JP2000121206A - レシーバタンク - Google Patents

レシーバタンク

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JP2000121206A
JP2000121206A JP10295573A JP29557398A JP2000121206A JP 2000121206 A JP2000121206 A JP 2000121206A JP 10295573 A JP10295573 A JP 10295573A JP 29557398 A JP29557398 A JP 29557398A JP 2000121206 A JP2000121206 A JP 2000121206A
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JP
Japan
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desiccant
partition member
receiver tank
refrigerant
bypass hole
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JP10295573A
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English (en)
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Akihiko Takano
明彦 高野
Shigeo Jinno
重夫 神能
Teruaki Tsuji
輝明 辻
Futoshi Nakada
太 中田
Soichi Kato
宗一 加藤
Hiroyuki Ida
博之 井田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • F25B43/003Filters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部室における圧力上昇を回避することがで
きるとともに、容易に組み付けることができるレシーバ
タンクを提供すること。 【解決手段】 凝縮器で凝縮された冷媒Rを一時蓄える
レシーバタンクであって、前記冷媒を脱水する乾燥剤層
5と、前記乾燥剤層で区画された上部室6及び下部室7
と、前記乾燥剤層を貫通して前記下部室から前記冷媒を
吸上げる吸上げ管4とを備えたレシーバタンクにおい
て、前記乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を設けた一対
のプレート52,52で乾燥剤を挟持して構成し、更に
前記一対のプレートの間には、前記乾燥剤を仕切る仕切
部材54を配置して、前記上部室と前記下部室とを連通
するバイパス孔Bを形成した構成のレシーバタンクであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝縮器で凝縮され
た冷媒を一時蓄えるレシーバタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、凝縮器で凝縮された冷媒を一時
蓄えるレシーバタンクとしては、冷媒を脱水する乾燥剤
層と、この乾燥剤層で区画された上部室及び下部室と、
乾燥剤層を貫通して下部室から冷媒を吸上げる吸上げ管
とを備え、上部室に供給された冷媒が、乾燥剤層を通過
して下部室にもたらされた後、吸上げ管によって吸上げ
られて外部に排出されるように構成されたものが知られ
ている。
【0003】通常、乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を
設けた一対のプレートで乾燥剤を挟持して構成されてい
る。
【0004】また、この種のレシーバタンクとしては、
例えば、特開平4―71923号に記載された自動車用
レシーバタンクのように、プレートを貫通して上部室と
下部室とを連通するパイプを設けることによって、下部
室における圧力上昇を回避するように構成されたものも
知られている。
【0005】すなわち、乾燥剤層によると、上部室と下
部室との気密がある程度確保されてしまうため、サイク
ル停止時の冷媒急沸騰や、通常運転時のガスロック現象
により、上部室から下部室への冷媒の流れが悪くなる場
合があるが、上部室と下部室とを連通するパイプを設け
ることによれば、下部室における圧力上昇が回避され
て、そのような不都合を解消することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うなレシーバタンクにおいて、上部室と下部室とを連通
するパイプを組み付ける場合は、下部室における圧力上
昇を回避することができるものの、各部材の位置決めが
面倒になるので、その組み付け作業が非常に難しくなる
という不都合があった。
【0007】すなわち、パイプを組み付ける場合は、乾
燥剤を挟持する一対のプレートに、吸上げ管を挿通する
孔部とパイプを挿通する孔部とを設けて、これらの各孔
部に吸上げ管及びパイプをそれぞれ対応させるように組
み付けなければならないので、その作業に手間がかか
り、これがレシーバタンクの生産能率を低下させる原因
となっている。
【0008】そこで本発明は、このような問題に鑑み
て、下部室における圧力上昇を回避することができると
ともに、容易に組み付けることができるレシーバタンク
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、凝縮器で凝縮された冷媒を一時蓄えるレシー
バタンクであって、前記冷媒を脱水する乾燥剤層と、前
記乾燥剤層で区画された上部室及び下部室と、前記乾燥
剤層を貫通して前記下部室から前記冷媒を吸上げる吸上
げ管とを備えたレシーバタンクにおいて、前記乾燥剤層
は、それぞれ複数の小孔を設けた一対のプレートで乾燥
剤を挟持して構成し、更に前記一対のプレートの間に
