JP2000125554A - 電圧共振形スイッチング電源回路 - Google Patents

電圧共振形スイッチング電源回路

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JP2000125554A
JP2000125554A JP10292411A JP29241198A JP2000125554A JP 2000125554 A JP2000125554 A JP 2000125554A JP 10292411 A JP10292411 A JP 10292411A JP 29241198 A JP29241198 A JP 29241198A JP 2000125554 A JP2000125554 A JP 2000125554A
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voltage
winding
circuit
power supply
switching
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換効率の向上、回路の小型軽量化を図
る。 【解決手段】 交流入力電圧AC100V系で150W
以上の比較的高負荷の条件に対応する電圧共振形スイッ
チング電源回路として、ブースト回路を設けてブースト
平滑電圧が得られるようすることで、最大負荷電力が倍
電圧整流により直流入力電圧を得た場合と同等となるよ
うにする。また、二次側においては並列共振コンデンサ
が接続された全波整流回路により二次側直流出力電圧を
得るようにして最大負荷電力の増加を図る。一次側は倍
電圧整流回路ではなく、全波整流回路による等倍電圧整
流回路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に電
源として備えられる電圧共振形のスイッチング電源回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるソフトスイッチング電源回路と
して、電圧共振形のスイッチングコンバータを備えたス
イッチング電源回路が知られている。電圧共振形のスイ
ッチングコンバータは、スイッチング出力電圧パルスと
絶縁コンバータトランスに流入するスイッチング出力電
流について滑らかな波形が得られるため低ノイズであ
り、かつ、比較的少数の部品点数により構成することが
できる。
【0003】図10の回路図は、先に本出願人が提案し
た発明に基づいて構成することのできる電圧共振形スイ
ッチング電源回路の一例を示している。この図に示すス
イッチング電源回路は、例えば日本或いは米国などの商
用交流電源がいわゆるAC100V系とされ、最大負荷
電力が150W以上の条件に対応するものとされる。
【0004】この図に示すスイッチング電源回路におい
ては、交流電源ACを整流平滑化するための整流平滑回
路として、整流ダイオードDi1,Di2、及び平滑コン
デンサCi1,Ci2から成る、いわゆる倍電圧整流回路
が備えられる。この倍電圧整流回路においては、例えば
交流入力電圧VACのピーク値の1倍に対応する直流入力
電圧をEiとすると、その約2倍の直流入力電圧2Ei
を生成する。例えば交流入力電圧VAC=144Vである
とすると、直流入力電圧2Eiは約400Vとなる。こ
のように、整流平滑回路として倍電圧整流回路を採用す
るのは、上述したように、交流入力電圧がAC100V
系とされ、かつ、最大負荷電力が150W以上という比
較的重負荷の条件に対応するためとされる。つまり、直
流入力電圧を通常の2倍とすることで、後段のスイッチ
ングコンバータへの流入電流量を抑制し、当該スイッチ
ング電源回路を形成する構成部品の信頼性が確保される
ようにするものである。なお、この図に示す倍電圧整流
回路に対しては、その整流電流経路に対して突入電流制
限抵抗Riが挿入されており、例えば電源投入時に平滑
コンデンサに流入する突入電流を抑制するようにしてい
る。
【0005】この図における電圧共振形のスイッチング
コンバータは、1石のスイッチング素子Q1 を備えた自
励式の構成を採っている。この場合、スイッチング素子
Q1には、高耐圧のバイポーラトランジスタ(BJT;
接合型トランジスタ)が採用されている。スイッチング
素子Q1 のベースは、起動抵抗RS を介して平滑コンデ
ンサCi1(整流平滑電圧2Ei)の正極側に接続され
て、起動時のベース電流が整流平滑ラインから得られる
ようにしている。また、スイッチング素子Q1 のベース
と一時側アース間にはインダクタLB,駆動巻線NB,共
振コンデンサCB ,ダンピング抵抗RB とからなる自励
発振用の共振回路が直列接続される。この場合、駆動巻
線NB は、絶縁コンバータトランスPIT(Power Isol
ation Transformer)に巻装されており、インダクタLB
と共に、スイッチング周波数を設定する所要のインダク
タンスが得られるようにされている。また、スイッチン
グ素子Q1 のベースと平滑コンデンサCiの負極(1次
側アース)間に挿入されるクランプダイオードDD によ
り、スイッチング素子Q1 のオフ時に流れるダンパー電
流の経路を形成するようにされており、また、スイッチ
ング素子Q1 のコレクタは絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1 の一端と接続され、エミッタは接地さ
れる。
【0006】また、上記スイッチング素子Q1 のコレク
タ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが
並列に接続されている。この並列共振コンデンサCr
は、自身のキャパシタンスと、後述する絶縁コンバータ
トランスPITの一次巻線N1、及び直交型制御トラン
スPRT(Power Regulating Transformer) の被制御巻
線NR の直列接続により得られる合成インダクタンス
(L1,LR)とにより電圧共振形コンバータの並列共振
回路を形成する。そして、ここでは詳しい説明を省略す
るが、スイッチング素子Q1 のオフ時には、この並列共
振回路の作用によって共振コンデンサCrの両端電圧V
crは、実際には正弦波状のパルス波形となって電圧共
振形の動作が得られるようになっている。
【0007】絶縁コンバ−タトランスPITは、スイッ
チング素子Q1 のスイッチング出力を二次側に伝送する
ためのもので、この場合、絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1 の一端は、スイッチング素子Q1 のコ
レクタと接続され、他端側は図のように直交型制御トラ
ンスPRTの被制御巻線NR と直列に接続されている。
