JP2000126114A - 光診断装置 - Google Patents

光診断装置

Info

Publication number
JP2000126114A
JP2000126114A JP10308859A JP30885998A JP2000126114A JP 2000126114 A JP2000126114 A JP 2000126114A JP 10308859 A JP10308859 A JP 10308859A JP 30885998 A JP30885998 A JP 30885998A JP 2000126114 A JP2000126114 A JP 2000126114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
probe
tip
diagnostic apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10308859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000126114A5 (ja
Inventor
Hiroyuki Yamamiya
広之 山宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10308859A priority Critical patent/JP2000126114A/ja
Publication of JP2000126114A publication Critical patent/JP2000126114A/ja
Publication of JP2000126114A5 publication Critical patent/JP2000126114A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組織を傷つけることなく組織を固定して観察
する。 【解決手段】 プローブ7の先端部6は、光学枠11、
光学ユニット12、先端カバー13からなり、光学枠1
1はチューブ9の先端に接着され、この光学枠11には
光学ユニット12及び透明窓部材を構成する先端カバー
13が接着されている。4端子カプラからのファイバ3
bは、光学ユニット12の基板15とスペーサ16の間
に固定され、先端カバー13は材質が透明なポリカーボ
ネードで構成され、先端カバー13と光学ユニット12
の間はポリカーボネードに近い透明媒体25で満たされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光診断装置、更に詳
しくは被検体に挿入されるプローブの先端の構造部分に
特徴のある光診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織や細胞を光軸方向に分解
能の良く観察する手段として、光走査型の共焦点顕微鏡
が知られており、例えば特開平3−87804号公報に
は、組織サンプルを小さく切り出して拡大観察する共焦
点顕微鏡が開示されている。
【0003】また、この特開平3−87804号公報に
は、共焦点顕微鏡を小さくして生物の消化管などに誘導
して観察する内視鏡も同時に開示されている。この内視
鏡は、観察組織を対物レンズ付近に設けたカップに引き
寄せて固定し組織観察が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−87804号公報に開示されている内視鏡で
は、上述したように、観察組織をカップ内に組織を引き
込むため、観察組織を傷つけてしまうという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、組織を傷つけることなく組織を固定して観察す
ることのできる光診断装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光診断装置は、
被検体に挿入され、先端部に設けられたスポット光照射
部から前記被検体内の被検部にスポット光を照射すると
共に、前記スポット光の前記被検部からの戻り光を受光
するプローブを有し、前記プローブで受光された前記戻
り光に基づき、前記被検部の診断を行う光診断装置にお
いて、前記プローブの前記スポット光照射部の光照射方
向に、前記スポット光照射部と前記被検部との接触を防
止する所定距離の光路を確保する光路確保手段を設けて
構成される。
【0007】本発明の光診断装置では、前記光路確保手
段を、前記プローブの前記スポット光照射部の光照射方
向に、前記スポット光照射部と前記被検部との接触を防
止する所定距離の光路を確保して設けることで、組織を
傷つけることなく組織を固定して観察することを可能と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0009】図1ないし図5は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は光診断装置の構成を示す構成図、図
2は図1のプローブの先端部の構成を示す構成図、図3
は図2の光学ユニットの構成を示す構成図、図4は図1
の制御部の構成を示す構成図、図5は図3の光学ユニッ
トによる焦点走査を説明する説明図である。
【0010】(構成)図1に示すように、本実施の形態
の光診断装置1は、レーザ発振装置よりなる光源2と、
光源2からのレーザ光を伝送するシングルモードファイ
バからなる4つの光伝送用ファイバ3a、3b、3c、
3d及びこれらを双方向に分岐する4端子カップラ4と
からなる光伝達部5と、光走査部である先端部6を備え
たプローブ7と、装置全体を制御する制御部8とからな
る。
【0011】そして、ファイバ3aは光源2に接続さ
れ、ファイバ3bはプローブ7に接続され、ファイバ3
cは制御部8に接続され、またファイバ3dは閉鎖され
ている。なお、ファイバ3bは長尺になっており、プロ
ーブ7のチューブ9の内部を通って先端部6まで導かれ
ている。
【0012】図2に示すように、プローブ7の先端部6
は、光学枠11、光学ユニット12、先端カバー13か
らなり、光学枠11はチューブ9の先端に接着され、こ
の光学枠11には光学ユニット12及び透明窓部材を構
成する先端カバー13が接着されている。
【0013】光学ユニット12は、図3に示すように、
基板15、スペーサ16、上板17からなり、基板15
には、レーザ光の焦点を対象物に対して走査するために
向きが可変の2枚の可変ミラー18、19が設けられて
いる。
【0014】この2枚の可変ミラー18、19は、2つ
のヒンジ部18a、19aによって支持され、この可変
ミラー18、19は図示しない電極により静電気力によ
ってヒンジ部18a、19aを軸に回転可動に構成され
ている。ここで、この2枚の可動ミラー18、19の回
転軸は直交するように構成されている。なお、これらの
電極と対向するグランド電極(図示しない)はケーブル
20を介して制御部8へ接続されている(図1及び図2
参照)。
【0015】図2に戻り、スペーサ16にはミラー21
が、上板17にはミラー22及びレーザ光に焦点23を
結ばせるための回折格子レンズ24が設けられている。
【0016】また、4端子カプラ4からのファイバ3b
は、光学ユニット12の基板15とスペーサ16の間に
固定され、先端カバー13は材質が透明なポリカーボネ
ードで構成され、先端カバー13と光学ユニット12の
間はポリカーボネードに近い透明媒体25で満たされて
いる。
【0017】図4に示すように、制御部8は、光源2を
駆動制御するレーザ駆動回路30と、可変ミラー18を
駆動しX走査を行うX駆動回路31と、可変ミラー19
を駆動しY走査を行うY駆動回路32と、ファイバ3c
からの光を検出するアンプを内蔵したフォトディテクタ
33と、X駆動回路31及びY駆動回路32から駆動信
号を入力しフォトディテクタ33が増幅した検出信号に
基づき走査画像を生成する画像処理回路34と、画像処
理回路34が生成した走査画像を表示するモニタ35
と、画像処理回路34が生成した走査画像を記録する記
録装置36とによって構成されている。
【0018】なお、図1に示すように、レーザ駆動回路
30は光源2とケーブル37で接続され、また、X駆動
回路31及びY駆動回路32は可変ミラー18、19の
電極及びこれらに対向するグランド電極とにそれぞれケ
ーブル20を介して接続されている。
【0019】(作用)本実施の形態の光診断装置1で
は、プローブ7を使用するときは、図2に示すように、
検査したい被検部40にプローブ7の先端部6を押し当
てる。このとき被検部40はプローブ7の先端部6に対
して固定され画像ぶれが少なくなる。
【0020】この状態で、レーザ駆動回路30により駆
動された光源2からレーザ光が発生され、このレーザ光
は光ファイバ3aに入射される。光ファイバ3aを伝送
するレーザ光は4端子カプラ4によって2手に分けら
れ、そのうちの1つは光ファイバ3dで閉鎖端に導か
れ、もう一方の光は光ファイバ6bを介してプローブ7
の先端部6へと導かれる。
【0021】プローブ7の先端部6へと導かれたレーザ
光は、図2に示すように、光学ユニット12において、
ファイバ3bから出た後、スペーサ16のミラー21で
反射し、回転ミラー18で反射し、続いて上板17のミ
ラー22で反射し、回転ミラー19で反射する。続いて
回折格子レンズ24を通過し、先端カバー13を通った
後に焦点23を結ぶ。
【0022】このとき、先端カバー13と回折格子レン
ズ24の間に透明媒体25が満たされており、透明媒体
25と先端カバー13との屈折率差が小さいので、先端
カバー13での光の反射が減らされる。
【0023】また、焦点23からの後方散乱光は入射光
