JP2000123219A - 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機 - Google Patents

紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機

Info

Publication number
JP2000123219A
JP2000123219A JP10289067A JP28906798A JP2000123219A JP 2000123219 A JP2000123219 A JP 2000123219A JP 10289067 A JP10289067 A JP 10289067A JP 28906798 A JP28906798 A JP 28906798A JP 2000123219 A JP2000123219 A JP 2000123219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
tape
wheel
discharge device
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10289067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3324528B2 (ja
Inventor
Tadashi Sato
正 佐藤
Shigeru Sasaki
繁 佐々木
Riichi Kato
利一 加藤
Yasunari Niioka
康也 新岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28906798A priority Critical patent/JP3324528B2/ja
Priority to KR1019990043694A priority patent/KR100350857B1/ko
Publication of JP2000123219A publication Critical patent/JP2000123219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3324528B2 publication Critical patent/JP3324528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D13/00Handling of coins or of valuable papers, characterised by a combination of mechanisms not covered by a single one of groups G07D1/00 - G07D11/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H5/00Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines
    • B65H5/28Feeding articles stored in rolled or folded bands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/419Winding, unwinding from or to storage, i.e. the storage integrating winding or unwinding means
    • B65H2301/4191Winding, unwinding from or to storage, i.e. the storage integrating winding or unwinding means for handling articles of limited length, e.g. AO format, arranged at intervals from each other
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/19Specific article or web
    • B65H2701/1912Banknotes, bills and cheques or the like

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本テープを巻取り、巻戻すことで紙幣の収
納、放出を行う紙幣収納放出装置において、紙幣の長辺
方向に搬送処理する従来方式では同一の収納枚数におけ
るホイール径が増大し、装置を小型化できないという問
題があった。また従来の装置では紙幣の挟持点間距離を
小さく構成し難く、外国紙幣の小サイズ紙幣を取扱うこ
とが困難であった。 【解決手段】 同一の収納枚数におけるホイール径が増
大し難い、紙幣の長辺方向に搬送処理する方式の採用に
より、収納枚数の大容量化を実現した。また、取扱う最
小紙幣を確実に搬送できる挟持点間距離に補助ローラを
配置し、外国紙幣も安定して搬送できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等で使用
される現金自動取引装置や、自動販売機等に搭載される
紙幣の収納、放出を行う紙幣収納放出装置および紙幣収
納放出装置を適用した紙幣自動入出金機に係わり、特に
ホイール、リール間でテープを巻き取り、巻き戻すこと
によって紙幣の収納、放出を行う紙幣収納放出装置およ
び紙幣収納放出装置を適用した紙幣自動入出金機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ホイールにテープと紙幣とを巻き取るこ
とで収納し、逆に巻戻すことで放出する方式の紙幣収納
放出装置は、簡素な構成で小型、低コストの装置を実現
できるというメリットがある。この方式の紙幣収納放出
装置としては、例えば特開平8−96191号公報に示
されているような、1本テープをホイールとリールに巻
き付けた基本的な構成に、紙幣の収納繰出し補助手段を
付加した装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は紙幣の
長辺方向に収納、放出を行う方式であり、紙幣の長辺寸
法が長いために紙幣の挟持点間隔を大きく設計できると
いう特徴を有している。
【0004】然るに紙幣の短辺方向に収納する方式と比
較すると、同一の収納枚数におけるホイール径が増大
し、装置を小型化できないという問題があった。
【0005】また従来の装置では紙幣の挟持点間距離を
小さく構成し難く、外国紙幣の小サイズ紙幣を取扱うこ
とが困難であった。
【0006】本発明は紙幣の短辺方向に収納することで
収納紙幣の大容量化、小型化、低コスト化を実現し、小
サイズの外国紙幣に対応可能な、さらには紙幣ジャムの
除去が容易で係員操作に優れた紙幣収納放出装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する手
段として本発明は、(1) ホイール10へのテープ巻
付点と取扱うほぼ最小紙幣の短辺寸法だけ離間した点の
近傍にテープ30を方向転換させて前記リール20に巻
き取るように配置した第1のローラ42と、第1のロー
ラ42の両側に配置した一対のローラ41、41と、該
ローラ41、41に圧接して空転する一対の第2のロー
ラ40,40と、第2のローラ軸に支承された第1の紙
幣ガイド50とから構成する(2)前記第1のローラを
テープ30によって駆動することで前記ローラ41、4
1を駆動し、前記第2のローラ軸をホイール10の軸を
支点として回動させ、前記第1の紙幣ガイド50の鋭角
形状の先端を前記ホイール10に巻き取ったテープ外周
面に常時当接するように構成する(3)前記ホイール1
0へのテープ巻付点と第2ローラ軸の概ね中央部に、前
記第1の紙幣ガイド50に支承された空転プーリ51を
配置し、該空転プーリ51をテープ内周面に常時当接さ
せる(4)ホイール径とほぼ同径のドラム部材11、1
1をホイールの両側面に具備し、ホイール軸に空転可能
に支承する(5)前記第1のローラ軸を支点としてホイ
ール径の変化に追従して回動する第2の紙幣ガイド60
を具備し、該第2の紙幣ガイド60の形状をホイール1
0へのテープ巻付点近傍でホイール10がほぼ内接する
概円弧形状とし、さらに紙幣長辺方向の両端部のガイド
形状を前記テープ巻付点から円周方向に遠ざかるほど、
且つホイール軸端に向かうほど、収納紙幣外周と紙幣ガ
イド60との空間が連続的または段階的に増大するよう
に形成する(6)前記第2の紙幣ガイド60に空転して
支承され、ホイール10へのテープ巻付点近傍、かつホ
イール10の両側面近傍で収納した紙幣の外周面と当接
する一対のローラ40、40を具備する(7)ホイール
に巻き取る紙幣の巻取りタイミングを紙幣供給元による
紙幣搬送周期またはホイールの回転速度の制御により調
節する(8)紙幣自動入出金機側と前記紙幣収納放出装
置との受渡し部の搬送手段を1方向搬送駆動するととも
に、前記受渡し部の搬送手段に連動して動作するゲート
a、bを具備し、ゲートaで紙幣収納放出装置の通過と紙
幣収納放出装置への紙幣の取込みとを切替え、ゲートb
で紙幣収納放出装置への紙幣収納と紙幣収納放出装置か
らの紙幣放出とを切替えることにより、達成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を参
照して説明する。
【0009】図15は本発明の紙幣収納放出装置3を適
用した紙幣自動入出金機8の側面図を示す。ここで、顧