【0008】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1 により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2 が並列に接続されることで
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に励起される交番電圧は共振電圧とされ、
この共振電圧が整流ダイオードDO1及び平滑コンデンサ
CO2からなる半波整流回路と、整流ダイオードDO2及び
平滑コンデンサCO2からなる半波整流回路との2組の半
波整流回路に供給される。そして、これら2組のの半波
整流回路により、それぞれ直流出力電圧EO1,EO2が得
られる。なお、この半波整流回路を形成する整流ダイオ
ードDO1,DO2は、スイッチング周期の交番電圧を整流
するために高速型を使用している。
【0009】制御回路1は、例えば二次側の直流電圧出
力と基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流を、
制御電流として直交型制御トランスPRTの制御巻線N
C に供給する誤差増幅器である。この場合には、制御回
路1に対して、検出用電圧として直流電圧出力EO1が入
力され、動作電源として直流出力電圧EO2が入力されて
いる。
【0010】例えば、交流入力電圧VAC或いは最小負荷
電力の変動に伴って二次側の直流出力電圧EO2が変動し
た時は、制御回路1によって制御巻線NC に流れる制御
電流を例えば10mA〜40mAの範囲で変化させる。
これにより、被制御巻線NRのインダクタンスLR が例
えば0.1mH〜0.6mHの範囲で変化するようにさ
れる。ここで、図16に直交型制御トランスPRTのイ
ンダクタンス直流重畳特性を示す。この図においては、
被制御巻線NRに流れる電流IRを横軸にとり、被制御巻
線NRのインダクタンスLRを縦軸にとっている。そし
て、パラメータが制御巻線NCに流れる制御電流ICとさ
れている。この場合には、制御電流ICのレベルが小さ
くなるのに従って、インダクタンスLRが増加する傾向
を有している。
【0011】上記被制御巻線NR は、前述のように電圧
共振形のスイッチング動作を得るための並列共振回路を
形成していることから、固定とされているスイッチング
周波数に対して、この並列共振回路の共振条件が変化す
るようにされる。スイッチング素子Q1と並列共振コン
デンサCrの並列接続回路の両端には、スイッチング素
子Q1のオフ期間に対応して上記並列共振回路の作用に
よって正弦波状の共振パルスが発生するが、並列共振回
路の共振条件が変化することによって共振パルスの幅が
可変制御される。つまり、共振パルスに対するPWM(P
ulse Width Moduration)制御動作が得られる。共振パル
スの幅のPWM制御とは即ちスイッチング素子Q1のオ
フ期間の制御であるが、これは換言すれば、固定のスイ
ッチング周波数の条件下でスイッチング素子Q1のオン
期間を可変制御することを意味する。このようにしてス
イッチング素子Q1のオン期間が可変制御されること
で、並列共振回路を形成する一次巻線N1から二次側に
伝送されるスイッチング出力が変化し、二次側の直流出
力電圧(EO1,EO2)の出力レベルも変化するようにさ
れる。これによって二次側直流電圧(EO1,EO2)の定
電圧化が図られることになる。なお、このような定電圧
制御方式を、以降はインダクタンス制御方式ということ
にする。
【0012】また、図11の回路図に、先に本出願人が
提案した発明に基づいて構成することのできる電圧共振
形スイッチング電源回路の他の例を示す。なお、図11
において、図10と同一部分には同一符号を付し、同一
構成とされる部位についての説明は省略する。この図に
示す電源回路においては、直交型制御トランスPRTの
被制御巻線NRが二次側に設けられている例が示されて
いる。この図に示す場合においては、被制御巻線NR
は、二次巻線N2の端部と整流ダイオードDO2のアノー
ド間に対して直列に挿入されるようにして接続されてい
る。
【0013】また、図11に示す回路においては、二次
巻線N2のタップ出力と整流ダイオードDO1のアノード
との間に対して巻線N3が直列に挿入されている。この
場合、巻線N3は直交型制御トランスPRTにおいて、
制御巻線NCと直交する巻回方向によって巻装されてい
る。
【0014】このように、直交型制御トランスPRTの
被制御巻線NRが二次側に設けられた構成とされても、
前述したのと同様の作用によって定電圧制御が図られ
る。
【0015】ここで、図10及び図11に示した電源回
路に備えられる絶縁コンバータトランスPITの構造を
図12により断面的に示す。絶縁コンバータトランスP
ITは、例えばフェライト材によるE型コアCR1、C
R2を互いの磁脚が対向するように組み合わせたEE型
コアが形成される。この際、中央磁脚には図のようにギ
ャップは形成されない。そして、この中央磁脚に対し
て、ボビンBを利用して一次巻線N1(及び駆動巻線N
B) 、二次巻線N2 をそれぞれ分割した状態で巻装して
構成される。これにより、一次巻線N1と二次巻線N2
とでは疎結合(例えば結合係数k≒0.9)の状態が得
られることになる。
【0016】また、絶縁コンバータトランスPITにお
いては、一次巻線N1 、二次巻線N2 の極性(巻方向)
と整流ダイオードDO (DO1,DO2)の接続との関係に
よって、一次巻線N1 のインダクタンスL1と二次巻線
N2 のインダクタンスL2 との相互インダクタンスMに
ついて、+Mとなる場合と−Mとなる場合とがある。例
えば、図13(a)に示す接続形態を採る場合に相互イ
ンダクタンスは+Mとなり、図13(b)に示す接続形
態を採る場合に相互インダクタンスは−Mとなる。
【0017】続いて、上記図10又は図11の電源回路
に備えられる直交型制御トランスPRTの構造を図14
の斜視図に示す。この図に示す直交型制御トランスPR
Tは、共に4本の磁脚を有するフェライト材によるコア
CR11,CR12を備え、これらCR11,CR12
の互いの磁脚が対向するようにして組み合わされること
でコア本体が形成される。この場合、コア本体は23×
23×23(mm)のサイズとされ、各磁脚は7×7m
mのサイズを有するものとされる。そして、この4本の
磁脚における2本の磁脚に対して制御巻線NCを巻装
し、これと巻回方向が直交するようにして、2本の磁脚
を利用して被制御巻線NRを巻装している。また、4本
の磁脚のうち、例えば図に示す2対の磁脚の対向面に
は、ギャップGを形成することで可飽和リアクトルとな
るように構成される。
【0018】また、図15に、図10及び図11に示し
た電源回路のスイッチング周期による動作波形を示す。
図15(a)(b)は、それぞれ図10に示す電源回路
のスイッチング素子Q1,並列共振コンデンサCrの両
