JP2000120682A - 超電導磁気軸受装置 - Google Patents

超電導磁気軸受装置

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JP2000120682A
JP2000120682A JP10289764A JP28976498A JP2000120682A JP 2000120682 A JP2000120682 A JP 2000120682A JP 10289764 A JP10289764 A JP 10289764A JP 28976498 A JP28976498 A JP 28976498A JP 2000120682 A JP2000120682 A JP 2000120682A
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magnetic bearing
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Hironori Kameno
浩徳 亀野
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    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/0436Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
    • F16C32/0438Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part with a superconducting body, e.g. a body made of high temperature superconducting material such as YBaCuO
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超電導体が発熱し、局所的に超電導状態が壊れ
て支持力及び回転損失等の性能が低下するのを防止する
ことができる超電導磁気軸受装置を提供する。 【解決手段】冷媒収容容器25に真空ポンプ26を接続
して、冷媒収容容器25の内部を減圧し、冷媒の温度を
下げる。この温度を下げた冷媒を超電導磁気軸受2の超
電導体部16の超電導体収容部材22の内部に供給し、
超電導体22を冷却して超電導状態を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転を必要と
する流体機器や工作機械、又は余剰電力をフライホイー
ルの回転運動エネルギーに変換して貯蔵する電力貯蔵装
置等に適用される超電導磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導磁気軸受装置は、例えば余
剰電力を回転運動エネルギーに変換して貯蔵するフライ
ホイールが設けられた鉛直軸状の回転体、起動時に回転
体を軸方向に非接触支持するアキシアル磁気軸受、回転
体を軸方向及び径方向に非接触支持する超電導磁気軸
受、回転体を径方向に非接触支持する上下一対のラジア
ル磁気軸受、電力貯蔵時に回転体を高速回転させる電動
機等を備えており、これらがハウジングの内部に配置さ
れている。超電導磁気軸受は、回転体の下端に固定され
た永久磁石部と、この永久磁石部に対向して配置される
超電導体部とを備えている。永久磁石部は永久磁石とこ
れを支持する永久磁石支持部材とを備え、超電導体部は
超電導体とこれを収容する超電導体収容部材とを備えて
いる。超電導体はYBCO系超電導体、すなわちYBa
2 Cu37-X からなるバルクの内部に常電導粒子(Y
BaCu)を均一に混在させたものであり、第2種超電
導状態が出現する環境下において、永久磁石から発せら
れる磁束を拘束してピン止めする。
【0003】この超電導磁気軸受装置は、次のようにし
て起動される。まず、ラジアル磁気軸受及びアキシアル
磁気軸受を作動状態にし、回転体を径方向及び軸方向に
非接触支持して、所定の位置に浮上させる。次に、超電
導体部を永久磁石部に接近させ、超電導体収容部材の内
部に液体窒素等の冷媒を循環させて超電導体を所定の温
度まで冷却し、第2種超電導状態が出現する状態に保持
する。永久磁石から発せられる磁束が超電導体の内部に
侵入している状態で超電導体を第2種超電導状態にする
と、超電導体の内部に侵入していた磁束の多くがそのま
ま超電導体の内部のピン止め点にピン止めされて、超電
導体の内部に拘束される。次に、超電導体部を上昇させ
ると、超電導磁気軸受による軸方向上向きの支持力が徐
々に大きくなり、その分、アキシアル磁気軸受による支
持力が小さくなる。そして、アキシアル磁気軸受による
支持力が零になった時点で、超電導体部をその位置に停
止させる。これにより、回転体は超電導磁気軸受により
非接触支持されるので、アキシアル磁気軸受及びラジア
ル磁気軸受を非作動状態にし、電動機を駆動して回転体
を高速回転させる。このとき、超電導体に侵入した磁束
