JP2000123507A - ヘッド位置制御装置及び方法 - Google Patents

ヘッド位置制御装置及び方法

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JP2000123507A
JP2000123507A JP10294159A JP29415998A JP2000123507A JP 2000123507 A JP2000123507 A JP 2000123507A JP 10294159 A JP10294159 A JP 10294159A JP 29415998 A JP29415998 A JP 29415998A JP 2000123507 A JP2000123507 A JP 2000123507A
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signal
position error
head
phase
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JP10294159A
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English (en)
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Yoshikazu Oonuki
善数 大貫
Hideaki Ishioka
秀昭 石岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセットトラッキングが大きい場合において
も正確なトラッキングを行い得るヘッド位置制御装置及
び方法を得る。 【解決手段】記録ディスク3の半径方向に所定の間隔毎
にずらして記録された4相の位置信号パターンP1〜P
4を再生して得られる4相の位置信号F1〜F4につい
て、第1相の位置信号F1と第3相の位置信号F3の差
分から第1の位置誤差信号Laを算出するとともに第2
相の位置信号F2と第4相の位置信号F4の差分から第
2の位置誤差信号Lbを算出し、第1の位置誤差信号L
a及び第2の位置誤差信号Lbを重み付け線形和して第
3の位置誤差信号PESを算出し、第3の位置誤差信号
PESに基づいてヘッドの位置を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッド位置制御装置
及び方法に関し、例えば磁気ディスク装置のヘッド位置
を制御するヘッド位置制御装置に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体として磁性体を塗布した
磁気ディスクを使用し、磁気ヘッドを用いて磁気ディス
クにデータを記録及び再生する磁気ディスク装置があ
る。このような磁気ディスク装置の高記録密度化を実現
する手段の一つとして、MR(MagnetoResistive、磁気
抵抗効果)ヘッドが注目されている。従来用いられてい
るインダクティブ(誘導型)ヘッドが記録及び再生の双
方を行い得るのに対し、MRヘッドは再生専用である。
このためMRヘッドを用いた磁気ディスク装置では、記
録用のインダクティブヘッドと再生用のMRヘッドを有
する2ギャップ構造の磁気ヘッドを有している。このよ
うな2ギャップ構造の磁気ヘッドでは、記録用のインダ
クティブヘッドと再生用のMRヘッドとの位置に相違が
あるため、記録時と再生時とでトラックに対する磁気ヘ
ッドの位置をシフトする、いわゆるオフセットトラッキ
ングを行う必要がある。
【0003】図11は磁気ディスク装置1を示し、磁気
ディスク3がスピンドルモータ(図示せず)によりディ
スク軸受(図示せず)を回転軸として矢印rで示す方向
に回転駆動されるようになされている。インダクティブ
ヘッドでなる記録ヘッド5A及びMRヘッドでなる専用
再生ヘッド5Bから構成される磁気ヘッド部5が、キャ
リッジ軸受(図示せず)を回転軸として回動するキャリ
ッジ4の先端に設けられており、ボイスコイルモータ
(Voice Coil Motor、以下VCMと呼ぶ)8がキャリッ
ジ4を回動駆動することにより、磁気ヘッド部5を磁気
ディスク3の半径方向の任意の位置にトラッキング(位
置決め)するようになされている。
【0004】磁気ディスク3の記録面にはトラックと呼
ばれる同心円状の記録パターンが形成されており、磁気
ヘッド5はこのトラックにデータを記録及び再生する。
