JP2000124779A - 遅延ロックループ回路 - Google Patents

遅延ロックループ回路

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JP2000124779A
JP2000124779A JP10291835A JP29183598A JP2000124779A JP 2000124779 A JP2000124779 A JP 2000124779A JP 10291835 A JP10291835 A JP 10291835A JP 29183598 A JP29183598 A JP 29183598A JP 2000124779 A JP2000124779 A JP 2000124779A
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circuit
delay
phase
clock
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JP10291835A
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Hiroshi Yanagiuchi
弘 柳内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップタイムを短縮でき、出力周波数
の精度を向上できる遅延ロックループ回路を提供する。 【解決手段】 クロック制御回路50は基準クロックC
R に応じてクロック信号ck0,ck1およびck2
を出力し、位相比較器10はクロック信号ck2とマス
ク回路80からのマスク信号Smkとの位相を比較し、比
較結果に応じてアップ信号Supまたはダウン信号Sdw
出力し、カウンタ20は信号Sup/Sdwに応じてカウン
ト値を最上位ビットから最下位ビットまで順次決定し、
遅延回路30はカウント値に基づいた遅延時間でクロッ
ク信号ck1を遅延して、クロックツリー40は遅延回
路30の出力信号をさらに遅延した遅延信号SB をマス
ク回路80を介して位相比較器10に出力する。ロック
状態に達したあと、カウンタ20は位相比較の結果に応
じてカウント値を最下位ビットから変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理回路などの外
部回路から帰還される出力信号の位相に応じて入力信号
に対して所定の位相差を持つ遅延信号を発生する遅延ロ
ックループ回路、特にディジタル制御遅延ロックループ
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遅延ロックループ回路は、所定の遅延時
間を有する外部回路、例えば、クロックツリー(Clock
tree)の出力信号と外部から供給される基準クロック信
号との位相差に応じて、当該基準クロック信号に対して
所定の位相差を持つ遅延クロック信号を発生し、クロッ
クツリーに供給することにより、当該クロックツリーの
出力信号と上記基準クロック信号との位相を同期するよ
うに制御する回路である。
【0003】図15は通常の遅延ロックループ回路の一
構成例を示している。図示のように、遅延ロックループ
回路は位相比較器10a、カウンタ20a、遅延回路3
0a(第1の遅延回路)およびクロックツリー40(第
2の遅延回路)により構成されている。クロックツリー
40は、遅延回路30aからのクロック信号CKO に応
じて動作する回路である。クロックツリー40により、
入力されるクロック信号CKOに対して、所定の時間t
d だけ遅れた遅延クロック信号CKD を出力する。
【0004】位相比較器10aは、外部から入力された
基準クロックCKR とクロックツリー40からの遅延ク
ロック信号CKD との位相を比較し、これらのクロック
信号の位相差に応じて、アップ信号Supまはたダウン信
号Sdwの何れかを出力する。カウンタ20aは、位相比
較器10aからのアップ信号Supまたはダウン信号Sdw
に応じてカウンタアップまたはカウントダウンし、mビ
ットのカウント値Mを出力する。遅延回路30aは、カ
ウンタ20aのカウント値Mに応じて遅延時間tD1を設
定し、当該設定された遅延時間tD1で基準クロックCK
R を遅らせた遅延クロック信号CKO が出力される。
【0005】上述したような構成を有する遅延ロックル
ープ回路において、図16に示すように、基準クロック
CKR に対して、クロックツリー40を介して帰還され
た遅延クロック信号CKD の位相が一致するように、遅
延回路30aの遅延時間tD1が制御される。即ち、基準
クロックCKR の周期をTR とし、クロックツリーの遅
延時間をtD とすると、次式が満足される。
【0006】
【数1】TR =tD1+tD …(1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の遅延ロックループ回路において、種々の問題があ
る。以下、図17を参照して説明する。図17は、遅延
回路30aの遅延時間tD1の変化量(ステップ)と遅延
ロックループ回路がロック状態に達するまでの所要時間
の関係を示している。同図(a)に示すように、遅延回
路30aの遅延時間tD1の変化量が小さい場合に、遅延
ロックループ回路がロックするのに最も時間がかかる場
合は、基準クロックCK R の周波数fR に対して、2n
/fR の時間を要する。
【0008】また、同図(b)のようにあらかじめ、遅
延回路30aの遅延時間tD1が予想した目標遅延時間d
0 に近い値dpri となるようにカウンタ20aの初期値
を適宜にセットする場合もあるが、半導体のバラツキや
動作条件に依存するし、目標遅延時間d0 が変化すれ
ば、その効果は薄らいでしまう。よって、従来では、遅
延ロックループ回路がロック状態に達するまでの時間
(ロックアップタイムとも呼ばれる)を短くするため
に、カウンタのビット数を少なくすることで対応してき
た。
【0009】しかし、カウンタのビット数を少なくする
と、カウント値の1ビットの変化に対する遅延時間tD1
の変化量が大きくなり、図17(a)に示すように、遅
延回路30aの遅延時間tD1が周期的に変化し、一定の
値に収束することができなくなるという不利益がある。
【0010】また、一般的なカウンタでその出力に対応
して、遅延回路30aの遅延時間tD1を制御する場合に
は、各ビットに対して遅延ステップ(delay step)の重
み付けをしているが、この遅延ステップが大きい場合に
は、大きな出力ジッタを生じるため、DLL(遅延ロッ
クループ回路)の出力周波数の精度を考慮すれば、遅延
ステップはできる限り小さくする必要があり、この場合
にはカウンタのビット数を多くする必要がある。上記の
ようにカウンタのビット数という点において、ディジタ
ルDLLのロックアップタイムの短縮と、ディジタルD
LLの出力周波数の精度向上(出力ジッタを抑える)と
は相反するもので、同時に改善することはできなかっ
た。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ロックアップタイムを短縮で
き、且つ出力周波数の精度を向上できる遅延ロックルー
プ回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の遅延ロックループ回路は、基準信号と比較
対象信号との位相を比較し、当該比較結果に応じた位相
差信号を出力する位相比較回路と、上記位相差信号に基
づいてカウントを行い、上記比較対象信号と上記基準信
号との位相が同期するまで上記位相差信号に応じてカウ
ント値の最上位ビットから最下位ビットまで順次決定
し、上記比較対象信号と上記基準信号との位相が同期し
たあと、上記位相差信号に応じて最下位ビットから最上
位ビットに向かってカウント値を制御するカウンタと、
上記カウンタのカウント値に応じて遅延時間を設定し、
上記基準信号を当該設定された遅延時間だけ遅らせて出
