JP3791906B2 - 光診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光診断装置、更に詳しくは被検体に挿入されるプローブの先端の構造部分に特徴のある光診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生体組織や細胞を光軸方向に分解能の良く観察する手段として、光走査型の共焦点顕微鏡が知られており、例えば特開平3−87804号公報には、組織サンプルを小さく切り出して拡大観察する共焦点顕微鏡が開示されている。
【0003】
また、この特開平3−87804号公報には、共焦点顕微鏡を小さくして生物の消化管などに誘導して観察する内視鏡も同時に開示されている。この内視鏡は、観察組織を対物レンズ付近に設けたカップに引き寄せて固定し組織観察が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平3−87804号公報に開示されている内視鏡では、上述したように、観察組織をカップ内に組織を引き込むため、観察組織を傷つけてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、観察組織をカップ内に引き込むことなく、組織を確実に固定して観察することのできる光診断装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による光診断装置は、体腔内に挿入されるプローブと、前記体腔内の被検部に光を照射するための光源と、前記光源からの光を前記プローブの先端に導くための光ファイバと、前記光を前記被検部に合焦点させる合焦手段と、前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点を走査する光走査手段と、前記被検部からの戻り光を前記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と、前記分離手段により分離された光を検出する光検出手段と、前記プローブの先端に設けられ、前記合焦手段と前記被検部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確保手段と、前記プローブに設けられ、前記光路確保手段の先端において前記被検部を吸引する吸引手段とを有することを特徴とする。
また、本発明による光診断装置は、 体腔内に挿入されるプローブと前記体腔内の被検部に光を照射するための光源と前記光源からの光を前記プローブの先端に導くための光ファイバと前記光を前記被検部に合焦点させる合焦手段と前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点を走査する光走査手段と前記被検部からの戻り光を前記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と前記分離手段により分離された光を検出する光検出手段と前記プローブの先端に設けられ、前記合焦手段と前記被検部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確保手段と前記プローブに設けられ、前記プローブの先端面において前記被検部を吸引する吸引手段とを有し、前記光路確保手段は、前記被検部と接触して前記被検部を固定する透明窓と、前記合焦手段と前記透明窓との間に満たされた透明媒体と、を有することを特徴とする。
そして、前記合焦手段は、共焦点光学系をなすことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0008】
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は光診断装置の構成を示す構成図、図2は図1のプローブの先端部の構成を示す構成図、図3は図2の光学ユニットの構成を示す構成図、図4は図1の制御部の構成を示す構成図、図5は図3の光学ユニットによる焦点走査を説明する説明図である。
【0009】
(構成)
図1に示すように、本実施の形態の光診断装置1は、レーザ発振装置よりなる光源2と、光源2からのレーザ光を伝送するシングルモードファイバからなる4つの光伝送用ファイバ3a、3b、3c、3d及びこれらを双方向に分岐する4端子カップラ4とからなる光伝達部5と、光走査部である先端部6を備えたプローブ7と、装置全体を制御する制御部8とからなる。
【0010】
そして、ファイバ3aは光源2に接続され、ファイバ3bはプローブ7に接続され、ファイバ3cは制御部8に接続され、またファイバ3dは閉鎖されている。なお、ファイバ3bは長尺になっており、プローブ7のチューブ9の内部を通って先端部6まで導かれている。
【0011】
図2に示すように、プローブ7の先端部6は、光学枠11、光学ユニット12、先端カバー13からなり、光学枠11はチューブ9の先端に接着され、この光学枠11には光学ユニット12及び透明窓部材を構成する先端カバー13が接着されている。
【0012】
光学ユニット12は、図3に示すように、基板15、スペーサ16、上板17からなり、基板15には、レーザ光の焦点を対象物に対して走査するために向きが可変の2枚の可変ミラー18、19が設けられている。
