JP2000120694A - 多層すべり軸受 - Google Patents

多層すべり軸受

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JP2000120694A
JP2000120694A JP10296679A JP29667998A JP2000120694A JP 2000120694 A JP2000120694 A JP 2000120694A JP 10296679 A JP10296679 A JP 10296679A JP 29667998 A JP29667998 A JP 29667998A JP 2000120694 A JP2000120694 A JP 2000120694A
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Tatsuo Yamada
達夫 山田
Hideo Tsuji
秀雄 辻
Hideo Ishikawa
日出夫 石川
Takayuki Shibayama
隆之 柴山
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Daido Metal Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
    • F05C2201/021Aluminium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2204/00Metallic materials; Alloys
    • F16C2204/10Alloys based on copper

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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層すべり軸受において、中間めっき層の厚
さを薄くしても、十分なダム効果を得る。 【解決手段】 銅基軸受合金層13と、オーバレイ層1
5との間に設けられる中間めっき層をパラジウム、ロジ
ウム、ルテニウム、イリジウム、白金またはその合金に
より構成する。これにより、中間めっき層を0.05〜
1.0μmとしても、十分なダム効果を得ることがで
き、オーバレイ層15中の錫やインジウム等が銅基軸受
合金層13に拡散しないようにすることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、船舶、農
業機械等の内燃機関類の軸受として使用される多層すべ
り軸受に係り、特に非焼付特性に優れた多層すべり軸受
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高負荷の内燃機関用すべり軸受と
しては、鋼裏金に設けられた銅基軸受合金層の表面に直
接または中間めっき層を介して鉛基合金系またはアルミ
ニウム基合金系からなるオーバレイ層を施した多層構造
のものが一般に用いられてきた。オーバレイ層はなじみ
性、埋収性、耐腐食性等を高めるために設けられるもの
である。また、中間めっき層の役割は、軸受合金層の表
面に直接オーバレイ層を電気めっきすると、エンジン油
温の上昇とともにオーバレイ層中の錫またはインジウム
が熱拡散により下地の銅基軸受合金中へ拡散するので、
これを防ぐためである。
【0003】すなわち、鉛基合金系オーバレイ層は錫、
インジウムおよび銅を含み、アルミニウム基合金系オー
バレイ層は錫および銅を含むが、オーバレイ層中の錫ま
たはインジウムが銅基軸受合金層中へ拡散してしまう
と、鉛基合金系またはアルミニウム基合金系のオーバレ
イ層は、その耐腐食性および耐摩耗性を極端に低下して
しまう。また、特に、オーバレイ層中の錫は、軸受合金
層中の銅と銅−錫化合物を生成する。この銅−錫化合物
は、硬く、脆いため、軸受合金層に対するオーバレイ層
の接合力不足を生じ、オーバレイ層が剥がれ易くなる。
そこで、従来では、通常、ニッケル、コバルト、鉄等の
中間めっき層を、接着力の確保、拡散防止などの観点か
ら1.0〜3.0μm程度の厚さに電気めっきし、その
上にオーバレイを施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、特に乗用車等に