は、磁束分布が回転体の軸心に対して均一で不変である
限り、回転を妨げる抵抗にはならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のYBCO系の超
電導体を用いた超電導磁気軸受は、超電導体が−183
℃以下で超電導状態になると考えられているので、上述
したように冷媒として液体窒素(常圧で−196℃のも
の)が多く使用されている。この超電導磁気軸受では、
超電導体の内部に侵入した永久磁石の磁束が超電導体に
ピン止めされている状態で、超電導体部を上昇させて浮
上力(軸方向上向きの支持力)を発生させた瞬間及び直
後に、超電導体にトラップされた周方向の磁束が不均一
になって超電導体が発熱し、局所的に超電導状態が壊れ
る虞れがある。また、回転体を回転させて永久磁石が回
転している時にも、永久磁石自体の周方向の磁束の不均
一性(ムラ)によって超電導体が発熱し、局所的に超電
導状態が壊れる虞れがある。このように局所的に超電導
状態が壊れる事態が生じると、支持力(回転体を軸方向
及び径方向に非接触支持する力)及び回転損失等の超電
導磁気軸受の性能が低下する。本発明はかかる事情に鑑
みてなされたものであり、超電導磁気軸受の超電導体が
発熱し、局所的に超電導状態が壊れて支持力及び回転損
失等の性能が低下するのを防止することができる超電導
磁気軸受装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の超電導磁気軸受装置は、回転体に同心状に設
けられ、永久磁石とこれを支持する永久磁石支持部材と
を有した永久磁石部と、この永久磁石部に対向して配置
され、超電導体とこれを収容する超電導体収容部材とを
有した超電導体部と、前記超電導体収容部材の内部を循
環して前記超電導体を冷却する冷媒を収容した冷媒収容
容器とを備えた超電導磁気軸受装置において、前記冷媒
収容容器の内部を減圧して、前記冷媒の温度を下げる真
空ポンプを備えたことを特徴とする(請求項1)。冷媒
収容容器の内部を減圧すると冷媒の沸点が下がり、冷媒
の温度が下がる。これにより超電導体が十分に冷却され
ることになるので、超電導磁気軸受の支持力を発生させ
た瞬間から回転体を回転させている時に至るまで、超電
導体が発熱して局所的に超電導状態が壊れるのが防止さ
れ、超電導磁気軸受の支持力及び回転損失等の性能が低
下するのが防止される。
【0006】請求項1記載の超電導磁気軸受装置は、前
記冷媒が液体窒素であってもよい(請求項2)。前記冷
媒として液体窒素、液体ヘリウム、液体水素等が考えら
れるが、液体ヘリウムは高価であり、設備が高くつき、
配管を液体窒素でさらに冷却する必要があるという問題
があり、液体水素は危険性があるという問題がある。液
体窒素は安価であり、取扱い性がよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明
の一実施形態に係る超電導磁気軸受装置を適用した電力
貯蔵装置を示す要部断面図、図2はその全体を示す断面
図である。この超電導磁気軸装置は、鉛直軸状の回転体
1、超電導磁気軸受2、上下一対のラジアル変位検出ユ
ニット3,4、上下一対のラジアル磁気軸受5,6、ア
キシアル変位センサ7、アキシアル磁気軸受8、上下一
対のフライホイール13,14、上下一対又は複数対の
タッチダウン軸受27,28及び内蔵型の電動機9を備
えており、これらが円筒状の上部ハウジング10、中間
ハウジング11、下部ハウジング12の内部に配置され
ている。これら3つのハウジング10、11、12は、
それぞれ複数の部材が上下方向に嵌め合わされて一体化
されており、回転体1は、各ハウジング10、11、1
2と同心状に配置されている。
【0008】アキシアル磁気軸受8は起動時に回転体1
を軸方向に非接触支持し、ラジアル磁気軸受5,6は回
転体1を径方向に非接触支持し、超電導磁気軸受2は回
転体1を軸方向及び径方向に非接触支持する。ラジアル
変位検出ユニット3,4は回転体1の径方向の変位を、
アキシアル変位センサ7は回転体1の軸方向の変位をそ
れぞれ検出して図示しない制御装置に出力する。制御装
置はこれに基づき、ラジアル磁気軸受5,6及びアキシ
アル磁気軸受8の各電磁石の制御電流の大きさを制御
し、これにより回転体1が目標位置に支持される。フラ
イホイール13,14は、余剰電力を回転運動エネルギ
に変換して貯蔵し、タッチダウン軸受27,28は非常
時に回転体1を支持する。
【0009】超電導磁気軸受2は、回転体1の下端部に
同心状に固定された環状の永久磁石部15と、これに対
向して配置された環状の超電導体部16とを備えてい
る。永久磁石部15は、回転体1の下端部に同心状に固
定された銅製又はアルミニウム合金製の支持円板17を
備えており、この支持円板17の外周に、環状の希土類
磁石である永久磁石18が環状の強磁性体19を介して
複数個同心に固定されている。各永久磁石18は径方向
の両端に磁極を有し、各永久磁石18の径方向に相対す
る側の磁極が同極性になるように配置されている。
【0010】超電導体部16は、全体が下部ハウジング
