JP2000126339A - ウッドクラブヘッド - Google Patents
ウッドクラブヘッドInfo
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- JP2000126339A JP2000126339A JP10308873A JP30887398A JP2000126339A JP 2000126339 A JP2000126339 A JP 2000126339A JP 10308873 A JP10308873 A JP 10308873A JP 30887398 A JP30887398 A JP 30887398A JP 2000126339 A JP2000126339 A JP 2000126339A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッド重心の移動を容易にし、重心位置の設
計自由度を大きくする。 【解決手段】 容積が２３０ｃｃ以上の中空薄肉殻体の
ウッドクラブヘッドであって、ヘッド容積の２０〜４０
％に相当するヘッド後方部分１Ｂを、残りのヘッド前方
部分１Ａに比して、軟質及び高比重の材質で厚肉とし、
前記ヘッド後方部分１Ｂのバックサイド部７又はバック
サイド部７からソール部６に渡る部位に少なくとも１個
の板状のウエイト８が嵌着されているようにした。
計自由度を大きくする。 【解決手段】 容積が２３０ｃｃ以上の中空薄肉殻体の
ウッドクラブヘッドであって、ヘッド容積の２０〜４０
％に相当するヘッド後方部分１Ｂを、残りのヘッド前方
部分１Ａに比して、軟質及び高比重の材質で厚肉とし、
前記ヘッド後方部分１Ｂのバックサイド部７又はバック
サイド部７からソール部６に渡る部位に少なくとも１個
の板状のウエイト８が嵌着されているようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製中空殻体構
造のウッドクラブヘッドの改良に関する。
造のウッドクラブヘッドの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】ウッドタイプのゴルフクラブヘッドは、
飛距離の増大のためにシャフトが長尺化される傾向から
打球面の芯に近い領域となる所謂スイートエリアの拡大
が重要とされて、ヘッド容積の増大が行われ、大型のヘ
ッドが主流となっている。また、打球面となるフェース
面に於ける前記スイートエリアの拡大を行うには、ヘッ
ド重心の位置をヘッド後方に移動するのが良く、しかも
打球面はその反発力を高める為に高硬度の材質が良いと
されている。
飛距離の増大のためにシャフトが長尺化される傾向から
打球面の芯に近い領域となる所謂スイートエリアの拡大
が重要とされて、ヘッド容積の増大が行われ、大型のヘ
ッドが主流となっている。また、打球面となるフェース
面に於ける前記スイートエリアの拡大を行うには、ヘッ
ド重心の位置をヘッド後方に移動するのが良く、しかも
打球面はその反発力を高める為に高硬度の材質が良いと
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ウッドクラ
ブヘッドは、通常、クラウン部、フェース、ソール部、
ネック部等のヘッドの各部分が個別に又は精々２〜３個
に組み合わされて鋳造又は鍛造成型された後に、これら
の成型品を熔接して組立て製造されている。しかも熔接
は一般的に同質の金属同士でないと接合し難いために、
ヘッドの重心を移動しようとしてヘッドの一部分を比重
の重い異種金属とするには、簡便な熔接接合に拠らず圧
入や接着等の特殊な方法に限定されることとなる。
ブヘッドは、通常、クラウン部、フェース、ソール部、
ネック部等のヘッドの各部分が個別に又は精々２〜３個
に組み合わされて鋳造又は鍛造成型された後に、これら
の成型品を熔接して組立て製造されている。しかも熔接
は一般的に同質の金属同士でないと接合し難いために、
ヘッドの重心を移動しようとしてヘッドの一部分を比重
の重い異種金属とするには、簡便な熔接接合に拠らず圧
入や接着等の特殊な方法に限定されることとなる。
【０００４】また、ヘッドの大型化に当たって、ヘッド
重量の増加を抑制するために、ヘッドはチタニウム合金
等の低比重高強度の薄肉殻体とされ、さらに打球面の反
発力を高める高硬度の材質が採用されている為に、ヘッ
ドの重心を移動しようとして、ヘッドの一部に高比重の
異種金属を圧入すると、薄肉の殻体が圧入部分の周辺で
変形を起こし易いという問題が予想される。