端電圧Vcrと、被制御巻線NR−一次巻線N1を介して
スイッチング素子Q1のコレクタに流れるスイッチング
電流I1を示している。図15(c)(d)は、それぞ
れ図11に示す電源回路のスイッチング素子Q1,並列
共振コンデンサCrの両端電圧Vcrと、一次巻線N1
を介してスイッチング素子Q1のコレクタに流れるスイ
ッチング電流I2を示す。期間TON,TOFFは、それぞれ
スイッチング素子Q1 がオン、オフとなる期間を示して
いる。
【0019】この図から分かるように、図10及び図1
1に示した電源回路の何れにおいても、スイッチング素
子Q1 がオフとなる期間TOFFにおいては、ピークで約
1800Vの共振電圧Vcrが発生する。これは、倍電
圧整流によって得られた2Eiの直流入力電圧に対し
て、電圧共振形コンバータの一次側の並列共振回路のイ
ンピーダンスが作用することに起因する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図10
〜図16により説明した構成による電圧共振形コンバー
タでは、交流入力電圧VACがAC100V系で最大負荷
電力が150W以上の条件に対応するため、倍電圧整流
方式により2Eiのレベルの直流入力電圧を得るように
している。このため、図15に示したように、スイッチ
ング素子Q1と並列共振コンデンサCrの両端には、ス
イッチングQ1のオフ時において1800Vの共振電圧
Vcrが発生する。このため、スイッチング素子Q1と
並列共振コンデンサCrについては、1800Vの高耐
圧品を選定することが要求される。この場合、特にスイ
ッチング素子Q1については、飽和電圧VCE(SAT)、蓄積
時間tSTG、下降時間tfが大きく、電流増幅率hFEが
小さくなるため、スイッチング損失とドライブ電力が増
加して、それだけ電源回路としての電力損失が大きくな
る。
【0021】また、図10及び図11に示す構成では、
半波整流回路によって直流出力電圧(EO1,EO2)を得
ているが、半波整流回路の整流ダイオード(DO1,DO
2)の非導通時においては、図16(d)(i)に示す
ようにして、直流出力電圧EO(EO1,EO2)の2倍から
3.5倍程度の二次側電圧V2が印加される。このた
め、半波整流回路に用いる整流ダイオード(DO1,DO
2)としても、例えば直流出力電圧が135V程度であ
るとして500V程度の高耐圧品が必要となり、それだ
け順方向電圧降下VFと逆回復時間trrが大きくなっ
て電力損失を増加させる要因となる。例えばスイッチン
グ周波数を高くすれば、各種部品素子の小型化が可能に
なるのであるが、上記したような事情により、スイッチ
ング周波数fsを高く設定することが困難で、例えばf
s=50KHz以上では急激に電力変換効率が低下して
しまうことが分かっている。更には、上述したように信
頼性の高い直流入力電圧を得るのに倍電圧整流回路が必
要となることで、比較的大型の平滑コンデンサが2本必
要となって基板面積も大きくなる。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、例えばAC100V系で最大負荷電力
が150Wの条件に対応する電圧共振形スイッチング電
源回路として、電力変換効率の向上、及び基板面積の小
型・軽量化を図ることを目的とする。
【0023】このため、電圧共振形スイッチング電源回
路として、全波整流によって入力された商用交流電源レ
ベルに対応するレベルの整流平滑電圧を生成する整流平
滑手段と、疎結合とされる所要の結合係数が得られるよ
うにギャップが形成され、一次側出力を二次側に伝送す
るために設けられる絶縁コンバータトランスと、整流平
滑手段より出力される整流平滑電圧を断続して絶縁コン
バータトランスの一次巻線に出力するようにされたスイ
ッチング手段と、少なくとも絶縁コンバータトランスの
一次巻線を含むインダクタンス成分と共振コンデンサの
キャパシタンスによって形成されて、上記スイッチング
手段の動作を電圧共振形とする一次側共振回路と、絶縁
コンバータトランスの二次巻線のインダクタンス成分
と、二次側並列共振コンデンサのキャパシタンスとによ
って二次側において形成される二次側共振回路と、絶縁
コンバータトランスの二次巻線に得られる交番電圧を入
力し全波整流によって二次側直流出力電圧を得る直流出
力電圧生成手段と、絶縁コンバータトランスの一次巻線
に対して直列又は並列に接続される被制御巻線と、この
被制御巻線とその巻回方向が直交するようにされた制御
巻線とが巻装される直交型制御トランスを備え、直流出
力電圧のレベルに応じて可変の制御電流を上記制御巻線
に流して上記被制御巻線のインダクタンスを変化させる
ことで二次側直流出力電圧に対する定電圧制御を行うよ
う構成された定電圧制御手段と、整流平滑電圧に対して
スイッチング手段のスイッチング出力を利用して生成し
たブースト電圧を重畳してブースト整流平滑電圧を得る
ようにされているブースト手段とを備えるものである。
そして、このブースト手段は、絶縁コンバータトランス
の一次巻線を巻き上げるようにして形成されてスイッチ
ング出力を得るブースト用巻線と、ブースト用巻線に得
られる交番電圧を整流するブースト用整流ダイオードと
を直列接続して形成される直列接続回路と、この直列接
続回路により得られる整流出力が充電されることでその
両端にブースト電圧を発生するように設けられるブース
ト用平滑コンデンサとを備え、ブースト用平滑コンデン
サの負極側を上記整流平滑手段を形成する平滑コンデン
サの正極側に対して接続することで形成することとし
た。
【0024】上記構成によれば、絶縁コンバータトラン
スを疎結合とし、二次側においては全波整流回路によっ
て二次側直流出力電圧を生成して負荷に電力を供給する
ようにされる。つまり、所要の負荷条件に対しては、二
次側に全波整流回路を備えることで対応するようにさ
れ、これに伴い、一次側は倍電圧整流回路ではなく、交
流入力電圧レベルの1倍に対応する整流平滑電圧を生成
する全波整流回路を備えて構成されることになる。ま
た、一次側において整流平滑電圧に対してブースト電圧
を重畳することでブースト平滑電圧を得るブースト回路
が備えられる。これにより、スイッチングコンバータへ
の見かけ上の直流入力電圧レベルを上昇させることにな
る。また、ブースト回路は、一次巻線を巻き上げたブー
スト用巻線に得られた交番電圧を整流平滑化して得るよ
うにされる。つまり、一次側の直列共振回路を形成する
一次側巻線と接続された関係にある。二次側直流出力電
圧の安定化制御は、一次側巻線と接続された直交型制御
トランスの被制御巻線のインダクタンスを可変すること
で行われるが、上記構成ではスイッチング出力による共
振電圧のパルス幅(即ちスイッチング手段のオン/オフ
期間)も被制御巻線の可変インダクタンスに応じて制御