12の底壁12aを貫通して内部に導入された昇降部材
20の上端に固定されている。この超電導体部16は、
銅合金、非磁性ステンレス鋼等の非磁性体からなる超電
導体収容部材21と、超電導体収容部材21に収容され
た環状の超電導体22とを備えている。超電導体収容部
材21は有底筒を底板で塞いだものであり、中央部に環
状の空洞部21aが形成されている。そして、この空洞
部21a内にこれより少し小径の超電導体22が収容さ
れている。超電導体22は、超電導体収容部材21の上
端壁21bと空隙Aとを介して永久磁石18と軸方向に
対向している。超電導体22はYBCO系超電導体、す
なわちYBa2 Cu37-X からなるバルクの内部に常
電導粒子(YBaCu)を均一に混在させたものであ
り、第2種超電導状態が出現する環境下において、永久
磁石18から発せられる磁束を拘束してピン止めする。
【0011】超電導体収容部材21は、その外縁部21
cを貫通して導入された冷媒供給管23及び冷媒排出管
24を介して冷媒収容容器25に接続されている(図1
参照)。冷媒収容容器25は超電導体部16より上方の
位置に配置されており、冷媒としての液体窒素が収容さ
れている。冷媒収容容器25はロータリー型の真空ポン
プ26に接続されて内部が減圧されており、これにより
液体窒素の温度が下げられている。液体窒素は自然落下
し、冷媒供給管23、超電導体収容部材21の空洞部2
1a及び冷媒排出管24内を循環する。図3は、冷媒収
容容器25内の圧力と液体窒素の温度との関係を示した
グラフである。冷媒収容容器25内の圧力が10.7k
Pa(80Torr)、33.3kPa(250Tor
r)、101.3kPa(760Torr)それぞれの
場合の液体窒素の温度は、66K(−207℃)、70
K(−203℃)、77K(−196℃)である。図3
のグラフより冷媒収容容器25内の圧力が10kPa程
度になると液体窒素の温度が十分低くなることが判る。
【0012】この超電導磁気軸受装置は、次のようにし
て起動される。まず、ラジアル磁気軸受5,6及びアキ
シアル磁気軸受8を作動状態にし、回転体1を軸方向及
び径方向に非接触支持して、所定の運転位置に浮上させ
る。ここで、常温の超電導体部16を永久磁石部15に
対して所定の位置まで接近させ、超電導体部16を永久
磁石18の磁場中に保持した状態で、超電導体収容部材
21に液体窒素を供給し、超電導体22を所定の温度ま
で冷却して第2種超電導状態が出現する状態に保持す
る。このとき、永久磁石18から発せられ、超電導体2
2に侵入した磁束は、超電導体22のピン止め点にピン
止めされる。
【0013】次に、超電導体部16を上昇させると、超
電導磁気軸受2による軸方向上向きの支持力が徐々に大
きくなり、その分、アキシアル磁気軸受8による支持力
が徐々に小さくなる。そして、アキシアル磁気軸受8に
よる支持力が零になった時点で、超電導体部16をその
位置に停止させる。これにより、回転体1の重量が超電
導磁気軸受2のみによって支持され、回転体1は超電導
磁気軸受2により運転位置に非接触支持されるので、ラ
ジアル磁気軸受5,6及びアキシアル磁気軸受8を非作
動状態にする。そして、電動機9を駆動して回転体1を
高速回転させる。このとき、超電導体22に侵入した磁
束は、磁束分布が回転体1の軸心に対して均一で不変で
ある限り、回転を妨げる抵抗とはならない。なお、上記
起動方法によれば、回転体1は超電導体22のピン止め
効果によりラジアル方向及びアキシアル方向に支持され
るので、基本的にはラジアル磁気軸受5,6及びアキシ
アル磁気軸受8による支持は不要であるが、このピン止
め効果による支持は外部からの振動に対するダンピング
性に乏しいため、これを向上させる目的で、ラジアル磁
気軸受5,6及びアキシアル磁気軸受8を併用すること
にしてもよい。
【0014】本発明の超電導磁気軸受装置においては、
従来より温度を下げた液体窒素により超電導体部16の
超電導体22を冷却しているので超電導体22が十分に
冷却されており、超電導体部16を上昇させて超電導磁
気軸受2による軸方向上向きの支持力(浮上力)を発生
させた瞬間及び直後に超電導体22にトラップされた周
方向の磁束が不均一になった場合でも、超電導体22が
発熱して超電導状態が壊れるのが防止される。そして、
回転体1を回転させて永久磁石18が回転している時に
も、永久磁石18自体の周方向の磁束の不均一によっ
て、超電導体22が発熱して超電導状態が壊れることが
ない。
【0015】次に、本発明の超電導磁気軸受装置の超電
導磁気軸受2の性能を評価するために、図4の断面図に
示した測定装置を用い、超電導体を66Kの液体窒素で
冷却した場合、77Kの液体窒素で冷却した場合それぞ
れについて、以下のようにして超電導体と永久磁石との
間の磁気力を測定した。前記測定装置は、昇降部材31
と、ひずみゲージ35を介して昇降部材31の上端に設
けられた回転体30と、内周に超電導体34を嵌め込ん
だ円筒部材32とを備えている。まず、超電導体34を
66K又は77Kの液体窒素で冷却し、第2種超電導状
