこの実施例では、図7(b)に図
示するように、各移動部材3Bが当接する状態にし、上
記把持部1fを把持して整列枠体2と接触しない程度の
位置まで、ピペットチップ係止具3を下降させる。
【0037】一方、上記整列枠体2を、図2に図示する
ように、上記腕部材1gと共に、走行レール1hに沿っ
て、各ピペットチップPが、上方に位置する上記ピペッ
トチップ係止具3の各係止片3Kと上下にそれぞれ対峙
するよう、つまり、全ての係止片3Kの下方に各ピペッ
トチップPが位置するような位置まで、移動させる。
【0038】そして、上記ピペットチップ係止具3を、
各係止片3Kが、それぞれピペットチップP内に挿入さ
れる状態(図7(b)参照)まで、さらに下降させる。
【0039】次に、上記スライドピン3Hを図6(a)
に図示するように、左端に操作して、移動部材3Bの間
隔をピッチが最も大きくなる状態、つまりこの実施例で
は、図6(b)に図示するように状態にする。この状態
において、各ピペットチップPの行方向のピッチはラッ
クRの収納穴10の行方向(図6(b)の矢印のX方
向)のピッチに一致するとともに、各ピペットチップP
の列方向のピッチはラックRの収納穴10の列方向(図
10の矢印のY方向)のピッチに一致する。即ち、ラッ
クRの収納穴10の平面的な配置と、上記ピペットチッ
プPの平面的な配置が完全に一致した状態となる。
【0040】この状態で、上記支持台1Dに所定の位置
決め(周縁部の突起1mによる位置決め)をして載置さ
れたラックRを、上記把持部1dを把持して、ラックR
の各収納穴10に上記各ピペットチップPが挿入するよ
うに、上昇させる。
【0041】次に、その状態で、整列枠体2を図2,図
3に図示するように、左端まで移動させる。この移動に
よって、整列枠体2上の各ピペットチップPは、該整列
枠体2の線材2Bの小径部分に位置することになり、上
記各線材2B間の隙間t2 および両端の線材2Bと枠2
Aの間の隙間t2 から下方に落下して、ラックRの収納
穴10内にセットされることになる。なお、この整列枠
体2の左端までの移動の際、上記仕切り用整列部材2C
もピペットチップPに押されて左側に移動する。
【0042】このように、本実施例にかかるピペットチ
ップのラック収納方法および収納器具によると、上記1
連の操作によって、簡単に且つ短時間でラックRにピペ
ットチップPを一度にセットすることができる。また、
この収納器具は、電源あるいは空圧源等の駆動源を全く
必要とすることなく、しかも比較的簡単な構成で上記ピ
ペットチップのラック収納方法を実現することができ
る。なお、これらの基本原理を利用して、モータやエア
シリンダ等の駆動装置(駆動手段)を設けた自動装置と
することも可能なことは言うまでもない。
【0043】ところで、上記実施例では、整列枠体2上
のピペットチップPの行方向の整列ピッチを、ピペット
チップ係止具3を用いて、ラックの収納穴の行方向のピ
ッチに合わせているが、これに代えて、整列枠体2とラ
ックRの収納穴10との間に、それぞれの収納穴10に
その上方のピペットチップを導くガイド穴等を形成した
ガイド部材(図示せず)を配置して実現することもで
き、またこれらに均等な他の手法によって実現すること
もできる。
【0044】さらに、上記整列枠体2上からのピペット
チップPの落下を、線材を小径にすることによって実現
しているが、これに代えて、線材の張力を変化させる
(小さくする)ことによって実現することも可能であ
る。
【0045】また、さらに簡単な構成で上記ピペットチ
ップのラック収納方法を実現しようとするなら、ベース
部1A、垂直部材1B、水平部材1Cからなるフレーム
を設けることなく、上記整列枠体と、該整列枠体上に整
列されたピペットチップの行方向の位置をラックの収納
穴の行方向の位置に合わせる上記ピペットチップ係止具
とが、それぞれ単体としてあれば、それらを用いて、作
業者が手でそれらを把持して適宜位置決め等して、作業
することによって、実現することができるが、この構成
の場合には、整列枠体と行方向の位置を合わせる手段と
の位置決め等の作業が必要となるため、熟練した作業者
を必要とする。
【0046】ところで、最も簡単な構成にする場合に
は、上記実施例に代えて、以下のように構成することも
できる。この構成は、請求項1および請求4に対応する
実施例である。
【0047】つまり、図1〜図4等に図示する上記実施
例に比べてさらに簡単な構成によって、従来の手でセッ
トするのに比べてより効率的にピペットチップをラック
の収納穴に収納することができる。即ち、図11に図示
するように、収納枠体である板材20に、ピペットチッ
プPの頭部が係止できる溝幅を有する溝21を、ラック
