JP2000124292A - ウェハ検知機構付き半導体製造装置及びウェハの処理方法 - Google Patents
ウェハ検知機構付き半導体製造装置及びウェハの処理方法Info
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- JP2000124292A JP2000124292A JP10297785A JP29778598A JP2000124292A JP 2000124292 A JP2000124292 A JP 2000124292A JP 10297785 A JP10297785 A JP 10297785A JP 29778598 A JP29778598 A JP 29778598A JP 2000124292 A JP2000124292 A JP 2000124292A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウェハ処理用プロセスガスに曝されないウェ
ハ検知機構を実現する。 【解決手段】 外部光ファイバ3を介して反射型光セン
サに接続された内部光ファイバ1を、Heガス導入路4
a,4b及びHeガス放出孔4cに沿って配置する。ウ
ェハ18が静電チャックステージ5に吸着されておれ
ば、反射型光センサの発した光は内部光ファイバ1の端
面から出た後、反射して戻ってくるのでウェハ検知がで
きる。このとき内部光ファイバ1はウェハ18で覆われ
るので、プラズマ状態のプロセスガスによって削り取ら
れることがない。また、Heガスが内部光ファイバ1周
辺及びウェハ18と静電チャックステージ5との間のわ
ずかな隙間に充満しておれば、ウェハ18の表面温度の
均一性を高めるだけでなく、プロセスガスが内部光ファ
イバ1周辺に侵入するのを防ぐので、内部光ファイバ1
に反応生成物質が生じにくい。
ハ検知機構を実現する。 【解決手段】 外部光ファイバ3を介して反射型光セン
サに接続された内部光ファイバ1を、Heガス導入路4
a,4b及びHeガス放出孔4cに沿って配置する。ウ
ェハ18が静電チャックステージ5に吸着されておれ
ば、反射型光センサの発した光は内部光ファイバ1の端
面から出た後、反射して戻ってくるのでウェハ検知がで
きる。このとき内部光ファイバ1はウェハ18で覆われ
るので、プラズマ状態のプロセスガスによって削り取ら
れることがない。また、Heガスが内部光ファイバ1周
辺及びウェハ18と静電チャックステージ5との間のわ
ずかな隙間に充満しておれば、ウェハ18の表面温度の
均一性を高めるだけでなく、プロセスガスが内部光ファ
イバ1周辺に侵入するのを防ぐので、内部光ファイバ1
に反応生成物質が生じにくい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
おけるウェハの有無または位置を検知することに関する
ものである。
おけるウェハの有無または位置を検知することに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置においてウェハの表面に
処理を施す場合、ウェハをステージに載置して処理を施
すことが多い。そしてウェハをステージに載置するとき
には、ロボットアームによってウェハの搬送を行うこと
が一般的である。
処理を施す場合、ウェハをステージに載置して処理を施
すことが多い。そしてウェハをステージに載置するとき
には、ロボットアームによってウェハの搬送を行うこと
が一般的である。
【0003】さて、ウェハをロボットアームにより半導
体製造装置のステージに載置する際に、ノイズが信号に
混入してロボットアームに正しく命令が伝わらなかった
り、その他の様々な原因によってロボットアームが故障
したりすることがある。すると、ウェハがステージ上の
適切な位置に載置されなかったり、あるいはウェハが全
くステージに搬送されなかったりする事態が生じる。
体製造装置のステージに載置する際に、ノイズが信号に
混入してロボットアームに正しく命令が伝わらなかった
り、その他の様々な原因によってロボットアームが故障
したりすることがある。すると、ウェハがステージ上の
適切な位置に載置されなかったり、あるいはウェハが全
くステージに搬送されなかったりする事態が生じる。
【0004】このような異常事態を検知するために、半
導体製造装置の内部にはウェハの有無または位置を検知
する機構が取り付けられていることが多い。例えば、ウ
ェハ検知機構を備えたプラズマエッチング装置の例とし
て特開昭61−56416号公報に開示された技術があ
る。このプラズマエッチング装置の構造の概略の断面を
図11に示す。図11においてプラズマエッチング装置
D3は、プラズマガスの供給口114とプラズマ噴射孔
を有するプレート109とを備えた上体部115と、排
気口113及び上下に移動するストローク機構112を
備え、ウェハ110を載置するステージ部111とを有
し、さらにウェハ検知機構として、上体部115に単結
晶サファイヤ108、集光レンズ106、光ファイバ1
04、投光器102を、ステージ部111に単結晶サフ
ァイヤ107、集光レンズ105、光ファイバ103、
受光器101をそれぞれ有する。
導体製造装置の内部にはウェハの有無または位置を検知
する機構が取り付けられていることが多い。例えば、ウ
ェハ検知機構を備えたプラズマエッチング装置の例とし
て特開昭61−56416号公報に開示された技術があ
る。このプラズマエッチング装置の構造の概略の断面を
図11に示す。図11においてプラズマエッチング装置
D3は、プラズマガスの供給口114とプラズマ噴射孔
を有するプレート109とを備えた上体部115と、排
気口113及び上下に移動するストローク機構112を
備え、ウェハ110を載置するステージ部111とを有
し、さらにウェハ検知機構として、上体部115に単結
晶サファイヤ108、集光レンズ106、光ファイバ1
04、投光器102を、ステージ部111に単結晶サフ
ァイヤ107、集光レンズ105、光ファイバ103、
受光器101をそれぞれ有する。
【0005】この装置D3において、ウェハ110が無
ければ投光器102から発せられた光は、光ファイバ1
04、集光レンズ106、単結晶サファイヤ108、プ
レート109のプラズマ噴射孔、単結晶サファイヤ10
7、集光レンズ105、光ファイバ103を介して受光
器101に到達するが、ウェハ110がステージ部11
1の上に存在して光路を遮断すれば受光器101には到
達しない。これによってウェハの有無が検知できる。
ければ投光器102から発せられた光は、光ファイバ1
04、集光レンズ106、単結晶サファイヤ108、プ
レート109のプラズマ噴射孔、単結晶サファイヤ10
7、集光レンズ105、光ファイバ103を介して受光
器101に到達するが、ウェハ110がステージ部11
1の上に存在して光路を遮断すれば受光器101には到
達しない。これによってウェハの有無が検知できる。
【0006】また、ウエハが所定の位置からずれて配置
されているかどうかを検知するには、投光器102、光
ファイバ104、集光レンズ106、単結晶サファイヤ
108及び受光器101、光ファイバ103、集光レン
ズ105、単結晶サファイヤ107の一組からなるウェ
ハ検知機構を、例えばウエハ110の外周部より僅かに
外側の位置に円周を等分するように複数設ければよい。
そうすれば、全てのウェハ検知機構の光路が遮断されな
ければウエハは所定位置にあると検知され、いずれかの
ウェハ検知機構の光路が遮断されればウエハがそのウェ
ハ検知機構の存在する方向に偏心していると判断され
る。
されているかどうかを検知するには、投光器102、光
ファイバ104、集光レンズ106、単結晶サファイヤ
108及び受光器101、光ファイバ103、集光レン
ズ105、単結晶サファイヤ107の一組からなるウェ
ハ検知機構を、例えばウエハ110の外周部より僅かに
外側の位置に円周を等分するように複数設ければよい。
そうすれば、全てのウェハ検知機構の光路が遮断されな
ければウエハは所定位置にあると検知され、いずれかの
ウェハ検知機構の光路が遮断されればウエハがそのウェ
ハ検知機構の存在する方向に偏心していると判断され
る。
【0007】なお、単結晶のサファイヤは特定の光軸方
向のみの光を透過させ光軸以外の方向からの光を透過さ
せないため、プラズマ空間のプラズマ発光があってもそ
の光を受光器101に導かずに、投光器102と受光器
101との間において直線で入射する光のみを透過させ
ることができる。
向のみの光を透過させ光軸以外の方向からの光を透過さ
せないため、プラズマ空間のプラズマ発光があってもそ
の光を受光器101に導かずに、投光器102と受光器
101との間において直線で入射する光のみを透過させ
ることができる。
【0008】また、他のウェハ検知機構として例えば、
特開平4−345050号公報に開示された技術もあ
る。この技術は、投光器及び受光器の設置場所とウェハ
処理室とを石英ガラス板によって区切った装置であっ
て、投光器から発せられた赤外線が石英ガラス板を介し
てウェハに到達し、そこで反射してV字型の光路を描い
て再び石英ガラス板を介して受光器に戻るように投光器
と受光器とを隣接して配置するという基本思想に立脚し
て、ウェハが所定の位置にあるとき以外の反射光を受光
器が検知しないよう遮光版により光路を制限する、とい
うものである。
特開平4−345050号公報に開示された技術もあ
る。この技術は、投光器及び受光器の設置場所とウェハ
処理室とを石英ガラス板によって区切った装置であっ
て、投光器から発せられた赤外線が石英ガラス板を介し
てウェハに到達し、そこで反射してV字型の光路を描い
て再び石英ガラス板を介して受光器に戻るように投光器
と受光器とを隣接して配置するという基本思想に立脚し
て、ウェハが所定の位置にあるとき以外の反射光を受光
器が検知しないよう遮光版により光路を制限する、とい