用いられるガソリンエンジンやディーゼルエンジンは、
高速回転となり、それゆえエンジン軸受は、より一層の
非焼付性、耐摩耗性、および耐疲労性の向上が要求され
ている。ところが、上記した従来のオーバレイ層付きの
多層すべり軸受では、特に、高速回転時に油温上昇によ
りオーバレイ層が軟化し早期の摩耗を生ずる。そして、
オーバレイ層が摩耗すると、そのオーバレイ層の摩耗部
分において中間めっき層が露出し、直接に中間めっき層
とシャフトとが接触する金属接触を生じ、焼付きを生ず
ることがしばしばあった。
【0005】すなわち、図2に示すように、中間めっき
層1は、下地である軸受合金層2の凹凸に倣っている。
このため、オーバレイ層3が同図に二点鎖線Aで示す程
度まで摩耗してくると、図3に示すように、中間めっき
層1が円形に露出するようになり、そして、図2に破線
Bで示す程度まで摩耗が進むと、図4に示すように、軸
受合金層2が露出し、その露出した軸受層2の周りを中
間めっき層1がリング状に囲む状態となる。更に、摩耗
が進んでオーバレイ層3および中間めっき層1がなくな
ると、軸受層2がシャフトと接するようになる。なお、
図2では、凹凸を誇張して描いている。
【0006】このように、オーバレイ層3が摩耗する
と、中間めっき層1が多数箇所で露出するようになる
が、中間めっき層1は材質にもよるがその硬度がHv
(ビッカース硬度)200前後で、Hv10程度のオー
バレイ層3、Hv50〜60程度の軸受合金層2に比べ
て非常に硬い。このため、特に、中間めっき層1にニッ
ケルを用いたものでは、ニッケル層の露出により、直接
にシャフトとニッケル層とが金属接触を生じた時点で、
かじり、焼付きが発生する。
【0007】そして、上述のようにして露出する中間め
っき層1は、その厚さが厚ければ厚い程、図3および図
4のような摩耗過程での露出面積が大きくなってシャフ
トとの金属接触面積が大きくなり、焼付きを発生し易く
なる。このため、中間めっき層1としては、できるだけ
薄いことが望まれるが、従来のニッケル、コバルト、鉄
等からなる中間めっき層では、接着力の確保、拡散防止
などの観点から1.0〜3.0μm程度の厚さが必要で
あった。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、中間めっき層の厚さを薄くしても十分
なダム効果を得ることができる多層すべり軸受を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多層すべり軸受は、鋼裏金層に接合され
た銅基軸受合金層と、この銅基軸受合金層に接合された
パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、白金
またはその合金からなる中間めっき層と、この中間めっ
き層に接合された鉛基合金、またはアルミニウム基合金
からなるオーバレイ層とからなるものである。
【0010】中間めっき層として、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、イリジウム、白金またはその合金を用
いたものでは、後で表1および2を参照して詳述するよ
うに、中間めっき層の厚さを薄くしても、そのダム効果
は大きい。このため、オーバレイ層の摩耗過程で中間め
っき層が露出しても、その露出面積を小さくでき、焼付
きを防止することができる。前記中間めっき層は、厚さ
が0.05μmではその効果がなく、1.0μmを越え
ると、焼付きを起こし易くなるため、中間めっき層の厚
さは0.05〜1.0μmであることが好ましい。更
に、一層ダム効果を高め、且つ、一層焼付き難くするた
めのより好ましい範囲は、0.1〜0.5μmである。
【0011】本発明では、前記銅基軸受合金層を、錫、
ニッケル、亜鉛、重量で15%以下の鉛のうち一種以上
を含有し、残部が銅および不可避不純物からなるものと
することができる。銅基軸受合金層に鉛を含ませる場
合、鉛は重量で15%以下とする。鉛の含有量が重量で
15%を越えると、軸受の使用時に受ける熱負荷によっ
て鉛と銅基軸受合金のマトリックスの熱膨張率の差から
厚さ0.05〜1.0μmの薄い中間めっき層が破壊さ
れ、オーバレイ中の拡散防止効果がなくなる。
【0012】また、本発明では、前記オーバレイ層は、