客による入金取引時の紙幣の流れについて説明する。顧
客により寸法の異なる各金種混在紙幣が入出金口1に一
括投入されると、入出金口1で1枚ずつに分離され搬送
路6に繰り出される。繰り出された紙幣は矢印Aで示す
搬送路6を通り、鑑別装置2で金種の判別後に紙幣収納
放出装置3に各金種混在で一時収納される。顧客により
金額確認が得られて入金取引が成立すると、紙幣収納放
出装置3内の各金種混在紙幣を放出し、矢印Bで示す搬
送路6を通り、各金種毎の還流カセット5または入金カ
セット4に収納する。このように、本発明の紙幣収納放
出装置3は、紙幣自動入出金機8の一時スタッカとして
適用されている。
【0010】図1は本発明の紙幣収納放出装置3の全体
構成を示した側面図であり、図3は図1の斜視図であ
る。リール20に固定し、巻き付けられたテープ30の
一端は、中間ローラ42(第1のローラ)の外周面を介
してホイール10に取付けられている。このテープ幅は
紙幣の挟持力、収納紙幣の面外変形の拘束力、テープ強
度などから必要な寸法に決定される。
【0011】次にホイール10の軸には、ホイール10
とほぼ同じ直径で空転する補助ホイール11、11(ド
ラム部材)が具備されている(二点鎖線で表示)。中間
ローラ42(第1のローラ)の左右に中間ローラ42軸
に固定した搬送ローラ41、41を配置し、搬送ローラ
41、41の上部に搬送ローラ41、41に圧接した空
転ローラ40、40(第2のローラ)が配置してある。
中間ローラ42の上部には、空転ローラ40軸を中心に
揺動するスクレーパ50(第1の紙幣ガイド、破線で表
示)が配置してあり、スクレーパ用ばね52で上方に持
上げられたスクレーパ50の先端は、常時ホイール10
に巻付いたテープ30の外周面に接触している。また、
スクレーパ50の中間位置に空転する補助ローラ51が
固定してあり、補助ローラ51とテープ30は常時接触
する。さらに、紙幣収納の際に紙幣をホイール10の外
周面に無理なく倣わせるための紙幣ガイド60(第2の
紙幣ガイド)が搬送ローラ41の軸を中心として揺動す
るように配置してあり、形状の一部は図2に示すような
紙幣の収納によるホイール10に巻付いたテープ30の
最大径よりも大きな円弧形状からなる。
【0012】紙幣ガイド60は、ホイール10へのテー
プ30の巻付点近傍、かつホイールの両側面近傍で収納
紙幣の外周面と当接する一対のガイドローラ62、62
を具備し、紙幣ガイド60が紙幣ガイド用ばね61で上
方に持上げられることで、ガイドローラ62、62はホ
イール10に巻き付けられた紙幣101の外周面に圧接
される。
【0013】ホイール10、リール20は図示しないモ
ータと、リール軸にはトルクリミッタを具備し、テープ
テンションがほぼ一定となるように制御しながら回転駆
動され、ホイール10、リール20それぞれにテープの
巻取り、巻戻しを行うことができる。
【0014】テープ30の厚さは極力薄く、また、テー
プ幅を狭く構成することおよび空転する補助ホイール1
1、11(ドラム部材)の採用によりホイール10軸の
慣性負荷を低減し、紙幣の処理速度を高速化することが
できる。以上が本発明の基本構成である。
【0015】なお、本発明は、図16に示すように第
一、第二のテープ30a、30bを第一、第二の中間ロ
ーラ42a、42bで方向転換され、第一、第二のリー
ル20a、20bに巻き付けて構成され、第一、第二の
テープ30a、30bで紙幣100を挟持しホイール1
0に巻取り、第一、第二のテープ30a、30bを第
一、第二のリール20a、20bに巻戻すことで紙幣1
00の放出を行う紙幣収納放出装置3においても適用可
能である。
【0016】次に紙幣の収納動作について説明する。
【0017】図1に示すように別途設けられた搬送路2
00より紙幣100が矢印の方向から搬送されてくる
と、ホイール10を反時計方向に回転駆動し、リール2
0に巻付いているテープ30をホイール10に巻取る。
また、中間ローラ42は自身の外周面に巻付いたテープ
30との摩擦力で回転駆動し、中間ローラ42軸に固定
してある搬送ローラ41と空転ローラ40が回転駆動さ
れる。よって、搬送されてくる紙幣100は搬送ローラ
41と空転ローラ40で挟持され、矢印方向に搬送し、
補助ローラ51とテープ30で挟持され、ホイール10
の外周面にテープとともに巻き付けられて収納される。
収納される際に、紙幣をホイール10の外周面に無理な
く倣わせるように紙幣ガイド60が案内する。従って、
図2に示すように搬送路200より搬送されてくる各金
種混在紙幣を、ホイール10の外周面に紙幣101がテ
ープ30とともに巻き取ることにより順次収納すること
ができる。
【0018】次に紙幣の放出動作について説明する。
【0019】図2に示すリール20軸を反時計方向に回
転駆動し、ホイール10に紙幣101とともに巻付いた
テープ30をリール20に巻戻すことで、矢印方向にホ
イール10の外周面にテープ30とともに巻付いた紙幣
101を放出させる。放出の際、図14に示すように、
テープによる挟持力が開放された紙幣126の先端部に
2個のガイドローラ62、62によって波形変形を与
え、ホイール10に巻付いたテープ30の外周面より紙
幣126の先端部を剥離させ、スクレーパ50先端の下
方に案内する。その結果、紙幣126はスムーズに補助
ローラ51とテープ30の挟持点を通り、搬送ローラ4
1、41と空転ローラ40、40により紙幣収納放出装
置外部へと放出される。
【0020】以上説明したように、本発明の紙幣収納放
出装置3は紙幣サイズの異なる各金種が混在する紙幣を
短辺方向に搬送し、1枚ずつ高速でホイール10に巻取
り、巻戻すことで収納、放出することが可能である。
【0021】次に紙幣の収納枚数に対するホイールの巻
取り外形の増加について説明する。ホイール芯径80m
m、テープ厚さ0.03mm、紙幣の厚さ0.1mm、紙幣の短
辺(長辺)寸法76mm(160mm)、紙幣の搬送間隔7
9mm、収納枚数を200枚、の仕様の場合、本発明のに
おけるホイールの巻取り外形の最大は107.4mmと
なる。一方、紙幣の長辺方向で処理する従来の装置の場
合は119.6mmとなり、計算上は本発明の1.1倍程
度の増加である。ところが紙幣1枚当たりのホイールへ
の巻付き長さが160/76=2.1倍となるために、
実際は収納紙幣の膨らみの影響を受け易く、ホイールの
巻取り外形は計算値以上に増大することが知られてい
る。特にこの傾向は日本円より紙質が悪条件の外国紙幣
の場合において顕著となる。
【0022】従って、本発明は紙幣の短辺方向で処理す
ることによって、小型の装置で紙幣収納枚数の大容量化
を実現できるという効果を有する。
【0023】また、本発明の紙幣収納放出装置3はスク
レーパ50の中央部に補助ローラ51により、紙幣の挟
持点間距離を短く構成しているため、さらに紙幣の挟持
力が不安定になり易いホイール10へのテープ30の巻
付き点近傍にガイドローラ62を配置しているため、小
サイズの外国紙幣でも安定した連続紙幣の収納、放出動
作を実現でき、高信頼性の装置を提供できる。
【0024】さらに、本発明は空転ローラ40をホイー
ル10の軸を支点として回動可能な構成(図4、図5参
照)であり、搬送ローラ41との圧接力を適正に調整す
ることができる。従って、紙幣収納時(図1参照)はテ
ープ速度を外部搬送路200よりもわずかに増速し、反
対に紙幣放出時はテープ速度を外部搬送路200よりも
わずかに減速することで、受渡し性能の安定化を図って
いる。この性能の安定化は搬送ローラ41と空転ローラ
40間の適正な紙幣の滑りを発生させることで実現で
き、厳密な外部搬送路200とテープ30との速度マッ
チングは必要としない。従って、制御回路の簡単な安価
な装置を提供できる。
【0025】また、図4、図5に示すように、本発明の
紙幣収納放出装置3は収納、放出時に何らかの原因によ
る搬送ローラ41、空転ローラ40付近のジャム紙幣が
発生した場合でも、空転ローラ40をホイール10の軸
回りに回動させることによって、紙幣挟持部を開放し容
易にジャム紙幣を除去することができる。従って、係員
操作に優れた装置を提供できる。
【0026】次に、紙幣の短辺方向に処理することに起
因する、偏りおよび傾いて搬送される紙幣の収納、放出
動作時の問題点について説明する。
【0027】図6に示すように、紙幣が角度θ傾いて搬
送された傾き紙幣120がホイール10の外周面にテー
プ30とともに巻き付けられる場合は、先行するコーナ
部122aが面外変形によりホイール10の外周面より
浮き上がる。このため、ホイール10をさらに回転駆動
していくと図7に示すように紙幣121のコーナ部12
2bは直角に近い角度で紙幣ガイド60と衝突し、外側
に折れる耳折れ現象という不具合が発生し易い。
【0028】上記問題点を解決するために、本発明で
は、図8に示すような形状の紙幣ガイド63を具備して
いる。ホイール10近傍の軸方向中央部の基本形状は、
テープ巻付点近傍でホイール10がほぼ内接する概円弧
形状であり、さらに紙幣長辺方向の両端部のガイド形状
を前記テープ巻付点から円周方向に遠ざかるほど、且つ
ホイール軸端に向かうほど、収納紙幣外周との空間が連
続的または段階的に増大する形状を有している。なお、
本実施例では段差形状の紙幣ガイド63を示している
が、段差を無くした滑らかな形状としても良い。
【0029】次に紙幣ガイド63の作用効果を説明す
る。図9には、紙幣121の紙幣先端部分はテープ30
よりの浮き上がりの小さい部分から、紙幣ガイド63の
隣り合う円弧のエッジ部と接触しはじめ、徐々に外側の
隣り合うエッジ部へと接触点が移動してゆく様子が示さ