うものである。
【0009】また他に、特開平2−211650号公報
に開示された技術もある。この技術は、ウェハを三本以
上の支持棒の端面で支持するタイプの装置にウェハ検知
機構を組み込んだものであり、各支持棒の内部に光ファ
イバが内蔵されている。光ファイバの一端は、ウェハを
支える支持棒の端面からやや支持棒内部に入り込んだ位
置になるよう配置され、光ファイバの他端は反射型光セ
ンサに接続されている。
に開示された技術もある。この技術は、ウェハを三本以
上の支持棒の端面で支持するタイプの装置にウェハ検知
機構を組み込んだものであり、各支持棒の内部に光ファ
イバが内蔵されている。光ファイバの一端は、ウェハを
支える支持棒の端面からやや支持棒内部に入り込んだ位
置になるよう配置され、光ファイバの他端は反射型光セ
ンサに接続されている。
【0010】反射型光センサとは発光素子と受光素子と
を同一面に備え、発光素子から発せられた光の反射を受
光素子が捕らえることで対象物を検知するセンサのこと
である。ウェハがこの支持棒の上に載置されておれば、
発光素子から発せられた光は光ファイバを介してウェハ
へと放出され、そこで反射して再び光ファイバに戻り受
光素子に到達するので、ウェハの存在を検知できる。
を同一面に備え、発光素子から発せられた光の反射を受
光素子が捕らえることで対象物を検知するセンサのこと
である。ウェハがこの支持棒の上に載置されておれば、
発光素子から発せられた光は光ファイバを介してウェハ
へと放出され、そこで反射して再び光ファイバに戻り受
光素子に到達するので、ウェハの存在を検知できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示し
たウェハ検知機構には、エッチング処理中に単結晶サフ
ァイヤ107,108がプラズマに曝されるためその表
面に反応生成物質が生じ、その結果表面が曇って安定し
た検知ができなくなる、という問題があった。また、プ
ラズマによって単結晶サファイヤ107,108の表面
が削り取られる、という問題や、上体部115とステー
ジ部111とで囲まれたプラズマ発生室116中に単結
晶サファイヤ107,108が配置されるため、ウェハ
110に対するプラズマガス分布の均一性が確保できな
いという問題もあった。さらに、投受光型光センサを用
いているという点と、ファイバやレンズなどの構成部品
数が多いという点とから、センサ取付位置に制約があ
る、という問題もあった。
たウェハ検知機構には、エッチング処理中に単結晶サフ
ァイヤ107,108がプラズマに曝されるためその表
面に反応生成物質が生じ、その結果表面が曇って安定し
た検知ができなくなる、という問題があった。また、プ
ラズマによって単結晶サファイヤ107,108の表面
が削り取られる、という問題や、上体部115とステー
ジ部111とで囲まれたプラズマ発生室116中に単結
晶サファイヤ107,108が配置されるため、ウェハ
110に対するプラズマガス分布の均一性が確保できな
いという問題もあった。さらに、投受光型光センサを用
いているという点と、ファイバやレンズなどの構成部品
数が多いという点とから、センサ取付位置に制約があ
る、という問題もあった。
【0012】また、特開平4−345050号公報に開
示された技術には、プラズマエッチング装置などウェハ
表面をガスに曝すタイプの半導体製造装置に用いた場合
に、投光器及び受光器がウェハを挟み込まないのでウェ
ハの片面に対して処理の均一性が確保できるという利点
や、比較的コンパクトであるのでセンサ取付位置に対す
る制約も多くはないという利点があるものの、特開昭6
1−56416号公報に開示された技術と同様、石英ガ
ラス板や遮光板の表面に反応生成物質が生じるという問
題や、プラズマによって石英ガラス板や遮光板の表面が
削り取られるという問題が残る。
示された技術には、プラズマエッチング装置などウェハ
表面をガスに曝すタイプの半導体製造装置に用いた場合
に、投光器及び受光器がウェハを挟み込まないのでウェ
ハの片面に対して処理の均一性が確保できるという利点
や、比較的コンパクトであるのでセンサ取付位置に対す
る制約も多くはないという利点があるものの、特開昭6
1−56416号公報に開示された技術と同様、石英ガ
ラス板や遮光板の表面に反応生成物質が生じるという問
題や、プラズマによって石英ガラス板や遮光板の表面が
削り取られるという問題が残る。
【0013】また、特開平2−211650号公報に開
示された技術にも、反射型光センサを用いているため特
開平4−345050号公報に開示された技術と同様の
利点はあるものの、プラズマエッチング装置などウェハ
表面をガスに曝すタイプの半導体製造装置に用いた場合
には、光ファイバの表面に反応生成物質が生じるという
問題が残る。
示された技術にも、反射型光センサを用いているため特
開平4−345050号公報に開示された技術と同様の
利点はあるものの、プラズマエッチング装置などウェハ
表面をガスに曝すタイプの半導体製造装置に用いた場合
には、光ファイバの表面に反応生成物質が生じるという
問題が残る。
【0014】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、センサ取付位置への制約が少ない反射
型光センサと光ファイバとを用いて、光ファイバを処理
物質に曝すことなく、光ファイバの表面に反応生成物質
が生じないようにするものである。
なされたもので、センサ取付位置への制約が少ない反射
型光センサと光ファイバとを用いて、光ファイバを処理
物質に曝すことなく、光ファイバの表面に反応生成物質
が生じないようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、自己の発した光の反射光を検知する光
センサと、ウェハの搬出入口を備えた密閉可能な反応室
と、第1の孔を有し、前記ウェハを前記反応室内で保持
し得るステージと、前記ウェハに処理をするための処理
用物質を、前記反応室へ外部から送り込む第1の送入手
段と、前記ステージに保持された前記ウェハと前記ステ
ージとの間に不活性ガスが前記第1の孔を介して浸透す
るよう、前記不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込
む第2の送入手段と、2つの端面を有し、前記第1の孔
の径よりは小さい径を有し、前記反応室から外部へと伸
びている光ファイバとを備え、前記光ファイバの一方の
前記端面が前記光センサに接続され、前記ウェハが前記
ステージに保持された状態のときに、前記光ファイバの
他方の前記端面が前記第1の孔を介して前記ウェハの表
面に接近し、かつ対向して配置された、ウェハ検知機構
付き半導体製造装置である。
にかかるものは、自己の発した光の反射光を検知する光
センサと、ウェハの搬出入口を備えた密閉可能な反応室
と、第1の孔を有し、前記ウェハを前記反応室内で保持
し得るステージと、前記ウェハに処理をするための処理
用物質を、前記反応室へ外部から送り込む第1の送入手
段と、前記ステージに保持された前記ウェハと前記ステ
ージとの間に不活性ガスが前記第1の孔を介して浸透す
るよう、前記不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込
む第2の送入手段と、2つの端面を有し、前記第1の孔
の径よりは小さい径を有し、前記反応室から外部へと伸
びている光ファイバとを備え、前記光ファイバの一方の
前記端面が前記光センサに接続され、前記ウェハが前記
ステージに保持された状態のときに、前記光ファイバの
他方の前記端面が前記第1の孔を介して前記ウェハの表
面に接近し、かつ対向して配置された、ウェハ検知機構
付き半導体製造装置である。
【0016】この発明のうち請求項2にかかるものは、
前記光ファイバの前記反応室の内部にある部分のうち前
記他方の前記端面以外の一部分または全部分を取り囲む
ようにして設けられた温度制御手段をさらに備える請求
項1記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置である。
前記光ファイバの前記反応室の内部にある部分のうち前
記他方の前記端面以外の一部分または全部分を取り囲む
ようにして設けられた温度制御手段をさらに備える請求
項1記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置である。
【0017】この発明のうち請求項3にかかるものは、
前記光ファイバの径と同程度の径の第2の孔を有するウ
ェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の位置を変化させ
ることで前記搬出入口を介して前記ウェハを前記ステー
ジに搬送可能なロボットアームをさらに備える請求項1
記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置である。
前記光ファイバの径と同程度の径の第2の孔を有するウ
ェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の位置を変化させ
ることで前記搬出入口を介して前記ウェハを前記ステー
ジに搬送可能なロボットアームをさらに備える請求項1
記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置である。
【0018】この発明のうち請求項4にかかるものは、
前記第2の孔の中心は前記ウェハ保持部の中心に一致し
ている、請求項3記載のウェハ検知機構付き半導体製造
装置である。
前記第2の孔の中心は前記ウェハ保持部の中心に一致し
ている、請求項3記載のウェハ検知機構付き半導体製造
装置である。
【0019】この発明のうち請求項5にかかるものは、
前記第1の孔の中心が前記ステージの中心に一致してい