重量の増加を抑制するために、ヘッドはチタニウム合金
等の低比重高強度の薄肉殻体とされ、さらに打球面の反
発力を高める高硬度の材質が採用されている為に、ヘッ
ドの重心を移動しようとして、ヘッドの一部に高比重の
異種金属を圧入すると、薄肉の殻体が圧入部分の周辺で
変形を起こし易いという問題が予想される。
【０００５】このような実情に鑑みて、本発明の目的と
するところは、ヘッド重心の移動が容易な大型中空薄肉
殻体の金属製のウッドクラブヘッドを提供することであ
る。
するところは、ヘッド重心の移動が容易な大型中空薄肉
殻体の金属製のウッドクラブヘッドを提供することであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、容積が２３０ｃｃ以上の中空薄肉殻体
のウッドクラブヘッドであって、ヘッド容積の２０〜４
０％に相当するヘッド後方部分を、残りのヘッド前方部
分に比して、軟質及び高比重の材質で厚肉とし、前記ヘ
ッド後方部分のバックサイド又はバックサイドからソー
ル部に渡る部位に少なくとも１個の板状のウエイトが嵌
着されているようにしたものである。
め、この発明は、容積が２３０ｃｃ以上の中空薄肉殻体
のウッドクラブヘッドであって、ヘッド容積の２０〜４
０％に相当するヘッド後方部分を、残りのヘッド前方部
分に比して、軟質及び高比重の材質で厚肉とし、前記ヘ
ッド後方部分のバックサイド又はバックサイドからソー
ル部に渡る部位に少なくとも１個の板状のウエイトが嵌
着されているようにしたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施例を図
面を参照にして説明する。
面を参照にして説明する。
【０００８】図１は、本実施例のドライバーウッドクラ
ブヘッドの背面図を示すものである。図１にて、前記ヘ
ッドは、ホーゼル部２側のヘッド前方部分１Ａと図中斑
点で示されるヘッド後方部分１Ｂとに分割されるヘッド
本体１と、シャフト３が挿着されるホーゼル部２とから
構成されている。ヘッドは、その重量を２００ｇとし、
またヘッド本体１の容積は２７０ｃｃとされている。ヘ
ッド前方部分１Ａは、前面に打球面となるフェース面４
を備え、その上部にクラウン部５、下部にソール部６が
連成され、後方が開口とされた中空薄肉の殻体構造とさ
れて、その材質を高強度硬質のβ−チタン合金（６−４
チタン合金）とされている。また、肉厚は打球面となる
フェース面４で３ｍｍ、クラウン部５で１ｍｍ、ソール
部６で１．２ｍｍとされている。なお、クラウン部５の
一端には、シャフト３が挿着されるホーゼル部２が設け
られている。
ブヘッドの背面図を示すものである。図１にて、前記ヘ
ッドは、ホーゼル部２側のヘッド前方部分１Ａと図中斑
点で示されるヘッド後方部分１Ｂとに分割されるヘッド
本体１と、シャフト３が挿着されるホーゼル部２とから
構成されている。ヘッドは、その重量を２００ｇとし、
またヘッド本体１の容積は２７０ｃｃとされている。ヘ
ッド前方部分１Ａは、前面に打球面となるフェース面４
を備え、その上部にクラウン部５、下部にソール部６が
連成され、後方が開口とされた中空薄肉の殻体構造とさ
れて、その材質を高強度硬質のβ−チタン合金（６−４
チタン合金）とされている。また、肉厚は打球面となる
フェース面４で３ｍｍ、クラウン部５で１ｍｍ、ソール
部６で１．２ｍｍとされている。なお、クラウン部５の
一端には、シャフト３が挿着されるホーゼル部２が設け
られている。
【０００９】また、ヘッド後方部分１Ｂは、前面を開口
部として上部にクラウン部５また下部にバックサイド部
７とこれに連なるソール部６が形成されている。この後
方部分１Ｂの材質は、高強度ながら軟質で加工性に優れ
る純チタンまたはＫＳ１００チタンまたはＫＳ１２０チ
タン（比重４．５）とされ、その肉厚を全体に渡って２
ｍｍとされている。両者のそれぞれの開口部は、図２の
平面図のように、突き合わされて熔接接合がなされヘッ
ドが形成されている。
部として上部にクラウン部５また下部にバックサイド部
７とこれに連なるソール部６が形成されている。この後
方部分１Ｂの材質は、高強度ながら軟質で加工性に優れ
る純チタンまたはＫＳ１００チタンまたはＫＳ１２０チ
タン（比重４．５）とされ、その肉厚を全体に渡って２
ｍｍとされている。両者のそれぞれの開口部は、図２の
平面図のように、突き合わされて熔接接合がなされヘッ
ドが形成されている。
【００１０】前記後方部分１Ｂの容積は、ヘッド本体１
の容積の２０％から４０％の範囲に選択されるのが好ま