れている。従って、コーナ部122aを紙幣ガイド63
に無理なく倣わせることが可能となり、耳折れ現象を防
止することができる。
【0030】しかし、図10に示すようなタイミングで
傾き紙幣123と後続紙幣124が衝突すると、依然と
して耳折れ現象が発生する可能性がある。これはホイー
ル10に巻付けられてシェル状に変形し、見かけの曲げ
剛性が高まった後続紙幣124が、紙幣123のコーナ
部125bにあたかも剛体として作用することに起因す
る。従って、この場合は衝突時に後続紙幣124の変形
が期待できないため、紙幣ガイド63の形状は意味をな
さないことになる。
【0031】そこで本発明では、先行紙幣と後続紙幣と
の搬送制御で上記の衝突タイミングを回避することを特
徴としており、以下にその搬送制御について説明する。
【0032】通常、テープ30の搬送速度が一定となる
ようにホイール10軸の回転駆動を制御するため、図1
1に示すホイール10に巻付いた先行する傾き紙幣12
3のコーナ部125と、後続紙幣124との衝突タイミ
ングは時々刻々変化し、後続紙幣124の先端からの衝
突点までの距離Yは大きくばらつくことになる。図11
の距離Yが大きい程、前述した後続紙幣124の見かけ
の剛性が大きくなるため、上記耳折れ現象が発生し易
い。そこで耳折れ防止対策として、本発明では所定角以
上の傾き紙幣を検出した場合は、次のように搬送制御を
行う。すなわち、図12に示すように外部搬送路200
上の先行紙幣、後続紙幣の搬送周期Pと先行紙幣の傾き
θを検出し、θが所定角以上の場合は先行紙幣を受取り
後、ホイール10の加速、減速駆動を行い、図13に示
すタイミングで衝突するように位相制御を行う。この衝
突タイミングでは、後続紙幣124の先端がホイール1
0にテープ30とともに巻き付く前のため、後続紙幣1
24は紙幣固有の低い曲げ剛性で容易に変形し易い状態
である。従って、傾き紙幣123の先行するコーナ部1
25aと後続紙幣124との衝突により、後続紙幣12
4の衝突部が下方に変形することで衝突力が緩和され、
耳折れの発生を防止することができる。
【0033】紙幣収納放出装置3を適用した紙幣自動入
出金機8において、図1、図2に示すように紙幣収納放
出装置3との受渡し部の搬送路200は下方から上方へ
1方向搬送駆動され、前記受渡し部の搬送路200にゲ
ートa201、ゲートb202を具備してある。ゲート
a201は紙幣収納放出装置3の通過と紙幣収納放出装
置3への紙幣の取込みとを切替え、ゲートb202は紙
幣収納放出装置3への紙幣収納と紙幣収納放出装置3か
らの紙幣放出とを切替える。
【0034】ゲートa201、ゲートb202は図示し
ないギヤによって連動するように構成され、紙幣収納時
のゲートa201、ゲートb202は図1に示す位置に
切り替えることで紙幣100を搬送路200より紙幣収
納放出装置3に案内する。また、紙幣放出時のゲートa
201、ゲートb202は図2に示す位置に切り替える
ことで紙幣100を紙幣収納放出装置3より搬送路20
0に案内する。
【0035】以上説明したように、本発明によれば、紙
幣ガイド63の形状の適正化と搬送制御の適用によっ
て、傾いて搬送された紙幣コーナ部の耳折れを解消で
き、信頼性の高い紙幣収納放出装置を提供できる。な
お、上記の搬送制御は、紙幣収納放出装置に紙幣を送出
する供給元で先行紙幣の傾きθ、その瞬間のホイール1
0の回転位相を検出し、θが所定角以上の場合は後続紙
幣の分離タイミングを遅らせるように制御しても同様の
結果が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は次のような
効果がある。
【0037】最も簡素な構成の1本テープ方式および紙
幣の短辺方向に搬送処理する方式の採用により、収納紙
幣の大容量化、小型化、低コスト化を実現する紙幣収納
放出装置を提供できる。
【0038】また紙幣の挟持点間距離を小さく構成し、
小サイズの外国紙幣に対応可能で、さらには紙幣ジャム
の除去が容易で係員操作に優れた紙幣収納放出装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した紙幣収納放出装置の側面図
(紙幣収納の初期状態)である。
【図2】 本発明を適用した紙幣収納放出装置の側面図
(紙幣収納の完了状態)である。
【図3】 本発明を適用した紙幣収納放出装置の斜視図
(紙幣収納の初期状態)である。
【図4】 本発明の紙幣収納放出装置のジャム除去方法
の第1の説明図である。
【図5】 本発明の紙幣収納放出装置のジャム除去方法
の第2の説明図である。
【図6】 本発明を適用した紙幣収納放出装置の斜視図
(傾き紙幣収納時の状態)である。
【図7】 耳折れ現象を説明する紙幣収納放出装置の斜
視図(耳折れ発生時の状態)である。
【図8】 耳折れ防止可能な紙幣ガイド形状の斜視図で
ある。
【図9】 耳折れ防止可能な紙幣ガイド形状の作用を説
明した斜視図(傾き紙幣収納時の状態)である。
【図10】 後続紙幣との衝突による耳折れ現象発生の
第1の説明図である。
【図11】 後続紙幣との衝突による耳折れ現象発生の
第2の説明図である。
【図12】 後続紙幣との衝突による耳折れ発生の防止
方法の第1の説明図である。
【図13】 後続紙幣との衝突による耳折れ発生の防止
方法の第2の説明図である。
【図14】 紙幣放出時のガイドローラによる波形変形
の説明図である。
【図15】 本発明の紙幣収納放出装置を搭載した紙幣
自動入出金機の概略図である。
【図16】 第一、第二のテープ2本を適用した紙幣収
納放出装置の説明図である。
【符号の説明】
1…入出金口 2…鑑別装置 3…紙幣収納放出装置 4…入金カセット 5…還流カセット 6…搬送路 8…紙幣自動入出金機 A…入金取引時の紙幣の流れ B…入金取引成立後の紙幣の流れ 10…ホイール 11…補助ホイール 20…リール 20a…第一のリール 20b…第二のリール 30…テープ 30a…第一のテープ 30b…第二のテープ 40…空転ローラ 41…搬送ローラ 42…中間ローラ 42a…第一の中間ローラ 42b…第二の中間ローラ 50…スクレーパ(破線表示) 51…補助ローラ 52…スクレーパ用ばね 60…紙幣ガイド(無段) 61…紙幣ガイド用ばね 62…ガイドローラ 63…紙幣ガイド 100…紙幣 101…収納済み紙幣 102…ジャム紙幣 120…傾き紙幣 121…収納された傾き紙幣 122a…傾き紙幣のコーナ部 122b…傾き紙幣のコーナ部(耳折れ) 123…収納された傾き紙幣(先行紙幣) 124…後続紙幣 125a…傾き紙幣のコーナ部(先行紙幣) 200…搬送路 201…ゲートa 202…ゲートb
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月12日(1999.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項1】1本のテープを巻取り/巻戻しするリール
と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイールへの前記テープの巻付点から、概ね最
小紙幣の短辺寸法の距離の点近傍に、前記テープを方向
転換させて前記リールに巻き取るように配置した第1の
ローラと、前記第1のローラに圧接して空転する第2の
ローラと、前記第2のローラ軸とホイールへのテープ巻
付点間に配置された第1の紙幣ガイドとから構成され、
前記第1のローラをテープによって駆動し、前記第1の
紙幣ガイドの鋭角形状の先端を前記ホイールに巻き取っ
たテープ外周面に常時当接するように構成したことを特
徴とする紙幣収納放出装置。
請求項2】請求項1記載の紙幣収納放出装置におい
て、前記第1のローラは前記テープを方向転換させる中
間ローラ、前記中間ローラの両側に配置される紙幣搬送
ローラとから構成され、前記第2のローラは前記紙幣搬
送ローラと圧接して回転するローラから構成されること
を特徴とする紙幣収納放出装置。
請求項3】請求項1記載の紙幣収納放出装置におい
て、前記第2のローラの軸を前記ホイールの軸を支点と
して回動させ、前記第1の紙幣ガイドを前記第2のロー
ラの軸を支点として回動させることを特徴とする紙幣収
納放出装置。
請求項4】1本のテープを巻取り/巻戻しするリール
と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイール近傍の紙幣挟持点と前記ホイールへの
テープ巻付点間を搬送される紙幣を案内する紙幣ガイド
を具備し、前記紙幣ガイドの概ね中央部にプーリを配置
し、前記プーリを前記テープの内周面に常時当接させる
ことを特徴とする紙幣収納放出装置。
請求項5】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
と、前記テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しす
ることで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイールの径とほぼ同径のドラム部材を前記ホ
イールの両側に具備し、前記ドラム部材を前記ホイール
の軸に回転可能に支承したたことを特徴とする紙幣収納
放出装置。
請求項6】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
と、前記テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しす