る、請求項4記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置
である。
前記第1の孔の中心が前記ステージの中心に一致してい
る、請求項4記載のウェハ検知機構付き半導体製造装置
である。
【0020】この発明のうち請求項6にかかるものは、
自己の発した光の反射光を検知する光センサと、ウェハ
の搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、第1の孔を有
し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得るステージ
と、前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記
反応室へ外部から送り込む第1の送入手段と、前記ステ
ージに保持された前記ウェハと前記ステージとの間に不
活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよう、前記不
活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の送入手
段と、2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さ
い径を有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファ
イバとを備え、前記光ファイバの一方の前記端面が前記
光センサに接続され、前記ウェハが前記ステージに保持
された状態のときに、前記光ファイバの他方の前記端面
が前記第1の孔を介して前記ウェハの表面に接近し、か
つ対向して配置された、ウェハ検知機構付き半導体製造
装置を用い、前記ウェハを前記搬出入口から前記反応室
内に搬入し、前記ステージに保持させる第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記ステージに保持された前記
ウェハと前記ステージとの間に前記不活性ガスが前記第
1の孔を介して浸透するよう、前記第2の送入手段によ
り不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の工
程と、前記第2の工程の後に、前記ウェハに処理をする
ための前記処理用物質を、前記第1の送入手段により前
記反応室へ外部から送り込む第3の工程とを備えたウェ
ハの処理方法である。
自己の発した光の反射光を検知する光センサと、ウェハ
の搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、第1の孔を有
し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得るステージ
と、前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記
反応室へ外部から送り込む第1の送入手段と、前記ステ
ージに保持された前記ウェハと前記ステージとの間に不
活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよう、前記不
活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の送入手
段と、2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さ
い径を有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファ
イバとを備え、前記光ファイバの一方の前記端面が前記
光センサに接続され、前記ウェハが前記ステージに保持
された状態のときに、前記光ファイバの他方の前記端面
が前記第1の孔を介して前記ウェハの表面に接近し、か
つ対向して配置された、ウェハ検知機構付き半導体製造
装置を用い、前記ウェハを前記搬出入口から前記反応室
内に搬入し、前記ステージに保持させる第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記ステージに保持された前記
ウェハと前記ステージとの間に前記不活性ガスが前記第
1の孔を介して浸透するよう、前記第2の送入手段によ
り不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の工
程と、前記第2の工程の後に、前記ウェハに処理をする
ための前記処理用物質を、前記第1の送入手段により前
記反応室へ外部から送り込む第3の工程とを備えたウェ
ハの処理方法である。
【0021】この発明のうち請求項7にかかるものは、
自己の発した光の反射光を検知する光センサと、ウェハ
の搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、第1の孔を有
し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得るステージ
と、前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記
反応室へ外部から送り込む第1の送入手段と、前記ステ
ージに保持された前記ウェハと前記ステージとの間に不
活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよう、前記不
活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の送入手
段と、2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さ
い径を有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファ
イバと、前記光ファイバの径と同程度の径の第2の孔を
有するウェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の位置を
変化させることで前記搬出入口を介して前記ウェハを前
記ステージに搬送可能なロボットアームとを備え、前記
光ファイバの一方の前記端面が前記光センサに接続さ
れ、前記ウェハが前記ステージに保持された状態のとき
に、前記光ファイバの他方の前記端面が前記第1の孔を
介して前記ウェハの表面に接近し、かつ対向して配置さ
れた、ウェハ検知機構付き半導体製造装置を用い、前記
光センサが、前記光ファイバを介して前記第2の孔の位
置を検出し、前記ウェハ保持部を前記ステージの適切な
位置に移動させることができるよう、前記ロボットアー
ムに学習させる工程を備えたウェハの処理方法である。
自己の発した光の反射光を検知する光センサと、ウェハ
の搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、第1の孔を有
し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得るステージ
と、前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記
反応室へ外部から送り込む第1の送入手段と、前記ステ
ージに保持された前記ウェハと前記ステージとの間に不
活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよう、前記不
活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の送入手
段と、2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さ
い径を有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファ
イバと、前記光ファイバの径と同程度の径の第2の孔を
有するウェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の位置を
変化させることで前記搬出入口を介して前記ウェハを前
記ステージに搬送可能なロボットアームとを備え、前記
光ファイバの一方の前記端面が前記光センサに接続さ
れ、前記ウェハが前記ステージに保持された状態のとき
に、前記光ファイバの他方の前記端面が前記第1の孔を
介して前記ウェハの表面に接近し、かつ対向して配置さ
れた、ウェハ検知機構付き半導体製造装置を用い、前記
光センサが、前記光ファイバを介して前記第2の孔の位
置を検出し、前記ウェハ保持部を前記ステージの適切な
位置に移動させることができるよう、前記ロボットアー
ムに学習させる工程を備えたウェハの処理方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態は、
本発明をプラズマエッチング装置に適用した一例であ
る。
本発明をプラズマエッチング装置に適用した一例であ
る。
【0023】図1に、本実施の形態にかかるプラズマエ
ッチング装置D1の断面図を示す。プラズマエッチング
装置D1は平行平板電極型であり、エッチング処理時に
プラズマエッチャントとなるプロセスガスを供給するた
めのプロセスガス供給口8と、空気または処理済プロセ
スガスを引き抜くための排気口9と、ウェハ18を出し
入れするためのウェハ搬出入口10とを備えた反応室7
を中心に構成される。
ッチング装置D1の断面図を示す。プラズマエッチング
装置D1は平行平板電極型であり、エッチング処理時に
プラズマエッチャントとなるプロセスガスを供給するた
めのプロセスガス供給口8と、空気または処理済プロセ
スガスを引き抜くための排気口9と、ウェハ18を出し
入れするためのウェハ搬出入口10とを備えた反応室7
を中心に構成される。
【0024】ウェハ18は、ウェハ保持部19、第1ア
ーム21及び第2アーム22を備えたロボットアームR
1により反応室7に搬出入される。