は、前記乾燥剤を仕切る仕切部材を配置して、前記上部
室と前記下部室とを連通するバイパス孔を形成した構成
のレシーバタンクである。
【0010】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を設けた一対の
プレートで乾燥剤を挟持して構成し、更に一対のプレー
トの間には、乾燥剤を仕切る仕切部材を配置して、上部
室と下部室とを連通するバイパス孔を形成したので、下
部室における圧力上昇を回避することが可能であるとと
もに、容易に組み付けることが可能である。
【0011】すなわち、乾燥剤層によると、上部室と下
部室との気密がある程度確保されてしまうため、サイク
ル停止時の冷媒急沸騰や、通常運転時のガスロック現象
により、上部室から下部室への冷媒の流れが悪くなる場
合があるが、本発明によれば、乾燥剤を仕切る仕切部材
を配置して、上部室と下部室とを連通するバイパス孔を
形成したので、下部室における圧力上昇が回避されて、
そのような不都合が解消される。
【0012】また、仕切部材は、乾燥剤を挟持する一対
のプレートの間に配置するので、容易に組み付けられ
る。
【0013】とりわけ、従来のようにプレートを貫通す
るパイプを組み付ける場合は、プレートに設けた各孔部
に吸上げ管及びパイプをそれぞれ対応させつつ組み付け
なければならないので、その作業に手間がかかり、これ
がレシーバタンクの生産能率を低下させる原因となって
いたところ、本発明では、特にパイプをプレートに貫通
せずともよいので、そのような不都合が回避される。
【0014】本願第2請求項に記載した発明は、請求項
1において、前記バイパス孔の横断面面積は、前記乾燥
剤層の厚さ方向に亘り、前記乾燥剤層の横断面面積に対
して10%以下である構成のレシーバタンクである。
【0015】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、バイパス孔の横断面面積は、乾燥剤層の厚さ方向
に亘り、乾燥剤層の横断面面積に対して10%以下であ
るので、乾燥剤層においては、冷媒を効率良く脱水する
ことが可能である。
【0016】すなわち、上部室と下部室とを連通するバ
イパス孔によると、脱水されずに乾燥剤層を通過する冷
媒を生じる場合があるものの、本発明では、バイパス孔
の広さを限定しているので、乾燥剤層における冷媒の脱
水機能を十分に確保することが可能である。
【0017】本願第3請求項に記載した発明は、請求項
1又は2において、前記仕切部材は、押出し成形又は引
抜き成形されたアルミ材又は樹脂材である構成のレシー
バタンクである。
【0018】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、押出し成形又は引抜き成形されたア
ルミ材又は樹脂材であるので、仕切部材の成形性及び耐
久性が向上される。
【0019】本願第4請求項に記載した発明は、請求項
1乃至3のいずれかにおいて、前記仕切部材の少なくと
も片側端部には、前記乾燥剤が前記バイパス孔へ入り込
むのを防止する網体を設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0020】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材の少なくとも片側端部には、乾燥剤がバ
イパス孔へ入り込むのを防止する網体を設けたので、バ
イパス孔に乾燥剤が入り込むのが防止され、乾燥剤が入
り込むことによってバイパス孔が塞がれてしまうような
事態が回避される。
【0021】本願第5請求項に記載した発明は、請求項
1乃至4のいずれかにおいて、前記仕切部材は、前記吸
上げ管に支持される支持部を有する構成のレシーバタン
クである。
【0022】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、吸上げ管に支持される支持部を有す
るので、仕切部材が正確に配置される。
【0023】本願第6請求項に記載した発明は、請求項
1乃至5のいずれかにおいて、前記仕切部材は、円管状
である構成のレシーバタンクである。
【0024】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、円管状であるので、乾燥剤が確実に
仕切られる。また、バイパス孔は、仕切部材中心の中空
部によって形成される。
【0025】本願第7請求項に記載した発明は、請求項
6において、前記仕切部材は、前記吸上げ管に対して同
心円状に配置した構成のレシーバタンクである。
【0026】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、吸上げ管に対して同心円状に配置し
たので、仕切部材を吸上げ管に挿通することにより、仕
切部材が簡単に位置決めされる。本願第8請求項に記載
した発明は、請求項7において、前記プレートには、前
記仕切部材を嵌め込む膨出部を設けた構成のレシーバタ
ンクである。
【0027】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、プレートには、仕切部材を嵌め込む膨出部を設け
たので、プレートと仕切部材とが正確に組み付けられ
る。
【0028】とりわけ、仕切部材の端部を膨出部に嵌め
込んだ状態でプレートを上下移動可能に構成すると、プ
レートの間に介在される乾燥剤の量が多少異なる場合で
あっても、プレートを適宜上下移動することにより、プ
レート及び仕切部材が正確に組み付けられる。すなわ
ち、乾燥剤層の厚さに、プレートの上下移動幅に相当す
るクリアランスが設定される。
【0029】本願第9請求項に記載した発明は、請求項
1乃至4のいずれかにおいて、前記仕切部材は、断面が
じゃばら状又は凹凸状の板材であって、当該レシーバタ
ンクの内壁面に沿って設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0030】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、断面がじゃばら状又は凹凸状の板材