Rの列方向(図11の矢印Y方向)の収納穴10の数に
対応する本数だけ、該各溝21が互いに平行になるよう
形成する。
【0048】そして、この溝21に連続してその左端
に、ピペットチップPの頭部が通過する溝幅に拡幅した
溝21Aを形成する。(なお、この図11のものに代え
て、勿論、図5に図示する上記整列枠体2を用いてもよ
い。)また、溝21の右方部分には、ピペットチップP
を溝21Aの境界部分まで所定列分(この実施例では1
列分)だけ送る整列部材24が配設されている。
【0049】そして、この板材20の上方に、下端に係
止片25Aを備えたピペットチップ係止具25が配設さ
れている。この係止片25Aは、ラックRの列方向の収
納穴10の数(この実施例では8個)に等しく且つ収納
穴10の配置ピッチと同じピッチで配置されている。
【0050】このピペットチップ係止具25は、下端に
係止片25Aを備えた移動フレーム25Bを上方位置に
押圧するバネ25Cが配置されるとともに、この移動フ
レーム25Bを上記溝21A上に位置するよう押圧する
バネ25Dが配置され、これらのバネ25C,25Dに
より、係止片25Aが、ラックRに対して、常に所定位
置(ホームポジション)に位置するよう構成されてい
る。なお、この所定位置(ホームポジション)とは、図
11に図示するように、係止片25Aが溝21Aの上方
にあって且つ高さ的には、板材20上のピペットチップ
Pから上方に離間した状態をいう。
【0051】そして、このピペットチップ係止具25
は、1サイクル毎に、この実施例では1列分のピペット
チップPを下端の係止片25Aで係止して、溝21A側
(溝21A内)に送り出し、且つ板材20(溝21A)
を通ってラックRの収納穴10側に降下することができ
るように構成されている。
【0052】また、上記板材20の下方には、ラックR
を支持する支持台22が配置されている。そして、この
支持台22は、1サイクル毎に、この実施例では、ラッ
クRの収納穴10の行方向(図11の矢印X方向)の1
ピッチに等しい距離だけ、ラック機構あるいは作業者が
手で、上記板材20に対して相対的に図11において左
方へ移動するよう構成されている。
【0053】しかして、このように構成されたピペット
チップ収納器具は、以下のように、ピペットチップのラ
ック収納方法が実施できる。つまり、上記板材20の溝
21内にピペットチップPを整列させる。この整列は、
上述した実施例と同様に手法でおこなう。そして、次
に、左側から、上記整列部材24がピペットチップPを
溝21の図11において右端(溝21Aの境界)へ送
る。そして、この状態で、上方に位置する上記ピペット
チップ係止具25の移動フレーム25Bを上記所定位置
(ホームポジション)から、バネ25Dの力に抗して後
退(図11において左方)へ移動させ、且つバネ25C
の力に抗して下降させて、その下端に設けられた各係止
片25Aをそれぞれ対応する先頭の列(左端の列)のピ
ペットチップPに挿入し、その状態で、移動フレーム2
5Bをバネの力で溝21A側に移動させ、次にバネ25
Cの力に抗してさらに溝21A内をラックRの収納穴1
0に向けて下降させると、ピペットチップPは、該溝2
1Aを通過して下方のラックRの収納穴10内に収納さ
れる。なお、この図11では、ラックRがかなり下位に
記載されているが実際にはもっと板材20上に整列され
ているピペットチップPに近接した状態(接触しない程
度に近接させた状態)で配置される。
【0054】そして、この収納が終了すると、次に、ラ
ックRを載置した支持台22が上記板材20に対して図
11において左方に1ピッチ移動する。このような工程
を繰り返して、ラックR内の各列の収納穴10にピペッ
トチップPをセットする。
【0055】この実施例の場合には、極めて簡単に、且
つ安価に実施できるピペットチップのラック収納方法お
よび器具となる。なお、この実施例において、1サイク
ル毎に、1ピッチ移動させて、1列分だけ処理するよう
構成しているが、上記ピペットチップ係止具25の移動
フレーム25Bに、収納穴の2列分に相当するよう2列
に係止片25Aを設けて、2列づつ、あるいは必要に応
じてされに多くの列(3列以上の複数列)分設けて、一
度に複数列処理するよう構成してもよい。
【0056】なお、この明細書において、「行」,「行
方向」と「列」,「列方向」は、説明上便宜的に、平面
における二つの直交する方向の一つを「行方向」と他の
一方を「列方向」と定義しただけで、「行方向」と「列
方向」が逆になってもよいことを言うまでもない。
【0057】ところで、また上述した従来のラック(図
10参照)に代えて、上記整列枠体と同様な構成で、ラ