これらのトラックには外側からTR0、TR1、・・・
と番号が付せられており、各トラックにはデータゾーン
DZとサーボゾーンSZが交互に形成されている。デー
タゾーンDZはデータが書き込まれる領域であり、サー
ボゾーンSZにはトラックアドレス等の各種マークMK
と、磁気ヘッド部5の位置決め制御に用いられる第1相
位置信号パターンP1、第2相位置信号パターンP2、
第3相位置信号パターンP3及び第4相位置信号パター
ンP4の4相位置信号パターンが記録されている。
【0005】記録及び再生時において、磁気ディスク装
置1は再生ヘッド5Bで位置信号パターンP1、P2、
P3及びP4を再生して再生信号を生成し、当該再生信
号を再生アンプ10で増幅し、さらにアナログ/ディジ
タル変換部11でディジタル信号に変換して位置信号生
成部12に出力する。位置信号生成部12は再生信号を
用いて磁気ヘッド5の磁気ディスク3上における位置を
示す位置信号を生成し、サーボDSP(Digital Signal
Processer)13に出力する。
【0006】サーボDSP13は位置信号を用いて磁気
ヘッド部5を所定のトラックに位置決めするためのVC
M制御出力値を演算し、これをディジタル/アナログ変
換部11を介してVCM駆動部15に出力する。そして
VCM駆動部15がVCM制御出力値に応じて動作する
ことにより、磁気ヘッド部5を所定の位置にトラッキン
グするようになされている。
【0007】図12(A)は記録時の状態を示し、記録
ヘッド5Aがトラックの中心に位置するように磁気ヘッ
ド部5の位置決めを行う。RAはデータが記録されたエ
リアを示し、TWは記録時の再生ヘッド5Bのトラッキ
ング位置を示す。このデータを再生ヘッド5Bにより再
生する場合、図14(B)に示すように再生ヘッド5B
の位置をTWからRAの中心までオフセットトラッキン
グする必要がある。
【0008】図13に示すように位置信号パターンの幅
をTpとし、再生ヘッド5Bがトラックの中心線0から
2Tpの位置まで移動したとすると、当該再生ヘッド5
Bの位置と各位置信号パターンP1〜P4を再生して得
られる位置信号F1〜F4の関係は、図14(A)〜
(D)のようになる。各位置信号は、理想的には点線で
示すF1′〜F4′のような直線を示すと考えられる
が、実際にはトラック幅とヘッド幅の関係や再生ヘッド
5Bの感度等の原因により、実線で示すF1〜F4のよ
うに波の頂点付近で非線形を示す。ここでTeは、図1
3において再生ヘッド5Bが0からTpまで移動した場
合における、F1′−F3′あるいはF2′−F4′の
振幅(電圧)とする。
【0009】サーボDSP13(図11)は、対応する
第1相位置信号F1と第3相位置信号F3の差分値を算
出し、これを位置信号差分L1とするとともに、対応す
る第2相位置信号F2と第4相位置信号F4の差分値を
算出し、これを位置信号差分L2とする。図15(A)
は位置信号差分L1及びL2を示す。
【0010】さらにサーボDSP13は、位置信号差分
L1及び位置信号差分L2について、磁気ヘッド部5の
移動方向と各位置信号差分の増加の関係が単調になるよ
うに揃え、これらを位置誤差信号La及び位置誤差信号
Lbとする。図15(B)は位置信号差分La及びLb
を示す。このときサーボDSP13は、位置信号差分L
1及びL2を相互に参照することにより位置信号差分L
1及びL2が増加側にあるのか減少側にあるのかを判断
し、これに基づいて磁気ヘッド部5の移動方向と位置信
号差分の増加の関係を揃える。そしてサーボDSP13
は、位置誤差信号Laを用いて再生ヘッド5Bの位置を
判断し、これに基づいてVCM制御出力値を演算し、磁
気ヘッド部5の位置制御を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来、磁気ヘッド部5
のオフセットトラッキング量は±Tp/4程度であり、
位置誤差信号La(図15(B))の線形範囲内に収ま
っていた。ところが近年の高記録密度化による狭トラッ
クピッチ化に伴い、Tpに対するオフセットトラッキン
グ量が相対的に増加しており、オフセットトラッキング
量がTp/2あるいはそれ以上になる場合が生じてい
る。このような大オフセットトラッキングを行う場合に
は位置誤差信号Laの非線形部分を用いることになり、
このため正確なトラッキングを行うことが困難になると
いう問題があった。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、オフセットトラッキングが大きい場合においても正