力する第1の遅延回路と、上記第1の遅延回路の出力信
号に所定の遅延時間を与えて遅延信号を発生し、当該遅
延信号を上記比較対象信号として上記位相比較回路に出
力する第2の遅延回路とを有する。
【0013】また、本発明の遅延ロックループ回路は、
基準信号に基づき、第1、第2および第3のクロック信
号を生成するクロック生成回路と、上記第3のクロック
信号と比較対象信号との位相を比較し、当該比較結果に
応じた位相差信号を出力する位相比較回路と、上記第1
のクロック信号の入力毎に上記位相差信号に基づきカウ
ントを行い、上記比較対象信号と上記第3のクロック信
号との位相が同期するまで上記位相差信号に応じてカウ
ント値の最上位ビットから最下位ビットまで順次決定
し、上記比較対象信号と上記第3のクロック信号との位
相が同期したあと、上記位相差信号に応じて最下位ビッ
トから最上位ビットに向かってカウント値を制御するカ
ウンタと、上記カウンタのカウント値に応じて遅延時間
を設定し、上記第2のクロック信号を当該設定された遅
延時間だけ遅らせて出力する第1の遅延回路と、上記第
1の遅延回路の出力信号に所定の遅延時間を与えて遅延
信号を発生し、当該遅延信号を上記比較対象信号として
上記位相比較回路に出力する第2の遅延回路とを有す
る。
【0014】また、本発明では、好適には、上記第2の
クロック信号に対して上記第2の遅延回路から出力され
る上記位相比較信号の位相ずれがπ以上にあるか否かを
判定し、判定結果に応じて反転制御信号を出力する反転
判定回路と、上記反転制御信号に応じて上記第1の遅延
回路の出力信号またはその反転信号の何れかを選択し、
選択した信号を上記遅延信号として出力する選択回路と
を有する。
【0015】また、本発明では、好適には、上記カウン
タのカウント値および上記位相比較回路から位相差信号
に応じて誤動作を検出する誤動作検出回路と、上記誤動
作検出回路の検出信号に応じて上記クロック生成回路を
リセットするリセット回路とを有し、上記誤動作検出回
路は、上記カウンタのカウント値が最大値に達したとき
当該カウント値をさらに増加させる上記位相差信号を連
続して所定の回数受けたとき、または上記カウンタのカ
ウント値が最小値にあるとき当該カウント値をさらに低
減させる上記位相差信号を連続して所定の回数を受けた
とき、誤動作と判定する。
【0016】また、本発明では、好適には、上記クロッ
ク生成回路は、上記比較対象信号と上記第3のクロック
信号との位相が同期するまで上記基準信号の1/2の周
波数を持つ上記第2のクロック信号を生成し、上記比較
対象信号と上記第3のクロック信号との位相が同期した
あと、上記基準信号と同じ周波数を持つ上記第2のクロ
ック信号を出力する。
【0017】さらに、本発明では、好適には、上記第2
の遅延回路の出力信号の周波数を1/2に分周した分周
信号を生成する分周回路と、上記比較対象信号と上記第
3のクロック信号との位相が同期するまで上記第2の遅
延回路の出力信号を選択し、上記比較対象信号と上記第
3のクロック信号との位相が同期したあと、上記分周回
路からの分周信号を選択し、選択信号を上記比較対象信
号として上記位相比較回路に出力する選択回路とを有す
る。
【0018】本発明によれば、外部回路などで構成され
ている第2の遅延回路の出力信号、即ち、比較対象信号
と基準信号との位相が比較され、これらの信号の位相差
に応じて基準信号が遅延され、遅延信号が第2の遅延回
路に供給される。カウンタにおいて、比較対象信号と基
準信号との位相が同期するまで、位相比較回路からの位
相差信号に応じてカウンタの最上位ビットから最下位ビ
ットまで順次決定され、比較対象信号と基準信号との位
相が同期したあと、位相比較回路からの位相差信号に応
じてカウント値の最下位ビットから最上位ビットに向か
って変更される。第1の遅延回路により、カウント値に
応じて設定された遅延時間で基準信号を遅らせた遅延信
号が第2の遅延回路に供給される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る遅延ロックル
ープ回路の一実施形態を示す回路図である。図示のよう
に、本実施形態の遅延ロックループ回路は、位相比較器
10、カウンタ20、遅延回路30(第1の遅延回
路)、クロックツリー40(第2の遅延回路)、クロッ
ク制御回路50、セルフリセット(Self reset)回路6
0、反転判定回路70およびマスク回路80により構成
されている。なお、クロックツリー40は、遅延回路3
0の出力信号SD を所定の時間だけ遅延し、遅延信号S
B を反転判定回路70およびマスク回路80にそれぞれ
入力する。バッファBUF1,BUF2はそれぞれ遅延
回路30およびクロックツリーの出力端子に接続されて
いる出力バッファである。
【0020】図1の遅延ロックループ回路において、ク
ロック制御回路50は基準クロックCKR およびシステ
ムリセット信号resetを受けて、これらの信号に応
じてクロック信号ck0,ck1,ck2および反転判
定基準信号Sd を出力する。クロック信号ck0はカウ
ンタ20に、クロック信号ck1は遅延回路30に、ク
ロック信号ck2は位相比較器10にそれぞれ供給され
る。また、反転判定基準信号Sd は反転判定回路70に
出力される。
【0021】位相比較器10は、クロック制御回路50
からのクロック信号ck2を基準信号として、マスク回
路80からのマスク信号Smkを比較対象信号として、こ
れらの信号の位相状況に応じてアップ信号Supまたはダ
ウン信号Sdwを発生し、カウンタ20およびセルフリセ
ット回路60に供給する。
【0022】カウンタ20は、位相比較器10からのア
ップ信号Supまたはダウン信号Sdwに応じてmビットの
カウント値Mを設定し、当該カウント値を遅延回路30
に供給する。また、カウンタ20は、遅延ロックループ
回路がロック状態に達したか否かを示すロック信号S
eoutを出力する。遅延ロックループ回路がロック状態に
達する前に遅延回路20は、ローレベルのロック信号S
eoutを出力し、遅延ロックループ回路がロック状態に達
したあと、遅延回路20はハイレベルのロック信号S
eoutを出力する。ここで、信号のローレベルを論理
“0”とし、ハイレベルを論理“1”とすると、ロック
状態に達する前にロック信号Seoutは“0”であり、ロ
ックしたあとロック信号Seoutは“1”となる。遅延回
路30は、カウント値Mに応じて設定された遅延時間t
d でクロック制御回路50からのクロック信号ck1を
遅延し、遅延信号SD をクロックツリー40に出力す
る。
【0023】クロックツリー40は、遅延回路30から
の遅延信号SD を所定の遅延時間tTRだけ遅らせて、遅
延号SB を出力する。なお、クロックツリー40は、例
えば、遅延時間tTRを持つ論理回路などにより構成され
ている。
【0024】セルフリセット回路60は、カウンタ20
のカウント値Mおよび位相比較器10からのアップ信号
upまたはダウン信号Sdwに応じて、遅延ロックループ
回路が正常に動作しているか否かを判断し、遅延ロック
ループ回路が誤動作と判断したとき、セルフリセット信
号Srst を出力する。反転判定回路70は、クロックフ
リー40から帰還された遅延信号SB とクロック制御回
路50からの反転判定基準信号Sd に応じて反転制御信
号Sjdを出力する。
【0025】マスク回路80は、遅延ロックループ回路
がロック状態に達する前と達した後でクロックツリー4
0から帰還された遅延信号SB の周波数が異なるため、
同一の周波数の比較信号を位相比較器10に供給するた
めの回路である。マスク回路80は、カウンタ20から
のロック信号Seoutに応じて、クロックツリー40から
帰還された遅延信号SB を所定の分周比で分周して得た
マスク信号Smkを位相比較器10に出力する。
【0026】図2は、図1に示す本実施形態の遅延ロッ
クループ回路の遅延合わせ動作における遅延時間の変化