ーム21及び第2アーム22を備えたロボットアームR
1により反応室7に搬出入される。
【0025】反応室7の内部には、零電位に保持される
下部電極である電極板17がプロセスガス供給口8を覆
うように設けられている。この電極板17は多数のガス
噴射孔を備えており、プロセスガス供給口8から供給さ
れたプロセスガスがウェハ18の全面に均一に当たるよ
うにする機能も有する。
下部電極である電極板17がプロセスガス供給口8を覆
うように設けられている。この電極板17は多数のガス
噴射孔を備えており、プロセスガス供給口8から供給さ
れたプロセスガスがウェハ18の全面に均一に当たるよ
うにする機能も有する。
【0026】反応室7の上部には蓋11が存在し、反応
室7を密閉する。蓋11の一部は絶縁体12で構成され
ており、絶縁体12の反応室7内部側には、高周波電力
が印加される上部電極である静電チャックステージ5が
設けられている。絶縁体12はこの静電チャックステー
ジ5と蓋11とを絶縁する機能を有する。
室7を密閉する。蓋11の一部は絶縁体12で構成され
ており、絶縁体12の反応室7内部側には、高周波電力
が印加される上部電極である静電チャックステージ5が
設けられている。絶縁体12はこの静電チャックステー
ジ5と蓋11とを絶縁する機能を有する。
【0027】静電チャックステージ5は、クーロン力に
よってウェハ18を吸着保持するステージである。ウェ
ハ18を静電チャックステージ5に吸着させる際には、
処理すべき側の面を下向きにしてウェハ18をロボット
アームR1がウェハ保持部19に載せ、ウェハ保持部1
9を静電チャックステージ5の真下まで移動させてから
上方に移動させた後、ウェハ18を静電チャックステー
ジ5に接近させて吸着を行う。また、静電チャックステ
ージ5の内部にはウェハ18の表面の温度をプロセスに
適した温度に保つための媒質、例えば冷媒を通すパイプ
6が設けられている。
よってウェハ18を吸着保持するステージである。ウェ
ハ18を静電チャックステージ5に吸着させる際には、
処理すべき側の面を下向きにしてウェハ18をロボット
アームR1がウェハ保持部19に載せ、ウェハ保持部1
9を静電チャックステージ5の真下まで移動させてから
上方に移動させた後、ウェハ18を静電チャックステー
ジ5に接近させて吸着を行う。また、静電チャックステ
ージ5の内部にはウェハ18の表面の温度をプロセスに
適した温度に保つための媒質、例えば冷媒を通すパイプ
6が設けられている。
【0028】絶縁体12の中央外部側には、Heガス導
入用のフランジ13が取り付けられている。図2は、図
1のフランジ13近傍の構造を拡大して示す断面図であ
る。フランジ13にはHeガス供給孔14とHeガス供
給孔14に導通したHeガス導入路4aとが設けられて
いる。Heガス供給孔14から供給されたHeガスは、
Heガス導入路4aと、絶縁体12の内部にも設けられ
たHeガス導入路4bと、静電チャックステージ5に設
けられたHeガス放出孔4cとを通って反応室7の内部
に導入される。
入用のフランジ13が取り付けられている。図2は、図
1のフランジ13近傍の構造を拡大して示す断面図であ
る。フランジ13にはHeガス供給孔14とHeガス供
給孔14に導通したHeガス導入路4aとが設けられて
いる。Heガス供給孔14から供給されたHeガスは、
Heガス導入路4aと、絶縁体12の内部にも設けられ
たHeガス導入路4bと、静電チャックステージ5に設
けられたHeガス放出孔4cとを通って反応室7の内部
に導入される。
【0029】このHeガスは、ウェハ18の処理すべき
側の表面の温度を全面にわたって均一にする機能を有し
ている。ガスであることから、ウェハ18とウェハ18
を吸着した静電チャックステージ5との間に生じるわず
かな隙間にも浸透し、温度制御された静電チャックステ
ージ5の温度をウェハに伝え、ウェハ表面の温度の均一
性を高める。
側の表面の温度を全面にわたって均一にする機能を有し
ている。ガスであることから、ウェハ18とウェハ18
を吸着した静電チャックステージ5との間に生じるわず
かな隙間にも浸透し、温度制御された静電チャックステ
ージ5の温度をウェハに伝え、ウェハ表面の温度の均一
性を高める。
【0030】フランジ13の上部には、フランジ15が
取り付けられている。フランジ15には、外部光ファイ
バ3と接続された接続具2がナット16によって固定さ
れている。またフランジ15からは、Heガスの供給を
阻害しないようHeガス導入路4a,4b及びHeガス
放出孔4cの径よりも小さな径を有する内部光ファイバ
1が、Heガス導入路4a,4bに沿って、Heガス放
出孔4c内の静電チャックステージ5の表面より距離δ
だけ奥まった位置まで伸びている。
取り付けられている。フランジ15には、外部光ファイ
バ3と接続された接続具2がナット16によって固定さ
れている。またフランジ15からは、Heガスの供給を
阻害しないようHeガス導入路4a,4b及びHeガス
放出孔4cの径よりも小さな径を有する内部光ファイバ
1が、Heガス導入路4a,4bに沿って、Heガス放
出孔4c内の静電チャックステージ5の表面より距離δ
だけ奥まった位置まで伸びている。
【0031】図3は、フランジ15付近の内部の構造を
示す断面図である。接続具2は外部光ファイバ3と内部
光ファイバ1とを接続するためのものであり、その端面
2aは、ナット16がフランジ15にねじ締結されるこ
とによって内部光ファイバ1の端面1aと密着する。ま
たフランジ15はOリング23を備えており、フランジ
13との密着性は高い。
示す断面図である。接続具2は外部光ファイバ3と内部
光ファイバ1とを接続するためのものであり、その端面
2aは、ナット16がフランジ15にねじ締結されるこ
とによって内部光ファイバ1の端面1aと密着する。ま
たフランジ15はOリング23を備えており、フランジ
13との密着性は高い。
【0032】外部光ファイバ3の先には反射型光センサ
24が接続される。この反射型光センサ24は、発光部
と受光部と信号処理部とを備え、発光部から発せられた
光の反射光を受光部が検知し、その強弱に応じてウェハ
有無の判断結果を信号処理部から出力する、というもの
である。
24が接続される。この反射型光センサ24は、発光部
と受光部と信号処理部とを備え、発光部から発せられた
光の反射光を受光部が検知し、その強弱に応じてウェハ
有無の判断結果を信号処理部から出力する、というもの
である。
【0033】よってウェハ18が静電チャックステージ
5に吸着されている場合、反射型光センサ24の発光部
から発せられた光は、外部光ファイバ3及び内部光ファ
イバ1を介して内部光ファイバ1の端面1bに到達し、
ウェハ18まで進む。そしてウェハ18の処理すべき面
とは反対側の面で反射して、再び内部光ファイバ1及び
外部光ファイバ3を介して反射型光センサ24へと戻
り、反射型光センサ24の受光部は戻ってきた光を検知
する。信号処理部はその光の強度からウェハが存在する
ことを出力する。このとき、内部光ファイバ1はウェハ
18が静電チャックステージ5に吸着されているので直
接プラズマに曝されることはなく、端面1bがプラズマ
によって削り取られるといったダメージを受けることは
ない。
5に吸着されている場合、反射型光センサ24の発光部
から発せられた光は、外部光ファイバ3及び内部光ファ
イバ1を介して内部光ファイバ1の端面1bに到達し、
ウェハ18まで進む。そしてウェハ18の処理すべき面
とは反対側の面で反射して、再び内部光ファイバ1及び
外部光ファイバ3を介して反射型光センサ24へと戻
り、反射型光センサ24の受光部は戻ってきた光を検知
する。信号処理部はその光の強度からウェハが存在する
ことを出力する。このとき、内部光ファイバ1はウェハ
18が静電チャックステージ5に吸着されているので直
接プラズマに曝されることはなく、端面1bがプラズマ
によって削り取られるといったダメージを受けることは
ない。
【0034】逆に静電チャックステージ5上にウェハ1
8が吸着されていなければ、戻ってくる光は零か非常に
微弱なものになるので、信号処理部はその光の強度に応
じてウェハが存在しないことを出力する。
8が吸着されていなければ、戻ってくる光は零か非常に
微弱なものになるので、信号処理部はその光の強度に応
じてウェハが存在しないことを出力する。
【0035】このように光ファイバ1,3を用いること
によって、反射型光センサ24から発せられた光を減衰
することなくウェハ18の間近にまで導くことができ、
比較的反射光の検出距離が短い反射型光センサであって
も採用することができる。ウェハ18が静電チャックス
テージ5に保持された状態のときに内部光ファイバ1の
端面1bが、Heガス放出孔4cを介してウェハ18の
表面に接近し、かつ対向するように配置されており、端
面1bがウェハ検知の直接の受発光面となっているから
である。
によって、反射型光センサ24から発せられた光を減衰
することなくウェハ18の間近にまで導くことができ、
比較的反射光の検出距離が短い反射型光センサであって
も採用することができる。ウェハ18が静電チャックス
テージ5に保持された状態のときに内部光ファイバ1の
端面1bが、Heガス放出孔4cを介してウェハ18の
表面に接近し、かつ対向するように配置されており、端
面1bがウェハ検知の直接の受発光面となっているから
である。
【0036】内部光ファイバ1はフランジ15に真空装
置用接着剤で接着されている。この内部光ファイバ1は
30〜50μmの微細ファイバを複数本、例えば一万本
程度、軸方向に引っ張りながら溶着して束ねることで形
成される。図4は、図3に示された切断線AAにおける
内部光ファイバ1の断面図である。内部光ファイバ1は
微細ファイバの束1d及び微細ファイバの束1dの周囲
を覆う遮光材1cとで構成される。遮光材1cは内部光
ファイバ1の内部を通過する光が外部に漏れないように