確なトラッキングを行い得るヘッド位置制御装置及び方
法を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、記録ディスクの異なる半径位置に
おいてそれぞれ同心円状に記録された4相の位置信号パ
ターンを再生して4相の位置信号を生成する再生手段
と、第1相の位置信号と第3相の位置信号の差分から第
1の位置誤差信号を算出するとともに第2相の位置信号
と第4相の位置信号の差分から第2の位置誤差信号を算
出し、第1の位置誤差信号及び第2の位置誤差信号を重
み付け線形和して第3の位置誤差信号を算出する算出手
段と、第3の位置誤差信号に基づいて上記ヘッドの位置
を制御するヘッド位置制御手段を設けるようにした。
【0014】第1の位置誤差信号及び第2の位置誤差信
号を重み付け線形和することにより、第1の位置誤差信
号における直線性が保証されない部分を第2の位置誤差
信号における直線性が保証される部分で補うとともに第
1の位置誤差信号及び第2の位置誤差信号をなめらかに
接続し、広い範囲で直線性を有する第3の位置誤差信号
を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面について本発明の一実施
の形態を詳述する。
【0016】図11との対応部分に同一符号を付して示
す図1において、2は全体として磁気ディスク装置を示
し、サーボDSP(Digital Signal Processer)20以
外は図13に示す磁気ディスク装置1と同一である。
【0017】磁気ディスク装置2において、磁気ディス
ク3はスピンドルモータ(図示せず)によりディスク軸
受(図示せず)を回転軸として矢印rで示す方向に回転
駆動されるようになされている。そしてインダクティブ
(誘導型)ヘッドでなる記録ヘッド5A及びMR(Magn
etoResistive、磁気抵抗効果)ヘッドでなる専用再生ヘ
ッド5Bから構成される磁気ヘッド部5が、キャリッジ
軸受(図示せず)を回転軸として回動するキャリッジ4
の先端に設けられており、ボイスコイルモータ(Voice
Coil Motor、以下VCMと呼ぶ)8がキャリッジ4を回
動駆動することにより、磁気ヘッド部5を磁気ディスク
3の半径方向の任意の位置にトラッキング(位置決め)
するようになされている。
【0018】磁気ディスク3の記録面には、トラックと
呼ばれる同心円状の記録パターンが形成されており、磁
気ヘッド5はこのトラックにデータを記録及び再生す
る。これらのトラックには外側からTR0、TR1、・
・・と番号が付せられており、各トラックにはデータゾ
ーンDZとサーボゾーンSZが交互に形成されている。
データゾーンDZはデータが書き込まれる領域であり、
サーボゾーンSZにはトラックアドレス等の各種マーク
MKと、磁気ヘッド部5の位置決め制御に用いられる第
1相位置信号パターンP1、第2相位置信号パターンP
2、第3相位置信号パターンP3及び第4相位置信号パ
ターンP4の4相位置信号パターンが記録されている。
【0019】記録及び再生時において、磁気ディスク装
置1は再生ヘッド5Bで位置信号パターンP1、P2、
P3及びP4を再生して再生信号を生成し、当該再生信
号を再生アンプ10で増幅し、さらにアナログ/ディジ
タル変換部11でディジタル信号に変換して位置信号生
成部12に出力する。位置信号生成部12は再生信号を
用いて磁気ヘッド5の磁気ディスク3上における位置を
示す位置信号を生成し、ヘッド位置制御装置としてのサ
ーボDSP20に出力する。
【0020】サーボDSP20は位置信号を用いて磁気
ヘッド部5を所定のトラックに位置決めするためのVC
M制御出力値を演算し、ディジタル/アナログ変換部1
1を介してVCM駆動部15に出力する。そしてVCM
駆動部15がVCM制御出力値に応じて動作することに
より、磁気ヘッド部5の位置制御を行う。
【0021】すなわち位置信号パターンの幅をTpと
し、再生ヘッド5Bがあるトラックの中心線0から2T
pの位置まで移動したとすると、当該再生ヘッド5Bが
位置信号パターンP1〜P4を再生して得られる位置信
号は、図2(A)〜(D)で示すF1〜F4のようにな
る。各位置信号は、理想的には点線で示すF1′〜F
4′のような直線を示すと考えられるが、実際にはトラ
ック幅とヘッド幅の関係や再生ヘッド5Bの感度等の原
因により、実線で示すF1〜F4のように波の頂点付近