重量で15%以下のインジウム、10%以下の錫のいず
れか一種、または、重量で15%以下のインジウム、1
0%以下の錫、5%以下の銅のうちのいずれか二種以上
と、残部が鉛および不可避不純物とからなる鉛基合金に
より構成することができる。
【0013】鉛基合金のオーバレイ層中のインジウム、
または錫は、重量で、インジウムが15%、錫が10%
を越えると、インジウムや錫の拡散量が多くなり、中間
めっき層と厚い化合物層を形成し易くなる。この化合物
は硬く、脆いため、接着力の低下とオーバレイ層の摩滅
後の焼付きを引き起こす。また、オーバレイ層中の銅
は、錫やインジウムの拡散を防止する効果があるが、重
量で5%を越えると、オーバレイ層の非焼付性が低下す
る。
【0014】更に、本発明では、前記オーバレイ層は、
重量で30%以下の錫、または、重量で30%以下の錫
および10%以下の銅と、残部がアルミニウムおよび不
可避不純物とからなるアルミニウム基合金により構成す
ることができる。アルミニウム基合金のオーバレイ層は
スパッタリングなどで形成されるが、その合金中の錫は
アルミニウムマトリックス中に微細に分散しており、且
つ、不連続に存在していることで、その拡散が抑えられ
る。しかし、錫は重量で30%を越えると、下地の中間
めっき層とオーバレイ層中の錫との接触量が多くなり、
硬くて脆い化合物を生成するため、錫の量は重量で30
%以下とすることが好ましい。また、オーバレイ層の厚
さは、従来通り3〜50μmとすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を図1に示す一実施例およ
び実験例によって説明する。多層すべり軸受11は、図
1に示すように、鋼裏金層としての鋼板からなる裏金1
2と、この裏金12に接合された銅基軸受合金層13
と、この銅基軸受合金層13に接合された中間めっき層
14と、この中間めっき層14に接合されたオーバレイ
層15とからなる。
【0016】このような多層すべり軸受11の製造方法
は、まず、裏金12に銅基合金の粉末を焼結−圧延法に
より接着することにより、裏金12に銅基軸受合金層1
3を接合してなるバイメタルを製造する。ここで、銅基
軸受合金層13を構成する銅基合金としては、錫、ニッ
ケル、亜鉛、重量で15%以下の鉛のうち一種以上を含
有し、残部が銅および不可避不純物からなるものを用い
た。次に、バイメタルを半割り軸受形状にプレス加工
し、所定の寸法に切削加工して仕上げを行う。このと
き、裏金12の厚さは1.5mm、銅基軸受合金層3の
厚さは0.2〜0.3mmであった。
【0017】この後、仕上げられた銅基軸受合金層13
の内面に、溶剤脱脂、アルカリ電解脱脂、酸洗いの工程
を経て例えばパラジウムからなる中間めっき層14を例
えば電気めっきにより形成する。この中間めっき層14
の厚さは、0.05〜1.0μmとすることが好まし
く、より好ましくは、0.1〜0.5μmである。
【0018】中間めっき層14を形成した後、該中間め
っき層14にオーバレイ層15を電気めっき、或いは、
スパッタリングにより形成する。このオーバレイ層15
は、重量で15%以下のインジウム、10%以下の錫の
いずれか一種、または、重量で15%以下のインジウ
ム、10%以下の錫、5%以下の銅のうちのいずれか二
種以上と、残部が鉛および不可避不純物とからなる鉛基
合金により構成し、その厚さは、従来と同様に3〜50
μmに設定した。ここで、オーバレイ層15としては、
重量で30%以下の錫、または、重量で30%以下の錫
および10%以下の銅と、残部がアルミニウムおよび不
可避不純物とからなるアルミニウム基合金により構成し
ても良い。
【0019】本発明の多層すべり軸受11は以上によう
にして製造される。そして、本発明者は、この多層すべ
り軸受11において、オーバレイ層が摩滅した時の中間
めっき層14の非焼付性を確認するために、オーバレイ
層を施さない半割軸受を使用して焼付試験を行った。そ
の結果を次の表1に示す。
【0020】なお、この焼付試験は、100℃に予熱し
たSAE20番の潤滑油を用い、シャフトの回転数20
00rpmとし、1時間無負荷にてならし運転を行った
後、潤滑油を毎分20ccに絞り、10MPaの負荷を
与え、その後、10分間毎に5MPaずつ累積荷重をか