するために設けられる。また図5は、図4に示された切
断線BBにおける断面図である。
置用接着剤で接着されている。この内部光ファイバ1は
30〜50μmの微細ファイバを複数本、例えば一万本
程度、軸方向に引っ張りながら溶着して束ねることで形
成される。図4は、図3に示された切断線AAにおける
内部光ファイバ1の断面図である。内部光ファイバ1は
微細ファイバの束1d及び微細ファイバの束1dの周囲
を覆う遮光材1cとで構成される。遮光材1cは内部光
ファイバ1の内部を通過する光が外部に漏れないように
するために設けられる。また図5は、図4に示された切
断線BBにおける断面図である。
【0037】ここで、Heガス導入路4a,4b及びH
eガス放出孔4cに内部光ファイバ1を配置した理由を
述べる。Heガスは不活性ガスであり、内部光ファイバ
1の端面1bの付近に満たされていても端面1bには付
着しにくい。さらに、Heガスはウェハ18と静電チャ
ックステージ5とのわずかな隙間に浸透するので、プラ
ズマ状態のプロセスガスがこの隙間から内部光ファイバ
1のところに侵入するのを防ぐ。つまりHeガスに、ウ
ェハ表面の温度の均一性を高める機能だけでなく、内部
光ファイバ1を保護する機能をも持たせているのであ
る。
eガス放出孔4cに内部光ファイバ1を配置した理由を
述べる。Heガスは不活性ガスであり、内部光ファイバ
1の端面1bの付近に満たされていても端面1bには付
着しにくい。さらに、Heガスはウェハ18と静電チャ
ックステージ5とのわずかな隙間に浸透するので、プラ
ズマ状態のプロセスガスがこの隙間から内部光ファイバ
1のところに侵入するのを防ぐ。つまりHeガスに、ウ
ェハ表面の温度の均一性を高める機能だけでなく、内部
光ファイバ1を保護する機能をも持たせているのであ
る。
【0038】よって、ウェハ検知の直接の受発光面とな
る端面1b付近には反応生成物質が生じにくく、受光面
を定期的に洗浄するなどのメンテナンス作業が軽減され
る。
る端面1b付近には反応生成物質が生じにくく、受光面
を定期的に洗浄するなどのメンテナンス作業が軽減され
る。
【0039】なお、反射型光センサ24がウェハ18の
存在を検知しない限りは、通常、プロセスガスを反応室
7の内部には導入しないので、プロセスガスが反応室7
に充填されるときは常にウェハ18が静電チャックステ
ージ5に吸着されているといえる。よって内部光ファイ
バ1が直接プロセスガスに曝されることはない。
存在を検知しない限りは、通常、プロセスガスを反応室
7の内部には導入しないので、プロセスガスが反応室7
に充填されるときは常にウェハ18が静電チャックステ
ージ5に吸着されているといえる。よって内部光ファイ
バ1が直接プロセスガスに曝されることはない。
【0040】また、プロセスガスが反応室7に充填され
る際には、通常、予めHeガスがHeガス導入路4a,
4b及びHeガス放出孔4cに充満されてウェハ18の
温度が制御されているので、ウェハ18と静電チャック
ステージ5との隙間からプロセスガスが内部光ファイバ
1に浸透してくることはほとんどない。
る際には、通常、予めHeガスがHeガス導入路4a,
4b及びHeガス放出孔4cに充満されてウェハ18の
温度が制御されているので、ウェハ18と静電チャック
ステージ5との隙間からプロセスガスが内部光ファイバ
1に浸透してくることはほとんどない。
【0041】また処理手順を考慮すれば、通常、ウェハ
18が静電チャックステージ5から離脱される前にプロ
セスガスは反応室7内部から排気されるので、内部光フ
ァイバ1がプロセスガスに曝されることはない。
18が静電チャックステージ5から離脱される前にプロ
セスガスは反応室7内部から排気されるので、内部光フ
ァイバ1がプロセスガスに曝されることはない。
【0042】このプラズマエッチング装置D1を用いれ
ば、内部光ファイバ1は直接プラズマに曝されることは
なく、端面1bがプラズマによって削り取られるといっ
たダメージを受けることはない。また、Heガスがウェ
ハ18と静電チャックステージ5とのわずかな隙間にも
浸透して、プラズマ状態のプロセスガスがこの隙間から
侵入して内部光ファイバ1に反応生成物質が生じるのを
防ぐので、受光面を定期的に洗浄するなどのメンテナン
ス作業が軽減される。また、端面1bが静電チャックス
テージ5よりも距離δだけHeガス放出孔4cにおいて
奥まっているので、ウェハ18の静電チャックを妨げる
ことがない。
ば、内部光ファイバ1は直接プラズマに曝されることは
なく、端面1bがプラズマによって削り取られるといっ
たダメージを受けることはない。また、Heガスがウェ
ハ18と静電チャックステージ5とのわずかな隙間にも
浸透して、プラズマ状態のプロセスガスがこの隙間から
侵入して内部光ファイバ1に反応生成物質が生じるのを
防ぐので、受光面を定期的に洗浄するなどのメンテナン
ス作業が軽減される。また、端面1bが静電チャックス
テージ5よりも距離δだけHeガス放出孔4cにおいて
奥まっているので、ウェハ18の静電チャックを妨げる
ことがない。
【0043】なお、本実施の形態においてはウェハ18
の有無を検知することを目的として、内部光ファイバ1
及びそれを保持するフランジ15等の部品及び外部光フ
ァイバ3及び反射型光センサ24によって構成されるウ
ェハ検知機構を一組しか有していないが、もちろん、ウ
エハ18が所定の位置からずれて配置されているかどう
かを検知するには、上記のウェハ検知機構を、例えばウ
エハ18の外周部より僅かに外側の位置に円周を等分す
るように複数設ければよい。
の有無を検知することを目的として、内部光ファイバ1
及びそれを保持するフランジ15等の部品及び外部光フ
ァイバ3及び反射型光センサ24によって構成されるウ
ェハ検知機構を一組しか有していないが、もちろん、ウ
エハ18が所定の位置からずれて配置されているかどう
かを検知するには、上記のウェハ検知機構を、例えばウ
エハ18の外周部より僅かに外側の位置に円周を等分す
るように複数設ければよい。
【0044】また、複数のウェハの有無または位置を検
知したい場合には、その数と各ウェハの配置場所に応じ
て上記のウェハ検知機構を複数設ければよい。
知したい場合には、その数と各ウェハの配置場所に応じ
て上記のウェハ検知機構を複数設ければよい。
【0045】また、本実施の形態においては、ウェハ表
面の温度の均一性を高める機能と内部光ファイバ1を保
護する機能とを有するガスとしてHeガスを例に上げた
が、以上の機能を有するものであれば他の不活性ガスで
あってもよい。
面の温度の均一性を高める機能と内部光ファイバ1を保
護する機能とを有するガスとしてHeガスを例に上げた
が、以上の機能を有するものであれば他の不活性ガスで
あってもよい。
【0046】また、本実施の形態においてはステージが
静電チャックステージである場合を例にとったが、もち
ろん、ウェハが重力に従って載置されるシンプルなステ
ージであってもよい。ただしその場合は、ステージとウ
ェハの位置関係において本実施の形態とは上下が逆にな
るので、上記のウェハ検知機構も上下が逆転して設けら
れることになる。いずれの場合であっても、ウェハとス
テージとの間に大きな隙間が生じない方が、内部光ファ
イバ1への反応生成物質の生じる確率はより小さいとい
える。ただし、不活性ガスを多量に供給できるのであれ
ば、大きな隙間があっても構わない。
静電チャックステージである場合を例にとったが、もち
ろん、ウェハが重力に従って載置されるシンプルなステ
ージであってもよい。ただしその場合は、ステージとウ
ェハの位置関係において本実施の形態とは上下が逆にな
るので、上記のウェハ検知機構も上下が逆転して設けら
れることになる。いずれの場合であっても、ウェハとス
テージとの間に大きな隙間が生じない方が、内部光ファ
イバ1への反応生成物質の生じる確率はより小さいとい
える。ただし、不活性ガスを多量に供給できるのであれ
ば、大きな隙間があっても構わない。
【0047】実施の形態2.実施の形態1にかかるプラ
ズマエッチング装置D1における内部光ファイバ1の端
面1b付近の側面に、ヒータ25を取りつけた例を図6
に示す。
ズマエッチング装置D1における内部光ファイバ1の端
面1b付近の側面に、ヒータ25を取りつけた例を図6
に示す。
【0048】実施の形態1で述べたように、ウエハ18
が静電チャックステージ5に吸着されていない場合に
は、反応室7の内部にはプロセスガスは通常存在しな
い。
が静電チャックステージ5に吸着されていない場合に
は、反応室7の内部にはプロセスガスは通常存在しな
い。
【0049】しかし、厳密にいえば反応室7の内部には
微量のプロセスガスが残っている。短期的にはこの残ガ
スによる影響は無いが、長期的には除々に反応生成物質
が内部光ファイバ1に蓄積し、最終的には内部光ファイ
バ1のウエハ検知能力の安定性を阻害する。
微量のプロセスガスが残っている。短期的にはこの残ガ
スによる影響は無いが、長期的には除々に反応生成物質
が内部光ファイバ1に蓄積し、最終的には内部光ファイ
バ1のウエハ検知能力の安定性を阻害する。
【0050】一般に、プロセスガスによる反応生成物質
はおよそ70℃以上に加熱すれば、昇華して蓄積するこ
とがない。この特性を利用して、ヒータ25をエッチン
グ処理中または処理終了後に作動させ、内部光ファイバ
1の表面温度を70℃以上に保持すれば、残ガスによる
内部光ファイバ1への反応生成物質の蓄積を防ぐことが
できる。
はおよそ70℃以上に加熱すれば、昇華して蓄積するこ
とがない。この特性を利用して、ヒータ25をエッチン
グ処理中または処理終了後に作動させ、内部光ファイバ
1の表面温度を70℃以上に保持すれば、残ガスによる
内部光ファイバ1への反応生成物質の蓄積を防ぐことが
できる。
【0051】なお、図6においては内部光ファイバ1の
端面1b付近にのみヒータ25を設けているが、その理