であって、当該レシーバタンクの内壁面に沿って設けた
ので、バイパス孔がレシーバタンクの内壁面に沿ってバ
ランス良く形成される。
【0031】本願第10請求項に記載した発明は、請求
項9において、前記乾燥剤は、所定の大きさの粒子状の
ものであって、前記バイパス孔の短径は、前記乾燥剤の
粒子径よりも小さい構成のレシーバタンクである。
【0032】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、乾燥剤は、所定の大きさの粒子状のものであっ
て、バイパス孔の短径は、乾燥剤の粒子径よりも小さい
ので、バイパス孔に乾燥剤が入り込むのが防止される。
すなわち、乾燥剤が入り込んでバイパス孔が塞がれてし
まうような事態が回避される。
【0033】本願第11請求項に記載した発明は、請求
項1乃至10のいずれかにおいて、前記一対のプレート
と前記乾燥剤との間に、前記冷媒中の不純物を除去する
フィルタをそれぞれ設け、前記仕切部材は、前記両フィ
ルタの間に配置したことを特徴とする請求項1乃至10
のいずれか記載のレシーバタンクである。
【0034】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、一対のプレートと乾燥剤との間に、冷媒中の不純
物を除去するフィルタをそれぞれ設け、仕切部材は、両
フィルタの間に配置したので、フィルタによって冷媒中
の不純物が除去される。特に、冷媒中の不純物がバイパ
ス孔を通って上部室から下部室へ移動するのが防止され
る。
【0035】本願第12請求項に記載した発明は、請求
項11において、前記フィルタは、厚さ方向に圧縮可能
であるとともに、前記仕切部材の端部は、前記フィルタ
に圧接した構成のレシーバタンクである。
【0036】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、フィルタは、厚さ方向に圧縮可能であるととも
に、仕切部材の端部は、フィルタに圧接したので、プレ
ートの間に介在される乾燥剤の量が多少異なる場合であ
っても、仕切部材にてフィルタが適宜圧縮されて、プレ
ート、仕切部材、及びフィルタが正確に組み付けられ
る。すなわち、乾燥剤層の厚さに、フィルタの圧縮幅に
相当するクリアランスが設定される。
【0037】本願第13請求項に記載した発明は、請求
項1乃至10のいずれかにおいて、前記一対のプレート
と前記乾燥剤との間に、前記冷媒中の不純物を除去する
フィルタをそれぞれ設け、前記フィルタには、前記仕切
部材を挿通する孔部を設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0038】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、一対のプレートと前記乾燥剤との間に、冷媒中の
不純物を除去するフィルタをそれぞれ設け、フィルタに
は、仕切部材を挿通する孔部を設けたので、フィルタに
よって冷媒中の不純物が除去される。また、仕切部材
は、フィルタに挿通して配置される。
【0039】本願第14請求項に記載した発明は、請求
項1乃至13のいずれかにおいて、前記バイパス孔の上
部開口近傍及び下部開口近傍のすくなくとも一方に、前
記冷媒中の不純物を除去するストレーナを設けた構成の
レシーバタンクである。
【0040】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、バイパス孔の上部開口近傍及び下部開口近傍のす
くなくとも一方に、冷媒中の不純物を除去するストレー
ナを設けたので、ストレーナによって冷媒中の不純物が
除去される。特に、冷媒中の不純物がバイパス孔を通っ
て上部室から下部室へ移動するのが防止される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基いて詳細に説明する。
【0042】図1乃至図2に示す本例のレシーバタンク
1は、自動車のエンジンルームに設置される自動車用空
調装置に用いられて、前記空調装置の凝縮器で凝縮され
た冷媒Rを一時蓄えるように設けられている。
【0043】これらの図に示すよに、本レシーバタンク
1は、タンク部材2に蓋部材3を装着して形成され、冷
媒Rを脱水する乾燥剤層5と、乾燥剤層5で区画された
上部室6及び下部室7と、乾燥剤層5を貫通して下部室
7から冷媒Rを吸上げる吸上げ管4とを備えている。
尚、図中の矢印は、冷媒Rの流れる方向を示している。
【0044】前記タンク部材2は、上部が開口された断
面円形状の容器であり、その上部の開口部は、前記蓋部
材3を溶接又はろう付けすることによって密閉されてい
る。
【0045】前記蓋部材3には、冷媒R受給用の配管を
接続する流入孔31、及び冷媒R送給用の配管を接続す
る流出孔32が設けられている。また、図中の33は、
ガラス透明体及びこれを縁取るOリングを蓋部材3の要
所に嵌め込んで形成された内部確認用のぞき孔である。
【0046】前記吸上げ管4は、その上端を蓋部材3の
流出孔32に接続されるとともに、その下端をタンク部
材2の底面に設けた支持部21に支持されており、下部
室7の冷媒Rを下端から吸込んで上端へともたらすよう
に設けられている。
【0047】このような構成によれば、冷媒Rは、流入
孔31から上部室6に取入れられて、乾燥剤層5を通過
して脱水された後、下部室7に一時蓄えられる。そし
て、下部室7から吸上げ管4で吸上げられて、流出孔3
2から外部に排出される。
【0048】本例の乾燥剤層5は、それぞれ複数の小孔
を設けた一対のプレート52,52で所定の大きさの粒
子状の乾燥剤51を挟持して構成し、更にこれらの一対
のプレート52,52の間には、乾燥剤51を仕切る円
管状の仕切部材54を配置して、上部室6と下部室7と
を連通するバイパス孔Bを形成している。また、各プレ
ート52,52と乾燥剤51との間には、冷媒R中の不
純物を除去するフィルタ53,53をそれぞれ設けてお
り、仕切部材54,54は、両フィルタ53,53の間
に配置している。
【0049】前記プレート52,52は、タンク部材2
の内周に嵌合される円盤状の部材であり、その中央に
は、吸上げ管4を挿通する孔部が設けられている。乾燥
剤51は、これらのプレート52,52で上側及び下側
から挟まれて挟持される。
【0050】また、下側に配置される一方のプレート5
2は、吸上げ管4に設けた係止部41に係止されて位置
決めされている。
【0051】尚、各プレート52,52としては、部材
共通の点で、同型のものを用いるようにしている。
【0052】前記フィルタ53,53は、厚さ方向に圧
縮可能な棉状又はスポンジ状の部材であって、仕切部材
54の端部は、各フィルタ53,53に圧接されてい
る。
【0053】尚、このようにフィルタ53,53が圧縮
可能であれば、プレート52,52の間に介在される乾
燥剤51の量が多少異なる場合であっても、仕切部材5
4,54にてフィルタ53,53が適宜圧縮されて、プ
レート52,52、仕切部材54、及びフィルタ53,
53が正確に組み付けられる。すなわち、乾燥剤層5の
厚さには、フィルタ53,53の圧縮幅に相当するクリ
アランスが設定されている。
【0054】前記仕切部材54は、乾燥剤51を仕切っ
て上部室6と下部室7とを連通するバイパス孔Bを形成
するものであり、本例の場合、押出し成形又は引抜き成
形されたアルミ材又は樹脂材を用いている。
【0055】仕切部材54は、円管状であるので、乾燥
剤51は確実に仕切られる。また、バイパス孔Bは、仕
切部材54中心の中空部によって形成される。
【0056】更に、支持部材54には、吸上げ管4に支
持される支持部54aを設けている。この支持部54a
は、吸上げ管4を挿通する円管状のものであり、支持部
材54は、支持部54aを吸上げ管4に挿通して組み付
けることにより、正確に配置される。
【0057】また、仕切部材54の少なくとも片側端
部、この例では上端には、乾燥剤51がバイパス孔Bへ
入り込むのを防止する網体54bを設けている。このよ
うな網体54bによれば、バイパス孔Bに乾燥剤51が
入り込むのが防止され、乾燥剤51が入り込むことによ
ってバイパス孔Bが塞がれてしまうような事態が回避さ
れる。
【0058】このように上部室6と下部室7とを連通す
るバイパス孔Bによると、下部室における圧力上昇が回
避される。すなわち、乾燥剤層5によると、上部室6と
下部室7との気密がある程度確保されてしまうため、サ
イクル停止時の冷媒R急沸騰や、通常運転時のガスロッ
ク現象により、上部室6から下部室7への冷媒Rの流れ
が悪くなる場合があるが、本例によれば、バイパス孔B
を形成して上部室6と下部室7とを連通しているので、
そのような不都合が解消される。
【0059】また、バイパス孔Bを形成する仕切部材5
4は、乾燥剤51を挟持する一対のプレート52,52
の間に配置するので、容易に組み付けられる。
【0060】尚、本例においては、バイパス孔Bの横断
面面積は、乾燥剤層5の厚さ方向に亘り、乾燥剤層5の
横断面面積に対して10%以下となるように構成してい
る。
【0061】すなわち、上部室6と下部室7とを連通す
るバイパス孔Bによると、脱水されずに乾燥剤層5を通
過する冷媒Rを生じる場合があるものの、本例では、バ
イパス孔Bの広さを限定しているので、乾燥剤層5にお
ける冷媒Rの脱水機能を十分に確保することが可能であ
り、乾燥剤層5においては、冷媒Rを効率良く脱水する
ことが可能である。
【0062】以上説明したように、本例のレシーバタン
クによると、乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を設けた
一対のプレートで乾燥剤を挟持して構成し、更に一対の
プレートの間には、乾燥剤を仕切る仕切部材を配置し
て、上部室と下部室とを連通するバイパス孔を形成した
ので、下部室における圧力上昇を回避することができる
とともに、容易に組み付けることができる。
【0063】すなわち、乾燥剤層によると、上部室と下
部室との気密がある程度確保されてしまうため、サイク
ル停止時の冷媒急沸騰や、通常運転時のガスロック現象
により、上部室から下部室への冷媒の流れが悪くなる場
合があるが、本発明によれば、乾燥剤を仕切る仕切部材
を配置して、上部室と下部室とを連通するバイパス孔を
形成したので、下部室における圧力上昇を回避すること
ができ、そのような不都合を解消することができる。
【0064】また、仕切部材は、乾燥剤を挟持する一対
のプレートの間に配置するので、容易に組み付けること
ができる。
【0065】とりわけ、従来のようにプレートを貫通す
るパイプを組み付ける場合は、プレートに設けた各孔部
に吸上げ管及びパイプをそれぞれ対応させつつ組み付け
なければならないので、その作業に手間がかかり、これ
がレシーバタンクの生産能率を低下させる原因となって
いたところ、本例では、特にパイプをプレートに貫通せ
ずともよいので、そのような不都合を回避することがで
きる。
【0066】更に、本例のレシーバタンクによると、バ
イパス孔の横断面面積は、乾燥剤層の厚さ方向に亘り、
乾燥剤層の横断面面積に対して10%以下であるので、
乾燥剤層においては、冷媒を効率良く脱水することがで
きる。
【0067】すなわち、上部室と下部室とを連通するバ
イパス孔によると、脱水されずに乾燥剤層を通過する冷
媒を生じる場合があるものの、本発明では、バイパス孔
の広さを限定しているので、乾燥剤層における冷媒の脱
水機能を十分に確保することができる。
【0068】更に、本例のレシーバタンクによると、仕
切部材は、押出し成形又は引抜き成形されたアルミ材又
は樹脂材であるので、仕切部材の成形性及び耐久性を向
上することができる。
【0069】更に、本例のレシーバタンクによると、仕
切部材の少なくとも片側端部には、乾燥剤がバイパス孔
へ入り込むのを防止する網体を設けたので、バイパス孔
に乾燥剤が入り込むのを防止することができ、乾燥剤が
入り込むことによってバイパス孔が塞がれてしまうよう
な事態を回避することができる。
【0070】更に、本例のレシーバタンクによると、仕
切部材は、吸上げ管に支持される支持部を有するので、
仕切部材を正確に配置することができる。
【0071】更に、本例のレシーバタンクによると、仕
切部材は、円管状であるので、乾燥剤を確実に仕切るこ
とができる。また、バイパス孔は、仕切部材中心の中空
部によって形成することができる。
【0072】更に、本例のレシーバタンクによると、一
対のプレートと乾燥剤との間に、冷媒中の不純物を除去
するフィルタをそれぞれ設け、仕切部材は、両フィルタ
の間に配置したので、フィルタによって冷媒中の不純物
を除去することができる。特に、冷媒中の不純物がバイ
パス孔を通って上部室から下部室へ移動するのを防止す
ることができる。
【0073】更に、本例のレシーバタンクによると、フ
ィルタは、厚さ方向に圧縮可能であるとともに、仕切部
材の端部は、フィルタに圧接したので、プレートの間に
介在される乾燥剤の量が多少異なる場合であっても、仕
切部材にてフィルタが適宜圧縮されて、プレート、仕切
部材、及びフィルタを正確に組み付けることができる。
すなわち、乾燥剤層の厚さに、フィルタの圧縮幅に相当
するクリアランスを設定することができる。
【0074】次に、本発明のその他の具体例を図3に基
いて説明する。
【0075】同図に示すように、本例の仕切部材54
は、吸上げ管4に対して同心円状に配置した円管状のも
のである。この仕切部材54の内周には、吸上げ管4を
抱持する複数の突起状の支持部54a,54aを設けて
いる。尚、その他の構成については、前述した具体例と
同様であるので、その説明を省略する。
【0076】以上のように、本例のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、吸上げ管に対して同心円状に配置し
たので、仕切部材を吸上げ管に挿通することにより、仕
切部材を簡単に位置決めできる。
【0077】更に、本発明のその他の具体例を図4乃至
図5に基いて説明する。
【0078】図4に示すように、本例の仕切部材54
は、断面がじゃばら状の板材であって、当該レシーバタ
ンク1の内壁面、すなわちタンク部材2の内壁面に沿っ
て設けたものである。
【0079】このような仕切部材54によれば、タンク
部材2の内壁面に沿って複数のバイパス孔B,Bが形成
される。
【0080】更に、乾燥剤51は、所定の大きさの粒子
状のものであって、各バイパス孔B,Bの短径は、乾燥
剤51の粒子径よりも小さくなるように構成している。
従って、バイパス孔B,Bに乾燥剤が入り込むのが防止
される。すなわち、乾燥剤が入り込んでバイパス孔が塞
がれてしまうような事態が回避される。
【0081】また、このような仕切部材54としては、
図4に示すように断面がじゃばら状の板材の他に、図5
に示すように断面が凹凸状の板材であってもよい。
【0082】以上のように、本例のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、断面がじゃばら状又は凹凸状の板材
であって、当該レシーバタンクの内壁面に沿って設けた
ので、バイパス孔をレシーバタンクの内壁面に沿ってバ
ランス良く形成することができる。
【0083】更に、本例のレシーバタンクによると、乾
燥剤は、所定の大きさの粒子状のものであって、バイパ
ス孔の短径は、乾燥剤の粒子径よりも小さいので、バイ
パス孔に乾燥剤が入り込むのを防止することができる。
すなわち、乾燥剤が入り込んでバイパス孔が塞がれてし
まうような事態を回避することができる。
【0084】更に、本発明のその他の具体例を図6乃至
図7に基いて説明する。尚、前述した具体例と共通する
構成については、その説明を省略する。
【0085】これらの図に示すように、本例のレシーバ
タンクは、円管状の仕切部材54を吸上げ管4に対して
同心円状に配置するとともに、各プレート52,52
に、それぞれ、仕切部材54を嵌め込む膨出部52a,
52aを設けたものである。これらの膨出部52a,5
2aには、特に、バイパス孔Bに対応する小孔が設けら
れている。
【0086】従って、仕切部材54を膨出部52a,5
2aに嵌め込むことにより、プレート52,52と仕切
部材54とが正確に組み付けられる。
【0087】また本例の場合、仕切部材54の端部を膨
出部52a,52aに嵌め込んだ状態で、上側のプレー
トが上下移動可能となるように構成している。
【0088】このような構成によれば、プレート52,
52の間に介在される乾燥剤51の量が多少異なる場合
であっても、上側のプレート52を適宜上下移動するこ
とにより、プレート52,52及び仕切部材54が正確
に組み付けられる。すなわち、乾燥剤層5の厚さに、プ
レート52の上下移動幅に相当するクリアランスが設定
されている。
【0089】また、各プレート52,52と乾燥剤51
との間には、冷媒R中の不純物を除去するフィルタ5
3,53をそれぞれ設け、これらの各フィルタ53,5
3には、仕切部材54を挿通する孔部をそれぞれ設けて
いる。冷媒R中の不純物は、フィルタ53,53によっ
て除去される。
【0090】更に、バイパス孔Bの上部開口近傍及び下
部開口近傍のすくなくとも一方には、冷媒R中の不純物
を除去するストレーナ8を設けている。
【0091】本例のストレーナ8は、小さな隙間を有す
る薄膜状の金網であって、上側又は下側のプレート52
とフィルタ53との間に介在され、吸上げ管4が挿通さ
れるとともに、バイパス孔Bの端部を覆うように設けら
れている。
【0092】従って、冷媒R中の不純物は、フィルタ5
3,53によって除去されるとともに、ストレーナ8に
よっても除去される。特に、このようなストレーナ8に
あっては、冷媒R中の不純物がバイパス孔Bを通って上
部室6から下部室7へ移動するのが防止される。
【0093】尚、ストレーナ8としては、半球状に形成
したものを吸上げ管8に挿通して、プレート52の外側
からバイパス孔の上部開口部又は下部開口部を覆うよう
に構成してもよい。
【0094】また、吸上げ管4の下端近傍にも、ストレ
ーナ8のように冷媒R中の不純物を除去する部材を設け
るようにしてもよい。
【0095】以上説明したように、本例のレシーバタン
クによると、プレートには、仕切部材を嵌め込む膨出部
を設けたので、プレートと仕切部材とを正確に組み付け
ることができる。
【0096】とりわけ、仕切部材の端部を膨出部に嵌め
込んだ状態でプレートを上下移動可能に構成すると、プ
レートの間に介在される乾燥剤の量が多少異なる場合で
あっても、プレートを適宜上下移動することにより、プ
レート及び仕切部材を正確に組み付けることができる。
すなわち、乾燥剤層の厚さに、プレートの上下移動幅に
相当するクリアランスを設定することができる。
【0097】更に、本例のレシーバタンクによると、一
対のプレートと前記乾燥剤との間に、冷媒中の不純物を
除去するフィルタをそれぞれ設け、フィルタには、仕切
部材を挿通する孔部を設けたので、フィルタによって冷
媒中の不純物を除去することができる。また、仕切部材
は、フィルタに挿通して配置することができる。
【0098】更に、本例のレシーバタンクによると、バ
イパス孔の上部開口近傍及び下部開口近傍のすくなくと
も一方に、冷媒中の不純物を除去するストレーナを設け
たので、ストレーナによって冷媒中の不純物を除去する
ことができる。特に、冷媒中の不純物がバイパス孔を通
って上部室から下部室へ移動するのを防止することがで
きる。
【0099】
【発明の効果】本願第1請求項に記載した発明は、凝縮
器で凝縮された冷媒を一時蓄えるレシーバタンクであっ
て、前記冷媒を脱水する乾燥剤層と、前記乾燥剤層で区
画された上部室及び下部室と、前記乾燥剤層を貫通して
前記下部室から前記冷媒を吸上げる吸上げ管とを備えた
レシーバタンクにおいて、前記乾燥剤層は、それぞれ複
数の小孔を設けた一対のプレートで乾燥剤を挟持して構
成し、更に前記一対のプレートの間には、前記乾燥剤を
仕切る仕切部材を配置して、前記上部室と前記下部室と
を連通するバイパス孔を形成した構成のレシーバタンク
である。
【0100】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を設けた一対の
プレートで乾燥剤を挟持して構成し、更に一対のプレー
トの間には、乾燥剤を仕切る仕切部材を配置して、上部
室と下部室とを連通するバイパス孔を形成したので、下
部室における圧力上昇を回避することができるととも
に、容易に組み付けることができる。
【0101】すなわち、乾燥剤層によると、上部室と下
部室との気密がある程度確保されてしまうため、サイク
ル停止時の冷媒急沸騰や、通常運転時のガスロック現象
により、上部室から下部室への冷媒の流れが悪くなる場
合があるが、本発明によれば、乾燥剤を仕切る仕切部材
を配置して、上部室と下部室とを連通するバイパス孔を
形成したので、下部室における圧力上昇を回避すること
ができ、そのような不都合を解消することができる。
【0102】また、仕切部材は、乾燥剤を挟持する一対
のプレートの間に配置するので、容易に組み付けること
ができる。
【0103】とりわけ、従来のようにプレートを貫通す
るパイプを組み付ける場合は、プレートに設けた各孔部
に吸上げ管及びパイプをそれぞれ対応させつつ組み付け
なければならないので、その作業に手間がかかり、これ
がレシーバタンクの生産能率を低下させる原因となって
いたところ、本発明では、特にパイプをプレートに貫通
せずともよいので、そのような不都合を回避することが
できる。
【0104】本願第2請求項に記載した発明は、請求項
1において、前記バイパス孔の横断面面積は、前記乾燥
剤層の厚さ方向に亘り、前記乾燥剤層の横断面面積に対
して10%以下である構成のレシーバタンクである。
【0105】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、バイパス孔の横断面面積は、乾燥剤層の厚さ方向
に亘り、乾燥剤層の横断面面積に対して10%以下であ
るので、乾燥剤層においては、冷媒を効率良く脱水する
ことができる。
【0106】すなわち、上部室と下部室とを連通するバ
イパス孔によると、脱水されずに乾燥剤層を通過する冷
媒を生じる場合があるものの、本発明では、バイパス孔
の広さを限定しているので、乾燥剤層における冷媒の脱
水機能を十分に確保することができる。
【0107】本願第3請求項に記載した発明は、請求項
1又は2において、前記仕切部材は、押出し成形又は引
抜き成形されたアルミ材又は樹脂材である構成のレシー
バタンクである。
【0108】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、押出し成形又は引抜き成形されたア
ルミ材又は樹脂材であるので、仕切部材の成形性及び耐
久性を向上することができる。
【0109】本願第4請求項に記載した発明は、請求項
1乃至3のいずれかにおいて、前記仕切部材の少なくと
も片側端部には、前記乾燥剤が前記バイパス孔へ入り込
むのを防止する網体を設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0110】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材の少なくとも片側端部には、乾燥剤がバ
イパス孔へ入り込むのを防止する網体を設けたので、バ
イパス孔に乾燥剤が入り込むのを防止することができ、
乾燥剤が入り込むことによってバイパス孔が塞がれてし
まうような事態を回避することができる。
【0111】本願第5請求項に記載した発明は、請求項
1乃至4のいずれかにおいて、前記仕切部材は、前記吸
上げ管に支持される支持部を有する構成のレシーバタン
クである。
【0112】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、吸上げ管に支持される支持部を有す
るので、仕切部材を正確に配置することができる。
【0113】本願第6請求項に記載した発明は、請求項
1乃至5のいずれかにおいて、前記仕切部材は、円管状
である構成のレシーバタンクである。
【0114】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、円管状であるので、乾燥剤を確実に
仕切ることができる。また、バイパス孔は、仕切部材中
心の中空部によって形成することができる。
【0115】本願第7請求項に記載した発明は、請求項
6において、前記仕切部材は、前記吸上げ管に対して同
心円状に配置した構成のレシーバタンクである。
【0116】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、吸上げ管に対して同心円状に配置し
たので、仕切部材を吸上げ管に挿通することにより、仕
切部材を簡単に位置決めできる。
【0117】本願第8請求項に記載した発明は、請求項
7において、前記プレートには、前記仕切部材を嵌め込
む膨出部を設けた構成のレシーバタンクである。
【0118】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、プレートには、仕切部材を嵌め込む膨出部を設け
たので、プレートと仕切部材とを正確に組み付けること
ができる。
【0119】とりわけ、仕切部材の端部を膨出部に嵌め
込んだ状態でプレートを上下移動可能に構成すると、プ
レートの間に介在される乾燥剤の量が多少異なる場合で
あっても、プレートを適宜上下移動することにより、プ
レート及び仕切部材を正確に組み付けることができる。
すなわち、乾燥剤層の厚さに、プレートの上下移動幅に
相当するクリアランスを設定することができる。
【0120】本願第9請求項に記載した発明は、請求項
1乃至4のいずれかにおいて、前記仕切部材は、断面が
じゃばら状又は凹凸状の板材であって、当該レシーバタ
ンクの内壁面に沿って設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0121】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、仕切部材は、断面がじゃばら状又は凹凸状の板材
であって、当該レシーバタンクの内壁面に沿って設けた
ので、バイパス孔をレシーバタンクの内壁面に沿ってバ
ランス良く形成することができる。
【0122】本願第10請求項に記載した発明は、請求
項9において、前記乾燥剤は、所定の大きさの粒子状の
ものであって、前記バイパス孔の短径は、前記乾燥剤の
粒子径よりも小さい構成のレシーバタンクである。
【0123】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、乾燥剤は、所定の大きさの粒子状のものであっ
て、バイパス孔の短径は、乾燥剤の粒子径よりも小さい
ので、バイパス孔に乾燥剤が入り込むのを防止すること
ができる。すなわち、乾燥剤が入り込んでバイパス孔が
塞がれてしまうような事態を回避することができる。
【0124】本願第11請求項に記載した発明は、請求
項1乃至10のいずれかにおいて、前記一対のプレート
と前記乾燥剤との間に、前記冷媒中の不純物を除去する
フィルタをそれぞれ設け、前記仕切部材は、前記両フィ
ルタの間に配置したことを特徴とする請求項1乃至10
のいずれか記載のレシーバタンクである。
【0125】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、一対のプレートと乾燥剤との間に、冷媒中の不純
物を除去するフィルタをそれぞれ設け、仕切部材は、両
フィルタの間に配置したので、フィルタによって冷媒中
の不純物を除去することができる。特に、冷媒中の不純
物がバイパス孔を通って上部室から下部室へ移動するの
を防止することができる。
【0126】本願第12請求項に記載した発明は、請求
項11において、前記フィルタは、厚さ方向に圧縮可能
であるとともに、前記仕切部材の端部は、前記フィルタ
に圧接した構成のレシーバタンクである。
【0127】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、フィルタは、厚さ方向に圧縮可能であるととも
に、仕切部材の端部は、フィルタに圧接したので、プレ
ートの間に介在される乾燥剤の量が多少異なる場合であ
っても、仕切部材にてフィルタが適宜圧縮されて、プレ
ート、仕切部材、及びフィルタを正確に組み付けること
ができる。すなわち、乾燥剤層の厚さに、フィルタの圧
縮幅に相当するクリアランスを設定することができる。
【0128】本願第13請求項に記載した発明は、請求
項1乃至10のいずれかにおいて、前記一対のプレート
と前記乾燥剤との間に、前記冷媒中の不純物を除去する
フィルタをそれぞれ設け、前記フィルタには、前記仕切
部材を挿通する孔部を設けた構成のレシーバタンクであ
る。
【0129】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、一対のプレートと前記乾燥剤との間に、冷媒中の
不純物を除去するフィルタをそれぞれ設け、フィルタに
は、仕切部材を挿通する孔部を設けたので、フィルタに
よって冷媒中の不純物を除去することができる。また、
仕切部材は、フィルタに挿通して配置することができ
る。
【0130】本願第14請求項に記載した発明は、請求
項1乃至13のいずれかにおいて、前記バイパス孔の上
部開口近傍及び下部開口近傍のすくなくとも一方に、前
記冷媒中の不純物を除去するストレーナを設けた構成の
レシーバタンクである。
【0131】このように、本発明のレシーバタンクによ
ると、バイパス孔の上部開口近傍及び下部開口近傍のす
くなくとも一方に、冷媒中の不純物を除去するストレー
ナを設けたので、ストレーナによって冷媒中の不純物を
除去することができる。特に、冷媒中の不純物がバイパ
ス孔を通って上部室から下部室へ移動するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、レシーバタンクを示
す縦断面図である。
【図2】 本発明の具体例に係り、吸上げ管、プレー
ト、仕切部材、及びフィルタを示す外観図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、乾燥剤層を示す横断
面図である。
【図4】 本発明の具体例に係り、乾燥剤層を示す横断
面図である。
【図5】 本発明の具体例に係り、乾燥剤層を示す横断
面図である
【図6】 本発明の具体例に係り、レシーバタンクを示
す縦断面図である。
【図7】 本発明の具体例に係り、プレートを示す外観
図である。
【符号の説明】
1 レシーバタンク 2 タンク部材 3 蓋部材 4 吸上げ管 5 乾燥剤層 6 上部室 7 下部室 8 ストレーナ 21 支持部材 31 流入孔 32 流出孔 33 のぞき孔 41 係止部 51 乾燥剤 52 プレート 52a 膨出部 53 フィルタ 54 仕切部材 54a 支持部 54b 網体 B バイパス孔 R 冷媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 輝明 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 中田 太 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 加藤 宗一 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 井田 博之 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮器で凝縮された冷媒を一時蓄えるレ
    シーバタンクであって、前記冷媒を脱水する乾燥剤層
    と、前記乾燥剤層で区画された上部室及び下部室と、前
    記乾燥剤層を貫通して前記下部室から前記冷媒を吸上げ
    る吸上げ管とを備えたレシーバタンクにおいて、 前記乾燥剤層は、それぞれ複数の小孔を設けた一対のプ
    レートで乾燥剤を挟持して構成し、更に前記一対のプレ
    ートの間には、前記乾燥剤を仕切る仕切部材を配置し
    て、前記上部室と前記下部室とを連通するバイパス孔を
    形成したことを特徴とするレシーバタンク。
  2. 【請求項2】 前記バイパス孔の横断面面積は、前記乾
    燥剤層の厚さ方向に亘り、前記乾燥剤層の横断面面積に
    対して10%以下であることを特徴とする請求項1記載
    のレシーバタンク。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材は、押出し成形又は引抜き
    成形されたアルミ材又は樹脂材であることを特徴とする
    請求項1又は2記載のレシーバタンク。
  4. 【請求項4】 前記仕切部材の少なくとも片側端部に
    は、前記乾燥剤が前記バイパス孔へ入り込むのを防止す
    る網体を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか記載のレシーバタンク。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材は、前記吸上げ管に支持さ
    れる支持部を有することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか記載のレシーバタンク。
  6. 【請求項6】 前記仕切部材は、円管状であることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のレシーバタン
    ク。
  7. 【請求項7】 前記仕切部材は、前記吸上げ管に対して
    同心円状に配置したことを特徴とする請求項6記載のレ
    シーバタンク。
  8. 【請求項8】 前記プレートには、前記仕切部材を嵌め
    込む膨出部を設けたことを特徴とする請求項7記載のレ
    シーバタンク。
  9. 【請求項9】 前記仕切部材は、断面がじゃばら状又は
    凹凸状の板材であって、当該レシーバタンクの内壁面に
    沿って設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か記載のレシーバタンク。
  10. 【請求項10】 前記乾燥剤は、所定の大きさの粒子状
    のものであって、前記バイパス孔の短径は、前記乾燥剤
    の粒子径よりも小さいことを特徴とする請求項9記載の
    レシーバタンク。
  11. 【請求項11】 前記一対のプレートと前記乾燥剤との
    間に、前記冷媒中の不純物を除去するフィルタをそれぞ
    れ設け、前記仕切部材は、前記両フィルタの間に配置し
    たことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか記載の
    レシーバタンク。
  12. 【請求項12】 前記フィルタは、厚さ方向に圧縮可能
    であるとともに、前記仕切部材の端部は、前記フィルタ
    に圧接したことを特徴とする請求項11記載のレシーバ
    タンク。
  13. 【請求項13】 前記一対のプレートと前記乾燥剤との
    間に、前記冷媒中の不純物を除去するフィルタをそれぞ
    れ設け、前記フィルタには、前記仕切部材を挿通する孔
    部を設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
    か記載のレシーバタンク。
  14. 【請求項14】 前記バイパス孔の上部開口近傍及び下
    部開口近傍のすくなくとも一方に、前記冷媒中の不純物
    を除去するストレーナを設けたことを特徴とする請求項
    1乃至13のいずれか記載のレシーバタンク。
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