けて行き、軸受背面温度が200℃を越えるか、また
は、電流値が15アンペアを越えた時点で焼付きと判定
した。
【0021】
【表1】
【0022】この表1から、1.0μm以下の薄い中間
めっき層は、従来の1.0μmを越えるニッケルの中間
めっき層に比べ非焼付性に優れていることが理解され
る。
【0023】また、本発明者は、パラジウムからなる中
間めっき層14が高いダム効果を発揮することを確認す
るために、オーバレイ層として鉛基合金、およびアルミ
ニウム基合金を用いた本発明品試料および比較品試料に
ついて、接着試験およびオーバレイ層の成分変化試験を
行い、表2に示す結果を得た。なお、接着試験は、試料
を130℃の雰囲気に1000時間放置する熱処理を行
った後、はんだ合金を試料の表面に鋳込んで引張試験に
かけたものである。オーバレイ層の成分変化試験におい
ても上記と同様の熱処理を行った。
【0024】
【表2】
【0025】表2の試験結果を分析する。まず、中間め
っき層をパラジウムとした本発明品試料のうち、オーバ
レイ層を鉛基合金とした試料1および2では、中間めっ
き層の厚さが0.2μmおよび0.4μmと薄いが、熱
処理後の接着力は4.6Kg/mm、および4.5K
g/mmと大きく、十分な接着力を得ることができ
た。また、熱処理前後のオーバレイ層の成分変化につい
ても、錫が約8%から約6%、インジウムが約10%か
ら約7%に減少しているが、その減少量は僅かで、比較
品試料1と同程度である。従って、接着力が大きく、オ
ーバレイ層の錫およびインジウムの成分変化が少ない本
発明品試料1および2は、中間めっき層が薄くても、そ
のダム効果は高く、オーバレイ層の成分の拡散を効果的
に防止できたことを意味する。
【0026】また、オーバレイ層をアルミニウム基合金
とした本発明品試料3についても、熱処理前後の接着力
は約6.0Kg/mmから5.2Kg/mmと変化
程度は小さく、熱処理前後の錫の成分変化も20.2%
から19.5%と僅かであり、パラジウムの中間めっき
層によってオーバレイ層の錫の拡散防止を効果的に行い
得ることが理解される。
【0027】特に、本発明品試料3は中間めっき層の厚
さを0.7μmとしており、この程度に厚くすると、オ
ーバレイ層の成分変化の程度はより少なく、ダム効果が
一層高くなることが分かる。ただ、前記表1の焼付試験
結果において、中間めっき層を厚さ1.2μmのパラジ
ウムとした比較品では、満足する非焼付性を得ることが
できなかった。このような表1、表2の実験結果、およ
び別に行った実験結果などを総合して考えると、パラジ
ウムを中間めっき層とした場合、満足するダム効果が得
られる厚さの下限は0.05μm、非焼付性を低下させ
ない厚さの上限は1.0μmと考えられ、より好ましく
は0.1〜0.5μmである。
【0028】一方、比較品試料2は中間めっき層をパラ
ジウムとしたものではあるが、鉛基合金からなるオーバ
レイ層の成分のうち、錫が15.5%と多く含まれてい
る。この比較品試料2では、熱処理後の接着力が2Kg
/mmと比較的低く、オーバレイ層の剥がれを発生す
るおそれがある。この接着力の低下は、オーバレイ層中
に多く含まれる錫が中間めっき層のパラジウムと化合物
を厚く生成し、この脆い化合物によって接着力の低下を
もたらしたものと思われる。
【0029】なお、本発明品試料3では、そのオーバレ
イ層の錫は20.2%と多いが、これは、アルミニウム
基合金であり、そのアルミニウム基合金中の錫は、重量
で30%以下ならば、アルミニウムマトリックス中に微
細に分散し、且つ、不連続に存在するので、拡散が抑え
られ、接着力の低下をもたらさないものである。
【0030】また、比較品試料3も中間めっき層をパラ
ジウムとしたものではあるが、銅基軸受合金の成分のう
ち、鉛が23%と多く含まれている。この比較品試料3
も接着力が2.6Kg/mmと比較的低い。これは、
銅基軸受合金に多く含まれる鉛のために、マトリックス
中の銅と鉛の熱膨張率の差によって薄い中間めっき層が
破られ、接着力が低下したものと思われる。
【0031】以上のような接着力の低下は、オーバレイ
中の錫を10%以下としたとき、銅基軸受合金の鉛を1
5%以下としたときには生じなかったことが別の実験で
確認されており、従って、鉛基合金のオーバレイ層中の