由は端面1bの周辺に最も反応生成物質が生じやすいか
らである。もちろん、ヒータ25は内部光ファイバ1の
側面全てを覆うようなものであってもよい。
端面1b付近にのみヒータ25を設けているが、その理
由は端面1bの周辺に最も反応生成物質が生じやすいか
らである。もちろん、ヒータ25は内部光ファイバ1の
側面全てを覆うようなものであってもよい。
【0052】実施の形態3.本実施の形態は、実施の形
態1にかかるプラズマエッチング装置D1にさらに、ロ
ボットアームがウェハをステージ上の適切な位置に搬送
できるようにする機能を付加したものである。
態1にかかるプラズマエッチング装置D1にさらに、ロ
ボットアームがウェハをステージ上の適切な位置に搬送
できるようにする機能を付加したものである。
【0053】図7に本実施の形態にかかるプラズマエッ
チング装置D2の断面図を示す。プラズマエッチング装
置D2は、ウェハ保持部19に基準孔20を備える点を
除いて実施の形態1にかかるプラズマエッチング装置D
1と全く同じである。
チング装置D2の断面図を示す。プラズマエッチング装
置D2は、ウェハ保持部19に基準孔20を備える点を
除いて実施の形態1にかかるプラズマエッチング装置D
1と全く同じである。
【0054】ロボットアームR1を初めて用いる場合、
ウェハ保持部19のウェハ搬送時の適切な位置を教え込
む必要がある。例えば、実施の形態1におけるプラズマ
エッチング装置D1の場合は、一枚のウェハをエッチン
グする装置であるために、ウェハ18の中心を静電チャ
ックステージ5の中心に一致させてウェハ18を配置で
きるよう、ウェハ保持部19のウェハ搬送時の位置を教
え込むことが望ましい。その理由は、プロセスガスがウ
ェハ18の表面に均一に当たるようにするためである。
ウェハ18が静電チャックステージ5から偏心して吸着
された場合、プロセスガスがウェハ18の表面に均一に
当たらなくなる。プロセスガスがウェハ18の表面に均
一に当たらなければ、ウェハ18の表面上の場所の違い
によってウェハ18から製造されるチップ特性に変化が
生じてしまうことになる。
ウェハ保持部19のウェハ搬送時の適切な位置を教え込
む必要がある。例えば、実施の形態1におけるプラズマ
エッチング装置D1の場合は、一枚のウェハをエッチン
グする装置であるために、ウェハ18の中心を静電チャ
ックステージ5の中心に一致させてウェハ18を配置で
きるよう、ウェハ保持部19のウェハ搬送時の位置を教
え込むことが望ましい。その理由は、プロセスガスがウ
ェハ18の表面に均一に当たるようにするためである。
ウェハ18が静電チャックステージ5から偏心して吸着
された場合、プロセスガスがウェハ18の表面に均一に
当たらなくなる。プロセスガスがウェハ18の表面に均
一に当たらなければ、ウェハ18の表面上の場所の違い
によってウェハ18から製造されるチップ特性に変化が
生じてしまうことになる。
【0055】さて、従来はウェハ保持部19のウェハ搬
送時の位置を教え込むのに、目視による調整を行ってい
たが、本発明ではウェハ保持部19に目印を設けて、ウ
ェハ検知機構を利用する。つまり、ウェハ保持部19の
位置合わせを行う際には、ウェハ保持部19にはウェハ
を載せずにロボットアームR1だけを動かして、ウェハ
検知機構が目印を捕らえた場合にロボットアームR1の
動きを記憶させるなどして学習させるのである。このよ
うにすれば、人間の目視による調整が不要となり、ロボ
ットアームの位置決め学習に要する労力が軽減される。
送時の位置を教え込むのに、目視による調整を行ってい
たが、本発明ではウェハ保持部19に目印を設けて、ウ
ェハ検知機構を利用する。つまり、ウェハ保持部19の
位置合わせを行う際には、ウェハ保持部19にはウェハ
を載せずにロボットアームR1だけを動かして、ウェハ
検知機構が目印を捕らえた場合にロボットアームR1の
動きを記憶させるなどして学習させるのである。このよ
うにすれば、人間の目視による調整が不要となり、ロボ
ットアームの位置決め学習に要する労力が軽減される。
【0056】目印としては、内部光ファイバ1の端面1
bから放出される光の反射を減衰させるか、または増強
させるはたらきを有するものであればよい。そのような
はたらきを有するものとして、光の反射率を弱める塗料
や、逆に光の反射率を強める金属メッキ等が考えられる
が、最も簡単であるのがウェハ保持部19に内部光ファ
イバ1の径と同程度の径を有する孔を設けることであ
る。つまり、ウェハ保持部19が適切な位置にあれば、
端面1bから放出される光はウェハ保持部19に設けら
れた基準孔20を通過してしまい反射せず、ほとんど端
面1bに戻らないので、反射光の強度を検知することに
よってウェハ保持部19のウェハ搬送時の位置を教え込
むことが可能となる。
bから放出される光の反射を減衰させるか、または増強
させるはたらきを有するものであればよい。そのような
はたらきを有するものとして、光の反射率を弱める塗料
や、逆に光の反射率を強める金属メッキ等が考えられる
が、最も簡単であるのがウェハ保持部19に内部光ファ
イバ1の径と同程度の径を有する孔を設けることであ
る。つまり、ウェハ保持部19が適切な位置にあれば、
端面1bから放出される光はウェハ保持部19に設けら
れた基準孔20を通過してしまい反射せず、ほとんど端
面1bに戻らないので、反射光の強度を検知することに
よってウェハ保持部19のウェハ搬送時の位置を教え込
むことが可能となる。
【0057】なお、エッチング装置等の真空処理装置の
場合には、塗料や金属メッキが汚染源となり得る場合が
あることからも孔を目印にすることが望ましい。
場合には、塗料や金属メッキが汚染源となり得る場合が
あることからも孔を目印にすることが望ましい。
【0058】基準孔20と内部光ファイバ1との位置関
係と、反射型光センサ24における出力電圧との関係を
図8に示す。この図8においては、内部光ファイバ1の
中心線と基準孔20の最外郭とが一致するまでの範囲が
停止位置エリアとして示され、それよりもやや広い範囲
が位置ずれ許容範囲として示されている。この位置ずれ
許容範囲の設定によって、ウェハ保持部19の最適位置
の教え込みのレベルを変化させることができる。例え
ば、教え込み初めの段階においては位置ずれ許容範囲を
広く設定しておき、ウェハ保持部19が確実にその範囲
内に移動できるようになれば、位置ずれ許容範囲を狭め
ていくことで、ウェハ保持部19をより最適な位置へと
確実に移動させることができるようになる。
係と、反射型光センサ24における出力電圧との関係を
図8に示す。この図8においては、内部光ファイバ1の
中心線と基準孔20の最外郭とが一致するまでの範囲が
停止位置エリアとして示され、それよりもやや広い範囲
が位置ずれ許容範囲として示されている。この位置ずれ
許容範囲の設定によって、ウェハ保持部19の最適位置
の教え込みのレベルを変化させることができる。例え
ば、教え込み初めの段階においては位置ずれ許容範囲を
広く設定しておき、ウェハ保持部19が確実にその範囲
内に移動できるようになれば、位置ずれ許容範囲を狭め
ていくことで、ウェハ保持部19をより最適な位置へと
確実に移動させることができるようになる。
【0059】さて、プラズマエッチング装置D2の場合
は、図7に示すように基準孔20の中心がウェハ保持部
19の中心に一致するように基準孔20を設けることが
望ましい。この理由を、図9を用いて説明する。図9に
示したプラズマエッチング装置D20は、内部光ファイ
バ1及びその周辺の部分を含めたウェハ検知機構と基準
孔20とが中心からずれている点のみプラズマエッチン
グ装置D2と異なっている。この場合のウェハ保持部1
9の学習過程においては、図10に示すようにウェハ保
持部19の位置が19a,19b,19cのいずれにあ
るときであっても基準孔20の位置は同じ位置にあると
認識される。すると、ウェハ18が静電チャックステー
ジ5のどこに吸着されるかが、その時々のウェハ保持部
19の動き方によって変わることになり、先述のウェハ
18が静電チャックステージ5から偏心して吸着される
という問題が生じてしまう。これを防ぐには、複数組の
ウェハ検知機構を用いなければならなくなる。つまり一
組のウェハ検知機構を用いてウェハ保持部19の位置が
回転方向の自由度を除いて一義的に決定されるには、基
準孔20の中心がウェハ保持部19の中心と一致してい
る必要があるのである。
は、図7に示すように基準孔20の中心がウェハ保持部
19の中心に一致するように基準孔20を設けることが
望ましい。この理由を、図9を用いて説明する。図9に
示したプラズマエッチング装置D20は、内部光ファイ
バ1及びその周辺の部分を含めたウェハ検知機構と基準
孔20とが中心からずれている点のみプラズマエッチン
グ装置D2と異なっている。この場合のウェハ保持部1
9の学習過程においては、図10に示すようにウェハ保
持部19の位置が19a,19b,19cのいずれにあ
るときであっても基準孔20の位置は同じ位置にあると
認識される。すると、ウェハ18が静電チャックステー
ジ5のどこに吸着されるかが、その時々のウェハ保持部
19の動き方によって変わることになり、先述のウェハ
18が静電チャックステージ5から偏心して吸着される
という問題が生じてしまう。これを防ぐには、複数組の
ウェハ検知機構を用いなければならなくなる。つまり一
組のウェハ検知機構を用いてウェハ保持部19の位置が
回転方向の自由度を除いて一義的に決定されるには、基
準孔20の中心がウェハ保持部19の中心と一致してい
る必要があるのである。
【0060】また、プラズマエッチング装置D2の場
合、基準孔20の中心をウェハ保持部19の中心に一致
させるだけではなく、Heガス放出孔4cの中心も静電
チャックステージ5の中心に一致するようにHeガス放
出孔4cを設けることが望ましい。例えば、中心に基準
孔20を備えたウェハ保持部19が図9における内部光