で非線形を示す。Teは、再生ヘッド5Bが0からTp
まで移動した場合における、F1′−F3′あるいはF
2′−F4′の振幅(電圧)とする。
【0022】サーボDSP20(図1)は、対応する第
1相位置信号F1と第3相位置信号F3の差分値を算出
し、これを位置信号差分L1とするとともに、第2相位
置信号F2と第4相位置信号F4の差分値を算出し、こ
れを位置信号差分L2とする。図3(A)は位置信号差
分L1及びL2を示す。
【0023】そしてサーボDSP20は、位置信号差分
L1及び位置信号差分L2について、磁気ヘッド部5の
移動方向と各位置信号差分の増加の関係が単調になるよ
うに揃え、これらを位置誤差信号La及び位置誤差信号
Lbとする。図3(B)は位置誤差信号La及びLbを
示す。このときサーボDSP20は、位置信号差分L1
及びL2を相互に参照することにより位置信号差分L1
及びL2が増加側にあるのか減少側にあるのかを判断
し、これに基づいて磁気ヘッド部5の移動方向と位置信
号差分の増加の関係を揃える。
【0024】そしてサーボDSP20は、(19)式を
用いて位置誤差信号La及びLbを重み付け補正して線
形和し、この結果を位置誤差信号PESとする。
【0025】
【数19】
【0026】ここで、重み係数k1及び重み係数k2は
(20)式及び(21)式で与えられる。
【0027】
【数20】
【0028】
【数21】
【0029】図4(A)は重み係数k1を示し、図4
(B)は重み係数k2を示す。そして図5(A)は(2
0)式で示す重み係数k1を用いて位置誤差信号Laを
補正した状態(k1La)を示し、図5(B)は(2
1)式で示す重み係数k2を用いて位置誤差信号Lbを
補正した状態(k2(Lb+Te/2)及びk2(Lb
−Te/2))を示す。
【0030】図6は、図5(A)と図5(B)を合成し
た状態、すなわち(19)式を用いて求められた位置誤
差信号PESを示す。このようにしてサーボDSP20
は、位置誤差信号Laにおける直線性が保証されない部
分を位置誤差信号Lbにおける直線性が保証される部分
で補い、さらに位置誤差信号La及び位置誤差信号Lb
を重み係数で補正してなめらかにつなげることにより直
線性を有する位置誤差信号PESを算出し、当該位置誤
差信号PESに基づいて磁気ヘッド部5の位置制御を行
う。
【0031】図7は、サーボDSP20における位置誤
差信号PESの算出処理を示す。サーボDSP20はス
テップSP11で処理を開始し、ステップSP12にお
いて位置信号生成部12から位置信号F1、F2、F3
及びF4を取得し、さらにステップSP13において位
置信号F1、F2、F3及びF4から位置誤差信号La
及びLbを算出する。
【0032】続くステップSP14において、サーボD
SP20は位置誤差信号Laの絶対値がTe/8未満で
あるか否かを判定する。ステップSP14において肯定
結果が得られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶
対値がTe/8未満であることを意味しており、サーボ
DSP20はステップSP18に進む。そしてステップ
SP18において、サーボDSP20は重み係数k1の
値を「1」とし、ステップSP19に進む。
【0033】一方、ステップSP14において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値
がTe/8以上であることを意味しており、サーボDS
P20はステップSP15に進む。そしてステップSP
15において、サーボDSP20は位置誤差信号Laの
絶対値が3Te/8よりも大きいか否かを判定する。ス
テップSP15において肯定結果が得られた場合、この
ことは位置誤差信号Laの絶対値が3Te/8よりも大
きいことを意味しており、サーボDSP20はステップ
SP17に進む。そしてステップSP17において、サ
ーボDSP20は重み係数k1の値を「0」とし、ステ
ップSP19に進む。
【0034】一方、ステップSP15において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値
が3Te/8以下であることを意味しており、サーボD
SP20はステップSP16に進む。そしてステップS
P16において、サーボDSP20は重み係数k1の値
をk1=−(4/Te)|La|+3/2とし、ステッ
プSP19に進む。
【0035】ステップSP19において、サーボDSP
20は位置誤差信号Lbの絶対値がTe/8未満である