【0013】
この2枚の可変ミラー18、19は、2つのヒンジ部18a、19aによって支持され、この可変ミラー18、19は図示しない電極により静電気力によってヒンジ部18a、19aを軸に回転可動に構成されている。ここで、この2枚の可動ミラー18、19の回転軸は直交するように構成されている。なお、これらの電極と対向するグランド電極(図示しない)はケーブル20を介して制御部8へ接続されている(図1及び図2参照)。
【0014】
図2に戻り、スペーサ16にはミラー21が、上板17にはミラー22及びレーザ光に焦点23を結ばせるための回折格子レンズ24が設けられている。
【0015】
また、4端子カプラ4からのファイバ3bは、光学ユニット12の基板15とスペーサ16の間に固定され、先端カバー13は材質が透明なポリカーボネードで構成され、先端カバー13と光学ユニット12の間はポリカーボネードに近い透明媒体25で満たされている。
【0016】
図4に示すように、制御部8は、光源2を駆動制御するレーザ駆動回路30と、可変ミラー18を駆動しX走査を行うX駆動回路31と、可変ミラー19を駆動しY走査を行うY駆動回路32と、ファイバ3cからの光を検出するアンプを内蔵したフォトディテクタ33と、X駆動回路31及びY駆動回路32から駆動信号を入力しフォトディテクタ33が増幅した検出信号に基づき走査画像を生成する画像処理回路34と、画像処理回路34が生成した走査画像を表示するモニタ35と、画像処理回路34が生成した走査画像を記録する記録装置36とによって構成されている。
【0017】
なお、図1に示すように、レーザ駆動回路30は光源2とケーブル37で接続され、また、X駆動回路31及びY駆動回路32は可変ミラー18、19の電極及びこれらに対向するグランド電極とにそれぞれケーブル20を介して接続されている。
【0018】
(作用)
本実施の形態の光診断装置1では、プローブ7を使用するときは、図2に示すように、検査したい被検部40にプローブ7の先端部6を押し当てる。このとき被検部40はプローブ7の先端部6に対して固定され画像ぶれが少なくなる。
【0019】
この状態で、レーザ駆動回路30により駆動された光源2からレーザ光が発生され、このレーザ光は光ファイバ3aに入射される。光ファイバ3aを伝送するレーザ光は4端子カプラ4によって2手に分けられ、そのうちの1つは光ファイバ3dで閉鎖端に導かれ、もう一方の光は光ファイバ6bを介してプローブ7の先端部6へと導かれる。
【0020】
プローブ7の先端部6へと導かれたレーザ光は、図2に示すように、光学ユニット12において、ファイバ3bから出た後、スペーサ16のミラー21で反射し、回転ミラー18で反射し、続いて上板17のミラー22で反射し、回転ミラー19で反射する。続いて回折格子レンズ24を通過し、先端カバー13を通った後に焦点23を結ぶ。
【0021】
このとき、先端カバー13と回折格子レンズ24の間に透明媒体25が満たされており、透明媒体25と先端カバー13との屈折率差が小さいので、先端カバー13での光の反射が減らされる。
【0022】
また、焦点23からの後方散乱光は入射光と同じ光路を通り、再びファイバ3bに入射される。この焦点以外からの後方散乱光は、入射光と同じ光路を通ることができず、したがってピンホールで焦点をむすぶことができず、ほんどピンホールを通過することができないので、共焦点光学系を成すことになり共焦点顕微鏡が構成される。
【0023】
また、この状態で制御部8のX駆動回路31によって回転ミラー18を回転させると、これにともなってレーザ光の焦点23の位置は走査面42のX方向43(図2の紙面に垂直方向)に走査される。また、Y駆動回路32によって回転ミラー19を回転させると、これにともなってレーザ光の焦点23の位置は走査面42のX方向43と垂直なY方向44に走査される。
【0024】
ここでY方向44の振動の周波数を、X方向43の走査の周波数よりも充分に遅くすることによって、焦点23は図5のように走査面42を順に走査する。これにともなって、この走査面42の各点の後方散乱光が光ファイバ3bによって入射される。
【0025】
このファイバ3bに入射された後方散乱光は、4端子カプラ4によって2手に分けられ、ファイバ3cを通って制御部8のフォトディテクタ33に導かれ、フォトディテクタ33によって検出される。ここで、フォトディテクタ33は入射された光の強度に応じた電気信号を出力し、さらに内蔵のアンプ(図示しない)によって増幅する。
【0026】
そして、フォトディテクタ33からの検出信号は、画像処理回路34に送られ、画像処理回路34では、X駆動回路31、Y駆動回路32の駆動波形を参照して、焦点23の位置がこのときの信号出力であるかを計算し、さらにこの点における後方散乱の強さを計算し、これらを繰り返すことによって走査面42の後方散乱光を画像化し、モニタ35に表示する。また、必要に応じて画像データを記録装置36に記録する。
【0027】
(効果)
このように本実施の形態の光診断装置1では、細いプローブ7の先端に光走査型共焦点顕微鏡を構成したので、体腔内を顕微鏡観察することができ、また、プローブ7の軸方向を観察できるように構成したので、より被検部40に押し当てやすく、また、プローブ7の先端部6に被検部40に押し当てる透明窓部材を構成する先端カバー13を設けたので、被検部40を傷つけることなく、被検部40をプローブ7の先端部6に対して動かない状態で観察することができる。
