JP2000120994A - 液化ガス用気体液体分離型液取り装置 - Google Patents

液化ガス用気体液体分離型液取り装置

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JP2000120994A JP10293596A JP29359698A JP2000120994A JP 2000120994 A JP2000120994 A JP 2000120994A JP 10293596 A JP10293596 A JP 10293596A JP 29359698 A JP29359698 A JP 29359698A JP 2000120994 A JP2000120994 A JP 2000120994A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液化ガスを密封低温容器から容器類へ安全か
つ高速に安定して効率良く取り込むための液化ガス用気
体液体分離型液取り装置。 【解決手段】 液化ガスを収容している密封低温容器か
ら他の容器類へ液化ガスを取り込む際に、密封低温容器
へガス供給口7を接続し、供給された液化ガスを気化し
たガスから分離して、分離されたガスを気体放出口2か
ら放出し、液体取り出し口3から分離された液化ガスを
他の容器類へ注入するための液化ガス用気体液体分離型
液取り装置であり、上部に気体放出口2が設けられ下部
に液体取り出し口3が設けられた容器1内にガス供給口
7に一端が接続され他端が容器1内の下部に開放してい
る熱交換管6がコイル状に巻かれており、熱交換管6の
開放端8に近接して容器1内に整流板9が配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス用気体液
体分離型液取り装置に関し、特に、液化ガスボンベ等か
らデュワー瓶等の容器へ液化ガスを安全かつ高速に取り
込むための液化ガス用気体液体分離型液取り装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液体窒素、液体ヘリウム、液体アルゴ
ン、液体天然ガス等の液化ガスを収容しているボンベ等
の密封低温容器からデュワー瓶、シーベル、クライオス
タット等の容器類へ液化ガスを取り込む際、密封低温容
器から直接その容器類へ液化ガスを注ごうとすると、温
度の急激な上昇と圧力の急激な低下により液化ガスが沸
騰して液体と気体のミスト状の混合体(気液混合体)に
なって密封低温容器の取り出し口から勢い良く出てくる
ため、液体部分が気体により押されて液体を取り込もう
とする容器類へ素直に入らず周囲へ飛び散り大変危険で
あると共に、液体が無駄になり効率良く取り込むことが
できない。
【0003】従来は、このような危険を避けるため、パ
イプの先端に多孔質の焼結金属を取り付けるか、先端が
閉じたパイプの先端近傍に微細な孔を多数開けて、その
多孔により液化ガスに抵抗を与えながら徐々に液化ガス
を容器類へ注ぐ方法や、容器中に邪魔板(整流板)を立
て、その邪魔板に密封低温容器の取り出し口から導かれ
てた気液混合体を当ててそこで液体と気体を分離して液
体部分のみを取り出して容器類へ注ぐ方法が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
パイプ先端の多孔を通して注ぐ方法は、途中で減圧して
徐々に注ぐため液化ガスを高速に取り出せずまた液体状
態で取り込める効率が低いと言う問題がある。また、容
器中に邪魔板を立てたものを用いる方法も、同様に途中
で減圧する必要があり、また、蒸発割合が高く効率良く
液化ガスを取り込めないと言う問題がある。
【0005】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、液化ガスを密封
低温容器から容器類へ安全かつ高速に安定して効率良く
取り込むための液化ガス用気体液体分離型液取り装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の液化ガス用気体液体分離型液取り装置は、液化ガス
を収容している密封低温容器から他の容器類へ液化ガス
を取り込む際に、密封低温容器へガス供給口を接続し、
供給された液化ガスを気化したガスから分離して、分離
されたガスを気体放出口から放出し、液体取り出し口か
ら分離された液化ガスを他の容器類へ注入するための液
化ガス用気体液体分離型液取り装置において、上部に前
記気体放出口が設けられ下部に前記液体取り出し口が設
けられた容器内に前記ガス供給口に一端が接続され他端
が前記容器内の下部に開放している熱交換管が前記容器