か否かを判定する。ステップSP19において肯定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Lbの絶対値
がTe/8未満であることを意味しており、サーボDS
P20はステップSP23に進む。そしてステップSP
23において、サーボDSP20は重み係数k2の値を
「1」とし、ステップSP24に進む。
【0036】一方、ステップSP19において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Lbの絶対値
がTe/8以上であることを意味しており、サーボDS
P20はステップSP20に進む。そしてステップSP
20において、サーボDSP20は位置誤差信号Lbの
絶対値が3Te/8よりも大きいか否かを判定する。ス
テップSP20において肯定結果が得られた場合、この
ことは位置誤差信号Lbの絶対値が3Te/8よりも大
きいことを意味しており、サーボDSP20はステップ
SP22に進む。そしてステップSP22において、サ
ーボDSP20は重み係数k2の値を「0」とし、ステ
ップSP24に進む。
【0037】一方、ステップSP20において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Lbの絶対値
が3Te/8以下であることを意味しており、サーボD
SP20はステップSP21に進む。そしてステップS
P21において、サーボDSP20は重み係数k2の値
をk2=−(4/Te)|Lb|+3/2とし、ステッ
プSP24に進む。
【0038】ステップSP24において、サーボDSP
20は位置誤差信号Laの絶対値が0よりも大きいか否
かを判定する。ステップSP24において肯定結果が得
られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値が0
よりも大きいことを意味しており、サーボDSP20は
ステップSP25に進む。そしてステップSP25にお
いて、サーボDSP20は位置誤差信号PESをPES
=k1La+k2(Lb+Te/2)とし、ステップS
P27に進む。
【0039】一方、ステップSP24において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値
が0よりも以下であることを意味しており、サーボDS
P20はステップSP26に進む。そしてステップSP
26において、サーボDSP20は位置誤差信号PES
をPES=k1La+k2(Lb−Te/2)とし、ス
テップSP27に進む。ステップSP27においてサー
ボDSP20は処理を終了する。
【0040】以上の構成において、サーボDSP20は
位置信号パターンP1〜P4を再生して得られる位置信
号F1〜F4を用いて位置誤差信号La及び位置誤差信
号Lbを算出する。そしてサーボDSP20は、位置誤
差信号Laにおける直線性が保証されない部分を位置誤
差信号Lbにおける直線性が保証される部分で補い、直
線性を有する位置誤差信号PESを算出し、当該位置誤
差信号PESに基づいて磁気ヘッド部5の位置制御を行
う。このときサーボDSP20は、位置誤差信号La及
び位置誤差信号Lbをそれぞれ重み係数k1及びk2を
用いて補正することにより、位置誤差信号La及び位置
誤差信号Lbをなめらかに接続する。そしてサーボDS
P20は位置誤差信号PESに基づいてヘッド部5の位
置制御を行う。
【0041】以上の構成によれば、非線形部分を有する
位置誤差信号La及び位置誤差信号Lbを重み付け線形
和することにより広い範囲で直線性を有する位置誤差信
号PESを生成し、当該位置誤差信号PESを用いてヘ
ッド部5の位置制御を行うことにより、オフセットトラ
ッキングが大きい場合においても正確なトラッキングを
行うことができる。
【0042】なお上述の実施の形態においては、位置誤
差信号La及び位置誤差信号Lbについて、定数と一次
関数を条件分岐した重み係数を用いて重み付けしたが、
本発明はこれに限らず、他の様々な重み係数を用いても
良い。
【0043】例えば(22)式に示す重み係数k1及び
(23)式に示す重み係数k2を用いて位置信号La及
びLbを重み付け補正し、(19)式を用いて線形和す
る。
【0044】
【数22】
【0045】
【数23】
【0046】aは適当な正の定数であり、k1+k2=
1である。
【0047】図8は重み係数k1及び重み係数k2を示