するようにされる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態としての電圧共振形スイッチングコンバータの構成例
を示している。この図に示すスイッチング電源回路にお
いては先に説明した図10又は図11の場合と同様に、
1石のスイッチング素子(バイポーラトランジスタ)に
よる自励式の電圧共振形スイッチングコンバータが採用
されている。なお、この図において、図10又は図11
と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0026】この図に示す本実施の形態としての電源回
路においては、交流入力電圧VACを入力して交流入力電
圧を得るための整流平滑回路として、ブリッジ整流回路
Di及び平滑コンデンサCiからなる全波整流回路が備
えられ、交流入力電圧VACの1倍のレベルに対応する整
流平滑電圧Eiを生成するようにされる。つまり、本実
施の形態においては、従来のように倍電圧整流回路は備
えられないものである。なお、本明細書においては交流
入力電圧VACのレベルの1倍に対応する整流平滑電圧E
iを生成する全波整流回路を「等倍電圧整流回路」とも
いうことにする。
【0027】また、本実施の形態の絶縁コンバータトラ
ンスPITにおいては、一次巻線N1 と二次巻線N2及
び駆動巻線NBに加え、一次巻線N1を巻き上げることに
よって巻線N3が備えられている。巻線N3は後述するブ
ースト回路を形成する。この絶縁コンバータトランスP
ITは、図2に示すように、例えばフェライト材による
E型コアCR1、CR2を互いの磁脚が対向するように
組み合わせたEE型コアが備えられ、このEE型コアの
中央磁脚に対して、ボビンBを利用して一次巻線N1
(及びN3,NB) と、二次巻線N2をそれぞれ分割した
状態で巻装している。そして、本実施の形態では、中央
磁脚に対しては図のようにギャップGを形成するように
している。これによって、例えば従来例として図12に
示した絶縁コンバータトランスPITよりも小さな結合
係数による疎結合となるようにして、その分、飽和状態
が得られにくいようにしている。この場合の結合係数k
としては、例えばk≒0.85とされる。
【0028】本実施の形態においては、ブースト電圧V
Bを生成して整流平滑電圧Eiに重畳することで、ブー
スト平滑電圧EBを得るためのブースト回路が設けられ
る。このブースト回路は、絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1を巻き上げて形成されるブースト用の
巻線N3、ブースト用ダイオードDB、及びブースト電圧
生成用の平滑コンデンサCiBを備えて成る。巻線N3の
端部は、平滑コンデンサCiBの正極と接続される。平
滑コンデンサCiBの負極は平滑コンデンサCiの正極
(Eiライン)と接続される。ブースト用ダイオードD
Bは、アノードが平滑コンデンサCiBの負極と平滑コン
デンサCiの正極との接続点(Eiライン)と接続さ
れ、カソードは一次巻線N1と巻線N3と接続点に対して
接続される。
【0029】このような接続形態によると、巻線N3に
得られたスイッチング出力電圧をブースト用ダイオード
DBにより整流して平滑コンデンサCiBにより平滑化す
ることで、平滑コンデンサCiBの両端にブースト電圧
VBを生成するブースト回路が形成されることになる。
そして、本実施の形態では、スイッチング素子Q1を備
えて成る電圧共振形スイッチングコンバータは、整流平
滑電圧Eiに対して上記ブースト電圧VBを重畳して得
られるブースト平滑電圧EBを動作電源としてスイッチ
ングを行うようにされる。つまり、本実施の形態では、
ブースト回路によって、電圧共振形スイッチングコンバ
ータに供給すべき見かけ上の直流入力電圧レベルを上昇
させているものである。
【0030】また、この実施の形態の電源回路の一次側
並列共振回路としては、一次巻線N1の端部と被制御巻
線NRの一端とを接続し、更に被制御巻線NRの他端をス
イッチング素子Q1のコレクタ及び並列共振コンデンサ
Crの接続点に対して接続して形成される。つまり、被
制御巻線NRは、スイッチング素子Q1側に設けられるよ
うにして一次巻線N1と直列に接続される。
【0031】また、本実施の形態の電源回路の二次側に
おいては、二次巻線N2に対してセンタータップを設け
た上で、整流ダイオードDO1,DO2,DO3,DO4及び平
滑コンデンサCO1,CO2を図のように接続することで、
[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]の
組と、[整流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサC
O2]の組とによる、2組の全波整流回路が設けられる。
[整流ダイオードDO1,DO2,平滑コンデンサCO1]か
ら成る全波整流回路は直流出力電圧EO1を生成し、[整
流ダイオードDO3,DO4,平滑コンデンサCO2]から成
る全波整流回路は直流出力電圧EO2を生成する。つま
り、本実施の形態においては、二次側において直流出力
電圧を得るのにあたり全波整流回路が設けられる。な
お、この場合には、直流出力電圧EO1及び直流出力電圧
EO2は制御回路1に対して分岐して入力される。直流出
力電圧EO1は制御回路1における検出電圧とし利用さ
れ、直流出力電圧EO2は制御回路1の動作電源として利
用される。
【0032】先に図13にて説明したように、絶縁コン
バータトランスPITでは、一次巻線N1 のインダクタ
ンスL1と二次巻線N2 のインダクタンスL2 との相互
インダクタンスMについて、+Mとなる場合と−Mとな
る場合とがあることを説明したが、例えば二次巻線N2
に得られる交番電圧が正極性のときに整流ダイオードD
O1,DO3に整流電流が流れる動作は+Mの動作モード
(フォワード方式)とみることができ、逆に、二次巻線
N2に得られる交番電圧が負極性のときに整流ダイオー
ドDO2,DO4に流れる整流電流は−Mの動作モード(フ
ライバック方式)であるとみることができる。即ち、本
実施の形態では、二次巻線に得られる交番電圧が正/負
となるごとに、相互インダクタンスが+M/−Mのモー
ドで動作することになる。
【0033】また、上記構成による電源回路では、前述
したように、一次側に設けられたブースト回路によって
平滑コンデンサCiBの両端にブースト電圧VBが発生す
る。そして、直列接続された平滑コンデンサCiB−平
滑コンデンサCiの両端には、整流平滑電圧Eiに対し
てブースト電圧VBが重畳されたブースト平滑電圧EB
が得られることになるが、このブースト平滑電圧EB
は、
【数1】 により表すことができる。ここで、巻線N3及び一次巻
線N1のインダクタンスとしてL3=L1の関係が得られ
るようにし、かつ、被制御巻線NRのインダクタンスLR
と一次巻線N1のインダクタンスL1についてLR=0.
05×L1〜0.6×L1の関係が得られるように選定し
たとすると、上記(数1)により、ブースト平滑電圧E
Bは、ほぼ1.9Ei〜1.5Eiの範囲で変化する。
【0034】ここで、交流入力電圧VACに対する、整流
平滑電圧Ei及び上記ブースト平滑電圧EBの関係を図
3に示す。この図においては、横軸が交流入力電圧VAC
とされ、縦軸が整流平滑電圧Ei又はブースト平滑電圧
EBのレベルとされている。また、ここでは、交流入力
電圧AC100V系として、地域Aにおける商用交流電
源がAC80〜120の範囲と、地域BにおけるAC1
00〜140の範囲との両者の条件における特性を示し
ている。
【0035】図のように、平滑コンデンサCiの両端に
得られる整流平滑電圧Eiは、交流入力電圧VACの上昇
に伴って上昇する。これに対してブースト電圧VBが重
畳されることで得られるブースト平滑電圧EBは、前述
したようにして1.9Ei〜1.5Eiの範囲で可変さ
れるが、図のように、最大負荷電力Pomax時と最小
負荷電力Pomin時とで、それぞれ、交流入力電圧の
変動に対応する変化がみられている。
【0036】また、本実施の形態の電源回路におけるス
イッチング周期での要部の動作を図4の波形図に示す。
図4(a)(b)(c)は、交流入力電圧VACが最小
(AC80V)、最大負荷電力Pomax=160W時
の、スイッチング素子Q1/並列共振コンデンサCrの
並列接続の両端に得られる共振電圧Vcr、一次巻線N
1に流れる電流I1、ブースト用ダイオードDBに流れる
整流電流IDBを示している。また、図4(d)(e)
(f)は、交流入力電圧VACが最大(AC140V)、
最小負荷電力Pomin=0W時の、共振電圧Vcr、
電流I1、整流電流IDBを示している。また、期間TO
N,TOFFは、それぞれスイッチング素子Q1がオン、オ
フとなる期間を示している。この図から分かるように、
図4(a)に示す共振電圧Vcrとして現れるパルス波
形は、電圧共振形の動作となっており、矩形波状ではな
く正弦波に近い滑らかな波形形状を有している。本実施
の形態の場合、共振電圧Vcrは、一次巻線N1と被制
御巻線NRの合成インダクタンス(L1+LR)と並列共
振コンデンサCrのキャパシタンスから成る一次側並列
共振回路の共振作用によって、スイッチング素子Q1が
オフの期間TOFFにおいて現れるものである。
【0037】ここで、本実施の形態の制御回路1として
は、直交型トランスPRTの制御巻線NCに対して、直
流出力電圧EO1の変動に応じたレベルの制御電流を流し
て、被制御巻線NRのインダクタンスLRを可変するよう
に動作する。本実施の形態の接続形態では、インダクタ
ンスLRは一次側並列共振回路を形成することから、可
変されるインダクタンスLRにより、前述したインダク
タンス制御方式によって二次側直流出力電圧を一定とす
るように動作する。つまり、図4(a)(d)に示すよ
うに、共振電圧Vcrのパルス幅(即ちTOFF期間)を
可変制御する結果、スイッチング素子Q1のTON期間を
可変制御する。
【0038】このようにして本実施の形態では、インダ
クタンス制御方式によって二次側直流電圧の安定化制御
を図る構成に対してブースト回路を設けて見かけ上の直
流入力電圧が上昇するようにしたことで、結果的に被制
御巻線NRに流れる電流量は従来よりも少なくて済むも
のである。このため、本実施の形態では直交型制御トラ
ンスPRTのサイズを従来よりも小型とすることが可能
となる。
【0039】そして、本実施の形態では、上述のように
してブースト回路によって見かけ上の交流入力電圧の上
昇を図ることによって、従来のように倍電圧整流により
整流平滑電圧を得た場合とほぼ同等の最大負荷電力に対
応できることになる。これに加えて、例えば本実施の形
態の電源回路のように、二次側並列共振コンデンサC2
を設けて二次側並列共振回路を形成した構成とすると、
この二次側並列共振回路の作用によって負荷側に電力が
供給されるため、二次側並列共振コンデンサC2を設け
ない場合よりも、更に最大負荷電力が増加する。この
際、二次側並列共振回路に接続される整流平滑回路が半
波整流回路であるとすると、二次巻線N2Aに発生する交
番電圧が負極性のときには整流電流が得られないため、
最大負荷電力の増加率としては50%程度となる。これ
に対して、本実施の形態のようにして、二次側並列共振
回路に対して全波整流回路を接続した場合、前述のよう
に、相互インダクタンスが+M/−Mの両方の動作モー
ドで交互に整流電流が流れるようにされる。つまり、交
番電圧が正極と負極との両期間において整流出力が得ら
れるようにされるので、それだけ負荷側に供給される電
力も増加して、最大負荷電力の増加率も向上する。例え
ば、二次側並列共振コンデンサC2を設けず、かつ、半
波整流回路が接続された構成と比較すると、本実施の形
態では、約2倍程度の最大負荷電力の増加が得られる。
【0040】上記のようにして最大負荷電力の増加を図
ることで、本実施の形態では、直流入力電圧(整流平滑
電圧)を生成する整流平滑回路としては倍電圧整流方式
を採って負荷電力をカバーする必要はなくなる。この結
果、本実施の形態では図1にて説明したように、例えば
ブリッジ整流回路による通常の等倍電圧整流回路の構成
を採ることができるものである。これにより、例えば本
実施の形態では、交流入力電圧VAC=144V時におけ
る整流平滑電圧Eiは200V程度となる。共振電圧V
crは、整流平滑電圧Eiに対して一次側の並列共振回
路が作用することで、スイッチング素子Q1がオフ時に
発生するが、本実施の形態では、上記のように整流平滑
電圧Eiが倍電圧整流時の約1/2とされることにな
る。但し、本実施の形態では、この整流平滑電圧Eiに
対してブースト電圧VBを重畳してブースト平滑電圧EB
が発生するため、共振電圧Vcrはブースト平滑電圧E
Bのレベルに依存するのであるが、それでも共振電圧V
crは、先に図4(a)に示したようにして、最大負荷
電力時で、従来の1800Vから1500V程度にまで
抑えられることになる。従って、本実施の形態において
は、スイッチング素子Q1と並列共振コンデンサCrに
ついては、1500Vの耐圧品を選定すればよいことに
なる。
【0041】更に、上述したようにして二次側において
全波整流回路を設け、二次巻線N2Aの交番電圧が正負の
両期間において整流電流が流れるようにしたことで、本
実施の形態では、二次側の共振電圧V2は正負の両期間
において共に整流平滑電圧Eiと同等のレベルにまで抑
制されることになる。これにより、二次側の全波整流回
路を形成する整流ダイオード(DO1〜D04)としては、
整流平滑電圧Eiのレベルにほぼ対応する耐圧品を選定
すればよいことになる。
【0042】このように、本実施の形態では、スイッチ
ング素子Q1、並列共振コンデンサCr,及び二次側の
全波整流回路を形成する整流ダイオードについて、従来
例に備えられるべきものよりも低耐圧品を用いることが
できるため、素子としてはそれだけ安価となる。このた
め、特にコストアップを考慮することなく、例えばスイ
ッチング素子Q1及び二次側の全波整流回路を形成する
整流ダイオードについて特性の向上されたもの(スイッ
チング素子Q1であれば、飽和電圧VCE(SAT)、蓄積時間
tSTG、下降時間tf、電流増幅率hFE等の特性の良好
なもの、また、整流ダイオードであれば順方向電圧降下
VF、逆回復時間trr等の特性の良好なもの)を選定
することができ、それだけ電力損失の低減が促進される
ことにもなる。つまり、従来よりも低コスト或いはほぼ
同等のコストでありながら電力変換効率の向上を図るこ
とが可能になる。また、電力変換効率の向上により、例
えば従来必要であった放熱板等も不要となる。
【0043】また、電圧共振形コンバータの構成として
従来例よりも高いスイッチング周波数を設定するように
すれば、上記各種部品の小型・軽量化も図られることに
なる。ここで、実際に対応すべき最大負荷電力に応じ
て、ブースト電圧VBが最適となるように巻線N3を選定
すれば、更なる各種部品の小型・軽量化を実現できる。
更に、電源回路の小型・軽量化の観点からすれば、従来
のように直流入力電圧の生成のために倍電圧整流回路を
備える構成では、それぞれ2組の整流ダイオードと平滑
コンデンサが必要とされたのであるが、本実施の形態で
は、例えば通常のブリッジ整流回路による全波整流回路
とされるため、1組のブロック型の平滑コンデンサとブ
リッジ整流ダイオードを採用することができるので、こ
の点でも、コストの削減及び部品の小型化が図られるも
のである。
【0044】図5は、本発明の第2の実施の形態として
の電圧共振形スイッチング電源回路の構成例を示す回路
図である。なお、この図において図1と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
【0045】この図に示す電源回路においては、先ず、
スイッチング素子Q1として、バイポーラトランジスタ
(BJT)Q11,Q12、クランプダイオードDD1,DD
2、抵抗R11,R12を図のように接続して形成されるダ
ーリントン回路が備えられる。この場合の、上記ダーリ
ントン回路の接続形態としては、トランジスタQ11のコ
レクタとトランジスタQ12のコレクタを接続し、トラン
ジスタQ11のエミッタをトランジスタQ12のエミッタと
接続し、トランジスタQ12のエミッタをアースに接地し
ている。また、ダンパーダイオードDD1のアノードをト
ランジスタQ11のエミッタと接続し、ダンパーダイオー
ドDD1のカソードを抵抗R11を介してトランジスタQ11
のベースに接続している。ダンパーダイオードDD2のア
ノードは、トランジスタQ12のエミッタに接続され、カ
ソードはトランジスタQ12のコレクタに接続されてい
る。抵抗R12は、トランジスタQ12のベース−エミッタ
間に対して並列に接続されている。このようにして形成
したダーリントン回路においては、トランジスタQ11の
ベースが先の各実施の形態に示したスイッチング素子Q
1のベースと等価となり、トランジスタQ11,Q12のコ
レクタ接点がスイッチング素子Q1のコレクタと等価と
なる。また、トランジスタQ12のエミッタがスイッチン
グ素子Q1のエミッタと等価となる。
【0046】また、この場合には、スイッチング素子を
自励式により駆動するための自励発振回路は省略され、
代わりに発振・ドライブ回路2を備えた、他励式による
スイッチング駆動が行われる構成を採る。このため、本
実施の形態においては、絶縁コンバータトランスPIT
において巻線N4A,N4Bが設けられる。そして、巻線N
4A,整流ダイオードD1,コンデンサCAから成る半波整
流回路によって+12Vの直流電圧を生成すると共に、
巻線N4B,整流ダイオードD2,コンデンサCBから成る
半波整流回路によって−12Vの直流電圧を生成するよ
うにされる。そして、発振・ドライブ回路22に対して
は、上記+12V及び−12Vの直流電圧が動作電源と
して供給される。
【0047】発振・ドライブ回路2は、起動抵抗RSに
より起動されるようになっており、所要のスイッチング
周波数fs(例えばfs=100KHz)を有する周期
の発振信号を生成する。そして、+12V/−12Vの
動作電源を利用することで、上記発振信号をスイッチン
グ周期ごとに正(オン)/負(オフ)となるスイッチン
グ駆動電流に変換してスイッチング素子Q1のベース端
子に出力する。これによりスイッチング素子Q1は所要
のスイッチング周波数でもってスイッチング動作を行う
ように駆動される。本実施の形態のように、スイッチン
グ素子Q1についてダーリントン回路を採用した場合に
は、例えばスイッチング素子Q1が1石のバイポーラト
ランジスタとされる場合よりも更に高い電力変換効率が
得られることになる。
【0048】また、この図に示す電源回路の二次側にお
いては、2組の二次巻線N2,N2Aが備えられている。
この場合、並列共振コンデンサC2は二次巻線N2のみに
対して接続されているが、二次巻線N2Aに対しても接続
するようにしてよいものである。ここで、二次巻線N2
に対してはブリッジ整流回路DOが接続されており、こ
のブリッジ整流回路DO及び平滑コンデンサC01からな
る整流回路により全波整流を行って直流出力電圧EO1を
得るようにされている。また、二次巻線N2A側では、二
次巻線N2Aに対してセンタータップを設けて接地した上
で、2本の整流ダイオードDO3,DO4及び平滑コンデン
サC02から成る、センタータップ全波整流方式による整
流回路によって直流出力電圧EO2を得るようにされてい
る。
【0049】また、図5に示す回路では、直交型制御ト
ランスPRTの被制御巻線NRは、一次巻線N1に対して
並列に接続された形態を採っている。この接続形態の場
合、一次巻線N1に流れるべき電流I1は、被制御巻線N
Rと一次巻線N1の各インダクタンスLR,L1の比に従っ
て分流する。このため、図5に示す回路におけるブース
ト回路により得られるブースト平滑電圧EBは、
【数2】 に示すようにして表され、第1の実施の形態の場合と同
様、被制御巻線NRのインダクタンスLRに応じて変化す
ることが示される。ここで、巻線N3及び一次巻線N1の
インダクタンスとしてL3=L1/2の関係が得られるよ
うにし、かつ、被制御巻線NRのインダクタンスLR一次
巻線N1のインダクタンスL1についてLR=L1の関係が
得られているときには、上記(数2)により、ブースト
平滑電圧EBは、ほぼ2Eiとなり、交流入力電圧の2
倍に対応する倍圧レベルにまでブーストされることにな
る。
【0050】図6は、本実施の形態の変形例としての構
成を示している。なお、この図においては絶縁コンバー
タトランスPRT及び二次側の回路のみを抜き出して示
しており、他の部分の構成は、図1又は図5と同様とさ
れる。図6においては、二次側の直流出力電圧EOを得
るための整流回路として、全波倍電圧整流方式が採られ
ている。つまり、二次巻線N2Aに対して、2本の平滑コ
ンデンサCO11,CO12と、整流ダイオードDO1,DO2に
より形成される倍電圧整流回路を設けるようにされる。
この回路においては、二次巻線N2Aに得られる交番電圧
が正の期間は二次巻線N2A→整流ダイオードDO1→平滑
コンデンサCO11→二次巻線N2Aの経路により整流電流
が流れて平滑コンデンサCO11に充電を行う。また、二
次巻線N2Aに得られる交番電圧が負の期間は二次巻線N
2A→平滑コンデンサCO12→整流ダイオードDO2→二次
巻線N2Aの経路により整流電流が流れて平滑コンデンサ
CO12に充電を行う。そして、この動作が1周期ごとに
繰り返される。この動作によって、平滑コンデンサCO1
1、CO12には、それぞれ二次巻線N2Aに得られる電圧レ
ベルに対応する直流電圧レベルが得られる。従って、直
列接続された平滑コンデンサCO11−CO12の両端には、
二次巻線N2Aに得られる電圧レベルの2倍に対応する直
流電圧が得られ、この直流電圧が直流出力電圧EOとな
る。このような構成では、例えば先に示した第1及び第
2の実施の形態の電源回路における直流出力電圧EO1と
同等レベルの直流出力電圧EOを得ようとすれば、二次
巻線N2Aの巻数は少なくて済み、例えば第1及び第2の
実施の形態における二次巻線N2の巻数の1/2程度
(図にN2A=N2/2として示す)とすることができ
る。
【0051】これまでの実施の形態の説明においては、
スイッチング素子Q1として、1石のバイポーラトラン
ジスタ(BJT)、或いは2本のバイポーラトランジス
タを備えたダーリントン回路を採用した場合を例に挙げ
ていたが、本発明の実施の形態としては、以降示すよう
なスイッチング素子をスイッチング素子Q1に代えて採
用することも可能である。
【0052】図7には、スイッチング素子Q1に代え
て、MOS−FET(MOS型電界効果トランジスタ;