ックを構成すると、効率的に且つ安価な実施形態とな
る。即ち、図12に図示するように、枠体(この実施例
では平面視矩形状の枠体)Fの内に、同じ線径からなる
線材2Baを複数本、間にピペットチップPの頭部が係
止可能な隙間tを空けて、図5に示す整列枠体の場合と
同様に張り渡して、新規な構成のラックR2としてもよ
い。このように構成されたラックR2は、ラックR2上
に多数のピペットチップPを適当数だけ取り出し、上記
実施例と同様に振動を加えて、該線材2Ba間の隙間に
ピペットチップPを整列させ、その状態で滅菌処理すれ
ば、そのまま分注作業するためのラックとして使用する
ことができ、かかる場合には、従来のように図10に図
示するようなラックにピペットチップを収納する手間と
時間が省ける点で、合理的なラックとなる。なお、図1
2において、30は分注用のピペッターである。
【0058】
【発明の効果】本発明にかかるピペットチップのラック
収納方法によれば、従来の人手でセットしていたのに比
べて、極めて迅速に、且つ簡単にピペットチップをラッ
クにセット可能なピペットチップのラック収納方法とな
る。
【0059】また、本発明にかかるピペットチップの収
納器具によれば、上記ピペットチップのラック収納方法
を極めてシンプルな且つ信頼性の高い構成によって実現
することができる。
【0060】さらに、本発明にかかるピペットチップ収
納用のラックによれば、必要な数のピペットチップをラ
ック上に整列させることができることから、極めて合理
的に分注作業をおこなうことができるラックとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例にかかるピペットチップ収納器具の
全体の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すピペットチップ収納器具の正面図
である。
【図3】 図1に示すピペットチップ収納器具の平面図
である。
【図4】 図1に示すピペットチップ収納器具の右側面
図である。
【図5】 図1に示すピペットチップ収納器具の整列枠
体の構成を示す平面図である。
【図6】 図1に示すピペットチップ収納器具のピペッ
トチップ係止具の最も拡がった状態を示す図で、(a)
は平面図、(b)は(a)のI−I矢視方向(行方向)
からの側面図ある。
【図7】 図1に示すピペットチップ収納器具のピペッ
トチップ係止具の最も狭くなった状態を示す図で、
(a)は平面図、(b)は(a)のII−II矢視方向(行
方向)からの側面図である。
【図8】 図6,図7に示すピペットチップ係止具の移
動部材の詳細な構成を示す図で、(a)は平面図、
(b)は中央断面図である。
【図9】 側に収納されるべきピペットチップが置か
れ、該ピペットチップがセットされた上端のラックを示
す斜視図である。
【図10】 ピペットチップがセットされる前の状態を
示すラックの斜視図である。
【図11】 別の実施例を示すピペットチップ収納器具
の全体の概略構成を示す斜視図である。
【図12】 本発明にかかるラックに関する実施例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
P……ピペットチップ 2……整列枠体 2B……線材 3……ピペットチップ係止具 3K……係止片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視において「碁盤の目」状に収納穴
    が形成されているラックの各収納穴へピペットチップを
    収納してゆくピペットチップのラック収納方法であっ
    て、 (a).上記ピペットチップの頭部が係止可能な溝幅を有す
    る溝を、ラックの列の数に対応した数だけ平行に形成し
    た、整列枠体上に、ピペットチップを適当数だけ載置し
    て振動を加えて、上記各溝内にピペットチップの頭部が
    係止された状態で整列せしめ、 (b).上記整列枠体の下方に、ラックを、上記各溝とラッ
    クの収納穴が列方向および行方向において一致するよう
    な状態で配置して、 (c).上記各溝内に列方向に並んで位置するピペットチッ
    プの少なくとも1列分係止する係止片を備えたピペット
    チップ係止具を用いて、ラックの列方向に並んだ各収納
    穴内にピペットチップを収納せしめ、 (d).しかる後に、上記ピペットチップを供給した分だ
    け、ラックに対して整列枠体を行方向に相対的に移動さ
    せて、上記同様に収納穴にピペットチップを少なくとも
    1以上の列分だけ収納してゆくことを特徴とするピペッ
    トチップのラック収納方法。
  2. 【請求項2】 平面視において「碁盤の目」状に収納穴