ることで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイールの径の変化に追従して回動する紙幣ガ
イドを具備し、前記紙幣ガイドの形状を前記ホイールへ
のテープ巻付点近傍で前記ホイールがほぼ内接する円弧
形状とし、前記テープの巻取り/巻戻し方向を紙幣の短
辺方向とするとともに紙幣長辺方向の両端部に対応する
前記ガイド形状を、前記テープ巻付点から前記ホイール
の円周方向に遠ざかるほど、且つホイール軸端に向かう
ほど、収納紙幣外周と前記第2の紙幣ガイドとの空間が
連続的または段階的に増大するように形成したことを特
徴とする紙幣収納放出装置。
請求項7】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
と、前記テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しす
ることで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイールへのテープ巻付点近傍で、かつ前記ホ
イールの両側面で収納した紙幣の外周と常時当接するロ
ーラを回動可能に構成したことを特徴とする紙幣収納放
出装置。
請求項8】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
と、前記テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しす
ることで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
て、前記ホイールに巻き取る紙幣の巻取りタイミングを
紙幣供給元による紙幣搬送周期またはホイールの回転速
度の制御により調節することを特徴とする紙幣収納放出
装置。
請求項10】請求項2記載の紙幣収納放出装置を適用
した紙幣自動入出金機において、紙幣自動入出金機側と
前記紙幣収納放出装置との受渡し部の搬送手段は1方向
搬送駆動され、前記受渡し部の搬送手段にゲートa、bを
有し、ゲートaは紙幣収納放出装置の通過と紙幣収納放
出装置への紙幣の取込みとを切替え、ゲートbは紙幣収
納放出装置への紙幣収納と紙幣収納放出装置からの紙幣
放出とを切替える、ことを特長とする紙幣収納放出装置
を適用した紙幣自動入出金機。
請求項11】請求項9記載の紙幣収納放出装置を適用
した紙幣自動入出金機において、前記ゲートa、bは連動
して動作することを特長とする紙幣収納放出装置を適用
した紙幣自動入出金機。
請求項12】請求項10記載の紙幣収納放出装置を適
用した紙幣自動入出金機において、前記ゲートa、bは連
動して動作することを特長とする紙幣収納放出装置を適
用した紙幣自動入出金機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等で使用
される現金自動取引装置や、自動販売機等に搭載される
紙幣の収納、放出を行う紙幣収納放出装置および紙幣収
納放出装置を適用した紙幣自動入出金機に係わり、特に
ホイール、リール間でテープを巻き取り、巻き戻すこと
によって紙幣の収納、放出を行う紙幣収納放出装置およ
び紙幣収納放出装置を適用した紙幣自動入出金機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ホイールにテープと紙幣とを巻き取るこ
とで収納し、逆に巻戻すことで放出する方式の紙幣収納
放出装置は、簡素な構成で小型、低コストの装置を実現
できるというメリットがある。この方式の紙幣収納放出
装置としては、例えば特開平8−96191号公報に示
されているような、1本テープをホイールとリールに巻
き付けた基本的な構成に、紙幣の収納繰出し補助手段を
付加した装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は紙幣の
長辺方向に収納、放出を行う方式であり、紙幣の長辺寸
法が長いために紙幣の挟持点間隔を大きく設計できると
いう特徴を有している。
【0004】然るに紙幣の短辺方向に収納する方式と比
較すると、同一の収納枚数におけるホイール径が増大
し、装置を小型化できないという問題があった。
【0005】また従来の装置では紙幣の挟持点間距離を
小さく構成し難く、外国紙幣の小サイズ紙幣を取扱うこ
とが困難であった。
【0006】本発明は紙幣の短辺方向に収納することで
収納紙幣の大容量化、小型化、低コスト化を実現し、小
サイズの外国紙幣に対応可能な、さらには紙幣ジャムの
除去が容易で係員操作に優れた紙幣収納放出装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する手
段として本発明は、以下の各構成によって達成される。
【0008】(1)一本のテープを巻き取り/巻き戻し
するリールとテープの他端を保持してリールと連動して
テープを巻き取り/巻き戻しするホールからなる紙幣収
納放出庫において、ホイールへのテープ巻付点と、取扱
う紙幣の短辺寸法だけ離間した点の近傍にテープを方向
転換させてリールに巻き取るように配置した第1のロー
ラと、第1のローラの両側に配置した一対のローラと、
その一対のローラに圧接して空転する一対の第2のロー
ラと、第2のローラ軸に支承された第1の紙幣ガイドと
から構成する。
【0009】(2)第1のローラをテープによって駆動
することで第1のローラの両側に配置した一対のローラ
を駆動し、第2のローラの軸をホイールの回転軸を支点
として回動させ、第1の紙幣ガイドの鋭角形状に設けら
れた先端をホイール10に巻き取ったテープ外周面に常
時当接するように構成する。
【0010】(3)ホイールへのテープ巻付点と第2ロ
ーラの軸の概ね中央部に、第1の紙幣ガイドに支承され
た空転プーリを配置し、その空転プーリをテープ内周面
に常時当接させる。
【0011】(4)ホイールの径とほぼ同径のドラム部
材をホイールの両側面に具備し、ホイール軸に空転可能
に支承する。
【0012】(5)第1のローラの軸を支点としてホイ
ールの径の変化に追従して回動する第2の紙幣ガイドを
具備し、その第2の紙幣ガイドの形状をホイールへのテ
ープ巻付点近傍でホイールがほぼ内接するおおむね円弧
形状とし、さらに紙幣長辺方向の両端部のガイド形状を
テープ巻付点から円周方向に遠ざかるほど、且つホイー
ルの軸端に向かうほど、収納紙幣外周と第2の紙幣ガイ
ドとの空間が連続的または段階的に増大するように形成
する。
【0013】(6)第2の紙幣ガイドに空転して支承さ
れ、ホイールへのテープ巻付点近傍、かつホイールの両
側面近傍で収納した紙幣の外周面と当接する一対の第2
のローラを具備する。
【0014】(7)ホイールに巻き取る紙幣の巻取りタ
イミングを紙幣供給元による紙幣搬送周期またはホイー
ルの回転速度の制御により調節する。
【0015】(8)紙幣自動入出金機側と前記紙幣収納
放出装置との受渡し部の搬送手段を1方向搬送駆動する
とともに、前記受渡し部の搬送手段に連動して動作する
ゲートa、bを具備し、ゲートaで紙幣収納放出装置の通
過と紙幣収納放出装置への紙幣の取込みとを切替え、ゲ
ートbで紙幣収納放出装置への紙幣収納と紙幣収納放出
装置からの紙幣放出とを切替える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を参
照して説明する。
【0017】図15は本発明の紙幣収納放出装置3を適
用した紙幣自動入出金機8の側面図を示す。ここで、顧
客による入金取引時の紙幣の流れについて説明する。顧
客により寸法の異なる各金種混在紙幣が入出金口1に一
括投入されると、入出金口1で1枚ずつに分離され搬送
路6に繰り出される。繰り出された紙幣は矢印Aで示す
搬送路6を通り、鑑別装置2で金種の判別後に紙幣収納
放出装置3に各金種混在で一時収納される。顧客により
金額確認が得られて入金取引が成立すると、紙幣収納放
出装置3内の各金種混在紙幣を放出し、Bで示す搬送路
6(図では薄い太線)を通り、各金種毎の還流カセット
5または入金カセット4に収納する。このように、本発
明の紙幣収納放出装置3は、紙幣自動入出金機8の一時
スタッカとして適用されている。
【0018】図1は本発明の紙幣収納放出装置3の全体
構成を示した側面図であり、図3は図1の斜視図であ
る。リール20に固定し、巻き付けられたテープ30の
一端は、中間ローラ42(第1のローラ)の外周面(図3
参照)を介してホイール10に取付けられている。この
テープ幅は紙幣の挟持力、収納紙幣の面外変形の拘束
力、テープ強度などから必要な寸法に決定される。
【0019】次にホイール10の軸(図示せず)には、
ホイール10とほぼ同じ直径で空転する補助ホイール1
1、11(ドラム部材)が具備されている(図3におい
て二点鎖線で表示)。中間ローラ42(第1のローラ)
の左右に中間ローラ42軸(一点鎖線)に固定した搬送
ローラ41を配置し、搬送ローラ41の上部に搬送ロー
ラ41に圧接した空転ローラ40(第2のローラ)が配
置してある。中間ローラ42の上部には、空転ローラ4
0軸(一点鎖線)を中心に揺動するスクレーパ50(第
1の紙幣ガイド、破線で表示)が配置してあり、スクレ
ーパ用ばね52で上方に持上げられたスクレーパ50の
先端は、常時ホイール10に巻付いたテープ30の外周
面に接触している。また、スクレーパ50の中間位置に
空転する補助ローラ51が固定してあり、補助ローラ5
1とテープ30は常時接触する。
【0020】さらに、紙幣収納の際に紙幣をホイール1
0の外周面に無理なく倣わせるための紙幣ガイド60
(第2の紙幣ガイド)が搬送ローラ41の軸を中心とし
て揺動するように配置してあり、形状の一部は図2に示