と同じ光路を通り、再びファイバ3bに入射される。こ
の焦点以外からの後方散乱光は、入射光と同じ光路を通
ることができず、したがってピンホールで焦点をむすぶ
ことができず、ほんどピンホールを通過することができ
ないので、共焦点光学系を成すことになり共焦点顕微鏡
が構成される。
【0024】また、この状態で制御部8のX駆動回路3
1によって回転ミラー18を回転させると、これにとも
なってレーザ光の焦点23の位置は走査面42のX方向
43(図2の紙面に垂直方向)に走査される。また、Y
駆動回路32によって回転ミラー19を回転させると、
これにともなってレーザ光の焦点23の位置は走査面4
2のX方向43と垂直なY方向44に走査される。
【0025】ここでY方向44の振動の周波数を、X方
向43の走査の周波数よりも充分に遅くすることによっ
て、焦点23は図5のように走査面42を順に走査す
る。これにともなって、この走査面42の各点の後方散
乱光が光ファイバ3bによって入射される。
【0026】このファイバ3bに入射された後方散乱光
は、4端子カプラ4によって2手に分けられ、ファイバ
3cを通って制御部8のフォトディテクタ33に導か
れ、フォトディテクタ33によって検出される。ここ
で、フォトディテクタ33は入射された光の強度に応じ
た電気信号を出力し、さらに内蔵のアンプ(図示しな
い)によって増幅する。
【0027】そして、フォトディテクタ33からの検出
信号は、画像処理回路34に送られ、画像処理回路34
では、X駆動回路31、Y駆動回路32の駆動波形を参
照して、焦点23の位置がこのときの信号出力であるか
を計算し、さらにこの点における後方散乱の強さを計算
し、これらを繰り返すことによって走査面42の後方散
乱光を画像化し、モニタ35に表示する。また、必要に
応じて画像データを記録装置36に記録する。
【0028】(効果)このように本実施の形態の光診断
装置1では、細いプローブ7の先端に光走査型共焦点顕
微鏡を構成したので、体腔内を顕微鏡観察することがで
き、また、プローブ7の軸方向を観察できるように構成
したので、より被検部40に押し当てやすく、また、プ
ローブ7の先端部6に被検部40に押し当てる透明窓部
材を構成する先端カバー13を設けたので、被検部40
を傷つけることなく、被検部40をプローブ7の先端部
6に対して動かない状態で観察することができる。
【0029】また、透明窓部材を構成する先端カバー1
3と光学ユニット12の間に透明媒体25で満たしたの
で、先端カバー13の窓部での光の反射を減らすことが
できる。
【0030】図6ないし図8は本発明の第2の実施の形
態に係わり、図6は光診断装置の構成を示す構成図、図
7は図6のプローブの先端部の構成を示す構成図、図8
は図6の光診断装置の作用を説明する説明図である。
【0031】(構成)図6に示すように、本実施の形態
の光診断装置51は、制御装置52、モニタ53、プロ
ーブ54からなる。
【0032】制御装置52は、白色光を発光する白色光
源55と、白色光源55からの光を平行光にするレンズ
56と、平行光が入射されるハーフミラー57と、ハー
フミラー57を介した光を通過させる複数のピンホール
58を形成されたニポウディスク59と、このニポウデ
ィスク59を回転させるモータ60と、ニポウディスク
59のピンホール58を通過した光を集光させる集光レ
ンズ61と、逆に集光レンズ61側からピンホール58
を通過してハーフミラー57で反射した光を集光するC
CD集光レンズ62と、前記CCD集光レンズ62で集
光された光を撮像するCCD63とを備えている。
【0033】また、この制御装置52には、ハーフミラ
ー57とピンホール58の間に偏光板64、1/4波長
板65が設けられており、ニポウディスク59や後述す
るファイバの端部からの反射光を通さないようになって
いる。さらに、CCD63、モータ60、白色光源55
と接続されるコントローラ66と、コントローラ66と
接続される記録装置67とが設けられ、モニタ53はコ
ントローラ66に接続されている。
【0034】また、プローブ54はコネクタ部68で制
御装置52と着脱自在になっており、プローブ54で
は、プローブ54がコネクタ部68に取り付けられた時
に、光が集光レンズ61で集光される位置にバンドルフ
ァイバ71の端部71aが位置されるようになってい
る。
【0035】なお、このバンドルファイバ71として、
例えば直径2mm程度の画像伝送用光ファイバが用いら
れている。これは1本が1画素に相当するもので、これ
を数万本束ねたものである。
【0036】プローブ54の先端部72は、図7に示す
ように、バンドルファイバ71の被覆80を少しむい
て、この部分に先端本体82が接着固定されている。ま
た、バンドルファイバ71の先端部には1/4波長板8
3が固定されている。また、先端本体には対物レンズ8
4が、さらに透明な凸状の対物カバー85が固定されて
いる。対物カバー85は、体内の粘液に近い屈折率を有
する材料で構成されている。
【0037】(作用)本実施の形態の光診断装置51で
は、プローブ54を使用するときは、図7に示すよう
に、検査したい被検部40にプローブ54の先端本体8
2を押し当てる。このとき被検部40はプローブ54の
先端本体82に対して固定され画像ぶれが少なくなる。
【0038】白色光源55から出射した光はレンズ56
によって平行光となり、ハーフミラー57を透過した
後、偏光板64、1/4波長板65を透過する。このと
き光は偏光板64によって光は直線偏光成分のみが通過
し、さらに1/4波長板65によって円偏光へと変えれ
る。
【0039】円偏光となった光は、図8に示すように、
ニポウディスク59の上面を照射する。この照射光のう
ちピンホール58を通った光だけが集光レンズ61によ
ってバンドルファイバ71の端部71aに集光される。
集光された光はバンドルファイバ71を伝播して、他端
部71bから出射される。
【0040】この照明光は、1/4波長板83で偏光板
64を通った後の直線偏光とは偏光の向きが90度異な
る直線偏光の光となった後、対物レンズ84によって集
光され、対物カバー85の少し先に焦点88を結ぶ。プ
ローブ54は、観察時には被検部40に押し当てて用い
られるので、被検部40内で焦点88を結ぶようにな
る。このとき、被検部40内からの反射光は、同様の経
路を通って戻り1/4波長板83を通ることにより、再
び円偏光となってからバンドルファイバ71の端部71
bに入射される(図7参照)。
【0041】また、このとき、対物カバー85と組織の
間には、少量の粘液が介在するが、対物カバー85が粘
液に近い屈折率の材料で構成されているので、対物カバ
ー85と粘液の界面での反射が少ない。
【0042】端部71bに入射した光は、再びバンドル
ファイバ71伝播して、同じ光路を逆に戻り、集光レン
ズ61によってニポウディスク59のピンホール58上
に集光される。このとき、共焦点効果によって組織89
上の焦点面で反射した光のみがピンホール58を通過
し、焦点以外からの反射光、散乱光はピンホール58に
焦点が合わないため、除去される。
【0043】ピンホール58を通過した光は、1/4波
長板65によって直線偏光に変えられる。この1/4波
長板65によって、直線偏光の偏光の向きはさらに90
度変わる。この光は合計4回1/4波長板を通過するた
め、最初に入射したときと同じ偏光の向きとなり、偏光
板64を透過する。
【0044】なお、ニポウディスク59上、バンドルフ
ァイバ71の端部71a、71bなどで反射した光は、
合計2回しか1/4波長板を通らないので直線偏光の向
きが90度異なり、偏光板64を通過できない。
【0045】偏光板64を通過した光はハーフミラー5
7によって反射され、CCD集光レンズ62によってC
CD63に結像される。
【0046】また、本実施の形態の偏光板64、1/4
波長板65を取り除き、ハーフミラー57の代わりに偏
光ビームスプリッタを用いても同様に先端からの光のみ
をCCD63に導くことができる。
【0047】続いてニポウディスク59を回転させたと
きの動作について述べる。
【0048】図8に示すように、ニポウディスク59が
回転すると、第1の半径位置に形成されたピンホール5
8の位置が移動する。これにともなって、ピンホール5
8を通過した光によってできるスポット90もこれに伴
って図のような軌跡91を描いて移動する。
【0049】ニポウディスク59がさらに回転してスポ
ット90が領域を外れると、次の第2の半径位置に形成
されたピンホール58aを通過した光によってできたス
ポットが同様な軌跡92を描いて移動する。このとき、
ピンホール58aはピンホール58よりも小さい半径上
に位置するのでスポットの軌跡も軌跡91から軌跡92
のようにずれる。
【0050】これを繰り返すことによってスポット90
は、バンドルファイバ71の端部71a上を走査する。
また、このスキャンによってバンドルファイバ71の端
部71aで光が入射される光ファイバは次々走査され
る。これにともない先端部では光が出射されるファイバ
走査されるため、焦点88も被検部40内を走査するこ
とになる。
【0051】また、ピンホール58を通った光でバンド
ルファイバ71を伝播して先端部に伝わり、被検部40
内から戻って同様の光路を通って再びピンホール58に
集光される光は、CCD63上に焦点93を結び、この
焦点もニポウディスク59の回転に伴って同様にCCD
63上を走査する。このように、被検部40内を焦点8
8が走査して、その情報がCCD63に結像される。
【0052】コントローラ66は、ニポウディスク59
の回転制御と、モニタ53にCCD63で撮像した画像
を送ることを行う。また、必要に応じて記録装置67に