錫は10%以下、銅基軸受合金中の鉛は15%以下とす
ることが好ましい。
【0032】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような変更或いは
拡張が可能である。中間めっき層はパラジウムに限ら
ず、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、白金であって
も良く、またパラジウムの合金、ロジウムの合金、ルテ
ニウムの合金、イリジウムの合金、白金の合金であって
も良い。これら貴金属類のめっき被膜は展延性に優れて
おり、1.0μm以下の薄い被膜で下地の銅基合金軸受
金属の表面を均一に被覆することができ、オーバレイ層
中の錫と銅基軸受合金の銅との脆い反応膜の形成を防止
できるので、薄くても、オーバレイ層成分の拡散防止効
果を高めることができるのである。
【0033】多層すべり軸受としては、鋼板からなる裏
金12に銅基軸受合金層13、中間めっき層14、オー
バレイ層15を設けたものに限らず、鋼板からなる裏金
12を省略して軸受ハウジングの円筒面に直接銅基軸受
合金層を設け、その上に中間めっき層、オーバレイ層を
設けたものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すすべり軸受の断面図
【図2】従来の問題点を説明するための図1相当図
【図3】図2のA−A線に沿う断面図
【図4】図2のB−B線に沿う断面図
【符号の説明】
図中、12は裏金(鋼裏金層)、13は銅基軸受合金
層、14は中間めっき層、15はオーバレイ層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 日出夫 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会社内 (72)発明者 柴山 隆之 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA20 BA20 DA01 KA02 QA03 SB03 SB04 SB05 SB15 3J033 AA05 AB03 GA01 GA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼裏金層に接合された銅基軸受合金層
    と、 この銅基軸受合金層に接合されたパラジウム、ロジウ
    ム、ルテニウム、イリジウム、白金またはその合金から
    なる中間めっき層と、 この中間めっき層に接合された鉛基合金、またはアルミ
    ニウム基合金からなるオーバレイ層とからなる多層すべ
    り軸受。
  2. 【請求項2】 前記中間めっき層は、0.05〜1.0
    μmの厚さを有することを特徴とする請求項1記載の多
    層すべり軸受。
  3. 【請求項3】 前記銅基軸受合金層は、錫、ニッケル、
    亜鉛、重量で15%以下の鉛のうち一種以上を含有し、
    残部が銅および不可避不純物からなることを特徴とする
    請求項1または2記載の多層すべり軸受。
  4. 【請求項4】 前記オーバレイ層は、重量で15%以下
    のインジウム、10%以下の錫のいずれか一種、また
    は、重量で15%以下のインジウム、10%以下の錫、
    5%以下の銅のうちのいずれか二種以上と、残部が鉛お
    よび不可避不純物とからなる鉛基合金により構成され、
    その厚さが3〜50μmに設定されていることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の多層すべり軸
    受。
  5. 【請求項5】 前記オーバレイ層は、重量で30%以下
    の錫、または、重量で30%以下の錫および10%以下
    の銅と、残部がアルミニウムおよび不可避不純物とから
    なるアルミニウム基合金により構成され、その厚さが3
    〜50μmに設定されていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の多層すべり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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