す。そして図9(A)は(22)式に示す重み係数k1
を用いて位置誤差信号Laを補正した状態(k1La)
を示し、図9(B)は(23)式に示す重み係数k2を
用いて位置誤差信号Lbを補正した状態(k2(Lb+
Te/2)及びk2(Lb−Te/2))を示す。図9
(A)と図9(B)を合成した状態、すなわち(19)
式を用いて求められた位置誤差信号PESは、図6と同
様の直線性を有する。
【0048】図10は、サーボDSP20における位置
誤差信号PESの算出処理を示す。サーボDSP20は
ステップSP41で処理を開始し、ステップSP42に
おいて位置信号生成部12から位置信号F1、F2、F
3及びF4を取得し、さらにステップSP43において
位置信号F1、F2、F3及びF4から位置誤差信号L
a及びLbを算出する。
【0049】サーボDSP20は、ステップSP44に
おいて(22)式を用いて重み係数k1を算出し、続く
ステップSP45において(23)式を用いて重み係数
k2を算出する。
【0050】ステップSP46において、サーボDSP
20は位置誤差信号Laの絶対値が0よりも大きいか否
かを判定する。ステップSP46において肯定結果が得
られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値が0
よりも大きいことを意味しており、サーボDSP20は
ステップSP47に進む。そしてステップSP25にお
いて、サーボDSP20は位置誤差信号PESをPES
=k1La+k2(Lb+Te/2)とし、ステップS
P49に進む。
【0051】一方、ステップSP46において否定結果
が得られた場合、このことは位置誤差信号Laの絶対値
が0よりも以下であることを意味しており、サーボDS
P20はステップSP48に進む。そしてステップSP
48において、サーボDSP20は位置誤差信号PES
をPES=k1La+k2(Lb−Te/2)とし、ス
テップSP49に進む。ステップSP49においてサー
ボDSP20は処理を終了する。
【0052】また上述の実施の形態においては、位置誤
差信号Laの符号(正か負か)に基づいて位置誤差信号
PESの生成式((19)式)を条件分岐しているが、
本発明はこれに限らず、位置誤差信号Lbの符号に基づ
いて位置誤差信号PESの生成式を条件分岐するように
しても良い。
【0053】さらに上述の実施の形態においては回転す
る磁気ディスクにデータを記録する磁気ディスク装置に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、光ディスク装
置や磁気テープ装置等の様々な記録装置におけるヘッド
位置制御に用いても良い。
【0054】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、記録ディ
スクの半径方向に所定の間隔毎にずらして記録された4
相の位置信号パターンを再生して得られる4相の位置信
号について、第1相の位置信号と第3相の位置信号の差
分から第1の位置誤差信号を算出するとともに第2相の
位置信号と第4相の位置信号の差分から第2の位置誤差
信号を算出し、第1の位置誤差信号及び第2の位置誤差
信号を重み付け線形和して第3の位置誤差信号を算出す
るようにしたことにより、第1の位置誤差信号における
直線性が保証されない部分を第2の位置誤差信号におけ
る直線性が保証される部分で補うとともに第1の位置誤
差信号及び第2の位置誤差信号をなめらかに接続し、広
い範囲で直線性を有する第3の位置誤差信号を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク装置の一実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】位置信号を示すグラフである。
【図3】位置誤差信号La及びLbを示すグラフであ
る。
【図4】重み係数k1及びk2を示すグラフである。
【図5】位置誤差信号La及びLbの補正を示すグラフ
である。
【図6】位置誤差信号PESを示すグラフである。
【図7】位置誤差信号の算出処理を示すフローチャート
である。
【図8】他の実施の形態による重み係数k1及びk2を
示すグラフである。
【図9】位置誤差信号La及びLbの補正を示すグラフ
である。
【図10】他の実施の形態による位置誤差信号の算出処
理を示すフローチャートである。
【図11】磁気ディスク装置を示すブロック図である。
【図12】2ギャップヘッドによる記録及び再生状態を