すような紙幣の収納によるホイール10に巻付いたテー
プ30の最大径よりも大きな円弧形状からなる。
【0021】紙幣ガイド60は、ホイール10へのテー
プ30の巻付点近傍、かつホイールの両側面近傍で収納
紙幣の外周面と当接する一対のガイドローラ62を具備
し、紙幣ガイド60が紙幣ガイド用ばね61で上方に持
上げられることで、ガイドローラ62はホイール10に
巻き付けられた紙幣101の外周面に圧接される。
【0022】ホイール10、リール20は図示しないモ
ータと、リール軸にはトルクリミッタを具備し、テープ
テンションがほぼ一定となるように制御しながら回転駆
動され、ホイール10、リール20それぞれにテープの
巻取り、巻戻しを行うことができる。
【0023】テープ30の厚さは極力薄く、また、テー
プ幅を狭く構成することおよび空転する補助ホイール1
1(ドラム部材)の採用によりホイール10軸の慣性負
荷を低減し、紙幣の処理速度を高速化することができ
る。以上が本発明の一実施例の基本構成である。
【0024】なお、本発明は、図16に示すように第
一、第二のテープ30a、30bを第一、第二の中間ロ
ーラ42a、42bで方向転換され、第一、第二のリー
ル20a、20bに巻き付けて構成され、第一、第二の
テープ30a、30bで紙幣100を挟持しホイール1
0に巻取り、第一、第二のテープ30a、30bを第
一、第二のリール20a、20bに巻戻すことで紙幣1
00の放出を行う紙幣収納放出装置3においても適用可
能である。
【0025】次に紙幣の収納動作について説明する。
【0026】図1に示すように別途設けられた搬送路2
00より紙幣100が矢印の方向から搬送されてくる
と、ホイール10を反時計方向に回転駆動し、リール2
0に巻付いているテープ30をホイール10に巻取る。
また、中間ローラ42は自身の外周面に巻付いたテープ
30との摩擦力で回転駆動し、中間ローラ42軸に固定
してある搬送ローラ41と空転ローラ40が回転駆動さ
れる。よって、搬送されてくる紙幣100は搬送ローラ
41と空転ローラ40で挟持され、矢印方向に搬送し、
補助ローラ51とテープ30で挟持され、ホイール10
の外周面にテープとともに巻き付けられて収納される。
収納される際に、紙幣をホイール10の外周面に無理な
く倣わせるように紙幣ガイド60が案内する。従って、
図2に示すように搬送路200より搬送されてくる各金
種混在紙幣を、ホイール10の外周面に紙幣101がテ
ープ30とともに巻き取ることにより順次収納すること
ができる。
【0027】次に紙幣の放出動作について説明する。
【0028】図2に示すリール20軸を反時計方向に回
転駆動し、ホイール10に紙幣101とともに巻付いた
テープ30をリール20に巻戻すことで、矢印方向にホ
イール10の外周面にテープ30とともに巻付いた紙幣
101を放出させる。放出の際、図14に示すように、
テープによる挟持力が開放された紙幣126の先端部に
2個のガイドローラ62によって波形変形を与え、ホイ
ール10に巻付いたテープ30の外周面より紙幣126
の先端部を剥離させ、スクレーパ50先端の下方に案内
する。
【0029】その結果、紙幣126はスムーズに補助ロ
ーラ51とテープ30の挟持点を通り、搬送ローラ41
と空転ローラ40により紙幣収納放出装置外部へと放出
される。
【0030】以上説明したように、本発明の紙幣収納放
出装置3は紙幣サイズの異なる各金種が混在する紙幣を
短辺方向に搬送し、1枚ずつ高速でホイール10に巻取
り、巻戻すことで収納、放出することが可能である。
【0031】次に紙幣の収納枚数に対するホイールの巻
取り外形の増加について説明する。ホイール芯径80m
m、テープ厚さ0.03mm、紙幣の厚さ0.1mm、紙幣の短
辺(長辺)寸法76mm(160mm)、紙幣の搬送間隔7
9mm、収納枚数を200枚、の仕様の場合、本発明のに
おけるホイールの巻取り外形の最大は107.4mmと
なる。一方、紙幣の長辺方向で処理する従来の装置の場
合は119.6mmとなり、計算上は本発明の1.1倍程
度の増加である。ところが紙幣1枚当たりのホイールへ
の巻付き長さが160/76=2.1倍となるために、
実際は収納紙幣の膨らみの影響を受け易く、ホイールの
巻取り外形は計算値以上に増大することが知られてい
る。特にこの傾向は日本円より紙質が悪条件の外国紙幣
の場合において顕著となる。
【0032】従って、本発明は紙幣の短辺方向で処理す
ることによって、小型の装置で紙幣収納枚数の大容量化
を実現できるという効果を有する。
【0033】また、本発明の紙幣収納放出装置3はスク
レーパ50の中央部に補助ローラ51により、紙幣の挟
持点間距離を短く構成しているため、さらに紙幣の挟持
力が不安定になり易いホイール10へのテープ30の巻
付き点近傍にガイドローラ62を配置しているため、小
サイズの外国紙幣でも安定した連続紙幣の収納、放出動
作を実現でき、高信頼性の装置を提供できる。
【0034】さらに、本発明は空転ローラ40をホイー
ル10の軸を支点として回動可能な構成(図4、図5参
照)であり、搬送ローラ41との圧接力を適正に調整す
ることができる。従って、紙幣収納時(図1参照)はテ
ープ速度を外部搬送路200よりもわずかに増速し、反
対に紙幣放出時はテープ速度を外部搬送路200よりも
わずかに減速することで、受渡し性能の安定化を図って
いる。この性能の安定化は搬送ローラ41と空転ローラ
40間の適正な紙幣の滑りを発生させることで実現で
き、厳密な外部搬送路200とテープ30との速度マッ
チングは必要としない。従って、制御回路の簡単な安価
な装置を提供できる。
【0035】また、図4、図5に示すように、本発明の
紙幣収納放出装置3は収納、放出時に何らかの原因によ
る搬送ローラ41、空転ローラ40付近のジャム紙幣が
発生した場合でも、空転ローラ40をホイール10の軸
回りに回動させることによって、紙幣挟持部を開放し容
易にジャム紙幣を除去することができる。従って、係員
操作に優れた装置を提供できる。
【0036】次に、紙幣の短辺方向に処理することに起
因する、偏りおよび傾いて搬送される紙幣の収納、放出
動作時の問題点について説明する。
【0037】図6に示すように、紙幣が角度θ傾いて搬
送された傾き紙幣120がホイール10の外周面にテー
プ30とともに巻き付けられる場合は、先行するコーナ
部122aが面外変形によりホイール10の外周面より
浮き上がる。このため、ホイール10をさらに回転駆動
していくと図7に示すように紙幣121のコーナ部12
2bは直角に近い角度で紙幣ガイド60と衝突し、外側
に折れる耳折れ現象という不具合が発生し易い。
【0038】上記問題点を解決するために、本実施例で
は、図8に示すような形状の紙幣ガイド63を具備して
いる。ホイール10近傍の軸方向中央部の基本形状は、
テープ巻付点近傍でホイール10がほぼ内接するおおむ
ね円弧形状であり、さらに紙幣長辺方向の両端部のガイ
ド形状をテープ巻付点から円周方向に遠ざかるほど、且
つホイール軸端に向かうほど、収納紙幣外周との空間が
連続的または段階的に増大する形状を有している。な
お、本実施例では段差形状の紙幣ガイド63を示してい
るが、段差を無くした滑らかな形状としても良い。
【0039】次に紙幣ガイド63の作用効果を説明す
る。図9には、紙幣121の紙幣先端部分はテープ30
よりの浮き上がりの小さい部分から、紙幣ガイド63の
隣り合う円弧のエッジ部と接触しはじめ、徐々に外側の
隣り合うエッジ部へと接触点が移動してゆく様子が示さ
れている。従って、コーナ部122aを紙幣ガイド63
に無理なく倣わせることが可能となり、耳折れ現象を防
止することができる。
【0040】しかし、図10に示すようなタイミングで
傾き紙幣123と後続紙幣124が衝突すると、依然と
して耳折れ現象が発生する可能性がある。これはホイー
ル10に巻付けられてシェル状に変形し、見かけの曲げ
剛性が高まった後続紙幣124が、紙幣123のコーナ
部125bにあたかも剛体として作用することに起因す
る。従って、この場合は衝突時に後続紙幣124の変形
が期待できないため、紙幣ガイド63の形状は意味をな
さないことになる。
【0041】そこで本発明の他の実施例では、先行紙幣
と後続紙幣との搬送制御で上記の衝突タイミングを回避
することを特徴としており、以下にその搬送制御につい
て説明する。
【0042】通常、テープ30の搬送速度が一定となる
ようにホイール10の軸の回転駆動を制御するため、図
11に示すホイール10に巻付いた先行する傾き紙幣1
23のコーナ部125と、後続紙幣124との衝突タイ
ミングは時々刻々変化し、後続紙幣124の先端からの
衝突点までの距離Yは大きくばらつくことになる。図1
1の距離Yが大きい程、前述した後続紙幣124の見か
けの剛性が大きくなるため、上記耳折れ現象が発生し易
い。
【0043】そこで耳折れ防止対策として、本発明の実
施例では所定角以上の傾き紙幣を検出した場合は、次の
ように搬送制御を行う。すなわち、図12に示すよう
に、外部搬送路200上の先行紙幣、後続紙幣の搬送周
期Pと先行紙幣の傾きθを図示しないセンサーで検出
し、θが所定角以上の場合は先行紙幣を受取り後、ホイ
ール10の加速、減速駆動を行い、図13に示すタイミ
ングで衝突するように位相制御を行う。
【0044】この衝突タイミングでは、後続紙幣124
の先端がホイール10にテープ30とともに巻き付く前
のため、後続紙幣124は紙幣固有の低い曲げ剛性で容
易に変形し易い状態である。従って、傾き紙幣123の
先行するコーナ部125aと後続紙幣124との衝突に
より、後続紙幣124の衝突部が下方に変形することで
衝突力が緩和され、耳折れの発生を防止することができ