保存を行う。
【0053】(効果)このように本実施の形態の光診断
装置51では、細いプローブ54の先端に共焦点顕微鏡
を構成したので、体腔内を顕微鏡観察することができ、
プローブ54の軸方向を観察できるように構成したの
で、透明窓部材からなる対物カバー85をより被検部4
0に押し当てやすく、被検部40を傷つけることなく、
被検部40をプローブ54の先端部72に対して動かな
い状態で観察することができる。また、対物カバー85
を凸状にしたので、第1の実施の形態よりも対象物を固
定しやすくなる。
【0054】また、対物カバー85を粘液に近い屈折率
を有する材料で構成したので、対物カバー85と粘液の
界面での反射が少なくなり、鮮明な画像を得ることがで
きる。
【0055】また、走査としてニポウディスク59を用
いたので、高速な走査が実現できる。さらに、光の伝達
にバンドルファイバ71を用いたので、走査を手元側で
行うことができ、プローブ先端部の構成を簡単にでき
る。
【0056】図9は本発明の第3の実施の形態に係るプ
ローブの先端部の構成を示す構成図である。
【0057】第3の実施の形態は、プローブの構成が第
2の実施の形態と異なるだけなので、異なる点のみ説明
し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0058】本実施の形態では、図9に示すように、プ
ローブ100は、中心部のルーメン101以外に3つの
周辺ルーメン102をもつマルチルーメンチューブ10
3で構成されている。
【0059】中心ルーメン101には、バンドルファイ
バ71が通されている。また、マルチルーメンチューブ
103とバンドルファイバ71は先端本体104に接着
され、先端本体104には対物レンズ84と透明キャッ
プ106とが固定されている。
【0060】このとき、マルチルーメン103の穴が先
端までつながるように、先端部104と透明キャップ1
06にも穴106aが設けられている。また、透明キャ
ップ106には3つの突起部107が設けられている。
また、バンドルファイバ71の先端には1/4波長板8
3が固定されている。
【0061】その他の構成は第2の実施の形態と同じで
ある。
【0062】(作用)本実施の形態においても、観察時
には、プローブ100の先端部を観察したい組織に押し
付ける。そこで周辺ルーメン102に手元側で吸引をか
ける。これにともなって、組織は周辺ルーメン102に
引き寄せられ、組織を確実に固定することができる。
【0063】その他の作用は第2の実施の形態と同じで
ある。
【0064】(効果)このように本実施の形態では、第
2の実施の形態の効果に加え、プローブ100の先端部
に吸引手段として周辺ルーメン102を設けたので、組
織を確実に吸引固定でき、より確実に対象物を固定する
ことができる。
【0065】図10は本発明の第4の実施の形態に係る
プローブの先端部の構成を示す構成図である。
【0066】第4の実施の形態は、第3の実施の形態と
同様にプローブの構成が第2の実施の形態と異なるだけ
なので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号
をつけ説明は省略する。
【0067】本実施の形態では、図10に示すように、
プローブ200は、チューブ201の先端に針部202
が設けられている。また、チューブ201の内部にはバ
ンドルファイバ71がおさめられており、チューブ20
1とバンドルファイバ71には針部202が固定されて
いる。針部202には対物レンズ84、プリズム20
5、透明窓206が固定されている。また、バンドルフ
ァイバ71の先端には1/4波長板83が固定されてい
る。
【0068】また、本実施の形態の制御装置52では、
偏光板64と1/4波長板65は設けられていない。ま
た、ハーフミラー57としては偏光依存ビームスプリッ
タを用いる。
【0069】その他の構成は第2の実施の形態と同じで
ある。
【0070】(作用)本プローブ200の使用方法は、
観察対象に針部202を刺して固定し、内部を観察す
る。
【0071】ハーフミラー57としての偏光依存ビーム
スプリッタでは、白色光源55からの光のうち、特定の
偏光の向きの光のみを通過させる。このとき先端部まで
到達しないで反射した光はすべて偏光面が同じなため、
再び偏光依存ビームスプリッタを通過するため、CCD
63には結像されない。これに対して先端部まで達した
光は、2度、1/4波長板83を通過するため、その偏
光の向きが90度変えられる。これによって、偏光依存
ビームスプリッタで反射し、CCD63上に結像する。
【0072】その他の作用は第2の実施の形態と同じで
ある。
【0073】(効果)このように本実施の形態では、第
2の実施の形態の効果に加え、対象物に突き刺す針部を
設けたので、対象を刺して安定的に固定して観察するこ
とができ、さらに対象物内部を観察することができる。
【0074】また、光の分離手段として偏光依存ビーム
スプリッタを用いたので制御装置の構成を簡単にするこ
とができる。
【0075】[付記] (付記項1) 被検体に挿入され、先端部に設けられた
スポット光照射部から前記被検体内の被検部にスポット
光を照射すると共に、前記スポット光の前記被検部から
の戻り光を受光するプローブを有し、前記プローブで受
光された前記戻り光に基づき、前記被検部の診断を行う
光診断装置において、前記プローブの前記スポット光照
射部の光照射方向に、前記スポット光照射部と前記被検
部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確
保手段を設けたことを特徴とする光診断装置。
【0076】(付記項2) 前記光路確保手段は、前記
被検部と接触して前記被検部を固定する平坦もしくは凸
状の透明窓であることを特徴とする付記項1に記載の光
診断装置。
【0077】(付記項3) 体腔内に挿入されるプロー
ブと、前記体腔内の被検部に光を照射するための光源
と、前記光源からの光を前記プローブの先端に導くため
の光ファイバと、前記光を前記被検部に合焦させる合焦
手段と、前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点
を走査する光走査手段と、前記被検部からの戻り光を前
記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と、前
記分離手段により分離された光を検出する光検出手段と
を備えて構成される光診断装置において、前記プローブ
の先端に、前記被検部と接触して前記被検部を固定する
平坦もしくは凸状の透明窓を設けたことを特徴とする光
診断装置。
【0078】(付記項4) 前記光源は、レーザ光源で
あることを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0079】(付記項5) 前記光走査手段は、プロー
ブ先端部に設けられたスキャニングミラーであることを
特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0080】(付記項6) 前記光ファイバは、バンド
ルファイバで、前記光走査手段は前記バンドルファイバ
に入射される光を走査することを特徴とする付記項3に
記載の光診断装置。
【0081】(付記項7) 前記光走査手段は、ニポウ
ディスクであることを特徴とする付記項3に記載の光診
断装置。
【0082】(付記項8) 前記合焦手段は、共焦点光
学系をなすことを特徴とする付記項3に記載の光診断装
置。
【0083】(付記項9) 前記被検部からの前記戻り
光は、前記光源からの前記光と同じ前記光ファイバを通
って体外に導かれることを特徴とする付記項3に記載の
光診断装置。
【0084】(付記項10) 前記分離手段は、前記光
ファイバを通って体外に導かれた前記戻り光を分離する
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0085】(付記項11) 前記光検出手段は、分光
手段を有することを特徴とする付記項3に記載の光診断
装置。
【0086】(付記項12) 前記戻り光から蛍光のみ
を抽出する抽出手段を設けたことを特徴とする付記項3
に記載の光診断装置。
【0087】(付記項13) 前記被検部と接触する前
記透明窓と前記合焦手段との間を透明な媒体で満たした
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0088】(付記項14) 前記プローブの先端部
は、被検部を固定する突起を有することを特徴とする付
記項2または3に記載の光診断装置。
【0089】(付記項15) 前記透明窓が前記プロー
ブの先端部の軸方向に設けられていることを特徴とする
付記項2または3に記載の光診断装置。
【0090】(付記項16) 前記透明窓近傍に、被検
部を吸引固定する吸引手段を設けたことを特徴とする付
記項2または3に記載の光診断装置。
【0091】(付記項17) 前記プローブの先端部に
形成され、先端が鋭利な形状になっており、前記被検部
に刺すことによって、前記プローブの先端部を前記被検
部に固定する固定手段を有することを特徴とする付記項
2または3に記載の光診断装置。
【0092】(付記項18) 前記プローブによって組
織の内部を観察することを特徴とする付記項17に記載
の光診断装置。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光診断装置
によれば、光路確保手段を、プローブのスポット光照射
部の光照射方向に、スポット光照射部と被検部との接触
を防止する所定距離の光路を確保して設けているので、
組織を傷つけることなく組織を固定して観察することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光診断装置の
構成を示す構成図
【図2】図1のプローブの先端部の構成を示す構成図
【図3】図2の光学ユニットの構成を示す構成図
【図4】図1の制御部の構成を示す構成図
【図5】図3の光学ユニットによる焦点走査を説明する
説明図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光診断装置の
構成を示す構成図
【図7】図6のプローブの先端部の構成を示す構成図
【図8】図6の光診断装置の作用を説明する説明図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るプローブの先
端部の構成を示す構成図
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るプローブの
先端部の構成を示す構成図
【符号の説明】
1…光診断装置 2…光源 3a、3b、3c、3d…光伝送用ファイバ 4…4端子カップラ 5…光伝達部 6…先端部 7…プローブ 8…制御部 9…チューブ 11…光学枠 12…光学ユニット 13…先端カバー 15…基板 16…スペーサ 17…上板 18、19…可変ミラー 18a、19a…ヒンジ部 20、37…ケーブル 21、22…ミラー 23…焦点 24…回折格子レンズ 25…透明媒体 30…レーザ駆動回路 31…X駆動回路 32…Y駆動回路 33…フォトディテクタ 34…画像処理回路 35…モニタ 36…記録装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA00 CA04 CA10 CA11 CA12 CA22 CA23 CA24 CA25 CA27 DA03 DA12 DA13 DA17 DA43 DA57 GA01 GA10 GA11 4C061 AA01 BB02 BB04 CC07 DD03 FF35 FF40 FF46 HH60 JJ03 JJ11 JJ17 LL03 NN01 PP11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に挿入され、先端部に設けられた
    スポット光照射部から前記被検体内の被検部にスポット
    光を照射すると共に、前記スポット光の前記被検部から
    の戻り光を受光するプローブを有し、前記プローブで受
    光された前記戻り光に基づき、前記被検部の診断を行う
    光診断装置において、 前記プローブの前記スポット光照射部の光照射方向に、
    前記スポット光照射部と前記被検部との接触を防止する
    所定距離の光路を確保する光路確保手段を設けたことを
    特徴とする光診断装置。
JP10308859A 1998-10-29 1998-10-29 光診断装置 Pending JP2000126114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308859A JP2000126114A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 光診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308859A JP2000126114A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 光診断装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002026982A Division JP3791906B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 光診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000126114A true JP2000126114A (ja) 2000-05-09
JP2000126114A5 JP2000126114A5 (ja) 2005-11-24

Family

ID=17986126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10308859A Pending JP2000126114A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 光診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000126114A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512747A (ja) * 2001-12-28 2005-05-12 マウナ ケア テクノロジーズ 特に内視鏡用の小型化された集束用光学ヘッド
JP2007167387A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Olympus Corp 対物レンズ、顕微鏡装置および顕微鏡観察方法
JP2009174985A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Namiki Precision Jewel Co Ltd 光ファイバ内視生体検査装置及び光ファイバ内視生体検査システム
JP2012120635A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Fujifilm Corp 内視鏡用照明光学系ユニット及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512747A (ja) * 2001-12-28 2005-05-12 マウナ ケア テクノロジーズ 特に内視鏡用の小型化された集束用光学ヘッド
JP2007167387A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Olympus Corp 対物レンズ、顕微鏡装置および顕微鏡観察方法
JP2009174985A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Namiki Precision Jewel Co Ltd 光ファイバ内視生体検査装置及び光ファイバ内視生体検査システム
JP2012120635A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Fujifilm Corp 内視鏡用照明光学系ユニット及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8585587B2 (en) Determining phase variation of light in an endoscope
JP5025877B2 (ja) 走査型単一光ファイバシステムを用いる医療用画像化、診断および治療
JP2000126116A (ja) 光診断システム
JP4455059B2 (ja) 特に内視鏡用の共焦点式イメージング装置
US10932668B2 (en) Optical probe and method of operating the optical probe
US20070213618A1 (en) Scanning fiber-optic nonlinear optical imaging and spectroscopy endoscope
JP2005532883A (ja) 光ファイバによる特に共焦点式の高解像度蛍光イメージング方法および装置
JP2004317437A (ja) 光イメージング装置
US6788861B1 (en) Endoscope system, scanning optical system and polygon mirror
JP2000121961A (ja) 共焦点光走査プローブシステム
WO1998038907B1 (en) Instrument for optically scanning of living tissue
JP2001125009A (ja) 内視鏡装置
WO2001023913A2 (en) Optical confocal device having a common light directing means
US7428048B1 (en) Imaging elastic scattering spectroscopy
CN113812929B (zh) 一种多模态成像装置
EP1811328B1 (en) In-vivo examination apparatus
JP2011196873A (ja) 蛍光検出方法および蛍光検出装置
JP2000126115A (ja) 光走査プローブ装置
JP3318295B2 (ja) 光断層イメージング装置
JP2005160815A (ja) 光イメージング装置
JP2003050199A (ja) 光イメージング装置
JP2000126114A (ja) 光診断装置
JP7277560B2 (ja) 被験体を非侵襲的に検査するためのマルチモード撮像システムおよび方法
JP3650364B2 (ja) 光走査プローブ装置
JP3791906B2 (ja) 光診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051006

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407