    が形成されているラックの各収納穴へピペットチップを
    収納してゆくピペットチップのラック収納方法であっ
    て、 (a).上記ピペットチップの頭部が係止可能な溝幅を有す
    る溝を、ラックの列の数に対応した数だけ平行に形成し
    た整列枠体上に、ピペットチップを適当数だけ載置して
    振動を加えて、上記各溝内に各ピペットチップの頭部が
    係止された状態で整列せしめ、 (b).上記整列したピペットチップの上方に、上記「碁盤
    の目」状の収納穴に対応した数の係止片が下方に突設し
    たピペットチップ係止具を、各ピペットチップに各係止
    片が対応するよう位置せしめた状態で、ピペットチップ
    係止具を下方に移動させて各係止片でピペットチップを
    係止させるとともに、 (c).次に、ラックを上記ピペットチップ係止具の下方
    に、各ピペットチップがラックの各収納穴に一致するよ
    う位置せしめ、その状態でピペットチップを上記整列枠
    体の各溝を収納穴側に通過させて、ラックの各収納穴に
    ピペットチップを収納することを特徴とするピペットチ
    ップのラック収納方法。
  3. 【請求項3】 前記溝が、平行に線材を配設することに
    よって、その線材の間に形成されており、前記ピペット
    チップの整列枠体の線材間の通過を、線材の線径を長手
    方向の一部において小径にして、その部分を通過させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のピペットチップ
    のラック収納方法。
  4. 【請求項4】 平面視において「碁盤の目」状に収納穴
    が形成されているラックの各収納穴へピペットチップを
    収納してゆくピペットチップのラック収納器具であっ
    て、 このラック収納器具が、 (a).上記ピペットチップの頭部が係止可能な溝幅を有す
    る溝を、ラックの列の数に対応した本数だけピペットチ
    ップの頭部が係止する間隔で平行に形成した整列枠体
    と、 (b).上記「碁盤の目」状に形成された収納穴のうち列方
    向の並んだ収納穴に対応した数の係止片が、少なくとも
    1列分下方に突設して、該係止片の外周でピペットチッ
    プの内方を係止するよう構成されたピペットチップ係止
    具を有することを特徴とするピペットチップ収納器具。
  5. 【請求項5】 前記溝が、平行に線材を配設することに
    よって、その線材の間に形成されていることを特徴とす
    る請求項4記載のピペットチップ収納器具。
  6. 【請求項6】 前記ピペットチップ収納器具が、器具フ
    レームを有し、この器具フレームの最上位に前記ピペッ
    トチップ係止具が昇降自在に配設され、その下方に前記
    整列枠体が前記行方向に移動自在に配設され、さらにそ
    の下方に上記ピペットチップ係止具に上下に対峙するよ
    うラックを支持する支持台が配設されるとともに、上記
    ピペットチップ係止具が、行方向に平行移動する移動部
    材を行の数に対応した数だけ有し、且つこの各移動部材
    が下端方に前記係止片を有し、操作部材の操作によっ
    て、均等ピッチを維持して、隣接する移動部材間の各係
    止片のピッチ間隔が、上記整列枠体上に整列したピペッ
    トチップの整列ピッチと等しくなる状態から、上記ラッ
    ク状の行方向の収納穴の配置ピッチと等しくなる状態ま
    で、該移動部材が移動可能に構成され、上記整列枠体の
    各線材の隙間が、一部においてピペットチップの頭部が
    通過できるように構成されていることを特徴とする請求
    項6記載のピペットチップ収納器具。
  7. 【請求項7】 前記整列枠体が、行方向のいずれかの一
    端部においてピペットチップの頭部が通過できるよう
    に、その部分の線材の径が小径に構成され、且つ、この
    小径になった部分の各線材上を行方向に移動自在に仕切
    用の整列部材が配置されるとともに、小径でない各線材
    上を行方向に移動自在に整列用の整列部材が配置されて
    いることを特徴とする請求項6記載のピペットチップ収
    納器具。
  8. 【請求項8】 枠体内に、ピペットチップの頭部が係止
    可能な溝幅となるように、平行に複数本の線材を配設
    し、その線材の間にピペットチップを配設するよう構成
    したことを特徴とするピペットチップ収納用ラック。
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