ファイバ1の位置に位置合わせをした場合も、ウェハ1
8は静電チャックステージ5から偏心して吸着されるこ
とになる。このような状態でエッチングプロセスを行う
と、先述のようにプロセスガスがウェハ18の表面に均
一に当たらなくなり、ウェハ18の表面上の場所の違い
によってチップ特性に変化が生じてしまうからである。
合、基準孔20の中心をウェハ保持部19の中心に一致
させるだけではなく、Heガス放出孔4cの中心も静電
チャックステージ5の中心に一致するようにHeガス放
出孔4cを設けることが望ましい。例えば、中心に基準
孔20を備えたウェハ保持部19が図9における内部光
ファイバ1の位置に位置合わせをした場合も、ウェハ1
8は静電チャックステージ5から偏心して吸着されるこ
とになる。このような状態でエッチングプロセスを行う
と、先述のようにプロセスガスがウェハ18の表面に均
一に当たらなくなり、ウェハ18の表面上の場所の違い
によってチップ特性に変化が生じてしまうからである。
【0061】なお、例えばプラズマアッシング装置や、
複数のウェハを収納可能で各ウェハに均等に処理が施せ
る装置などに本発明を適用する場合には、エッチング装
置などに比べ、ウェハ表面へのプロセスの均一性はそれ
ほど要求されないことから、基準孔をロボットアームの
ウェハ保持部の中心に設ける必要はなく、また、光ファ
イバの位置もステージの中心に設ける必要はない。
複数のウェハを収納可能で各ウェハに均等に処理が施せ
る装置などに本発明を適用する場合には、エッチング装
置などに比べ、ウェハ表面へのプロセスの均一性はそれ
ほど要求されないことから、基準孔をロボットアームの
ウェハ保持部の中心に設ける必要はなく、また、光ファ
イバの位置もステージの中心に設ける必要はない。
【0062】このプラズマエッチング装置D2を用いれ
ば、一組のウェハ検知機構でロボットアームR1がウェ
ハ18を静電チャックステージ5の適切な位置に搬送す
るように自動的に学習させることができる。
ば、一組のウェハ検知機構でロボットアームR1がウェ
ハ18を静電チャックステージ5の適切な位置に搬送す
るように自動的に学習させることができる。
【0063】その他.本発明は、プラズマエッチング装
置に限らずあらゆる種類の半導体製造装置に適用可能で
ある。しかし、不活性ガスによって光ファイバを保護す
ることから、内部を真空状態にしてプロセスガスを送り
込むことでウェハの処理を行う真空処理装置に最も適し
ているといえる。
置に限らずあらゆる種類の半導体製造装置に適用可能で
ある。しかし、不活性ガスによって光ファイバを保護す
ることから、内部を真空状態にしてプロセスガスを送り
込むことでウェハの処理を行う真空処理装置に最も適し
ているといえる。
【0064】そのような真空処理装置としては例えば、
イオン注入装置、スパッタリング装置、レジストアッシ
ング装置等が挙げられる。
イオン注入装置、スパッタリング装置、レジストアッシ
ング装置等が挙げられる。
【0065】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるウェハ
検知機構付き半導体製造装置を用いれば、光ファイバが
直接に処理用物質に曝されることはなく、光ファイバの
端面が処理用物質によって削り取られることはない。ま
た、不活性ガスがウェハとステージとの間に送り込まれ
るので、処理用物質によって光ファイバの表面に反応生
成物質が生じるのを防ぐ。これによって、光ファイバの
端面を定期的に洗浄するなどのメンテナンス作業が軽減
される。本発明は、不活性ガスによって光ファイバを保
護することから、内部を真空状態にして処理用物質を送
り込むことでウェハの処理を行う真空処理装置に最も適
している。
検知機構付き半導体製造装置を用いれば、光ファイバが
直接に処理用物質に曝されることはなく、光ファイバの
端面が処理用物質によって削り取られることはない。ま
た、不活性ガスがウェハとステージとの間に送り込まれ
るので、処理用物質によって光ファイバの表面に反応生
成物質が生じるのを防ぐ。これによって、光ファイバの
端面を定期的に洗浄するなどのメンテナンス作業が軽減
される。本発明は、不活性ガスによって光ファイバを保
護することから、内部を真空状態にして処理用物質を送
り込むことでウェハの処理を行う真空処理装置に最も適
している。
【0066】この発明のうち請求項2にかかるウェハ検
知機構付き半導体製造装置を用いれば、処理用物質が反
応室の内部に送り込まれている間または終了後に温度制
御手段を作動させ、光ファイバの表面温度を制御すれ
ば、反応室の内部に残ったわずかな処理用物質による光
ファイバへの反応生成物質の蓄積を防ぐことができる。
知機構付き半導体製造装置を用いれば、処理用物質が反
応室の内部に送り込まれている間または終了後に温度制
御手段を作動させ、光ファイバの表面温度を制御すれ
ば、反応室の内部に残ったわずかな処理用物質による光
ファイバへの反応生成物質の蓄積を防ぐことができる。
【0067】この発明のうち請求項3にかかるウェハ検
知機構付き半導体製造装置を用いれば、第2の孔をウェ
ハ検知機構で検知することによって、ロボットアームが
ウェハ保持部をステージに対して適切な位置に移動させ
るように自動的に学習させることができる。
知機構付き半導体製造装置を用いれば、第2の孔をウェ
ハ検知機構で検知することによって、ロボットアームが
ウェハ保持部をステージに対して適切な位置に移動させ
るように自動的に学習させることができる。
【0068】この発明のうち請求項4にかかるウェハ検
知機構付き半導体製造装置を用いれば、ロボットアーム
の位置決め学習において、一組のウェハ検知機構を用い
るだけで、前記ウェハ保持部の位置が回転方向の自由度
を除いて一義的に決定できる。
知機構付き半導体製造装置を用いれば、ロボットアーム
の位置決め学習において、一組のウェハ検知機構を用い
るだけで、前記ウェハ保持部の位置が回転方向の自由度
を除いて一義的に決定できる。
【0069】この発明のうち請求項5にかかるウェハ検
知機構付き半導体製造装置を用いれば、ロボットアーム
の位置決め学習において、ウェハ保持部がステージから
偏心した位置に移動するよう学習されることがないの
で、ウェハがステージから偏心して載置されることがな
い。よって、処理用物質がウェハの表面に均一に当たる
ようにすることが可能となる。
知機構付き半導体製造装置を用いれば、ロボットアーム
の位置決め学習において、ウェハ保持部がステージから
偏心した位置に移動するよう学習されることがないの
で、ウェハがステージから偏心して載置されることがな
い。よって、処理用物質がウェハの表面に均一に当たる
ようにすることが可能となる。
【0070】この発明のうち請求項6にかかるウェハの
処理方法を用いれば、処理用物質が反応室に送入される
際に、予め不活性ガスがウェハとステージとの間に浸透
しているので、処理物質が光ファイバの方に浸透してく
ることはほとんどない。よって、光ファイバが直接に処
理用物質に曝されることもほとんどない。
処理方法を用いれば、処理用物質が反応室に送入される
際に、予め不活性ガスがウェハとステージとの間に浸透
しているので、処理物質が光ファイバの方に浸透してく
ることはほとんどない。よって、光ファイバが直接に処
理用物質に曝されることもほとんどない。
【0071】この発明のうち請求項7にかかるウェハの
処理方法を用いれば、ロボットアームがウェハ保持部を
ステージに対して適切な位置に移動させるように自動的
に学習させることができるので、人間の目視による調整
が不要となり、ロボットアームの位置決め学習に要する
労力が軽減される。
処理方法を用いれば、ロボットアームがウェハ保持部を
ステージに対して適切な位置に移動させるように自動的
に学習させることができるので、人間の目視による調整
が不要となり、ロボットアームの位置決め学習に要する
労力が軽減される。
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる半導体製造装
置の構造を示す断面図である。
置の構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる半導体製造装
置の構造の一部を示す断面図である。
置の構造の一部を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる半導体製造装
置の構造の一部を示す断面図である。
置の構造の一部を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1にかかる半導体製造装
置の内部光ファイバ1の構造を示す断面図である。
置の内部光ファイバ1の構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1にかかる半導体製造装
置の内部光ファイバ1の構造を示す断面図である。
置の内部光ファイバ1の構造を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2にかかる半導体製造装
置の構造の一部を示す断面図である。
置の構造の一部を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3にかかる半導体製造装
置の構造を示す断面図である。
置の構造を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態3にかかる半導体製造装
置の反射型光センサ24の特性を示す図である。
置の反射型光センサ24の特性を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3にかかる半導体製造装
置の変形例の構造を示す断面図である。
置の変形例の構造を示す断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態3にかかる半導体製造