る。
【0045】紙幣収納放出装置3を適用した紙幣自動入
出金機8において、図1、図2に示すように紙幣収納放
出装置3との受渡し部の搬送路200は下方から上方へ
1方向搬送駆動され、受渡し部の搬送路200にゲート
a201、ゲートb202を具備してある。ゲートa2
01は紙幣収納放出装置3の通過と紙幣収納放出装置3
への紙幣の取込みとを切替え、ゲートb202は紙幣収
納放出装置3への紙幣収納と紙幣収納放出装置3からの
紙幣放出とを切替える。
【0046】ゲートa201、ゲートb202は図示し
ないギヤによって連動するように構成され、紙幣収納時
のゲートa201、ゲートb202は図1に示す位置に
切り替えることで紙幣100を搬送路200より紙幣収
納放出装置3に案内する。また、紙幣放出時のゲートa
201、ゲートb202は図2に示す位置に切り替える
ことで紙幣100を紙幣収納放出装置3より搬送路20
0に案内する。
【0047】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、紙幣ガイド63の形状の適正化と搬送制御の
適用によって、傾いて搬送された紙幣コーナ部の耳折れ
を解消でき、信頼性の高い紙幣収納放出装置を提供でき
る。なお、上記の搬送制御は、紙幣収納放出装置に紙幣
を送出する供給元で先行紙幣の傾きθ、その瞬間のホイ
ール10の回転位相を検出し、θが所定角以上の場合は
後続紙幣の分離タイミングを遅らせるように制御しても
同様の結果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は次のような
効果がある。
【0049】最も簡素な構成の1本テープ方式および紙
幣の短辺方向に搬送処理する方式の採用により、収納紙
幣の大容量化、小型化、低コスト化を実現する紙幣収納
放出装置を提供できる。
【0050】また紙幣の挟持点間距離を小さく構成し、
小サイズの外国紙幣に対応可能で、さらには紙幣ジャム
の除去が容易で係員操作に優れた紙幣収納放出装置を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 利一 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 新岡 康也 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA07 BA13 DA08 FA03 FB06 FB11 FB15 FB17 FC02 FC05 FG03 FG08 FG11 FG13 3F049 DA02 DA03 LA08 LB04 3F106 KA01 LA08 LB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本のテープのみを巻取り/巻戻しするリ
    ールと、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻し
    することで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置にお
    いて、 ホイール10へのテープ30の巻付点から、概ね最小紙
    幣の短辺寸法の距離の点近傍に、テープを方向転換させ
    て前記リール20に巻き取るように配置した第1のロー
    ラと、該第1のローラに圧接して空転する第2のローラ
    と、該第2のローラ軸とホイール10へのテープ巻付点
    間に配置された第1の紙幣ガイド50とから構成され、
    前記第1のローラをテープ30によって駆動し、前記第
    1の紙幣ガイド50の鋭角形状の先端を前記ホイール1
    0に巻き取ったテープ外周面に常時当接するように構成
    したことを特徴とする紙幣収納放出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の紙幣収納放出装置におい
    て、 前記第1のローラはテープ30を方向転換させるローラ
    42、その両端に配置される紙幣搬送ローラ41、41
    とから構成され、前記第2のローラは紙幣搬送ローラ4
    1、41と圧接して空転する40、40とから構成され
    ることを特徴とする紙幣収納放出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の紙幣収納放出装置におい
    て、 前記第2のローラ軸をホイール10の軸を支点として回
    動させ、前記第1の紙幣ガイド50を第2のローラ軸を
    支点として回動させることを特徴とする紙幣収納放出装
    置。
  4. 【請求項4】1本のテープのみを巻取り/巻戻しするリ
    ールと、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻し
    することで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置にお
    いて、 ホイール10近傍の紙幣挟持点と前記ホイール10への
    テープ巻付点間を搬送される紙幣を案内する紙幣ガイド
    50を具備し、該紙幣ガイド50の概ね中央部に空転プ
    ーリ51を配置し、該空転プーリ51をテープ30の内
    周面に常時当接させることを特徴とする紙幣収納放出装
    置。
  5. 【請求項5】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
    と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
    ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
    て、 ホイール径とほぼ同径のドラム部材11、11をホイー
    ル10の両側面に具備し、該ドラム部材11、11をホ
    イール10の軸に空転可能に支承したたことを特徴とす
    る紙幣収納放出装置。
  6. 【請求項6】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
    と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
    ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
    て、 ホイール径の変化に追従して回動する紙幣ガイド60を
    具備し、該紙幣ガイド60の形状をホイール10へのテ
    ープ巻付点近傍でホイール10がほぼ内接する概円弧形
    状とし、さらに紙幣長辺方向の両端部のガイド形状を前
    記テープ巻付点からホイールの円周方向に遠ざかるほ
    ど、且つホイール軸端に向かうほど、収納紙幣外周と該
    第2の紙幣ガイド60との空間が連続的または段階的に
    増大するように形成したことを特徴とする紙幣収納放出
    装置。
  7. 【請求項7】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
    と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
    ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
    て、 ホイール10へのテープ巻付点近傍で、かつホイール1
    0の両側面で収納した紙幣の外周と常時当接するローラ
    62、62を回動可能に構成したことを特徴とする紙幣
    収納放出装置。
  8. 【請求項8】テープのみを巻取り/巻戻しするリール
    と、該テープと紙幣とをホイールに巻取り/巻戻しする
    ことで紙幣の収納放出を行う紙幣収納放出装置におい
    て、 ホイールに巻き取る紙幣の巻取りタイミングを紙幣供給
    元による紙幣搬送周期またはホイールの回転速度の制御
    により調節することを特徴とする紙幣収納放出装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2記載の紙幣収納放出装置を適
    用した紙幣自動入出金機において、 紙幣自動入出金機側と前記紙幣収納放出装置との受渡し
    部の搬送手段は1方向搬送駆動され、前記受渡し部の搬
    送手段にゲートa、bを有し、ゲートaは紙幣収納放出装
    置の通過と紙幣収納放出装置への紙幣の取込みとを切替
    え、ゲートbは紙幣収納放出装置への紙幣収納と紙幣収
    納放出装置からの紙幣放出とを切替える、ことを特長と
    する紙幣収納放出装置を適用した紙幣自動入出金機。
  10. 【請求項10】請求項9記載の紙幣収納放出装置を適用
    した紙幣自動入出金機において、前記ゲートa、bは連動
    して動作することを特長とする紙幣収納放出装置を適用
    した紙幣自動入出金機。
JP28906798A 1998-10-12 1998-10-12 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機 Expired - Fee Related JP3324528B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28906798A JP3324528B2 (ja) 1998-10-12 1998-10-12 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機
KR1019990043694A KR100350857B1 (ko) 1998-10-12 1999-10-11 지폐 수납 방출 장치 및 그 장치를 이용한 지폐 자동 입출금기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28906798A JP3324528B2 (ja) 1998-10-12 1998-10-12 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000123219A true JP2000123219A (ja) 2000-04-28
JP3324528B2 JP3324528B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=17738405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28906798A Expired - Fee Related JP3324528B2 (ja) 1998-10-12 1998-10-12 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3324528B2 (ja)
KR (1) KR100350857B1 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6565082B2 (en) * 2000-12-20 2003-05-20 Hitachi, Ltd. Bill receiving and discharging device and bill handling apparatus
EP1405808A2 (en) * 2002-10-03 2004-04-07 Hitachi Ltd. Paper money receiving/discharging apparatus and paper money conveyer apparatus
KR100478782B1 (ko) * 2000-12-22 2005-03-24 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 지폐취급장치
JP2006290513A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Laurel Seiki Kk 紙葉類収納繰出装置
JP2009504544A (ja) * 2005-12-20 2009-02-05 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド 書類格納システム
WO2009050796A1 (ja) * 2007-10-17 2009-04-23 Glory Ltd. 紙葉類収納繰出装置
WO2009147736A1 (ja) 2008-06-04 2009-12-10 グローリー株式会社 紙葉類処理装置および紙葉類処理装置の制御方法
JP2011016625A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙葉類集積繰出装置
JP2011034490A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙葉類集積繰出装置
CN102582283A (zh) * 2012-02-28 2012-07-18 广州广电运通金融电子股份有限公司 纸张类介质处理装置及其纸质类介质导向装置
EP2503519A1 (en) 2011-03-22 2012-09-26 Glory Ltd. Money handling apparatus
WO2012127525A1 (ja) 2011-03-22 2012-09-27 グローリー株式会社 紙幣処理装置
EP2515279A1 (en) 2011-04-18 2012-10-24 Glory Ltd. Paper sheet handling apparatus
CN102844255A (zh) * 2010-12-17 2012-12-26 冲电气工业株式会社 介质收纳送出装置
EP2557543A1 (en) 2011-08-09 2013-02-13 Glory Ltd. Money handling apparatus, money managing system, and money managing method
WO2013140686A1 (ja) * 2012-03-23 2013-09-26 沖電気工業株式会社 媒体収納繰出装置及び媒体取引装置
EP2690608A1 (en) 2012-07-24 2014-01-29 Glory Ltd. Banknote handling apparatus
EP2738747A1 (en) 2012-11-28 2014-06-04 Glory Ltd. Money depositing/dispensing device and money management method of money depositing/dispensing device
US8893921B2 (en) 2009-09-28 2014-11-25 Glory Ltd. Paper sheet storing/feeding device
WO2016145761A1 (zh) * 2015-03-17 2016-09-22 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种钞票暂存装置
JP2016207029A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 沖電気工業株式会社 媒体処理装置及び媒体取引装置
CN107341904A (zh) * 2017-07-07 2017-11-10 深圳怡化电脑股份有限公司 介质存储模块及自动交易装置
WO2017203715A1 (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 富士通フロンテック株式会社 紙葉類収容装置及び紙葉類収容装置の制御方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3840365B2 (ja) * 2000-05-12 2006-11-01 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類搬送方向切換装置
JP5297919B2 (ja) 2009-07-08 2013-09-25 ローレル精機株式会社 紙幣処理機

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100470852B1 (ko) * 2000-12-20 2005-03-07 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 지폐 수납 방출 장치 및 지폐 취급 장치
US6565082B2 (en) * 2000-12-20 2003-05-20 Hitachi, Ltd. Bill receiving and discharging device and bill handling apparatus
KR100478782B1 (ko) * 2000-12-22 2005-03-24 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 지폐취급장치
EP1405808A3 (en) * 2002-10-03 2005-10-26 Hitachi Ltd. Paper money receiving/discharging apparatus and paper money conveyer apparatus
EP1405808A2 (en) * 2002-10-03 2004-04-07 Hitachi Ltd. Paper money receiving/discharging apparatus and paper money conveyer apparatus
US6834808B2 (en) 2002-10-03 2004-12-28 Hitachi, Ltd. Paper money receiving/discharging apparatus and paper money conveyer apparatus
JP2006290513A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Laurel Seiki Kk 紙葉類収納繰出装置
JP4624163B2 (ja) * 2005-04-08 2011-02-02 ローレル精機株式会社 紙葉類収納繰出装置
JP2009504544A (ja) * 2005-12-20 2009-02-05 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド 書類格納システム
WO2009050796A1 (ja) * 2007-10-17 2009-04-23 Glory Ltd. 紙葉類収納繰出装置
US8215579B2 (en) 2007-10-17 2012-07-10 Glory Ltd. Paper sheet storing and feeding unit
JP5242681B2 (ja) * 2008-06-04 2013-07-24 グローリー株式会社 紙葉類処理装置および紙葉類処理装置の制御方法
WO2009147736A1 (ja) 2008-06-04 2009-12-10 グローリー株式会社 紙葉類処理装置および紙葉類処理装置の制御方法
US8162308B2 (en) 2008-06-04 2012-04-24 Glory Ltd. Paper sheet processing device and method for controlling paper sheet processing device
JP2011016625A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙葉類集積繰出装置
JP2011034490A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙葉類集積繰出装置
US8893921B2 (en) 2009-09-28 2014-11-25 Glory Ltd. Paper sheet storing/feeding device
CN102844255A (zh) * 2010-12-17 2012-12-26 冲电气工业株式会社 介质收纳送出装置
EP2503519A1 (en) 2011-03-22 2012-09-26 Glory Ltd. Money handling apparatus
WO2012127525A1 (ja) 2011-03-22 2012-09-27 グローリー株式会社 紙幣処理装置
US8958904B2 (en) 2011-03-22 2015-02-17 Glory Ltd. Banknote handling apparatus
EP2515279A1 (en) 2011-04-18 2012-10-24 Glory Ltd. Paper sheet handling apparatus
US9704322B2 (en) 2011-08-09 2017-07-11 Glory Ltd. Money handling apparatus, money managing system, and money managing method
EP2557543A1 (en) 2011-08-09 2013-02-13 Glory Ltd. Money handling apparatus, money managing system, and money managing method
US11735013B2 (en) 2011-08-09 2023-08-22 Glory Ltd. Money handling apparatus
US11676458B2 (en) 2011-08-09 2023-06-13 Glory Ltd. Money handling apparatus
US11222513B2 (en) 2011-08-09 2022-01-11 Glory Ltd. Money handling apparatus
EP3115976A1 (en) 2011-08-09 2017-01-11 Glory Ltd. Money handling apparatus, money managing system, and money managing method
CN102582283A (zh) * 2012-02-28 2012-07-18 广州广电运通金融电子股份有限公司 纸张类介质处理装置及其纸质类介质导向装置
WO2013140686A1 (ja) * 2012-03-23 2013-09-26 沖電気工業株式会社 媒体収納繰出装置及び媒体取引装置
JP2013199336A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Oki Electric Industry Co Ltd 媒体収納繰出装置及び媒体取引装置
EP2690608A1 (en) 2012-07-24 2014-01-29 Glory Ltd. Banknote handling apparatus
US8857597B2 (en) 2012-07-24 2014-10-14 Glory Ltd. Banknote handling apparatus
US9123191B2 (en) 2012-11-28 2015-09-01 Glory Ltd. Money depositing/dispensing device and money management method of money depositing/dispensing device
EP2738747A1 (en) 2012-11-28 2014-06-04 Glory Ltd. Money depositing/dispensing device and money management method of money depositing/dispensing device
US10380821B2 (en) 2015-03-17 2019-08-13 Grg Banking Equipment Co., Ltd. Temporary paper money storage device
WO2016145761A1 (zh) * 2015-03-17 2016-09-22 广州广电运通金融电子股份有限公司 一种钞票暂存装置
JP2016207029A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 沖電気工業株式会社 媒体処理装置及び媒体取引装置
JPWO2017203715A1 (ja) * 2016-05-27 2018-08-16 富士通フロンテック株式会社 紙葉類収容装置及び紙葉類収容装置の制御方法
CN109155092A (zh) * 2016-05-27 2019-01-04 富士通先端科技株式会社 纸张容纳设备和控制纸张容纳设备的方法
WO2017203715A1 (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 富士通フロンテック株式会社 紙葉類収容装置及び紙葉類収容装置の制御方法
US10618764B2 (en) 2016-05-27 2020-04-14 Fujitsu Frontech Limited Paper sheet accommodation apparatus and method of controlling paper sheet accommodation apparatus
CN109155092B (zh) * 2016-05-27 2020-10-23 富士通先端科技株式会社 纸张容纳设备和控制纸张容纳设备的方法
CN107341904A (zh) * 2017-07-07 2017-11-10 深圳怡化电脑股份有限公司 介质存储模块及自动交易装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3324528B2 (ja) 2002-09-17
KR20000047521A (ko) 2000-07-25
KR100350857B1 (ko) 2002-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3324528B2 (ja) 紙幣収納放出装置およびその装置を用いた紙幣自動入出金機
JP3764838B2 (ja) 紙幣収納放出装置及び紙幣収納放出装置を備えた紙幣取扱装置
JP4366010B2 (ja) 紙幣収納放出装置及び紙幣取扱装置
EP3272687B1 (en) Temporary paper money storage device
JP4130887B2 (ja) 紙幣収納放出装置及び紙幣搬送装置
US9546066B2 (en) Medium storage and feed-out device and medium transaction apparatus
KR20110015698A (ko) 지엽류 수납 배출 장치
EP2933216B1 (en) Paper money temporary storage device
WO2015118742A1 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
US10752459B2 (en) Medium processing device and medium transaction device
JP4051178B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JP6721296B2 (ja) 媒体案内部材及び紙葉類取扱装置
JP2004030348A (ja) 紙幣収納放出装置及び紙幣自動入出金機
JP3848781B2 (ja) 紙葉類取扱い自動機
JP2929806B2 (ja) 紙葉類分離繰出し装置、および、それを用いた現金自動取引装置
JP2572485B2 (ja) 紙幣入出金機における出金繰出制御装置
JP2001118113A (ja) 紙幣収納放出装置
EP4353641A1 (en) Paper sheet storing device
JP2002367013A (ja) 硬貨搬送装置および硬貨取扱装置
JPS59142690A (ja) 紙幣処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120705

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130705

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees