JP2000122526A - 連続表示式点字表示装置 - Google Patents

連続表示式点字表示装置

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JP2000122526A
JP2000122526A JP10298459A JP29845998A JP2000122526A JP 2000122526 A JP2000122526 A JP 2000122526A JP 10298459 A JP10298459 A JP 10298459A JP 29845998 A JP29845998 A JP 29845998A JP 2000122526 A JP2000122526 A JP 2000122526A
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display
braille
drum
unit
pins
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JP10298459A
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English (en)
Inventor
Tsukuhide Harada
証英 原田
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Harada Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Harada Electronics Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手をさほど動かさなくても多くの情報を読み
取ることができ、しかも限られた表示スペースで十分な
量の情報が得られるようにすることにある。 【解決手段】 六本のピン7の出没の組合せによって一
文字分の点字を表示する点字表示部6を複数有する表示
ドラム4と、表示ドラム4の一部を点字表示窓3aから外
部に露出させるカバー3と、点字表示指令を入力する表
示指令入力部と、点字表示指令に対応して表示ドラム4
の、非表示位置に位置する点字表示部6の六本のピン7
を選択的に進退移動させて、入力した文字信号に対応す
る点字を表示するようにそれらのピン7の出没の組合せ
を設定する表示設定部8と、点字表示指令に対応して表
示ドラム4をカバー3に対し回動させて、そのピン7の
出没の組合せを設定された点字表示部6を点字表示窓3a
から外部に露出する表示位置に移動させるとともに、そ
の表示位置に位置する点字表示部6を非表示位置に移動
させる表示ドラム駆動部5と、表示位置に移動した点字
表示部6のピン7の出没の組合せを維持する表示維持部
9と、を具えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、点字を自動表示
する点字表示装置に関し、特には、使用者の操作に応じ
て点字を連続的に表示する点字表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】視覚不自由者が情報を入手するための手
段の一つとして従来提案されている点字表示装置は、点
字の規格に合わせて配置された縦溝を有する穴開き板の
各縦溝に沿ってピンをアクチュエータで電気・機械的に
進退移動させてその穴開き板の複数の孔から選択的に出
没させることで、その装置の使用者に点字書物のように
文字情報を提示するものであり、かかる従来の装置の多
くは、約四十の枡目分並べて配置した穴開き板で文字を
一行に並べて表示し、一行単位でその点字情報を更新す
るもので、主にデスクワークにおいて、パーソナルコン
ピュータの画面上に表示された文字を別途点字で表示す
る用途に開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来の点字表示装置では、一文字分の点字を表示する各穴
開き板に複数本のピンを進退移動させるアクチュエータ
を設けるので各穴開き板の寸法が比較的大きくなること
から、並べられる穴開き板数ひいては一行で表示し得る
文字数が装置のサイズによって制限されるため、一度に
表示し得る文字数が少なくなり、それゆえ装置の使用者
は、比較的短い内容の文章でも、何度も行を変え、指を
左から右へ大きく滑らせながら情報を読み取らなければ
ならないという問題があった。
【0004】また、公共施設等における点字表示は、上
記のような点字表示装置すら使用されていず通常の突起
による固定表示とされているため、表示スペースが限ら
れることから可能な限り簡略化された表現となってお
り、それゆえ視覚不自由者にとって十分な情報提示とな
っていない場合が多いという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は上記課題を有利に解決した装置を提供すること
を目的とするものであり、この発明の連続表示式点字表
示装置は、点字の規格に合わせて配置された複数本のピ
ンの出没の組合せによって一文字分の点字を表示する点
字表示部を外周に沿って複数有する表示ドラムと、前記
表示ドラムを覆うとともにその表示ドラムの前記複数の
点字表示部のうちの一部分の点字表示部を点字表示窓か
ら外部に露出させる表示ドラムカバーと、点字表示指令
を入力する表示指令入力部と、前記表示指令入力部が入
力した点字表示指令に対応して、前記表示ドラムの前記
複数の点字表示部のうちの、前記表示ドラムカバーで覆
われる非表示位置に位置する点字表示部の前記複数本の
ピンを選択的に進退移動させて、入力した文字信号に対
応する点字を表示するようにそれら複数本のピンの出没
の組合せを設定する表示設定部と、前記表示指令入力部
が入力した点字表示指令に対応して、前記表示ドラムを
前記表示ドラムカバーに対し回動させて、その表示ドラ
ムの前記複数の点字表示部のうちの、前記非表示位置に
位置して前記表示設定部により複数本のピンの出没の組
合せを設定された点字表示部を、前記点字表示窓から外
部に露出する表示位置に移動させるとともに、前記表示
位置に位置する点字表示部を前記非表示位置に移動させ
る表示ドラム駆動部と、前記表示ドラムの前記複数の点
字表示部のうちの、前記表示位置に移動した点字表示部
の前記複数本のピンと掛合してそれら複数本のピンの出
没の組合せを維持する表示維持部と、を具えてなるもの
である。
【0006】かかる点字表示装置にあっては、当該装置
の使用者たる視覚不自由者が表示指令入力部を使用して
点字表示指令を入力すると、その表示指令入力部が入力
した点字表示指令に対応して、先ず表示設定部が、点字
の規格に合わせて配置された複数本のピンの出没の組合
せによって一文字分の点字を表示する点字表示部を外周
に沿って複数有する表示ドラムのそれら複数の点字表示
部のうちの、表示ドラムカバーで覆われる非表示位置に
位置する点字表示部の複数本のピンを選択的に進退移動
させて、例えばワードプロセッサやパーソナルコンピュ
ータ等から入力した一文字分の文字信号に対応する点字
を表示するようにそれら複数本のピンの出没の組合せを
設定し、次いで表示ドラム駆動部が、表示ドラムを表示
ドラムカバーに対し回動させて、その表示ドラムの複数
の点字表示部のうちの、非表示位置に位置して表示設定
部により複数本のピンの出没の組合せを設定された点字
表示部を、表示ドラムカバーの点字表示窓から外部に露
出する表示位置に移動させるとともに、その表示位置に
位置する点字表示部を非表示位置に移動させ、これによ
り表示維持部が、表示ドラムの複数の点字表示部のうち
の、表示位置に移動した点字表示部の複数本のピンと掛
合して、当該装置の使用者が指先でなぞってもピンが引
っ込まないようにそれら複数本のピンの出没の組合せを
維持し、その一方で表示設定部が、表示ドラムの上記回
動により表示位置から非表示位置に移動して来た点字表
示部の複数本のピンを選択的に進退移動させて、次に入
力された一文字分の文字信号に対応する点字を表示する
ようにそれら複数本のピンの出没の組合せを設定する、
という動作を繰り返す。
【0007】従って、この発明の装置によれば、表示ド
ラムの外周に沿う複数の点字表示部に次々に点字を表示
させるとともに、それらの点字を順次表示位置に移動さ
せて表示ドラムカバーの点字表示窓から連続的に外部に
露出させ、当該装置の使用者たる視覚不自由者が指先で
なぞって読み取れるようにするので、その使用者は手お
よび指をその点字表示窓付近にほとんど固定したままで
多くの情報を連続的に読み取ることができ、しかも、点
字を連続的に表示することから装置上に表示する文字数
は四〜五文字程度でも足りるため、装置全体のサイズを
従来よりも大幅に縮小することができ、そして点字を連
続的に表示するので、公共施設等の限られた表示スペー
スでも十分な量の情報を提供することができる。
【0008】なお、この発明においては、前記表示指令
入力部は、前記複数の点字表示部が文字列を逐次表示す
る方向へ前記表示ドラムを回動させる指令と、その回動
速度を変化させる指令とを入力する表示送り手段を有し
ていても良く、かかる表示送り手段を有する装置によれ
ば、当該装置の使用者が、任意の時点で点字情報の表示
を開始させ得るとともに、個人により異なる点字読み取
り可能速度に応じて所望の速さで点字を逐次表示させ得
るので、点字の読み取りに不慣れな人でも確実に情報を
読み取ることができるとともに、点字の読み取りに慣れ
た人はより短時間で情報を読み取ることができる。
【0009】またこの発明においては、前記表示設定部
は、入力した文字信号を所定文節数分貯留しておく文字
信号貯留手段を具え、前記表示指令入力部は、所定文節
数分戻った文字信号の出力指令を入力して前記表示設定
部に与える表示戻し手段を有していても良く、かかる文
字信号貯留手段および表示戻し手段を有する装置によれ
ば、当該装置の使用者が、所定文節数分前からの読み直
しを容易に行うことができるので、情報の読み取りをよ
り確実に行うことができる。
【0010】さらにこの発明においては、前記表示ドラ
ム駆動部は、前記表示ドラムの回動量を検知する回動量
検知手段と、前記表示ドラムを前記表示ドラムカバーに
対し回動させるモータと、前記表示指令入力部が入力し
た点字表示指令と前記回動量検知手段が検知した回動量
とに基づき前記モータの作動を制御するモータ制御手段
とを有していても良く、かかる回動量検知手段、モータ
およびモータ制御手段を有する装置によれば、これも表
示指令入力部が入力した点字表示指令に応じて作動する
表示設定部と同期させて表示ドラムを表示ドラムカバー
に対し回動させるように表示ドラム駆動部を作動させる
ことができるので、表示設定部が、表示ドラムの複数の
点字表示部に順次に確実に点字を表示させることができ
る。
【0011】そしてこの発明においては、前記表示送り
手段は、前記表示ドラムカバーの点字表示窓に近接して
配置された手動操作部材と、その手動操作部材で操作さ
れて前記モータ制御手段に信号を出力する、例えば可変
抵抗器等の可変信号発生器を有していても良く、かかる
手動操作部材および可変信号発生器を有する装置によれ
ば、簡易かつ安価な構成で表示ドラムの回動速度ひいて
は点字の連続表示速度を容易に変化させることができ
る。なお、前記表示送り手段は、上記構成に加えて、あ
るいはその代わりに、例えば音声入力による点字表示指
令を識別して出力信号を変化させる回路や、ペダル等の
足動操作部材で操作される可変抵抗器等の可変信号発生
器を有していても良い。
【0012】またこの発明においては、前記表示設定部
は、前記表示ドラムの回動量を検知する回動量検知手段
と、前記表示位置外に移動した前記点字表示部の一つの
前記複数本のピンのうちの、前記表示ドラムの回動に伴
う前記点字表示部の移動方向と交差する方向に列をなす
ピンの少なくとも一列分とそれぞれ掛合する複数のアク
チュエータと、前記回動量検知手段が検知した前記表示
ドラムの回動量に基づき前記アクチュエータに前記点字
表示部の前記少なくとも一列分のピンの選択的な進退移
動を行わせるアクチュエータ制御手段とを有していても
良く、かかる回動量検知手段、アクチュエータおよびア
クチュエータ制御手段を有する装置によれば、表示設定
部が、一つの点字表示部の複数本のピンのうちの少なく
とも一列分とそれぞれ掛合する数のアクチュエータのみ
で、表示ドラムの回動に伴って表示ドラムの外周に沿う
複数の点字表示部に次々に点字を表示させることができ
るので、表示設定部ひいては装置全体のサイズをコンパ
クトなものとすることができる。
【0013】さらにこの発明においては、前記表示戻し
手段は、前記表示ドラムカバーの点字表示窓に近接して
配置された手動操作部材と、その手動操作部材で操作さ
れて前記文字信号貯留手段に信号を出力するスイッチ等
の信号発生器とを有していても良く、かかる手動操作部
材および信号発生器を有する装置によれば、簡易かつ安
価な構成で所定文節数分前からの読み直しを容易に可能
にすることができる。なお、前記表示戻し手段は、上記
構成に加えて、あるいはその代わりに、例えば音声入力
による点字表示指令を識別して出力信号を発生させる回
路や、ペダル等の足動操作部材で操作されるスイッチ等
の信号発生器を有していても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1(a)〜(d)は、この発明の連続表示式点字
表示装置の一実施例の外観をそれぞれ示す平面図、正面
図、側面図および後面図であり、また図2は、その実施
例の装置の内部構造を示す断面図である。
【0015】この実施例の点字表示装置は図1に示すよ
うに、概略直方体状をなすハウジング1を具え、このハ
ウジング1は、底部2と、その底部2に取り外し可能に
固定された表示ドラムカバーとしてのカバー3とから構
成されており、そのカバー3の上部は、当該装置の使用
者がそこに手を置いた時に手になじむように、なだらか
に盛り上がった形状に形成されている。そしてハウジン
グ1内には、図2に示すように、表示ドラム4と、その
表示ドラム4を回動させる表示ドラム駆動部5と、その
表示ドラム4に設けられた点字表示部6の点字ピン7の
出没の組合せを設定する表示設定部8と、その表示設定
部8が点字ピン7の出没の組合せを設定した点字表示部
6が図1に示すカバー3の点字表示窓3aから外部に露出
する表示位置(図4に示す平面図の範囲E内)にいる間
その点字表示部6の点字ピン7の出没の組合せを維持す
る表示維持部9とが収納され、さらに、図2では図示し
ないが、図1に示すカバー3の点字表示窓3aの両側に突
出する表示送りレバー10と表示戻しレバー11との二個の
レバーとともに表示指令入力部12を構成し、それらのレ
バー10,11を手動操作されて当該装置の使用者からの表
示指令を入力する後述の可変抵抗器やスイッチも収容さ
れている。
【0016】この実施例における表示ドラム4は図3
(a)の一部切り欠き斜視図に示すように、概略円盤状
をなしていて、その中心部に植え込まれた支持軸13を介
し、ハウジング1内で底部2に固定された支持台14に中
心軸線C周りに回動自在に支持されるとともに、その上
面側に裁頭円錐状の点字表示面4aを有し、またその下面
側から軸線方向に突出する環状縁部4bに沿って周方向に
間隔を空けて多数の回動量検出用スリット4cを有してい
る。
【0017】そして上記点字表示部6は、図4に示すよ
うに、表示ドラム4の外周に沿って周方向に等間隔に複
数(図示例では二十)設けられており、図5の下面図お
よび図6の表示ドラム4を裏返して断面とともに見た斜
視図に示すように、それらの点字表示部5は各々、表示
ドラム4を貫通するとともに点字の規格の一文字分の点
配列に合わせて三段の縦列が横に二列並んだ配置で上記
点字表示面4aに開口する六つのピン支持穴4dと、それら
のピン支持穴4d内にそれぞれ挿通されて進退移動可能に
支持されるとともに先端部が丸められた軸部7aとその軸
部7aに対し概略90度に折曲された被駆動部7bとを持つ六
本の上記点字ピン7と、表示ドラム4の下面側に半径方
向に延在するように形成されてそれらの点字ピン7を一
列三本ずつ収容し、それらの点字ピン7の折曲された被
駆動部7bの側面との当接によりそれらの点字ピン7のそ
れ自身の軸線周りの回動を阻止してその被駆動部7bの端
部を常に表示ドラム4の下面から斜め下方に突出させる
回り止めスリット4eとを有している。
【0018】かかる各点字表示部6は、各点字表示部6
の六本の点字ピン7について選択的に、表示ドラム4の
下面から斜め下方に突出している点字ピン7の被駆動部
7bの端部を点字ピン7の軸部7aの延在方向へ上記表示設
定部8の後述するアクチュエータで移動されて、表示ド
ラム4の点字表示面4aに対しそれら六本の点字ピン7が
選択的に出没することで、各点字表示部6が一文字分の
点字を表示するようにその出没の組合せを設定される。
【0019】また、上記各点字表示部6は、各回り止め
スリット4eの両側壁にそれぞれ固着されたズレ止め部材
15を有しており、そのズレ止め部材15は、例えば薄いバ
ネ鋼板から形成されるとともに三箇所に切り起こし加工
によってピン押さえ部15a を形成され、弾性を持つそれ
らのピン押さえ部15a で各点字ピン7の軸部7aの側面を
押圧して両側から各点字ピン7を挟むことで、点字表示
部6が上記表示位置外の、図1に示すカバー3で覆われ
て点字表示窓3aから外部に露出しない非表示位置に位置
する間の、各点字ピン7の意図しない進退方向のズレを
防止する。そして上記各点字表示部6はさらに、図7お
よび図8の断面図に示すように、表示ドラム4のピン支
持穴4dからの各点字ピン7の抜け出しを防止するため
に、表示ドラム4の下面側に固定された三本の環状の抜
け止め部材16を有している(他の図では簡略化のため省
略している)。
【0020】またこの実施例における表示設定部8は図
4に示すように、表示ドラム駆動部5による表示ドラム
4の回動方向Dに関して上記表示位置(図4の範囲E)
の直前の設定位置(図4の範囲S)に半径方向に並べら
れて、図7に示すように各々傾斜状態で上記支持台14に
支持された三本の、例えば電磁ソレノイドソレノイド型
のアクチュエータ17を有しており、それら三本のアクチ
ュエータ17は、上記各点字表示部6の二つの縦列のうち
の一つの縦列の三本の点字ピン7の被駆動部7bの端部と
それぞれ掛合し得る断面コ字状の掛合部材18を持ち、表
示ドラム4の回動に伴って一つの点字表示部6の一つの
縦列の三本の点字ピン7が上記設定位置に来ると後述す
る制御ユニットからの通電によりそれらの掛合部材18を
互いに独立に図7中矢印Pで示すように進退移動させる
ことで、その点字表示部6の一つの縦列の三本の点字ピ
ン7の出没を同時に設定する。なお、図7および図8中
では、真ん中の点字ピン7は突出位置に、そして両脇の
点字ピン7は没入位置にそれぞれ位置している。
【0021】この一方、この実施例における表示ドラム
駆動部5は図2および図3(a)に示すように、表示ド
ラム4の下面側にて中央部に一体に形成された大歯車4f
と、その大歯車4fに噛合する小歯車19を持ち上記支持台
14に支持されたサーボモータ20とを有するとともに、図
2、図3(b)の部分断面図および図3(c)の展開図
に示すように、回動量検知手段としてのフォトインタラ
プタ21を有しており、サーボモータ20は、上記制御ユニ
ットからの通電により小歯車19を回転させることで上記
歯車組19, 4fを介し表示ドラム4を図4中矢印Dで示す
一定方向へ回動させ、またフォトインタラプタ21は、表
示ドラム4の下面側の上記環状縁部4bの回動量検出用ス
リット4cを通過する光を検知することで、表示ドラム4
の回動量(回動角)を示す信号を上記制御ユニットに出
力する。
【0022】またここにおける表示維持部9は、図4お
よび図8に示すように、各々円弧状の平面形状を持つと
ともに点字ピン7の被駆動部7bの傾斜角に合わせて傾斜
した断面形状を持つ三枚の板状の掛止部22a とそれらの
掛止部22a の下端部を支持する基部22b とを有して上記
表示位置(図4の範囲E)全体に亘り延在する扇形の掛
止部材22からなり、その掛止部材22の各掛止部22a は、
延在方向の全長にわたって高さが一定で、図8から明ら
かなように、表示ドラム4の回動に伴って各点字表示部
6が上記設定位置(図4の範囲S)から上記表示位置に
入るとその点字表示部6の各段の点字ピン7の被駆動部
7bの端部と掛合して、その点字ピン7が没入位置に位置
する時はその没入位置に掛止し、その点字ピン7が突出
位置に位置する時はその突出位置に掛止する。
【0023】上記表示設定部8はさらに、アクチュエー
タ17に設けられた断面コ字状の掛合部材18を後退位置に
位置させておくことで、上記設定位置に来た点字ピン7
の被駆動部7bの端部にその掛合部材18が確実に掛合する
ようにするため、図4に示すように、表示ドラム4の回
動に伴って上記表示位置から外れた点字表示部6の突出
位置に位置している点字ピン7を没入位置に引き戻す引
き戻し部材23を有している。この引き戻し部材23も、上
記掛止部材22と同様、各々円弧状の平面形状を持つとと
もに点字ピン7の被駆動部7bの傾斜角に合わせて傾斜し
た断面形状を持つ三枚の板状の引き戻し部23a とそれら
の引き戻し部23a の下端部を支持する基部23b とを有し
て設定解除位置(図4の範囲R)全体に亘り延在してお
り、その引き戻し部材23の各引き戻し部23a は、延在方
向に沿って高さが漸次変化し、表示ドラム4の回動方向
Dへ先に進むにつれて高さが低くなっている。
【0024】図9は、上記掛合部材18と掛止部材22と引
き戻し部材23との位置関係およびそれらの部材を通る際
の点字ピン7の状態を示す展開図であり、この図から明
らかなように、表示ドラム4の回動に伴い、上記設定位
置(範囲S)でアクチュエータ17により駆動される掛合
部材18が進出移動させなかった点字ピン7の被駆動部7b
は、抜け止め部材16に近接した位置のまま上記表示位置
(範囲E)に入って掛止部材22の掛止部22a の下側を通
り、さらに上記設定解除位置(範囲R)でも引き戻し部
材23の引き戻し部23a の下側を矢印D方向へ移動し、そ
の間、上記表示位置で掛止部材22の掛止部22a の下側を
被駆動部7bが移動している時は、点字ピン7に振動等に
よって突出方向の力が加わっても被駆動部7bが掛止部22
a によって掛止されるので、点字ピン7が突出すること
はない。
【0025】その一方、上記設定位置(範囲S)で掛合
部材18が進出移動させた点字ピン7の被駆動部7bは、表
示ドラム4の回動に伴い上記表示位置(範囲E)に入っ
て掛止部材22の掛止部22a の上側を移動し、さらに上記
設定解除位置(範囲R)に入って引き戻し部材23の引き
戻し部23a の下側に入り、引き戻し部23a の傾斜した下
面に摺接しつつ移動して抜け止め部材16に近接する位置
まで引き戻され、その間、上記表示位置で掛止部材22の
掛止部22a の上側を被駆動部7bが移動している時には、
点字ピン7に当該装置の使用者の指先等によって押し込
み方向の力が加わっても被駆動部7bが掛止部22a によっ
て掛止されるので、点字ピン7が引っ込むことはない。
【0026】図10は、この実施例において上記表示ドラ
ム駆動部5および上記表示設定部8のそれぞれの一部を
構成する、上記ハウジング1内に収容された回路基板上
に設けられた制御ユニット24を示し、この制御ユニット
24は、通常のマイクロコンピュータを構成する中央処理
ユニット(CPU)25およびメモリ26と、カバー3の裏
側に固定されて上記表示送りレバー10の操作で抵抗値を
変化させるとともにそのレバー10の解放時にバネで原位
置に戻って初期抵抗値を示す表示指令入力部12の一部と
しての可変抵抗器27が出力するアナログ信号をデジタル
信号に変換してCPU25に入力するアナログ/デジタル
(A/D)変換器28と、そのCPU25の出力信号に基づ
きモータ駆動信号を出力するモータコントローラ29とを
有しており、CPU25は可変抵抗器27の出力信号の他
に、これもカバー3の裏側に固定されて上記表示戻しレ
バー11の操作で動作する表示指令入力部12の一部として
のスイッチ30からON/OFF信号を入力するととも
に、上記フォトインタラプタ21から表示ドラム4の回動
量(回動角)を示す信号を入力し、加えて、後述する点
字ピンのセットのためにRS232C通信回線31を介し
て、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等から
の文字信号の入力と、そのパーソナルコンピュータやワ
ードプロセッサへの文字信号送り出し指示信号の出力と
を行う。
【0027】さらに上記CPU25は、三本のアクチュエ
ータ18を独立に進退作動させるアクチュエータ駆動信号
を出力するとともに、図10では図示しないが、図2に示
すようにカバー3の裏側の、カバー3の透明カバーを持
つ液晶表示窓3bの下側の位置に固定された液晶ディスプ
レイ32に対して、アクチュエータ18で設定した点字に対
応する文字を表示させるディスプレイ駆動信号を出力す
る。なお、上記制御ユニット24への給電は、この実施例
では図2に示すように、ハウジング1内に収容された電
池33から行われる。
【0028】かかる構成を具えるこの実施例の点字表示
装置にあっては、当該装置の使用者たる視覚不自由者が
ハウジング1のカバー3上に手を置いて指で表示送りレ
バー10を引く操作をすると、その操作量に応じて、図11
の説明図に示すように、例えば操作量が少ないH1の時は
比較的ゆっくり表示ドラム4を矢印D方向へ回動させな
がら点字表示させる点字表示指令を示し、操作量が多い
H2の時は比較的速く表示ドラム4を矢印D方向へ回動さ
せながら点字表示させる点字表示指令を示す抵抗値が可
変抵抗器27からCPU25に入力され、また上記使用者が
指で表示送りレバー11を引く操作をすると、表示ドラム
4を矢印D方向へ回動させながらその操作回数に対応す
る文節数分戻った文章を点字表示させる点字表示指令を
示すON/OFF信号がスイッチ30からCPU25に入力
される。
【0029】CPU25は、上記表示送りレバー10の操作
によって点字表示指令を入力されると、先ずRS232
C通信回線31を介し、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサ等へ文字信号送り出し指示信号を送ってそこ
から一文字分の文字信号を出力させ、その一文字分の文
字信号を入力した後、その文字信号をメモリ26に記録す
るとともに、その文字信号に対応する点字ピンの出没の
組合せを設定するように、現在上記設定位置(図4の範
囲S)にある点字表示部6の最初の一つの縦列分の三本
の点字ピン7をアクチュエータ17で選択的に進退移動さ
せ、次いでフォトインタラプタ21からの表示ドラム4の
回動量(回動角)を示す信号を参照しつつサーボモータ
20を駆動して表示ドラム4を矢印D方向へ僅かに回動さ
せることで上記点字表示部6の残る一つの縦列分の三本
の点字ピン7をアクチュエータ17で選択的に進退移動さ
せて、その一つの点字表示部6に、上記入力した一文字
分の文字信号に対応する点字を表示させ、併せて液晶デ
ィスプレイ32に、その点字に対応する文字を表示させ
て、視覚が不自由でない人が情報を液晶ディスプレイ32
から目で読み取れるようにする。
【0030】CPU25はその後、フォトインタラプタ21
からの信号を参照しつつサーボモータ20を駆動して表示
ドラム4を矢印D方向へ回動させることで、その点字表
示を設定した点字表示部6を上記表示位置に送り出して
掛止部材22にその点字表示部6の六本の点字ピン7の出
没の組合せを維持させると同時に次の点字表示部6の最
初の一つの縦列分の三本の点字ピン7をアクチュエータ
17で駆動し得る位置まで移動させ、さらにRS232C
通信回線31を介し、パーソナルコンピュータ等へ文字信
号送り出し指示信号を送ってそこから次の一文字分の文
字信号を出力させる。
【0031】CPU25は、かかる処理を表示送りレバー
10の操作量に応じた速度で繰り返し行うことで、点字を
設定した点字表示部6をそのレバー10の操作量に応じた
速度で順次に上記点字表示位置に移動させてカバー3の
点字表示窓3aから外部に露出させるとともに、液晶ディ
スプレイ32にそれらの点字に対応する文字を順次に表示
させ、その一方で、点字表示部6に点字を設定した文字
信号をメモリ26に順次に、その記憶容量が許す限り多く
記憶させてゆく。そしてメモリ26がオーバーフローした
場合には、先に記憶させた文字信号から順に消して後の
信号を記憶させる。なお、メモリ26は、通常の文章での
数文節分の文字信号を記憶し得る程度の記憶容量を有し
ている。
【0032】そしてその後、表示送りレバー10に代えて
表示戻しレバー11の操作によって点字表示指令を入力さ
れると、CPU25は、メモリ26が記憶している文字信号
の文字列をそのレバー11の操作回数に対応する文節数
分、句読点の文字信号を辿って戻り、再度表示送りレバ
ー10を操作されるとその戻った位置の文字信号から、今
度はメモリ26が記憶している文字信号を順次に読み出し
て点字を設定してゆき、その点字を設定した点字表示部
6をレバー10の操作量に応じた速度で順次に上記点字表
示位置に移動させてカバー3の点字表示窓3aから外部に
露出させ、メモリ26が記憶している文字信号を最後まで
点字表示したら、その後はパーソナルコンピュータ等へ
文字信号送り出し指示信号を送ってそこから一文字分ず
つ文字信号を出力させる。
【0033】このようにしてCPU25が、表示ドラム4
を回動させるともにアクチュエータ17を作動させて、点
字を設定した点字表示部6を順次に上記表示位置に移動
させると、その表示位置に先に移動していた点字表示部
6は表示位置から外れてカバー3で覆われる非表示位置
に入り、先ず上記設定解除位置(図4および図9の範囲
R)を通って、突出位置に位置していた点字ピン7を引
き戻し部材23により全て没入位置に引き戻された後、同
じくカバー3で覆われる非表示位置にある上記設定位置
まで移動してゆく。
【0034】従って、この実施例の点字表示装置によれ
ば、表示ドラム4の外周に沿う複数の点字表示部6に次
々に点字を表示させるとともに、それらの点字を順次表
示位置に移動させてカバー3の点字表示窓3aから連続的
に外部に露出させ、当該装置の使用者たる視覚不自由者
が指先でなぞって読み取れるようにするので、その使用
者は手および指をその点字表示窓3a付近にほとんど固定
したままで多くの情報を連続的に読み取ることができ、
しかも点字を連続的に表示することから装置上に表示す
る文字数は四〜五文字程度で足りるため、装置全体のサ
イズを従来よりも大幅に縮小するすることができ、そし
て点字を連続的に表示するので、公共施設等の限られた
表示スペースでも十分な量の情報を提供することができ
る。
【0035】しかもこの実施例の装置によれば、表示指
令入力部12が、複数の点字表示部6が文字列を逐次表示
する方向へ表示ドラム4を回動させる指令と、その回動
速度を変化させる指令とを入力するレバー10および可変
抵抗器27を表示送り手段として有していることから、当
該装置の使用者が、任意の時点で点字情報の表示を開始
させ得るとともに、個人により異なる点字読み取り可能
速度に応じて所望の速さで点字を逐次表示させ得るの
で、点字の読み取りに不慣れな人でも確実に情報を読み
取ることができるとともに、点字の読み取りに慣れた人
はより短時間で情報を読み取ることができる。
【0036】さらにこの実施例の装置によれば、表示設
定部8が、入力した文字信号を所定文節数分貯留してお
く文字信号貯留手段としてのメモリ26を具え、表示指令
入力部12が、所定文節数分戻った文字信号の出力指令を
入力して表示設定部8に与えるスイッチ30を表示戻し手
段として有していることから、当該装置の使用者が、所
定文節数分前からの読み直しを容易に行い得て、情報の
読み取りをより確実に行うことができる。
【0037】さらにこの実施例の装置によれば、表示ド
ラム駆動部5が、表示ドラム4の回動量を検知する回動
量検知手段としてのフォトインタラプタ21と、表示ドラ
ム4をカバー3に対し回動させるサーボモータ20と、表
示指令入力部12が入力した点字表示指令とフォトインタ
ラプタ21が検知した回動量とに基づきサーボモータ20の
作動を制御する制御ユニット24とを有していることか
ら、点字表示指令に応じて作動する表示設定部8と同期
させて表示ドラム4をカバー3に対し回動させるように
表示ドラム駆動部5を動作させることができるので、表
示設定部8が、表示ドラム4の複数の点字表示部6に順
次にかつ確実に点字を表示させることができる。
【0038】さらにこの実施例の装置によれば、表示送
り手段として、カバー3の点字表示窓3aに近接して配置
された手動操作部材としての表示送りレバー10と、その
レバー10で操作されて制御ユニット24に信号を出力する
可変信号発生器としての可変抵抗器27とを有しているこ
とから、簡易かつ安価な構成で表示ドラム4の回動速度
ひいては点字の連続表示速度を容易に変化させることが
できる。
【0039】さらにこの実施例の装置によれば、表示設
定部8が、表示ドラム4の回動量を検知する回動量検知
手段としてのフォトインタラプタ21と、表示位置外にて
設定位置に移動した一つの点字表示部6の六本の点字ピ
ン7のうちの、表示ドラム4の回動に伴う点字表示部6
の移動方向と交差する方向に列をなす点字ピン7の一列
分とそれぞれ掛合する三本のアクチュエータ17と、フォ
トインタラプタ21が検知した表示ドラム4の回動量に基
づき三本のアクチュエータ17に点字表示部6の一列分の
点字ピン7の選択的な進退移動を行わせるアクチュエー
タ制御手段としての制御ユニット24とを有していること
から、表示設定部8が、一つの点字表示部6の六本の点
字ピン7のうちの一列分とそれぞれ掛合する三本のアク
チュエータ17のみで、表示ドラム4の回動に伴って表示
ドラム4の外周に沿う複数(図示例では二十)の点字表
示部6に次々に点字を表示させることができるので、表
示設定部8ひいては装置全体のサイズをコンパクトなも
のとすることができる。
【0040】さらにこの実施例の装置によれば、表示戻
し手段として、カバー3の点字表示窓3aに近接して配置
された手動操作部材としての表示戻しレバー11と、その
レバー11で操作されて制御ユニット24のCPU25を介し
メモリ26に信号を出力する信号発生器としてのスイッチ
30とを有していることから、簡易かつ安価な構成で所定
文節数分前からの読み直しを容易に可能にすることがで
きる。
【0041】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば前記表示
送り手段は、上記構成に加えて、あるいはその代わり
に、例えば音声入力による点字表示指令を識別して出力
信号を変化させる回路や、ペダル等の足動操作部材で操
作される可変抵抗器等の可変信号発生器を有していても
良く、また前記表示戻し手段は、上記構成に加えて、あ
るいはその代わりに、例えば音声入力による点字表示指
令を識別して出力信号を発生させる回路や、ペダル等の
足動操作部材で操作されるスイッチ等の信号発生器を有
していても良い。そして前記表示設定部は、入力した文
字信号を所定文節数分貯留しておく文字信号貯留手段を
それ自身で持つ代わりに、表示指令入力部から入力され
た所定文節数分戻った文字信号の出力指令をパーソナル
コンピュータやワードプロセッサ等に送って、そのパー
ソナルコンピュータ等に所定文節数分戻った文字信号の
出力を行わせるものでも良く、また前記表示設定部は、
一文字分のピン全てについて一度に進退移動させ得るよ
うに複数列に並んで位置するアクチュエータを有してい
ても良い。
【0042】さらにこの発明においては、前記表示設定
部は、引き戻し部材23を持つ代わりに、掛止部材22の掛
止部22a に掛合して突出位置に位置していた各点字ピン
7が表示ドラム4の回動に伴いその掛止部22a から外れ
た時にその点字ピン7を没入位置に引き戻すスプリング
を持っていても良い。またこの発明においては、前記表
示ドラム駆動部や前記表示設定部は、回動量検知手段と
して、フォトインタラプタ21の代わりに、サーボモータ
20に組み合わされたロータリエンコーダを持っていても
良い。そしてこの発明においては、サーボモータ20や、
制御ユニット24は、電池33から給電される代わりにパー
ソナルコンピュータやワードプロセッサ等から給電され
ても良く、また、前記表示設定部は、パーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサ等から文字信号を入力する代
わりに、当該装置が表示すべき文字情報に対応する文字
信号を全て、例えばメモリ26内に保有していても良い。
【0043】加えてこの発明においては、前記表示ドラ
ム駆動部は、サーボモータ20に代えてステップモータで
表示ドラムを駆動しても良く、さらには、表示指令入力
部の手動操作部材が手動操作されるとその手動操作部材
の動きを機械的に表示ドラムに伝動して表示ドラムを回
動させるものでも良い。また前記表示設定部は、ソレノ
イド式アクチュエータ17に代えてリニアモータ式アクチ
ュエータやエアシリンダでピンを進退移動させるもので
も良い。そして前記表示ドラムは、上記実施例における
円盤状のものでなく、外周面に点字表示部を持つ円筒状
のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の連続表示式点字表示装置
の一実施例の外観を示す平面図、(b)は、その実施例
の点字表示装置の外観を示す正面図、(c)は、その実
施例の点字表示装置の外観を示す側面図、そして(d)
は、その実施例の点字表示装置の外観を示す後面図であ
る。
【図2】上記実施例の点字表示装置の内部構造を示す断
面図である。
【図3】(a)は、上記実施例の点字表示装置の表示ド
ラムを示す一部切欠き斜視図、(b)は、その表示ドラ
ムの一部を示す断面図、そして(c)は、その表示ドラ
ムの一部をフォトインタラプタとともに示す展開図であ
る。
【図4】上記実施例の点字表示装置の表示ドラムおよび
その近辺の部品をカバーを除いて示す平面図である。
【図5】上記実施例の点字表示装置の表示ドラムの一部
を示す下面図である。
【図6】上記実施例の点字表示装置の表示ドラムの一部
を裏返して断面とともに示す斜視図である。
【図7】上記実施例の点字表示装置の表示ドラムの半部
を表示設定部のアクチュエータとともに示す断面図であ
る。
【図8】上記実施例の点字表示装置の表示ドラムの半部
を表示維持部の掛止部材とともに示す断面図である。
【図9】上記実施例の点字表示装置の掛合部材と掛止部
材と引き戻し部材との位置関係およびそれらの部材を通
る際の点字ピンの状態を示す展開図である。
【図10】上記実施例の点字表示装置の制御ユニットを
含む制御系の構成を示すブロック線図である。
【図11】上記実施例の点字表示装置の表示送りレバー
の機能を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 カバー 3a 点字表示窓 4 表示ドラム 5 表示ドラム駆動部 6 点字表示部 7 点字ピン 8 点字設定部 9 表示維持部 10 表示送りレバー 11 表示戻しレバー 12 表示指令入力部 17 アクチュエータ 20 サーボモータ 21 フォトインタラプタ 24 制御ユニット 25 CPU 26 メモリ 27 可変抵抗器 29 モータコントローラ 30 スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点字の規格に合わせて配置された複数本
    のピン(7)の出没の組合せによって一文字分の点字を
    表示する点字表示部(6)を外周に沿って複数有する表
    示ドラム(4)と、 前記表示ドラムを覆うとともにその表示ドラムの前記複
    数の点字表示部のうちの一部分の点字表示部を点字表示
    窓(3a)から外部に露出させる表示ドラムカバー(3)
    と、 点字表示指令を入力する表示指令入力部(12)と、 前記表示指令入力部が入力した点字表示指令に対応し
    て、前記表示ドラムの前記複数の点字表示部のうちの、
    前記表示ドラムカバーで覆われる非表示位置に位置する
    点字表示部の前記複数本のピンを選択的に進退移動させ
    て、入力した文字信号に対応する点字を表示するように
    それら複数本のピンの出没の組合せを設定する表示設定
    部(8)と、 前記表示指令入力部が入力した点字表示指令に対応し
    て、前記表示ドラムを前記表示ドラムカバーに対し回動
    させて、その表示ドラムの前記複数の点字表示部のうち
    の、前記非表示位置に位置して前記表示設定部により複
    数本のピンの出没の組合せを設定された点字表示部を、
    前記点字表示窓から外部に露出する表示位置に移動させ
    るとともに、前記表示位置に位置する点字表示部を前記
    非表示位置に移動させる表示ドラム駆動部(5)と、 前記表示ドラムの前記複数の点字表示部のうちの、前記
    表示位置に移動した点字表示部の前記複数本のピンと掛
    合してそれら複数本のピンの出没の組合せを維持する表
    示維持部(9)と、 を具えてなる、連続表示式点字表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示指令入力部は、前記複数の点字
    表示部が文字列を逐次表示する方向へ前記表示ドラムを
    回動させる指令と、その回動速度を変化させる指令とを
    入力する表示送り手段(10,27)を有することを特徴と
    する、請求項1記載の連続表示式点字表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示設定部は、入力した文字信号を
    所定文節数分貯留しておく文字信号貯留手段(26)を具
    え、 前記表示指令入力部は、所定文節数分戻った文字信号の
    出力指令を入力して前記表示設定部に与える表示戻し手
    段(11,30)を有することを特徴とする、請求項1また
    は請求項2記載の連続表示式点字表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示ドラム駆動部は、前記表示ドラ
    ムの回動量を検知する回動量検知手段(21)と、前記表
    示ドラムを前記表示ドラムカバーに対し回動させるモー
    タ(20)と、前記表示指令入力部が入力した点字表示指
    令と前記回動量検知手段が検知した回動量とに基づき前
    記モータの作動を制御するモータ制御手段(24)とを有
    することを特徴とする、請求項1から請求項3までの何
    れか記載の連続表示式点字表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示送り手段は、前記表示ドラムカ
    バーの点字表示窓に近接して配置された手動操作部材
    (10)と、その手動操作部材で操作されて前記モータ制
    御手段に信号を出力する可変信号発生器(27)とを有す
    ることを特徴とする、請求項4記載の連続表示式点字表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示設定部は、前記表示ドラムの回
    動量を検知する回動量検知手段(21)と、前記表示位置
    外に移動した前記点字表示部の一つの前記複数本のピン
    のうちの、前記表示ドラムの回動に伴う前記点字表示部
    の移動方向と交差する方向に列をなすピンの少なくとも
    一列分とそれぞれ掛合する複数のアクチュエータ(17)
    と、前記回動量検知手段が検知した前記表示ドラムの回
    動量に基づき前記アクチュエータに前記点字表示部の前
    記少なくとも一列分のピンの選択的な進退移動を行わせ
    るアクチュエータ制御手段(24)とを有することを特徴
    とする、請求項1から請求項5までの何れか記載の連続
    表示式点字表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示戻し手段は、前記表示ドラムカ
    バーの点字表示窓に近接して配置された手動操作部材
    (11)と、その手動操作部材で操作されて前記文字信号
    貯留手段に信号を出力する信号発生器(30)とを有する
    ことを特徴とする、請求項6記載の連続表示式点字表示
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1429307A1 (en) * 2002-12-10 2004-06-16 Askk Co.,Ltd. Rotating braille display device
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