内でコイル状に巻かれており、前記熱交換管の開放端に
近接して前記容器内に整流板が配置されていることを特
徴とするものである。
【0007】この場合、熱交換管は、ベローズ管、フィ
ン管又は蛇管からなることが好ましい。
【0008】また、熱交換管は、容器内に同軸に配置さ
れ上端が閉じた内部案内管と容器との間の間隙内にコイ
ル状に巻かれていてもよく、容器内に同軸にコイル状に
多重に巻かれていてもよい。
【0009】また、容器は断熱容器であることが望まし
い。
【0010】本発明においては、上部に気体放出口が設
けられ下部に液体取り出し口が設けられた容器内にガス
供給口に一端が接続され他端が容器内の下部に開放して
いる熱交換管がコイル状に巻かれており、その熱交換管
の開放端に近接してその容器内に整流板が配置されてい
るので、熱交換管の開放端から放出された液化ガスは整
流板に当たり、そこで液体と気体に分離され、分離され
た低温の気体は、コイル状に巻かれた熱交換管と接触し
ながら上昇して気体放出口から放出されるが、その間の
熱交換管との接触により熱交換が行われ、熱交換管の開
放端に達する液化ガスが冷却される。そのため、熱交換
管の開放端から放出される時に急激な圧力低下があって
も、液化ガス自身が低温に保たれているので沸騰し難く
なり、略液体状態のまま熱交換管の開放端から出て整流
板に当たり、一部のみがそこでガス化して熱交換管内を
通る液化ガスを冷却するのに用いられ、残りは液体のま
ま液体取り出し口から静かに出て容器類に注ぎ込まれ
る。したがって、液体ガスが周囲へ飛び散ることは起き
ず安全に効率良く安定して液化ガスを取り込むことがで
き、また、密封低温容器からこの液取り装置に液化ガス
を送る途中で減圧する必要もないので、高速に取り込む
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照にして本発明の液化ガ
ス用気体液体分離型液取り装置の1実施例を説明する。
図1は中心線O−O’の左側はこの液取り装置の断面を
示し、その右側は外装及び内装を切り取ってベローズ管
の巻き付け状態を示している図であり、図中、符号1は
内装であり、中間部は太い円筒形状を有し、上部に細い
気体放出管部2、下部に伸縮自在管4を介して細い液体
取り出し管部3と一体の管状になっている。その内装1
の太い中間部の中には上端が閉じた円筒状の内部案内管
5が収容されており、その内部案内管5の周りでかつ内
部案内管5と内装1の間にベローズ管6が螺旋状に密に
巻き付けられている。ここで、螺旋状に巻き付けられた
ベローズ管6は内部案内管5と内装1の間に挟持された
状態にある。ベローズ管6の上端7は内装1の上部の気
体放出管部2の壁を通して外部へ出ており、この上端は
液化ガス供給口7として用いられる。また、螺旋状に巻
き付けられたベローズ管6の下端にはノズル8が取り付
けられている。そして、このノズル8の下側の内装1内
には、内装1内の円筒を横切るように整流板9が中心線
O−O’に平行に取り付けられており、整流板9として
は多数の孔10を設けた板部材が用いられる。そして、
内装1の外側には内装1を覆うように外装11が設けら
れ、外装11と内装1の間の空間には、ウレタン等の断
熱材を詰めるかあるいは真空として断熱層12が形成さ
れている。
【0012】このような構成において、ガス供給口7を
液化ガスを収容しているボンベ等の密封低温容器に直接
接続すると、液化ガスは螺旋状に巻き付けられたベロー
ズ管6を通ってノズル8から放出されて整流板9に当た
り、そこで液体と気体に分離され、液体は自重で内装1
の下部に集まり伸縮自在管4を介して液体取り出し管部
3から出てデュワー瓶、シーベル、クライオスタット等
の容器類へ注ぎ込まれる。また、整流板9の位置で分離
された低温の気体は、内部案内管5と内装1の間であっ
て螺旋状に巻き付けられたベローズ管6の襞内を通って
上昇し、内装1の上部の気体放出管部2から外へ放出さ
れるが、その間のベローズ管6との接触により熱交換が
行われ、ノズル8に達する液化ガスは冷却される。その
ため、ノズル8から放出される時に急激な圧力低下があ
っても、液化ガス自身が低温に保たれているので液化ガ
スは沸騰し難くなり、注入開始時期以外は気液混合体で
なく略液体状態のままノズル8から出て整流板9に当た
り、一部のみがそこでガス化してベローズ管6内を通る
液化ガスを冷却するのに用いられ、残りは液体のまま液
体取り出し管部3から静かに出て容器類に注ぎ込まれ
る。この際に液体部分が気体により押されて周囲へ飛び
散ることは起きず安全に効率良く安定して液化ガスを取
り込むことができ、また、密封低温容器からこの液取り
装置に液化ガスを送る途中で減圧する必要もないので、