金属酸化膜半導体)を使用した例が示されている。MO
S−FETを用いる場合、ドレイン−ソース間に対し
て、スイッチングオフ時の期間電流の経路を形成するた
めのツェナーダイオードZDが図に示す方向により並列
に接続される。つまり、アノードがMOS−FETのソ
ースと接続され、カソードがツェナーダイオードZDの
ドレインと接続される。この場合、先の実施の形態に示
したスイッチング素子Q1のベース、コレクタ、エミッ
タは、それぞれ、MOS−FETのゲート、ドレイン、
ソースに置き換わることになる。
【0053】図8は、スイッチング素子Q1に代えて、
IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を使用
した例が示されている。IGBTのコレクタ−エミッタ
間に対しては、スイッチングオフ時の期間電流の経路を
形成するためのダイオードDが並列に接続される。ここ
では、ダイオードDのアノード、カソードはそれぞれI
GBTのコレクタ,エミッタに対して接続されている。
この回路では、先の各実施の形態に示したスイッチング
素子Q1のベース、コレクタ、エミッタは、それぞれ、
IGBTのゲート、コレクタ、エミッタに置き換わる。
【0054】図9は、スイッチング素子Q1に代えて、
SIT(静電誘導サイリスタ)を使用した例が示されて
いる。このSITのコレクタ−エミッタ間に対しても、
スイッチングオフ時の期間電流の経路を形成するための
ダイオードDが並列に接続され、ダイオードDのアノー
ド、カソードがそれぞれSITのカソード,アノードに
対して接続される。この回路では、先の各実施の形態に
示したスイッチング素子Q1のベース、コレクタ、エミ
ッタは、それぞれ、SITのゲート、アノード、カソー
ドに置き換わる。
【0055】上記図7〜図9に示す何れの構成を採った
場合にも、本実施の形態では更なる高効率化を図ること
が可能になる。なお、図7〜図9に示す構成を採る場
合、ここでは図示しないが、実際にスイッチング素子Q
1に代えて採られるべき構成に適合するようにして、そ
の駆動回路の構成が変更されるものである。また、実施
の形態として上記各図に示した構成の細部は、実際の使
用条件等に応じて変更されて構わない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えば交
流入力電圧AC100V系で150W以上の比較的高負
荷の条件に対応する電圧共振形スイッチング電源回路と
して、整流平滑電圧に対してブースト電圧を重畳してブ
ースト平滑電圧を得るためのブースト回路(ブースト手
段)が設けられる。これによって、対応可能な最大負荷
電力は、例えば倍電圧整流回路により交流入力電圧レベ
ルの2倍に対応する整流平滑電圧を得た構成の場合とほ
ぼ同等とすることが可能である。更にこの上で、絶縁コ
ンバータトランスを疎結合とすることで、一次巻線と二
次巻線の相互インダクタンスが互いに逆極性となる動作
モード(+M/−M)が得られるようにしている。この
うえで、二次側においては全波整流回路を備えること
で、二次巻線に得られる交番電圧から二次側直流出力電
圧を得るようにされる。つまり、二次側において全波整
流回路により負荷に電力供給をする結果、本発明では従
来のように半波整流回路により二次側直流出力電圧を得
る場合よりも、対応可能な最大負荷電力を向上させるこ
とが可能になる。そしてこれに伴い、一次側は倍電圧整
流回路ではなく、通常の全波整流回路により交流入力電
圧レベルに対応するレベルの整流平滑電圧を入力するよ
うに構成しても、充分に上記した条件に対応することが
できることになる。
【0057】例えば従来においては、上記の条件に対応
する場合には、倍電圧整流回路により交流入力電圧レベ
ルの2倍に対応する整流平滑電圧を得る必要があり、こ
のため、スイッチング素子や一次側の並列共振コンデン
サには、整流平滑電圧レベルに応じて発生するスイッチ
ング電圧に応じた耐圧品を選定する必要があった。ま
た、従来においては、二次側において半波整流回路によ
り直流出力電圧を生成するようにしていたことで、整流
ダイオードの非導通期間において整流平滑電圧の2.5
倍〜3.5倍程度の電圧が印加されるため、この電圧レ
ベルに応じた耐圧品を選定していた。
【0058】これに対して本発明では、整流平滑電圧レ
ベルに依存するスイッチング電圧が従来の1/2となる
ことから、スイッチング素子や一次側の共振コンデンサ
について、従来よりも遙かに耐圧の低い部品素子を用い
ることができる。また、二次側においては、並列共振回
路を形成する二次巻線に得られる交番電圧(共振電圧)
を全波整流回路により整流して直流出力電圧を得るよう
にしている。この結果、対応可能な最大負荷電力を増加
させた上で、整流ダイオードに印加される電圧は整流平
滑電圧レベルとほぼ同等に抑制されるため、二次側の整
流ダイオードについても従来より耐圧の低いものを選定
することができる。これによって、先ずスイッチング素
子、一次側の並列共振コンデンサ、及び二次側整流ダイ
オード等にかかるコストを削減することができる。ま
た、スイッチング素子及び二次側整流ダイオードの特性
の向上したものを選定すれば、電力変換効率の向上が図
られることになる。また、スイッチング素子の特性が向
上されればスイッチング周波数を高くすることが容易と
なるので、スイッチング周波数を高くすればスイッチン
グ素子周辺の回路部品の小型・軽量化を図ることも可能
になるものである。また、商用交流電源から整流平滑電
圧を得る回路が通常の全波整流回路とされたことで、例
えば通常の1組のブロック型の平滑コンデンサとブリッ
ジ整流ダイオードを採用することができるので、この点
でも、コストの削減及び回路規模の縮小が図られる。
【0059】また、本発明としては、上記のようにブー
スト回路を設けて見かけ上の直流入力電圧を上昇させた
上で、インダクタンス制御方式によってスイッチング素
子のオン期間(即ち、共振電圧のパルス幅)を可変制御
することで二次側の定電圧制御を行うように動作する構
成を採るが、この構成の結果、例えば最小負荷電力の拡
大を図ることも可能になる。更には、例えば従来のよう
に被制御巻線が一次側の並列共振回路に挿入される場合
よりも、本発明では、被制御巻線に流すべき電流を低減
させることが可能になる。これによって、直交型制御ト
ランスの小型化を図ることが可能とされる。そして、上
記ブースト回路は、ブースト用巻線と、ブースト用の整
流ダイオードを直列に接続した直列接続回路と、この直
列接続回路の整流出力を充電してブースト電圧を得るブ
ースト用の平滑コンデンサとから成る簡易な回路により
形成される。また、ブースト用の平滑コンデンサについ
ては、倍電圧整流方式ではなく、通常の全波整流方式に
よって整流平滑電圧(直流入力電圧)を得るようにした
ことに伴い、例えば100V程度の耐圧品を選定すれば
よく、安価で小型のものを採用することができる。
【0060】更に、本発明として、二次側に設けられる
整流回路については、ブリッジ整流回路による全波整流
回路、センタータップ方式の全波整流回路、更には倍電
圧全波整流回路などを採用することが可能であり、回路
形態としては相応の自由度を有するが、特に倍電圧全波
整流回路を採用した場合には、二次巻線の巻数を従来の
1/2程度にまで少なくすることも可能になる。
【0061】また、スイッチング手段としては、バイポ
ーラトランジスタを備えて形成されるダーリントン回
路、又はMOS型電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ、又は静電誘導サイリスタにより
構成することが可能であり、この場合には、例えば1石
のバイポーラトランジスタにより上記スイッチング手段
を形成する場合よりも、更に電力変換効率を向上させる
ことが可能となる。
【0062】このように本発明では、電圧共振形コンバ
ータを備えた電源回路の低コスト化、小型軽量化、及び