装置の変形例の構造の一部を示す図である。
装置の変形例の構造の一部を示す図である。
【図11】 従来の技術を示す断面図である。
【符号の説明】 1 内部光ファイバ、1a,1b,2a 端面、3 外
部光ファイバ、4a,4b Heガス導入路、4c H
eガス放出孔、5 静電チャックステージ、7反応室、
8 プロセスガス供給口、10 ウェハ搬出入口、11
蓋、14Heガス供給孔、19 ウェハ保持部、20
基準孔、24 反射型光センサ、25 ヒータ、R1
ロボットアーム。
部光ファイバ、4a,4b Heガス導入路、4c H
eガス放出孔、5 静電チャックステージ、7反応室、
8 プロセスガス供給口、10 ウェハ搬出入口、11
蓋、14Heガス供給孔、19 ウェハ保持部、20
基準孔、24 反射型光センサ、25 ヒータ、R1
ロボットアーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西崎 展弘 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小野 一清 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5F031 HA16 HA38 HA39 JA06 JA22 MA32 NA04 PA06
Claims (7)
- 【請求項1】 自己の発した光の反射光を検知する光セ
ンサと、 ウェハの搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、 第1の孔を有し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得
るステージと、 前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記反応
室へ外部から送り込む第1の送入手段と、 前記ステージに保持された前記ウェハと前記ステージと
の間に不活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよ
う、前記不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第
2の送入手段と、 2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さい径を
有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファイバと
を備え、 前記光ファイバの一方の前記端面が前記光センサに接続
され、 前記ウェハが前記ステージに保持された状態のときに、
前記光ファイバの他方の前記端面が前記第1の孔を介し
て前記ウェハの表面に接近し、かつ対向して配置され
た、ウェハ検知機構付き半導体製造装置。 - 【請求項2】 前記光ファイバの前記反応室の内部にあ
る部分のうち前記他方の前記端面以外の一部分または全
部分を取り囲むようにして設けられた温度制御手段をさ
らに備える請求項1記載のウェハ検知機構付き半導体製
造装置。 - 【請求項3】 前記光ファイバの径と同程度の径の第2
の孔を有するウェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の
位置を変化させることで前記搬出入口を介して前記ウェ
ハを前記ステージに搬送可能なロボットアームをさらに
備える請求項1記載のウェハ検知機構付き半導体製造装
置。 - 【請求項4】 前記第2の孔の中心は前記ウェハ保持部
の中心に一致している、請求項3記載のウェハ検知機構
付き半導体製造装置。 - 【請求項5】 前記第1の孔の中心が前記ステージの中
心に一致している、請求項4記載のウェハ検知機構付き
半導体製造装置。 - 【請求項6】 自己の発した光の反射光を検知する光セ
ンサと、 ウェハの搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、 第1の孔を有し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得
るステージと、 前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記反応
室へ外部から送り込む第1の送入手段と、 前記ステージに保持された前記ウェハと前記ステージと
の間に不活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよ
う、前記不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第
2の送入手段と、 2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さい径を
有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファイバと
を備え、 前記光ファイバの一方の前記端面が前記光センサに接続
され、 前記ウェハが前記ステージに保持された状態のときに、
前記光ファイバの他方の前記端面が前記第1の孔を介し
て前記ウェハの表面に接近し、かつ対向して配置され
た、ウェハ検知機構付き半導体製造装置を用い、 前記ウェハを前記搬出入口から前記反応室内に搬入し、
前記ステージに保持させる第1の工程と、 前記第1の工程の後に、前記ステージに保持された前記
ウェハと前記ステージとの間に前記不活性ガスが前記第
1の孔を介して浸透するよう、前記第2の送入手段によ
り不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第2の工
程と、 前記第2の工程の後に、前記ウェハに処理をするための
前記処理用物質を、前記第1の送入手段により前記反応
室へ外部から送り込む第3の工程とを備えたウェハの処
理方法。 - 【請求項7】 自己の発した光の反射光を検知する光セ
ンサと、 ウェハの搬出入口を備えた密閉可能な反応室と、 第1の孔を有し、前記ウェハを前記反応室内で保持し得
るステージと、 前記ウェハに処理をするための処理用物質を、前記反応
室へ外部から送り込む第1の送入手段と、 前記ステージに保持された前記ウェハと前記ステージと
の間に不活性ガスが前記第1の孔を介して浸透するよ
う、前記不活性ガスを前記反応室へ外部から送り込む第
2の送入手段と、 2つの端面を有し、前記第1の孔の径よりは小さい径を
有し、前記反応室から外部へと伸びている光ファイバ
と、 前記光ファイバの径と同程度の径の第2の孔を有するウ
ェハ保持部を有し、前記ウェハ保持部の位置を変化させ
ることで前記搬出入口を介して前記ウェハを前記ステー
ジに搬送可能なロボットアームとを備え、 前記光ファイバの一方の前記端面が前記光センサに接続
され、 前記ウェハが前記ステージに保持された状態のときに、
前記光ファイバの他方の前記端面が前記第1の孔を介し
て前記ウェハの表面に接近し、かつ対向して配置され
た、ウェハ検知機構付き半導体製造装置を用い、 前記光センサが、前記光ファイバを介して前記第2の孔
の位置を検出し、前記ウェハ保持部を前記ステージの適
切な位置に移動させることができるよう、前記ロボット
アームに学習させる工程を備えたウェハの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10297785A JP2000124292A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ウェハ検知機構付き半導体製造装置及びウェハの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10297785A JP2000124292A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ウェハ検知機構付き半導体製造装置及びウェハの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000124292A true JP2000124292A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=17851149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10297785A Pending JP2000124292A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ウェハ検知機構付き半導体製造装置及びウェハの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000124292A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103726103A (zh) * | 2012-10-10 | 2014-04-16 | 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 | 一种反应腔室 |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP10297785A patent/JP2000124292A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103726103A (zh) * | 2012-10-10 | 2014-04-16 | 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 | 一种反应腔室 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |