JP2000121909A - ズームレンズカメラ - Google Patents

ズームレンズカメラ

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JP2000121909A
JP2000121909A JP10298480A JP29848098A JP2000121909A JP 2000121909 A JP2000121909 A JP 2000121909A JP 10298480 A JP10298480 A JP 10298480A JP 29848098 A JP29848098 A JP 29848098A JP 2000121909 A JP2000121909 A JP 2000121909A
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lens
cam groove
optical axis
lens barrel
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JP10298480A
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Hiroshi Nomura
博 野村
Kazuyoshi Azegami
和義 畔上
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
Kazunobu Ishizuka
和宜 石塚
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーミングに際して第1、3群を相対移動さ
せるタイプでありながら、鏡筒回転角を大きくすること
が可能なズームレンズカメラを得る。 【構成】 物体側から順に、第1、第2、第3レンズ群
を有し、ズーミング時に少なくとも第1レンズ群と第3
レンズ群が相対移動するズームレンズカメラにおいて、
第1レンズ群を有し、光軸方向に直進進退動する1群鏡
筒;この1群鏡筒の内径に嵌まり、該1群鏡筒に対して
相対移動しつつ光軸方向に直進進退する直進案内環;上
記1群鏡筒の内周面に形成された外側カム溝;上記直進
案内環に形成された、径方向に貫通する貫通カム溝;及
び上記第3レンズ群を支持し、この貫通カム溝と外側カ
ム溝に同時に係合するカムフォロアを有する3群支持
環;を有し、上記外側カム溝と貫通カム溝は、その合成
軌跡により、ワイド端とテレ端との間で第3レンズ群を
第1レンズ群に対して相対移動させるように設定されて
いること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明はズームレンズカメラに関し、特に
3群構成のズームレンズカメラに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】3つのレンズ群を有するズ
ームカメラのレンズ駆動方式としては、ズーミング時
に、最も被写体側の第1群に対して第2、3群をそれぞ
れ相対移動させるタイプや、第1、3群の相対移動は生
じないようにして第2群のみを移動させるタイプがあ
る。レンズ鏡筒をカム溝(リード溝)で案内しようとす
る場合、前者のタイプでは、鏡筒部材の周面に第2、3
群案内用のカム溝が設けられる。一般にひとつのレンズ
群を支持するためにカム溝は3本必要であり、少なくと
も計6本のカム溝をひとつの鏡筒部材に形成しなくては
ならない。これらのカム溝が互いに干渉しないようにす
るには鏡筒の回転角をあまり大きくとることができず、
鏡筒設計が制約される。特に、独立のフォーカシングモ
ータを用いず、フォーカスレンズ群を兼ねる変倍レンズ
群用のカム溝を、予め合焦位置を考慮した形状に形成し
ておき、有限段数で分割された各焦点距離の範囲内で鏡
筒全体に繰出または収納方向の動作を与えてフォーカシ
ングを行う、いわゆるステップズームカメラでは、フォ
ーカシングの精度を確保する上でも鏡筒の回転可能な角
度は大きい方がよいので、カム溝が周方向に密に配され
て鏡筒回転角が制限されるのは望ましくない。一方、第
1、3群の相対移動が生じない方式では、レンズ群案内
用のカム溝の数は少なくできるが、光学設計上の制約が
大きくなってしまう。
【0003】
【発明の目的】本発明は、ズーミングに際して第1、3
群をそれぞれ相対移動させるタイプでありながら、鏡筒
回転角を大きくすることが可能なズームレンズカメラを
得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、物体側から順に、第1、第
2、第3レンズ群を有し、ズーミング時に少なくとも第
1レンズ群と第3レンズ群が相対移動するズームレンズ
カメラにおいて、第1レンズ群を有し、光軸方向に直進
進退動する1群鏡筒;この1群鏡筒の内径に嵌まり、該
1群鏡筒に対して相対移動しつつ光軸方向に直進進退す
る直進案内環;上記1群鏡筒の内周面に形成された外側
カム溝;上記直進案内環に形成された、径方向に貫通す
る貫通カム溝;及び上記第3レンズ群を支持し、この貫
通カム溝と外側カム溝に同時に係合するカムフォロアを