態を出現させる。次に、回転体30を昇降部材31によ
り永久磁石33が超電導体34に対向する位置まで上昇
させる。これにより永久磁石33の磁束の一部が超電導
体34に侵入し、侵入した磁束が超電導体34のピン止
め点にピン止めされる。この状態で、昇降部材31によ
り回転体30を軸方向に距離hだけ上昇させ、このとき
のひずみゲージ35に加わる圧力を測定した。
【0016】図5はひずみゲージ35に加わる圧力を測
定した結果を示したグラフであり、横軸は前記距離h、
縦軸はひずみゲージに加わる力、すなわち磁気力であ
る。●は超電導体33を66Kの液体窒素で冷却した場
合、○は超電導体33を77Kの液体窒素で冷却した場
合である。グラフより66Kの液体窒素を用いて冷却し
た方が、77Kの液体窒素を用いて冷却した場合より磁
気力が向上していることが判る。これは、超電導磁気軸
受2の超電導体22を77Kで冷却すると、超電導磁気
軸受2の軸方向上向きの支持力を発生させた瞬間及び直
後に超電導状態の局所的な破壊が少ないので、従来の超
電導磁気軸受と比較して超電導磁気軸受2の支持力が向
上することを意味する。そして、前述したように、回転
体1を回転させた後も超電導状態が保持されるので、超
電導磁気軸受2の支持力の低下が防止される。
【0017】なお、前記実施形態においては、冷媒とし
て液体窒素を適用した場合につき説明しているがこれに
限定されるものではなく、液体ヘリウム、液体水素等を
用いることにしてもよい。但し、液体ヘリウムは高価で
あり、設備が高くつき、配管を液体窒素でさらに冷却す
る必要があるという問題があり、液体水素は危険性があ
るという問題がある。液体窒素は安価であり、取扱い性
がよいので、液体窒素を用いるのが好ましい。また、前
記実施形態においては、超電導磁気軸受2の永久磁石部
15と超電導体部16とを軸方向に対向させているが、
永久磁石部15と超電導体部16とを径方向に対向させ
てもよい。そして、前記実施形態においては、超電導体
22を第2種超電導体で構成しているがこれに限定され
ず、第1種超電導体を使用することにしてもよい。さら
に、前記実施形態においては、本発明の超電導磁気軸受
装置を電力貯蔵装置に適用した場合につき説明している
がこれに限定されるものではなく、本発明の超電導磁気
軸受装置は他の装置にも適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の超電導磁
気軸受装置によれば、冷媒収容容器の内部を減圧してい
るので、冷媒の沸点が下がり、冷媒の温度が下がる。こ
れにより超電導体が十分に冷却されることになるので、
超電導磁気軸受の支持力を発生させた瞬間から回転体の
回転時に至るまで、超電導体が発熱して超電導状態が壊
れるのが防止される。従って、従来の超電導磁気軸受と
比較して超電導磁気軸受の支持力及び回転損失等の性能
が向上する。
【0019】請求項2記載の超電導磁気軸受装置によれ
ば、冷媒が液体窒素であるので、安価で、取扱い性がよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超電導磁気軸受装置
を適用した電力貯蔵装置を示す要部断面図である。
【図2】図1の全体を示す断面図である。
【図3】冷媒収容容器内の圧力と液体窒素の温度との関
係を示したグラフである。
【図4】超電導体と永久磁石との間の磁気力を測定する
装置を示す概略断面図である。
【図5】永久磁石の磁束が超電導体にピン止めされてい
る状態で、超電導体を軸方向に上昇させた時の距離と磁
気力との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 回転体 2 超電導磁気軸受 15 永久磁石部 16 超電導体部 17 支持円板(永久磁石支持部材) 18 永久磁石 21 超電導体収容部材 22 超電導体 23 冷媒供給管 24 冷媒排出管 25 冷媒収容容器 26 真空ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体に同心状に設けられ、永久磁石とこ
    れを支持する永久磁石支持部材とを有した永久磁石部
    と、この永久磁石部に対向して配置され、超電導体とこ
    れを収容する超電導体収容部材とを有した超電導体部と
    からなる超電導磁気軸受と、前記超電導体収容部材の内
    部を循環して前記超電導体を冷却する冷媒を収容した冷
    媒収容容器とを備えた超電導磁気軸受装置において、 前記冷媒収容容器の内部を減圧して、前記冷媒の温度を
    下げる真空ポンプを備えたことを特徴とする超電導磁気
    軸受装置。
  2. 【請求項2】前記冷媒が液体窒素である請求項1記載の
    超電導磁気軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7002273B2 (en) 2003-11-27 2006-02-21 Nexans Magnetic bearing
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