JP2000123651A - 光ファイバ複合架空地線及びその劣化診断システム - Google Patents

光ファイバ複合架空地線及びその劣化診断システム

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JP2000123651A
JP2000123651A JP10289249A JP28924998A JP2000123651A JP 2000123651 A JP2000123651 A JP 2000123651A JP 10289249 A JP10289249 A JP 10289249A JP 28924998 A JP28924998 A JP 28924998A JP 2000123651 A JP2000123651 A JP 2000123651A
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JP
Japan
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optical fiber
overhead ground
ground wire
composite
fiber optic
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JP10289249A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Kuroda
洋光 黒田
Koji Nagano
宏治 長野
Daisuke Ikeda
大亮 池田
Toru Washimi
亨 鷲見
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバ複合架空地線及びその劣化診断シス
テムにおいて、光ファイバユニットの内部状況を感度良
く定期的あるいは連続的にモニターリングでき、光ファ
イバの劣化状況を経時的に把握して光ファイバの断線等
による通信不良を未然に防止し、光ファイバ複合架空地
線としてのさらなる信頼性向上を図る。 【解決手段】光ファイバユニット内に、セラミックス系
長繊維と粒子で構成される導電相との複合材料を1本あ
るいは複数本内蔵させた、以て、光ファイバへの負荷程
度並びに損傷程度を当該複合材料で感度良く検知できる
ようにした。複合材料は、複合化するためのマトリック
スを有する。セラミックス系長繊維には、炭化けい素、
ちっ化けい素、アルミナ、ガラス、炭素を用い、導電相
には、炭素、各種金属、ちっ化チタンを用いると良い。
また、上記の光ファイバ複合架空地線を用い、前記複合
材料の応力−ひずみ特性と相関関係のある電気抵抗値変
化を定期的あるいは連続的に測定する、劣化診断システ
ムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線ルートに並
設される架空地線の技術分野に属し、とりわけ、架空地
線となる撚線の一部を光ファイバユニットで置き換える
ことによって構成される光ファイバ複合架空地線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ複合架空地線は、架空地線を
なす撚線の中に光ファイバを存在させるため、相対的に
線膨長係数の小さな而も曲げに弱い光ファイバを保護す
る必要がある。
【0003】そのため、この種の光ファイバ複合架空地
線では、通信媒体としての信頼性を向上させるため、種
々の検討がなされており、架空地線の曲げ等による外部
応力、あるいは架空地線に生じる熱に起因して発生する
異常な張力等から保護するためのユニット構造が数多く
提案されている。
【0004】その提案例には、実公平2−22905
号;高温状態で光ファイバに異常な張力が働いて断線等
の事故が起こるのを防止する目的で、光ファイバを熱収
縮性部材の外側に配置して光ファイバユニットを構成し
たものや、特公昭60−41403号;架空地線の中心
もしくは中心近傍に中間によって区画された空間を形成
し、その空間内に光ファイバを収容することで、外部か
らの影響を無くするようにしたものがある。
【0005】しかしながら、これらの提案例による架空
地線においても、実際には予期せぬ外的要因で光ファイ
バの断線事故等が発生している。また、そのような断線
事故等は、前記のような提案例によって事前に察知でき
ず、事故が発生して初めて知らされるため、長時間の通
信不能状態に陥る等、その被害は甚大となる。
【0006】一方、上記のように不可避的に発生する光
ファイバ断線事故等を検出するための提案がなされてお
り、これには、実公平3−43616号、実公平3−4
3617号、実公平3−43618号、実公平3−43
619号、実公平3−43621号;OTDR(Optica
l Time Domain Reflectometory)で検出するセンサーフ
ァイバを少なくとも1心以上内蔵した光ファイバ複合架
空地線や、実開昭64−46915号、特開平3−98
214号;信号電送用光ファイバとは別にモニター・セ
ンサー用ファイバを内蔵した光ファイバ複合架空地線が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術で
は、OTDRで診断用光ファイバをモニターリングする
ことにより、通信用光ファイバの状況を推察する光ファ
イバ複合架空地線及びその劣化診断システムであるた
め、劣化状況を経時的に把握する技術には未だ至ってい
ない。また、光ファイバの微小な変形あるいは破壊に対
して感度が優れるというものでもない。
【0008】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、光ファイバ複合架空地線及びその劣化診断システム
において、光ファイバユニットの内部状況を感度良く定
期的あるいは連続的にモニターリングでき、光ファイバ
の劣化状況を経時的に把握して光ファイバの断線等によ
る通信不良を未然に防止し、光ファイバ複合架空地線と
してのさらなる信頼性向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する光
ファイバ複合架空地線は、光ファイバユニット内に、セ
ラミックス系長繊維と粒子で構成される導電相との複合
材料を1本あるいは複数本内蔵させた、以て、光ファイ
バへの負荷程度並びに損傷程度を当該複合材料で感度良
く検知できるようにしたものである。
【0010】前記複合材料は、セラミックス系長繊維と
導電相を複合化するためのマトリックスを有したもので
あると良い。
【0011】前記セラミックス系長繊維は、材料自身の
破壊靱性を高めるためのもので、これには、炭化けい
素、ちっ化けい素、アルミナ、ガラス、炭素を用いると
良い。
【0012】前記導電相は、光ファイバの損傷具合を電
気抵抗で検知するため、材料に応力が負荷されると同時
に電気抵抗が大きく増加する特性を有せしめるものであ
る。これは、特定材料の粒子;炭素粒子等から構成され
る導電相が粒子の連続的な接触により敏感な破壊検知性
を有せしめているためである。また、この材料は、一度
負荷−除荷した後でも電気抵抗が在留するので、損傷の
頻度、度合い、蓄積度が電気抵抗の連続的な増加という
形で検知可能となる。具体的材料としては、炭素、各種
金属、ちっ化チタンを用いると良い。
【0013】また、本発明は、上記の光ファイバ複合架
空地線を用い、前記複合材料の応力−ひずみ特性と相関
関係のある電気抵抗値変化を定期的あるいは連続的に測
定する、劣化診断システムを提供する。このシステムで
は、予め、光ファイバ複合架空地線及び光ファイバの応
力並びに各種負荷(振動疲労、つぶれ、水浸入による凍
結圧迫等)と、前記のようにして内蔵された複合材料の
電気抵抗値の相間データを採取することにより、光ファ
イバの損傷検知が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2並びに図3は、本発
明の好ましい実施例にして、図1は光ファイバ複合架空
地線の横断面を示し、図2(イ)(ロ)は光ファイバ劣
化検知用複合材料の横断面及び縦断面を示し、さらに、
図3は光ファイバ劣化検知用複合材料の応力−ひずみと
電気抵抗変化との相間関係の特性データ例を示してい
る。
【0015】この実施例は、図1のように、光ファイバ
1を3本光ファイバ支持用緩衝体2で支持し、これらを
アルミ管3に収容した構造の光ファイバユニットを、ア
ルミ覆鋼線4の8個撚線の中心線に置き換えて配置する
ことにより、光ファイバ複合架空地線としてなるもので
ある。
【0016】そして、光ファイバユニット内には、光フ
ァイバ劣化検知用複合材料5が3本光ファイバ支持用緩
衝体2に埋め込まれようにして内蔵させたものである。
【0017】光ファイバ劣化検知用複合材料5は、図2
に分かり易く示したように、材料自身の破壊靱性を高め
るためのセラミックス系長繊維8と、光ファイバの損傷
具合を電気抵抗で検知するための導電相7と、さらにそ
れらを複合化するためのマトリックス6とで構成されて
いる。
【0018】この光ファイバ劣化検知用複合材料5(導
電相7)は、図3に応力−ひずみ特性で示すように、材
料に応力が負荷されると同時に電気抵抗が大きく増加す
る特性を有している。これは、特定材料の粒子;炭素粒
子等から構成される導電相7が、粒子の連続的な接触に
より敏感な破壊検知性を有しているためである。また、
この材料は一度負荷−除荷した後でも電気抵抗が残留す
るため、損傷の頻度、度合い、蓄積度が、電気抵抗の連
続的な増加という形で検知可能となる。
【0019】以上のことから、上記の構造からなる光フ
ァイバ複合架空地線について、予め、光ファイバ複合架
空地線及び光ファイバの応力並びに各種負荷(振動疲
労、つぶれ、水浸入による凍結圧迫等)と、光ファイバ
ユニットに内蔵された光ファイバ劣化検知用複合材料5
の電気抵抗値の相間データを採取しておき、実架線にお
いての光ファイバ劣化検知用複合材料の電気抵抗値の変
化を定期的にあるいは連続して測定することにより、光
ファイバの損傷程度が経時的に把握することが可能とな
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明の光ファイバ
複合架空地線及びその劣化診断システムによれば、セラ
ミックス系長繊維と導電相との複合材料を光ファイバユ
ニット内に1本あるいは複数本内蔵させたことにより、
光ファイバの各種損傷の判別、損傷程度、さらには劣化
蓄積度が、当該導電相の電気抵抗の変化で詳細に検知で
き、光ファイバの断線を未然に防止することができる。
【0021】従って、光ファイバ複合架空地線及びその
劣化診断システムにおいて、光ファイバユニットの内部
状況を感度良く定期的あるいは連続的にモニターリング
でき、光ファイバの劣化状況を経時的に把握して光ファ
イバの断線等による通信不良を未然に防止し、光ファイ
バ複合架空地線としてのさらなる信頼性向上を図るとい
う所期の課題(目的)を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ複合架空地線の実施例
を示す横断面説明図。
【図2】本発明に係る光ファイバ複合架空地線における
光ファイバ劣化検知用複合材料の実施例を示し、(イ)
は横断面図、(ロ)は縦断面図。
【図3】本発明に係る光ファイバ複合架空地線における
光ファイバ劣化検知用複合材料の応力−歪みと電気抵抗
値の相間関係の特性データ例を示すグラフ。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 光ファイバ支持用緩衝体 3 アルミ管 4 アルミ覆鋼線 5 光ファイバ劣化検知用複合材料 6 マトリックス 7 導電相 8 セラミックス系長繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 大亮 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 鷲見 亨 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 Fターム(参考) 2G086 DD02 5G315 BA09 5G319 HA06 HB03 HD01 HE26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撚線の一部を光ファイバユニットで置き換
    えて構成される光ファイバ複合架空地線において、前記
    光ファイバユニット内に、セラミックス系長繊維と粒子
    で構成される導電相との複合材料を1本あるいは複数本
    内蔵させた、光ファイバ複合架空地線。
  2. 【請求項2】前記複合材料は、セラミックス系長繊維と
    導電相を複合化するマトリックスを有した、請求項1記
    載の光ファイバ複合架空地線。
  3. 【請求項3】前記セラミックス系長繊維として、炭化け
    い素、ちっ化けい素、アルミナ、ガラス、炭素を用い
    た、請求項1記載の光ファイバ複合架空地線。
  4. 【請求項4】前記導電相に炭素、各種金属、ちっ化チタ
    ンを用いた、請求項1記載の光ファイバ複合架空地線。
  5. 【請求項5】光ファイバユニット内に、セラミックス系
    長繊維と粒子で構成される導電相との複合材料を1本あ
    るいは複数本内蔵させた構造の光ファイバ複合架空地線
    を用い、前記複合材料の応力−ひずみ特性と相関関係の
    ある電気抵抗値変化を定期的あるいは連続的に測定す
    る、光ファイバ複合架空地線の劣化診断システム。
JP10289249A 1998-10-12 1998-10-12 光ファイバ複合架空地線及びその劣化診断システム Pending JP2000123651A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102855993A (zh) * 2012-08-23 2013-01-02 广州安雷电子科技有限公司 一种绝缘包封光纤的光纤复合相线
CN102930933A (zh) * 2012-11-14 2013-02-13 中天日立光缆有限公司 一种光纤复合架空相线及其生产方法
CN103325470A (zh) * 2013-05-16 2013-09-25 国家电网公司 用于分布式温度应变监测的光纤复合架空相线及系统
CN107561655A (zh) * 2017-08-25 2018-01-09 长飞光纤光缆股份有限公司 一种可探测层绞式光缆
WO2020238048A1 (zh) * 2019-05-24 2020-12-03 江苏亨通电力智网科技有限公司 一种抗拉型oppc的制备方法

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