【0028】
また、透明窓部材を構成する先端カバー13と光学ユニット12の間に透明媒体25で満たしたので、先端カバー13の窓部での光の反射を減らすことができる。
【0029】
図6ないし図8は本発明の第2の実施の形態に係わり、図6は光診断装置の構成を示す構成図、図7は図6のプローブの先端部の構成を示す構成図、図8は図6の光診断装置の作用を説明する説明図である。
【0030】
(構成)
図6に示すように、本実施の形態の光診断装置51は、制御装置52、モニタ53、プローブ54からなる。
【0031】
制御装置52は、白色光を発光する白色光源55と、白色光源55からの光を平行光にするレンズ56と、平行光が入射されるハーフミラー57と、ハーフミラー57を介した光を通過させる複数のピンホール58を形成されたニポウディスク59と、このニポウディスク59を回転させるモータ60と、ニポウディスク59のピンホール58を通過した光を集光させる集光レンズ61と、逆に集光レンズ61側からピンホール58を通過してハーフミラー57で反射した光を集光するCCD集光レンズ62と、前記CCD集光レンズ62で集光された光を撮像するCCD63とを備えている。
【0032】
また、この制御装置52には、ハーフミラー57とピンホール58の間に偏光板64、1/4波長板65が設けられており、ニポウディスク59や後述するファイバの端部からの反射光を通さないようになっている。さらに、CCD63、モータ60、白色光源55と接続されるコントローラ66と、コントローラ66と接続される記録装置67とが設けられ、モニタ53はコントローラ66に接続されている。
【0033】
また、プローブ54はコネクタ部68で制御装置52と着脱自在になっており、プローブ54では、プローブ54がコネクタ部68に取り付けられた時に、光が集光レンズ61で集光される位置にバンドルファイバ71の端部71aが位置されるようになっている。
【0034】
なお、このバンドルファイバ71として、例えば直径2mm程度の画像伝送用光ファイバが用いられている。これは1本が1画素に相当するもので、これを数万本束ねたものである。
【0035】
プローブ54の先端部72は、図7に示すように、バンドルファイバ71の被覆80を少しむいて、この部分に先端本体82が接着固定されている。また、バンドルファイバ71の先端部には1/4波長板83が固定されている。また、先端本体には対物レンズ84が、さらに透明な凸状の対物カバー85が固定されている。対物カバー85は、体内の粘液に近い屈折率を有する材料で構成されている。
【0036】
(作用)
本実施の形態の光診断装置51では、プローブ54を使用するときは、図7に示すように、検査したい被検部40にプローブ54の先端本体82を押し当てる。このとき被検部40はプローブ54の先端本体82に対して固定され画像ぶれが少なくなる。
【0037】
白色光源55から出射した光はレンズ56によって平行光となり、ハーフミラー57を透過した後、偏光板64、1/4波長板65を透過する。このとき光は偏光板64によって光は直線偏光成分のみが通過し、さらに1/4波長板65によって円偏光へと変えれる。
【0038】
円偏光となった光は、図8に示すように、ニポウディスク59の上面を照射する。この照射光のうちピンホール58を通った光だけが集光レンズ61によってバンドルファイバ71の端部71aに集光される。集光された光はバンドルファイバ71を伝播して、他端部71bから出射される。
【0039】
この照明光は、1/4波長板83で偏光板64を通った後の直線偏光とは偏光の向きが90度異なる直線偏光の光となった後、対物レンズ84によって集光され、対物カバー85の少し先に焦点88を結ぶ。プローブ54は、観察時には被検部40に押し当てて用いられるので、被検部40内で焦点88を結ぶようになる。このとき、被検部40内からの反射光は、同様の経路を通って戻り1/4波長板83を通ることにより、再び円偏光となってからバンドルファイバ71の端部71bに入射される(図7参照)。
【0040】
また、このとき、対物カバー85と組織の間には、少量の粘液が介在するが、対物カバー85が粘液に近い屈折率の材料で構成されているので、対物カバー85と粘液の界面での反射が少ない。
【0041】
端部71bに入射した光は、再びバンドルファイバ71伝播して、同じ光路を逆に戻り、集光レンズ61によってニポウディスク59のピンホール58上に集光される。このとき、共焦点効果によって組織89上の焦点面で反射した光のみがピンホール58を通過し、焦点以外からの反射光、散乱光はピンホール58に焦点が合わないため、除去される。
【0042】
ピンホール58を通過した光は、1/4波長板65によって直線偏光に変えられる。この1/4波長板65によって、直線偏光の偏光の向きはさらに90度変わる。この光は合計4回1/4波長板を通過するため、最初に入射したときと同じ偏光の向きとなり、偏光板64を透過する。
【0043】
なお、ニポウディスク59上、バンドルファイバ71の端部71a、71bなどで反射した光は、合計2回しか1/4波長板を通らないので直線偏光の向きが90度異なり、偏光板64を通過できない。
【0044】
偏光板64を通過した光はハーフミラー57によって反射され、CCD集光レンズ62によってCCD63に結像される。
【0045】
また、本実施の形態の偏光板64、1/4波長板65を取り除き、ハーフミラー57の代わりに偏光ビームスプリッタを用いても同様に先端からの光のみをCCD63に導くことができる。
【0046】
続いてニポウディスク59を回転させたときの動作について述べる。
【0047】
図8に示すように、ニポウディスク59が回転すると、第1の半径位置に形成されたピンホール58の位置が移動する。これにともなって、ピンホール58を通過した光によってできるスポット90もこれに伴って図のような軌跡91を描いて移動する。
【0048】
ニポウディスク59がさらに回転してスポット90が領域を外れると、次の第2の半径位置に形成されたピンホール58aを通過した光によってできたスポットが同様な軌跡92を描いて移動する。このとき、ピンホール58aはピンホール58よりも小さい半径上に位置するのでスポットの軌跡も軌跡91から軌跡92のようにずれる。
【0049】
これを繰り返すことによってスポット90は、バンドルファイバ71の端部71a上を走査する。また、このスキャンによってバンドルファイバ71の端部71aで光が入射される光ファイバは次々走査される。これにともない先端部では光が出射されるファイバ走査されるため、焦点88も被検部40内を走査することになる。
【0050】
また、ピンホール58を通った光でバンドルファイバ71を伝播して先端部に伝わり、被検部40内から戻って同様の光路を通って再びピンホール58に集光される光は、CCD63上に焦点93を結び、この焦点もニポウディスク59の回転に伴って同様にCCD63上を走査する。このように、被検部40内を焦点88が走査して、その情報がCCD63に結像される。
【0051】
コントローラ66は、ニポウディスク59の回転制御と、モニタ53にCCD63で撮像した画像を送ることを行う。また、必要に応じて記録装置67に保存を行う。
【0052】
(効果)
このように本実施の形態の光診断装置51では、細いプローブ54の先端に共焦点顕微鏡を構成したので、体腔内を顕微鏡観察することができ、プローブ54の軸方向を観察できるように構成したので、透明窓部材からなる対物カバー85をより被検部40に押し当てやすく、被検部40を傷つけることなく、被検部40をプローブ54の先端部72に対して動かない状態で観察することができる。また、対物カバー85を凸状にしたので、第1の実施の形態よりも対象物を固定しやすくなる。
【0053】
また、対物カバー85を粘液に近い屈折率を有する材料で構成したので、対物カバー85と粘液の界面での反射が少なくなり、鮮明な画像を得ることができる。
【0054】
また、走査としてニポウディスク59を用いたので、高速な走査が実現できる。さらに、光の伝達にバンドルファイバ71を用いたので、走査を手元側で行うことができ、プローブ先端部の構成を簡単にできる。
【0055】
図9は本発明の第3の実施の形態に係るプローブの先端部の構成を示す構成図である。
【0056】
第3の実施の形態は、プローブの構成が第2の実施の形態と異なるだけなので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0057】
本実施の形態では、図9に示すように、プローブ100は、中心部のルーメン101以外に3つの周辺ルーメン102をもつマルチルーメンチューブ103で構成されている。
【0058】
中心ルーメン101には、バンドルファイバ71が通されている。また、マルチルーメンチューブ103とバンドルファイバ71は先端本体104に接着され、先端本体104には対物レンズ84と透明キャップ106とが固定されている。
【0059】
このとき、マルチルーメン103の穴が先端までつながるように、先端本体104と透明キャップ106にも穴106aが設けられている。また、透明キャップ106には3つの突起部107が設けられている。また、バンドルファイバ71の先端には1/4波長板83が固定されている。
【0060】
その他の構成は第2の実施の形態と同じである。
【0061】
(作用)
本実施の形態においても、観察時には、プローブ100の先端部を観察したい組織に押し付ける。そこで周辺ルーメン102に手元側で吸引をかける。これにともなって、組織は周辺ルーメン102に引き寄せられ、組織を確実に固定することができる。
【0062】
その他の作用は第2の実施の形態と同じである。
【0063】
(効果)
このように本実施の形態では、第2の実施の形態の効果に加え、プローブ100の先端部に吸引手段として周辺ルーメン102を設けたので、組織を確実に吸引固定でき、より確実に対象物を固定することができる。
【0064】
図10は本発明の第4の実施の形態に係るプローブの先端部の構成を示す構成図である。
【0065】
第4の実施の形態は、第3の実施の形態と同様にプローブの構成が第2の実施の形態と異なるだけなので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0066】
本実施の形態では、図10に示すように、プローブ200は、チューブ201の先端に針部202が設けられている。また、チューブ201の内部にはバンドルファイバ71がおさめられており、チューブ201とバンドルファイバ71には針部202が固定されている。針部202には対物レンズ84、プリズム205、透明窓206が固定されている。また、バンドルファイバ71の先端には1/4波長板83が固定されている。
【0067】
また、本実施の形態の制御装置52では、偏光板64と1/4波長板65は設けられていない。また、ハーフミラー57としては偏光依存ビームスプリッタを用いる。
【0068】
その他の構成は第2の実施の形態と同じである。
【0069】
(作用)
本プローブ200の使用方法は、観察対象に針部202を刺して固定し、内部を観察する。
【0070】
ハーフミラー57としての偏光依存ビームスプリッタでは、白色光源55からの光のうち、特定の偏光の向きの光のみを通過させる。このとき先端部まで到達しないで反射した光はすべて偏光面が同じなため、再び偏光依存ビームスプリッタを通過するため、CCD63には結像されない。これに対して先端部まで達した光は、2度、1/4波長板83を通過するため、その偏光の向きが90度変えられる。これによって、偏光依存ビームスプリッタで反射し、CCD63上に結像する。
【0071】
その他の作用は第2の実施の形態と同じである。
【0072】
(効果)
このように本実施の形態では、第2の実施の形態の効果に加え、対象物に突き刺す針部を設けたので、対象を刺して安定的に固定して観察することができ、さらに対象物内部を観察することができる。
【0073】
また、光の分離手段として偏光依存ビームスプリッタを用いたので制御装置の構成を簡単にすることができる。
【0074】
[付記]
(付記項1) 被検体に挿入され、先端部に設けられたスポット光照射部から前記被検体内の被検部にスポット光を照射すると共に、前記スポット光の前記被検部からの戻り光を受光するプローブを有し、前記プローブで受光された前記戻り光に基づき、前記被検部の診断を行う光診断装置において、
前記プローブの前記スポット光照射部の光照射方向に、前記スポット光照射部と前記被検部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確保手段を設けた
ことを特徴とする光診断装置。
【0075】
(付記項2) 前記光路確保手段は、前記被検部と接触して前記被検部を固定する平坦もしくは凸状の透明窓である
ことを特徴とする付記項1に記載の光診断装置。
【0076】
(付記項3) 体腔内に挿入されるプローブと、前記体腔内の被検部に光を照射するための光源と、前記光源からの光を前記プローブの先端に導くための光ファイバと、前記光を前記被検部に合焦させる合焦手段と、前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点を走査する光走査手段と、前記被検部からの戻り光を前記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と、前記分離手段により分離された光を検出する光検出手段とを備えて構成される光診断装置において、
前記プローブの先端に、前記被検部と接触して前記被検部を固定する平坦もしくは凸状の透明窓を設けた
ことを特徴とする光診断装置。
【0077】
(付記項4) 前記光源は、レーザ光源である
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0078】
(付記項5) 前記光走査手段は、プローブ先端部に設けられたスキャニングミラーである
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0079】
(付記項6) 前記光ファイバは、バンドルファイバで、前記光走査手段は前記バンドルファイバに入射される光を走査する
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0080】
(付記項7) 前記光走査手段は、ニポウディスクである
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0081】
(付記項8) 前記合焦手段は、共焦点光学系をなす
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0082】
(付記項9) 前記被検部からの前記戻り光は、前記光源からの前記光と同じ前記光ファイバを通って体外に導かれる
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0083】
(付記項10) 前記分離手段は、前記光ファイバを通って体外に導かれた前記戻り光を分離する
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0084】
(付記項11) 前記光検出手段は、分光手段を有する
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0085】
(付記項12) 前記戻り光から蛍光のみを抽出する抽出手段を設けた