電力変換効率の向上が促進されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電源回路の構成例
を示す回路図である。
【図2】本実施の形態の電源回路の絶縁コンバータトラ
ンスの構成を示す断面図である。
【図3】交流入力電圧と直流入力電圧(整流平滑電圧、
ブースト平滑電圧)との関係を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態の電源回路の要部の動作を示
す波形図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の電源回路の構成例
を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形例としての構成を示
す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例としての構成を示
す回路図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例としての構成を示
す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例としての構成を示
す回路図である。
【図10】従来例としての電源回路の構成を示す回路図
である。
【図11】従来例としての電源回路の構成を示す回路図
である。
【図12】従来例としての電源回路の絶縁コンバータト
ランスの構成を示す回路図である。
【図13】相互インダクタンスが+M/−Mの場合の各
動作を示す説明図である。
【図14】従来例としての電源回路に備えられる直交型
制御トランスの構成を示す斜視図である。
【図15】図10及び図11に示す電源回路の要部の動
作を示す波形図である。
【図16】図10及び図11に示す電源回路における定
電圧制御系のインダクタンス重畳特性を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 制御回路、2 発振回路、3 ドライブ回路、C
i,CiB 平滑コンデンサ、Cr 並列共振コンデン
サ、C2 (二次側)並列共振コンデンサ、Di,DO
ブリッジ整流回路、DO1,DO2,DO3,DO4 整流ダイ
オード、PIT絶縁コンバータトランス、PRT 直交
型制御トランス、NC 制御巻線、NR被制御巻線、Q1
スイッチング素子、DBブースト用ダイオード、N3
(ブースト用)巻線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全波整流によって、入力された商用交流
    電源レベルに対応するレベルの整流平滑電圧を生成する
    整流平滑手段と、 疎結合とされる所要の結合係数が得られるようにギャッ
    プが形成され、一次側出力を二次側に伝送するために設
    けられる絶縁コンバータトランスと、 上記整流平滑手段より出力される整流平滑電圧を断続し
    て上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するよ
    うにされたスイッチング手段と、 少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線を
    含むインダクタンス成分と共振コンデンサのキャパシタ
    ンスによって形成されて、上記スイッチング手段の動作
    を電圧共振形とする一次側共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線のインダクタン
    ス成分と、二次側並列共振コンデンサのキャパシタンス
    とによって二次側において形成される二次側共振回路
    と、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
    電圧を入力し、全波整流によって二次側直流出力電圧を
    得る直流出力電圧生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に対して直列又
    は並列に接続される被制御巻線と、該被制御巻線とその
    巻回方向が直交するようにされた制御巻線とが巻装され
    る直交型制御トランスを備え、上記直流出力電圧のレベ
    ルに応じて可変の制御電流を上記制御巻線に流して上記
    被制御巻線のインダクタンスを変化させることで、二次
    側直流出力電圧に対する定電圧制御を行うよう構成され
    た定電圧制御手段と、 上記整流平滑電圧に対して、上記スイッチング手段のス
    イッチング出力を利用して生成したブースト電圧を重畳
    して、ブースト整流平滑電圧を得るようにされているブ
    ースト手段とを備え、 上記ブースト手段は、 上記絶縁コンバータトランスの一次巻線を巻き上げるよ
    うにして形成されてスイッチング出力を得るブースト用
    巻線と、上記ブースト用巻線に得られる交番電圧を整流
    するブースト用整流ダイオードとを直列接続して形成さ
    れる直列接続回路と、該直列接続回路により得られる整
    流出力が充電されることでその両端にブースト電圧を発
    生するように設けられるブースト用平滑コンデンサとが
    備えられ、上記ブースト用平滑コンデンサの負極側を上
    記整流平滑手段を形成する平滑コンデンサの正極側に対
    して接続することで形成される、 ことを特徴とする電圧共振形スイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記直流出力電圧生成手段は、ブリッジ
    整流回路を備えた全波整流回路として構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の電圧共振形スイッチング電
    源回路。
  3. 【請求項3】 上記直流出力電圧生成手段は、センター
    タップ全波整流方式による整流回路を備えて構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧共振形スイッチ
    ング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記直流出力電圧生成手段は、倍電圧全
    波整流回路を備えて構成されることを特徴とする請求項
    1に記載の電圧共振形スイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 上記スイッチング手段は、バイポーラト
    ランジスタを備えて形成されるダーリントン回路とされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電圧共振形ス
    イッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング手段は、MOS型電界
    効果トランジスタとされていることを特徴とする請求項
    1に記載の電圧共振形スイッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 上記スイッチング手段は、絶縁ゲートバ
    イポーラトランジスタとされていることを特徴とする請
    求項1に記載の電圧共振形スイッチング電源回路。
  8. 【請求項8】 上記スイッチング手段は、静電誘導サイ
    リスタとされていることを特徴とする請求項1に記載の
    電圧共振形スイッチング電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111446872A (zh) * 2020-04-01 2020-07-24 石家庄通合电子科技股份有限公司 一种变压器变比可调的宽范围恒功率输出切换电路

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