高速に取り込むことができる。
【0013】以上、本発明の液化ガス用気体液体分離型
液取り装置を実施例に基づいて説明してきたが、本発明
はこの実施例に限定されず種々の変形が可能である。な
お、内部案内管5の周りに巻き付ける管としては、ベロ
ーズ管6以外にフィン管、蛇管等表面積が大きく熱交換
効率の高い管であれば何れのものでも使用可能である。
また、そのような管を一重でなく多重に巻き付けてもよ
い。多重巻きの場合には、内部案内管5は省いてもよ
い。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の液化ガス用気体液体分離型液取り装置によると、上部
に気体放出口が設けられ下部に液体取り出し口が設けら
れた容器内にガス供給口に一端が接続され他端が容器内
の下部に開放している熱交換管がコイル状に巻かれてお
り、その熱交換管の開放端に近接してその容器内に整流
板が配置されているので、熱交換管の開放端から放出さ
れた液化ガスは整流板に当たり、そこで液体と気体に分
離され、分離された低温の気体は、コイル状に巻かれた
熱交換管と接触しながら上昇して気体放出口から放出さ
れるが、その間の熱交換管との接触により熱交換が行わ
れ、熱交換管の開放端に達する液化ガスが冷却される。
そのため、熱交換管の開放端から放出される時に急激な
圧力低下があっても、液化ガス自身が低温に保たれてい
るので沸騰し難くなり、略液体状態のまま熱交換管の開
放端から出て整流板に当たり、一部のみがそこでガス化
して熱交換管内を通る液化ガスを冷却するのに用いら
れ、残りは液体のまま液体取り出し口から静かに出て容
器類に注ぎ込まれる。したがって、液体ガスが周囲へ飛
び散ることは起きず安全に効率良く安定して液化ガスを
取り込むことができ、また、密封低温容器からこの液取
り装置に液化ガスを送る途中で減圧する必要もないの
で、高速に取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液化ガス用気体液体分離型液取り装置
の1実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
O−O’…中心線 1…内装 2…気体放出管部 3…液体取り出し管部 4…伸縮自在管 5…内部案内管 6…ベローズ管 7…液化ガス供給口 8…ノズル 9…整流板 10…孔 11…外装 12…断熱層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスを収容している密封低温容器か
    ら他の容器類へ液化ガスを取り込む際に、密封低温容器
    へガス供給口を接続し、供給された液化ガスを気化した
    ガスから分離して、分離されたガスを気体放出口から放
    出し、液体取り出し口から分離された液化ガスを他の容
    器類へ注入するための液化ガス用気体液体分離型液取り
    装置において、 上部に前記気体放出口が設けられ下部に前記液体取り出
    し口が設けられた容器内に前記ガス供給口に一端が接続
    され他端が前記容器内の下部に開放している熱交換管が
    コイル状に巻かれており、前記熱交換管の開放端に近接
    して前記容器内に整流板が配置されていることを特徴と
    する液化ガス用気体液体分離型液取り装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換管が、ベローズ管、フィン管
    又は蛇管からなることを特徴とする請求項1記載の液化
    ガス用気体液体分離型液取り装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換管が、前記容器内に同軸に配
    置され上端が閉じた内部案内管と前記容器との間の間隙
    内にコイル状に巻かれていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の液化ガス用気体液体分離型液取り装置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換管が、前記容器内に同軸にコ
    イル状に多重に巻かれていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の液化ガス用気体液体分離型液取り装置。
  5. 【請求項5】 前記容器が、断熱容器であることを特徴
    とする請求項1から4の何れか1項記載の液化ガス用気
    体液体分離型液取り装置。
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