示す略線図である。
【図13】位置信号パターンとヘッド位置を示す略線図
である。
【図14】位置信号を示すグラフである。
【図15】位置誤差信号La及びLbを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1、2……磁気ディスク装置、3……磁気ディスク、5
……ヘッド部、5A……記録ヘッド、5B……再生ヘッ
ド、10……再生アンプ、11……アナログディジタル
変換部、12……位置信号生成部、13、20……サー
ボDSP、14……ディジタルアナログ変換部、15…
…VCM駆動部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク型記録再生装置における、記録デ
    ィスクに対するヘッドの位置を制御するヘッド位置制御
    装置において、 上記記録ディスクの異なる半径位置においてそれぞれ同
    心円状に記録された4相の位置信号パターンを再生して
    4相の位置信号を生成する再生手段と、 第1相の位置信号と第3相の位置信号の差分から第1の
    位置誤差信号を算出するとともに第2相の位置信号と第
    4相の位置信号の差分から第2の位置誤差信号を算出
    し、上記第1の位置誤差信号及び上記第2の位置誤差信
    号を重み付け線形和して第3の位置誤差信号を算出する
    算出手段と、 上記第3の位置誤差信号に基づいて上記ヘッドの位置を
    制御するヘッド位置制御手段とを具えることを特徴とす
    るヘッド位置制御装置。
  2. 【請求項2】上記所定の間隔をTとし、上記第1の位置
    誤差信号をLaとし、上記第2の位置誤差信号をLbと
    し、上記第3の位置誤差信号をPESとし、第1の重み
    係数k1が 【数1】 【数2】 【数3】 を満たし、第2の重み係数k2が 【数4】 【数5】 【数6】 を満たし、上記第3の位置誤差信号PESは 【数7】 【数8】 で算出されることを特徴とする請求項1に記載のヘッド
    位置制御装置。
  3. 【請求項3】上記第1の重み係数k1及び上記第2の重
    み係数k2が 【数9】 を満たすことを特徴とする請求項2に記載のヘッド位置
    制御装置。
  4. 【請求項4】ディスク型記録再生装置における、記録デ
    ィスクに対するヘッドの位置を制御するヘッド位置制御
    方法において、 上記記録ディスクの異なる半径位置においてそれぞれ同
    心円状に記録された4相の位置信号パターンを再生して
    4相の位置信号を生成し、 第1相の位置信号と第3相の位置信号の差分から第1の
    位置誤差信号を算出するとともに第2相の位置信号と第
    4相の位置信号の差分から第2の位置誤差信号を算出
    し、 上記第1の位置誤差信号及び上記第2の位置誤差信号を
    重み付け線形和して第3の位置誤差信号を算出し、 上記第3の位置誤差信号に基づいて上記ヘッドの位置を
    制御することを特徴とするヘッド位置制御方法。
  5. 【請求項5】上記所定の間隔をTとし、上記第1の位置
    誤差信号をLaとし、上記第2の位置誤差信号をLbと
    し、上記第3の位置誤差信号をPESとし、第1の重み
    係数k1が 【数10】 【数11】 【数12】 を満たし、第2の重み係数k2が 【数13】 【数14】 【数15】 を満たし、上記第3の位置誤差信号PESは 【数16】 【数17】 で算出されることを特徴とする請求項4に記載のヘッド
    位置制御方法。
  6. 【請求項6】上記第1の重み係数k1及び上記第2の重
    み係数k2が 【数18】 を満たすことを特徴とする請求項4に記載のヘッド位置
    制御方法。 【0000】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434503B1 (ko) * 2001-05-31 2004-06-05 삼성전자주식회사 자기 읽기/쓰기 헤드 트랜스듀서 위치 에러 신호의 원위치선형화
KR100734283B1 (ko) * 2004-11-05 2007-07-02 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브 내의 트랙을 추종하는 읽기 헤드의포지션닝 방법 및 장치

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