例を示している。同図(a)および(b)に示すよう
に、例えば、遅延ロックループ回路の目標の遅延時間を
0 とすると、動作開始から基準クロックの数周期分の
時間で遅延ロックループ回路の遅延時間を目標値d0
達する。即ち、従来の遅延ロックループ回路に比べてロ
ックアップタイムが大幅に短縮される。
【0027】以下、図3〜図14の回路図およびタイミ
ングチャートを参照しつつ、本実施形態の遅延ロックル
ープ回路の各部分の詳細の構成および動作について説明
する。図3はクロック制御回路50の構成を示す回路図
である。図4は、クロック制御回路の動作時のタイミン
グチャートを示している。図3に示すように、クロック
制御回路50は、Dフリップフロップ508,509、
SRフリップフロップ502,514,515,51
8,519および他の論理ゲートにより構成されてい
る。上述したように、クロック制御回路50は、基準ク
ロックCKR に応じて、クロック信号ck0,ck1,
ck2および反転判定基準信号Sd を出力する。
【0028】基準クロックCKR は、NANDゲート5
03、ANDゲート521,522および523にそれ
ぞれ入力される。さらに、基準クロックCKR はインバ
ータ501で反転されてSRフリップフロップ502の
セット信号入力端子Sに入力され、インバータ525で
反転されてANDゲート524に入力される。システム
リセット信号resetおよびセルフリセット回路60
からのセルフリセット信号Srst はともにNORゲート
504に入力される。NORゲート504の出力信号は
Dフリップフロップ508,509のクリア信号端子c
lrにそれぞれ入力され、さらにインバータ506によ
り反転されたその反転信号はSRフリップフロップ50
2,514,515,518,519のリセット端子R
にそれぞれ入力される。
【0029】NANDゲート503の入力端子に基準ク
ロックCKR とSRフリップフロップ502の出力信号
がそれぞれ入力され、その出力信号はDフリップフロッ
プ508のクロック端子ckに入力され、さらにインバ
ータ507により反転された反転信号はDフリップフロ
ップ509のクロック端子ckに入力される。
【0030】インバータ510の入力端子はDフリップ
フロップ508の出力端子Qに接続され、インバータ5
11の入力端子はインバータ510の出力端子に接続さ
れ、その出力端子はSRフリップフロップ514のセッ
ト信号入力端子Sに接続されている。Dフリップフロッ
プ508の入力端子Dはインバータ510の出力端子に
接続されている。NORゲート516の一方の入力端子
がインバータ511の出力端子に接続され、他方の入力
端子はSRフリップフロップ514の反転出力端子/Q
に接続されている。NORゲート516の出力端子はS
Rフリップフロップ518のセット信号入力端子Sに接
続されている。
【0031】インバータ512の入力端子はDフリップ
フロップ509の出力端子Qに接続され、インバータ5
13の入力端子はインバータ512の出力端子に接続さ
れ、その出力端子はSRフリップフロップ515のセッ
ト信号入力端子Sに接続されている。Dフリップフロッ
プ509の入力端子Dはインバータ512の出力端子に
接続されている。NORゲート517の一方の入力端子
がインバータ513の出力端子に接続され、他方の入力
端子はSRフリップフロップ515の反転出力端子/Q
に接続されている。NORゲート517の出力端子はS
Rフリップフロップ519のセット信号入力端子Sに接
続されている。
【0032】ANDゲート521,522,523およ
び524は3入力論理ゲートである。ANDゲート52
1の入力端子はそれぞれ電源電圧VCCの供給線、基準ク
ロックCKR の入力端子およびSRフリップフロップ5
18の反転出力端子/Qに接続されている。ANDゲー
ト521の出力端子から反転判定基準信号Sd が出力さ
れる。ANDゲート522の入力端子はそれぞれ電源電
圧VCCの供給線、基準クロックCKR の入力端子および
ORゲート520の出力端子に接続されている。AND
ゲート522の出力端子からクロック信号ck1が出力
される。なお、ORゲート520の一方の入力端子はロ
ック信号Seoutの入力端子に接続され、他方の入力端子
はインバータ510の出力端子に接続されている。
【0033】ANDゲート523の入力端子はそれぞれ
基準クロックCKR の入力端子、インバータ511の出
力端子およびSRフリップフロップ518の出力端子Q
に接続されている。ANDゲート523の出力端子から
クロック信号ck2が出力される。
【0034】ANDゲート524の入力端子はそれぞれ
インバータ512,525の出力端子およびSRフリッ
プフロップ519の出力端子Qに接続されている。AN
Dゲート524の出力端子からクロック信号ck0が出
力される。
【0035】図4は、上述した構成を有するクロック制
御回路50の動作時のタイミングチャートを示してい
る。以下、図3および図4を参照しつつ、クロック制御
回路50の動作を説明する。遅延ロックループ回路が正
常に動作しているとき、セルフリセット回路60からロ
ーレベルのセルフリセット信号Srst が出力される。こ
のため、NORゲート504において、システムリセッ
ト信号resetがローレベルになると、NORゲート
504の出力信号がハイレベルに切り換わる。これに応
じて、インバータ506の出力信号、即ち、リセット信
号rstがハイレベルからローレベルになる。また、こ
れに応じてDフリップフロップ508,509のクリア
状態が解除され、さらにSRフリップフロップ502,
514,515,518,519のリセットが解除され
る。
【0036】Dフリップフロップ508において、クリ
ア状態では、その出力端子Qがローレベルにあり、イン
バータ510の出力端子がハイレベルにあるので、OR
ゲート520の出力端子はハイレベルに保持されてい
る。このため、基準クロックCKR が入力されると、A
NDゲート522から基準クロックCKR と同相のクロ
ック信号ck1の最初のパルスが出力される。また、S
Rフリップフロップ518がリセット状態にあるとき、
その反転出力端子/Qはハイレベルに保持されている。
このため、基準クロックCKR に応じてANDゲート5
21により反転判定基準信号Sd が出力される。
【0037】リセットが解除されたあと、SRフリップ
フロップ502は最初に入力される基準クロックCKR
のパルスに応じてセットされ、その出力端子Qがハイレ
ベルに保持される。これに応じて2周期目以降に入力さ
れる基準クロックCKR はNANDゲート503により
反転され、Dフリップフロップ508のクロック端子c
kに入力され、さらにインバータ507を介して、基準
クロックCKR の同相信号がDフリップフロップ509
のクロック端子ckに入力される。
【0038】Dフリップフロップ508,509におい
て、出力信号はインバータにより反転され、さらに入力
端子Dに入力されるので、これらのDフリップフロップ
およびそれぞれのDフリップフロップの出力端子に接続
されているインバータにより、分周回路が構成されてい
る。これらの分周回路によりクロック端子ckに入力さ
れた信号の周波数が1/2に分周される。このため、基
準クロックCKR の2周期毎にDフリップフロップ50
8の出力信号が交互にハイレベルとローレベルをとる。
同様に、基準クロックCKR の2周期毎にDフリップフ
ロップ509の出力信号が交互にハイレベルとローレベ
ルをとる。ただし、Dフリップフロップ508と509
の出力信号は90度の位相差がある。
【0039】このため、システムリセット信号rese
tがローレベルに切り換わったあと、基準クロックCK
R の2周期毎にクロック信号ck1が出力される。さら
に、基準クロックCKR の2回目の立ち下がりエッジに
応じてクロック信号ck0が出力され、以降、基準クロ
ックCKR の2周期毎に当該クロック信号ck0が出力
される。基準クロックCKR の4回目の立ち上がりエッ
ジに応じてクロック信号ck2が出力され、以降、基準
クロックCKR の2周期毎に当該クロック信号ck2が
出力される。
【0040】システムリセット信号resetがローレ
ベルに切り換わったあと、基準クロックCKR の最初の
2周期の間のみSRフリップフロップ518の反転出力
端子がハイレベルに保持されるので、反転判定基準信号
d は基準クロックCKR の最初の2周期のみ出力され
る。
【0041】遅延ロックループ回路がロック状態に達し
たあと、カウンタ20からのロック信号Seoutがハイレ
ベルになる。このため、ロック状態に達したあと、Dフ
リップフロップ508およびインバータ510で構成さ
れた分周回路の出力信号にかかわらず、ORゲート52
0の出力信号がハイレベルに保持されるので、ANDゲ
ート522から基準クロックCKR と同期するクロック
信号ck1が出力される。即ち、遅延ロックループ回路
がロック状態に達するまでの間に、クロック信号ck1
は基準クロックCKR の2分周した信号であり、ロック
アップしたあと、クロック信号ck1は基準クロックC
R と同じ周波数を持つ同期信号となる。
【0042】図5は位相比較器10の構成を示し、図6
は位相比較器10の動作時のタイミングチャートであ
る。以下、図5および図6を参照しながら、位相比較器
10の構成および動作を説明する。
【0043】図5に示すように、位相比較器10は、O
Rゲート101、SRフリップフロップ104,10
5,108,109およびANDゲート102,10
3,106,107,110,111により構成されて
いる。
【0044】ORゲート101の入力端子はそれぞれク
リア信号clrおよびリセット信号rstの入力端子に
接続されている。ORゲート101の出力端子はSRフ
リップフロップ104,105,108,109のリセ
ット信号端子Rおよびインバータ112,113の入力
端子に接続されている。なお、クリア信号clrはクロ
ック制御回路50から出力されるクロック信号ck2で
ある。
【0045】ANDゲート102の入力端子はそれぞれ
基準信号Sref の入力端子およびインバータ112の出
力端子に接続され、その出力端子はSRフリップフロッ
プ104のセット信号端子Sに接続されている。AND
ゲート103の入力端子はそれぞれ比較対象信号Svar
の入力端子およびインバータ113の出力端子に接続さ
れ、その出力端子はSRフリップフロップ105のセッ
ト信号端子Sに接続されている。なお、基準信号Sref
の入力端子にクロック制御回路50から出力されるクロ
ック信号ck2が入力され、比較対象信号Svar の入力
端子にマスク回路80からのマスク信号Smkが入力され
る。
【0046】クリア信号clrまたはリセット信号rs
tの両方がローレベルにあるとき、ORゲート101の
出力信号がローレベルに保持され、位相比較器10は動
作する。このとき、入力される基準信号Sref と比較対
象信号Svar の位相状態に応じてアップ信号Supまたは
ダウン信号Sdwの何れかが出力される。
【0047】図6は、基準信号Sref と比較対象信号S
var の位相状態に応じて位相比較器10から出力される
アップ信号Supおよびダウン信号Sdwの波形を示してい
る。図示のように、区間Aにおいて基準信号Sref は比
較対象信号Svar より位相が進んでいる。この場合、図
5において基準信号Sref の立ち上がりエッジに応じて
SRフリップフロップ104がセットされ、その出力端
子Qがハイレベルとなる。これに応じてANDゲート1
06の出力信号Sdw0 がハイレベルとなるので、SRフ
リップフロップ108がセットされ、その出力端子Qが
ハイレベルとなり、ANDゲート110の出力信号、即
ち、ダウン信号Sdwがハイレベルとなる。
【0048】次に、基準信号Sref に遅れて比較対象信
号Svar が立ち上がる。その立ち上がりエッジに応じて
ANDゲート105の出力端子がハイレベルとなる。こ
れに応じてSRフリップフロップ105がセットされ、
その出力端子Qがハイレベルとなる。このとき、SRフ
リップフロップ104の反転出力端子がローレベルにあ
るので、ANDゲート107の出力端子、即ち、信号S
up0 がローレベルに保持される。クリア信号clrがロ
ーレベルからハイレベルに立ち上がると、ORゲート1
01の出力信号がハイレベルとなり、ANDゲート10
2,103の出力信号がともにローレベルになる。さら
にORゲート101の出力信号の立ち上がりエッジに応
じて、SRフリップフロップ104,105,108お
よび109がリセットされるので、ANDゲート110
の出力端子がハイレベルからローレベルに切り換わる。
即ち、基準信号Sref の立ち上がりエッジに応じてダウ
ン信号Sdwが立ち上がり、クリア信号clrの立ち上が
りエッジに応じてダウン信号Sdwが立ち下がる。
【0049】図6に示す区間Cにおいて基準信号Sref
は比較対象信号Svar より位相が遅れている。この場
合、上述したと同様な原理で比較対象信号Svar の立ち
上がりエッジに応じてアップ信号Supが立ち上がり、そ
してクリア信号clrの立ち上がりエッジに応じてアッ
プ信号Supが立ち下がる。
【0050】また、同図に示す区間Bにおいて基準信号
ref と比較対象信号Svar との位相が一致している。
この場合図示のように、アップ信号Supまたはダウン信
号Sdwの何れも出力されない。
【0051】通常の位相比較回路では、基準信号Sref
と比較対象信号Svar との位相差が小さい場合に、出力
されるアップ信号Supまたはダウン信号Sdwのパルス幅
が非常に狭くなり、次段のカウンタ20を十分動作させ
ることができず、カウンタ20を誤動作させるおそれが
ある。本例の位相比較器10では、2段構成のフリップ
フロップを用いることにより出力されるアップ信号Sup
またはダウン信号Sdwのパルス幅を十分確保でき、カウ
ンタ20の誤動作を防止できる。
【0052】図7は、カウンタ20の構成を示してい
る。図8はカウンタ20の動作時のタイミングチャート
を示している。以下、図7および図8を参照しながら、
カウンタ20の構成および動作について説明する。
【0053】図7に示すように、カウンタ20はレジス
タ210、アップダウンカウンタ220、SRフリップ
フロップ201,202,…,207、Dフリップフロ
ップ211,212,…,216,231,232,
…,236、セレクタ221,222,…,226、遅
延回路227および立ち上がりエッジ検出回路237に
より構成されている。
【0054】レジスタ210は、入力されるクロック信
号ck0に応じて、出力端子outm−1,outm−
2,…,out1,out0の出力信号を決定する。レ
ジスタ210のリセット端子resetm−1,res
etm−2,…,reset0はSRフリップフロップ
201の出力端子Qに接続され、出力端子outm−
1,outm−2,…,out1,out0はそれぞれ
Dフリップフロップ211,212,…,215,21
6の入力端子Dに接続されている。さらに、レジスタ2
10のセット端子setm−1,setm−2,…,s
et1,set0はSRフリップフロップ202,20
3,…,205,206のセット端子Sに接続され、レ
ジスタ210の出力端子endはSRフリップフロップ
207のセット端子Sに接続されている。なお、レジス
タ210の出力端子endからロック信号Seoutが出力
され、当該ロック信号Seoutは、図1に示すクロック制
御回路50およびマスク回路80にそれぞれ供給され
る。
【0055】SRフリップフロップ202,203,
…,206,207のの反転出力端子/QはそれぞれD
フリップフロップ211,212,…,215,216
のクロック信号端子ckに接続されている。Dフリップ
フロップ211,212,…,215,216の出力端
子Qは、それぞれセレクタ221,222,…,22
5,226の一方の入力端子“0”に接続されている。
セレクタ221,222,…,225,226の他方の
入力端子“1”は、それぞれアップダウンカウンタ22
0の出力端子outm−1’,outm−2’,…,o
ut1’,out0’に接続されている。
【0056】アップダウンカウンタ220は、位相比較
器10からのアップ信号Supおよびダウン信号Sdwを受
けて、これらの信号に応じてカウントアップまたはカウ
ントダウンして、mビットのカウント値を出力端子ou
tm−1’,outm−2’,…,out1’,out
0’に出力する。
【0057】セレクタ221,222,…,225,2
26は遅延回路227の出力信号に応じて入力端子
“1”または“0”の何れかの入力信号を選択して、出
力端子Qに出力する。例えば、遅延回路227の出力信
号がハイレベルのとき、これらのセレクタは入力端子
“1”の入力信号を出力端子Qに出力し、逆に遅延回路
227の出力信号がローレベルのとき、これらのセレク
タは入力端子“0”の入力信号を出力端子Qに出力す
る。
【0058】セレクタ221,222,…,225,2
26の出力信号Sm-1 ,Sm-2 ,…,S1 ,S0 はカウ
ンタ20のカウント値Mとして、図1に示す遅延回路3
0およびセルフリセット回路60にそれぞれ供給され
る。さらに、これらの出力信号はDフリップフロップ2
31,232,…,235,236の入力端子Dにそれ
ぞれ入力、これらのDフリップフロップのクロック端子
ckには立ち上がりエッジ検出回路237の出力信号が
入力される。Dフリップフロップ231,232,…,
235,236の出力端子Qはそれぞれアップダウンカ
ウンタ220のセット端子setm−1’,setm−
2’,…,set1’,set0’に接続されている。
【0059】以下、図8のタイミングチャートを参照し
つつ、カウンタ20の動作を説明する。リセット信号r
stは、前述したクロック制御回路50により出力され
る。カウンタ20を構成する各部分回路はリセット状態
かで動作を始める。リセット信号rstがローレベルに
なると、カウンタ20がカウント動作を始める。
【0060】図8に示すように、クロック信号ck0の
最初のパルス、即ち、パルス1に応じてレジスタ210
の出力端子outm−1は“1”に設定される。なお、
このとき、遅延ロックループ回路がロック状態に達して
いないので、レジスタ210の出力端子endからロー
レベルのロック信号Seoutが出力されるので、遅延回路
227の出力信号がローレベルとなり、セレクタ22
1,222,…,225,226は、Dフリップフロッ
プ211,212,…,215,216の出力信号を選
択して、カウント値Mとして出力する。
【0061】カウント値Mに応じて、図1に示す遅延回
路30の遅延時間td が制御される。クロック信号ck
1が遅延回路30およびクロックツリー40により遅延
され、遅延信号はマスク回路80を介してマスク信号S
mkとして位相比較器10に入力される。位相比較器10
によりクロック制御回路50からのクロック信号ck2
とマスク信号Smkとの位相が比較される。比較の結果、
例えば、図8に示すようにダウン信号Sdwのパルス1が
出力される。ダウン信号Sdwのパルス1がレジスタ21
0のリセット端子resetm−1に入力され、レジス
タ210の出力端子outm−1は“0”にリセットさ
れる。
【0062】次に、クロック信号ck0のパルス2にお
いて、レジスタ210の出力端子outm−2が“1”
にセットされる。出力端子outm−2の出力信号はD
フリップフロップ212およびセレクタ222を介して
カウント値MのビットSm−2として出力される。カウ
ント値Mに応じて遅延回路30の遅延時間tが決定
され、これに応じて新たな遅延信号SB がクロックツリ
ー40から出力され、マスク回路80を介して位相比較
器10に入力される。位相比較器10においてクロック
信号ck2との位相比較の結果、例えば、図8に示すよ
うにアップ信号Supのパルス2が出力される。当該アッ
プ信号Sup信号に応じてレジスタ210の出力端子ou
tm−2は“1”にセットされたままとなる。
【0063】上述した動作はレジスタ210の最下位ビ
ット、即ち、出力端子out0まで順次行われた結果、
レジスタ210のmビットの出力信号が全部決定され
る。これに応じてカウンタ20カウント値Mの各ビット
が決定される。図8の例では、カウント値Mは“010
…11”に設定されている。当該カウント値Mに応じて
図1に示す遅延回路30の遅延時間td が決定され、当
該遅延時間において遅延ロックループ回路がロックアッ
プされ、レジスタ210の出力端子endからのロック
信号Seoutは“0”から“1”に切り換わる。
【0064】ロック信号Seoutの立ち上がりエッジに応
じて、カウント値Mの各ビットは初期値としてアップダ
ウンカウンタ220に取り込まれる。その後、遅延回路
227の出力信号がローレベルからハイレベルに切り換
わり、セレクタ221,222,…,225,226は
レジスタ210の出力からアップダウンカウンタ220
の出力に切り換わり、カウンタ20の出力信号Mとして
出力する。
【0065】即ち、遅延ロックループ回路がロック状態
に達するまでレジスタ210においてクロック信号ck
0により設定されたタイミングで最上位ビットから最下
位ビットまでの全mビットを順次設定する。このとき、
セレクタによりレジスタの出力をカウント値Mとして出
力する。遅延ロックループ回路がロックアップされる
と、レジスタの出力が初期値としてアップダウンカウン
タ220に取り込まれ、さらにセレクタが切り換わり、
アップダウンカウンタ220の出力をカウント値Mとし
て出力する。その後、アップダウンカウンタ220にお
いて位相比較器10からアップ信号Supまたはダウン信
号Sdwに応じてカウントアップまたはカウントダウン
し、カウント値Mが調整される。カウンタ20における
動作の切り換えにより、遅延ロックループ回路のロック
アップタイムが従来に比べて大幅に低減される。従来で
は最大2m クロック周期分必要であったのに対して2
(m+1)クロック周期分で済む。一例として、カウン
タ20のビット数mを10とすれば、従来必要だった1
024周期分に対して、本実施形態ではわずか22クロ
ック周期分となる。ロックアップタイムが約1/47に
短縮された結果となる。遅延ロックループ回路がロック
アップしたあと、各種の動作条件の変化により、位相比
較器10からアップ信号Supまたはダウン信号Sdwに応
じて、アップダウンカウンタ220において最下位ビッ
トから調整され、動作条件の変化に追従することが可能
である。
【0066】図9はセルフリセット回路60の構成を示
している。図示のように、セルフリセット回路60はA
NDゲート61,62,63、NORゲート64、アッ
プカウンタ65,66およびORゲート67により構成
されている。
【0067】ANDゲート61およびNORゲート64
は、それぞれm入力を持つ多入力ゲートである。AND
ゲート61およびNORゲート64の入力端子にカウン
タ20からのmビットのカウント値が入力される。AN
Dゲート62の一方の入力端子はANDゲート61の出
力端子に接続され、他方の入力端子は位相比較器10の
アップ信号Supの出力端子に接続されている。アップカ
ウンタ65の入力端子inはANDゲート62の出力端
子に接続され、リセット端子resetはリセット信号
rstの端子に接続され、クリア端子clrはダウン信
号Sdwの出力端子に接続されている。
【0068】ANDゲート63の一方の入力端子はNO
Rゲート64の出力端子に接続され、他方の入力端子は
位相比較器10のダウン信号Sdwの出力端子に接続され
ている。アップカウンタ66の入力端子inはANDゲ
ート63の出力端子に接続され、リセット端子rese
tはリセット信号rstの端子に接続され、クリア端子
clrはアップ信号Supの出力端子に接続されている。
【0069】ORゲート67の両方の入力端子はそれぞ
れアップカウンタ65,66の出力端子outに接続さ
れている。ORゲート67の出力端子からリセット信号
rst が出力される。なお、当該リセット信号Srst
図1に示すクロック制御回路50に供給される。クロッ
ク制御回路50は、システムリセット信号resetと
セルフリセット回路60からのリセット信号Srst の何
れかによってリセットされ。
【0070】アップカウンタ65および66は、入力端
子inからの入力信号に応じてカウントアップし、カウ
ント値が予め設定された定数V1に達したとき、出力端
子outからハイレベルの信号を出力する。また、これ
らのアップカウンタは、リセット端子resetの入力
信号に応じてリセットされ、クリア端子clrの入力信
号に応じてカウント値をクリアする。
【0071】カウンタ20のカウント値Mのすべてのビ
ットが“1”であるとき、ANDゲート61の出力端子
がハイレベルに保持される。この場合、位相比較器10
からアップ信号Supが供給されたとき、アップカウンタ
65がカウンタアップする。アップカウンタ65のカウ
ント値が予め設定されたカウント値V1に達したとき、
出力端子outからハイレベルの信号が出力される。一
方、位相比較器10からダウン信号Sdwが供給されたと
き、アップカウンタ65がクリアされ、カウント値が
“0”に戻る。即ち、カウンタ20のカウント値Mのす
べてのビットが“1”の場合、位相比較器10から連続
してV1回のアップ信号Supが供給されたとき、アップ
カウンタ65の出力端子outからハイレベルの信号が
出力される。これに応じてORゲート67からハイレベ
ルのリセット信号Srst が出力される。クロック制御回
路50はハイレベルのリセット信号Srst を受けたと
き、システムにエラーが発生したと判断し、回路をリセ
ットする。
【0072】カウンタ20のカウント値Mのすべてのビ
ットが“0”であるとき、NORゲート64の出力端子
がハイレベルに保持される。この場合、位相比較器10
からダウン信号Sdwが供給されたとき、アップカウンタ
66がカウンタアップする。アップカウンタ66のカウ
ント値が予め設定されたカウント値V0に達したとき、
出力端子outからハイレベルの信号が出力される。一
方、位相比較器10からアップ信号Supが供給されたと
き、アップカウンタ66がクリアされ、カウント値が
“0”に戻る。即ち、カウンタ20のカウント値Mのす
べてのビットが“0”の場合、位相比較器10から連続
してV0回のダウン信号Sdwが供給されたとき、アップ
カウンタ66の出力端子outからハイレベルの信号が
出力される。これに応じてORゲート67からハイレベ
ルのリセット信号Srst が出力される。クロック制御回
路50はハイレベルのリセット信号Srst を受けたと
き、システムにエラーが発生したと判断し、回路をリセ
ットする。
【0073】図10は、遅延回路30の一構成例を示す
回路図である。図示のように、遅延回路30はデコーダ
31、インバータ32、セレクタ33および直列に接続
されている複数(j個)の遅延素子DL0 ,DL1
…,DLj-1 により構成されている。
【0074】デコーダ31は、入力されたmビットのカ
ウント値Mをデコードしてjビットの遅延制御信号を生
成し、遅延素子DL0 ,DL1 ,…,DLj-1 にそれぞ
れ出力する。各遅延素子は、図示のように選択回路
0 ,S1 ,…,Sj-1 およびそれぞれの選択回路の出
力端子に接続されているバッファ回路により構成されて
いる。なお、末段の遅延素子DLj-1 は選択回路Sj-1
のみで構成されている。各遅延素子を構成する選択回路
は、デコーダ31からの出力信号に応じて入力信号をバ
ッファまたはセレクタ33の入力端子“0”の何れかに
出力する。初段の遅延素子S0 にはクロック制御回路5
0からのクロック信号ck1が入力され、また、各遅延
段のバッファ回路にはリセット信号rstが入力され
る。このため、デコーダ31の出力信号に応じて、遅延
回路の入力端子inからセレクタ33の出力端子out
までの信号経路が異なるので、入力されるクロック信号
ck1はカウント値Mにより設定された遅延時間td
け遅延された遅延信号SD がセレクタ33の出力端子o
utに出力される。
【0075】セレクタ33は、図1に示す反転判定回路
70からの反転制御信号Sjdに応じて入力端子“0”ま
たは“1”の入力信号の何れかを選択して出力する。例
えば、反転制御信号Sjdがハイレベルのときセレクタ3
3は入力端子“1”の入力信号を選択して出力し、逆に
反転制御信号Sjdがローレベルのときセレクタ33は入
力端子“0”の入力信号を選択して出力する。セレクタ
33の入力端子“1”の入力信号は、入力端子“0”へ
の入力信号がインバータ32により反転されたものであ
るので、反転判定回路70からの反転制御信号Sjdに応
じて、遅延信号SD には180度の位相差、即ち、半周
期分の時間差が生じる。
【0076】図11は、反転判定回路70の一構成例を
示している。図示のように、反転判定回路70は、立ち
上がりエッジ検出回路71、ANDゲート72およびS
Rフリップフロップ73により構成されている。立ち上
がりエッジ検出回路71は、クロックツリー40の出力
信号SB の立ち上がりエッジを検出し、検出結果をAN
Dゲート72に入力する。ANDゲート72は、立ち上
がりエッジ検出回路71の出力信号とクロック制御回路
50からの反転判定基準信号Sd との論理積を出力す
る。SRフリップフロップ73のセット信号端子SはA
NDゲート72の出力端子に接続され、リセット信号端
子Rはリセット信号rstの端子に接続されている。即
ち、SRフリップフロップ73はANDゲート72の出
力信号によりセットされ、リセット信号rstによりリ
セットされる。
【0077】このように構成された反転判定回路70に
おいて、クロックツリー40からの遅延信号SB の立ち
上がりエッジが検出され、当該立ち上がりエッジがクロ
ック制御回路50からの反転判定基準信号Sd のハイレ
ベルの間に検出される場合、ANDゲート72の出力信
号がハイレベルとなり、SRフリップフロップ73がセ
ットされ、反転制御信号Sjdがハイレベルに保持され
る。一方、反転判定基準信号Sd のローレベルの間に遅
延信号SB の立ち上がりエッジが検出された場合、AN
Dゲート72の出力信号がローレベルとなり、SRフリ
ップフロップ73がリセットのままに保持され、反転制
御信号Sjdがローレベルとなる。
【0078】反転制御信号Sjdに応じて、図10に示す
遅延回路30の遅延時間が制御される。例えば、反転制
御信号Sjdがハイレベルのとき、遅延回路30において
インバータ32の出力信号が選択され、遅延信号SD
して出力される。このため当該遅延回路30の遅延時間
d は、入力されるクロック信号ck1の半周期以上と
なる。即ち、遅延回路30においてセレクタ33により
入力端子“0”の信号を選択して出力する場合の遅延時
間をtd とすると、セレクタ33は入力端子“1”の信
号、即ち、インバータ32の出力信号を選択して出力し
た場合の遅延時間は(td +tCK/2)となる。なお、
ここで、tCKは遅延回路30に入力されるクロック信号
ck1の周期である。
【0079】このように、反転判定回路70の出力信号
jdに応じて遅延回路30の出力信号SD を反転するか
否かを制御することにより、遅延回路30の遅延時間を
ほぼ2倍に拡張でき、遅延ロックループ回路の対応可能
な周波数を2倍に拡大することができる。
【0080】図12は、マスク回路80の一構成例を示
している。図示のように、マスク回路80は、ANDゲ
ート81、インバータ82および分周器83により構成
されている。分周器83は、クロックツリー40からの
遅延信号SB の周波数を1/2に分周して分周信号をイ
ンバータ82に出力する。なお、分周器83はカウンタ
20からのロック信号Seoutに応じて動作する。例え
ば、遅延ロックループ回路がロック状態に達する前に、
ロック信号Seoutがローレベルのとき分周器83の出力
信号は常にローレベルに保持される。このとき、インバ
ータ82の出力信号がハイレベルとなり、ANDゲート
81から遅延信号SB の同相信号出力される。一方、遅
延ロックループ回路がロック状態に達したあと、ロック
信号Seoutがハイレベルとなり、これに応じて分周器8
3は、遅延信号SB の立ち下がりエッジで動作を行い、
遅延信号SB の周波数を1/2に分周した分周信号を出
力する。
【0081】ANDゲート81に遅延信号SB 、インバ
ータ82により反転された分周信号がそれぞれ入力され
る。ANDゲート81はこれらの入力信号に応じてマス
ク信号Smkを出力する。
【0082】このように構成されたマスク回路80にお
いて、遅延ロックループ回路がロック状態に達する前
に、カウンタ20からローレベルのロック信号Seout
出力されるので、これに応じてマスク回路80は、遅延
信号SB の同相信号をマスク信号Smkとして出力し、遅
延ロックループ回路がロック状態に達したあと、マスク
回路80は、遅延信号SB の周波数を2分周した分周信
号をマスク信号Smkとして出力する。
【0083】図13は、マスク回路80の動作を示すタ
イミングチャートである。図示のように、遅延ロックル
ープ回路がロック状態に達するまでの間に、カウンタ2
0のカウント値Mに応じて遅延回路30の遅延時間が制
御され、クロック信号ck1が遅延回路30およびクロ
ックツリー40により遅延された遅延信号SB が出力さ
れる。この場合、遅延信号SB と同相するマスク信号S
mkがマスク回路80により出力され、位相比較器10に
供給される。
【0084】位相比較器10により、クロック制御回路
50からのクロック信号ck2とマスク信号Smkとの位
相が比較され、これらの信号の位相差に応じてアップ信
号Supまたはダウン信号Sdwの何れかが出力され、カウ
ンタ20のカウント値Mが制御される。遅延ロックルー
プ回路がロック状態に達したあと、カウンタ20から出
力されるロック信号Seoutがハイレベルに切り換わる。
これに応じてマスク回路80は遅延信号SB の周波数を
1/2に分周した分周信号をマスク信号Smkとして位相
比較器10に出力される。一方、クロック制御回路50
において、ロック信号Seoutがハイレベルになると、出
力するクロック信号ck1の周波数がそれまでの2倍に
設定されるので、クロックツリー40から出力される遅
延信号SB の周波数も2倍となる。マスク回路80にお
いて遅延信号SB の周波数が1/2に分周した結果、基
準クロックCKR の2周期毎にマスク信号Smkが出力さ
れる。
【0085】このため、位相比較器10においては、遅
延ロックループ回路のロック状態にかかわらず、クロッ
ク信号ck2の周期毎に、即ち基準クロックCKR の2
周期毎に一回の位相比較が行われ、位相比較の結果に応
じてアップ信号Supまたはダウン信号Sdwが出力され
る。
【0086】図14は、遅延ロックループ回路全体の動
作を示すタイミングチャートである。以下、図14を参
照しつつ、本実施形態の遅延ロックループ回路の動作を
説明する。図示のように、リセット信号rstがハイレ
ベルのとき遅延ロックループ回路は待機状態にあり、リ
セット信号rstがローレベルに切り換わったとき、遅
延ロックループ回路が動作を始める。
【0087】まず、クロック制御回路50により、基準
クロックCKR に応じてクロック信号ck0,ck1,
ck2および反転判定基準信号Sd が出力される。位相
比較器10によりクロック信号ck2とクロックツリー
40からの遅延信号SB との位相が比較され、当該比較
結果に応じてアップ信号Supまたはダウン信号Sdwが出
力される。位相比較の結果に応じて、カウンタ20にお
いてカウント値Mの最上位ビットSm-1 から最下位ビッ
トS0 が順次決定され、当該カウント値Mに応じて遅延
回路30の遅延時間が制御される。
【0088】カウンタ20の最下位ビットS0 が決定さ
れたとき、カウンタ20から出力されるロック信号S
eoutがローレベルからハイレベルに切り換わり、遅延ロ
ックループ回路がロック状態に達したことを他の部分回
路に伝える。これに応じて、クロック制御回路50にお
いて、クロック信号ck1の周波数はそれまでの2倍に
設定される。即ち、ロック状態に達する前クロック信号
ck1は基準クロックCKR の2周期毎に一回出力され
るが、ロック状態に達したあと、基準クロックCKR
各周期毎にクロック信号ck1が出力される。また、マ
スク回路80において、ロック状態に達する前遅延信号
B の同相信号としてマスク信号Smkが出力されるが、
ロック状態に達したあと、遅延信号SB の周波数が1/
2に分周した分周信号をマスク信号Smkとして出力され
る。このため、位相比較器10において、クロック信号
ck2のパルス毎に位相比較が行われ、比較の結果に応
じてカウンタ20のカウント値Mが制御される。カウン
タ20において、ロック状態に達する前、アップ信号S
upまたはダウン信号Sdwに応じてカウント値Mの最上位
ビットから最下位ビットまで順次決定され、ロック状態
に達したあと、位相比較の結果に応じてカウント値Mの
最下位ビットから制御するので、遅延ロックループ回路
は動作条件の変化などに応じて遅延回路30の遅延時間
を調整し、状況の変化に追従する。
【0089】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、クロック制御回路50は基準クロックCKR に応じ
てクロック信号ck0,ck1,ck2および反転判定
基準信号Sd を出力し、位相比較器10はクロック信号
ck2とマスク回路80からのマスク信号Smkとの位相
を比較し、比較結果に応じてアップ信号Supまたはダウ
ン信号Sdwを出力し、カウンタ20は位相比較の結果に
応じてカウント値Mの最上位ビットから最下位ビットま
で順次決定し、遅延回路30はカウント値Mに応じて設
定した遅延時間でクロック信号ck1を遅らせて遅延信
号SD を出力する。クロックツリー40は遅延回路3の
出力信号SD をさらに遅延した遅延信号SB を出力し、
マスク回路80を介して位相比較器10に出力する。ロ
ック状態に達したあと、カウンタ20は位相比較の結果
に応じてカウント値Mの最下位ビットから変化させ、動
作条件の変化などに応じて遅延回路30の遅延時間を調
整するので、ロックアップタイムを大幅に短縮でき、出
力周波数の精度を向上できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遅延ロッ
クループ回路によれば、従来の遅延ロックループ回路に
おいて相反する問題であったロックアップタイムの短縮
と出力周波数の精度の向上を同時に容易に実現でき、特
殊な回路を要せず、一般的な論理回路のみで回路を構成
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遅延ロックループ回路の一実施形
態を示す回路図である。
【図2】本実施形態の遅延ロックループ回路の遅延合わ
せ動作を示す図である。
【図3】クロック制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】クロック制御回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】位相比較器の構成を示す回路図である。
【図6】位相比較器の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】カウンタの構成示す回路図である。
【図8】カウンタの動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】セルフリセット回路の構成示す回路図である。
【図10】遅延回路の一構成例を示す回路図である。