しいが本実施例では２２％とされている。従って、本実
施例では、前記前方部分１Ａの容積は７８％とされてい
る。また、後方部分１Ｂの材質は、前方部分１Ａと熔接
接合が可能な前方部分１Ａと同質のものが選択される
が、重量を重くするために前方部分１Ａより肉厚が厚く
設定される。
の容積の２０％から４０％の範囲に選択されるのが好ま
しいが本実施例では２２％とされている。従って、本実
施例では、前記前方部分１Ａの容積は７８％とされてい
る。また、後方部分１Ｂの材質は、前方部分１Ａと熔接
接合が可能な前方部分１Ａと同質のものが選択される
が、重量を重くするために前方部分１Ａより肉厚が厚く
設定される。
【００１１】さらに、ヘッドを断面とした図３に示すよ
うに、前記後方部分１Ｂのバックサイド部７からソール
部６に渡って、幅４０ｍｍ、長さ５０ｍｍ、厚さ２．５
ｍｍで重量略４０ｇのベリリュウムカッパー（比重８．
３）製のウエイト８が、圧入によって嵌め込まれてい
る。図中Ｉｘはヘッドの上下方向の慣性モーメントを示
し、このＩｘはヘッド後方部分１Ｂの重量が増加される
ことにより、増加され、打撃時に打ち出し角が安定し、
安定した飛距離を得ることができる。
うに、前記後方部分１Ｂのバックサイド部７からソール
部６に渡って、幅４０ｍｍ、長さ５０ｍｍ、厚さ２．５
ｍｍで重量略４０ｇのベリリュウムカッパー（比重８．
３）製のウエイト８が、圧入によって嵌め込まれてい
る。図中Ｉｘはヘッドの上下方向の慣性モーメントを示
し、このＩｘはヘッド後方部分１Ｂの重量が増加される
ことにより、増加され、打撃時に打ち出し角が安定し、
安定した飛距離を得ることができる。
【００１２】なお、前記ウエイト８は、前記後方部分１
Ｂよりも大きな比重の材質が選択されるが、その重量と
しては、２０〜４０ｇの範囲内に選択するのが通常２０
０ｇとされるヘッド重量からして好ましい。なお、ヘッ
ド後方低位への重心移動を効果的に行うには、前記ウエ
イト８の比重をヘッド後方部分１Ｂより１．５倍以上に
大きくするのが好ましい。
Ｂよりも大きな比重の材質が選択されるが、その重量と
しては、２０〜４０ｇの範囲内に選択するのが通常２０
０ｇとされるヘッド重量からして好ましい。なお、ヘッ
ド後方低位への重心移動を効果的に行うには、前記ウエ
イト８の比重をヘッド後方部分１Ｂより１．５倍以上に
大きくするのが好ましい。
【００１３】前記ウエイト８の形態は、本実施例のよう
に単一の物とする他、トウ９側とヒール１０側にバラン
ス良く複数個の配置とすることもできる。また材質は、
ベリリュウムカッパーの他、タングステン合金、ニッケ
ル合金、銅合金、ステンレスなど比重の重いものが用い
られる。
に単一の物とする他、トウ９側とヒール１０側にバラン
ス良く複数個の配置とすることもできる。また材質は、
ベリリュウムカッパーの他、タングステン合金、ニッケ
ル合金、銅合金、ステンレスなど比重の重いものが用い
られる。
【００１４】なお、ヘッドの後方部分１Ｂの大きさは、
この部分の容積がヘッド容積の２０〜４０％の範囲とな
るように設定されるとしたのは、後方部分１Ｂの容積が
２０％未満であるとヘッドの重心の移動を十分になし得
ず、他方、４０％を超えると、ヘッド重量の過大が懸念
されると共にヘッドの重心の後方及び低部位への移動が
効果的でなくなるためである。なおまた、本発明におい
て、ヘッド本体１とは、シャフト３が挿着されるホーゼ
ル部２を除くヘッド部としている。
この部分の容積がヘッド容積の２０〜４０％の範囲とな
るように設定されるとしたのは、後方部分１Ｂの容積が
２０％未満であるとヘッドの重心の移動を十分になし得
ず、他方、４０％を超えると、ヘッド重量の過大が懸念
されると共にヘッドの重心の後方及び低部位への移動が
効果的でなくなるためである。なおまた、本発明におい
て、ヘッド本体１とは、シャフト３が挿着されるホーゼ
ル部２を除くヘッド部としている。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッド容積の２０〜４０％に相当するヘッド後方部分
を、ヘッドの前方部分に比して軟質及び高比重の材質で
しかも厚肉とし、さらにこの後方部分のバックサイド又
はバックサイドからソール部に渡る部位に少なくとも１
個の板状ウエイトが嵌着されているので、ヘッドの後方
並びに低部位へのヘッドの重心の移動が容易となる。そ
の結果、フェース面でのスイートエリアが拡大されて長
尺シャフトであっても芯を外した打撃が減少する上に、
低重心によって高い弾道が得られ飛距離の増大が見込め
るようになる。
ヘッド容積の２０〜４０％に相当するヘッド後方部分
を、ヘッドの前方部分に比して軟質及び高比重の材質で
しかも厚肉とし、さらにこの後方部分のバックサイド又
はバックサイドからソール部に渡る部位に少なくとも１
個の板状ウエイトが嵌着されているので、ヘッドの後方
並びに低部位へのヘッドの重心の移動が容易となる。そ
の結果、フェース面でのスイートエリアが拡大されて長
尺シャフトであっても芯を外した打撃が減少する上に、
低重心によって高い弾道が得られ飛距離の増大が見込め
るようになる。
【００１６】また、ヘッド重心の移動のために、ヘッド
本体とは異質の比重の極めて大きな板状ウエイトがヘッ
ドの後方部分に圧入される際には、この後方部分が軟質
の材質とされているので、前記ウエイトが嵌め込まれる
後方部分に設けられた開口部の周縁が圧入によって潰れ
易く、これによって圧入時の力が緩和され、ヘッドの後
方部分が厚肉とされることと相俟って、圧入部分周辺で
のヘッド本体の変形が効果的に防止される。
本体とは異質の比重の極めて大きな板状ウエイトがヘッ
ドの後方部分に圧入される際には、この後方部分が軟質
の材質とされているので、前記ウエイトが嵌め込まれる
後方部分に設けられた開口部の周縁が圧入によって潰れ
易く、これによって圧入時の力が緩和され、ヘッドの後
方部分が厚肉とされることと相俟って、圧入部分周辺で
のヘッド本体の変形が効果的に防止される。
【００１７】さらに、前記板状のウエイトの材質肉厚を
設定する場合には、ヘッド重心の後方及び低部位への移
動を一層効果的になし得る。
設定する場合には、ヘッド重心の後方及び低部位への移
動を一層効果的になし得る。
【図１】背面図。
【図２】平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線端面図。
１ ヘッド本体 １Ａ ヘッド前方部分 １Ｂ ヘッド後方部分 ６ ソール部 ７ バックサイド部 ８ ウエイト
Claims (2)
- 【請求項１】 容積が２３０ｃｃ以上の中空薄肉殻体の
ウッドクラブヘッドであって、 ヘッド容積の２０〜４０％に相当するヘッド後方部分
を、残りのヘッド前方部分に比して、軟質及び高比重の
材質で厚肉とし、 前記ヘッド後方部分のバックサイド又はバックサイドか
らソール部に渡る部位に少なくとも１個の板状のウエイ
トが嵌着されていることを特徴とするウッドクラブヘッ
ド。 - 【請求項２】 前記ウエイトが、前記ヘッド後方部分よ
り１．５倍以上の高比重且つ厚肉の板状部材とされてい
ることを特徴とする請求項１に記載のウッドクラブヘッ
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30887398A JP4154506B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ウッドクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30887398A JP4154506B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ウッドクラブヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000126339A true JP2000126339A (ja) | 2000-05-09 |
| JP4154506B2 JP4154506B2 (ja) | 2008-09-24 |
Family
ID=17986297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30887398A Expired - Fee Related JP4154506B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ウッドクラブヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4154506B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-10-29 JP JP30887398A patent/JP4154506B2/ja not_active Expired - Fee Related
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