JP2000122415A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000122415A
JP2000122415A JP10287593A JP28759398A JP2000122415A JP 2000122415 A JP2000122415 A JP 2000122415A JP 10287593 A JP10287593 A JP 10287593A JP 28759398 A JP28759398 A JP 28759398A JP 2000122415 A JP2000122415 A JP 2000122415A
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Nobuo Takami
伸雄 高見
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体端部での現像剤量過剰による現
像剤担持体や感光体への現像剤固着の発生を防止するこ
とのできる安価で、信頼性の高い二成分現像装置を提供
する。 【解決手段】非磁性部材からなるドクタ7に局部的に磁
性を付与する加工を加えることで端部磁性部8を形成す
る。これは、端部に別の磁性部材を接着・溶接する構成
に比べコストや寸法安定性に優れる。また、経時の剥が
れの危険性もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に採用される現像装
置に係わり、詳しくは、トナーとキャリアを含む現像剤
を貯留する現像剤貯留部と、内部に磁性体を有し、表面
に該現像剤を担持して潜像担持体と対向する現像領域に
搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された
現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置では、図1に示すよう
な、磁極角度を固定したマグネットローラを内包し、該
マグネットローラの外側を回転する非磁性の現像スリー
ブ3と、マグネットローラと現像スリーブ3とを支持す
る両端のフランジ5、6により構成される現像剤担持体
2が広く用いられている。このような現像剤担持体で
は、現像スリーブ3とフランジ5、6との嵌め合い部分
があるので、現像スリーブ全長に対してマグネットロー
ラの磁極幅aは両端側とも短いものとなる。また、現像
領域における現像幅は、上記の磁極幅aまたは磁極幅a
よりやや短い幅に設定されている。このような現像剤担
持体2では、現像剤24はマグネットローラの磁極幅a
の範囲のみ現像剤が磁力により担持され、現像スリーブ
3の回転と共に搬送される。しかしながら、現像スリー
ブ3上に担持された現像剤が、現像剤規制部材7を通過
するとき、現像剤規制部材7上流から搬送されてくる現
像剤の圧力により現像剤が長手方向に広がり、磁極幅a
の範囲外において現像剤規制部材7を通過する現像剤2
4が発生する。この磁極幅範囲外を通過した現像剤は、
その後現像領域へと搬送される間に、磁力により磁極幅
範囲内へと引き寄せられる。現像幅の端部においては、
この引き寄せられた現像剤により、現像剤量が過剰とな
る。現像領域では、感光体とのギャップにおいて過剰に
なった現像剤にストレスがかかり、現像スリーブや感光
体への現像剤固着を引き起こす。このような現像スリー
ブや感光体への現像剤固着は、特に、光沢や透過率など
が重視されるためにトナーの軟化点を低く設定すること
のが多いカラー現像剤を使用する現像装置において発生
しやすい。
【0003】また、リボルバ現像装置のように、多色画
像作像のために現像器が現像位置へと移動する現像装置
においては、現像剤担持体の磁力に拘束されない現像剤
が、重力や現像器の移動により発生する遠心力により移
動し、磁極幅範囲外に広がることも多くなる。このた
め、リボルバ現像装置では、上記現像スリーブ端部での
現像剤量過剰による現像スリーブや感光体への現像剤固
着が発生しやすい。
【0004】このような問題を解決するために、現像剤
規制部材の現像スリーブに対向する端部に磁性部材を設
ける現像装置が提案されている(例えば、特開平9―2
65233号公報参照)。この現像装置では、端部の磁
性部材と現像スリーブ内に配置された磁性体との間で磁
界が形成され、現像スリーブと現像剤規制部材の端部と
の間で現像剤が連鎖状となる。連鎖状になった現像剤
は、過剰な現像剤が現像剤規制部材を通過しようとする
ことを妨げるので、現像スリーブ端部の現像剤量の過剰
を防止することができる。
【0005】また、従来二成分現像装置の現像剤規制部
材としては、非磁性部材が用いられていたが、現像剤規
制部材による現像剤の帯電能力を向上を図るため、磁性
の現像剤規制部材を採用する現像装置もでてきている。
このような磁性の現像剤規制部材を採用した現像装置に
おいても、上記現像スリーブ端部における現像剤量の過
剰を防止するために、磁性現像剤規制部材の現像剤担持
体に対向する端部に中央部より磁性集中を高めるような
別の磁性部材を設ける現像装置が提案されている(例え
ば、特開平8―202153号公報、特開平9―265
233号公報参照)。これらの現像装置においても、現
像スリーブ端部における現像剤量の過剰を防止するとい
う点で優れた効果が得られる。
【0006】ところで、磁性の現像剤規制部材を採用す
る現像装置では、現像スリーブからの磁力線の拡散を避
けるために、現像剤規制部材は非磁性ステンレスなどの
非磁性材をベースとして、現像剤担持体に対向する先端
部分付近にのみ、磁性ステンレスなどの磁性部材を溶接
する構造のものが知られている。このような現像剤規制
部材では、磁性部材の大きさや厚みにより、現像剤を帯
電させる能力が変動するので、現像剤の磁気特性および
現像剤担持体の磁力分布に応じて、適切な磁性部材の形
状を選択することが必要となる。磁性部材の形状が適切
でなく帯電させる能力が弱い場合、現像剤立上げ能力の
不足を引き起こす。一方、帯電させる能力が強すぎる場
合、現像剤に与えるストレス増大させ、現像剤寿命の低
下などに繋がってしまう。
【0007】また、このような磁性の現像剤規制部材を
現像剤担持体の磁界の強い位置に設置した場合、現像剤
担持体と磁性現像剤規制部材の間に発生する磁力に打ち
勝って現像剤規制部材を通過する現像剤に対しては、強
いストレスがかかり、現像剤寿命の低下を引き起こすこ
とになる。現像剤の現像剤規制部材通過に際しては、現
像剤担持体の接線方向の磁力も必要であるので、現像剤
規制部材は現像剤担持体法線方向の磁界の強すぎない、
磁極間に設置することが好ましい。このように、磁性の
現像剤規制部材を採用した場合、磁性部材の形状や設置
位置には制約がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記現像剤規制部材の
端部に別の磁性部材を設ける現像装置は、現像スリーブ
端部における現像剤量の過剰を防止するという点で優れ
た効果が得られる。しかし、別の磁性部材を設けるの
で、該端部磁性部材の設置精度、部品点数の増加による
コストアップ、経時の端部磁性部材のはがれ等信頼性、
コスト等の面で問題がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、その第一の目的とするところは、現像剤担持体端
部での現像剤量過剰による現像剤担持体や感光体への現
像剤固着の発生を防止することのできる安価で、信頼性
の高い二成分現像装置を提供することである。
【0010】また上述のように、磁性の現像剤規制部材
を採用した場合、現像剤を帯電させる能力を維持しなが
ら現像剤に与えるストレスの増大を防止するため、磁性
の現像剤規制部材の形状や設置位置に制約がある。
【0011】そこで、本発明の第二の目的とするところ
は、磁性の現像剤規制部材を用いた二成分現像装置にお
いて、現像剤担持体の現像幅での現像剤を帯電能力およ
びストレス増大の防止能力を維持しながら端部での現像
剤量過剰による現像剤担持体や感光体への現像剤固着の
発生を防止することのできる現像装置を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、内部に磁性体を有し、トナーと
キャリアを含む現像剤を担持して潜像担持体と対向する
現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に
担持された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、
該現像剤を貯留する現像剤貯留部を有する現像装置にお
いて、該現像剤規制部材が非磁性部材と、該非磁性部材
の現像剤担持体に対向する端部が部分的に磁性を付与す
る加工を加えた端部磁性部とからなることを特徴とする
ものである。
【0013】請求項1の現像装置においては、非磁性部
材からなる現像剤規制部材に局部的に磁性を付与する加
工を加えることで端部磁性部を形成する。これは、端部
に別の磁性部材を接着・溶接する構成に比べコストや寸
法安定性に優れる。また、経時の剥がれの危険性もな
い。このようなして形成された端部磁性部と現像剤担持
体内に配置された磁性体との間で磁界が形成され、現像
剤担持体端部と現像剤規制部材の端部との間で現像剤が
連鎖状となる。連鎖状になった現像剤は、過剰な現像剤
が現像剤規制部材を通過しようとすることを妨げるの
で、現像剤担持体端部の現像剤量の過剰を防止すること
ができる。また、このような端部磁性部は、現像剤担持
体と高精度に間隙の調整がなされている現像剤規制部材
と一体化しているため、端部磁性部と現像剤担持体との
間隙のばらつきにが少ない。このため、現像剤担持体端
部と現像剤規制部材の端部との間に形成される現像剤の
連鎖状態の変動を抑え、過剰な現像剤を遮断する効果の
変動を少なくすることができる。このようにして、現像
剤担持体や感光体への現像剤固着は発生防止を安価で、
信頼性の高い現像装置でおこなう。
【0014】また、請求項2の発明は、トナーとキャリ
アを含む現像剤を貯留する現像剤貯留部と、内部に磁性
体を有し、表面に該現像剤を担持して潜像担持体と対向
する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持
体に担持された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材
とを備えた現像装置において、該現像剤規制部材が非磁
性部材と、該非磁性部材の現像剤担持体に対向す現像幅
全域に付加された磁性部材と、該非磁性部材の現像剤担
持体に対向する端部に磁性を付与する加工を加えた端部
磁性部とからなることを特徴とするものである。
【0015】請求項2の現像装置においては、現像剤担
持体に対向す現像幅全域に磁性部材を付加した非磁性部
材からなる現像剤規制部材に局部的に磁性を付与する加
工を加えることで端部磁性部を形成する。ここで、現像
剤担持体に対向する現像幅全域に付加される磁性部材
は、現像剤の帯電能力を向上させるという機能から適当
な磁力の範囲をもつ。一方、端部磁性部は、現像剤担持
体端部との間に現像剤の連鎖を形成し、過剰な現像剤を
遮断するという機能から、現像幅全域に付加される磁性
部材の磁力より強めの磁力を必要とする。このように現
像剤規制部材は、異なる磁力をもつ複数の磁性部から構
成される。そこで、磁性部材が付加された非磁性部材か
らなる現像剤規制部材に局部的に磁性を付与する加工を
加えることで、別の磁性部材を接着・溶接することな
く、磁性部材とは異なる磁力の端部磁性部を形成してい
る。これは、現像幅全域と端部とに複数の磁性部材を接
着・溶接する構成に比べコストや寸法安定性に優れる。
また、端部磁性部の経時の剥がれの危険性もない。この
ようなして形成された端部磁性部と現像剤担持体内に配
置された磁性体との間で磁界が形成され、現像剤担持体
端部と現像剤規制部材の端部との間で現像剤が連鎖状と
なる。連鎖状になった現像剤は、過剰な現像剤が現像剤
規制部材を通過しようとすることを妨げるので、現像剤
担持体端部の現像剤量の過剰を防止することができる。
また、このような端部磁性部は、現像剤担持体と高精度
に間隙の調整がなされている現像剤規制部材と一体化し
ているため、端部磁性部と現像剤担持体との間隙のばら
つきにが少ない。このため、現像剤担持体端部と現像剤
規制部材の端部との間に形成される現像剤の連鎖状態の
変動を抑え、過剰な現像剤を遮断する効果の変動を少な
くすることができる。このようにして、現像剤担持体や
感光体への現像剤固着は発生防止を安価で、信頼性の高
い現像装置でおこなう。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項1または
2の現像装置において、上記非磁性部材が鉄系非磁性部
材であることを特徴とするものである。
【0017】請求項3の現像装置では、鉄系非磁性部材
は鍛造加工を施すことで非磁性から磁性に変化するの
で、簡単な方法で端部磁性部を形成することがができ
る。
【0018】また、請求項4の発明は、トナーとキャリ
アを含む現像剤を貯留する現像剤貯留部と、内部に磁性
体を有し、表面に該現像剤を担持して潜像担持体と対向
する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持
体に担持された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材
とを備えた現像装置において、該現像剤規制部材が非磁
性部材と、該非磁性部材の現像剤担持体に対向する現像
幅全域に付加された磁性部材と、該非磁性部材の現像剤
担持体に対向する端部に付加された磁性部材からなる端
部磁性部とからなり、該端部磁性部が、現像幅全域に付
加された磁性部材よりも現像剤担持体の周方向に対し
て、現像剤担持体の法線方向の磁力が大きい位置に配置
されるよう構成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項4の現像装置においては、現像剤規
制部材の現像剤担持体に対向する側の現像幅全域に付加
される磁性部材は現像剤を帯電能力を向上させるという
機能および現像剤のストレス増大の防止という機能から
現像剤担持体法線方向の磁界の強すぎない、磁極間に設
置する。一方、端部磁性部は、現像剤担持体端部と現像
剤規制部材端部の間隙で現像剤が連鎖状となり、過剰な
現像剤を遮断するという機能を達成するために、現像剤
担持体との磁極間で強い磁気シャッタが形成されること
が望まれる。そこで、端部強磁性部は、現像剤担持体の
周方向に関して、上記現像幅全域に付加された磁性部材
の設置位置よりも現像剤担持体の法線方向の磁力が大き
い位置に配設する。これにより、現像幅での現像剤帯電
能力およびストレス増大の防止能力をを維持したまま、
端部において現像剤量の過剰を防止する能力を向上させ
ることができる
【0020】また、請求項5の発明は、上記請求項1、
2、3または、4の現像装置において、現像剤規制部材
の端部磁性部と現像剤担持体との間隙が、現像剤規制部
材の現像幅における現像剤規制部材と現像剤担持体との
間隙よりも狭くなるよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0021】請求項5の現像装置は、現像剤規制部材の
端部での機械的な現像剤の遮断能力を高めると共に、磁
気的な遮断能力も高め、現像剤遮断能力はより高いもの
となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子写真複写機の
現像装置に適用した一実施形態について説明する。図5
は、現像装置1の概略構成図である。現像装置1は、内
部に現像剤としてのキャリア及びのトナーからなる二成
分現像剤を収容する二成分現像装置である。この現像装
置1は、内部にマグネットローラ4を配置したスリーブ
3からなる現像剤担持体としての現像ローラ2と、現像
ローラ2に担持されて感光体ドラム20との対向部に搬
送される現像剤量を規制するドクタ7と、現像剤を収容
する現像剤貯留部23と、現像剤貯留部23の現像剤を
現像装置長手方向に搬送する第1搬送スクリュウ21、
および、長手方向に沿って上記第1搬送スクリュウ21
とは逆の向きに現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ2
2とが配設されている。
【0023】第1、第2搬送スクリュウ21、22が、
それぞれ所定の方向に回転することにより、現像剤を互
いに逆の方向に攪拌しながら搬送する。攪拌搬送された
現像剤は、現像ローラ2のマグネットローラ4の磁力に
よりスリーブ3の表面に担持され、スリーブ3の回転に
ともない移動する。スリーブ3上の現像剤は途中ドクタ
7で層厚を規制された後、感光体20と対向する現像領
域に搬送される。現像領域では、感光体20上に形成さ
れた潜像に基づく現像が行われる。
【0024】ここで、現像装置1の現像ローラ2とドク
タ7について説明する。図2は、現像ローラ2と非磁性
のドクタ7の簡略図である。現像ローラ2は、スリーブ
3と、前フランジ5と、後フランジ6と、前後フランジ
5、6にてスリーブ3内部に支持されたマグネットロー
ラ(図示せず)により構成される。ここでマグネットロ
ーラの磁極幅は、前後フランジ5、6に対して接触しな
い程度の隙間を持つように設定されており、この磁極幅
により現像ローラ2の現像幅が決められる。ドクタ7
は、鉄系非磁性材(例えば、SUS304、オーステナ
イト系非磁性ステンレス材)を用い、現像幅において現
像ローラ2との間が所定の間隔になるよう調整される。
【0025】そして、ドクタ7の両端部に局部的に鍛造
加工を施す。この鍛造加工により、オーステナイト系の
非磁性ステンレス材はマルテンサイト系への変性を起こ
し、磁性材へと変化する。このようにして形成される非
磁性のドクタ7の端部磁性部8と現像ローラ2の磁極に
より磁界が形成され、現像ローラ2端部と端部磁性部8
との間で現像剤が連鎖状になる。連鎖状になった現像剤
は、現像ローラ2端部においてドクタ7を通過する現像
剤を遮断する。このようにして、現像ローラ2端部の現
像剤量の過剰を防止するので、現像ローラ2や感光体2
0への現像剤固着は発生しない。鍛造加工は、ドクタ7
の製造時の型での加工工程においてなされる。このよう
な工法は、端部磁性部として別部材を溶接または接着す
る工法に比べて、コスト面や寸法安定性に優れる。ま
た、経時における端部磁性部材の剥がれの危険性もな
い。さらに、磁性部8が、現像ローラ2と高精度に間隙
の調整がなされているドクタ7と一体化しているため、
端部磁性部8と現像ローラ2との間隙による現像剤の連
鎖状態の変化を抑え、過剰な現像剤を遮断する効果の変
動を少なくすることができる。
【0026】また、ドクタ7端部に磁性を付与する処理
方法として、ニッケルめっき等の表面処理も可能であ
る。
【0027】また、この現像装置においてはドクタ7の
端部磁性部8と現像ローラ2との間隙が、現像幅におけ
るドクタ7と現像ローラ2との間隙よりも狭くなるよう
にしてある。これにより、ドクタ7端部で機械的な現像
剤の遮断能力を高めると共に、上述のような磁気的な遮
断能力を高めることができ、現像剤遮断能力はより高い
ものとなる。
【0028】次に、磁性を有するドクタ7を用いた場合
について説明する。図3(a)は現像ローラ2と磁性の
ドクタ7の簡略図、図3(b)は磁性のドクタを用いた
現像装置断面図である。ドクタ7は、鉄系非磁性材(例
えば、SUS304、オーステナイト系非磁性ステンレ
ス材)をベースとし、現像ローラ2対向側の現像幅全域
に磁性鉄系材(例えば、SUS430、フェライト系磁
性ステンレス材)からなる磁性板9を溶接してある。こ
こで、ドクタ7に溶接してある磁性板9は現像剤を帯電
能力を向上させるという機能および現像剤のストレス増
大の防止という機能からから適当な範囲の磁力をもつ。
一方、ドクタ7の端部磁性部8は、現像ローラ2と端部
磁性部8との間の現像剤を連鎖状とし、過剰な現像剤を
遮断するという機能から、磁性板9の磁力より強めの磁
力を必要とする。ここでは、磁性板9を溶接した非磁性
のドクタ7に、局部的に磁性を付与する加工を加え、別
の磁性部材を接着・溶接することなく、より強めの磁力
を有する端部磁性部8を形成する。具体的には、ドクタ
7の両端部に局部的に鍛造加工が施す。この鍛造加工に
より、オーステナイト系の非磁性ステンレス材はマルテ
ンサイト系への変性を起こし、磁性材へと変化する。こ
のようにして形成される磁性のドクタ7の端部磁性部8
と現像ローラ2の磁極により磁界が形成され、現像ロー
ラ2端部と端部磁性部8との間で現像剤が連鎖状にな
る。連鎖状になった現像剤は、現像ローラ2端部におい
てドクタ7を通過する現像剤を遮断する。このようにし
て、現像ローラ2端部の現像剤量の過剰を防止するの
で、現像ローラ2や感光体20への現像剤固着は発生し
ない。
【0029】この方法は、複数の別部材を溶接または接
着する工法に比べて、コスト面で優れる。さらに、端部
磁性部8が、現像ローラ2と高精度に間隙の調整がなさ
れているドクタ7と一体化しているため、端部磁性部8
と現像ローラ2との間隙による磁力のばらつきから生じ
る現像剤の連鎖状態の変化を抑え、過剰な現像剤を遮断
する効果の変動を少なくすることができる。
【0030】次に、磁性を有するドクタ7を用いた他の
場合について説明する。図4(a)は現像ローラ2と磁
性のドクタ7の簡略図、図4(b)は現像ローラ2の法
線方向磁力分布とドクタ7の配置の関係の説明図であ
る。ドクタ7は、鉄系非磁性材(例えば、SUS30
4、オーステナイト系非磁性ステンレス材)をベースと
し、片面の現像ローラ2対向側の現像幅全域に磁性鉄系
材(例えば、SUS430、フェライト系磁性ステンレ
ス材)からなる磁性板9を溶接してある。そして、ドク
タ7の磁性板9を溶接した面とは逆側の面の端部に、端
部磁性板10を接着してある。ここで、磁性板9は、現
像剤の帯電性向上および現像剤のストレス増大の防止と
いう機能から、現像ローラ2の法線方向の磁力の小さい
位置に配置される。一方、端部磁性板10はこれより現
像スリーブ3回転方向下流側の法線方向の磁力の立ち上
がった位置に配置される。これにより、現像幅全域での
現像剤帯電能力向上能力および現像剤のストレス増大の
防止能力を維持したまま、端部において結合力の強い現
像剤の連鎖を確実に形成し、強い磁気シャッタにより端
部においてドクタ7を通過する現像剤を遮断する能力を
得ることができる。
【0031】なお、本実施形態では、単一の現像装置で
説明したが、回転軸のまわりに複数の現像器が配置され
てなり、該複数の現像器のうち任意の現像器を現像位置
に回同させるリボルバ現像装置においても適応可能であ
り、同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】請求項1、2、3、または5の発明によ
れば、現像剤担持体端部での現像剤量過剰による現像剤
担持体や感光体への現像剤固着の発生を防止することの
できる安価で、信頼性の高い二成分現像装置を提供する
ことができるという優れた効果がある。
【0033】また、請求項4の発明によれば、磁性の現
像剤規制部材を用いた二成分現像装置において、現像剤
担持体の現像幅での現像剤を帯電能力およびストレス増
大の防止能力を維持しながら端部での現像剤量過剰によ
る現像剤担持体や感光体への現像剤固着の発生を防止す
ることのできるという優れた効果がある。
【0034】特に、請求項5の発明によれば、現像剤規
制部材の端部での機械的な現像剤の遮断能力を高めると
共に、磁気的な遮断能力も高め、現像剤担持体端部での
現像剤量過剰を抑制する能力をより高いものとすること
ができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の現像装置における現像剤担持体端部で現
像剤過剰をおこす理由の説明図。
【図2】本実施形態に係る現像ローラとドクタの簡略
図。
【図3】(a) 本実施形態に係る現像ローラと磁性ド
クタの簡略図。 (b) 本実施形態に係る現像装置の断面図。
【図4】(a) 本実施形態に係る現像ローラと磁性ド
クタの簡略図。 (b) 本実施形態に係る現像装置の断面図。
【図5】本実施形態に係る現像装置の概略説明図。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像ローラ 3 現像スリーブ 4 マグネットロール 5 前フランジ 6 後フランジ 7 ドクタ 8 端部磁性部 9 磁性板 10 端部磁性板 20 感光体 21 第一搬送スクリュ 22 第ニ搬送スクリュ 23 現像剤貯留部 24 現像剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーとキャリアを含む現像剤を貯留する
    現像剤貯留部と、内部に磁性体を有し、表面に該現像剤
    を担持して潜像担持体と対向する現像領域に搬送する現
    像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された現像剤の層
    厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置におい
    て、 該現像剤規制部材が非磁性部材と、該非磁性部材の現像
    剤担持体に対向する端部に磁性を付与する加工を加えた
    端部磁性部とからなることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】トナーとキャリアを含む現像剤を貯留する
    現像剤貯留部と、内部に磁性体を有し、表面に該現像剤
    を担持して潜像担持体と対向する現像領域に搬送する現
    像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された現像剤の層
    厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置におい
    て、 該現像剤規制部材が非磁性部材と、該非磁性部材の現像
    剤担持体に対向す現像幅全域に付加された磁性部材と、
    該非磁性部材の現像剤担持体に対向する端部に磁性を付
    与する加工を加えた端部磁性部とからなることを特徴と
    する現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の現像装置において、 上記非磁性部材が鉄系非磁性部材であることを特徴とす
    る現像装置。
  4. 【請求項4】トナーとキャリアを含む現像剤を貯留する
    現像剤貯留部と、内部に磁性体を有し、表面に該現像剤
    を担持して潜像担持体と対向する現像領域に搬送する現
    像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された現像剤の層
    厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置におい
    て、 該現像剤規制部材が非磁性部材と、該非磁性部材の現像
    剤担持体に対向する現像幅全域に付加された磁性部材
    と、該非磁性部材の現像剤担持体に対向する端部に付加
    された磁性部材からなる端部磁性部とからなり、該端部
    磁性部が、現像幅全域に付加された磁性部材よりも現像
    剤担持体の周方向に対して、現像剤担持体の法線方向の
    磁力が大きい位置に配置されるよう構成したことを特徴
    とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4の現像装置にお
    いて、現像剤規制部材の端部磁性部と現像剤担持体との
    間隙が、現像剤規制部材の現像幅における現像剤規制部
    材と現像剤担持体との間隙よりも狭くなるよう構成した
    ことを特徴とする現像装置。
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