有する3群支持環;を有し、上記外側カム溝と貫通カム
溝は、その合成軌跡により、ワイド端とテレ端との間で
第3レンズ群を第1レンズ群に対して相対移動させるよ
うに設定されていることを特徴としている。この構成に
よれば、第3レンズ群は、第1レンズ群を支持する1群
鏡筒に形成したカム溝(外側カム溝)の案内を受けて移
動するので、第3レンズ群を支持する繰出段部には、こ
の外側カム溝に対応するカム溝が不要となる。よって、
特定の鏡筒部材へのカム溝の集中を避け、結果的に、鏡
筒の回転角を大きくすることができる。
【0005】このズームレンズカメラでは、さらに、1
群鏡筒の内周面に外側カム溝に連続させて形成した光軸
と平行な方向に長くカムフォロアの径より幅の広い収納
溝と;3群支持環の後退位置を1群鏡筒のワイド端位置
または該ワイド端位置より後方で機械的に停止させる停
止部材と;を備え、1群鏡筒をワイド端位置から後退さ
せたとき、3群支持環のカムフォロアが上記収納溝に進
入して、第1レンズ群と第3レンズ群との距離を狭める
ことが望ましい。この構成により、撮影を行わない状態
でのカメラの小型化を図ることができる。
【0006】1群鏡筒の外側カム溝と直進案内環の貫通
カム溝とは、第3レンズ群を第1レンズ群とは異なる線
形軌跡で移動させるべく、ともに線形であることが好ま
しい。このとき、1群鏡筒の外側カム溝の光軸と平行な
方向に対する傾斜角は、直進案内環の貫通カム溝の光軸
と平行な方向に対する傾斜角より大きく設定されている
ことが好ましい。
【0007】以上のズームレンズカメラは、さらに、上
記1群鏡筒の外側に位置し、回転駆動されると光軸方向
に進退するように支持されるとともに、上記直進案内環
に相対回転は自在で光軸方向の相対移動は不能に結合さ
れた回転繰出筒;この回転繰出筒の内周面に形成された
内周カム溝;上記直進案内環に形成された、径方向に貫
通しかつ光軸と平行な方向に長い、上記貫通カム溝とは
異なるスリット;及び上記第2レンズ群を支持し、この
スリットを通して回転繰出筒の内周カム溝に係合するカ
ムフォロアを有する2群保持体;を有し、第2レンズ群
は、回転繰出筒が回転されたときに、内周カム溝の軌跡
に応じて直進案内環に対して光軸と平行な方向に移動さ
れることが好ましい。この場合、第2レンズ群はフォー
カスレンズ群を兼ねており、回転繰出筒の内周面に形成
された内周カム溝は、回転繰出筒の回転繰出位置に応じ
て第2レンズ群を合焦位置に移動させる所定形状に形成
されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】ズームレンズカメラ5は、カメラ
ボディ9とズームレンズ鏡筒10を備えていて、第1レ
ンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3の
それぞれに後述する所定の動きを行わせてズーミングを
行う。このズームレンズ鏡筒10の全体的な構成及び動
作を、図1から図4を参照して説明する。
【0009】カメラボディ9内部にはアパーチャ板11
が固定され、このアパーチャ板11の光軸O側の縁部
が、フィルムへの露光領域を決定するアパーチャ11a
を形成している。アパーチャ板11の前部には、固定鏡
筒13がカメラボディ9に固定されている。この固定鏡
筒13の内周面には、雌ヘリコイド14が形成されてお
り、固定鏡筒13の内周面にはさらに、光軸Oに平行な
複数(3本)の直進案内溝15が形成されている。
【0010】固定鏡筒13には光軸Oと平行な方向へ切
欠部13aが形成されていて、この切欠部13aにズー
ムギヤ16が取り付けられる。ズームギヤ16は、光軸
Oと平行な回動中心で回動可能に支持され、そのピニオ
ン部の歯面が上記の切欠部13aから固定鏡筒13の内
側に突出されている。カメラボディ内にはズームモータ
Mが設置されており、このズームモータMの駆動軸の回
転は、ズームギヤ列8を介してズームギヤ16に伝達さ
れる。
【0011】ズームモータMの駆動軸にはスリット円板
12aが固定されており、このスリット円板12aの回
転数をフォトインタラプタ12bでカウントすることに
より、ズームモータMの駆動量(回転数)を検出するこ
とができる。
【0012】固定鏡筒13の雌ヘリコイド14には、第
1外筒17の外周面の後端付近に形成された雄ヘリコイ
ド18が螺合されている。雄ヘリコイド18の光軸方向
の幅は、第1外筒17の最大繰出時に外観に露出しない
程度に形成されている。この第1外筒17にはさらに、
雄ヘリコイド18が形成された同一周面上に、雄ヘリコ
イド18と平行な複数の外周ギヤ部19が設けられてい
る。それぞれの外周ギヤ部19の歯は光軸Oと平行な方
向に形成されており、これに上記ズームギヤ16が噛合
している。さらに、第1外筒17の内周面には、光軸O
と平行な方向に3本の回転伝達溝17aが形成されてい
る(図中には一つのみを示す)。
【0013】第1外筒17の内部には、第1直進案内環
20が配設されている。この第1直進案内環20は、後
端付近の外周面に、周方向へ平行な一対のフランジ部2
1a、21bが半径方向外方に突設されており、この一
対のフランジ部21a、21bに挟まれる部分が、光軸
Oを中心とする環状溝21cとなっている。一方、第1
外筒17の内周面の後端部には、周方向に位置を異なら
せて、半径方向内方(光軸O側)へ複数の係合爪23
(図中には一つのみを示す)が突設されている。それぞ
れの係合爪23の厚みは、第1直進案内環20に形成し
た環状溝21cに対して光軸Oと平行な方向にはガタな
く嵌まり、かつ周方向に摺動可能な程度となっている。
よって、係合爪23を環状溝21cに係合させれば、第
1外筒17と第1直進案内環20は、光軸方向には相対
移動不能かつ相対回転可能に結合される。
【0014】また第1直進案内環20の後端には、周方
向に位置を異ならせて、半径方向外方に複数(3つ)の
直進案内突起24が突設されている。それぞれの直進案
内突起24は、固定鏡筒13の内周面に形成した複数
(3本)の直進案内溝15にそれぞれ摺動可能に係合し
ている。従って、第1直進案内環20は、光軸方向には
第1外筒17と一体に移動されるが、光軸Oを中心とす
る周方向には、固定鏡筒13に対する相対回転が規制さ
れている。つまり直進案内されている。
【0015】第1直進案内環20の後端にはさらに、中
央部に開口を有する遮光板(停止部材)61が取付られ
ている。この遮光板61は、レンズ群の動作に関係する
ものであり、その具体的作用は後述する。
【0016】以上の第1外筒17と第1直進案内環20
がズームレンズ鏡筒10の第1繰出段部を構成する。こ
の第1繰出段部は、ズームモータMによってズームギヤ
16が所定のレンズ繰出方向に回転されると、外周ギヤ
部19を介して第1外筒17が回転され、雌ヘリコイド
14と雄ヘリコイド18の関係によって固定鏡筒13か
ら第1外筒17が回転しながら繰り出される。同時に、
第1直進案内環20と第1外筒17は相対回転可能に爪
係合されているため、第1直進案内環20は、固定鏡筒
13に対して直進案内されながら第1外筒17と共に光
軸方向に移動する。
【0017】第1直進案内環20の内周面には、上記雌
ヘリコイド14と同傾斜方向の雌ヘリコイド27が形成
されている。第1直進案内環20の内周面にはさらに、
光軸Oと平行な複数(3本)の直進案内溝28が周方向
に位置を異ならせて形成されている。
【0018】第1直進案内環20の内部には、雌ヘリコ
イド27に螺合する雄ヘリコイド29を外周面に有する
駆動カム環(回転繰出筒)30が配設される。雄ヘリコ
イド29は、この駆動カム環30の外周面全体に形成さ
れている。また、駆動カム環30の内周面全体には、雄
ヘリコイド29と逆傾斜方向の雌ヘリコイド31が形成
されている。この駆動カム環30の内周面の後端部に
は、周方向に位置を異ならせて、半径方向内方(光軸O
側)へ複数の係合爪32(図中には一つのみを示す)が
突設されている。
【0019】駆動カム環30の内部には、第2直進案内
環(直進案内環)33が配設されている。この第2直進
案内環33は、後端付近の外周面に、周方向へ平行な一
対のフランジ部34a、34bが半径方向外方に突設さ
れており、この一対のフランジ部34a、34bに挟ま
れる部分が、光軸Oを中心とする環状溝34cとなって
いる。上記駆動カム環30の内周面に突設した複数の係
合爪32を、環状溝34cに嵌めることにより、駆動カ
ム環30と第2直進案内環33は、光軸方向には相対移
動不能かつ相対回転可能に結合される。
【0020】また第2直進案内環33の後端には、周方
向に位置を異ならせて、半径方向外方に突出する複数
(3つ)の直進案内突起36が半径方向外方へ突設され
ている。それぞれの直進案内突起36は、第1直進案内
環20の内周面に形成した複数(3本)の直進案内溝2
8にそれぞれ摺動可能に係合している。従って、第2直
進案内環33は、光軸方向には駆動カム環30と相対移
動不能で、第1直進案内環20を介して固定鏡筒13に
対して直進案内されている。
【0021】第2外筒40は、駆動カム環30の外周を
覆って第1外筒17と第1直進案内環20の間に位置し
ており、後端付近の外周面に突設した複数(3つ)の回
転伝達突起41を、第1外筒17の内周面に形成した光
軸Oと平行な方向の複数(3本)の回転伝達溝17aに
摺動可能に係合させている。従って、第2外筒40は、
第1外筒17に対しては、相対回転せず、かつ光軸Oと
平行な方向には相対移動自在に案内されている。
【0022】駆動カム環30の前端部には、3箇所の切
欠部38を有するリブ37が突設されている。第2外筒
40は、内周面の前端側に、この切欠部38に嵌合可能
な3つの係合爪39が、周方向に位置を異ならせて半径
方向内方に突設されている。図6に示すように、各リブ
37の内周部にはそれぞれ抜け止め凹部37aが設けら
れている。一方、化粧リング42には、この抜け止め凹
部37aに対応する係合爪43が設けられており、係合
爪43を抜け止め凹部37aに係着させることによって
化粧リング42は駆動カム環30に固定される。つまり
切欠部38と係合爪39を係合させ、さらに切欠部38
を塞ぐように化粧リング42を取り付けると、係合爪3
9が光軸方向に抜け止めされ、駆動カム環30と第2外
筒40とは、光軸方向へ相対移動せずかつ相対回転しな
いように一体に結合される。従って、第2外筒40は第
1外筒17に従って回転し、駆動カム環30に回転力を
与える。
【0023】以上の駆動カム環30、第2直進案内環3
3及び第2外筒40が、ズームレンズ鏡筒10の第2繰
出段部を構成する。第1繰出段部を構成する第1外筒1
7が回転して固定鏡筒13より繰り出されると、回転伝
達溝17aと回転伝達突起41の関係によって、第1外
筒17と共に第2外筒40が回転される。第2外筒40
の回転を受ける駆動カム環30は、雌ヘリコイド27と
雄ヘリコイド29の関係により、固定鏡筒13に対して
は第1外筒17の回転方向と同方向に回転しながら、第
2外筒40と共に第1直進案内環20から繰り出され
る。同時に、第2直進案内環33は、駆動カム環30と
相対回転可能に結合されているため、直進案内突起36
と直進案内溝28の関係によって第1直進案内環20に
直進案内されつつ、駆動カム環30と共に光軸方向に移
動する。
【0024】駆動カム環30の内側には、第3外筒(1
群鏡筒)45が配設されている。第3外筒45の内側に
は、前述の第2直進案内環33が位置している。第2直
進案内環33の外周面には、光軸Oと平行に複数の直進
案内溝33aが形成されている。一方、第3外筒45の
内周面には、上記直進案内溝33aに係合する複数のガ
イドレール45aが形成されている。第3外筒45に設
けたガイドレール45aは、それぞれが第2直進案内環
33に設けた直進案内溝33aに摺動可能に係合し、こ
れらを係合させることによって、第3外筒45は、第2
直進案内環33に対して光軸Oと平行な方向に相対移動
可能に直進案内される。
【0025】第3外筒45の後部外周面には、駆動カム
環30の内周面に設けた雌ヘリコイド31と螺合する、
雄ヘリコイド46が形成されている。駆動カム環30が
繰出回転を行うと第3外筒45に回転力が加えられる
が、第3外筒45は第2直進案内環33によって直進案
内されている。そのため第3外筒45は、駆動カム環3
0の繰出回転時にはこれと一体に回転せず、雄ヘリコイ
ド46と雌ヘリコイド31の関係によって、固定鏡筒1
3に対して光軸Oと平行な方向に直進しつつ駆動カム環
30から繰り出される。つまり、第3外筒45は、レン
ズ鏡筒の第3繰出段部を構成しており、雄ヘリコイド4
6の光軸方向の幅は、第3外筒45の最大繰出時に外観
に露出しない程度に設定されている。
【0026】第2直進案内環33には、周面の一部を切
除して、3本の2群用スリット50が光軸Oと平行な直
線状に形成され、さらに、この2群用スリット50に対
して斜行する3本の3群用貫通カム溝51が形成されて
いる。また、駆動カム環30の内周面には、後述の所定
形状を有する3本の2群案内カム溝(内周カム溝)52
が形成されている。さらに、第3外筒45の内周面に
は、3つの3群用外側カム溝53が形成されている。
【0027】第3外筒45の内部には1群レンズ枠47
が固定されており、この1群レンズ枠47に第1レンズ
群L1が保持されている。従って、第1レンズ群L1は
第3外筒45と共に移動する。
【0028】2群ユニット48は、第2レンズ群L2を
保持する2群レンズ枠48aと、この2群レンズ枠48
aが固定されるシャッタブロック(2群保持体)54と
からなっており、シャッタブロック54の後端には3つ
のスライド板55が後方に延設されている。それぞれの
スライド板55は、第2直進案内環33に形成した2群
用スリット50にスライド自在に案内されている。さら
に3つのスライド板55のそれぞれには半径方向外方に
2群カムフォロワ56が突設され、各2群カムフォロワ
56が駆動カム環30に形成した2群案内カム溝52に
係合している。従って、駆動カム環30が回転すると、
2群ユニット48は、2群案内カム溝52の軌跡に応じ
て光軸方向に所定の移動を行う。
【0029】本実施形態のズームレンズカメラ5は、フ
ォーカシング用のモータを独立に設けておらず、有限段
数で検出される各焦点距離範囲において、鏡筒全体を繰
出または収納方向に動作させると、第2レンズ群L2が
近接から無限遠までの被写体距離に対応する移動位置に
移動されてフォーカシングを行うような形状に2群案内
カム溝52が形成されている。よって、第2レンズ群L
2の移動軌跡T2は、ズームレンズ鏡筒10の収納状態
からワイド端、ワイド端からテレ端へのそれぞれの繰出
動作に応じて、第2繰出段部内(駆動カム環30内)を
基本的には前方に移動しつつ(図1から図3参照)、被
写体距離無限遠のときの仮想ズームラインXに対して前
後に変位されたものとなる。この第2レンズ群L2の動
作については後述する。
【0030】シャッタブロック54には、カメラ本体内
から延出されたFPC基板(フレキシブルプリント基
板)60aが接続しており、CPU70からシャッタの
開閉信号が送られる。
【0031】3群ユニット49は、第3レンズ群L3が
3群支持環49aに保持された構成となっており、3群
支持環49aは、前方へ突出する3つの延出板57を有
している。それぞれの延出板57には半径方向外方へ突
出する3群カムフォロワ58が設けられていて、この3
群カムフォロワ58は前述の3群用貫通カム溝51を貫
通して3群用外側カム溝53に係合される。より詳細に
は、3群カムフォロワ58は、3群用外側カム溝53に
係合する先端係合部58aと、これより大径で半径方向
内方に位置し、3群用貫通カム溝51に係合する大径係
合部58bとを有している。この構造により、ズームレ
ンズ鏡筒10が繰出または収納動作を行ったときには、
3群用貫通カム溝51と3群用外側カム溝53の合成軌
跡によって3群カムフォロワ58が案内され、3群ユニ
ット49は光軸方向に所定の移動を行う。この第3レン
ズ群L3の案内構造及び移動動作については後述する。
【0032】2群ユニット48と3群ユニット49の間
には、バックラッシュ除去用の圧縮ばね59が配されて
いて、2群ユニット48は光軸方向前方に、3群ユニッ
ト49は光軸方向後方にそれぞれ移動付勢されている。
【0033】ズームレンズ鏡筒10の焦点距離は、第1
外筒17に固定されたブラシ62と、第1直進案内環2
0の外周面に貼付されたズームコード板63の摺接関係
によって、有限段数の距離情報として検出することがで
きる。ズームコード板63には焦点距離検出用のFPC
基板60bが接続しており、第1外筒17と第1直進案
内環20の相対回転に応じてズームコード板63のコー
ドパターンとブラシ62の摺接位置が変化すると、CP
U70が焦点距離を検出する。
【0034】ズームレンズカメラ5はまた、図示しない
測距手段を有しており、CPU70は、この測距手段に
よって被写体距離情報を得ることができる。
【0035】以上のズームレンズ鏡筒10は、次のよう
に動作する。図1の収納状態あるいは図2のワイド端か
らズームモータMが繰出方向に駆動されると、固定鏡筒
13から第1外筒17が回転して繰り出され、第1直進
案内環20は、固定鏡筒13に直進案内されながら第1
外筒17と共に前方へ移動する。すると、第2外筒40
と共に駆動カム環30が第1外筒17の回転方向と同方
向に回転しながら、第1直進案内環20から繰り出され
る。同時に、第2直進案内環33が駆動カム環30と共
に光軸方向に直進移動し、第2直進案内環33に直進案
内された第3外筒45が、駆動カム環30の回転を受け
て光軸前方に移動し、該第3外筒45に固定された第1
レンズ群L1が光軸前方へ移動される。このとき、前述
したカムの案内構造によって、第2レンズ群L2及び第
3レンズ群L3は光軸方向に所定の相対移動を行いつ
つ、全体として光軸前方に移動される。図3のテレ端か
らズームモータMを収納方向に駆動させると、ズームレ
ンズ鏡筒10は以上とは逆の動作を行う。このように、
3段の繰出部からなるズームレンズ鏡筒10は、第1レ
ンズ群L1、第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3の
フィルム面に対する距離変化と、各レンズ群の相対的接
離移動との複合動作によりズーミングを行う。
【0036】また、ブラシ62とズームコード板63を
用いて有限段数として検出される各焦点距離内におい
て、ズームモータMを駆動制御し、被写体距離に応じた
光軸方向位置(図14参照)に第2レンズ群L2を移動
させてフォーカシングを行う。この制御は、スリット円
板12aとフォトインタラプタ12bを用いてズームモ
ータMの駆動量(回転数)を検出することにより実行さ
れる。
【0037】次に、第3レンズ群の駆動機構について説
明する。前述したように、3群ユニット49は、第2直
進案内環33に形成した3群用貫通カム溝51と第3外
筒45に形成した3群用外側カム溝53との合成軌跡に
より駆動される。3群用貫通カム溝51は、フランジ部
34a、34bの近傍から光軸と平行に前方へ向けて形
成された直線状部51aと、この直線状部51aに連続
し、光軸に対して所定の斜行形状を有する斜行案内部5
1bとからなっている。一方、3群用外側カム溝53
は、光軸方向の後端側から上記斜行案内部51bとは反
対の傾斜方向へ形成された斜行案内溝53aと、この斜
行案内溝53aに連続して光軸前方へ向けて形成された
収納溝53bとからなっている。3群用外側カム溝53
の斜行案内溝53aの光軸に対する傾斜角は、3群用貫
通カム溝51の斜行案内部51bの傾斜角よりも大き
い。また、斜行案内溝53aの幅は、3群カムフォロワ
58の先端係合部58aをガタなく案内できる程度に形
成され、収納溝53bはこれよりも周方向に幅広となっ
ている。3群用貫通カム溝51(斜行案内部51b)の
幅は一様に、3群カムフォロワ58の大径係合部58b
をガタなく案内できる程度になっている。
【0038】ズームレンズ鏡筒10が収納状態にあると
き、第2直進案内環33に形成された3群用貫通カム溝
51と第3外筒45に形成された3群用外側カム溝53
は、図8及び図11に示す位置関係にある。2群ユニッ
ト48と3群ユニット49は圧縮ばね59によって離間
する方向に付勢されているが、図1に示すように、レン
ズ鏡筒の収納状態では、3群ユニット49は、その後端
が遮光板61に当接して後退位置が規制(停止)されて
おり、2群ユニット48と3群ユニット49の間隔が近
く維持されている。このとき、3群カムフォロワ58
は、3群用貫通カム溝51(斜行案内部51b)に対し
ては、ワイド端での位置(図9、図12)よりも前方に
位置している。さらに3群カムフォロワ58は、3群用
外側カム溝53に対しては収納溝53bの前端付近に位
置し、斜行案内溝53aによる案内は受けていない。こ
のときの3群用貫通カム溝51内での3群カムフォロワ
58の位置は、ワイド端時の位置とテレ端時の位置の間
なので、特別な退避スペースは不要である。一方、3群
用外側カム溝53ではワイド端側の位置の方が光軸前方
に位置しているため、これより前方に3群カムフォロワ
58を位置させようとすれば収納溝53bのような退避
部分が必要となる。つまり、3群用外側カム溝53に収
納溝53bを形成し、鏡筒収納時には、3群カムフォロ
ワ58がこの収納溝53b内に収納されるように構成し
たので、鏡筒収納時における第1レンズ群L1から第3
レンズ群L3までの距離を狭くして、鏡筒を光軸方向に
コンパクトにすることができる。
【0039】図1の収納状態から図2のワイド端まで鏡
筒の繰出動作が行われると、3群ユニット49を支持す
る第2、第3繰出段部は、遮光板61を有する第1直進
案内環20に対して前方に移動し、さらに第2直進案内
環33と第3外筒45は、図9に示すように、第3外筒
45が相対的に光軸前方へ進出するようにスライドす
る。この繰出動作の初期において、3群カムフォロワ5
8は光軸に対する傾斜角の小さい斜行案内部51bに係
合するのみで、斜行案内溝53aによる強制案内は受け
ていないので、圧縮ばね59の後方への付勢力により、
3群ユニット49は遮光板61に当接した状態に保持さ
れる。一方、2群ユニット48は、2群案内カム溝52
に案内されて前方に移動するので、2群ユニット48と
3群ユニット49の間隔が増大する。3群ユニット49
が遮光板61との当接位置に保持されている間、第2直
進案内環33と第3外筒45は、3群ユニット49に対
して相対的に前方へ移動しているので、3群用貫通カム
溝51と3群用外側カム溝53内における3群カムフォ
ロワ58の位置は相対的に後方に変位する。
【0040】そして、図9及び図12に示すように、3
群カムフォロワ58が3群用外側カム溝53の斜行案内
溝53aに係合すると、光軸に対する傾斜角の大きい斜
行案内溝53aの規制を受けるため、3群ユニット49
は、圧縮ばね59の付勢力に抗して遮光板61から離れ
る方向、すなわち前方へ移動される。図2に示すよう
に、3群ユニット49が遮光板61から離れて若干前方
に移動された状態が、ズームレンズ鏡筒10のワイド端
の撮影位置となる。なお、3群カムフォロワ58は、斜
行案内溝53aに係合した時点で、3群用貫通カム溝5
1に対しては斜行案内部51bと直線状部51aの接続
部分付近に位置しており、これより鏡筒を繰出方向また
は収納方向のいずれに動作させても、3群カムフォロワ
58が直線状部51aに入ることはない。つまり、3群
カムフォロワ58は、3群用貫通カム溝51に関して
は、斜行案内部51b内のみを移動する。
【0041】3群カムフォロワ58が斜行案内溝53a
に係合するまで3群ユニット49を遮光板61との当接
位置に保持させておく力は、圧縮ばね59の付勢力によ
る。よって、収納溝53b内で3群カムフォロワ58に
対する摺動抵抗が大きいと、圧縮ばね59の力では、3
群カムフォロワ58が斜行案内溝53aに係合する位置
まで3群ユニット49を移動(保持)させられないおそ
れがある。本実施形態では収納溝53bを3群カムフォ
ロワ58の径より幅広に形成し、収納溝53bによって
は3群カムフォロワ58が移動規制されないようにした
ので、圧縮ばね59のばね力のみで、3群ユニット49
を確実に斜行案内溝53aとの係合位置まで容易に移動
(保持)させることができる。なお、収納状態からテレ
端までの間は撮影を行わず、第3レンズ群L3のレンズ
位置を厳密に定める必要がないので、3群カムフォロワ
58と収納溝53bの間が多少ルーズであっても問題は
ない。
【0042】図2のワイド端の撮影位置から図3のテレ
端方向へ鏡筒が繰り出されると、第2直進案内環33に
対して、第3外筒45がさらに前方へ進出するようにス
ライドする(図10、図13)。このスライドによっ
て、互いに反対の傾斜方向を有する線形の斜行案内部5
1bと斜行案内溝53aの交点位置が変位し、この変位
する両溝の交点位置に案内されて、3群カムフォロワ5
8の光軸方向位置及び周方向位置が変化する。具体的に
は、3群カムフォロワ58は、ズームレンズ鏡筒10の
正面から見て反時計方向に変位されつつ、第2繰出段部
(第2直進案内環33)内において光軸前方に移動す
る。これにより、3群ユニット49(第3レンズ群L
3)は光軸を中心として回転しつつ、光軸方向に線形の
移動を行う。レンズ鏡筒がテレ端まで繰り出されると、
3群カムフォロワ58は、斜行案内部51bに対しては
その前端付近に、斜行案内溝53aに対してはその後端
付近に位置される。なお、移動に際して回転動作を伴う
のは第3レンズ群L3のみであり、第1レンズ群L1と
第2レンズ群L2は、回転せずにカメラボディ9に対し
て直進移動される。
【0043】図14に、ワイド端からテレ端までの各レ
ンズ群の移動軌跡を示す。同図に記号T1で示すのが第
1群の軌跡で、T2が第2群、T3が第3群の軌跡であ
る。また、Xは被写体距離が無限遠のときの第2群の仮
想のズームラインである。このズームレンズカメラ5で
は、ワイド端からテレ端までの間に8段の焦点距離段数
を設定しており、ブラシ62とズームコード板63によ
って各焦点距離が検出される。前述したように、各段の
焦点距離内でフォーカシングを行うため、第2レンズ群
L2は図14に示すような波状の移動軌跡を辿る。例え
ば、ワイド側の第1段の焦点距離の場合、被写体距離が
無限遠のときに鏡筒の繰出量が最も少なく、被写体距離
が近くなるほど鏡筒全体を繰出方向に動作させてフォー
カシングを行う。反対に、第2段の焦点距離では、被写
体距離が遠いほど鏡筒を繰出方向に動作させて第2群を
フォーカシング位置に移動させる。一方、第1レンズ群
L1と第3レンズ群L3は、鏡筒の伸縮動作に応じて、
互いに異なる線形の移動軌跡を辿る。
【0044】鏡筒収納方向の動作時には以上と逆の動作
が行われる。すなわち、テレ端からワイド端までは、第
1レンズ群L1は、第3外筒45と一体に光軸後方に移
動され、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3は、それ
ぞれのカム形状に従って第1レンズ群L1とは異なる移
動軌跡で後方に移動される。ワイド端よりさらに鏡筒を
収納方向に移動させると、3群ユニット49が遮光板6
1に当て付いてその後退が停止され、3群カムフォロワ
58が、斜行案内溝53aから出て収納溝53b内に収
納される。このとき、2群ユニット48は、光軸後方へ
の後退動作を続けるため、圧縮ばね59を縮めながら、
2群ユニット48と3群ユニット49の距離が接近す
る。同様に、3群ユニット49が遮光板61によって停
止されている間、1群レンズ枠47も後退動作を続けて
いるので、第1レンズ群L1から第3レンズ群L3まで
の距離が狭まる。すなわち、収納状態でのズームレンズ
鏡筒10を光軸方向に小型にすることができる。
【0045】以上の実施形態によるズームレンズカメラ
によれば、ひとつの鏡筒部材にレンズ群案内用のカム溝
を集中して設ける必要がないので、カム溝同士の干渉が
生じにくく、鏡筒の回転角を大きく取ることができる。
鏡筒の回転角が大きいと、特に本実施形態のように鏡筒
の繰出角を変化させることによりフォーカシングを行う
カメラでは、フォーカシングの精度を得やすいので好ま
しい。但し、本発明は、このタイプのカメラにのみ適用
されるものではない。例えば、ズーム用のモータとは別
にフォーカシングモータを設け、フォーカスレンズ群を
独立に移動させるカメラであっても、鏡筒の回転角が大
きく取れれば、カメラ設計上有利であり、またズーミン
グの精度の向上を図ることも容易になる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明ズームレンズカメ
ラによれば、第3レンズ群が、第1レンズ群を支持する
1群鏡筒に形成したカム溝(外側カム溝)の案内を受け
て移動するように構成したので、第3レンズ群を支持す
る繰出段部における鏡筒部材へのカム溝の集中が回避さ
れ、ズーミングに際して第1、3群をそれぞれ相対移動
させるタイプでありながら、鏡筒回転角を大きく取るこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームレンズカメラのレンズ
鏡筒の収納状態における側断面図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒のワイド端における側
断面図である。
【図3】図1のズームレンズ鏡筒のテレ端における側断
面図である。
【図4】本発明を適用したズームレンズカメラのレンズ
鏡筒の分解斜視図である。
【図5】第3レンズ群の移動案内機構の斜視図である。
【図6】第3レンズ群の移動案内部分を拡大して示す断
面図である。
【図7】1群鏡筒(第3外筒)の内周面の展開図であ
る。
【図8】鏡筒収納状態における1群鏡筒と第2直進案内
環を、カム溝部分を透視して示す斜視図である。
【図9】ワイド端における1群鏡筒と第2直進案内環
を、カム溝部分を透視して示す斜視図である。
【図10】テレ端における1群鏡筒と第2直進案内環
を、カム溝部分を透視して示す斜視図である。
【図11】鏡筒収納状態での3群カムフォロワの案内状
態を示す、1群鏡筒と第2直進案内環を重ねた展開図で
ある。
【図12】ワイド端での3群カムフォロワの案内状態を
示す、1群鏡筒と第2直進案内環を重ねた展開図であ
る。
【図13】テレ端での3群カムフォロワの案内状態を示
す、1群鏡筒と第2直進案内環を重ねた展開図である。
【図14】各レンズ群の移動軌跡を概念的に示す図であ
る。
【符号の説明】 5 ズームレンズカメラ 9 カメラボディ 10 ズームレンズ鏡筒 13 固定鏡筒 17 第1外筒 20 第1直進案内環 30 駆動カム環(回転繰出筒) 33 第2直進案内環(直進案内環) 40 第2外筒 41 回転伝達突起 45 第3外筒(1群鏡筒) 47 1群レンズ枠 48 2群ユニット 48a 2群レンズ枠 49 3群ユニット 49a 3群支持環 50 2群用スリット 51 3群用貫通カム溝 51a 直線状部 51b 斜行案内部 52 2群案内カム溝 53 3群用外側カム溝 53a 斜行案内溝 53b 収納溝 54 シャッタブロック(2群保持体) 55 スライド板 56 2群カムフォロワ 57 延出板 58 3群カムフォロワ 58a 先端係合部 58b 大径係合部 59 圧縮ばね 61 遮光板 62 ブラシ 63 ズームコード板 70 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 啓光 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 石塚 和宜 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD02 BD06 BD10 BD19 EF02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、第1、第2、第3レン
    ズ群を有し、ズーミング時に少なくとも第1レンズ群と
    第3レンズ群が相対移動するズームレンズカメラにおい
    て、 第1レンズ群を有し、光軸方向に直進進退動する1群鏡
    筒;この1群鏡筒の内径に嵌まり、該1群鏡筒に対して
    相対移動しつつ光軸方向に直進進退する直進案内環;上
    記1群鏡筒の内周面に形成された外側カム溝;上記直進
    案内環に形成された、径方向に貫通する貫通カム溝;及
    び上記第3レンズ群を支持し、この貫通カム溝と外側カ
    ム溝に同時に係合するカムフォロアを有する3群支持
    環;を有し、 上記外側カム溝と貫通カム溝は、その合成軌跡により、
    ワイド端とテレ端との間で第3レンズ群を第1レンズ群
    に対して相対移動させるように設定されていることを特
    徴とするズームレンズカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズカメラにお
    いて、さらに、1群鏡筒の内周面に外側カム溝に連続さ
    せて形成した光軸と平行な方向に長くカムフォロアの径
    より幅の広い収納溝と;3群支持環の後退位置を1群鏡
    筒のワイド端位置または該ワイド端位置より後方で機械
    的に停止させる停止部材と;を備え、1群鏡筒をワイド
    端位置から後退させたとき、3群支持環のカムフォロア
    が上記収納溝に進入して、第1レンズ群と第3レンズ群
    との距離を狭めるズームレンズカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のズームレンズカ
    メラにおいて、さらに、1群鏡筒の外側カム溝と直進案
    内環の貫通カム溝とは、第3レンズ群を第1レンズ群と
    は異なる線形軌跡で移動させるべく、ともに線形である
    ズームレンズカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のズームレンズカメラにお
    いて、1群鏡筒の外側カム溝の光軸と平行な方向に対す
    る傾斜角は、直進案内環の貫通カム溝の光軸と平行な方
    向に対する傾斜角より大きく設定されているズームレン
    ズカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1項記載のズ
    ームレンズカメラにおいて、さらに、 上記1群鏡筒の外側に位置し、回転駆動されると光軸方
    向に進退するように支持されるとともに、上記直進案内
    環に相対回転は自在で光軸方向の相対移動は不能に結合
    された回転繰出筒;この回転繰出筒の内周面に形成され
    た内周カム溝;上記直進案内環に形成された、径方向に
    貫通しかつ光軸と平行な方向に長い、上記貫通カム溝と
    は異なるスリット;及び上記第2レンズ群を支持し、こ
    のスリットを通して回転繰出筒の内周カム溝に係合する
    カムフォロアを有する2群保持体;を有し、 第2レンズ群は、回転繰出筒が回転されたときに、内周
    カム溝の軌跡に応じて直進案内環に対して光軸と平行な
    方向に移動されるズームレンズカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のズームレンズカメラにお
    いて、第2レンズ群はフォーカスレンズ群を兼ねてお
    り、上記回転繰出筒の内周面に形成された内周カム溝
    は、回転繰出筒の回転繰出位置に応じて第2レンズ群を
    合焦位置に移動させる所定形状に形成されているズーム
    レンズカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113640935A (zh) * 2020-05-11 2021-11-12 佳能株式会社 光学设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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