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0086】
(付記項13) 前記被検部と接触する前記透明窓と前記合焦手段との間を透明な媒体で満たした
ことを特徴とする付記項3に記載の光診断装置。
【0087】
(付記項14) 前記プローブの先端部は、被検部を固定する突起を有する
ことを特徴とする付記項2または3に記載の光診断装置。
【0088】
(付記項15) 前記透明窓が前記プローブの先端部の軸方向に設けられている
ことを特徴とする付記項2または3に記載の光診断装置。
【0089】
(付記項16) 前記透明窓近傍に、被検部を吸引固定する吸引手段を設けた
ことを特徴とする付記項2または3に記載の光診断装置。
【0090】
(付記項17) 前記プローブの先端部に形成され、先端が鋭利な形状になっており、前記被検部に刺すことによって、前記プローブの先端部を前記被検部に固定する固定手段を有する
ことを特徴とする付記項2または3に記載の光診断装置。
【0091】
(付記項18) 前記プローブによって組織の内部を観察する
ことを特徴とする付記項17に記載の光診断装置。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光診断装置によれば、被検部を傷つけることなく被検部を確実に吸引固定して観察することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光診断装置の構成を示す構成図
【図2】図1のプローブの先端部の構成を示す構成図
【図3】図2の光学ユニットの構成を示す構成図
【図4】図1の制御部の構成を示す構成図
【図5】図3の光学ユニットによる焦点走査を説明する説明図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光診断装置の構成を示す構成図
【図7】図6のプローブの先端部の構成を示す構成図
【図8】図6の光診断装置の作用を説明する説明図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るプローブの先端部の構成を示す構成図
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るプローブの先端部の構成を示す構成図
【符号の説明】
1…光診断装置
2…光源
3a、3b、3c、3d…光伝送用ファイバ
4…4端子カップラ
5…光伝達部
6…先端部
7…プローブ
8…制御部
9…チューブ
11…光学枠
12…光学ユニット
13…先端カバー
15…基板
16…スペーサ
17…上板
18、19…可変ミラー
18a、19a…ヒンジ部
20、37…ケーブル
21、22…ミラー
23…焦点
24…回折格子レンズ
25…透明媒体
30…レーザ駆動回路
31…X駆動回路
32…Y駆動回路
33…フォトディテクタ
34…画像処理回路
35…モニタ
36…記録装置

Claims (3)

  1. 体腔内に挿入されるプローブと、
    前記体腔内の被検部に光を照射するための光源と、
    前記光源からの光を前記プローブの先端に導くための光ファイバと、
    前記光を前記被検部に合焦点させる合焦手段と、
    前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点を走査する光走査手段と、
    前記被検部からの戻り光を前記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された光を検出する光検出手段と、
    前記プローブの先端に設けられ、前記合焦手段と前記被検部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確保手段と、
    前記プローブに設けられ、前記光路確保手段の先端において前記被検部を吸引する吸引手段と、
    を有することを特徴とする光診断装置。
  2. 体腔内に挿入されるプローブと
    前記体腔内の被検部に光を照射するための光源と
    前記光源からの光を前記プローブの先端に導くための光ファイバと
    前記光を前記被検部に合焦点させる合焦手段と
    前記合焦手段によって合焦された前記光の焦点を走査する光走査手段と
    前記被検部からの戻り光を前記光源からの前記光の光路から分離する分離手段と
    前記分離手段により分離された光を検出する光検出手段と
    前記プローブの先端に設けられ、前記合焦手段と前記被検部との接触を防止する所定距離の光路を確保する光路確保手段と
    前記プローブに設けられ、前記プローブの先端面において前記被検部を吸引する吸引手段と
    を有し
    前記光路確保手段は、前記被検部と接触して前記被検部を固定する透明窓と、前記合焦手段と前記透明窓との間に満たされた透明媒体と、を有することを特徴とする光診断装置。
  3. 前記合焦手段は、共焦点光学系をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の光診断装置。
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