【図11】反転判定回路の構成を示す回路図である。
【図12】マスク回路の構成を示す回路図である。
【図13】マスク回路の動作を示すタイミングチャート
である。
【図14】遅延ロックループ回路の全体の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図15】従来の遅延ロックループ回路の一構成例を示
す回路図である。
【図16】従来の遅延ロックループ回路の動作示すタイ
ミングチャートである。
【図17】従来の遅延ロックループ回路のロックアップ
タイムを示す図である。
【符号の説明】
10,10a…位相比較器、20,20a…カウンタ、
30,30a…遅延回路、40…クロックツリー、50
…クロック制御回路、60…セルフリセット回路、70
…反転判定回路、80…マスク回路、VCC…電源電圧、
GND…接地電位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B079 CC02 CC08 CC14 DD05 DD06 DD08 DD17 5J001 BB00 BB03 BB05 BB08 BB09 BB10 BB11 BB12 BB14 BB21 BB22 BB24 DD09 5J106 AA04 CC21 CC59 DD17 DD24 DD42 DD43 DD48 JJ07 KK03 KK05 KK25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号と比較対象信号との位相を比較
    し、当該比較結果に応じた位相差信号を出力する位相比
    較回路と、 上記位相差信号に基づいてカウントを行い、上記比較対
    象信号と上記基準信号との位相が同期するまで上記位相
    差信号に応じてカウント値の最上位ビットから最下位ビ
    ットまで順次決定し、上記比較対象信号と上記基準信号
    との位相が同期したあと、上記位相差信号に応じて最下
    位ビットから最上位ビットに向かってカウント値を制御
    するカウンタと、 上記カウンタのカウント値に応じて遅延時間を設定し、
    上記基準信号を当該設定された遅延時間だけ遅らせて出
    力する第1の遅延回路と、 上記第1の遅延回路の出力信号に所定の遅延時間を与え
    て遅延信号を発生し、当該遅延信号を上記比較対象信号
    として上記位相比較回路に出力する第2の遅延回路とを
    有する遅延ロックループ回路。
  2. 【請求項2】上記基準信号に対して上記第2の遅延回路
    から出力される上記遅延信号の位相ずれがπ以上にある
    か否かを判定し、判定結果に応じて反転制御信号を出力
    する反転判定回路と、 上記反転制御信号に応じて上記第1の遅延回路の出力信
    号またはその反転信号の何れかを選択して出力する選択
    回路とを有する請求項1記載の遅延ロックループ回路。
  3. 【請求項3】上記カウンタのカウント値および上記位相
    比較回路から位相差信号に応じて誤動作を検出する誤動
    作検出回路と、 上記誤動作検出回路の検出信号に応じて回路をリセット
    するリセット回路とを有する請求項1記載の遅延ロック
    ループ回路。
  4. 【請求項4】上記誤動作検出回路は、上記カウンタのカ
    ウント値が最大値に達したとき当該カウント値をさらに
    増加させる上記位相差信号を連続して所定の回数受けた
    とき、または上記カウンタのカウント値が最小値にある
    とき当該カウント値をさらに低減させる上記位相差信号
    を連続して所定の回数を受けたとき、誤動作と判定する
    請求項3記載の遅延ロックループ回路。
  5. 【請求項5】基準信号に基づき、第1、第2および第3
    のクロック信号を生成するクロック生成回路と、 上記第3のクロック信号と比較対象信号との位相を比較
    し、当該比較結果に応じた位相差信号を出力する位相比
    較回路と、 上記第1のクロック信号の入力毎に上記位相差信号に基
    づきカウントを行い、上記比較対象信号と上記第3のク
    ロック信号との位相が同期するまで上記位相差信号に応
    じてカウント値の最上位ビットから最下位ビットまで順
    次決定し、上記比較対象信号と上記第3のクロック信号
    との位相が同期したあと、上記位相差信号に応じて最下
    位ビットから最上位ビットに向かってカウント値を制御
    するカウンタと、 上記カウンタのカウント値に応じて遅延時間を設定し、
    上記第2のクロック信号を当該設定された遅延時間だけ
    遅らせて出力する第1の遅延回路と、 上記第1の遅延回路の出力信号に所定の遅延時間を与え
    て遅延信号を発生し、当該遅延信号を上記比較対象信号
    として上記位相比較回路に出力する第2の遅延回路とを
    有する遅延ロックループ回路。
  6. 【請求項6】上記第2のクロック信号に対して上記第2
    の遅延回路から出力される上記遅延信号の位相ずれがπ
    以上にあるか否かを判定し、判定結果に応じて反転制御
    信号を出力する反転判定回路と、 上記反転制御信号に応じて上記第1の遅延回路の出力信
    号またはその反転信号の何れかを選択して出力する選択
    回路とを有する請求項5記載の遅延ロックループ回路。
  7. 【請求項7】上記カウンタのカウント値および上記位相
    比較回路から位相差信号に応じて誤動作を検出する誤動
    作検出回路と、 上記誤動作検出回路の検出信号に応じて上記クロック生
    成回路をリセットするリセット回路とを有する請求項5
    記載の遅延ロックループ回路。
  8. 【請求項8】上記誤動作検出回路は、上記カウンタのカ
    ウント値が最大値に達したとき当該カウント値をさらに
    増加させる上記位相差信号を連続して所定の回数受けた
    とき、または上記カウンタのカウント値が最小値にある
    とき当該カウント値をさらに低減させる上記位相差信号
    を連続して所定の回数を受けたとき、誤動作と判定する
    請求項7記載の遅延ロックループ回路。
  9. 【請求項9】上記位相比較回路は、上記第3のクロック
    信号と上記比較対象信号との位相を比較し、上記第3の
    クロック信号が上記比較対象信号より位相が進んでいる
    場合第1の位相差信号を出力し、上記第3のクロック信
    号が上記比較対象信号より位相が遅れている場合第2の
    位相差信号を出力する請求項5記載の遅延ロックループ
    回路。
  10. 【請求項10】上記クロック生成回路は、上記比較対象
    信号と上記第3のクロック信号との位相が同期するまで
    上記基準信号の1/2の周波数を持つ上記第2のクロッ
    ク信号を生成し、上記比較対象信号と上記第3のクロッ
    ク信号との位相が同期したあと、上記基準信号と同じ周
    波数を持つ上記第2のクロック信号を出力する請求項5
    記載の遅延ロックループ回路。
  11. 【請求項11】上記第2の遅延回路の出力信号の周波数
    を1/2に分周した分周信号を生成する分周回路と、 上記比較対象信号と上記第3のクロック信号との位相が
    同期するまで上記第2の遅延回路の出力信号を選択し、
    上記比較対象信号と上記第3のクロック信号との位相が
    同期したあと、上記分周回路からの分周信号を選択し、
    選択信号を上記比較対象信号として上記位相比較回路に
    出力する選択回路とを有する請求項10記載の遅延ロッ
    クループ回路。
  12. 【請求項12】上記第2の遅延回路は、論理ゲートから
    なる論理回路により構成されている請求項5記載の遅延
    ロックループ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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